JPH09263504A - イソチアゾロン系化合物含有組成物及びイソチアゾロン系化合物の安定化法 - Google Patents

イソチアゾロン系化合物含有組成物及びイソチアゾロン系化合物の安定化法

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JPH09263504A
JPH09263504A JP31677996A JP31677996A JPH09263504A JP H09263504 A JPH09263504 A JP H09263504A JP 31677996 A JP31677996 A JP 31677996A JP 31677996 A JP31677996 A JP 31677996A JP H09263504 A JPH09263504 A JP H09263504A
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isothiazolone
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isothiazolone compound
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English (en)
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Hisao Kubota
尚生 窪田
Toshio Endo
敏夫 遠藤
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
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Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 臭素酸又はヨウ素酸のアルカリ金属塩で安定
化された水及びイソチアゾロン系化合物を含有する製剤
では、該製剤中のグリコール系有機溶媒の量が少なくな
るとイソチアゾロン系化合物が分解し易くなるという課
題があった。また、臭素酸又はヨウ素酸のアルカリ金属
塩の濃度が低いと、イソチアゾロン系化合物の熱安定性
が不十分となり、イソチアゾロン系化合物が分解し易く
なるという課題もあった。さらに、高濃度の臭素酸又は
ヨウ素酸のアルカリ金属塩を含有する製剤では、前記製
剤が数℃程度の低温になるとアルカリ金属塩が析出し、
製剤の性能が低下するという課題があった。 【解決手段】 イソチアゾロン系化合物の安定化を図る
ため、イソチアゾロン系化合物、臭素酸もしくはヨウ素
酸のアルカリ金属塩、及び水を含有するイソチアゾロン
系化合物含有組成物の水溶液のpHを、3.5〜4.5
の範囲内になるように調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はイソチアゾロン系化
合物含有組成物及びイソチアゾロン系化合物の安定化法
に関し、より詳細には安定化されたイソチアゾロン系化
合物を含有するイソチアゾロン系化合物含有組成物及び
該イソチアゾロン系化合物の安定化法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、紙パルプ工業分野の抄紙工程にお
いて用いられる水、各種産業分野における循環冷却水等
の種々の用水、及び水性塗料、紙用塗工液、ラテックス
エマルション、織物エマルション、紡糸油、切削油、捺
染糊、皮革等の製造に用いられる水は有害な微生物が繁
殖し易い。微生物の繁殖した水は悪臭の発生等の原因と
なって作業環境を悪化させ、また前記工業における生産
性や製品の品質の低下を招く。このため前記微生物の繁
殖の防除や殺菌のため、工業用水等には数多くの種類の
防腐剤や殺菌剤が使用されている。
【0003】工業用水等における有害微生物の発生を抑
制ないしは防除する薬剤の1つとしてイソチアゾロン系
化合物が知られており、このイソチアゾロン系化合物は
工業用殺菌剤や防菌剤として優れた効果を有している。
しかし、イソチアゾロン系化合物のみからなる、いわゆ
るフリー体は水、湿気、温度等に対して非常に敏感で分
解し易いため、通常は水を含まない有機溶媒に溶解させ
た状態で保存されている。前記イソチアゾロン系化合物
の溶解に適した有機溶媒として、通常はグリコール系有
機溶媒等が用いられている。しかし、該グリコール系有
機溶媒で溶液化した製剤は、消防法による危険物の指定
を受けており、その取扱いや保存には特別な注意を払う
必要があり、グリコール系有機溶媒に溶解した製剤を安
全かつ簡単に使用するのは難しいという問題があった。
そこで、安全に使用できるイソチアゾロン系化合物含有
の製剤として、水で希釈され、有機溶媒の濃度が下げら
れた製剤が提案されている。しかし、工業用殺菌剤とし
て適当な濃度になるように、グリコール系有機溶媒に溶
解した製剤を水で希釈した場合に、イソチアゾロン系化
合物が短期間で分解したり沈殿物が生ずる等の問題が生
じた。
【0004】これらの問題を解決するため、例えば特開
平5−221813号公報、特開平5−170608号
公報、特開平5−286815号公報等には、イソチア
ゾロン系化合物の水溶液中に臭素酸又はヨウ素酸のアル
カリ金属塩を安定化剤として含有する組成物が開示され
ており、前記組成物中のイソチアゾロン系化合物は分解
することなく、長期間にわたって安定的に存在するとい
う効果が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、臭素酸又はヨ
ウ素酸のアルカリ金属塩の中で一般によく用いられてい
る、例えば臭素酸カリウムで安定化された水及びイソチ
アゾロン系化合物を含有する製剤でも、前記臭素酸カリ
ウムの濃度が低下すると、イソチアゾロン系化合物の熱
安定性が不十分となり、イソチアゾロン系化合物が分解
し易くなるという課題があった。
【0006】また、高濃度の臭素酸又はヨウ素酸のアル
カリ金属塩を含有する製剤では、該製剤が数℃程度以下
の低温になるとアルカリ金属塩が析出し、製剤の性能が
低下するという課題があった。これは、一旦析出したア
ルカリ金属塩等の固形分は再溶解しにくいため、実質的
に臭素酸又はヨウ素酸のアルカリ金属塩の濃度が低下
し、イソチアゾロン系化合物が不安定化するためであ
る。
【0007】また、KBrO3 やKClO3 は、消防法
による危険物の指定を受けているので、使用量を減少さ
せる必要もあった。
