JPH09110843A - イソチアゾロン系化合物含有組成物及びイソチアゾロン系化合物の安定化法 - Google Patents

イソチアゾロン系化合物含有組成物及びイソチアゾロン系化合物の安定化法

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JPH09110843A
JPH09110843A JP7263027A JP26302795A JPH09110843A JP H09110843 A JPH09110843 A JP H09110843A JP 7263027 A JP7263027 A JP 7263027A JP 26302795 A JP26302795 A JP 26302795A JP H09110843 A JPH09110843 A JP H09110843A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 イソチアゾリン系化合物を含有する組成物
で、水の存在下においても長期間安定に保存でき、アニ
オン性の高分子水系分散物に添加しても沈殿等を生じな
いものが得られていなかった。 【解決手段】 イソチアゾリン系化合物の安定化剤とし
て、N−ハロキノンイミンを使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はイソチアゾロン系化
合物含有組成物及びイソチアゾロン系化合物の安定化法
に関し、より詳細には安定化されたイソチアゾロン系化
合物を含有するイソチアゾロン系化合物含有組成物及び
該イソチアゾロン系化合物の安定化法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、紙パルプ工業分野の抄紙工程にお
いて用いられる水、各種産業分野における循環冷却水等
の種々の用水、水性塗料、紙用塗工液、ラテックスエマ
ルション、織物エマルション、紡糸油、切削油、捺染
糊、皮革等の製造に用いられる水等は有害な微生物が繁
殖しやすく、微生物の繁殖した水は悪臭の発生等の原因
となって作業環境を悪化させ、前記した工業における生
産性や品質の低下を招いている。このような微生物の繁
殖の防除や殺菌のため、前記の工業用水には数多くの防
腐剤や殺菌剤が添加されている。
【0003】これら工業用水における有害微生物の発生
を抑制ないしは防除する薬剤の1つとしてイソチアゾロ
ン系化合物が知られており、該化合物は工業用殺菌剤や
防菌剤として優れた効果を有している。しかし、この化
合物のフリー体は水に対して非常に不安定で分解しやす
いため、通常は水を含まない有機溶媒に溶解させて保存
されている。このような有機溶媒としては、通常、グリ
コール系有機溶媒等が用いられている。しかし、該有機
溶媒で溶液化した製剤は、例えば消防法により危険物の
指定を受けており、その取扱いや保存には特別な注意を
払う必要がある。従って、グリコール系有機溶媒に溶解
した製剤を安全にかつ簡単に使用することはできないと
いう問題がある。そこで、安全に使用するため、水で希
釈することにより有機溶媒の濃度を下げるという方法が
考えられるが、水で希釈すると、イソチアゾロン系化合
物が水に対し不安定なため短期間で分解したり沈殿物が
生じ、製品として満足できるものではなくなるという問
題が生じる。また、イソチアゾロン系化合物をグリコー
ル系有機溶媒に溶解させた製品を使用する際、工業用殺
菌剤として適当な濃度に水で希釈した場合にも同様にイ
ソチアゾロン化合物が短期間で分解したり沈殿物が生ず
る等の問題が生じる。
【0004】このような理由から工業用殺菌剤として長
期間安定なイソチアゾロン系化合物の水溶液製剤が求め
られており、例えば、特開昭59−78102号公報、
特開昭59−78103号公報、特開昭59−7810
4号公報、特開昭59−78109号公報等には、金属
塩(MXn : Mはナトリウム、カリウム、カルシウ
ム、マグネシウム、銅、鉄、亜鉛、バリウム、マンガ
ン、銀、コバルト及びニッケルから選択された金属の陽
イオンを、XはCl- 、Br- 、I- 、SO4 2- 、NO
3 - 、NO2 -、CH3 COO- 、ClCO3 -、ClCO
4 -、HSO4 -、HCO3 -、 (CO2)2-、 (CHC
2)2-、CO3 2- 、PO4 3- 、及びCH3(C64)SO
3 -から選択された陰イオンを、nは陰イオンXが陽イオ
ンMの原子価を満たすための整数を示す)を用いた水溶
液中のイソチアゾロン系化合物の安定化法が開示されて
いる。しかし、これらの中で一般によく用いられてい
る、例えば硝酸マグネシウムや塩化マグネシウム等の化
合物で安定化させたイソチアゾロン系化合物の水溶液
は、対象品に濁りや沈殿を生じさせる場合があり、品質
等を劣化させるという問題点があった。特にアニオン性
の高分子水系分散物(例えばラテックスエマルジョン
等)等に、塩化マグネシウム等で安定化させたイソチア
ゾロン系化合物を添加した場合、共存する前記金属塩の
ために分散物が不安定となり、凝集物が生じたり、分散
状態が崩れたりするという問題があった。また、これら
以外の従来の金属塩は、安定化剤として十分な安定化効
果を有していないか、又はマグネシウム塩等と同様の欠
点を有するため、やはり満足できる製品を提供するもの
ではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、前記金属塩以
外の化合物を安定化剤として使用する発明も開示されて
いる。すなわち、特開平5−59360号公報では、3
−イソチアゾロン化合物を安定化させるために活性化ハ
ロゲン化合物を共存させる方法が開示されている。
【0006】前記公報においては、活性化ハロゲン化合
物として、アルキルハロヒダントイン、ハロ置換トリア
ジントリオン、N−ハロスクシンイミド、p−トルエン
スルホニルハライド、ハロ酢酸、アルキルスルファモイ
