JPH09109011A - 研磨装置 - Google Patents

研磨装置

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JPH09109011A
JPH09109011A JP29170995A JP29170995A JPH09109011A JP H09109011 A JPH09109011 A JP H09109011A JP 29170995 A JP29170995 A JP 29170995A JP 29170995 A JP29170995 A JP 29170995A JP H09109011 A JPH09109011 A JP H09109011A
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JP
Japan
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polishing
work
arm
oscillating
contact wheel
Prior art date
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JP29170995A
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English (en)
Inventor
Kenji Saito
健二 斎藤
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Nisshinbo Holdings Inc
Original Assignee
Nisshinbo Industries Inc
Nisshin Spinning Co Ltd
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形型のパーティングラインによる突部が残
りかつ丸みのある表面形状を有するワークの表面研磨と
突部の研削のような複合加工を1台で可能とする。 【解決手段】 フレーム10の上部に配した電動モータ
11により回転駆動する大径のプーリ12と、フレーム
10の下方に回転可能に軸支したシャフト13に取り付
けた揺動アーム14の両端の一対の小径のアイドルプー
リ2、2とに、無端の研磨ベルト1を掛け回してなる。
フレーム10には、揺動アーム14を揺動させる揺動装
置16と、コンタクトホイール17及びコンタクトホイ
ール17のフローティング動作及びフローティングロッ
ク動作を行なうフローティング装置18からなるコンタ
クトユニットと、装置全体を回動させるためのハンドル
19及びギヤ装置20を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は研摩装置に関し、特
に揺動ヘッド及びコンタクトホイールを備える研摩装置
に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】多品種
のワーク(被研磨物)を加工する研磨装置であって、図
10に示すように無端の研磨ベルト1を一対のアイドル
プーリ2、2と図示せぬ駆動プーリとに掛け回して研磨
ヘッドを構成する装置の場合、図示のような丸みを有す
る表面形状のワーク3を加工するときには、アイドルプ
ーリ2、2の位置を可変させて両アイドルプーリ2、2
の間の研磨ベルト1を図中の矢印のように揺動させてい
る。
【0003】上述のように研磨ベルト1を揺動させる装
置は揺動ヘッドと称されるが、従来の揺動ヘッドでは、
研磨ベルト1の揺動角度が小さいと図中符号Aで示す部
分が削れず、また揺動角度が大きすぎると図中符号Bで
示す部分まで削れてしまう。
【0004】また例えば、図11に示すように鋳造等で
成形したため、型のパーティングラインに対応するよう
な突部4を有する丸みのある表面形状のワーク5の場
合、研磨ベルト1が突部4以外の部分にも同時に当たる
ため、揺動ヘッドだけでは突部4付近(図11(A)中
の矢印Xで示す部分等)が十分に研磨しきれず、図11
(B)のように突部の残部4aが残ってしまうことがあ
る。一方、この突部4付近も十分に研磨しようとする
と、突部4付近以外の部分を研磨しすぎて削ってしまう
恐れがある。そのため従来では、揺動ヘッドとコンタク
トホイール付きヘッドを別々に用意し、最初に突部4と
その付近だけをコンタクトホイールで削っておき、その
後揺動ヘッドにより研磨ベルト1を揺動させて研磨する
ようにしている。
【0005】このような加工作業形態をとると、揺動ヘ
ッドだけを用いる場合の上述の問題は解決できるもの
の、ヘッドが複数必要になる。例えばロボットでワーク
をハンドリングする研磨システムの場合では、ロボット
の周囲のヘッド数が増えると、配管、配線、集塵ダクト
等を複雑に配置せざるを得ず、スペースがとられ、ロボ
ットに近づいて行うティーチングの作業性が低下すると
