JPH09110234A - 搬送装置 - Google Patents
搬送装置Info
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- JPH09110234A JPH09110234A JP7264474A JP26447495A JPH09110234A JP H09110234 A JPH09110234 A JP H09110234A JP 7264474 A JP7264474 A JP 7264474A JP 26447495 A JP26447495 A JP 26447495A JP H09110234 A JPH09110234 A JP H09110234A
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- JP
- Japan
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- driven roller
- torque
- roller
- gear
- drive
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- Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】搬送媒体に対する摩擦係数が従動ローラよりも
駆動ローラの方が低くなることを強いられる装置におい
ても駆動ローラに対して用紙がスリップすることない良
好な搬送が行い得る搬送装置を提供する。 【解決手段】駆動部よりの駆動ローラ１への駆動力に比
例した駆動トルクを、そのトルク伝達量を所定の範囲と
した従動ローラ２と同軸上に回転自在に取り付けられ、
駆動ギヤ１１に噛み合うギヤ５と、該ギヤ５と従動ロー
ラ２と間の角速度差が生じた際にトルクを発生させるロ
ータリダンパ６とを備えたトルク伝達手段を介して従動
ローラ２へ伝達する。
駆動ローラの方が低くなることを強いられる装置におい
ても駆動ローラに対して用紙がスリップすることない良
好な搬送が行い得る搬送装置を提供する。 【解決手段】駆動部よりの駆動ローラ１への駆動力に比
例した駆動トルクを、そのトルク伝達量を所定の範囲と
した従動ローラ２と同軸上に回転自在に取り付けられ、
駆動ギヤ１１に噛み合うギヤ５と、該ギヤ５と従動ロー
ラ２と間の角速度差が生じた際にトルクを発生させるロ
ータリダンパ６とを備えたトルク伝達手段を介して従動
ローラ２へ伝達する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機・印刷機・
プリンタ・ファクシミリ等の画像形成装置において、シ
ート状またはウエブ状の搬送媒体を搬送する搬送装置に
関するものである。
プリンタ・ファクシミリ等の画像形成装置において、シ
ート状またはウエブ状の搬送媒体を搬送する搬送装置に
関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一対のローラよりなり、駆動ローラには
駆動部よりの回転力が伝達される駆動力伝達手段を設
け、他方のローラ従動ローラを駆動ローラと軸心が平行
かつ駆動ローラ方向への押しつけられるように配置し、
両ローラ間で挟持した用紙等の搬送媒体を搬送する搬送
装置は複写機・プリンタ・ファクシミリ等のＯＡ機器に
おいて頻繁に用いられている。
駆動部よりの回転力が伝達される駆動力伝達手段を設
け、他方のローラ従動ローラを駆動ローラと軸心が平行
かつ駆動ローラ方向への押しつけられるように配置し、
両ローラ間で挟持した用紙等の搬送媒体を搬送する搬送
装置は複写機・プリンタ・ファクシミリ等のＯＡ機器に
おいて頻繁に用いられている。
【０００３】このような搬送装置の応用として、電子写
真装置の感光体ドラムと転写ローラが挙げられ、この場
合、感光体ドラムが駆動ローラで、転写ローラが従動ロ