ルハライド等が例示されている。しかし、実施例の結果
等を考慮すると、これらの化合物を共存させた3−イソ
チアゾロン化合物は、必ずしも十分に安定とは言えず、
金属作動流体(MWF)等に添加された3−イソチアゾ
ロン化合物のうち、かなりの割合のものが分解してい
る。このように前記公報に開示された安定化剤は従来の
ものと比較すると安定化効果は優れているものの、必ず
しも十分な安定化効果を有するものとは言えないという
課題があった。
【0007】本発明は前記課題に鑑みなされたものであ
り、イソチアゾロン系化合物及び安定化剤を含み、アニ
オン性高分子水系分散物等に悪影響を与えず、長期間に
亙ってより安定に保存でき、取り扱いが容易で優れた殺
菌効果を示すイソチアゾロン系化合物含有組成物、及び
前記安定化剤を配合することによるイソチアゾロン系化
合物の安定化法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段及びその効果】上記目的を
達成するために本発明に係るイソチアゾロン系化合物含
有組成物(1)は、イソチアゾロン系化合物、N−ハロ
キノンイミン及び水を含有することを特徴としている。
【0009】また本発明に係るイソチアゾロン系化合物
含有組成物(2)は、上記イソチアゾロン系化合物含有
組成物(1)において、イソチアゾロン系化合物が、下
記の化1式:
【0010】
【化1】
【0011】(式中、Yは水素又は置換基を有すること
のある炭化水素基を、X1 及びX2 は同一又は相異なる
水素、ハロゲン又は炭素数が1〜6のアルキル基をそれ
ぞれ示す。)で表される化合物、又は下記の化2式:
【0012】
【化2】
【0013】(式中、Yは化1式の場合と同様であり、
3 〜X6 は同一又は相異なる水素、ハロゲン、ヒドロ
キシル基、シアノ基、アミノ基、カルボキシル基、炭素
数が1〜4のアルキル基又は炭素数が1〜4のアルコキ
シ基をそれぞれ示す。)で表わされる化合物であること
を特徴としている。
【0014】また本発明に係るイソチアゾロン系化合物
含有組成物(3)は、上記イソチアゾロン系化合物含有
組成物(2)において、化1式中の置換基を有すること
のある炭化水素基が、ヒドロキシル基、ハロゲン、シア
ノ基、アミノ基、カルボキシル基、炭素数が1〜4のア
ルコキシ基、炭素数が6〜10のアリールオキシ基、炭
素数が1〜4のアルキルチオ基及び炭素数が6〜10の
アリールチオ基より選ばれた1〜5個の置換基を有する
ことのある炭素数が1〜10のアルキル基、炭素数が2
〜6のアルケニル基、炭素数が2〜6のアルキニル基、
炭素数が3〜10のシクロアルキル基又は炭素数が6〜
14のアリール基であることを特徴としている。
【0015】また本発明に係るイソチアゾロン系化合物
含有組成物(4)は、上記イソチアゾロン系化合物含有
組成物(1)において、イソチアゾロン系化合物が、2
−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン及び/又は5
−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン
であることを特徴としている。
【0016】また本発明に係るイソチアゾロン系化合物
含有組成物(5)は、上記イソチアゾロン系化合物含有
組成物(1)〜(4)において、N−ハロキノンイミン
が下記の化3式:
【0017】
【化3】
【0018】(式中、Z1 〜Z4 は同一又は相異なる水
素、ヒドロキシル基、ハロゲン、シアノ基、アミノ基、
アルコキシカルボニル基、炭素数1〜4のアルキル基、
炭素数1〜4のアルコキシ基、又は炭素数1〜4のアル
ケニル基をそれぞれ示し、X7は水素、又はハロゲンを
示す。)で表される化合物であることを特徴としてい
る。
【0019】また本発明に係るイソチアゾロン系化合物
含有組成物(6)は、上記イソチアゾロン系化合物含有
組成物(1)〜(4)において、N−ハロキノンイミン
が下記の化4式:
【0020】
【化4】
【0021】(式中、Z1 〜Z4 、及びX7 はそれぞれ
化3式の場合と同様である)で表される化合物であるこ
とを特徴としている。
【0022】また本発明に係るイソチアゾロン系化合物
含有組成物(7)は、上記イソチアゾロン系化合物含有
組成物(1)〜(4)において、N−ハロキノンイミン
が下記の化5式:
【0023】
【化5】
【0024】(式中、Z1 〜Z4 は化3式の場合と同様
であり、X8 及びX9 は同一又は相異なる水素、又はハ
ロゲンをそれぞれ示す。)で表される化合物であること
を特徴としている。
【0025】また本発明に係るイソチアゾロン系化合物
含有組成物(8)は、上記イソチアゾロン系化合物含有
組成物(1)〜(4)において、N−ハロキノンイミン
が下記の化6式:
【0026】
【化6】
【0027】(式中、Z1 〜Z4 、X8 及びX9 は下記
の化5式の場合と同様である。)で表される化合物であ
ることを特徴としている。
【0028】また本発明に係るイソチアゾロン系化合物
含有組成物(9)は、上記イソチアゾロン系化合物含有
組成物(1)〜(4)において、N−ハロキノンイミン
がN−クロロ−p−ベンゾキノンイミン及び/又はN−
クロロ−o−ベンゾキノンイミンであることを特徴とし
ている。
【0029】また本発明に係るイソチアゾロン系化合物
含有組成物(10)は、上記イソチアゾロン系化合物含
有組成物(1)〜(9)において、イソチアゾロン系化
合物を0.01〜20重量%、N−ハロキノンイミンを
0.005〜1重量%、及び水をこれら3成分の合計が
100重量%になるような割合で含有することを特徴と
している。
【0030】また本発明に係るイソチアゾロン系化合物
含有組成物(11)は、上記イソチアゾロン系化合物含
有組成物(1)〜(10)において、水溶性グリコール
系溶媒をさらに含有することを特徴としている。
