JPH11115413A - 空気入りタイヤ - Google Patents
空気入りタイヤInfo
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- JPH11115413A JPH11115413A JP9276795A JP27679597A JPH11115413A JP H11115413 A JPH11115413 A JP H11115413A JP 9276795 A JP9276795 A JP 9276795A JP 27679597 A JP27679597 A JP 27679597A JP H11115413 A JPH11115413 A JP H11115413A
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- Japan
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- tire
- pneumatic tire
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- Pending
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Abstract
ードfをタイヤ周方向Tに配列したベルトカバー層8を
配置した空気入りタイヤである。ベルトカバー層8の補
強コードfを両ショルダー部1Bとトレッドセンター部
1Aの中央域1aでタイヤ周方向Tに対し実質的に0°
に巻回して密に構成する。中央域1aを除いたトレッド
センター部1Aは補強コードfがそれよりも粗となるよ
うに巻回する構成になっている。
Description
関し、更に詳しくは、質量を抑制しながら騒音性能を向
上するようにした、特に乗用車に適した空気入りタイヤ
に関する。
気入りタイヤでは、ベルト層の外周側にナイロンコード
等の補強コードを一定のピッチでタイヤ周方向に配列し
たベルトカバー層を配置し、高い運動性能を発揮するよ
うにしている。従来、このようなタイヤにおいて、騒音
性能を向上させる方法として、例えば、ベルトカバー層
を増加することで周方向剛性を増大させ、騒音性能を改
善する手法がある。しかし、ベルトカバー層の追加によ
り重量が増大するという問題があった。
を抑制しながら騒音性能を改善することが可能な空気入
りタイヤを提供することにある。
明は、トレッド部のベルト層外周側に補強コードをタイ
ヤ周方向に配列したベルトカバー層を配置した空気入り
タイヤにおいて、前記ベルトカバー層の補強コードを両
ショルダー部でタイヤ周方向に対し実質的に0°に巻回
して密となる構成にし、トレッドセンター部で該両ショ
ルダー部よりも粗となるように巻回する構成にし、かつ
該トレッドセンター部の中央域の補強コードを前記両シ
ョルダー部のそれと同様に密に巻回するようにしたこと
を特徴とする。
カバー層の補強コードをタイヤ周方向に実質的に0°に
巻き付けることにより、両ショルダー部の周方向剛性を
増大させることができるため、ロードノイズの低減が可
能になる。また、トレッドセンター部の中央域において
もベルトカバー層の補強コードを両ショルダー部と同様
に密にするので、その中央域の周方向剛性を高くして、
加速通過騒音を改善することができる。
ではベルトカバー層の補強コードを粗にして配列するた
め、両ショルダー部や中央域を密にしても補強コードの
トータルの使用量をベルトカバー層を追加しない従来と
同レベル或いはそれ以下に抑えることができる。
の図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の
空気入りタイヤの一例を示し、1はトレッド部、2はサ
イドウォール部、3はビード部である。タイヤ内側にカ
ーカス層4が1層配置され、その両端部4aがビード部
3に埋設されたビードコア5の回りにビードフィラー6
を挟み込むようにしてタイヤ内側から外側に折り返され
ている。トレッド部1のカーカス層外周側には、ベルト
層7が設けられている。このベルト7の外周側には、1
層のベルトカバー層8が配設されている。
目の1番ベルト層7Aとそれよりもベルト幅を狭くした
2層目の2番ベルト層7Bとから構成され、補強コード
eが互いに層間でタイヤ周方向に対する傾斜を逆向きに
しながら交差するように配列されている。その傾斜角度
αは、共に15°〜35°の範囲になっている。ベルト
カバー層8は、1〜数本の補強コードfをゴム引きした
1本或いは複数本のストリップSが両ショルダー部1B
とトレッドセンター部1Aの中央域1aでそのタイヤ周
方向Tに対する傾斜角度を0°に極めて近づけた実質0
°で螺旋状に連続して巻き付けられ、両ショルダー部1
Bと中央域1aの補強コードfがタイヤ周方向Tに対し
実質的に0°に巻回された密な構造になっている。中央
域1aを除いたトレッドセンター部1Aでは、上記スト
リップSがタイヤ周方向Tに対する傾斜角度を大きくし