いう問題が生じる。またロボットの動作範囲制限により
1台のロボットの回りに配置できるヘッド数に制限があ
るため、複数ヘッド化するためにロボットの台数を増や
さなくてはならない等の状態になり、ロボットの台数を
増やせば、広い設置スペース、作業スペースが必要にな
るという問題も生じる。さらには、ロボットと複数のヘ
ッドからなるロボットセル間でのワーク搬送ラインに制
限が生じたり、揺動ヘッドとコンタクトホイール付きの
研磨ヘッド間等でのワーク搬送に時間が掛かったりして
タクトが長くなってしまい、それらの要因が製品コスト
を高めてしまうという新たな問題も生じている。
【0006】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なしたもので、丸み形状のワーク等、特に成形型のパー
ティングラインによる突部が残るようなワークを複合加
工する等の種々の加工が1台で可能であり、またいろい
ろな形状のワークに対応可能で多品種加工ができ、さら
にタクトの短縮をも図れ、さらにはロボットとの組み合
わせにより多数品種のワークのハンドリング、加工を容
易に行える研磨装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1に
係る研磨装置は、上記目的を達成するために、長手方向
中央部を回動可能に軸支した揺動アームと、該揺動アー
ムの揺動を駆動する揺動駆動手段とからなる揺動装置を
備え、上記揺動アームの両端に研磨ベルトを掛け回す一
対のプーリを取り付け、上記揺動駆動手段により上記揺
動アームを揺動させつつ上記一対のプーリ間で上記研磨
ベルトによりワークの表面を研磨、研削する研磨装置に
おいて、上記一対のプーリ間に上記ワークの表面形状に
応じてフローティング可能にコンタクトホイールを配し
たことを特徴とする。
【0008】請求項2に係る研磨装置は、上記コンタク
トホイールと対向配置するワークを把持する多関節型ロ
ボットを含み、上記ワークを加工するためのティーチン
グデータに基づいて上記ワークをハンドリングすること
を特徴とする。
【0009】請求項3に係る研磨装置は、上記揺動駆動
手段が、回転駆動源と、該回転駆動源の出力軸と上記揺
動アームを軸支する回転軸との間に介在して上記揺動ア
ームの揺動角度を可変とする揺動機構とからなり、該揺
動機構が、上記回転駆動源の回転出力軸に偏心量を変更
可能に取り付けた偏心アームと、上記揺動アームを軸支
する回転軸端に設けたレバーと、これら偏心アームとレ
バーとの間を連結する連結部材とからなることを特徴と
する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明に係る研磨装置の実施
の形態を図面を参照して説明する。なお以下では先に説
明した従来の例と共通する要素には共通する符号を付し
て説明する。
【0011】図1は本発明に係る研磨装置の第1の実施
形態を示す正面図、図2は同一部を破断して示す側面
図、図3は同背面図である。なお本実施形態の研磨装置
は、ロボットにワークを持たせて加工するシステムに用
いるものには限定されない。
【0012】本実施形態の研磨装置は、概略的には、フ
レーム10の上部に配した電動モータ11により回転駆
動する大径のプーリ12と、フレーム10の下方に回転
可能に軸支したシャフト13に取り付けた揺動アーム1
4の両端の一対の小径のアイドルプーリ2、2とに、無
端の研磨ベルト1を掛け回してなるものである。フレー
ム10にはさらに、揺動アーム14を揺動させる揺動装
置16と、コンタクトホイール17及びコンタクトホイ
ール17のフローティング動作及びフローティングロッ
ク動作を行なうフローティング装置18からなるコンタ
クトユニットと、装置全体を回動させるためのハンドル
19及びギヤ装置20を備えている。なお図中21は電
動モータ11と大径のプーリ12の間に介在する回転伝
達用のアイドルプーリである。
【0013】揺動装置16は、詳細には図3に示すよう
に、長手方向中央部を回動可能に軸支した上述の揺動ア
ーム14と、この揺動アーム14を揺動駆動する揺動駆
動手段とからなる。揺動駆動手段は、ギアモータ22
と、ギアモータ22の出力軸と揺動アーム14を軸支し
たシャフト13との間に介在する揺動機構とから構成し
てあり、揺動機構は、いわゆるてこクランク機構を構成
するもので、ギアモータ22の出力軸に偏心量を変更可
能に取り付けた偏心アーム23と、シャフト13の一端
に設けたレバー24と、これら偏心アーム23とレバー
24とを連結するコネクティングロッド25とからな
る。
【0014】この揺動装置16は、ギアモータ22で偏
心アーム23を回転させ、この回転をコネクティングロ
ッド25によりレバー24に伝達し、レバー24を図3
中の紙面垂直方向(図1(B)中の左右方向)に揺動さ
せ、この揺動をシャフト13を介して揺動アーム14に
伝達し、揺動アーム14も揺動するようになっている。
