JPH10166809A - 重荷重用空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

重荷重用空気入りラジアルタイヤ

Info

Publication number
JPH10166809A
JPH10166809A JP8327111A JP32711196A JPH10166809A JP H10166809 A JPH10166809 A JP H10166809A JP 8327111 A JP8327111 A JP 8327111A JP 32711196 A JP32711196 A JP 32711196A JP H10166809 A JPH10166809 A JP H10166809A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tire
internal pressure
standard internal
pneumatic radial
maximum width
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8327111A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Ito
幸治 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokohama Rubber Co Ltd filed Critical Yokohama Rubber Co Ltd
Priority to JP8327111A priority Critical patent/JPH10166809A/ja
Publication of JPH10166809A publication Critical patent/JPH10166809A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Tires In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 タイヤ構成部材やタイヤ重量を増加すること
なく、サイドウォール部の振動にもとづく騒音の低減を
図った重荷重用ラジアルタイヤを提供する。 【解決手段】 タイヤ1を正規リムへ組付け、標準内圧
の5%を充填したときの子午線断面におけるカーカス層
3のカーカスラインLが、サイドウォール部2が標準内
圧充填時に最大幅になる領域付近にタイヤ内側に凸状と
なる凹部3aを形成し、かつ凹部3aが標準内圧充填時
にタイヤ外側に凸状に変化するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤ騒音を低減
した重荷重用空気入りラジアルタイヤに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】重荷重用ラジアルタイヤが発生する通過
騒音は、周波数分布分析によると630Hz付近にピー
クをもつものと1000Hz付近にピークをもつものと
が存在している。このうち1000Hz付近にピークを
もつ騒音は、タイヤ接地端から発生するエアポンピング
音等であって、トレッドパターンの改良などにより低減
する工夫が多数提案されている。
【0003】他方、630Hz付近にピークをもつ騒音
は、接地中のタイヤのサイドウォール部から発生する加
振音であることが知られている。従来、サイドウォール
部の振動に起因した騒音を低減する手法としては、特開
平5─58119号公報において、サイドウォール部に
制振材層を設けるようにした提案がされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、サイド
ウォール部に制振材層を設ける対策は、タイヤ構成材料
として余分のものを追加するため製作工程の増加やタイ
ヤ重量増加を伴うという問題があった。本発明の目的
は、タイヤ構成材料やタイヤ重量を増加することなく、
サイドウォール部の振動にもとづく騒音の低減を図った
重荷重用空気入りラジアルタイヤを提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、少なくとも一層のカーカス層をトレッド
部から左右両側のサイドウォール部を経てビード部に至
るように配置した重荷重用空気入りラジアルタイヤにお
いて、該タイヤを正規リムへ組付け、標準内圧の5%を
充填したときの子午線断面における前記カーカス層のカ
ーカスラインが、前記サイドウォール部が標準内圧充填
時に最大幅になる領域付近にタイヤ内側に凸状となる凹
部を形成し、かつ該凹部が標準内圧充填時にタイヤ外側
に凸状に変化するように構成したことを特徴とするもの
である。
【0006】このように標準内圧の5%を充填したと
き、すなわち無負荷の状態におけるカーカスラインが、
サイドウォール部が標準内圧充填時に最大幅になる領域
付近にタイヤ内側に凸状となる凹部を形成した状態にし
ておき、この凹部が標準内圧充填時にタイヤ外側に凸状
に変化する構成にしたので、サイドウォール部のカーカ
ス層は標準内圧を充填したとき、従来タイヤのように張
力が上昇することがない。
【0007】したがって、サイドウォール部は制振材層
などを設けることなく、それ自体で制振性を具備するの
で、タイヤ構成材料やタイヤ重量を増加することなく、
タイヤ騒音を低減することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図に示す実施形態にもとづ
き本発明を具体的に説明する。図1は、本発明の実施形
態を示す重荷重用空気入りラジアルタイヤの半断面を示
すもので、タイヤTを正規リムへ組付け、標準内圧の5
%を充填したときの無負荷の状態における子午線半断面
を示している。
【0009】図1において、カーカス層3は、トレッド
部1から左右両側のサイドウォール部2を経てビード部
5に至り、そこでビードコア5cの周りをタイヤ内側か
ら外側へ向けて折り返されている。カーカス層3が形成
するカーカスラインLは、全体としてタイヤ外側に凸状
