JPH09109622A - ラジアルタイヤ - Google Patents

ラジアルタイヤ

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Publication number
JPH09109622A
JPH09109622A JP7275382A JP27538295A JPH09109622A JP H09109622 A JPH09109622 A JP H09109622A JP 7275382 A JP7275382 A JP 7275382A JP 27538295 A JP27538295 A JP 27538295A JP H09109622 A JPH09109622 A JP H09109622A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tire
carcass
bead
maximum width
annular
Prior art date
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Pending
Application number
JP7275382A
Other languages
English (en)
Inventor
Takanari Saguchi
隆成 佐口
Jiyunji Ikuizawa
淳治 生井沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP7275382A priority Critical patent/JPH09109622A/ja
Publication of JPH09109622A publication Critical patent/JPH09109622A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラジアルタイヤにおけるタイヤサイド形状の
適正化により250〜400Hzの周波数域のロードノ
イズ低減を達成するラジアルタイヤを提供すること。 【解決手段】 左右一対のビード部に設けられたビード
コアーと、一方のビード部から他方のビード部に延び、
該ビードコアーに巻回されてビード部に係留された、ラ
ジアルコード層よりなるカーカスプライと、カーカスプ
ライのクラウン部ラジアル方向外側に配置された、1層
以上のコード層よりなるベルトと、該ベルトのラジアル
方向外側に配置されたトレッドと、該カーカスプライの
タイヤ軸外側に配置されたサイドゴムとを具えた空気入
りタイヤにおいて、サイドゴム表面に、最大カーカス断
面幅の位置よりラジアル方向内側に、サイドゴムと同質
のゴムで形成された環状の凸部を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、ロードノイズを低
減したラジアルタイヤに関するもので、特には250H
z〜400Hzの高周波領域のロードノイズを低減した
ラジアルタイヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】昨今の自動車の高級化・静粛化により、
要求されるタイヤ性能の一つとしてロードノイズ低減の
割合が大きくなってきた。ロードノイズはタイヤが路面
の凹凸により強制入力を受けて振動し、それが車室内に
伝達されて発生する。そのためタイヤの振動特性の改良
が必要となるが、250Hzまでの振動についてのタイ
ヤ振動特性の改良はトレッド部の重量の増加やバネ常数
を低下させることにより比較的容易にできた。しかし、
250〜400Hzの高周波域のタイヤの振動特性の改
良手段は有効なものがない現状であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ラジ
アルタイヤにおけるタイヤサイド形状の適正化により2
50〜400Hzの周波数域のロードノイズ低減を達成
するラジアルタイヤを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によるラジアルタイヤは、左右一対のビード
部に設けられたビードコアーと、一方のビード部から他
方のビード部に延び、ビードコアーに巻回されてビード
部に係留された、ラジアルコード層よりなるカーカスプ
ライと、カーカスプライのクラウン部ラジアル方向外側
に配置された、1層以上のコード層よりなるベルトと、
ベルトのラジアル方向外側に配置されたトレッドと、カ
ーカスプライのタイヤ軸外側に配置されたサイドゴムと
を具えた空気入りタイヤにおいて、サイドゴム表面に、
最大カーカス断面幅の位置よりラジアル方向内側に、サ
イドゴムと同質のゴムで形成された環状の凸部を設けて
いる。さらに、サイドゴム表面に、環状の凸部の位置よ
りラジアル方向内側に、環状の凹部を設けると250〜
400Hzのロードノイズを低減できるので好ましいも
のである。
【0005】タイヤが凹凸のある路面を走行すると、タ
イヤはその凹凸状況に応じて加振され、各部位が振動
し、車軸に伝達される。ここで注目する250〜400
Hzの周波数帯域についてのタイヤ振動は両端固定の弦
の振動と同じように、両ビード部を固定端としてその間
に定在波を作り、ラジアル方向に振動モードを形成して
いることが知られている。しかし、タイヤ伝達特性とタ
イヤ振動モードの関係は明確でないのが現状であった。
【0006】本発明においては、以下の知見に基づい
て、上記の手段により250〜400Hzのロードノイ
ズを低減できることを見いだした。即ち、 (1)250〜400Hzの帯域の振動モードは、ベル
ト端部、タイヤのカーカス最大幅部とビード固定部が節
となり、バットレス部とビード部ラジアル方向外側部分
が腹を持つモードであることが実験により判明してい
る。 (2)250〜400Hzの帯域においては、ビード部
ラジアル方向外側部分の振動モードの振幅を抑制乃至調
整すればタイヤの振動伝達特性が低減できることを確認