ーラとなっている。
真装置の感光体ドラムと転写ローラが挙げられ、この場
合、感光体ドラムが駆動ローラで、転写ローラが従動ロ
ーラとなっている。
【０００４】一般に、上記構成のもとでは感光体である
駆動ローラの機能上の理由から、搬送媒体である用紙に
対する摩擦係数が転写ローラである従動ローラよりも駆
動ローラの方が低くなることが強いられる。そこで、従
動ローラをより円滑に連れ周りさせるためには、両ロー
ラのニップに作用する面圧をある程度高く設定すること
が望まれるが、このニップ面圧は基本機能である転写条
件を最適に行われることが優先されて設定されている。
駆動ローラの機能上の理由から、搬送媒体である用紙に
対する摩擦係数が転写ローラである従動ローラよりも駆
動ローラの方が低くなることが強いられる。そこで、従
動ローラをより円滑に連れ周りさせるためには、両ロー
ラのニップに作用する面圧をある程度高く設定すること
が望まれるが、このニップ面圧は基本機能である転写条
件を最適に行われることが優先されて設定されている。
【０００５】このため、搬送媒体である用紙に対する摩
擦係数が従動ローラよりも駆動ローラの方が低くなる場
合、感光体ドラムより転写ローラへ十分な連れ回り力を
伝達しきれず、感光体と用紙との間にスリップが発生し
てしまうと言う不具合が発生する場合がある。
擦係数が従動ローラよりも駆動ローラの方が低くなる場
合、感光体ドラムより転写ローラへ十分な連れ回り力を
伝達しきれず、感光体と用紙との間にスリップが発生し
てしまうと言う不具合が発生する場合がある。
【０００６】このような駆動ローラと用紙の摩擦抵抗お
よび用紙と従動ローラの摩擦抵抗により、従動ローラを
連れ回りさせる力を十分に伝えられない場合の対策とし
ては、図３及び図４に示す搬送装置が提案されている。
よび用紙と従動ローラの摩擦抵抗により、従動ローラを
連れ回りさせる力を十分に伝えられない場合の対策とし
ては、図３及び図４に示す搬送装置が提案されている。
【０００７】図３において、駆動ローラ１は軸受９を介
して側板１０に取り付けられている。また、駆動ローラ
１の同軸上に駆動ギヤ１１が固定されており、この駆動
ギヤ１１を介して図示しない駆動部よりの駆動力が伝達
される。
して側板１０に取り付けられている。また、駆動ローラ
１の同軸上に駆動ギヤ１１が固定されており、この駆動
ギヤ１１を介して図示しない駆動部よりの駆動力が伝達
される。
【０００８】他方、従動ローラ２は軸受１２を介して側
板１０に取り付けられており、この軸受１２と側板１０
間に組み込まれた圧縮コイルバネ１３の押圧により、駆
動ローラ１に押しつけられている。そして、従動ローラ
２の同軸上には駆動ギヤ１１に噛み合うギヤ５が固定さ
れている。
板１０に取り付けられており、この軸受１２と側板１０
間に組み込まれた圧縮コイルバネ１３の押圧により、駆
動ローラ１に押しつけられている。そして、従動ローラ
２の同軸上には駆動ギヤ１１に噛み合うギヤ５が固定さ
れている。
【０００９】また、図４に示す搬送装置はギヤの代わり
に、用紙への画像形成領域の外側にあたる感光体ドラム
表面の用紙に対する摩擦係数が高くなるような加工を施
した摩擦部１７を設けることも提案されている。なお、
他の構成は図３と同様である。
に、用紙への画像形成領域の外側にあたる感光体ドラム
表面の用紙に対する摩擦係数が高くなるような加工を施
した摩擦部１７を設けることも提案されている。なお、
他の構成は図３と同様である。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
駆動ローラ１の駆動をギヤ１１，５を介して従動ローラ
２に伝達する方式では、両ローラ１，２にギヤ１１，５
等により入力される角速度の比に対して、両ローラの周
長の比を完全に一致させることはローラの加工工程上不
可能であり、結果としてローラ表面の周方向歪の蓄積と