て螺旋状に連続して巻き付けられ、両ショルダー部1B
と中央域1aよりも補強コードfが巻き付けピッチを大
きくして粗となるように巻回されている。なお、ここで
言う実質的に0°とは、2°以下という極めて低い角度
のことである。
の補強コードfを両ショルダー部1Bでタイヤ周方向に
対し実質的に0°に巻き付けて密にすることにより、シ
ョルダー部1Bの周方向剛性を高めることができるの
で、ロードノイズを低減することができる一方、トレッ
ドセンター部1Aの中央域1aで補強コードfを両ショ
ルダー部1Bのそれと同様に密に巻回することで、中央
域1aの周方向剛性を増大することができるので、加速
通過音の低減を図ることができる。
ー部1Aでは補強コードfを粗にして巻き付けるので、
トータルとしての補強コードfの使用量をベルトカバー
層を追加しない従来と同レベル或いはそれ以下に抑える
ことが可能になる。従って、質量を抑制しながら騒音性
能を改善することができる。本発明において、両ショル
ダー部1Bに密に巻回したベルトカバー層8の補強コー
ドfの範囲Xとしては、1番ベルト層7Aの両エッジ7
aからそれぞれ最大でその1番ベルト層7Aのベルト幅
Wの20%までにすることができる。その範囲を超える
と乗心地性が低下する。下限値としては、ロードノイズ
改善の点からベルト幅Wの10%にするのがよい。
強コードfを密にして巻回する範囲Yとしては、タイヤ
赤道面CLを中心にその左右にそれぞれベルト幅Wの5
%〜10%にすることができる。範囲Yが5%より小さ
いと、加速通過騒音を改善することが難しくなる。逆に
10%を超えると、質量の点から不利になる。トレッド
センター部1Aにおいて、粗にして巻回した補強コード
fのタイヤ周方向Tに対する傾斜角度θとしては、ベル
ト層7の補強コードeの傾斜角度α以下にするのが、ユ
ニフォーミティの点から好ましい。
従来公知のものが使用可能であり、例えば、ナイロンコ
ード等を好ましく使用することができる。本発明は、上
記実施形態において、ベルトカバー層を1層設けた例を
示したが、複数層のベルトカバー層を設けた空気入りタ
イヤにも好適に用いることができ、特に乗用車用の空気
入りラジアルタイヤに好ましく用いることができる。
に示す構成のタイヤにおいて、ベルトカバー層の補強コ
ードを両ショルダー部とトレッドセンター部の中央域で
タイヤ周方向に対し実質的に0°と密に巻回し、中央域
を除いたトレッドセンター部で粗にした本発明タイヤ
と、本発明タイヤにおいて、補強コードを一定のピッチ
でタイヤ周方向に配列したベルトカバー層を用いた従来
タイヤ1と、そのベルトカバー層を2層配置した従来タ
イヤ2とをそれぞれ作製した。
により、ロードノイズ、加速通過騒音、及び質量の評価
試験を行ったところ、表1に示す結果を得た。 ロードノイズ 各試験タイヤをリムサイズ17×9Jのリムに装着し、
空気圧を250kPa にして2500ccの車両に装着し、
テストコースにおいて時速50km/hで直進走行した時の
ロードノイズを測定し、その結果を従来タイヤ1を10
0とする指数値で評価した。その値が小さい程、ロード
ノイズが低い。 加速通過騒音 各試験タイヤを上記と同様にして車両に装着し、テスト
コースにおいて時速を50km/hから3速ギヤにてフル加
速した時の加速通過騒音を測定し、その結果を従来タイ
ヤ1を100とする指数値で評価した。その値が小さい
程、加速通過騒音が低い。 質量 各試験タイヤの質量を測定し、その結果を従来タイヤ1
を100とする指数値で評価した。その値が小さい程、
質量が小さい。
を抑制しながら騒音性能を改善できることが判る。
において、両ショルダー部に密に巻回したベルトカバー
層の補強コードの範囲Xを表2のように変えた試験タイ
ヤ1〜4と実施例1と同じ従来タイヤ1をそれぞれ作製
した。
により、ロードノイズ、加速通過騒音、及び質量の評価
試験を行うと共に、以下に示す測定条件により、乗心地
性の評価試験を行ったところ、表2に示す結果を得た。 乗心地性 各試験タイヤを上記と同様にして車両に装着し、テスト
コースにおいてドライバーによるフィーリングテストを
実施し、その結果を従来タイヤ1を100とする指数値
で評価した。その値が大きい程、乗心地性が優れてい
る。
トカバー層の補強コードを密に巻き付ける範囲をベルト
層の両エッジからそれぞれ最大でベルト幅の20%、下
限値を10%にするのがよいことが判る。
層の補強コードを両ショルダー部とトレッドセンター部
の中央域でタイヤ周方向に対し実質的に0°に巻回して
密となる構成にし、中央域を除いたトレッドセンター部
で粗となるように巻回する構成にしたので、質量を抑制
しながら騒音性能を改善することができる。
午線半断面図である。
ト層の補強コードの配列状態とを示す説明図である。
ター部 1B ショルダー部 1a 中央域 2 サイドウォール部 3 ビード部 4 カーカス層 5 ビードコア 6 ビードフィラー 7 ベルト層 7A 1番ベルト層 7B 2番ベルト層 7a エッジ 8 ベルトカバー層 CL タイヤ赤道面 T タイヤ周方向 W ベルト幅 X,Y 範囲 e,f 補強コード α,θ 傾斜角度