【0008】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
り、安定化剤の含有量を従来より少量としても、長期間
にわたって安定的に保存することができ、取扱いが容易
で優れた安定化効果を示すイソチアゾロン系化合物含有
組成物及び該イソチアゾロン系化合物の安定化法を提供
することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段及びその効果】上記目的を
達成するために本発明に係るイソチアゾロン系化合物含
有組成物(1)は、イソチアゾロン系化合物、臭素酸も
しくはヨウ素酸のアルカリ金属塩、及び水を含有し、p
Hが3.5〜4.5の範囲内に調整されていることを特
徴としている。
【0010】また、本発明に係るイソチアゾロン系化合
物含有組成物(2)は、上記イソチアゾロン系化合物含
有組成物(1)において、イソチアゾロン系化合物が、
下記の化1式:
【0011】
【化1】
【0012】(式中、Yは水素又は置換されていてもよ
い炭化水素基を、X1 及びX2 は同一又は相異なる水
素、ハロゲン又は炭素数が1〜6のアルキル基をそれぞ
れ示す。)で表される化合物、又は下記の化2式:
【0013】
【化2】
【0014】(式中、Yは化1式の場合と同様であり、
3 〜X6 は同一又は相異なる水素、ハロゲン、ヒドロ
キシル基、シアノ基、アミノ基、カルボキシル基、炭素
数が1〜4のアルキル基又は炭素数が1〜4のアルコキ
シ基をそれぞれ示す。)で表わされる化合物であること
を特徴としている。
【0015】また、本発明に係るイソチアゾロン系化合
物含有組成物(3)は、上記イソチアゾロン系化合物含
有組成物(2)において、化1式中の置換されていても
よい炭化水素基が、ヒドロキシル基、ハロゲン、シアノ
基、アミノ基、カルボキシル基、炭素数が1〜4のアル
コキシ基、炭素数が6〜10のアリールオキシ基、炭素
数が1〜4のアルキルチオ基及び炭素数が6〜10のア
リールチオ基より選ばれた1〜5個の置換基で置換され
ていてもよい炭素数が1〜10のアルキル基、炭素数が
2〜6のアルケニル基、炭素数が2〜6のアルキニル
基、炭素数が3〜10のシクロアルキル基又は炭素数が
6〜14のアリール基であることを特徴としている。
【0016】また、本発明に係るイソチアゾロン系化合
物含有組成物(4)は、上記イソチアゾロン系化合物含
有組成物(1)〜(3)のいずれかにおいて、臭素酸又
はヨウ素酸のアルカリ金属塩がリチウム、ナトリウム、
カリウム又はルビジウムの塩であることを特徴としてい
る。
【0017】また、本発明に係るイソチアゾロン系化合
物含有組成物(5)は、上記イソチアゾロン系化合物含
有組成物(1)において、2−メチル−4−イソチアゾ
リン−3−オン及び/又は5−クロロ−2−メチル−4
−イソチアゾリン−3−オンからなるイソチアゾロン系
化合物、臭素酸カリウム及び水を含有することを特徴と
している。
【0018】また、本発明に係るイソチアゾロン系化合
物含有組成物(6)は、上記イソチアゾロン系化合物含
有組成物(1)〜(5)のいずれかにおいて、イソチア
ゾロン系化合物を0.01〜20重量%、臭素酸又はヨ
ウ素酸のアルカリ金属塩を0.01〜3.0重量%、及
びpH調整剤を含む水をこれら3成分の合計が100重
量%になるような割合で含有することを特徴としてい
る。
【0019】また、本発明に係るイソチアゾロン系化合
物含有組成物(7)は、上記イソチアゾロン系化合物含
有組成物(1)〜(6)のいずれかにおいて、pHが
3.8〜4.2の範囲内に調整されていることを特徴と
している。
【0020】また、本発明に係るイソチアゾロン系化合
物含有組成物(8)は、上記イソチアゾロン系化合物含
有組成物(1)〜(7)のいずれかにおいて、pH調整
剤として、カルボキシル基を有する有機化合物を含有す
ることを特徴としている。
【0021】また、本発明に係るイソチアゾロン系化合
物含有組成物(9)は、上記イソチアゾロン系化合物含
有組成物(8)において、カルボキシル基を有する有機
化合物がフタル酸水素カリウムであることを特徴として
いる。
【0022】また、本発明に係るイソチアゾロン系化合
物含有組成物(10)は、上記イソチアゾロン系化合物
含有組成物(1)〜(9)のいずれかにおいて、5℃以
下においても固形分が析出しない濃度で、臭素酸又はヨ
ウ素酸のアルカリ金属塩を含有していることを特徴とし
ている。
【0023】上記イソチアゾロン系化合物含有組成物
(1)〜(10)のいずれかによれば、pHが調整され
ているので、安定化剤の含有量を従来より少量として
も、前記イソチアゾロン系化合物含有組成物を長期間に
わたって安定的に保存することができる。また、取扱い
が容易で優れた安定化効果を示すイソチアゾロン系化合
物含有組成物を提供することができる。
【0024】また、本発明に係るイソチアゾロン系化合
物含有組成物(11)は、上記イソチアゾロン系化合物
含有組成物(1)〜(10)のいずれかにさらに水溶性
グリコール系溶媒を含有することを特徴としている。
【0025】また、本発明に係るイソチアゾロン系化合
物含有組成物(12)は、上記イソチアゾロン系化合物
含有組成物(11)において、水溶性グリコール系溶媒
がエチレングリコール、プロピレングリコール又はジプ
ロピレングリコールであることを特徴としている。
【0026】また、本発明に係るイソチアゾロン系化合
物含有組成物(13)は、上記イソチアゾロン系化合物
含有組成物(11)において、2−メチル−4−イソチ
アゾリン−3−オン及び/又は5−クロロ−2−メチル
−4−イソチアゾリン−3−オンからなるイソチアゾロ
ン系化合物、臭素酸カリウム、水及びジプロピレングリ
コールを含有することを特徴としている。
【0027】また、本発明に係るイソチアゾロン系化合
物含有組成物(14)は、上記イソチアゾロン系化合物
含有組成物(11)において、2−メチル−4−イソチ
アゾリン−3−オン及び/又は5−クロロ−2−メチル
−4−イソチアゾリン−3−オンからなるイソチアゾロ
ン系化合物、臭素酸カリウム、水及びエチレングリコー
ルを含有することを特徴としている。
【0028】また、本発明に係るイソチアゾロン系化合
物含有組成物(15)は、上記イソチアゾロン系化合物
含有組成物(11)〜(14)のいずれかにおいて、イ
ソチアゾロン系化合物を0.01〜20重量%、臭素酸
又はヨウ素酸のアルカリ金属塩を0.01〜3.0重量
%、水溶性グリコール系溶媒を1〜90重量%、及びp
H調整剤を含む水をこれら4成分の合計が100重量%