開放を繰り返すこととなり、不要な駆動トルク増加と回
転ムラが発生してしまう。
駆動ローラ１の駆動をギヤ１１，５を介して従動ローラ
２に伝達する方式では、両ローラ１，２にギヤ１１，５
等により入力される角速度の比に対して、両ローラの周
長の比を完全に一致させることはローラの加工工程上不
可能であり、結果としてローラ表面の周方向歪の蓄積と
開放を繰り返すこととなり、不要な駆動トルク増加と回
転ムラが発生してしまう。
【００１１】また、後者の摩擦部１７を設ける方式でも
感光体ドラムの画像形成領域と加工を施した領域での周
長の差を完全に無くす加工が困難なため、結果として前
者と同様な不具合が発生してしまう。
感光体ドラムの画像形成領域と加工を施した領域での周
長の差を完全に無くす加工が困難なため、結果として前
者と同様な不具合が発生してしまう。
【００１２】本発明は、上記した不具合に鑑みてなされ
たものであり、搬送媒体に対する摩擦係数が従動ローラ
よりも駆動ローラの方が低くなることを強いられる装置
においても駆動ローラに対して用紙がスリップすること
ない良好な搬送が行い得る搬送装置を提供することを目
的とする。
たものであり、搬送媒体に対する摩擦係数が従動ローラ
よりも駆動ローラの方が低くなることを強いられる装置
においても駆動ローラに対して用紙がスリップすること
ない良好な搬送が行い得る搬送装置を提供することを目
的とする。
【００１３】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は駆動ローラと、該駆動ローラに圧接された
従動ローラを有し、これら両ローラ間に搬送媒体を挟持
して搬送する搬送装置において、駆動源よりの駆動ロー
ラへの駆動力に比例した駆動トルクを、そのトルク伝達
量を所定の範囲としたトルク伝達手段を介して従動ロー
ラへ伝達することを特徴としている。
め、本発明は駆動ローラと、該駆動ローラに圧接された
従動ローラを有し、これら両ローラ間に搬送媒体を挟持
して搬送する搬送装置において、駆動源よりの駆動ロー
ラへの駆動力に比例した駆動トルクを、そのトルク伝達
量を所定の範囲としたトルク伝達手段を介して従動ロー
ラへ伝達することを特徴としている。
【００１４】なお、本発明は前記トルク伝達手段が、従
動ローラと同軸上に回転自在に取り付けられ、駆動ギヤ
に噛み合うギヤと、該ギヤと前記従動ローラと間の角速
度差が生じた際にトルクを発生させるロータリダンパと
を備えると、効果的である。
動ローラと同軸上に回転自在に取り付けられ、駆動ギヤ
に噛み合うギヤと、該ギヤと前記従動ローラと間の角速
度差が生じた際にトルクを発生させるロータリダンパと
を備えると、効果的である。
【００１５】また、本発明は前記トルク伝達手段が、従
動ローラと同軸上に回転自在に取り付けられ、駆動ギヤ
に噛み合うギヤと、該ギヤと前記従動ローラと間の角速
度差が生じた際にトルクを発生させるトルクリミッタで
あると、効果的である。
動ローラと同軸上に回転自在に取り付けられ、駆動ギヤ
に噛み合うギヤと、該ギヤと前記従動ローラと間の角速
度差が生じた際にトルクを発生させるトルクリミッタで
あると、効果的である。
【００１６】さらにまた、本発明は前記トルク伝達手段
が、従動ローラと同軸上に回転自在に取り付けられ、駆
動ギヤに噛み合うギヤと、該ギヤと前記従動ローラと間
の角速度差が生じた際にトルクを発生させる摩擦クラッ
チであると、効果的である。
が、従動ローラと同軸上に回転自在に取り付けられ、駆
動ギヤに噛み合うギヤと、該ギヤと前記従動ローラと間
の角速度差が生じた際にトルクを発生させる摩擦クラッ
チであると、効果的である。
【００１７】さらにまた、本発明は前記トルク伝達手段
により、従動ローラへ伝達するトルクの大きさを調整す
る伝達トルク量調整手段を備えると、効果的である。さ
らにまた、本発明は前記トルク伝達手段による従動ロー
