JPH09109732A - 車両用表示装置 - Google Patents

車両用表示装置

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JPH09109732A
JPH09109732A JP7275205A JP27520595A JPH09109732A JP H09109732 A JPH09109732 A JP H09109732A JP 7275205 A JP7275205 A JP 7275205A JP 27520595 A JP27520595 A JP 27520595A JP H09109732 A JPH09109732 A JP H09109732A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不使用時には、反射板をインストルメントパ
ネル上面部の下側に収納して、反射板が邪魔にならず、
ほこりも積もらない車両用表示装置を提供する。 【解決手段】 使用状態で、反射板14をインストルメ
ントパネル上面部13a上に起立状態とし、不使用状態
で、反射板14を傾斜させてインストルメントパネル上
面部13aの下側に収納状態とする収納手段を有し、収
納手段は、インストルメントパネル上面部13aに反射
板14が出入りする開口部13bが形成され、使用時に
移動手段にて反射板14の基端部14aを車両前後方向
に移動させて開口部13bに接近させることにより、開
口部13bに設けられたガイド手段にて反射板14を案
内してインストルメントパネル上面部13a上に起立さ
せた状態で突出させ、不使用時に移動手段にて反射板1
4の基端部14aを車両前後方向に移動させて開口部1
3bから離間させることにより、ガイド手段にて反射板
14を案内して傾斜させてインストルメントパネル上面
部13aの下側に反射板14を収納させるように設定し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、表示器の表示像
をインストルメントパネル上面部に設けられた反射板で
反射させることにより、表示を行う表示装置、特に、不
使用時にはその反射板をインストルメントパネル上面部
の下側に収納できるようにした車両用表示装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のものとしては、図8に示
すようなものがある。この表示装置は、車室の天井1に
表示器2が配設され、この表示器2から表示像が出射さ
れ、この表示像がインストルメントパネル3の上面部3
a上に起立状態で固定された透光製の反射板4で反射さ
れることにより、虚像6が視認されるようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のものにあっては、表示対象がコーナーマーカ
等である場合には必要としない時があるが、反射板4が
インストルメントパネル上面部3a上に起立して固定さ
れているため、視界が遮られたり、フロントウインドウ
パネル5内面を掃除する場合等に邪魔になる、という問
題がある。
【0004】この対策として、実開昭62−18143
6号公報に記載されているように、反射板を起伏可能と
して、不使用状態では、インストルメントパネル上面部
上に反射板を倒して重ねるようにしたものがある。この
ようにすれば視界は遮られないが、この反射板は依然と
してインストルメントパネル上面部上にあるため、この
反射板上にほこりが積もると共に、インストルメントパ
ネル上面部上の清掃がし難い、という問題がある。そこ
で、この発明は、不使用時には、反射板をインストルメ
ントパネル上面部の下側に収納して、反射板が邪魔にな
らず、ほこりも積もらない車両用表示装置を提供するこ
とを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1に記載された発明は、表示器から表示像を
インストルメントパネルの上面部上に設けられた反射板
に投影表示する車両用表示装置において、使用状態で、
前記反射板を前記インストルメントパネル上面部上に起
立状態とし、不使用状態で、前記反射板を傾斜させて前
記インストルメントパネル上面部の下側に収納状態とす
る収納手段を有し、該収納手段は、前記インストルメン
トパネル上面部に前記反射板が出入りする開口部が形成
される一方、前記反射板の基端部を車両前後方向に回動
自在に支持し、かつ車両前後方向に移動させる移動手段
を、前記インストルメントパネル上面部の下側に設け、
更に、前記インストルメントパネル上面部の開口部に
は、ガイド手段を設けて、前記使用時に前記移動手段に