になるような割合で含有することを特徴としている。
【0029】また、本発明に係るイソチアゾロン系化合
物含有組成物は、上記イソチアゾロン系化合物含有組成
物(1)〜(15)のいずれかにおいて、その用途が工
業用殺菌剤であることを特徴としている。
【0030】また、本発明に係るイソチアゾロン系化合
物含有組成物は、上記イソチアゾロン系化合物含有組成
物(1)〜(15)のいずれかにおいて、ラテックス防
腐剤又は合成樹脂エマルジョン防腐剤の用途に用いられ
ることを特徴としている。
【0031】上記イソチアゾロン系化合物含有組成物
(11)〜(15)のいずれかによれば、上記イソチア
ゾロン系化合物含有組成物(1)〜(10)のいずれか
における効果を奏するとともに、水溶性グリコール系溶
媒が添加されているので、前記イソチアゾロン系化合物
含有組成物を長期間にわたってより安定的に保存するこ
とができる。
【0032】また、本発明に係るイソチアゾロン系化合
物の安定化法は、イソチアゾロン系化合物に臭素酸もし
くはヨウ素酸のアルカリ金属塩、水及びpH調整剤を配
合し、pHを3.5〜4.5の範囲内に調整することを
特徴としている。
【0033】上記イソチアゾロン系化合物の安定化方法
によれば、イソチアゾロン系化合物が分解し易い水溶液
中においても、前記イソチアゾロン系化合物の分解がほ
ぼ完全に抑制され、その殺菌効果を長期にわたり維持す
ることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るイソチアゾロ
ン系化合物含有組成物及びイソチアゾロン系化合物の安
定化法の実施の形態を説明する。実施の形態に係るイソ
チアゾロン系化合物含有組成物は、イソチアゾロン系化
合物、臭素酸もしくはヨウ素酸のアルカリ金属塩、及び
水を含有し、pHが3.5〜4.5の範囲内、好ましく
は3.8〜4.2の範囲内に調整されている。なお、本
発明において、イソチアゾロン系化合物含有組成物のp
Hが前記範囲内に調整されているとは、実施の形態に係
るイソチアゾロン系化合物(製剤)が1重量%の濃度に
なるように純水で希釈された水溶液(以下、希釈製剤と
もいう)のpHが前記範囲内に調整されていることをい
う。
【0035】上記イソチアゾロン系化合物は、上記化1
式で表わされる。そこでまず、上記化1式で表されるイ
ソチアゾロン系化合物について説明する。
【0036】上記したように、上記化1式で表わされる
イソチアゾロン系化合物において、Yは水素原子又は置
換されていてもよい炭化水素基を示す。Yで示される置
換されていてもよい炭化水素基の置換基としては、例え
ばヒドロキシル基、ハロゲン(例えば塩素、フッ素、臭
素、ヨウ素等)、シアノ基、アミノ基、カルボキシル
基、炭素数1〜4(C1-4 と表す、以下同様)のアルコ
キシ基(例えばメトキシ基、エトキシ基等)、C6-10
アリールオキシ基(例えばフェノキシ基等)、C1-4
アルキルチオ基(例えばメチルチオ基、エチルチオ基
等)及びC6-10のアリールチオ基(例えばフェニルチオ
基等) 等が挙げられる。前記置換基の中では、ハロゲン
原子、C1-4 のアルコキシ基等が好ましい。これらの置
換基は1〜5個、好ましくは1〜3個の範囲で前記炭化
水素基の水素を置換していてもよく、また前記置換基は
それぞれ同一でもよく、相異なっていてもよい。
【0037】Yで示される置換されていてもよい炭化水
素基の該炭化水素基としては、例えばC1-10のアルキル
基、C2-6 のアルケニル基、C2-6 のアルキニル基、C
3-10のシクロアルキル基、C6-14のアリール基等が挙げ
られる。前記炭化水素基の中ではC1-10のアルキル基及
びC3-10のシクロアルキル基が好ましく、C1-10のアル
キル基がより好ましい。
【0038】前記C1-10のアルキル基としては、例えば
メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブ
チル基、イソブチル基、sec −ブチル基、tert−ブチル
基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル
基、イソオクチル基、sec −オクチル基、tert−オクチ
ル基、ノニル基及びデシル基等が挙げられる。これらア
ルキル基の中では、例えばメチル基、エチル基等のC
1-3 のアルキル基、及び例えばオクチル基、tert−オク
チル基等のC7-10のアルキル基がより好ましく、C1-3
のアルキル基がより好ましい。
【0039】前記C2-6 のアルケニル基としては、例え
ばビニル基、アリル基、イソプロペニル基、1−プロペ
ニル基、2−プロペニル基、2−メチル−1−プロペニ
ル基等が挙げられる。前記アルケニル基の中では、ビニ
ル基、アリル基が好ましい。前記C2-6 のアルキニル基
としては、例えばエチニル基、1−プロピニル基、2−
プロピニル基、ブチニル基、ペンチニル基等が挙げられ
る。前記アルキニル基の中ではエチニル基及びプロピニ
ル基が好ましい。
【0040】前記C3-10のシクロアルキル基としては、
例えばシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペン
チル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロ
オクチル基等が挙げられる。前記シクロアルキル基の中
ではシクロペンチル基及びシクロヘキシル基が好まし
い。
【0041】前記C6-14のアリール基としては、例えば
フェニル基、ナフチル基、アントリル基、フェナントリ
ル基等が挙げられる。前記アリール基の中ではフェニル
基が好ましい。
【0042】以上説明したように、Yで示される置換さ
れていてもよい炭化水素基として種々のものが挙げられ
るが、これら炭化水素基の中ではメチル基及びオクチル
基がより好ましく、メチル基がさらに好ましい。
【0043】上記化1式で表わされるイソチアゾロン系
化合物において、X1 及びX2 は同一又は相異なる水
素、ハロゲン又はC1-6 のアルキル基を示す。
【0044】前記ハロゲンとしては、例えばフッ素、塩
素、臭素及びヨウ素等が挙げられ、これらの中では塩素
が好ましい。
【0045】前記C1-6 のアルキル基としては、例えば
メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブ
チル基、イソブチル基、sec −ブチル基、tert−ブチル
基、ペンチル基等が挙げられる。前記アルキル基の中で
は、例えばメチル基、エチル基、プロピル基等のC1-4
