JPH0811053A - 研削装置 - Google Patents

研削装置

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Publication number
JPH0811053A
JPH0811053A JP17192394A JP17192394A JPH0811053A JP H0811053 A JPH0811053 A JP H0811053A JP 17192394 A JP17192394 A JP 17192394A JP 17192394 A JP17192394 A JP 17192394A JP H0811053 A JPH0811053 A JP H0811053A
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JP
Japan
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grinding
head
arm
tool
grinding head
Prior art date
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Application number
JP17192394A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuyuki Hosoe
一之 細江
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Nisshinbo Holdings Inc
Original Assignee
Nisshinbo Industries Inc
Nisshin Spinning Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nisshinbo Industries Inc, Nisshin Spinning Co Ltd filed Critical Nisshinbo Industries Inc
Priority to JP17192394A priority Critical patent/JPH0811053A/ja
Publication of JPH0811053A publication Critical patent/JPH0811053A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 1台で複数種類の加工が可能な研削装置で、
ワークの段取り替えの時間が短く、ツール交換を安全に
行なえ、作業効率がよく、単能機のライン化に比べて安
価なものとする。 【構成】 それぞれ研削ヘッド14を吊り下げ保持した
T字形に水平に張り出す3本の腕部13を有する旋回ア
ーム12をセンターコラム11に水平回動可能に取り付
ける。旋回アーム12の水平回動角度を割り出すユニッ
トインデックス駆動装置16とインデックスノックユニ
ット17、研削ヘッド14を上下方向で昇降させるツー
ルリフター35、研削ヘッド14を吊り下げて軸線周り
で回動させるC軸ドライブユニット71、研削ヘッド1
4を吊り下げて軸線に対して傾けるヘッド傾角装置36
を備える。加工位置であるX−Yテーブルユニット77
上に位置する研削ヘッド14だけが作動可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶接ビードの余盛り部
分等を有する被処理面を研削して平坦化仕上げ処理する
ための研削装置に関し、特に溶接により締結されるプレ
ス加工品のように、複雑な形状を有し、研削処理すべき
部分が長く、処理後の平面精度を要求されるものにの処
理に適する研削装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の溶接加工品、例えば天板と
ボウルを溶接して形成する流し台のようなものは、ワー
ク(被加工物)1箇ごとに手作業により研削作業を行な
うか、1台の研削ヘッドを使用し、荒目、中目、仕上の
ようにいわゆる番手違いの研削ツールを必要になる都度
交換して作業を行なうかしていた。
【0003】図16ないし図18は従来の単能機の研削
装置を示す。この装置は、センターコラム1上にX軸方
向のテーブル2を載置し、その上にY軸方向のテーブル
3をX軸方向で可動に載せ、テーブル3の突出側に研削
ヘッド4を吊り下げて、研削ヘッド4をその吊り下げ軸
線(C軸)周りで回転できるようにしたものである。な
お図中5はワーク載置台、6はワーク、7は制御盤であ