ラへのトルク伝達量における所定の範囲は、 Ｔ1＝従動ローラ駆動トルク ｄ1＝従動ローラ直径 μ0＝駆動ローラ・搬送媒体間摩擦係数 μ1＝従動ローラ・搬送媒体間摩擦係数 μmin＝μ0とμ1のうち小さい側の値 Ｆ ＝従動ローラの駆動ローラへの押しつけ力 としたとき、
により、従動ローラへ伝達するトルクの大きさを調整す
る伝達トルク量調整手段を備えると、効果的である。さ
らにまた、本発明は前記トルク伝達手段による従動ロー
ラへのトルク伝達量における所定の範囲は、 Ｔ1＝従動ローラ駆動トルク ｄ1＝従動ローラ直径 μ0＝駆動ローラ・搬送媒体間摩擦係数 μ1＝従動ローラ・搬送媒体間摩擦係数 μmin＝μ0とμ1のうち小さい側の値 Ｆ ＝従動ローラの駆動ローラへの押しつけ力 としたとき、
【００１８】
【数２】
【００１９】であるとなると、効果的である。
【００２０】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に従って説
明する。図１は、本発明に係る搬送装置の一実施例を示
す斜視図であり、図３に示す部材と同一のものには同一
符号を付している。
明する。図１は、本発明に係る搬送装置の一実施例を示
す斜視図であり、図３に示す部材と同一のものには同一
符号を付している。
【００２１】図１において、駆動ローラ１は例えば、感
光体ドラムであり、図３と同様に、軸受９を介して側板
１０に取り付けられている。また、駆動ローラ１の同軸
上に駆動ギヤ１１が固定されており、この駆動ギヤ１１
を介して図示しない駆動部よりの駆動力が伝達される。
光体ドラムであり、図３と同様に、軸受９を介して側板
１０に取り付けられている。また、駆動ローラ１の同軸
上に駆動ギヤ１１が固定されており、この駆動ギヤ１１
を介して図示しない駆動部よりの駆動力が伝達される。
【００２２】従動ローラ２は、例えば転写ローラであっ
て、軸受１２を介して側板１０に取り付けられており、
この軸受１２と側板１０間に組み込まれた圧縮コイルバ
ネ１３の押圧により、駆動ローラ１に押しつけられてい
る。この場合、感光体である駆動ローラ１は、搬送媒体
である用紙に対する摩擦係数が機能上、転写ローラであ
る従動ローラ２よりも低くなっているが、従動ローラ２
には駆動ローラ１により連れ回りの駆動力が与えられて
いる。
て、軸受１２を介して側板１０に取り付けられており、
この軸受１２と側板１０間に組み込まれた圧縮コイルバ
ネ１３の押圧により、駆動ローラ１に押しつけられてい
る。この場合、感光体である駆動ローラ１は、搬送媒体
である用紙に対する摩擦係数が機能上、転写ローラであ
る従動ローラ２よりも低くなっているが、従動ローラ２
には駆動ローラ１により連れ回りの駆動力が与えられて
いる。
【００２３】また、従動ローラ２の同軸上にはてトルク
伝達手段として、駆動ギヤ１１と噛み合うギヤ５が従動
ローラ２と回転自在に取り付けられ、ギヤ５はロータリ
ダンパ６を介して従動ローラ２に結合されている。この
ギヤ５は、駆動ギヤ１１の角速度に比例した角速度にて
回転するが、従動ローラ２の角速度とは加工上等によっ
て一致していない。
伝達手段として、駆動ギヤ１１と噛み合うギヤ５が従動
ローラ２と回転自在に取り付けられ、ギヤ５はロータリ
ダンパ６を介して従動ローラ２に結合されている。この
ギヤ５は、駆動ギヤ１１の角速度に比例した角速度にて
回転するが、従動ローラ２の角速度とは加工上等によっ
て一致していない。
【００２４】ここで、駆動部より伝達された駆動力によ
り回転する駆動ローラ１の角速度をω0、駆動ローラ１
の直径をｄ0、従動ローラ２の直径をｄ1、駆動ギヤ１１
の歯数をｚ0、従動側ギヤ５の歯数をｚ1とおくと、従動
ローラ２の角速度ω1R及び従動側ギヤの角速度ω1Gはそ
れぞれ下式で与えられる。
り回転する駆動ローラ１の角速度をω0、駆動ローラ１
の直径をｄ0、従動ローラ２の直径をｄ1、駆動ギヤ１１