のアルキル基が好ましい。以上説明した置換基の中で、
1 としては水素又は塩素がより好ましくは、塩素がさ
らに好ましい。また、X2 としては水素又は塩素がより
好ましく、水素がさらに好ましい。
【0046】上記化1式で表されるイソチアゾロン系化
合物の具体例としては、例えば5−クロロ−2−メチル
−4−イソチアゾリン−3−オン、2−メチル−4−イ
ソチアゾリン−3−オン、2−n−オクチル−4−イソ
チアゾリン−3−オン、4,5−ジクロロ−2−n−オ
クチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−エチル−
4−イソチアゾリン−3−オン、4,5−ジクロロ−2
−シクロヘキシル−4−イソチアゾリン−3−オン、5
−クロロ−2−エチル−4−イソチアゾリン−3−オ
ン、5−クロロ−2−t−オクチル−4−イソチアゾリ
ン−3−オン等が挙げられる。前記化合物の中では、5
−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オ
ン、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−
n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン、4,5
−ジクロロ−2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−
3−オンが好ましく、5−クロロ−2−メチル−4−イ
ソチアゾリン−3−オン及び2−メチル−4−イソチア
ゾリン−3−オンがより好ましい。
【0047】次に、上記化2式で表わされるイソチアゾ
ロン系化合物について説明する。
【0048】上記化2式で表わされるイソチアゾロン系
化合物において、X3 〜X6 はベンゼン環に結合した置
換基を示している。このX3 〜X6 としては、例えば水
素、ヒドロキシル基、ハロゲン(例えば塩素、フッ素、
臭素、ヨウ素等)、シアノ基、アミノ基、カルボキシル
基、C1-4 のアルキル基(例えばメチル基、エチル基、
プロピル基等)及びC1-4 のアルコキシ基(例えばメト
キシ及びエトキシ等)等が挙げられるが、これらの中で
は、ハロゲン及びC1-4 のアルキル基が好ましい。これ
らX3 〜X6 はそれぞれ同一でもよく、相異なっていて
もよい。
【0049】上記化2式で表わされるイソチアゾロン系
化合物としては、1,2−ベンツイソチアゾリン−3−
オン、N−メチル−1,2−ベンツイソチアゾリン−3
−オン等が挙げられる。
【0050】上記化1式で表される化合物又は上記化2
式で表される化合物は、1種又は2種以上で用いられ
る。従って、前記2種以上の化合物を混合した状態で用
いてもよい。
【0051】これらのイソチアゾロン系化合物はいずれ
も公知の化合物であり、例えば米国特許第376148
8号明細書、米国特許第3849430号明細書、米国
特許第3870795号明細書、米国特許第40678
78号明細書、米国特許第4150026号明細書、米
国特許第4241214号明細書、米国特許第3517
022号明細書、米国特許第3065123号明細書、
米国特許第3761489号明細書、及び米国特許第3
849430号明細書等に記載の方法又はそれらに準ず
る方法によって製造することができる。
【0052】次に、本発明に係るイソチアゾロン系化合
物含有組成物に安定化剤として含まれる臭素酸又はヨウ
素酸のアルカリ金属塩について説明する。臭素酸又はヨ
ウ素酸のアルカリ金属塩のアルカリ金属としては、例え
ばリチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム等が挙
げられるが、その中ではナトリウム及びカリウムが好ま
しい。また、臭素酸又はヨウ素酸のアルカリ金属塩の具
体例としては、例えば臭素酸カリウム、臭素酸ナトリウ
ム、ヨウ素酸カリウム、ヨウ素酸ナトリウム等が挙げら
れるが、その中では臭素酸カリウムが好ましい。水に溶
解して用いる場合には、これらに適切な溶媒を適宜添加
してもよい。前記溶媒としては、通常水溶性グリコール
系溶媒、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール
等が挙げられるが、これらの中ではエチレングルコー
ル、プロピレングリコール、及びジプロピレングリコー
ルが好ましい。
【0053】また、前記イソチアゾロン系化合物、及び
前記臭素酸もしくはヨウ素酸のアルカリ金属塩は、これ
らの製造過程において完全に除去することが不可能な製
造中間体その他の不純物を含んでいてもよい。
【0054】上記したように前記イソチアゾロン系化合
物、前記臭素酸もしくはヨウ素酸のアルカリ金属塩、及
び水を含有するイソチアゾロン系化合物含有組成物は、
そのpHが3.5〜4.5、好ましくは3.8〜4.2
に調整されている。単に、前記した3つの化合物を混合
したのみでは、通常希釈製剤のpHが5付近となるた
め、pH調整剤を添加することによりpHをさらに酸性
側に移動させる必要がある。
【0055】前記pH調整剤としては、例えば無機酸、
カルボキシル基を有する有機化合物、スルホン酸、フェ
ノール系化合物等の酸が主として使用される。前記無機
酸の具体例としては、例えば塩酸、硫酸、リン酸、硝
酸、ホウ酸、亜硝酸、炭酸、フッ化水素酸、硫化水素等
が挙げられる。前記カルボキシル基を有する有機化合物
の具体例としては、例えば酢酸、トリフルオロ酢酸、フ
タル酸、クエン酸、ギ酸、シュウ酸、酒石酸、安息香
酸、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、フタル酸水
素カリウム等が挙げられる他、例えばグルタミン酸、グ
リシン等のアミノ酸が挙げられる。前記スルホン酸の具
体例としては、例えばp−トルエンスルホン酸、メタン
スルホン酸等が挙げられ、前記フェノール系化合物の具
体例としては、例えばフェノールが挙げられる。
【0056】また、pHを微調整するにあたって、前記
酸とともに、例えば無機塩基、含チッソ系有機化合物、
アミノ酸系化合物等の塩基も用いられる。前記無機塩基
の具体例としては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、アンモニア、水酸化カルシウム等が挙げられ
る。前記含窒素系有機化合物の具体例としては、例えば
アニリン、ピペラジン、ピペリジン、トリエチルアミ
ン、ピリジン等が挙げられる。前記アミノ酸系化合物の