る。図示は省略するが、さらに、図16ないし図18の
研削装置を縦あるいは横長に連続的に設置し、ワークを
トランスファー装置によりダイレクト搬送するライン化
により対応することも行なわれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】もちろんワーク1箇ご
との手作業や、単能機1台を用いて研削作業を行なう場
合には、生産効率が上がらないことや、製品品質がバラ
つくという問題があった。また単能機を並べてライン化
を図った場合には、上述の問題は解決されるものの、作
業工程分だけの研削ヘッドとワーク搬送スペースが必要
で、装置の設置スペースが非常に大きくなり、またワー
クの段取り替えに掛かる時間が設置した装置の数だけ掛
かり、全体としての処理時間が大幅に増えるようになる
という問題が生じていた。しかも各装置のツール交換時
には、1ステーションだけのツール交換停止は効率が悪
く安全上も問題があるためライン全体を停止させる必要
があり、従って作業効率をあまり上げることができない
という問題があった。さらに、各研削装置にX、Y、C
軸を有することになり、それぞれにワーク保持用の治具
を必要とし、トランスファー装置等高価な設備を設ける
ようになるため、ラインの設置コストが多額になりやす
いという問題もあった。
【0005】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なしたもので、ワークの段取り替えに要する時間が短
く、ツール交換による影響を受けずに作業効率がよく、
ライン化に比べてコストがごく少額で済む研削装置を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る研削装置は
上記目的を達成するために、水平方向に張り出す少なく
とも2本以上の腕部を有し、各腕部の先端に種々の研削
ツールを着脱可能な研削ヘッドを吊り下げ保持した旋回
アームと、該旋回アームを水平面内で回動可能に取り付
けるセンターコラムと、上記旋回アームの水平回動角度
を割り出す割出機構と、上記腕部の先端上に設けられ上
記研削ヘッドを吊り下げ軸線の周りで回動させるヘッド
自転機構と、該ヘッド自転機構と上記研削ヘッドとの間
に介在し該研削ヘッドを吊り下げて軸線に対して傾動さ
せるヘッド傾角機構とを備えた構成を有する。
【0007】本発明に係る研削装置は、上記研削ヘッド
がツールヘッドと該ツールヘッドの昇降機構を有し、上
記ツールヘッドを被処理物の被処理面に押し付け付勢
し、上記ツールヘッドを上記被処理面から引き離す構成
とすることができる。
【0008】本発明に係る研削装置は、上記ヘッド自転
機構が、上記各研削ヘッドの上方位置で上記旋回アーム
に固定した伝動装置と、研削加工位置に位置する上記研
削ヘッドとのみ正対するように上記センターコラムの上
部に設けた駆動装置とからなり、上記研削加工位置に位
置する研削ヘッドを自転させ、該研削ヘッドの上記研削
ツールが上記被加工面のビード軌跡をならうことを可能
にする構成とすることができる。
【0009】本発明に係る研削装置は、上記ヘッド傾角
機構が、上記研削ヘッドの吊り下げ軸に取り付けたガイ
ドプレート及びアジャスト装置とからなり、上記研削ツ
ールを上記被処理面のビードに平行に接触させ得る構成
とすることもできる。
【0010】本発明に係る研削装置は、上記割出機構
が、上記センターコラム内に配した上記旋回アームの割
出回転駆動機構と、上記旋回アームの割出位置を固定す
るインデックスノック機構とからなる上記割出回転駆動
機構により割出回転させた上記旋回アームの位置を固定
するように構成してもよい。
【0011】
【実施例】以下本発明に係る研削装置の実施例を図面を
参照して説明する。図1は本実施例装置の正面図であ
り、ステンレス製の流し台(ボウルと天板を溶接加工し
たもの)をワーク10とする研削機であり、センターコ
ラム11の上端に、センターコラム11の軸(T軸)回
りで4分割割出が可能な旋回アーム12を装着し、旋回
アーム12の3本の腕部13・・の先端部にそれぞれ研
削ヘッド14・・を吊り下げてなる主たる構成を有し、
NC機として動作可能なものとする。もっともその他の
動作制御形態を採用するものであってもよい。
【0012】旋回アーム12は図1〜図3及び図12に
示すように、T字状に張り出す3本の腕部13・・の基
部を連結した中空筒状のスリーブ15を、センターコラ
ム11の上端に装着して構成したものである。もちろん
腕部の数は図示の例のものには限定されず、研削ヘッド
14と付帯する設備が小型のものであれば、6分割や8