偏心アーム23は、コネクティングロッド25を連結し
た軸26に掛けたナット27をゆるめ、ギアモータ22
の出力軸に固定するためのボルト28を回転させれば偏
心量を変えることができ、揺動アーム14の揺動角度を
変更することができる。
【0015】なおインバーターでギアモータ1の回転速
度を可変としておけば、揺動アーム14の揺動速度も可
変できる。また揺動させないときは、ギアモータ22を
停止し、図4に示すように、シャフト13に固定したリ
ング29にピン30を通すことにより揺動アーム14を
固定すればよい。また、ハンドル19によりシャフト1
3を回転させ、装置全体を所望の向き、例えば水平、垂
直、あるいは斜め方向に向けたりすることもできる。
【0016】コンタクトホイール17及びフローティン
グ装置18からなるコンタクトユニットは、研磨ベルト
1の内側で小径のアイドルプーリ17、17間に位置す
る。図5はその正面図(A)、同部分破断側面図
(B)、同部分破断底面図(C)である。なお図5
(C)は、図5(B)中のC−C線より図中上方を見て
示してあり、コンタクトホイール17等の図示は省略し
てある。また図6は、フローティング装置に採用したリ
ンク機構のスケルトン図である。
【0017】フローティング装置18は、研磨装置のフ
レーム10に取り外し可能に取り付けたベース31と、
このベース31上に図中上下方向で摺動可能に取り付け
たスライダ32と、スライダ32上に設けた低摩擦タイ
プのエアシリンダ33と、スライダ32上に固定した取
り付けプレート34の下端にワークに相対するように軸
支したコンタクトホイール17と、そして同じくスライ
ダ32上に設けたフローティングロック装置35とから
構成してある。
【0018】フローティングロック装置35は、スライ
ダ32上に設けたプレート36、スライダ32やプレー
ト36を跨いでベース31上に固定した門字状のフレー
ム37、フレーム37上に設けたエアシリンダ38、エ
アシリンダ38のロッド端に回動可能に連結した一対の
第1リンク39、第1リンク39の両端に回動可能に連
結した第2リンク40、40及び各第2リンク40に回
動可能に連結した偏心カム41、41からなる。
【0019】プレート36は、スライダ32の動きによ
ってコンタクトホイール17のフローティング動作に連
動する。第2リンク40及び偏心カム41は、図5
(C)及び図6に示すようにプレート36を挟んで対向
するようにそれぞれ一対ずつ設けてあり、偏心カム4
1、41の間にプレート36を挟めるようになってい
る。偏心カム41の回転軸41aはプレート36に固定
してある。なお図5(C)中のボルト42は、プレート
36を挟んでいないときに偏心カム41、41が回転し
ないように、第1リンク39を水平に保持するためのも
のである。また図5(B)中の43はストップボルト
で、ベース31の下端にコンタクトホイール17のフロ
ーティング動作の最大位置を補助的に規制するストッパ
ーとして設けてある。
【0020】なお上述のフローティング装置18に含ま
れるエアシリンダ33、38については、適宜の応答作
動を行なえるものであれば、油圧駆動機器や電動機器を
用いてもよい。
【0021】次に図7をも参照して本装置の動作を説明
する。本実施形態装置による加工形態には以下の(a)
〜(d)の4通りである。 (a):コンタクトユニットのスライダ32ごとコンタ
クトホイール17を下降させ、研磨ベルト1を介してワ
ーク5の突部4にコンタクトホイール17を相対させ、
研磨ベルト1を揺動させて駆動し、コンタクトホイール
17と相対する突部4を研削つつワークを研磨する。こ
のようにすると、コンタクトホイール17と突部4の相
対により、突部4がよく研削されて削り残しがなくな
り、またワーク5を十分に研磨できる。 (b):コンタクトホイール17を上昇させ、研磨ベル
ト1を揺動させて駆動し、従来と同様に研磨ベルト1の
みで丸みのある形状のワークを加工する。突部はないが
丸みのあるワークの場合にはこの方式が適する。 (c):コンタクトホイール17を下降させ、研磨ベル
ト1は揺動させずに駆動し、研磨ベルト1を介してワー
クに相対させ、ワークのコンタクトホイール17に相対
する部分を研削する。ワークの突部等のみを研磨、研削
する場合にはこの方式が適する。 (d):コンタクトホイール17を上昇させ、研磨ベル
ト1は揺動させずに駆動してワークを加工する。ワーク
の平坦部分を研磨する場合にはこの方式が適する。
【0022】なお上記(a)〜(d)動作の説明は、図
示の例のように装置を直立させた状態についての説明と
したが、ハンドル19の操作により装置全体を傾けたり
してその状態を変化させた場合には、コンタクトホイー
ル17等の動作方向が、上下方向ではなく、左右方向や
前後方向等になることはいうまでもない。また上記の
(b)、(d)動作の場合は、ワークのハンドリングの
際にコンタクトホイールユニットがロボット等ワークの