の歯数をｚ0、従動側ギヤ５の歯数をｚ1とおくと、従動
ローラ２の角速度ω1R及び従動側ギヤの角速度ω1Gはそ
れぞれ下式で与えられる。
【００２５】
【数３】
【００２６】
【数４】
【００２７】よって、従動ローラ２にはω1R／ω1Gに比
例してロータリダンパ６より発生される副駆動トルク
が、駆動ローラ１により連れ回りの駆動力とは別に伝達
される。この副駆動トルクの大きさは、Ｔ1を従動ロー
ラ２の駆動トルク、ｄ1を従動ローラ２の直径、μ0を駆
動ローラ１と用紙間の摩擦係数、μ1を従動ローラ２と
用紙間の摩擦係数、μminをμ0とμ1のうち小さい側の
値、Ｆを従動ローラ２の駆動ローラ１への押しつけ力と
したとき、
例してロータリダンパ６より発生される副駆動トルク
が、駆動ローラ１により連れ回りの駆動力とは別に伝達
される。この副駆動トルクの大きさは、Ｔ1を従動ロー
ラ２の駆動トルク、ｄ1を従動ローラ２の直径、μ0を駆
動ローラ１と用紙間の摩擦係数、μ1を従動ローラ２と
用紙間の摩擦係数、μminをμ0とμ1のうち小さい側の
値、Ｆを従動ローラ２の駆動ローラ１への押しつけ力と
したとき、
【００２８】
【数５】
【００２９】の範囲内となるようω1R／ω1Gあるいはロ
ータリダンパ６の減衰力を設定しておけば駆動ローラ１
と従動ローラ２間にスリップが発生することなく、安定
して従動ローラ２を駆動ローラ１に連れ回りさせること
ができる。
ータリダンパ６の減衰力を設定しておけば駆動ローラ１
と従動ローラ２間にスリップが発生することなく、安定
して従動ローラ２を駆動ローラ１に連れ回りさせること
ができる。
【００３０】すなわち、主駆動トルクである駆動ローラ
１からの従動ローラ２への連れ回り力の伝達が不十分で
あっても、駆動部から駆動ギヤ１１、ギヤ５、ロータリ
ダンパ６を介して従動ローラ２に駆動ローラ１への駆動
力に比例した副駆動トルクが伝達されるので、従動ロー
ラ２が駆動ローラ１の連れ回り状態となる。また、従動
ローラ２の駆動トルクＴ1が数式５の範囲とすることに
より、その駆動トルクＴ1が駆動ローラ１の従動ローラ
２の連れ回り力より大きくなることがなく、不要な駆動
トルク増加と回転ムラの発生が防止できる。
１からの従動ローラ２への連れ回り力の伝達が不十分で
あっても、駆動部から駆動ギヤ１１、ギヤ５、ロータリ
ダンパ６を介して従動ローラ２に駆動ローラ１への駆動
力に比例した副駆動トルクが伝達されるので、従動ロー
ラ２が駆動ローラ１の連れ回り状態となる。また、従動
ローラ２の駆動トルクＴ1が数式５の範囲とすることに
より、その駆動トルクＴ1が駆動ローラ１の従動ローラ
２の連れ回り力より大きくなることがなく、不要な駆動
トルク増加と回転ムラの発生が防止できる。
【００３１】また、図１においてトルク伝達手段の一部
を構成しているロータリダンパ６の代わりにトルクリミ
ッタ７を用いて従動側ギヤ５と従動ローラ２を結合して
もよい。そして、このトルクリミッタ７のトルク解除が
十分に作用する程度にまでω 1R／ω1Gを大きく設定し、
トルクリミッタ７の伝達トルク値Ｔ1が数式５の範囲内
となるよう設定しておけば、上記実施例と同様の効果を
得ることができる。
を構成しているロータリダンパ６の代わりにトルクリミ
ッタ７を用いて従動側ギヤ５と従動ローラ２を結合して
もよい。そして、このトルクリミッタ７のトルク解除が
十分に作用する程度にまでω 1R／ω1Gを大きく設定し、
トルクリミッタ７の伝達トルク値Ｔ1が数式５の範囲内
となるよう設定しておけば、上記実施例と同様の効果を
得ることができる。
【００３２】図２は、本発明の他の実施例を示す斜視図
であって、本例のトルク伝達手段ではギヤ５と従動ロー
ラ２の間に摩擦クラッチが設けられ、摩擦クラッチは従
動側ギヤ５の従動ローラ２に対向する面に一体に形成さ
れた摺動面５Ａと、従動ローラ２の摺動面５Ａに対向す
る端面に一体に形成された摺動面２Ａと、両摺動面５