Claims (4)
- 【請求項1】 トレッド部のベルト層外周側に補強コー
ドをタイヤ周方向に配列したベルトカバー層を配置した
空気入りタイヤにおいて、 前記ベルトカバー層の補強コードを両ショルダー部でタ
イヤ周方向に対し実質的に0°に巻回して密となる構成
にし、トレッドセンター部で該両ショルダー部よりも粗
となるように巻回する構成にし、かつ該トレッドセンタ
ー部の中央域の補強コードを前記両ショルダー部のそれ
と同様に密に巻回するようにした空気入りタイヤ。 - 【請求項2】 前記ベルトカバー層の補強コードを前記
ベルト層の両エッジからそれぞれ最大でベルト幅Wの2
0%まで密にした請求項1に記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項3】 前記ベルトカバー層の中央域の補強コー
ドをタイヤ赤道面に対し左右にベルト幅Wの5〜10%
の範囲で密にした請求項1または2に記載の空気入りタ
イヤ。 - 【請求項4】 前記粗にして巻回した補強コードのタイ
ヤ周方向に対する傾斜角度を前記ベルト層の補強コード
のそれ以下にした請求項1,2または3に記載の空気入
りタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9276795A JPH11115413A (ja) | 1997-10-09 | 1997-10-09 | 空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9276795A JPH11115413A (ja) | 1997-10-09 | 1997-10-09 | 空気入りタイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11115413A true JPH11115413A (ja) | 1999-04-27 |
Family
ID=17574493
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9276795A Pending JPH11115413A (ja) | 1997-10-09 | 1997-10-09 | 空気入りタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11115413A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6766840B2 (en) * | 1999-11-05 | 2004-07-27 | Michelin Recherche Et Technique S.A. | Tire with improved endurance |
JP2010179779A (ja) * | 2009-02-05 | 2010-08-19 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 空気入りタイヤ |
JP2013220755A (ja) * | 2012-04-17 | 2013-10-28 | Bridgestone Corp | 空気入りラジアルタイヤ及び空気入りラジアルタイヤの製造方法 |
US20140332130A1 (en) * | 2013-05-10 | 2014-11-13 | Bridgestone Corporation | Tire and method of producing the same |
JP2019166908A (ja) * | 2018-03-22 | 2019-10-03 | 住友ゴム工業株式会社 | タイヤ |
-
1997
- 1997-10-09 JP JP9276795A patent/JPH11115413A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US9321230B2 (en) * | 2013-05-10 | 2016-04-26 | Bridgestone Corporation | Tire having circumferential reinforcement layer with at least two spirally wound strips |
US9931800B2 (en) | 2013-05-10 | 2018-04-03 | Bridgestone Corporation | Method of producing tire having circumferential reinforcement layer with at least two spirally wound strips |
JP2019166908A (ja) * | 2018-03-22 | 2019-10-03 | 住友ゴム工業株式会社 | タイヤ |
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