の円弧の組み合わせによって形成されるが、サイドウォ
ール部2の薄肉となった領域付近にタイヤ内側に凸状と
なる凹部3aを形成している。
【0010】このサイドウォール部領域の凹部3aは、
タイヤTに標準内圧を充填した時に、タイヤが最大幅と
なる部分に存在しており、かつ標準内圧を充填時にはサ
イドウォール部2と共に図2において点線で示すとお
り、タイヤ外側に凸状に変化するようになっている。こ
のように、サイドウォル部2の補強材であるカーカス層
3が、タイヤに標準内圧を充填したとき、タイヤ内側に
凸状の凹部3aを負円弧から正円弧に反転することによ
って、カーカス層自体の実質的伸長量を小さくするた
め、カーカス層3の張力を従来のタイヤのカーカス張力
に比べて低くすることができる。
【0011】このように最も加振しやすい薄肉のサイド
ウォール部2におけるカーカス層3の張力を低くするこ
とによって、カーカス層自体が制振材の作用をすると共
に、630Hzにピークをもつ周波数を低周波数域へず
らすため、タイヤ騒音を低減する。上述したように、タ
イヤ騒音の低減効果をもたらすカーカス層3の凹部3a
は、図示のように両側の変曲点Q1 、Q2 が、標準内圧
充填時にタイヤが最大幅になる点Cを挟むように存在さ
せるのがよい。
【0012】また、換言すると、本発明タイヤを正規リ
ムへ組付け、標準内圧の5%を充填したときのサイドウ
ォール部2の外表面がタイヤ径方向に形成する二つの極
大幅の位置P1 、P2 が、標準内圧充填時におけるタイ
ヤ最大幅の位置Cを挟むようにすることである。リム径
Rから極大幅位置P1 、P2 及びタイヤ最大幅位置Cま
での距離をそれぞれH1 、H2 およびH0 で表すと、H
1 >H0 >H2 の関係にすることである。
【0013】上述したようにカーカスラインLに形成さ
れる凹部3aの両側の変曲点Q1 、Q2 を、標準内圧充
填時にタイヤ最大幅になる高さCの点を挟むように配置
するか、またはサイドウォール部外表面の二つの極大幅
の位置P1 、P2 をタイヤ最大幅の高さCを挟むように
配置することにより、上述したタイヤ騒音低減効果を最
も効率よく発揮することができる。
【0014】カーカスラインLの凹部3aの両側の変曲
点Q1 、Q2 又はサイドウォール部2の極大幅の位置P
1 、P2 が、標準内圧充填時におけるタイヤ最大幅の高
さCに対してトレッド1側に存在すると、騒音の低減の
効果は少なく、また同様に凹部3aの両側の変曲点
1 、Q2 又は極大幅の位置P1 、P2 が、タイヤ最大
幅の高さCに対してビード部5側に存在すると、騒音低
減の効果が少ないばかりでなく、カーカス層3の折り返
し端が剥離しやすくなって耐久性が低下する。
【0015】本発明において、カーカスラインLに設け
る凹部3aの曲率半径の大きさは任意であり、この大き
さを変えることにより、標準内圧を充填したときのカー
カス層3の張力をコントロールすることができるので、
タイヤ仕様に応じたタイヤ騒音低減を図ることができ
る。
【0016】
【実施例】タイヤサイズが11R22.5で、図1のタ
イヤ断面構造を有し、タイヤを正規リムへ組付け、標準
内圧充填時のタイヤ最大幅のリム径からの高さH0 を1
18mm、また標準内圧の5%を充填したときのサイド
ウォール部のトレッド部側の極大幅の位置P1 のリム径
からの高さH1 を140mm、ビード部側の極大幅の位
置P2 のリム径からの高さH2 を80mmとした本発明
タイヤを製作した。
【0017】また、比較のため、タイヤサイズ、タイヤ
断面構造を本発明タイヤと同一とし、サイドウォール部
極大幅の位置P1 、P2 の高さを表1のとおり変化させ
た比較タイヤ1、2ならびにタイヤサイズを本発明タイ
ヤと同一とし、カーカスラインに凹部を有していない従
来タイヤを製作した。これら4種類のタイヤについて、
下記の試験方法により、実車通過音ならびに耐久性の評
価を行った。評価の結果は、表1のとおりであった。
【0018】表1の結果から、極大幅の位置P1 、P2
(H1 、H2 )とタイヤ最大幅位置C(H0 )とが、H
1 >H0 >H2 の関係の本発明タイヤは、通過騒音が著
しく低減していることが分かる。H0 >H1 >H2 の関
係の比較タイヤ1は、実車通過音の低減にやや効果があ
るものの耐久性が低下していることが分かる。
【0019】H1 >H2 >H0 の関係の比較タイヤ2
は、実車通過音、耐久性とも従来タイヤと同等で、改良
の効果がみられないことが分かる。 (試験方法) 実車通過音 各試験タイヤをJATMA標準リムに装着し、空気圧7
00kPaにして、JASO−C606に準拠して、6
0km/h走行時の通過楕行騒音を測定した。評価は、
測定値の逆数をもって行い従来タイヤを100とする指
数値で示し、指数値が大きいほど優れていることを意味
する。 耐久性 各試験タイヤをJATMA標準リムに装着し、空気圧7
00kPaにして、室内ドラム試験を行い、タイヤが破
壊するまでの耐久性(走行距離)を測定し、その結果を
従来タイヤを100とする指数値で評価した。
【0020】
【0021】
【発明の効果】上述したように、本発明は、タイヤを正
規リムへ組付け、標準内圧の5%を充填したときのカー
カスラインが、サイドウォール部が標準内圧充填時にタ
イヤ最大幅となる領域付近にタイヤ内側に凸状となる凹
部を形成し、かつこの凹部が標準内圧充填時にタイヤ外
側に凸状に変化するように構成することにより、タイヤ
構成材料やタイヤ重量を増加することなく、サイドウォ
ール部の振動にもとづくタイヤ騒音を低減することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のタイヤを正規リムに装着し、標準圧力
の5%を充填したとき子午線断面における半断面図であ
る。
【図2】図1の主要部を拡大した拡大断面図である。
【符号の説明】
1 トレッド部 2 サイドウォール部 3 カーカ
ス層 3a 凹部 5 ビード
部 L カーカスライン C (標準内圧充填時の)タイヤ最大幅位置 P1 (サイドウォール部の)トレッド部側極大幅位置 P2 (サイドウォール部の)ビード部側極大幅位置 Q1 、Q2 (カーカスラインの)変曲点

