JP2001130219A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JP2001130219A
JP2001130219A JP31382899A JP31382899A JP2001130219A JP 2001130219 A JP2001130219 A JP 2001130219A JP 31382899 A JP31382899 A JP 31382899A JP 31382899 A JP31382899 A JP 31382899A JP 2001130219 A JP2001130219 A JP 2001130219A
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Kinya Moriguchi
金也 森口
Koji Matsuyama
幸司 松山
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Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タイヤ重量の軽量化を図りながら周波数20
0〜400Hzの帯域のロードノイズを低減した空気入
りタイヤを提供 【解決手段】トレッド1の表面に周方向に延びるセンタ
ー溝2とショルダー溝3が設けられ、センター溝のノン
スキッドベースの厚さt1がショルダー溝のノンスキッ
ドベースの厚さt2より小にされるとともに、繊維補強
層7がセンター溝のショルダー側の溝端P1を通るベル
トから立てた法線l1より回転軸方向外側に位置してシ
ョルダー溝のタイヤ断面中心線側の溝端P2を通るベル
トから立てた法線l2と反対側の溝端P3を通るベルトか
ら立てた法線l3を跨いでベルト6の外面に貼設された
ことを特徴とする空気入りタイヤ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、周波数200〜4
00Hz帯域のロードノイズを低減した軽量化空気入り
タイヤに関する。
【0002】
【従来技術】路面が比較的荒れた道路を自動車が走行す
るとき、路面の凹凸によってトレッドが振動し、この振
動が車軸、サスペンション、車体などの伝播経路を通
り、車室内でロードノイズと呼ばれる騒音が発生する。
この騒音のうち周波数60〜200Hzの帯域のロード
ノイズはタイヤ径方向1次モードと関係があり、トレッ
ドゴムの厚さを大にしたり、タイヤサイド部のカーカス
剛性を下げて固有振動数を下げる手法を講じて低減して
いる。一方周波数200〜400Hzの帯域のロードノ
イズはタイヤ断面2次モードと関係があり、タイヤ断面
2次モードの腹の振幅を小さくすれば低減できるので、
ベルト剛性を大きくしたり、トレッドの肉厚を大にして
質量を大きくしたり、タイヤ断面最大幅位置近傍の腹に
なる位置でサイドウオールを部分的に厚くして腹になる
位置の質量を局部的に大きくしたりして振幅が小さくな
るように対策していた。
【0003】一方、CO2排出量低減の社会的要請に応
えるために自動車の燃費向上が進められており、タイヤ
については軽量化が求められている。そのために種々の
軽量化の方法が検討されており、その中でもトレッドの
溝底とベルトの間にあって直接摩耗寿命に関係しないノ
ンスキッドベースと呼ばれる部分を薄くすれば、この部
分は体積が大きいので、軽量化が効果的に行われる。し
かし、ノンスキッドベースを薄くすれば、タイヤ断面2
次モードの腹になる部分の質量が小さくなって周波数2
00〜400Hzの帯域のロードノイズが大きくなり、
両者の間に二律背反の関係がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、タイヤ重量
の軽量化を図りながら、周波数200〜400Hzの帯
域のロードノイズを低減した空気入りタイヤを提供する
ことを目的にしたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】トレッドのタイヤ断面中
心線近傍とショルダー部に周方向に延びる溝を設け、周
方向に配列したコードでなる幅の狭い繊維補強層をベル
トの外面に貼設したタイヤについて、繊維補強層を配置
する位置と周波数200〜400Hzの帯域のロードノ
イズの大きさの関係を実験データーを基にしてコンピュ
ーターでシュミレーション解析を行い、繊維補強層をタ
イヤ断面中心線からベルトの端までの距離の40〜60
%の間に設けたショルダー溝の下方位置に配置すれば、
200〜400Hz帯域のロードノイズが低減され、タ
イヤ中心線とショルダー溝との間に配置しても低減され
ないことが分かった。
【0006】本発明は、上記知見に基ずいてなしたもの
である。すなわち、左右1対の環状ビードコアの一方か
ら他方に装架されたカーカスプライのクラウン部外面に
ベルトを設け、前記ベルトを覆ってトレッドが貼設さ
れ、トレッドの表面に周方向に延びるセンター溝と溝底
の中心位置がタイヤ断面中心線からベルトの端までの距
離の40〜60%内に位置するショルダー溝を設けた空
気入りタイヤにおいて、センター溝のノンスキッドベー
スの厚さがショルダー溝より小さくされるとともに、繊
維補強層がセンター溝のショルダー側の溝端を通るベル
トから立てた法線より回転軸方向外側に位置しながらシ
ョルダー溝のタイヤ断面中心線側の溝端を通るベルトか
ら立てた法線と反対側の溝端を通るベルトから立てた法
線を跨いでベルトの外面に貼設された空気入りタイヤで
ある。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図面に従って
説明する。図1は、本発明の一実施形態に関わる空気入
りタイヤの断面図である。符号1はトレッド、2はセン
