JPH07108654A - 厚物ポストフォーム化粧板 - Google Patents

厚物ポストフォーム化粧板

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Publication number
JPH07108654A
JPH07108654A JP5256788A JP25678893A JPH07108654A JP H07108654 A JPH07108654 A JP H07108654A JP 5256788 A JP5256788 A JP 5256788A JP 25678893 A JP25678893 A JP 25678893A JP H07108654 A JPH07108654 A JP H07108654A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
impregnated
core
papers
postforming
decorative panel
Prior art date
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Pending
Application number
JP5256788A
Other languages
English (en)
Inventor
Hironori Matsubara
広典 松原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ibiden Co Ltd
Original Assignee
Ibiden Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Ibiden Co Ltd filed Critical Ibiden Co Ltd
Priority to JP5256788A priority Critical patent/JPH07108654A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 厚物でポストフォーム加工に優れ、各種パー
テーションに単品で製品化することができるポストフォ
ーム化粧板を提供する。 【構成】 ポストフォーム化粧板のコア層を、フェノー
ル樹脂含浸コア含浸紙2と、アクリルフィルム3とを交
互に積層し、熱圧成型することにより形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、厚物でポストフォーム
加工に優れたポストフォーム化粧板に関する。
【0002】
【従来の技術】ポストフォーム化粧板は、メラミン樹脂
を含浸させたパターン含浸紙を表面に配置し、フェノー
ル樹脂を含浸させた複数のコア含浸紙とを積層させて、
熱圧成型することにより製造されているが、化粧板の厚
みがあつくなると曲げ加工時に外層の伸びが大きくな
り、クラックや割れが発生し、ポストフォーム加工が困
難であるという問題があった。
【0003】一般に、曲げ加工等が施されるポストフォ
ーム化粧板は、ポストフォーム加工を容易にするため、
メラミン樹脂に可塑剤を加えた変性メラミン樹脂が使用
されているが、このような変性メラミン樹脂を使用して
もせいぜい1.5mm厚程度の化粧板を製造することし
かできず、それ以上の厚物でクラックや割れを発生させ
ないポストフォーム化粧板を得ることができなかった。
【0004】又、耐クラック性をもたせるための技術と
して、織布にメラミン樹脂を含浸させることが特開平4
−113841号公報に記載されているが、この技術は
熱硬化性樹脂であるメラミン樹脂の脆さを織布によって
カバーするものであり、厚物にして曲げ応力により発生
するクラックや割れを防止することは困難であった。
【0005】このため、従来のポストフォーム化粧板
は、0.6〜1.2mm厚程度の薄物しかなく、テーブ
ル、カウンター、家具、造作部材などの製品基材の表面
に接着される表面化粧材として使用されるとどまり、ポ
ストフォーム化粧板単品で造作部材などの製品化を図る
ことができず、又、用途も限られたものとなっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような事
情に鑑みなされたものであり、その目的とするところ
は、厚物でポストフォーム加工に優れ、各種パーテーシ
ョンに単品で製品化することができるポストフォーム化
粧板を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るポストフォ
ーム化粧板は、コア含浸紙と熱可塑性フィルムとが交互
に積層され、熱圧成型されて成るコア層を有することを
特徴とするものであり、コア層内に介在した熱可塑性フ
ィルムによって形成された層の軟化によってコア含浸紙
により形成された層相互にズレを生じさせ、厚物でのポ
ストフォーム加工を可能としたものである。
【0008】本発明において用いられる熱可塑性フィル
ムには、アクリル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポ
リスチレン、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリ塩
化ビニル、ポリアミド、ABS等の各種熱可塑性樹脂を
主成分とするフィルムを使用することができる。フィル
ム状としたのはコア含浸紙どうしが分離された状態で熱
圧成型されるようにするためである。
【0009】使用される熱可塑性フィルムの軟化点は、
製品の耐熱性及び加工性の面から、60〜200℃の範
囲のものが適当であり、110〜150℃の範囲のもの
が好ましい。このような熱可塑性フィルムは、各種熱可
塑性樹脂をそのままあるいはこれに可塑剤、熱安定剤、
酸化防止剤等の添加剤を加えることにより得ることがで
きる。又、熱可塑性フィルムのフィルム厚は、軟化によ
るコア含浸紙層相互のズレの効果を生じさせ、コア含浸
紙層相互に解離が生じないようにするため10〜40μ
m程度のものが好ましい。
【0010】コア含浸紙は、従来のポストフォーム化粧
板と同様に、クラフト紙、印刷紙等の原紙を数枚重ね合
わせたものに、フェノール樹脂、ジアリルフタレート樹
脂、ポリエステル樹脂あるいはこれらの樹脂に可塑剤を
加えた変性樹脂を含浸させたものが用いられる。
【0011】ポストフォーム化粧板の表層にはパターン
含浸紙が使用される。パターン含浸紙は、従来のポスト
フォーム化粧板と同様に、抄造紙、印刷紙等の厚紙にメ
ラミン樹脂、ジアリルフタレート樹脂、あるいはこれら
の樹脂に可塑剤を加えた変性樹脂を含浸させたものが用
いられる。
【0012】本発明においては、コア含浸紙と熱可塑性
フィルムとを交互に積層させることにより任意の厚みの