Ａ，２Ａ間に設けられたフリクションパット１５と、ギ
ヤ５の摺動面５Ａの反対面と六角ナット１６の間に嵌装
された圧縮コイルバネ１４とで構成されている。この摩
擦クラッチにおいても、伝達トルク値Ｔ1が数式５の範
囲内となるよう設定しておけば、上記実施例と同様の効
果を得ることができる。
であって、本例のトルク伝達手段ではギヤ５と従動ロー
ラ２の間に摩擦クラッチが設けられ、摩擦クラッチは従
動側ギヤ５の従動ローラ２に対向する面に一体に形成さ
れた摺動面５Ａと、従動ローラ２の摺動面５Ａに対向す
る端面に一体に形成された摺動面２Ａと、両摺動面５
Ａ，２Ａ間に設けられたフリクションパット１５と、ギ
ヤ５の摺動面５Ａの反対面と六角ナット１６の間に嵌装
された圧縮コイルバネ１４とで構成されている。この摩
擦クラッチにおいても、伝達トルク値Ｔ1が数式５の範
囲内となるよう設定しておけば、上記実施例と同様の効
果を得ることができる。
【００３３】また、本実施例では六角ナット１６が従動
ローラ２の軸に形成されたネジ部（図示せず）に螺合さ
れており、その締め付け位置により両摺動面５Ａ，２Ａ
同士の押し付け力を調整できる伝達トルク量調整手段を
構成している。このとき、調整できる摺動面で発生する
トルクを数式５の範囲内になるように設定しておけば、
各種用紙において駆動ローラ１と用紙間あるいは用紙と
従動ローラ２間の摩擦係数の変化に対応して、副駆動力
伝達量を調整することができ、多彩な用紙に対して対応
することができる。
ローラ２の軸に形成されたネジ部（図示せず）に螺合さ
れており、その締め付け位置により両摺動面５Ａ，２Ａ
同士の押し付け力を調整できる伝達トルク量調整手段を
構成している。このとき、調整できる摺動面で発生する
トルクを数式５の範囲内になるように設定しておけば、
各種用紙において駆動ローラ１と用紙間あるいは用紙と
従動ローラ２間の摩擦係数の変化に対応して、副駆動力
伝達量を調整することができ、多彩な用紙に対して対応
することができる。
【００３４】以上、本発明の好ましい実施例について説
明したが、本発明は上記実施例のみに限定されず各種改
変できるものである。例えば、伝達トルク量調整手段は
六角ナットに限らず、他の形状のナット等でもよい。
明したが、本発明は上記実施例のみに限定されず各種改
変できるものである。例えば、伝達トルク量調整手段は
六角ナットに限らず、他の形状のナット等でもよい。
【００３５】なお、本発明は搬送媒体に対する摩擦係数
が従動ローラよりも駆動ローラの方が低くなることを強
いられる装置に有効であるが、搬送媒体とローラ間のス
リップの発生を防止したい個所の搬送装置として用いれ
ば、その効果を十分発揮することができる。
が従動ローラよりも駆動ローラの方が低くなることを強
いられる装置に有効であるが、搬送媒体とローラ間のス
リップの発生を防止したい個所の搬送装置として用いれ
ば、その効果を十分発揮することができる。
【００３６】
【発明の効果】請求項１の構成によれば、感光体ドラム
と転写ローラのように、搬送媒体である用紙に対する摩
擦係数が従動ローラよりも駆動ローラの方が低く、十分
な連れ回り力を従動ローラに伝達しきれない場合にも、
従動ローラに副駆動トルクが伝達されるため、駆動ロー
ラと搬送媒体との間にスリップが発生してしまうような
不具合を防止することができる。しかも、不要な駆動ト
ルク増加や回転ムラが発生することはない。
と転写ローラのように、搬送媒体である用紙に対する摩
擦係数が従動ローラよりも駆動ローラの方が低く、十分
な連れ回り力を従動ローラに伝達しきれない場合にも、
従動ローラに副駆動トルクが伝達されるため、駆動ロー
ラと搬送媒体との間にスリップが発生してしまうような
不具合を防止することができる。しかも、不要な駆動ト
ルク増加や回転ムラが発生することはない。
【００３７】請求項２の構成によれば、従動ローラへの