した。そして、一般的には構造物がある振動モード形態
を示すとき任意の点のモード振幅を抑制するために他点
の剛性・質量を変更する場合、増加させるかまたは減少
させるかは構造物の系に依存することが知られている。
【0007】以上のことから発明者等は、タイヤのタイ
ヤのカーカス最大幅部からビード固定部にかけての質量
分布を種々変化させることを試みた結果、本発明に至っ
たのである。本発明は最大幅部をSとし、タイヤカーカ
ス最大幅高さをLとした場合、高さLの20〜45%の
領域にトータルゲージをカーカス最大幅部の代表的なト
ータルゲージhの1.5〜2.5倍のゲージHを持つ環
状凸部6を設けている。ここで、カーカス最大幅部の代
表的なトータルゲージhとは、サイドウオール部で文字
及びベントホール等が含まれない部分のゲージを示すこ
ととする。
【0008】さらに、環状凸部のラジアル方向内側に、
タイヤサイドウオールのゲージを確保しながら凹部7を
設けることによりタイヤカーカス最大幅部Sからビード
固定部にかけての質量分布を変化させている。そして、
環状凸部を設ける位置は、点Sに近い場所にすると、こ
れのラジアル方向内側に設置する環状凹部の設置が容易
になるので好ましい。このようにすれば、250〜40
0Hz帯域のロードノイズを低減させることができると
いうのは、前述したように振動モード自体を変更したこ
とによるところであるが、定性的には振動の腹を持つ部
分の質量を増加することにより、振幅を小さくし、さら
にその固有振動数を下げたことにより、全体のエネルギ
ーレベルを下げることができたためと説明できる。(エ
ネルギーレベルは、質量と振動数の2乗と変位の2乗の
積に比例する) ここで、環状の凸部領域をタイヤカーカス高さLの20
〜45%としたのは、20%以下では、十分に質量分布
を変更できないからであり、45%以上ではタイヤ重量
が増加し過ぎるという欠点があるためである。また、凸
部6のゲージHをカーカス最大幅部の代表的なトータル
ゲージhの1.5〜2.5倍としたのは、上記と同じ
で、1.5倍以下では十分に質量分布を変更できないた
めであり、2.5倍以上では重量が増加し過ぎるのとタ
イヤの最大幅が規格以上になる虞があるためである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明の実施例を示すサ
イズ195/65R14のタイヤ幅方向断面図である。
点Sはタイヤカーカス最大幅に対応するサイドウオール
外表面の点であり、Lはカーカス最大幅高さである。環
状凸部6は、点Sよりラジアル方向内側にカーカス最大
幅高さLの40%の範囲を占めるように設けられてお
り、そのトータルゲージの最大値Hは11mmとしてい
る。カーカス最大幅部の代表的なトータルゲージhはこ
の場合4.5mmであるからH/hは2.4としてい
る。この環状凸部6のラジアル方向内側には、環状凹部
7を設けてあり、ここでの最小トータルゲージjを6m
mとしている。なお、環状凹部7の最小ゲージを決定す
る際は、この部分には、ビード補強層等が配置されてい
る場合もあるので注意が必要である。
【0010】本発明の効果を確かめるべく、図1に示す
構造に従うサイズが195/65R14の乗用車用ラジ
アルタイヤを表1の仕様のもとに試作した。また比較と
して通常のサイド形状をしたタイヤを用意した。表中比
較例1及び実施例1、2のタイヤは、実施例3のタイヤ
の環状の凸部を加工して作ったものである。なお、これ
らのタイヤは、サイドの形状以外はまったく同一の構造
のものとしている。また、表中のゲージ比率とは、図1
におけるH/hの値を示すものである。
【0011】これらのタイヤを6JJのリムに内圧2.
0kg/cm2 で組みつけ国産2000ccの乗用車を
用いてテストを行った。ロードノイズは、時速50km
/hで車内騒音を測定し、その結果比較例1を100と
して表1に示してある。なお、指数は大きなものほど良
好である。
【0012】
【表1】
【0013】
【発明の効果】以上に述べたところから明らかなよう
に、本発明によれば、250〜400Hzの周波数帯域
のロードノイズを低減できる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すタイヤ幅方向断面図であ
る。
【符号の説明】
1 タイヤ 2 ビード部 3 ビードコアー 4 カーカス 5 ベルト 6 環状の凸部 7 環状の凹部 S カーカス最大幅点に対応するタイヤサイド部の表
面の点 H 環状の凸部のトータルゲージ h カーカス最大幅部の代表的なトータルゲージ j 環状凹部のトータルゲージ L カーカス最大幅位置高さ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一対のビード部に設けられたビード
    コアーと、一方のビード部から他方のビード部に延び、
    該ビードコアーに巻回されてビード部に係留された、ラ
    ジアルコード層よりなるカーカスプライと、該カーカス
    プライのクラウン部ラジアル方向外側に配置された、1
    層以上のコード層よりなるベルトと、該ベルトのラジア
    ル方向外側に配置されたトレッドと、該カーカスプライ
    のタイヤ軸外側に配置されたサイドゴムとを具えた空気
    入りタイヤにおいて、 該サイドゴム表面に、最大カーカス断面幅の位置よりラ
    ジアル方向内側に、サイドゴムと同質のゴムで形成され
    た環状の凸部を設けたことを特徴とするラジアルタイ
    ヤ。
  2. 【請求項2】 該サイドゴム表面に、該環状の凸部の位
    置よりラジアル方向内側に、環状の凹部を設けたことを
    特徴とする請求項1記載のラジアルタイヤ。
JP7275382A 1995-10-24 1995-10-24 ラジアルタイヤ Pending JPH09109622A (ja)

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