【0031】また本発明に係るイソチアゾロン系化合物
含有組成物(12)は、上記イソチアゾロン系化合物含
有組成物(11)において、水溶性グリコール系溶媒が
エチレングリコール、プロピレングリコール又はジプロ
ピレングリコールであることを特徴としている。
【0032】また本発明に係るイソチアゾロン系化合物
含有組成物(13)は、上記イソチアゾロン系化合物含
有組成物(11)〜(12)において、イソチアゾロン
系化合物を0.01〜20重量%、N−ハロキノンイミ
ンを0.005〜1重量%、水溶性グリコール系溶媒を
1〜90重量%、及び水をこれら4成分の合計が100
重量%になるような割合で含有することを特徴としてい
る。
【0033】また本発明に係るイソチアゾロン系化合物
含有組成物(14)は、上記イソチアゾロン系化合物含
有組成物(11)又は(13)において、2−メチル−
4−イソチアゾリン−3−オン、5−クロロ−2−メチ
ル−4−イソチアゾリン−3−オン、N−クロロ−p−
ベンゾキノンイミン、水及びエチレングリコールを含有
することを特徴としている。
【0034】また本発明に係るイソチアゾロン系化合物
含有組成物(15)は、上記イソチアゾロン系化合物含
有組成物(1)〜(14)の用途が工業用殺菌剤である
ことを特徴としている。
【0035】また本発明に係るイソチアゾロン系化合物
含有組成物(16)は、上記イソチアゾロン系化合物含
有組成物(1)〜(15)が、特に、ラテックス防腐剤
又は合成樹脂エマルジョン防腐剤の用途に用いられるこ
とを特徴としている。
【0036】上記イソチアゾロン系化合物含有組成物
(1)〜(16)によれば、殺菌効果に優れるイソチア
ゾロン系化合物と該化合物の安定化剤として優れるN−
ハロキノンイミンとを共存させているので、アニオン性
高分子水系分散物等に悪影響を与えず、長期間に亙って
極めて安定に保存でき、取り扱いが容易で優れた殺菌効
果を示す組成物を提供することができる。
【0037】また本発明に係るイソチアゾロン系化合物
の安定化法(1)は、イソチアゾロン系化合物にN−ハ
ロキノンイミンを配合させることを特徴としている。
【0038】上記イソチアゾロン系化合物の安定化法
(1)によれば、イソチアゾロン系化合物が短時間で分
解し易い水溶液中においても、前記イソチアゾロン系化
合物の分解がほぼ完全に抑制され、その殺菌効果等を長
期に亙り維持することができる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るイソチアゾロ
ン系化合物含有組成物の実施の形態を説明する。上記し
たように実施の形態に係るイソチアゾロン系化合物含有
組成物は、イソチアゾロン系化合物、N−ハロキノンイ
ミン及び水を含有している。
【0040】上記工業用殺菌剤に含まれるイソチアゾロ
ン系化合物は、下記の化1式:
【0041】
【化1】
【0042】(式中、Yは水素又は置換基を有すること
のある炭化水素基を、X1 及びX2 は同一又は相異なる
水素、ハロゲン又は炭素数が1〜6のアルキル基をそれ
ぞれ示す。)で表される化合物、又は下記の化2式:
【0043】
【化2】
【0044】(式中、Yは化1式の場合と同様であり、
3 〜X6 は同一又は相異なる水素、ハロゲン、ヒドロ
キシル基、シアノ基、アミノ基、カルボキシル基、炭素
数が1〜4のアルキル基又は炭素数が1〜4のアルコキ
シ基をそれぞれ示す。)で表わされる。
【0045】そこでまず、前記化1式で表されるイソチ
アゾロン系化合物について説明する。上記したように、
前記化1式で表わされるイソチアゾロン系化合物におい
て、Yは水素原子又は置換基を有することのある炭化水
素基を示す。
【0046】Yで示される置換基を有することのある炭
化水素基の前記置換基としては、例えばヒドロキシル
基、ハロゲン(例えば塩素、フッ素、臭素、ヨウ素
等)、シアノ基、アミノ基、カルボキシル基、炭素数1
〜4(C1-4 と表す、以下同様)のアルコキシ基(例え
ばメトキシ基、エトキシ基等)、C6-10のアリールオキ
シ基(例えばフェノキシ基等)、C1-4 のアルキルチオ
基(例えばメチルチオ基、エチルチオ基等)及びC6-10
のアリールチオ基(例えばフェニルチオ基等) 等が挙げ
られる。前記置換基の中では、ハロゲン原子、C1-4
アルコキシ基等が好ましい。これらの置換基は1〜5
個、好ましくは1〜3個の範囲で前記炭化水素基の水素
を置換していてもよく、また前記置換基はそれぞれ同一
でもよく、相異なっていてもよい。
【0047】Yで示される置換基を有することのある炭
化水素基の該炭化水素基としては、例えばC1-10のアル
キル基、C2-6 のアルケニル基、C2-6 のアルキニル
基、C3-10のシクロアルキル基、C6-14のアリール基等
が挙げられる。前記炭化水素基の中ではC1-10のアルキ
ル基及びC3-10のシクロアルキル基が好ましく、C1-10
のアルキル基がより好ましい。
【0048】前記C1-10のアルキル基としては、例えば
メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブ
チル基、イソブチル基、sec −ブチル基、tert−ブチル
基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル
基、イソオクチル基、sec −オクチル基、tert−オクチ
ル基、ノニル基及びデシル基等が挙げられる。これらア
ルキル基の中では、例えばメチル基、エチル基等のC
1-3 のアルキル基、及び例えばオクチル基、tert−オク
チル基等のC7-10のアルキル基がより好ましく、C1-3
のアルキル基がより好ましい。
【0049】前記C2-6 のアルケニル基としては、例え
ばビニル基、アリル基、イソプロペニル基、1−プロペ
ニル基、2−プロペニル基、2−メチル−1−プロペニ
ル基等が挙げられる。前記アルケニル基の中では、ビニ