トルク伝達手段にロータリダンパを用いることにより、
装置使用環境の温度変化による熱膨張・収縮あるいは摩
耗により、従動ローラ外径が変化した際にも安定した副
駆動トルクを伝達することができる。
トルク伝達手段にロータリダンパを用いることにより、
装置使用環境の温度変化による熱膨張・収縮あるいは摩
耗により、従動ローラ外径が変化した際にも安定した副
駆動トルクを伝達することができる。
【００３８】請求項３の構成によれば、従動ローラへの
トルク伝達手段にトルクリミッタを用いることにより、
各ローラ外径・従動側ギヤの減速比等により定まるω1R
／ω 1Gの精度が安定しないような条件下でも安定した副
駆動トルクを伝達することができる。
トルク伝達手段にトルクリミッタを用いることにより、
各ローラ外径・従動側ギヤの減速比等により定まるω1R
／ω 1Gの精度が安定しないような条件下でも安定した副
駆動トルクを伝達することができる。
【００３９】請求項４の構成によれば、従動ローラへの
トルク伝達手段に摩擦クラッチを用いることにより、安
定して従動ローラを駆動ローラに連れ回りさせることが
できる。請求項５の構成によれば、従動ローラへのトル
ク伝達手段により、従動ローラへ伝達されるトルクの大
きさを調整する伝達トルク量調整手段を備えることによ
り、各種搬送媒体において駆動ローラ用紙間あるいは用
紙従動ローラ間の摩擦係数の変化に対応して、副駆動力
伝達量を調整することができ、多彩な搬送媒体に対して
対応することができる。
トルク伝達手段に摩擦クラッチを用いることにより、安
定して従動ローラを駆動ローラに連れ回りさせることが
できる。請求項５の構成によれば、従動ローラへのトル
ク伝達手段により、従動ローラへ伝達されるトルクの大
きさを調整する伝達トルク量調整手段を備えることによ
り、各種搬送媒体において駆動ローラ用紙間あるいは用
紙従動ローラ間の摩擦係数の変化に対応して、副駆動力
伝達量を調整することができ、多彩な搬送媒体に対して
対応することができる。
【００４０】請求項６の構成によれば、従動ローラへ伝
達する副駆動トルクの大きさが所定の範囲内とすること
により、従動ローラより搬送媒体へ伝わる搬送力が、搬
送媒体が発生する摩擦抵抗より小さくなるため、副駆動
トルクにより駆動ローラ・搬送媒体・従動ローラ何れの
間にもスリップが発生することのない安定した搬送品質
を得ることができる。
達する副駆動トルクの大きさが所定の範囲内とすること
により、従動ローラより搬送媒体へ伝わる搬送力が、搬
送媒体が発生する摩擦抵抗より小さくなるため、副駆動
トルクにより駆動ローラ・搬送媒体・従動ローラ何れの
間にもスリップが発生することのない安定した搬送品質
を得ることができる。
【図１】本発明に係る搬送装置の一実施例を示す斜視図
である。
である。
【図２】本発明の他の実施例を示す斜視図である。
【図３】従来の搬送装置を示す斜視図である。
【図４】従来の別の搬送装置を示す斜視図である。
１ 駆動ローラ ２ 従動ローラ ５ ギヤ ６ ロータリダンパ ７ トルクリミッタ １１ 駆動ギヤ １５ フリクションパット １６ 六角ナット
Claims (6)
- 【請求項１】 駆動ローラと、該駆動ローラに圧接され
た従動ローラを有し、これら両ローラ間に搬送媒体を挟
持して搬送する搬送装置において、 駆動部よりの駆動ローラへの駆動力に比例した駆動トル
クを、そのトルク伝達量を所定の範囲としたトルク伝達
手段を介して従動ローラへ伝達することを特徴とする搬
送装置。 - 【請求項２】 前記トルク伝達手段が、従動ローラと同
軸上に回転自在に取り付けられ、駆動ギヤに噛み合うギ
ヤと、該ギヤと前記従動ローラと間の角速度差が生じた
際にトルクを発生させるロータリダンパとを備えること
を特徴とする請求項１に記載の搬送装置。 - 【請求項３】 前記トルク伝達手段が、従動ローラと同
軸上に回転自在に取り付けられ、駆動ギヤに噛み合うギ