て前記反射板の基端部を車両前後方向に移動させて前記
開口部に接近させることにより、前記ガイド手段にて前
記反射板を案内して前記インストルメントパネル上面部
上に起立させた状態で突出させ、不使用時に前記移動手
段にて前記反射板の基端部を車両前後方向に移動させて
前記開口部から離間させることにより、前記ガイド手段
にて前記反射板を案内して傾斜させて前記インストルメ
ントパネル上面部の下側に前記反射板を収納させるよう
に設定した車両用表示装置としたことを特徴としてい
る。
【0006】かかる構成によれば、車両用表示装置の不
使用状態では、移動手段にて反射板の基端部を車両前後
方向に移動させて開口部から離間させることにより、ガ
イド手段にて反射板を案内して傾斜させてインストルメ
ントパネル上面部の下側に反射板が収納されるため、反
射板が車室内側に突出しないため、視界を遮らないと共
に、外観品質や掃除作業性の向上が図られると共に、反
射板上に埃が積もることもない。
【0007】また、斜めの状態として反射板を格納する
ことにより、インストルメントパネル上面部の下側に、
大きな格納スペースを確保する必要がない。
【0008】請求項2に記載された発明は、請求項1記
載の構成に加え、前記ガイド手段は、前記開口部を閉成
するように円柱体が、車幅方向に沿う軸により回転自在
に配設され、前記円柱体には、前記反射板が挿通される
スリットが車幅方向に沿って形成され、前記使用時に前
記移動手段にて前記反射板の基端部を車両前後方向に移
動させて前記開口部に接近させることにより、前記円柱
体が回動されると同時に前記スリットに挿通された前記
反射板が上方に突出されて前記インストルメントパネル
上面部上に起立され、不使用時に前記移動手段にて前記
反射板の基端部を車両前後方向に移動させて前記開口部
から離間させることにより、前記円柱体のスリットにて
前記反射板が案内されて傾斜され、前記インストルメン
トパネル上面部の下側に前記反射板を収納させるように
設定したことを特徴としている。
【0009】かかる構成によれば、円柱体で、インスト
ルメントパネル開口部を閉成するようにしているため、
インストルメントパネル上面部の下側への埃の浸入を防
止できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
(発明の実施の形態1)以下、この発明の実施の形態1
を説明する。
【0011】図1乃至図6は、この発明の実施の形態1
を示す図である。
【0012】まず構成を説明すると、この車両用表示装
置は、車室の天井11に表示器12が配設され、この表
示器12から表示像が出射され、この表示像がインスト
ルメントパネル13の上面部13a上に起立状態とされ
た透光性を有する反射板14で反射されることにより、
虚像15が視認されるようになっている。
【0013】その反射板14は、以下に説明する収納手
段により、使用状態で、インストルメントパネル上面部
13a上に起立状態とされ、不使用状態で、傾斜されて
インストルメントパネル上面部13aの下側に収納状態
とされるようになっている。この収納手段は、インスト
ルメントパネル上面部13aに反射板14が出入りする
開口部13bが車幅方向に細長く形成される一方、この
反射板14の基端部14aを車両前後方向に回動自在に
支持し、かつ車両前後方向に移動させる「移動手段」と
しての移動装置17が配設されている。
【0014】この移動装置17は、まず、図3に示すよ
うに、四角形の枠状を呈するフレーム18を有し、この
フレーム18には下方に突出する4つの取付片18aが
形成され、これら取付片18aがインストルメントパネ
ル13の内側に突設された図示省略の支持部等の取り付
けられて固定されるようになっている。このフレーム1
8上には、車両前後方向に延びる一対のラック19が配
設され、これらラック19には、軸20の両端部に固定
されたピニオン21が噛合して、このラック19上をピ
ニオン21が転動することにより、軸20が車両前後方
向に平行移動するようになっている。この軸20は、移
動パネル22から上方に突出された一対の支持片22a
の挿通孔22bに回転自在に挿通されることにより、こ
の移動パネル22が軸20に支持されるようになってい
る。この移動パネル22の両端部22cは、図5に示す
ように、ラック19が載置されたフレーム18の下面側
まで延長され、この両端部22cの上面部には、前記フ
レーム18の下面を摺動する突条部22dが形成されて
いる。そして、この移動パネル22上にはモータ23が
配設され、このモータ23の回転軸にはウォーム23a
が設けられ、このウォーム23aが、前記軸20に固定
されたウォームホイール24に噛合されている。