具体例としては、例えばヒスチジン、グルタミン等が挙
げられる。
【0057】前記pH調整剤の中では、フタル酸水素カ
リウム、クエン酸、酢酸、グリシン等のカルボキシル基
を有する有機化合物が好ましく、前記化合物に微量の塩
酸、水酸化ナトリウム、酢酸ナトリウム等を添加してp
Hを調整する。pH調整剤として使用する前記カルボキ
シル基を有する有機化合物は、安定化剤としての作用も
有しているものと考えられる。
【0058】本発明に係るイソチアゾロン系化合物含有
組成物中のイソチアゾロン系化合物の割合は、組成物の
用途によっても異なるが、0.01〜20重量%が好ま
しく、0.1〜20重量%がより好ましい。また、前記
イソチアゾロン系化合物含有組成物中の臭素酸又はヨウ
素酸のアルカリ金属塩の割合は0.01〜3.0重量%
が好ましく、0.03〜1.5重量%がより好ましく、
0.05〜1.0重量%がさらに好ましい。さらに、前
記イソチアゾロン系化合物含有組成物中の水の割合は、
イソチアゾロン系化合物、臭素酸又はヨウ素酸のアルカ
リ金属塩及びpH調整剤を含む水の3成分の合計が10
0重量%になるような割合であるが、その中でも10〜
80重量%が好ましい。
【0059】前記臭素酸又はヨウ素酸のアルカリ金属塩
の割合が0.01重量%未満では、前記イソチアゾロン
系化合物の安定化効果が小さくなる傾向が生じ、他方前
記臭素酸又はヨウ素酸のアルカリ金属塩の割合が3.0
重量%を超えると、前記安定化効果は余り変わらない
が、低温での貯蔵等において固形物が析出する傾向が生
じる。
【0060】また、前記イソチアゾロン系化合物含有組
成物においては、臭素酸又はヨウ素酸のアルカリ金属塩
の割合が前記した0.05〜1.0重量%であってもイ
ソチアゾロン系化合物に対して十分な安定化効果を有す
る。臭素酸又はヨウ素酸のアルカリ金属塩の割合が前記
範囲内であると、製剤として貯蔵等を行った際に温度が
0℃付近になっても臭素酸又はヨウ素酸のアルカリ金属
塩が析出することはなく、イソチアゾロン系化合物の分
解も十分に抑制される。
【0061】前記イソチアゾロン系化合物含有組成物
(製剤)を調製する方法は特に限定されず、各化合物の
配合はどのような順序で行ってもよいが、以下のような
方法が考えられる。まず、水をpH調製剤を用いてpH
3.5〜4.5に調整し、pHが調整された水に臭素酸
又はヨウ素酸のアルカリ金属塩及びイソチアゾロン系化
合物を添加し、完全に均一になるまで混合機等を用いて
混合する。イソチアゾロン系化合物を添加する際には、
通常、イソチアゾロン系化合物を含む工業用原体である
ケーソンWT、ケーソンLXplus、ケーソンLX-
plus- conc.(ロームアンドハース社製)、ゾ
ーネンC、ゾーネンF(市川合成社製)等が用いられ
る。前記混合により溶液のpHが変化した場合には、希
釈製剤のpHが前記範囲になるように、pH調整剤を用
いて再度製剤のpHを調整し、製剤の調製を完了する。
添加する臭素酸又はヨウ素酸のアルカリ金属塩は、前記
したように一旦水又は水と有機溶媒とに溶解した後、p
H調整を行った水と混合してもよい。
【0062】本発明に係るイソチアゾロン系化合物含有
組成物には有機溶媒を含有させてもよい。このような有
機溶媒としては、例えばメチルアルコール、エチルアル
コール等のアルコール系溶媒、アセトン等のケトン系溶
媒、ジオキサン、テトラヒドロフラン、セロソルブ等の
エーテル系溶媒、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素
系溶媒、ジメチルホルムアミド等の酸アミド系溶媒、ア
セトニトリル等のニトリル系溶媒等が挙げられる。ま
た、その他の有機溶媒として、例えばエチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジ
プロピレングリコール、トリプロピレングリコール、
1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタジオール、エ
チレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコ
ールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチ
ルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、トリプ
ロピレングリコールモノメチルエーテル等のポリオー
ル、ポリオールエーテル系液状化合物等のグリコール系
溶媒も挙げられる。これらの中では、グリコール系溶
媒、特に水溶性グリコール系溶媒が好ましく、具体的に
はエチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピ
レングリコール、ジプロピレングリコール、1,4−ブ
タンジオール等のC2-6 のアルキレングリコールが好ま
しい。また、前記C2-6のアルキレングリコールの中で
は、安定化効果に優れるジプロピレングリコール等がよ
り好ましい。
【0063】イソチアゾロン系化合物含有組成物として
有機溶媒を含有させた場合、前記イソチアゾロン系化合
物含有組成物中のイソチアゾロン系化合物の割合は、
0.01〜20重量%が好ましく、0.1〜20重量%
がより好ましい。前記イソチアゾロン系化合物含有組成
物中の臭素酸又はヨウ素酸のアルカリ金属塩の割合は、
0.01〜3.0重量%が好ましく、0.03〜1.5
重量%がより好ましく、0.05〜1.0重量%がさら
に好ましい。前記イソチアゾロン系化合物含有組成物中
の水の割合は、イソチアゾロン系化合物、臭素酸又はヨ
ウ素酸のアルカリ金属塩、有機溶媒及びpH調整剤を含
む水の4成分の合計が100重量%になるような割合で
あるが、その中でも10〜80重量%が好ましい。前記
イソチアゾロン系化合物含有組成物中の有機溶媒の割合
は1〜90重量%が好ましく、5〜70重量%がより好
ましい。
【0064】また、前記有機溶媒を含有するイソチアゾ
ロン系化合物含有組成物もpHが3.5〜4.5の範囲
内に調整されているのが好ましく、3.8〜4.2の範
囲がより好ましい。前記有機溶媒を含有したイソチアゾ
ロン系化合物含有組成物は有機溶媒を含まないものと比
べてより安定となる。従って、通常は有機溶媒を含有し
た製剤とするのがより好ましい。
【0065】前記有機溶剤を用いる場合の液剤の調製方
法も有機溶媒を用いない場合と同様であり、イソチアゾ
ロン系化合物を含む工業用原体であるケーソンWT、ケ
ーソンLXplus、ケーソンLX- plus- con