ル基、アリル基が好ましい。前記C2-6 のアルキニル基
としては、例えばエチニル基、1−プロピニル基、2−
プロピニル基、ブチニル基、ペンチニル基等が挙げられ
る。前記アルキニル基の中ではエチニル基及びプロピニ
ル基が好ましい。
【0050】前記C3-10のシクロアルキル基としては、
例えばシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペン
チル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロ
オクチル基等が挙げられる。前記シクロアルキル基の中
ではシクロペンチル基及びシクロヘキシル基が好まし
い。
【0051】前記C6-14のアリール基としては、例えば
フェニル基、ナフチル基、アントリル基、フェナントリ
ル基等が挙げられる。前記アリール基の中ではフェニル
基が好ましい。
【0052】以上説明したように、Yで示される置換基
を有することのある炭化水素基として種々のものが挙げ
られるが、これら炭化水素基の中ではメチル基及びオク
チル基がより好ましく、メチル基がさらに好ましい。
【0053】前記化1式で表わされるイソチアゾロン系
化合物において、X1 及びX2 は同一又は相異なる水
素、ハロゲン又はC1-6 のアルキル基を示す。
【0054】前記ハロゲンとしては、例えばフッ素、塩
素、臭素及びヨウ素等が挙げられ、これらの中では塩素
が好ましい。
【0055】前記C1-6 のアルキル基としては、例えば
メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブ
チル基、イソブチル基、sec −ブチル基、tert−ブチル
基、ペンチル基等が挙げられる。前記アルキル基の中で
は、例えばメチル基、エチル基及びプロピル基等のC
1-4 のアルキル基が好ましい。以上説明した置換基の中
で、X1 としては水素又は塩素がより好ましくは、塩素
がさらに好ましい。また、X2 としては水素又は塩素が
より好ましく、水素がさらに好ましい。
【0056】前記した化1式で表されるイソチアゾロン
系化合物の具体例としては、例えば5−クロロ−2−メ
チル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−メチル−4
−イソチアゾリン−3−オン、2−n−オクチル−4−
イソチアゾリン−3−オン、4,5−ジクロロ−2−n
−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−エチ
ル−4−イソチアゾリン−3−オン、4,5−ジクロロ
−2−シクロヘキシル−4−イソチアゾリン−3−オ
ン、5−クロロ−2−エチル−4−イソチアゾリン−3
−オン、5−クロロ−2−t−オクチル−4−イソチア
ゾリン−3−オン等が挙げられる。前記化合物の中で
は、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3
−オン、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、
2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン、
4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−4−イソチアゾ
リン−3−オンが好ましく、5−クロロ−2−メチル−
4−イソチアゾリン−3−オン及び2−メチル−4−イ
ソチアゾリン−3−オンがより好ましい。
【0057】次に、前記化2式で表わされるイソチアゾ
ロン系化合物について説明する。
【0058】前記化2式で表わされるイソチアゾロン系
化合物において、X3 〜X6 はベンゼン環に結合した置
換基を示している。このX3 〜X6 としては、例えば水
素、ヒドロキシル基、ハロゲン(例えば塩素、フッ素、
臭素、ヨウ素等)、シアノ基、アミノ基、カルボキシル
基、C1-4 のアルキル基(例えばメチル基、エチル基、
プロピル基等)及びC1-4 のアルコキシ基(例えばメト
キシ及びエトキシ等)等が挙げられるが、これらの中で
は、ハロゲン及びC1-4 のアルキル基が好ましい。これ
らX3 〜X6 はそれぞれ同一でもよく、相異なっていて
もよい。
【0059】前記化2式で表わされるイソチアゾロン系
化合物としては、1,2−ベンツイソチアゾリン−3−
オン、N−メチル−1,2−ベンツイソチアゾリン−3
−オン等が挙げられる。
【0060】前記化1式で表される化合物又は前記化2
式で表される化合物は、1種又は2種以上で用いられ
る。従って、前記2種以上の化合物を混合した状態で用
いてもよい。
【0061】これらのイソチアゾロン系化合物はいずれ
も公知の化合物であり、例えば米国特許第376148
8号明細書、米国特許第3849430号明細書、米国
特許第3870795号明細書、米国特許第40678
78号明細書、米国特許第4150026号明細書、米
国特許第4241214号明細書、米国特許第3517
022号明細書、米国特許第3065123号明細書、
米国特許第3761489号明細書、及び米国特許第3
849430号明細書等に記載の方法又はそれらに準ず
る方法によって製造することができる。
【0062】次に、本発明に係る工業用殺菌剤に安定化
剤として含まれるN−ハロキノンイミンについて説明す
る。
【0063】このN−ハロキノンイミンは、下記の化3
式:
【0064】
【化3】
【0065】(式中、Z1 〜Z4 は同一又は相異なる水
素、ヒドロキシル基、ハロゲン、シアノ基、アミノ基、
アルコキシカルボニル基、炭素数1〜4のアルキル基、
炭素数1〜4のアルコキシ基、又は炭素数1〜4のアル
ケニル基をそれぞれ示し、X7は水素、又はハロゲンを
示す。)、下記の化4式:
【0066】
【化4】
【0067】(式中、Z1 〜Z4 、及びX7 はそれぞれ