【0015】そして、その軸20は、更に、反射板14
の基端部14aの両端部側に設けられた一対の挿通孔1
4bに回動自在に挿通されることにより、反射板14の
基端部14aが軸20により車両前後方向に回動自在に
支持され、かつ車両前後方向に移動可能とされている。
【0016】さらに、インストルメントパネル上面部1
3aの開口部13bには、「ガイド手段」としての円柱
体26が回転自在に配設されている。すなわち、前記フ
レーム18には、一対の支持突片18bが突設され、こ
の両突片18bの挿通孔18cに、円柱体26の両端部
から突設され、車幅方向に沿う軸部26aが回転自在に
挿入されることにより、円柱体26がその開口部13b
を閉成するように、回転自在に支持されている。そし
て、この円柱体26には、前記反射板14が貫通状態で
挿入されるスリット26bが車幅方向に沿って形成され
ている。
【0017】次に、作用について説明する。
【0018】まず、車両用表示装置の不使用状態では、
図6に示すように、軸20が車両後方側に位置し、この
反射板14が傾斜して、先端部14cが円柱体26のス
リット26b内に収納された状態となる。このように反
射板14が、インストルメントパネル上面部13aの下
側に格納された状態となることにより、車室内側に突出
しないため、視界を遮らないと共に、外観品質や掃除作
業性の向上が図られると共に、反射板14上に埃が積も
ることもない。
【0019】また、斜めの状態として反射板14を格納
することにより、インストルメントパネル上面部13a
の下側に、大きな格納スペースを確保する必要がない。
【0020】しかも、円柱体26で、インストルメント
パネル開口部13bを閉成するようにしているため、イ
ンストルメントパネル13内への埃の浸入を防止でき
る。
【0021】一方、使用時には、表示器12の図示省略
のスイッチをONすると、モータ23が駆動してウォー
ム23aが所定の方向に回転され、これと噛合するウォ
ームホイール24を介して軸20が回転される。これに
より、ピニオン21がラック19上を転動し、軸20が
車両前方に向けて平行移動し、これと一体となってモー
タ23が載置された移動パネル22も移動される。する
と、この軸20に支持されている反射板14の基端部1
4aが車両前後方向に移動されてインストルメントパネ
ル開口部13bに接近されることにより、円柱体26が
回動されると同時にスリット26bに挿入された反射板
14が上方に突出され、図6中二点鎖線に示すように、
インストルメントパネル上面部13a上に起立されるこ
ととなる。
【0022】この場合、軸20が所定の位置まで移動さ
れた状態で、図示省略のリミットスイッチがONされる
ようにすることにより、反射板14の起立状態の角度を
所定状態とすることができる。また、モータ23を任意
にON・OFFさせることができるようにすれば、反射
板14を乗員の目の位置に合わせることができる。正規
の着座姿勢でボタン操作により、そのように調整できる
ようにすれば、より適正な調整ができる。すなわち、手
動で調整する場合では、操作時に手を延ばすので、着座
姿勢が正常でなく、調整が適正かどうか判断できない。
【0023】さらに、表示器12のスイッチをOFF状
態とすると、モータ23のウォーム23aが上記とは反
対の方向に回動することにより、軸20が車両後方に所
定位置まで移動し、反射板14の基端部14aがインス
トルメントパネル開口部13bから離間され、反射板1
4が円柱体26のスリット26bに案内されてインスト
ルメントパネル上面部13aの下側に傾斜した状態で格
納されることとなる。
【0024】(発明の実施の形態2)図7には、この発
明の実施の形態2を示す。
【0025】この実施の形態2は、実施の形態1の移動
装置17の構成が異なっている。
【0026】すなわち、実施の形態1では、モータ23
を移動式としたが、この実施の形態2では、モータ33
が固定式とされ、このモータ33の回転軸に長尺の螺旋
棒33aが設けられ、この螺旋棒33aが軸20に回転
自在に設けられたナット部材34に螺合されるようにな
っている。
【0027】この螺旋棒33aを回転させることによ
り、軸20が車両前後方向に平行移動されるようになっ
ている。
【0028】他の構成及び作用は実施の形態1と同様で
あるので説明を省略する。
【0029】なお、上記各実施の形態では、「ガイド手
段」として円柱体26を用いているが、これに限らず、
円柱体26を設けなくても、インストルメントパネル開
口部13bの周縁部自体の形状を適宜選択することによ
り、反射板14を起立状態と傾斜状態との間で案内する
ことができる。また、上記各実施の形態では、反射板の