把持手段と干渉するときは、コンタクトユニットを研磨
装置のフレーム10から取り外しておけばよい。
【0023】次にコンタクトホイールユニットのコンタ
クトホイール17のフローティング動作、フローティン
グロック動作を詳細に説明する。基本的には、エアシリ
ンダ33によりプレート36を下方へ押圧付勢してコン
タクトホイール17をフローティングさせるが、プレー
ト36を対向する偏心カム41、41で両側から挟むこ
とにより、コンタクトホイール17のフローティングを
ロックできるようになっている。
【0024】偏心カム41によるロックは、エアシリン
ダ38で第1リンク39の連結端側を押し下げ、左右の
第2リンク40により偏心カム41を固定の回転軸23
aの周りで回転させる。両側の偏心カム41、41が回
転すると偏心カム41、41間の距離が小さくなり、プ
レート36が挟まれ、これだけの動作でコンタクトホイ
ール17のフローティングがロックされる。取り付け誤
差等によりプレート36の位置が偏心カム41、41間
の完全に中央でない場合も考えられるが、例えば図中左
側に少し寄っていても、まず図中左側の偏心カム41が
プレート36に接触し、その状態でプレート36の左側
のリンク機構はそれ以上動かなくなる。ところがエアシ
リンダ38によってさらに押されるため、第1リンク3
9は図中右側の第2リンク40を押し下げるように傾い
てゆき、この傾き動作によって右側の偏心カム41もプ
レート36に当たる。これによって一対の偏心カム4
1、41で両側からプレート36を挟んでクランプする
ことができ、片側の偏心カム41だけからプレート36
に大きな力が加わることはない。また偏心カム41がプ
レート36をはさんでいるときに、プレート36に加わ
る力は左右ほとんど等しいので、スライダ32に無理な
力が加わらず、装置寿命が延びる。さらにエアシリンダ
5のストロークは小さくてよいので、エアシリンダ5に
エアを入れはじめてから偏心カム41でプレート36を
挟み、コンタクトホイール17をロックするまでの時間
はごく短くて済む。なおロックの解除はエアシリンダ3
8で第1リンク39を持ち上げ、第2リンク40を介し
て偏心カム41を逆方向へ回転させるだけでよい。
【0025】フローティングのロックは、例えばワーク
の加工が終わる端部の直前位置で行ない、そこから先は
ワークの形状の大きな変化にコンタクトホイール17を
追従させず、フローティングをコンタクトホイール17
自体の弾性によるものだけにする。エアシリンダ38の
動作に対する偏心カム41の反応速度がリンク機構によ
り速いので、ロック位置はワークの端部にごく近いとこ
ろでよく、研摩加工の最後にワーク端部で生じやすいダ
レ等と称される削りすぎを確実に防止でき、ワークの仕
上がり品質を向上させることが可能である。
【0026】図8は上述した第1の実施形態に係る装置
を研磨ヘッドとし、これに多関節型ロボット50を組み
合わせてなる本発明の第2の実施形態に係る研磨装置を
示す側面図である。本実施形態では、ギヤ装置20のハ
ンドル19により研磨ヘッドを水平にし、コンタクトホ
イール17にロボット50のワーク把持部51を対向さ
せて設置してある。ワーク52はドアハンドルのような
複雑な曲面形状のものである。
【0027】図9は第2実施形態における研磨加工状態
を示す斜視図である。ワーク52の図示のような短軸、
長軸両方向にカーブしている部分を研磨加工するとき
は、ロボット50によりワーク52をそのティーチング
データに基づいて長軸方向のカーブに沿って図中矢印の
ように移動させながら、研磨ヘッド側で第1実施形態と
同様に揺動装置16とフローティング装置18を作動さ
せて短軸方向の丸みを有する曲面形状を加工し、全体と
しての形状に倣って研磨を行う。
【0028】なお本実施形態の研磨ヘッドでもワーク5
2の加工箇所に対応させて先の実施形態において説明し
た4通りの動作形態を実施できる。また、コンタクトホ
イール17の前進、後退のタイミングや、コンタクトホ
イール17の押し付け力などの研磨ヘッド側の動作条件
の変更は、ワーク52の3次元形状に応じて調整する
が、ロボット50側でもハンドリング軌跡や動作タイミ
ングを容易に変更できるので、研磨ヘッド側、ロボット
側の条件変更を研磨装置全体として捉えて処理すればよ
い。
【0029】
【発明の効果】請求項1に係る研磨装置は、以上説明し
てきたように、揺動アームの両端に設けた研磨ベルトを
掛け回す一対のプーリ間にワークの表面形状に応じてフ
ローティング可能にコンタクトホイールを配したので、
成形型のパーティングラインによる突部が残りかつ丸み
のある表面形状を有するワーク等に対して表面の研磨だ
けでなく突部の研削をも行なうような場合、従来のよう
に複数の加工装置を個別に稼働させて加工するのではな
く、表面の研磨と突部の研削のような複合加工が1台で
可能となり、加工タクトを短くできるだけでなく、種々