化3式の場合と同様である)、下記の化5式:
【0068】
【化5】
【0069】(式中、Z1 〜Z4 は化3式の場合と同様
であり、X8 及びX9 は同一又は相異なる水素、又はハ
ロゲンをそれぞれ示す。)、又は下記の化6式:
【0070】
【化6】
【0071】(式中、Z1 〜Z4 、X8 及びX9 は下記
の化5式の場合と同様である。)で表される。
【0072】まず、前記化3式又は前記化4式で表わさ
れるN−ハロキノンイミンについて説明する。
【0073】上記したように、前記化3式又は前記化4
式で表されるN−ハロキノンイミンにおいて、Z1 〜Z
4 としては水素、ヒドロキシル基、ハロゲン、シアノ
基、アミノ基、アルコキシカルボニル基、C1-4 のアル
キル基、C1-4 のアルコキシ基又はC1-4 のアルケニル
基が挙げられる。これらZ1 〜Z4 は同一でもよく、相
異なっていてもよい。
【0074】前記C1-4 のアルキル基としては、例えば
メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブ
チル基、イソブチル基、sec −ブチル基、tert−ブチル
基が挙げられるが、これらの中では、例えばメチル、エ
チル等のC1-3 のアルキル基が好ましい。
【0075】前記C1-4 のアルコキシ基としては、例え
ばメトキシ基、エトキシ基等が挙げられるが、C1-2
メトキシ基、エトキシが好ましい。
【0076】前記ハロゲンとしては、例えばフッ素、塩
素、臭素、ヨウ素等が挙げられるが、これらの中では塩
素及び臭素が好ましい。前記C2-6 のアルケニル基とし
ては、例えばビニル基、アリル基、イソプロペニル基、
1−プロペニル基、2−プロペニル基、2−メチル−1
−プロペニル基等が挙げられるが、これらの中ではC
2-4 のビニル基、アリル基等が好ましい。前記アルコキ
シカルボニル基は−COOR1 で表され、カルボン酸エ
ステル残基であるが、このR1 で示される基としては、
例えば水素、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプ
ロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec −ブチル基、
tert−ブチル基等のC1-4 のアルキル基が挙げられ、こ
れらの中では、例えばメチル基、エチル基等のC1-3
アルキル基及び水素が好ましい。R1 が水素の場合、上
記アルコキシカルボニル基(−COOR1 )はカルボキ
シル基となる。
【0077】X7 で示されるハロゲンとしては、例えば
フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等が挙げられるが、これら
の中では塩素及び臭素が好ましい。前記化3式又は前記
化4式で表されるN−ハロキノンイミンの具体例として
は、例えばN−クロロ−o−ベンゾキノンイミン、N−
クロロ−p−ベンゾキノンイミン、2,6−ジクロロ−
p−ベンゾキノンイミン、N−ブロモ−o−ベンゾキノ
ンイミン、N−ブロモ−p−ベンゾキノンイミン、テト
ラクロロ−N−クロロ−o−ベンゾキノンイミン、テト
ラクロロ−N−クロロ−p−ベンゾキノンイミン、テト
ラクロロ−N−ブロモ−o−ベンゾキノンイミン、テト
ラクロロ−N−ブロモ−p−ベンゾキノンイミン、2,
3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−N−クロロ−p−ベ
ンゾキノンイミン、2,3−ジクロロ−5,6−ジシア
ノ−ジクロロ−N−ブロモ−p−ベンゾキノンイミン等
が挙げられる。これらの中では、N−クロロ−o−ベン
ゾキノンイミン、N−クロロ−p−ベンゾキノンイミ
ン、2,6−ジクロロ−p−ベンゾキノンイミン、N−
ブロモ−o−ベンゾキノンイミン、N−ブロモ−p−ベ
ンゾキノンイミンが好ましく、N−クロロ−o−ベンゾ
キノンイミン、N−クロロ−p−ベンゾキノンイミンが
より好ましい。
【0078】次に、前記化5式又は前記化6式で表わさ
れるN−ハロキノンイミンについて説明する。
【0079】上記したように、前記化5式又は前記化6
式で表わされるN−ハロキノンイミンはN−ハロキノン
ジイミンであり、このN−ハロキノンジイミンにおい
て、Z1 〜Z4 は前記化3式の場合と同様であり、X8
及びX9 は同一又は相異なる水素原子、ハロゲン原子又
はアルキル基を示す。
【0080】X8 及びX9 で示されるハロゲンとして
は、例えばフッ素、塩素、臭素、ヨウ素等が挙げられ
る。X8 及びX9 としては塩素、臭素及び水素が好まし
い。
【0081】前記化5式又は前記化6式で表わされるN
−ハロキノンイミン化合物の具体例としては、例えばN
−クロロ−o−ベンゾキノンジイミン、N−クロロ−p
−ベンゾキノンジイミン、N−ブロモ−o−ベンゾキノ
ンジイミン、N−ブロモ−p−ベンゾキノンジイミン、
テトラクロロ−N−クロロ−o−ベンゾキノンジイミ
ン、テトラクロロ−N−クロロ−p−ベンゾキノンジイ
ミン、テトラクロロ−N−ブロモ−o−ベンゾキノンジ
イミン、テトラクロロ−N−ブロモ−p−ベンゾキノン
ジイミン、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−ジク
ロロ−N−クロロ−p−ベンゾキノンジイミン、2,3
−ジクロロ−5,6−ジシアノ−ジクロロ−N−ブロモ
−p−ベンゾキノンジイミン等が挙げられる。これらの
中ではN−クロロ−o−ベンゾキノンジイミン、N−ク
ロロ−p−ベンゾキノンジイミンが好ましい。
【0082】前記したN−ハロキノンイミンは、これら
の製造過程において完全に除去することが不可能な製造
中間体その他の不純物を含んでいてもよく、また2種以
上を併用してもよい。
【0083】本発明に係るイソチアゾロン系化合物含有
組成物中のイソチアゾロン系化合物の割合は、組成物の