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一層のカーカス層をトレッド
    部から左右両側のサイドウォール部を経てビード部に至
    るように配置した重荷重用空気入りラジアルタイヤにお
    いて、該タイヤを正規リムへ組付け、標準内圧の5%を
    充填したときの子午線断面における前記カーカス層のカ
    ーカスラインが、前記サイドウォール部が標準内圧充填
    時に最大幅になる領域付近にタイヤ内側に凸状となる凹
    部を形成し、かつ該凹部が標準内圧充填時にタイヤ外側
    に凸状に変化するように構成した重荷重用空気入りラジ
    アルタイヤ。
  2. 【請求項2】 前記カーカスラインに形成された凹部の
    両側の変曲点が、標準内圧充填時にタイヤ最大幅になる
    高さの点を挟むように存在している請求項1に記載の重
    荷重用空気入りラジアルタイヤ。
  3. 【請求項3】 前記凹部の両側にそれぞれ対応して、前
    記サイドウォール部の外表面が二つの極大幅を形成し、
    この極大幅の位置が標準内圧充填時にタイヤ最大幅にな
    る高さの点を挟むように存在している請求項1又は2に
    記載の重荷重用空気入りラジアルタイヤ。
JP8327111A 1996-12-06 1996-12-06 重荷重用空気入りラジアルタイヤ Pending JPH10166809A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8327111A JPH10166809A (ja) 1996-12-06 1996-12-06 重荷重用空気入りラジアルタイヤ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8327111A JPH10166809A (ja) 1996-12-06 1996-12-06 重荷重用空気入りラジアルタイヤ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10166809A true JPH10166809A (ja) 1998-06-23

Family

ID=18195425

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8327111A Pending JPH10166809A (ja) 1996-12-06 1996-12-06 重荷重用空気入りラジアルタイヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10166809A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11139115A (ja) * 1997-11-14 1999-05-25 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りラジアルタイヤ
JP2003136918A (ja) * 2001-11-07 2003-05-14 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入りタイヤ
JP2003136919A (ja) * 2001-11-07 2003-05-14 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入りタイヤ
EP4249288A1 (en) * 2022-03-23 2023-09-27 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Heavy duty tire and production method for heavy duty tire

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11139115A (ja) * 1997-11-14 1999-05-25 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りラジアルタイヤ
JP2003136918A (ja) * 2001-11-07 2003-05-14 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入りタイヤ
JP2003136919A (ja) * 2001-11-07 2003-05-14 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入りタイヤ
EP4249288A1 (en) * 2022-03-23 2023-09-27 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Heavy duty tire and production method for heavy duty tire

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4275812B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2724291B2 (ja) 重荷重用タイヤ
CN115916555A (zh) 低噪音轮胎
JPH0237003A (ja) 重荷重用チユーブレスタイヤ
JPH10147113A (ja) 騒音の低い空気入りタイヤ
JP2799137B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2006248317A (ja) 空気入りタイヤ
JP2667771B2 (ja) 空気入りタイヤ
JPH1076816A (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JPH06143932A (ja) 空気入りタイヤ
JPH10166809A (ja) 重荷重用空気入りラジアルタイヤ
JP2007168541A (ja) 空気入りタイヤ
JPH07329515A (ja) 空気入りタイヤ
JP2791338B2 (ja) 空気入りタイヤ
JPH11170807A (ja) 重荷重用タイヤ
EP0300779B1 (en) Pneumatic tyre
JP3912875B2 (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JP3410648B2 (ja) 重荷重用タイヤ及びその製造方法
JP2001130219A (ja) 空気入りタイヤ
JPH09109625A (ja) 空気入りタイヤ
JPH0872506A (ja) 乗用車用空気入りタイヤ
JP3410647B2 (ja) 重荷重用タイヤ
JPH09207520A (ja) 乗用車用空気入りラジアルタイヤ
JPH0747808A (ja) 空気入りタイヤ
JPH11115413A (ja) 空気入りタイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040304

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040330

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040810