の形状のワークの研磨も行なえ、多品種加工ができるよ
うになるという効果がある。
【0030】請求項2に係る研磨装置は、コンタクトホ
イールと対向配置するワークを把持する多関節型ロボッ
トによりティーチングデータに基づいてワークをハンド
リングするようにしたので、上記共通の効果に加え、従
来のような多工程、3次元形状のワークを加工する際の
機構の複雑化や加工可能品種の限定がなくなり、ロット
数が少なく品種が多いワークに対してもロボットのプロ
グラム、ティーチング内容の変更によって容易に対処で
きるようになるという効果がある。またロボットの周囲
に配置されるヘッドの数や配線、配管、集塵ダクト等設
備が少なくて済むので、必要スペースも小さくでき、ま
た周囲のロボットセルとの接続の自由度も増えるように
なるという効果もある。
【0031】請求項3に係る研磨装置は、偏心量を変更
可能な偏心アームにより揺動アームの揺動角度を可変と
したので、上記共通の効果に加え、ワークの表面形状に
応じたさらに多様な加工が可能になるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る研磨装置の第1の実施形態を示す
正面図(A)及び背面図(B)である。
【図2】同一部を破断して示す側面図である。
【図3】図1に示す揺動装置の拡大側面図である。
【図4】図3の揺動装置に設けた揺動アームを固定する
機構を示す底面図である。
【図5】コンタクトホイール及びフローティング装置か
らなるコンタクトユニットの正面図(A)、部分破断側
面図(B)、部分破断底面図(C)である。
【図6】図5のコンタクトユニットで採用したリンク機
構のスケルトン図である。
【図7】図1〜図6に示す第1実施形態の動作を示す概
念図である。
【図8】本発明に係る研磨装置の第2の実施形態を示す
正面図(A)及び背面図(B)である。
【図9】図8の実施形態における加工動作状態を示す斜
視図である。
【図10】従来の揺動ヘッドのみの研磨装置による加工
を示す概念図である。
【図11】図10の研磨装置では加工が難しい例を示す
概念図(A)及びその加工後のワークの形状を示す断面
図である。
【符号の説明】
1 研磨ベルト 2 アイドルプーリ 10 フレーム 11 電動モータ 12 プーリ 13 シャフト 14 揺動アーム 16 揺動装置 17 コンタクトホイール 18 フローティング装置 19 ハンドル 20 ギヤ装置 22 ギアモータ 23 偏心アーム 24 レバー 25 コネクティングロッド 26 軸 31 ベース 32 スライダ 33 エアシリンダ 34 取り付けプレート 35 フローティングロック装置 36 プレート 37 フレーム 38 エアシリンダ 39 第1リンク 40 第2リンク 41 偏心カム 50 多関節型ロボット 51 ワーク把持部 52 ワーク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向中央部を回動可能に軸支した揺
    動アームと、該揺動アームの揺動を駆動する揺動駆動手
    段とからなる揺動装置を備え、上記揺動アームの両端に
    研磨ベルトを掛け回す一対のプーリを取り付け、上記揺
    動駆動手段により上記揺動アームを揺動させつつ上記一
    対のプーリ間で上記研磨ベルトによりワークの表面を研
    磨、研削する研磨装置において、上記一対のプーリ間に
    上記ワークの表面形状に応じてフローティング可能にコ
    ンタクトホイールを配したことを特徴とする研磨装置。
  2. 【請求項2】 上記コンタクトホイールと対向配置する
    ワークを把持する多関節型ロボットを含み、上記ワーク
    を加工するためのティーチングデータに基づいて上記ワ
    ークをハンドリングすることを特徴とする請求項1の研
    磨装置。
  3. 【請求項3】 上記揺動駆動手段が、回転駆動源と、該
    回転駆動源の出力軸と上記揺動アームを軸支する回転軸
    との間に介在して上記揺動アームの揺動角度を可変とす
    る揺動機構とからなり、該揺動機構が、上記回転駆動源
    の回転出力軸に偏心量を変更可能に取り付けた偏心アー
    ムと、上記揺動アームを軸支する回転軸端に設けたレバ
    ーと、これら偏心アームとレバーとの間を連結する連結
    部材とからなることを特徴とする請求項1または2の研
    磨装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014105022A (ja) * 2012-11-29 2014-06-09 Fabrica Toyama Corp ラップラウンドケーサ
CN117340749A (zh) * 2023-12-06 2024-01-05 河南祥瑞汽车部件有限公司 一种汽车钳体的打磨装置

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