用途によっても異なるが、0.01〜20重量%が好ま
しく、0.1〜20重量%がより好ましい。また、前記
イソチアゾロン系化合物含有組成物中のN−ハロキノン
イミンの割合は、0.005〜1重量%が好ましく、
0.01〜0.5重量%がより好ましい。さらに、前記
イソチアゾロン系化合物含有組成物中の水の割合は、イ
ソチアゾロン系化合物、N−ハロキノンイミン及び水の
3成分の合計が100重量%になるような割合である
が、その中でも10〜80重量%が好ましい。
【0084】前記組成のイソチアゾロン系化合物含有組
成物は、イソチアゾロン系化合物、N−ハロキノンイミ
ン及び水を配合することによって製造され、その配合方
法は特に限定されないが、イソチアゾロン系化合物と水
とを配合する前に、イソチアゾロン系化合物と水とのど
ちらか又は両方をN−ハロキノンイミンと配合しておく
のが好ましい。配合方法は、公知の方法に従って行うこ
とができる。
【0085】本発明に係るイソチアゾロン系化合物含有
組成物には有機溶媒を含有させてもよい。このような有
機溶媒としては、例えばメチルアルコール、エチルアル
コール等のアルコール系溶媒、アセトン等のケトン系溶
媒、ジオキサン、テトラヒドロフラン、セロソルブ等の
エーテル系溶媒、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素
系溶媒、ジメチルホルムアミド等の酸アミド系溶媒、ア
セトニトリル等のニトリル系溶媒等が挙げられる。ま
た、その他の有機溶媒として、例えばエチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジ
プロピレングリコール、トリプロピレングリコール、
1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタジオール、エ
チレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコ
ールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチ
ルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、トリプ
ロピレングリコールモノメチルエーテル等のポリオー
ル、ポリオールエーテル系液状化合物等のグリコール系
溶媒も挙げられる。これらの中では、グリコール系溶
媒、特に水溶性グリコール系溶媒が好ましく、具体的に
はエチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピ
レングリコール、ジプロピレングリコール、1,4−ブ
タンジオール等C2-6 のアルキレングリコールが好まし
く、エチレングリコール、ジプロピレングリコール、プ
ロピレングリコール等がより好ましい。
【0086】イソチアゾロン系化合物含有組成物として
有機溶媒を含有させたときの、各化合物の割合について
説明すると、前記イソチアゾロン系化合物含有組成物中
のイソチアゾロン系化合物の割合は、0.01〜20重
量%が好ましく、0.1〜20重量%がより好ましい。
前記イソチアゾロン系化合物含有組成物中のN−ハロキ
ノンイミンの割合は、0.005〜1重量%が好まし
く、0.01〜0.5重量%がより好ましい。前記イソ
チアゾロン系化合物含有組成物中の水の割合は、イソチ
アゾロン系化合物、N−ハロキノンイミン、有機溶媒及
び水の4成分の合計が100重量%になるような割合で
あるが、その中でも10〜80重量%が好ましい。前記
イソチアゾロン系化合物含有組成物中の有機溶媒の割合
は1〜90重量%が好ましく、5〜70重量%がより好
ましい。
【0087】前記有機溶剤を用いる場合の液剤の調製方
法については、通常、イソチアゾロン系化合物を含む工
業用原体であるケーソンWT、ケーソンLXplus、
ケーソンLX- plus- conc.(ロームアンドハ
ース社製)、ゾーネンC、ゾーネンF(市川合成社製)
を用い、これらと他の各成分とを所定量配合した後、撹
拌機を用いて完全に均一になるまで撹拌混合する。特
に、液剤中のイソチアゾロン系化合物の濃度が最終的に
0.01〜20重量%、好ましくは0.1〜18重量%
になるように混合、撹拌する。 本発明に係るイソチアゾロン系化合物含有組成物には、
他の殺菌剤をさらに配合してもよい。該殺菌剤として
は、例えば2,2−ジブロモ−3−ニトリロプロパンア
ミド、2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオ
ール、3−ヨード−2−プロピニルブチルカーバメイ
ト、メチル−2−ベンツイミダゾールカーバメイト、
2,2−ジブロモ−2−ニトロエタノール、3,3,
4,4−テトラクロロテトラヒドロチオフェン−1,1
−ジオキシド、4,5−ジクロロ−1,2−ジチオール
−3−オン、テトラクロロイソフタロニトリル、メチレ
ンビスチオシアネート等が挙げられる。これら殺菌剤の
添加量はイソチアゾロン系化合物100重量部に対して
0.1〜20重量部程度が好ましい。
【0088】さらに、本発明に係るイソチアゾロン系化
合物含有組成物には、その目的、用途等に応じて、公知
の添加剤、例えば界面活性剤、酸化防止剤等を添加して
もよい。
【0089】前記界面活性剤としては、例えば石鹸類、
ノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、カチオ
ン系界面活性剤、両イオン界面活性剤、高分子界面活性
剤等、公知の界面活性剤が挙げられるが、これらの中で
もノニオン系界面活性剤、及びアニオン系界面活性剤が
好ましい。該ノニオン系界面活性剤としては、例えばポ
リオキシアルキレンアリールフェニルエーテル、ポリオ
キシエチレンノニルフェニルエーテル、酸化エチレンと
酸化プロピレンブロック共重合物等が挙げられる。ま