c.(ロームアンドハース社製)、ゾーネンC、ゾーネ
ンF(市川合成社製)を用い、これらと他の各成分とを
所定量配合した後、撹拌機を用いて完全に均一になるま
で撹拌混合し、同様にpHを調整する。
【0066】本発明に係るイソチアゾロン系化合物含有
組成物には、他の殺菌剤をさらに配合してもよい。該殺
菌剤としては、例えば2,2−ジブロモ−3−ニトリロ
プロピオンアミド、2−ブロモ−2−ニトロプロパン−
1,3−ジオール、3−ヨード−2−プロピニルブチル
カーバメイト、メチル−2−ベンツイミダゾールカーバ
メイト、2,2−ジブロモ−2−ニトロエタノール、
3,3,4,4−テトラクロロテトラヒドロチオフェン
−1,1−ジオキシド、4,5−ジクロロ−1,2−ジ
チオール−3−オン、テトラクロロイソフタロニトリ
ル、メチレンビスチオシアネート等が挙げられる。これ
ら殺菌剤の添加量はイソチアゾロン系化合物100重量
部に対して0.1〜20重量部程度が好ましい。さら
に、本発明に係るイソチアゾロン系化合物含有組成物に
は、その目的、用途等に応じて、公知の添加剤、例えば
界面活性剤、酸化防止剤等を添加してもよい。
【0067】前記界面活性剤としては、例えば石鹸類、
ノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、カチオ
ン系界面活性剤、両イオン界面活性剤、高分子界面活性
剤等、公知の界面活性剤が挙げられるが、これらの中で
もノニオン系界面活性剤、及びアニオン系界面活性剤が
好ましい。
【0068】該ノニオン系界面活性剤としては、例えば
ポリオキシアルキレンアリールフェニルエーテル、ポリ
オキシエチレンノニルフェニルエーテル、酸化エチレン
と酸化プロピレンブロック共重合物等が挙げられる。
【0069】また、前記アニオン系界面活性剤として
は、例えばアルキルベンゼンスルホン酸金属塩、アルキ
ルナフタレンスルホン酸金属塩、ポリカルボン酸型界面
活性剤、ジアルキルスルホコハク酸エステル金属塩、ポ
リオキシエチレンジスチレン化フェニルエーテルサルフ
ェートアンモニウム塩、リグニンスルホン酸金属塩、リ
グニンスルホン酸金属塩等が挙げられる。また、前記金
属塩としては、例えばナトリウム塩、カリウム塩、マグ
ネシウム塩等があげられる。
【0070】次に、前記酸化防止剤としては、2,6−
ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、2,2’−メ
チレンビス〔4−メチル−6−t−ブチルフェノール〕
等のフェノール系酸化防止剤、アルキルジフェニルアミ
ン、N,N’−ジ−s−ブチル−p−フェニレンジアミ
ン等のアミン系酸化防止剤等が挙げられる。
【0071】これら界面活性剤及び酸化防止剤の添加量
は、例えば液剤の場合、液剤100重量部に対して0.
1〜5重量部の割合が好ましい。
【0072】本発明に係るイソチアゾロン系化合物含有
組成物に前記他の殺菌剤、界面活性剤、酸化防止剤等の
添加剤を加える場合には、臭素酸又はヨウ素酸のアルカ
リ金属塩、水、及び有機溶媒の配合割合も、これらの添
加剤の種類に応じて変化させるのが好ましい。
【0073】前記イソチアゾロン系化合物含有組成物
は、主に工業用殺菌剤として用いられ、従来の技術の項
において説明したように、従来から使用されている種々
の分野の産業において使用されるが、それらの中でも製
紙工程における白水、合成高分子エマルション、顔料、
塗料、印刷板用処理液、接着剤、冷却用水、インキ、切
削油、化粧用品、不織布、紡糸油、皮革等の用途等に適
しており、合成高分子エマルション、水性塗料、紡糸
油、切削油等により適している。さらにこれらの中で
も、特に合成高分子エマルション等の製造の際に前記合
成高分子エマルションに添加すると好結果が得られる。
【0074】本発明に係るイソチアゾロン系化合物含有
組成物を工業用殺菌剤として使用する際には、例えば滴
下法、間欠添加法、塗布法、噴霧法、浸漬法等の公知の
方法を使用することができ、使用の対象となる物や目的
等により前記の方法を使い分ければよい。この場合のイ
ソチアゾロン系化合物含有組成物の添加は、一般に対象
となる含水組成物に対して有効成分の最終濃度が10〜
5000ppmになるように行うのが好ましく、50〜
1000ppm程度になるように添加するのがより好ま
しい。例えばラテックスの場合は有効成分(イソチアゾ
ロン系化合物)の最終濃度が50〜500ppmになる
ように添加するのが好ましい。
【0075】
【実施例及び比較例】以下、本発明に係るイソチアゾロ
ン系化合物含有組成物の実施例を説明する。
【0076】[実施例1]臭素酸カリウム0.5gを、
フタル酸水素カリウムと水酸化ナトリウムでpH4.0
に調整した水71.5gに溶解させた後、MITs溶液
(2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンを6.5
重量%、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン
−3−オンを18.8重量%の割合でジプロピレングリ
コールに溶かした溶液)を28g加えて十分に混和し、
100gの製剤を得た。次に前記製剤を1重量%含有す
るように純水で希釈した希釈製剤のpHを測定したとこ
ろ4.0であった。臭素酸カリウム、水、及びMITs
の量と、希釈製剤のpHと、使用したpH調整剤の種類
とを下記の表1に示している。
【0077】[実施例2〜11]臭素酸カリウム、pH
調整剤を用いてpHを調整した水、及びMITs溶液を
混合し、得られた溶液を再度pH調整することにより、
下記の表1に示す製剤(イソチアゾロン系化合物含有組
成物)を得た。臭素酸カリウム、水、及びMITsの量
と、希釈製剤のpHと、使用したpH調整剤の種類とを
下記の表1に示している。
【0078】[実施例12]臭素酸ナトリウム0.5g
を、フタル酸水素カリウムでpH4.0に調整した水7
1.5gに溶解させた後、MITs溶液(2−メチル−
4−イソチアゾリン−3−オンを6.5重量%、5−ク
ロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンを1
8.8重量%の割合でジプロピレングリコールに溶かし
た溶液)を28g加えて十分に混和し、100gの製剤
を得た。次に該製剤を1重量%含有するように純水で希
釈した希釈製剤のpHを測定したところ4.0であっ
た。臭素酸ナトリウム、水、及びMITsの量と、希釈
製剤のpHと、使用したpH調整剤の種類とを下記の表