基端部を車両後方に向けて移動させることにより収納さ
せ、車両前方に向けて移動させることにより起立させる
ようにしているが、その逆でも良いことは勿論である。
【0030】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1に記
載された発明によれば、車両用表示装置の不使用状態で
は、移動手段にて反射板の基端部を車両前後方向に移動
させて開口部から離間させることにより、ガイド手段に
て反射板を案内して傾斜させてインストルメントパネル
上面部の下側に反射板が収納されるため、反射板が車室
内側に突出しないことから、視界を遮らないと共に、外
観品質や掃除作業性の向上が図られると共に、反射板上
に埃が積もることもない。
【0031】また、斜めの状態として反射板を格納する
ことにより、インストルメントパネル上面部の下側に、
大きな格納スペースを確保する必要がない。
【0032】請求項2に記載された発明によれば、請求
項1に記載の効果に加え、円柱体で、インストルメント
パネル開口部を閉成するようにしているため、インスト
ルメントパネル上面部の下側への埃の浸入を防止でき
る、という実用上有益な効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1を示す自動車の概略図
である。
【図2】同実施の形態1を示す断面図である。
【図3】同実施の形態1を示す移動装置等の斜視図であ
る。
【図4】同実施の形態1を示す反射板の斜視図である。
【図5】同実施の形態1を示す図3のA−A線に沿う断
面図である。
【図6】同実施の形態1の作用を示す概略図である。
【図7】この発明の実施の形態2を示す図3に相当する
斜視図である。
【図8】従来例を示す図1に相当する概略図である。
【符号の説明】
13 インストルメントパネル 13a 上面部 13b 開口部 14 反射板 14a 基端部 17 移動装置(移動手段) 26 円柱体(ガイド手段) 26a 軸部(車幅方向に沿う軸) 26b スリット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示器から表示像をインストルメントパ
    ネルの上面部上に設けられた反射板に投影表示する車両
    用表示装置において、 使用状態で、前記反射板を前記インストルメントパネル
    上面部上に起立状態とし、不使用状態で、前記反射板を
    傾斜させて前記インストルメントパネル上面部の下側に
    収納状態とする収納手段を有し、 該収納手段は、前記インストルメントパネル上面部に前
    記反射板が出入りする開口部が形成される一方、前記反
    射板の基端部を車両前後方向に回動自在に支持し、かつ
    車両前後方向に移動させる移動手段を、前記インストル
    メントパネル上面部の下側に設け、 更に、前記インストルメントパネル上面部の開口部に
    は、ガイド手段を設けて、前記使用時に前記移動手段に
    て前記反射板の基端部を車両前後方向に移動させて前記
    開口部に接近させることにより、前記ガイド手段にて前
    記反射板を案内して前記インストルメントパネル上面部
    上に起立させた状態で突出させ、不使用時に前記移動手
    段にて前記反射板の基端部を車両前後方向に移動させて
    前記開口部から離間させることにより、前記ガイド手段
    にて前記反射板を案内して傾斜させて前記インストルメ
    ントパネル上面部の下側に前記反射板を収納させるよう
    に設定したことを特徴とする車両用表示装置。
  2. 【請求項2】 前記ガイド手段は、前記開口部を閉成す
    るように円柱体が、車幅方向に沿う軸により回転自在に
    配設され、前記円柱体には、前記反射板が挿通されるス
    リットが車幅方向に沿って形成され、 前記使用時に前記移動手段にて前記反射板の基端部を車
    両前後方向に移動させて前記開口部に接近させることに
    より、前記円柱体が回動されると同時に前記スリットに
    挿通された前記反射板が上方に突出されて前記インスト
    ルメントパネル上面部上に起立され、不使用時に前記移
    動手段にて前記反射板の基端部を車両前後方向に移動さ
    せて前記開口部から離間させることにより、前記円柱体
    のスリットにて前記反射板が案内されて傾斜され、前記
    インストルメントパネル上面部の下側に前記反射板を収
    納させるように設定したことを特徴とする請求項1記載
    の車両用表示装置。
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