ポストフォーム化粧板を得ることができるが、コア含浸
紙と熱可塑性フィルムとを一つの構成単位とした場合、
その積層厚は0.6〜1.2mmの範囲が好ましい。
又、熱圧成型は常法のホット・コールドプレスによるこ
とができる。
【0013】このようにして得られるポストフォーム化
粧板を、曲げ加工する場合においては、熱可塑性フィル
ムの軟化点以上の温度に加熱して曲げ加工を行う。これ
により、図1に示すように、コア層内の熱可塑性フィル
ムによって形成された層Aを滑り層としてコア含浸紙に
より形成された層B相互にズレを生じさせ、端部が階段
状に形成された化粧板が得られる。このような端部は硬
化後に切削することにより、平滑面に形成することがで
きる。
【0014】
【作用】本発明に係るポストフォーム化粧板は、コア層
内の熱可塑性フィルムによって形成された層が軟化によ
って滑り層として作用し、コア含浸紙により形成された
層相互にズレを生じさせるため、曲げ加工等のポストフ
ォーム加工時において、外層の伸展によるクラックや割
れの発生が防止されるようになっている。
【0015】
【実施例】実施例1 メラミン1モルに対して1.7モルの割合で37%ホル
ムアルデヒド水溶液を添加し、水酸化ナトリウムでpH
9.0に調整して、90℃で60分反応させた後、可塑
剤としてε−カプロラクタムをメラミン1モルに対して
0.3モル添加し、可塑化変性メラミン樹脂を作製し
た。この可塑化変性メラミン樹脂を、秤量120g/m
2 、灰分20重量%の酸化チタン含有白色紙に含浸量6
0重量%、揮発分6%となるように含浸し乾燥して、メ
ラミン樹脂含浸パターン含浸紙を得た。一方、フェノー
ル1モルに対して1.2モルの割合で37%ホルムアル
デヒド水溶液を添加し、0.015モルの水酸化ナトリ
ウムを加え、90℃で120分反応させた後、可塑剤と
してε−カプロラクタムをフェノール1モルに対して
0.2モル添加し、可塑化変性フェノール樹脂を作製し
た。この可塑化変性フェノール樹脂を、秤量200g/
2 のクラフト紙に含浸量30重量%、揮発分8%とな
るように含浸し乾燥して、フェノール樹脂含浸コア含浸
紙を得た。図2に示すように得られたメラミン樹脂含浸
パターン含浸紙1を両面に配置し、フェノール樹脂含浸
コア含浸紙2と、厚さ20μmのアクリルフィルム3と
を交互に積層して、温度140℃、圧力80kg/cm
2 、加熱加圧時間60分、冷却加圧時間40分の条件で
熱圧成型し、厚さ5.0mmのポストフォーム化粧板を
作製した。
【0016】実施例2 図3に示すように、実施例1で得られたメラミン樹脂含
浸パターン含浸紙1と、フェノール樹脂含浸コア含浸紙
2とを用い、厚さ20μmのポリエチレンフィルム4を
積層して、実施例1と同じ条件で熱圧成型し、厚さ5.
0mmのポストフォーム化粧板を作製した。
【0017】比較例1 図4に示すように、実施例1と同じ条件で、メラミン樹
脂含浸パターン含浸紙1と、フェノール樹脂含浸コア含
浸紙2とを積層したものを熱圧成型し、厚さ5.0mm
のポストフォーム化粧板を作製した。
【0018】得られた各ポストフォーム化粧板につい
て、曲げ成型性、曲げ強度を測定した。その結果を表1
に示す。 注1)幅50mm×長さ200mmの化粧板を遠赤ヒー
タにより加熱し、表面温度159℃になったところで曲
げ加工を行ったときの最小半径R(mm) 注2)測定方法はJISK6902に従った。
【0019】実施例4 実施例1と同じ方法で、厚さ10.0mmのポストフォ
ーム化粧板を作製し、遠赤ヒータにより加熱し、最小半
径Rが15mmとなるように曲げ加工を行ったが、クラ
ック、割れの発生はみられなかった。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
コア含浸紙と熱可塑性フィルムとを交互に積層させるこ
とにより厚物でも曲げ加工等のポストフォーム加工時に
おいてクラックや割れの発生がなく、ポストフォーム加
工に優れたポストフォーム化粧板を得ることができ、家
具や造作部材の表面化粧材として使用されていた従来の
ポストフォーム化粧板と異なり、壁材や仕切り等の各種
パーテーションに単品で製品化することができ、汎用性
を高め、又、安価に供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のポストフォーム化粧板を曲げ加工を
行った時の状態を模式的にあらわした断面図である。
【図2】 実施例1に記載のポストフォーム化粧板を模
式的に示す断面図である。
【図3】 実施例2に記載のポストフォーム化粧板を模
式的に示す断面図である。
【図4】 比較例1に記載のポストフォーム化粧板を模
式的に示す断面図である。
【符号の説明】
A コア含浸紙により形成された層 B 熱可塑性フィルムにより形成された層 1 メラミン樹脂含浸パターン含浸紙 2 フェノール樹脂含浸コア含浸紙 3 アクリルフィルム 4 ポリエチレンフィルム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コア含浸紙と熱可塑性フィルムとが交互
    に積層され、熱圧成型されて成るコア層を有することを
    特徴とするポストフォーム化粧板。
JP5256788A 1993-10-14 1993-10-14 厚物ポストフォーム化粧板 Pending JPH07108654A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5256788A JPH07108654A (ja) 1993-10-14 1993-10-14 厚物ポストフォーム化粧板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5256788A JPH07108654A (ja) 1993-10-14 1993-10-14 厚物ポストフォーム化粧板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07108654A true JPH07108654A (ja) 1995-04-25

Family

ID=17297458

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5256788A Pending JPH07108654A (ja) 1993-10-14 1993-10-14 厚物ポストフォーム化粧板

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JP (1) JPH07108654A (ja)

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