た、前記アニオン系界面活性剤としては、例えばアルキ
ルベンゼンスルホン酸金属塩、アルキルナフタレンスル
ホン酸金属塩、ポリカルボン酸型界面活性剤、ジアルキ
ルスルホコハク酸エステル金属塩、ポリオキシエチレン
ジスチレン化フェニルエーテルサルフェートアンモニウ
ム塩、リグニンスルホン酸金属塩、リグニンスルホン酸
金属塩等が挙げられる。また、前記金属塩としては、例
えばナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩等があ
げられる。
【0090】次に、前記酸化防止剤としては、2,6−
ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、2,2’−メ
チレンビス〔4−メチル−6−t−ブチルフェノール〕
等のフェノール系酸化防止剤、アルキルジフェニルアミ
ン、N,N’−ジ−s−ブチル−p−フェニレンジアミ
ン等のアミン系酸化防止剤等が挙げられる。これら界面
活性剤及び酸化防止剤の添加量は、例えば液剤の場合、
液剤100重量部に対して0.1〜5重量部の割合が好
ましい。本発明に係るイソチアゾロン系化合物含有組成
物に前記他の殺菌剤、界面活性剤、酸化防止剤等の添加
剤を加える場合には、N−ハロキノンイミン、水、及び
有機溶媒の配合割合も、これらの添加剤の種類に応じて
変化させるのが好ましい。
【0091】前記イソチアゾロン系化合物含有組成物
は、主に工業用殺菌剤として用いられ、従来の技術の項
において説明したように、従来から使用されている種々
の分野の産業において使用されるが、それらの中でも製
紙工程における白水、合成高分子エマルション、顔料、
塗料、印刷板用処理液、接着剤、冷却用水、インキ、切
削油、化粧用品、不織布、紡糸油、皮革等の用途等に適
しており、合成高分子エマルション、水性塗料、紡糸
油、切削油等により適している。さらにこれらの中で
も、特に合成高分子エマルション等の製造の際に前記合
成高分子エマルションに添加すると好結果が得られる。
【0092】本発明に係るイソチアゾロン系化合物含有
組成物を工業用殺菌剤として使用する際には、例えば滴
下法、間欠添加法、塗布法、噴霧法、浸漬法等の公知の
方法を使用することができ、使用の対象となる物や目的
等により前記の方法を使い分ければよい。この場合のイ
ソチアゾロン系化合物含有組成物の添加は、一般に対象
となる含水組成物に対して有効成分の最終濃度が10〜
5000ppmになるように行うのが好ましく、50〜
1000ppm程度になるように添加するのがより好ま
しい。例えばラテックスの場合は有効成分(イソチアゾ
ロン系化合物)の最終濃度が50〜500ppmになる
よう添加するのが好ましい。
【0093】
【実施例及び比較例】以下、本発明に係るイソチアゾロ
ン系化合物含有組成物の実施例を説明する。 [実施例1]N−クロロ−p−ベンゾキノンイミン(Q
CI)0.02gを水32.48gに溶解させた後、エ
チレングリコール20.00gとMITs溶液(2−メ
チル−4−イソチアゾリン−3−オンを1.1重量%、
5−クロル−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オ
ンを10.9重量%の割合でエチレングリコールに溶解
させたもの)47.5gを加えて十分に混和し、100
gのイソチアゾロン系化合物含有組成物を得た。
【0094】[実施例2〜10]実施例1の場合と同様
に、下記の表1に記載した組成(重量%)のイソチアゾ
ロン系化合物含有組成物を調製した。
【0095】
【表1】
【0096】試験例1 スチレンブタジエン共重合体(固形分50wt%)のラ
テックスエマルジョンに実施例7に係るイソチアゾロン
系化合物含有組成物を750ppmの濃度で添加し、こ
の溶液を33℃の恒温槽に入れ、腐敗したラテックスエ
マルジョン(生菌数:7.2×108 )を殺菌水で希釈
し、これをエマルジョン1g当たり102 個の微生物の
添加量となるように、毎週添加した。56日経過後、エ
マルジョン中の生菌数を寒天平板希釈法により測定した
結果、前記エマルジョン中に生きた微生物は検出できな
かった。
【0097】[比較例1]水20gにエチレングリコー
ルを40g、MITs溶液を40g加えて十分に混和
し、100gの組成物を得た。
【0098】[比較例2〜3]比較例1の場合と同様に
して、下記の表2に記載した組成(重量%)の組成物を
調製した。
【0099】
【表2】
【0100】[試験例2〜11及び比較試験例1〜3]
上記実施例に係るイソチアゾロン系化合物含有組成物及
び比較例に係る組成物を各々ガラス容器に入れて密封
し、60℃の恒温槽に入れて8日後に外観状態を肉眼で
観察すると共に高速液体クロマトグラフィーでイソチア
ゾロン系化合物の残存率(重量%)を測定した。外観の
変化は、濁り又は沈殿物が生じないものを○、濁り又は
沈殿物が生じたものを×とした。その結果を下記の表3
及び表4に示している。
【0101】
【表3】
【0102】
【表4】
【0103】上記表3及び表4に示した結果から明らか
なように、N−クロロ−p−ベンゾキノンイミンを含有
する実施例1〜10に係るイソチアゾロン系化合物含有
組成物は、60℃で8日間保存しても、有効成分の残存
率は94.5%以上と高くかつ濁り又は沈殿物を生じな
い極めて安定な製品であるのに対し、N−クロロ−p−
ベンゾキノンイミンを含有しない比較例に係る組成物は
有効成分が全く残らず(残存率:0%)、濁り又は沈殿
が生じ極めて不安定なものであった。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イソチアゾロン系化合物、N−ハロキノ
    ンイミン及び水を含有することを特徴とするイソチアゾ
    ロン系化合物含有組成物。
  2. 【請求項2】 イソチアゾロン系化合物が、下記の化1