ター溝、3はショルダー溝である。タイヤ周方向直角に
延びるコードを配列してなるカーカスプライ4が左右1
対の環状のビードコア5の間に装架され、カーカスプラ
イ4のクラウン部の外面にベルト6が貼設され、ベルト
6とカーカスプライ4のショルダー部を覆ってトレッド
1が配設される。トレッド1に周方向に延びるセンター
溝2とショルダー溝3が設けられる。ショルダー溝3は
タイヤ断面中心線C(以下、タイヤ断面中心線をタイヤ
中心線と言う)から溝底の中心Sまでの距離Wsがタイ
ヤ中心線Cからベルト端までの距離の40%〜60%に
なるように設置される。タイヤ周方向に延びるコードを
配列した繊維補強層7がセンター溝のショルダー側の溝
端P1を通るベルトから立てた法線l1より回転軸方向外
側に位置してショルダー溝のタイヤ中心線側の溝端P2
を通るベルトから立てた法線l2と反対側の溝端P3を通
るベルトから立てた法線l3の間(以下、溝のタイヤ中
心線側の溝端を通るベルトから立てた法線と反対側の溝
端を通るベルトから立てた法線の間を溝下と言う)を跨
いでベルトの外面に貼設される。繊維補強層7の幅Wn
はショルダー溝の溝幅gより広く、ショルダー溝の溝幅
gの4倍以下にされる。ショルダー溝の底から繊維補強
層までの距離で表されるショルダー溝のノンスキッドベ
ースの厚さt2はセンター溝の底からベルトまでの距離
で表されるセンター溝のノンスキッドベースの厚さt1
より大きく設計される。
【0008】繊維補強層に用いるコードとしては、カー
カスプライに通常使用されるコードが用いられ、ナイロ
ンコード、アラミドコード、レイヨンコードが例示され
る。繊維補強層をセンター溝のショルダー側の端に対応
するベルト外面上の位置から延びてベルト端で終端させ
ることもできる。
【0009】
【実施例】本発明の効果を実施例によって明らかにす
る。ナイロンコードを2.5cm当たり18本打ち込んだ
簾織の両面にゴム被覆してなる繊維補強層を表1に示す
幅にして表1に示す状態に配設し、ノンスキッドベース
を表1に示す厚さにしたタイヤサイズ205/65R1
5のタイヤを試作した。各試作タイヤの重量測定と下記
試験方法による周波数200〜400Hzの帯域のロー
ドノイズの測定を行った。結果を表1に示した。値が小
さい方が好ましい。
【0010】
【表1】
【0011】ロードノイズ試験方法 試作タイヤを排気量2500ccの乗用車に装着して時速
60km/hrで粗い路面を走行中、運転席窓側の耳元で周
波数帯域200〜400Hzの車内騒音を計測した。
【0012】本発明のタイヤは重量およびロードノイズ
が軽量化が行われていない比較例1タイヤより小さくな
っている。比較例1タイヤと比較して、ノンスキッドベ
ース厚さを変えないでショルダー溝の溝下を跨いで繊維
補強層を設けた比較例2タイヤはロードノイズが減少す
るが、重量が増加し、センター溝のノンスキッドベース
を薄くして繊維補強層をタイヤ中心線からショルダー溝
の内側端まで延在させた比較例3タイヤはロードノイズ
が減少しておらず、繊維補強層の配設はショルダー溝の
溝下を跨がなければ、ノンスキッドベースを薄くして大
きくなったロートノイズを低減する効果を奏しないこと
を示している。比較例4はノンスキッドベースを薄くす
れば軽量化は図れるが、ロードノイズが増大することを
示している。
【0013】
【発明の効果】本発明は、センター溝のノンスキッドベ
ース厚さをショルダー溝より薄くすることによりタイヤ
重量を減少させることができ、繊維補強層をショルダー
溝の溝下を跨いで配設することによりノンスキッドベー
ス厚さを薄くしたために増大したロードノイズを減少さ
せることができ、タイヤ重量の軽量化を図りながら二律
背反関係にあるロードノイズを低減させる効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の空気入りタイヤの一実施形態
の断面図である。
【符号の説明】
1 トレッド 2 センター溝 3 ショルダー溝 4 カーカスプライ 5 ビードコア 6 ベルト 7 繊維補強層 C タイヤ断面中心線 P1 センター溝のショルダー側の溝端 P2 ショルダー溝のタイヤ断面中心線側の溝端 P3 ショルダー溝のタイヤ断面中心線反対側の溝端

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右1対の環状ビードコアの一方から他
    方に装架されたカーカスプライのクラウン部外面にベル
    トを設け、前記ベルトを覆ってトレッドが貼設され、ト
    レッド表面に周方向に延びるセンター溝と溝底の中心位
    置がタイヤ断面中心線からベルト端までの距離の40〜
    60%内に位置するショルダー溝が設けられた空気入り
    タイヤにおいて、前記センター溝のノンスキッドベース
    の厚さがショルダー溝より小さくされるとともに、繊維
    補強層がセンター溝のショルダー側の溝端(P1)を通
    るベルトから立てた法線より回転軸方向外側に位置し
    て、ショルダー溝のタイヤ断面中心線側の溝端(P2)
    を通るベルトから立てた法線と反対側の溝端(P3)を
    通るベルトから立てた法線を跨いでベルトの外面に貼設
    されたことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】 繊維補強層の幅が溝幅より広く、かつ溝
    幅の4倍以下である請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 【請求項3】 繊維補強層がベルト端まで延びて終端し
    ている請求項1記載の空気入りタイヤ。
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