2に示している。
【0079】[実施例13]ヨウ素酸カリウム0.5g
を、フタル酸水素カリウムでpH4.0に調整した水7
1.5gに溶解させた後、MITs溶液(2−メチル−
4−イソチアゾリン−3−オンを6.5重量%、5−ク
ロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンを1
8.8重量%の割合でジプロピレングリコールに溶かし
た溶液)を28g加えて十分に混和し、100gの製剤
を得た。次に該製剤を1重量%含有するように純水で希
釈した希釈製剤のpHを測定したところ4.0であっ
た。ヨウ素酸カリウム、水、及びMITsの量と、希釈
製剤のpHと、使用したpH調整剤の種類とを下記の表
2に示している。
【0080】[実施例14]ヨウ素酸ナトリウム0.5
gを、フタル酸水素カリウムでpH4.0に調整した水
71.5gに溶解させた後、MITs溶液(2−メチル
−4−イソチアゾリン−3−オンを6.5重量%、5−
クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンを
18.8重量%の割合でジプロピレングリコールに溶か
した溶液)を28g加えて十分に混和し、100gの製
剤を得た。次に該製剤を1重量%含有するように純水で
希釈した希釈製剤のpHを測定したところ4.0であっ
た。ヨウ素酸ナトリウム、水、及びMITsの量と、希
釈製剤のpHと、使用したpH調整剤の種類とを下記の
表2に示している。
【0081】[実施例15]臭素酸カリウム0.1g
を、フタル酸水素カリウムでpH4.0に調整した水5
2.4gに溶解させた後、MITs溶液(2−メチル−
4−イソチアゾリン−3−オンを1.03重量%、5−
クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンを
10.9重量%の割合でエチレングリコールに溶かした
溶液)を47.5g加えて十分に混和し、100gの製
剤を得た。次に該製剤を1重量%含有するように純水で
希釈した希釈製剤のpHを測定したところ4.0であっ
た。臭素酸カリウム、水、及びMITsの量と、希釈製
剤のpHと、使用したpH調整剤の種類とを下記の表2
に示している。
【0082】[実施例16]臭素酸カリウム0.5g
を、フタル酸水素カリウムでpH4.0に調整した水9
6.5gに溶解させた後、Cl−MIT・HCl(5−
クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンの
塩酸塩を99%含有)を3g加えて十分に混和し、10
0gの製剤を得た。次に該製剤を1重量%含有するよう
に純水で希釈した希釈製剤のpHを測定したところ4.
0であった。臭素酸カリウム、水、及びCl−MIT・
HClの量と、希釈製剤のpHと、使用したpH調整剤
の種類とを下記の表2に示している。
【0083】[抗菌試験]スチレンブタジエン共重合体
(固形分50wt%)のラテックスエマルションに実施
例11に係るイソチアゾロン系化合物含有組成物を75
0ppmの濃度になるように添加した。次に、このラテ
ックスエマルションを33℃の恒温槽に入れ、菌を添加
するため、腐敗したラテックスエマルション(生菌数:
7.2×108 /cm3 )を水で希釈したものを用意
し、この希釈液を前記ラテックスエマルション1g当た
り菌106個の添加量となるように、毎週添加した。5
6日経過後、前記ラテックスエマルション中に生きた微
生物は検出できなかった。
【0084】[比較例1〜8]比較例1〜4の場合に
は、臭素酸カリウム、水、及びMITs溶液を混合し、
下記の表3に示す製剤(イソチアゾロン系化合物含有組
成物)を得た。pHは特に調整しなかった。
【0085】また、比較例5〜7の場合には、臭素酸カ
リウム、pH調整剤を用いてpHを調整した水、及びM
ITs溶液を混合し、得られた溶液のpHを再度調整す
ることにより、下記の表3に示す製剤を得た。ただし、
希釈製剤のpHは3.5より小さい値か、4.5より大
きい値である。また、比較例8では、臭素酸カリウムを
添加しない他は、比較例5〜7の場合と同様にして製剤
を調製した。臭素酸カリウム、水、及びMITsの量
と、希釈製剤のpHと、使用したpH調整剤の種類とを
下記の表3に示している。
【0086】[安定化試験]上記実施例及び比較例に係
る製剤を各々ガラス容器に入れて密封し、60℃の恒温
槽に入れて5日後に高速液体クロマトグラフィーでイソ
チアゾロン系化合物の残存率(重量%)を測定した。外
観の変化については、その後2℃の冷蔵庫に前記製剤を
入れて観察し、濁り又は沈殿物が生じないものを○、濁
り又は沈殿物が生じたものを×とした。その結果を製剤
の組成等と併せて下記の表1〜3に示している。
【0087】
【表1】
【0088】
【表2】
【0089】
【表3】
【0090】上記表1〜3に示した結果から明らかなよ
うに、臭素酸カリウムを0.5g(0.5重量%)と少
量含有し、希釈製剤のpHが3.5〜4.5の範囲内に
調整された実施例1〜11に係る製剤(イチアゾロン系
化合物含有組成物)は、60℃で5日間保存しても、有
効成分の残存率が97.6%以上と高く、かつ濁り又は
沈殿物を生じない極めて安定な製品となっていた。
【0091】また、臭素酸ナトリウム、ヨウ素酸カリウ
ムあるいはヨウ素酸ナトリウムを0.5g(0.5重量
%)と少量含有し、希釈製剤のpHが3.5〜4.5の
範囲内に調整された実施例12〜14に係る製剤(イチ
アゾロン系化合物含有組成物)は、60℃で5日間保存
しても、有効成分の残存率が95.3%以上と高く、か
つ濁り又は沈殿物を生じない極めて安定な製品となって
いた。
【0092】また臭素酸カリウムを0.1g(0.1重
量%)と少量含有し、MITs溶液の溶剤としてエチレ
ングリコールが使用され、希釈製剤のpHが3.5〜
4.5の範囲内に調整された実施例15に係る製剤は、
有効成分の残存率が98.3%と高く、かつ濁り又は沈
殿物を生じない極めて安定な製品となっていた。
【0093】また、臭素酸カリウムを0.5g(0.5
重量%)と少量含有し、ジプロピレングリコール等の溶
剤に溶解させていないMITが使用され、希釈製剤のp
Hが3.5〜4.5の範囲内に調整された実施例16に
係る製剤は、有効成分の残存率が95.3%と高く、か
つ濁り又は沈殿物を生じない極めて安定な製品となって
いた。
【0094】他方臭素酸カリウムを0.3〜0.7g
(0.3〜0.7重量%)含有するが、希釈製剤のpH
が3.5〜4.5の範囲外である比較例2〜7に係る製