    式: 【化1】 (式中、Yは水素又は置換基を有することのある炭化水
    素基を、X1 及びX2 は同一又は相異なる水素、ハロゲ
    ン又は炭素数が1〜6のアルキル基をそれぞれ示す。)
    で表される化合物、又は下記の化2式: 【化2】 (式中、Yは化1式の場合と同様であり、X3 〜X6
    同一又は相異なる水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、シ
    アノ基、アミノ基、カルボキシル基、炭素数が1〜4の
    アルキル基又は炭素数が1〜4のアルコキシ基をそれぞ
    れ示す。)で表わされる化合物である請求項1記載のイ
    ソチアゾロン系化合物含有組成物。
  3. 【請求項3】 化1式中の置換基を有することのある炭
    化水素基が、ヒドロキシル基、ハロゲン、シアノ基、ア
    ミノ基、カルボキシル基、炭素数が1〜4のアルコキシ
    基、炭素数が6〜10のアリールオキシ基、炭素数が1
    〜4のアルキルチオ基及び炭素数が6〜10のアリール
    チオ基より選ばれた1〜5個の置換基を有することのあ
    る炭素数が1〜10のアルキル基、炭素数が2〜6のア
    ルケニル基、炭素数が2〜6のアルキニル基、炭素数が
    3〜10のシクロアルキル基又は炭素数が6〜14のア
    リール基である請求項2記載のイソチアゾロン系化合物
    含有組成物。
  4. 【請求項4】 イソチアゾロン系化合物が、2−メチル
    −4−イソチアゾリン−3−オン及び/又は5−クロロ
    −2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンである請
    求項1記載のイソチアゾロン系化合物含有組成物。
  5. 【請求項5】 N−ハロキノンイミンが下記の化3式: 【化3】 (式中、Z1 〜Z4 は同一又は相異なる水素、ヒドロキ
    シル基、ハロゲン、シアノ基、アミノ基、アルコキシカ
    ルボニル基、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4
    のアルコキシ基、又は炭素数1〜4のアルケニル基をそ
    れぞれ示し、X7は水素、又はハロゲンを示す。)で表
    される化合物である請求項1〜4のいずれかの項に記載
    のイソチアゾロン系化合物含有組成物。
  6. 【請求項6】 N−ハロキノンイミンが下記の化4式: 【化4】 (式中、Z1 〜Z4 、及びX7 はそれぞれ化3式の場合
    と同様である。)で表される化合物である請求項1〜4
    のいずれかの項に記載のイソチアゾロン系化合物含有組
    成物。
  7. 【請求項7】 N−ハロキノンイミンが下記の化5式: 【化5】 (式中、Z1 〜Z4 は化3式の場合と同様であり、X8
    及びX9 は同一又は相異なる水素、又はハロゲンをそれ
    ぞれ示す。)で表される化合物である請求項1〜4のい
    ずれかの項に記載のイソチアゾロン系化合物含有組成
    物。
  8. 【請求項8】 N−ハロキノンイミンが下記の化6式: 【化6】 (式中、Z1 〜Z4 、X8 及びX9 は下記の化5式の場
    合と同様である。)で表される化合物である請求項1〜
    4のいずれかの項に記載のイソチアゾロン系化合物含有
    組成物。
  9. 【請求項9】 N−ハロキノンイミンがN−クロロ−p
    −ベンゾキノンイミン及び/又はN−クロロ−o−ベン
    ゾキノンイミンである請求項1〜4のいずれかの項に記
    載のイソチアゾロン系化合物含有組成物。
  10. 【請求項10】 イソチアゾロン系化合物を0.01〜
    20重量%、N−ハロキノンイミンを0.005〜1重
    量%、及び水をこれら3成分の合計が100重量%にな
    るような割合で含有する請求項1〜9のいずれかの項に
    記載のイソチアゾロン系化合物含有組成物。
  11. 【請求項11】 水溶性グリコール系溶媒をさらに含有
    する請求項1〜10のいずれかの項に記載のイソチアゾ
    ロン系化合物含有組成物。
  12. 【請求項12】 水溶性グリコール系溶媒がエチレング
    リコール、プロピレングリコール又はジプロピレングリ
    コールである請求項11記載のイソチアゾロン系化合物
    含有組成物。
  13. 【請求項13】 イソチアゾロン系化合物を0.01〜
    20重量%、N−ハロキノンイミンを0.005〜1重
    量%、水溶性グリコール系溶媒を1〜90重量%、及び
    水をこれら4成分の合計が100重量%になるような割
    合で含有する請求項11又は請求項12に記載のイソチ
    アゾロン系化合物含有組成物。
  14. 【請求項14】 2−メチル−4−イソチアゾリン−3
    −オン、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン
    −3−オン、N−クロロ−p−ベンゾキノンイミン、水
    及びエチレングリコールを含有する請求項11又は請求
    項13記載のイソチアゾロン系化合物含有組成物。
  15. 【請求項15】 その用途が工業用殺菌剤である請求項
    1〜14のいずれかの項に記載のイソチアゾロン系化合
    物含有組成物。
  16. 【請求項16】 特に、ラテックス防腐剤又は合成樹脂
    エマルジョン防腐剤の用途に用いられる請求項1〜15
    のいずれかの項に記載のイソチアゾロン系化合物含有組
    成物。
  17. 【請求項17】 イソチアゾロン系化合物にN−ハロキ
    ノンイミンを配合することを特徴とするイソチアゾロン
    系化合物の安定化法。
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