ヤと、該ギヤと前記従動ローラと間の角速度差が生じた
際にトルクを発生させるトルクリミッタであることを特
徴とする請求項１に記載の搬送装置。 - 【請求項４】 前記トルク伝達手段が、従動ローラと同
軸上に回転自在に取り付けられ、駆動ギヤに噛み合うギ
ヤと、該ギヤと前記従動ローラと間の角速度差が生じた
際にトルクを発生させる摩擦クラッチであることを特徴
とする請求項１に記載の搬送装置。 - 【請求項５】 前記トルク伝達手段により、従動ローラ
へ伝達するトルクの大きさを調整する伝達トルク量調整
手段を備えたことを特徴とする請求項４に記載の搬送装
置。 - 【請求項６】 前記トルク伝達手段による従動ローラへ
のトルク伝達量における所定の範囲は、 Ｔ1＝従動ローラ駆動トルク ｄ1＝従動ローラ直径 μ0＝駆動ローラ・搬送媒体間摩擦係数 μ1＝従動ローラ・搬送媒体間摩擦係数 μmin＝μ0とμ1のうち小さい側の値 Ｆ ＝従動ローラの駆動ローラへの押しつけ力 としたとき、 【数１】 であることを特徴とする請求項１ないし５の１つに記載
の搬送装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7264474A JPH09110234A (ja) | 1995-10-12 | 1995-10-12 | 搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7264474A JPH09110234A (ja) | 1995-10-12 | 1995-10-12 | 搬送装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09110234A true JPH09110234A (ja) | 1997-04-28 |
Family
ID=17403733
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7264474A Pending JPH09110234A (ja) | 1995-10-12 | 1995-10-12 | 搬送装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09110234A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005060113A (ja) * | 2003-08-15 | 2005-03-10 | Xerox Corp | スリップクラッチを有するクリースロールを備えたブックレットメーカ |
| WO2020188720A1 (ja) * | 2019-03-18 | 2020-09-24 | 株式会社Pfu | 媒体搬送装置 |
-
1995
- 1995-10-12 JP JP7264474A patent/JPH09110234A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005060113A (ja) * | 2003-08-15 | 2005-03-10 | Xerox Corp | スリップクラッチを有するクリースロールを備えたブックレットメーカ |
| JP4638186B2 (ja) * | 2003-08-15 | 2011-02-23 | ゼロックス コーポレイション | スリップクラッチを有するクリースロールを備えたブックレットメーカ |
| WO2020188720A1 (ja) * | 2019-03-18 | 2020-09-24 | 株式会社Pfu | 媒体搬送装置 |
| JPWO2020188720A1 (ja) * | 2019-03-18 | 2021-10-28 | 株式会社Pfu | 媒体搬送装置 |
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