剤は、有効成分が全く残らず(残存率:0%)、極めて
不安定なものであった。臭素酸カリウムを含有しない比
較例8に係る製剤も、極めて不安定なものであった。臭
素酸カリウムの量が1.5g(1.5重量%)と比較的
高濃度で臭素酸カリウムを含有する比較例1に係る製剤
は、有効成分の残存率が99.3%と極めて高いが、貯
蔵中に固形分が析出しており、貯蔵安定性に欠けること
が判明した。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イソチアゾロン系化合物、臭素酸もしく
    はヨウ素酸のアルカリ金属塩、及び水を含有し、pHが
    3.5〜4.5の範囲内に調整されていることを特徴と
    するイソチアゾロン系化合物含有組成物。
  2. 【請求項2】 イソチアゾロン系化合物が、下記の化1
    式: 【化1】 (式中、Yは水素又は置換されていてもよい炭化水素基
    を、X1 及びX2 は同一又は相異なる水素、ハロゲン又
    は炭素数が1〜6のアルキル基をそれぞれ示す。)で表
    される化合物、又は下記の化2式: 【化2】 (式中、Yは化1式の場合と同様であり、X3 〜X6
    同一又は相異なる水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、シ
    アノ基、アミノ基、カルボキシル基、炭素数が1〜4の
    アルキル基又は炭素数が1〜4のアルコキシ基をそれぞ
    れ示す。)で表わされる化合物である請求項1記載のイ
    ソチアゾロン系化合物含有組成物。
  3. 【請求項3】 化1式中の置換されていてもよい炭化水
    素基が、ヒドロキシル基、ハロゲン、シアノ基、アミノ
    基、カルボキシル基、炭素数が1〜4のアルコキシ基、
    炭素数が6〜10のアリールオキシ基、炭素数が1〜4
    のアルキルチオ基及び炭素数が6〜10のアリールチオ
    基より選ばれた1〜5個の置換基で置換されていてもよ
    い炭素数が1〜10のアルキル基、炭素数が2〜6のア
    ルケニル基、炭素数が2〜6のアルキニル基、炭素数が
    3〜10のシクロアルキル基又は炭素数が6〜14のア
    リール基である請求項2記載のイソチアゾロン系化合物
    含有組成物。
  4. 【請求項4】 臭素酸又はヨウ素酸のアルカリ金属塩が
    リチウム、ナトリウム、カリウム又はルビジウムの塩で
    ある請求項1〜3のいずれかの項に記載のイソチアゾロ
    ン系化合物含有組成物。
  5. 【請求項5】 2−メチル−4−イソチアゾリン−3−
    オン及び/又は5−クロロ−2−メチル−4−イソチア
    ゾリン−3−オンからなるイソチアゾロン系化合物、臭
    素酸カリウム及び水を含有する請求項1記載のイソチア
    ゾロン系化合物含有組成物。
  6. 【請求項6】 イソチアゾロン系化合物を0.01〜2
    0重量%、臭素酸又はヨウ素酸のアルカリ金属塩を0.
    01〜3.0重量%、及びpH調整剤を含む水をこれら
    3成分の合計が100重量%になるような割合で含有す
    る請求項1〜5のいずれかの項に記載のイソチアゾロン
    系化合物含有組成物。
  7. 【請求項7】 pHが3.8〜4.2の範囲内に調整さ
    れている請求項1〜6のいずれかの項に記載のイソチア
    ゾロン系化合物含有組成物。
  8. 【請求項8】 pH調整剤として、カルボキシル基を有
    する有機化合物を含有する請求項1〜7のいずれかの項
    に記載のイソチアゾロン系化合物含有組成物。
  9. 【請求項9】 カルボキシル基を有する有機化合物がフ
    タル酸水素カリウムである請求項8記載のイソチアゾロ
    ン系化合物含有組成物。
  10. 【請求項10】 5℃以下においても固形分が析出しな
    い濃度で、臭素酸又はヨウ素酸のアルカリ金属塩を含有
    していることを特徴とする請求項1〜9のいずれかの項
    に記載のイソチアゾロン系化合物含有組成物。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれかの項に記載
    のイソチアゾロン系化合物含有組成物にさらに水溶性グ
    リコール系溶媒を含有するイソチアゾロン系化合物含有
    組成物。
  12. 【請求項12】 水溶性グリコール系溶媒がエチレング
    リコール、プロピレングリコール又はジプロピレングリ
    コールである請求項11記載のイソチアゾロン系化合物
    含有組成物。
  13. 【請求項13】 2−メチル−4−イソチアゾリン−3
    −オン及び/又は5−クロロ−2−メチル−4−イソチ
    アゾリン−3−オンからなるイソチアゾロン系化合物、
    臭素酸カリウム、水及びジプロピレングリコールを含有
    する請求項11記載のイソチアゾロン系化合物含有組成
    物。
  14. 【請求項14】 2−メチル−4−イソチアゾリン−3
    −オン及び/又は5−クロロ−2−メチル−4−イソチ
    アゾリン−3−オンからなるイソチアゾロン系化合物、
    臭素酸カリウム、水及びエチレングリコールを含有する
    請求項11記載のイソチアゾロン系化合物含有組成物。
  15. 【請求項15】 イソチアゾロン系化合物を0.01〜
    20重量%、臭素酸又はヨウ素酸のアルカリ金属塩を
    0.01〜3.0重量%、水溶性グリコール系溶媒を1
    〜90重量%、及びpH調整剤を含む水をこれら4成分
    の合計が100重量%になるような割合で含有する請求
    項11〜14のいずれかの項に記載のイソチアゾロン系
    化合物含有組成物。
  16. 【請求項16】 その用途が工業用殺菌剤である請求項
    1〜15のいずれかの項に記載のイソチアゾロン系化合
    物含有組成物。
  17. 【請求項17】 ラテックス防腐剤又は合成樹脂エマル
    ジョン防腐剤の用途に用いられる請求項1〜15のいず
    れかの項に記載のイソチアゾロン系化合物含有組成物。
  18. 【請求項18】 イソチアゾロン系化合物に臭素酸もし
    くはヨウ素酸のアルカリ金属塩、水及びpH調整剤を配
    合し、pHを3.5〜4.5の範囲内に調整することを
    特徴とするイソチアゾロン系化合物の安定化法。
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