分割も可能である。また上述のように旋回アーム12
は、T軸回りで4分割割出が可能で、このためのユニッ
トインデックス駆動装置16及びインデックスノックユ
ニット17からなる駆動系装置をセンターコラム11に
設けてある。
【0013】ユニットインデックス駆動装置16は図2
及び図12に示すように、センターコラム11の外側に
張り出させたベース19に固定保持させたサーボモータ
ー20により旋回アーム12を水平方向で割出回転駆動
するものである。回転伝達系は、センターコラム11内
で旋回アーム12のスリーブ15基端縁に固定したイン
ターナルギヤ21、これと噛み合うドライブギヤ22、
ギヤハウジング23、プーリー18、24及びこれらの
間に張り回したドライブチェーン25から構成してあ
る。なお旋回アーム12のスリーブ15の基端はベアリ
ング26にて回転可能に支持してある。
【0014】インデックスノックユニット17は図2及
び図13に示すように、センターコラム11の外側に張
り出させたベース27に固定保持させたノックシリンダ
ー28と、旋回アーム12のスリーブ15の基端外周に
固定した割り出し突起29とにより、T軸ドライブユニ
ットであるユニットインデックス駆動装置16によって
割出回転させた旋回アーム12の回転位置をいわば強制
的に位置決めし、正確な4分割割り出しを行なうもので
ある。ノックシリンダー28のロッド端には位置決めチ
ャック部材30が取り付けてあり、ユニットインデック
ス駆動装置16によって旋回アーム12を割出のために
所望角度(本実施例では90度の正数倍の回転角度とな
る。)だけ回転させたときに、対応位置にきたいずれか
の割出突起29にノックシリンダー28を駆動して位置
決めチャック部材30を嵌合させ、強制的に旋回アーム
12の回転位置を決めてしまうようになっている。
【0015】図1中の34はツール回転駆動ユニット、
35はツールリフター、36はヘッド傾角装置、37は
ユニットリフター、38はC軸ユニットである。C軸ユ
ニット38を旋回アーム12の各腕部13の先端上に配
置し、下方へ突出するC軸ユニット38の出力軸39に
ユニットリフター37を取り付け、ヘッド傾角装置36
を介して各研削ヘッド14を吊り下げ保持してある。
【0016】各研削ヘッド14は図1、2に示すように
それぞれ同一の構成を有し、ツールを高速で回転させ、
ワーク10の溶接ビード部に接触させてビード取りを行
なうもので、図1、図2、図4に示すように、ヘッド傾
角装置36への取り付けベース40に、ツールヘッドと
その昇降機構を取り付けて構成してあり、ツールヘッド
は、ビード取りツールである研磨ベルト41を回転させ
るためのドライブプーリー42、ベルトテンションプー
リー43、一対のベルト蛇行調整ユニット44、44、
モーター46及びテンションシリンダー47を逆L字状
の連結部材45に取り付けてなる。ドライブプーリー4
2には回転駆動用のモーター46を連結し、またベルト
テンションプーリー42にはテンションシリンダー47
を連結し、さらに連結部材45の下端にはゴム巻ホイー
ル等からなるコンタクトホイール48を取り付けてあ
る。
【0017】ドライブプーリー42、ベルトテンション
プーリー43及びコンタクトホイール48は、頂点を下
方に向けた逆三角形の頂点に位置し、これらの周りに研
磨ベルト41が掛け回してある。研磨ベルト41は、回
転駆動用のモーター46でドライブプーリー42を回転
駆動することにより高速回転するが、研磨ベルト41に
掛かる張力は、ベルトテンションプーリー43の位置を
テンションシリンダー47で可変させて調節できる。
【0018】ベルト蛇行調整ユニット44は、コンタク
トホイール48への研磨ベルト41の巻き掛け角度を調
整し、研磨ベルト41の弛みによる蛇行を防ぐが、もち
ろん研磨ベルト41に掛かる張力をも調整している。詳
細な図示は省略するが、このベルト蛇行調整ユニット4
4は、スプリング49でローラー50を上方へ押し上げ
付勢するもので、ローラー50が研磨ベルト41の一対
の斜辺に相当する部位で研磨ベルト41を三角形の内側
へ押し込むように配置してある。このため図4に示すよ
うに、研磨ベルト41はコンタクトホイール48の前後
ではかなり垂直に近い角度で走行するようになってい
る。
【0019】ツールヘッドの昇降機構は図4、図5に示
すように、研削時にコンタクトホイール48によるワー
ク10への加圧力を調節するためのもので、リンク機構
を構成する上側リンク51、下側リンク52及び連結リ
ンク53と、加圧シリンダー54、ツールリフターシリ
ンダー55から構成してある。
【0020】上側リンク51は、一端を連結リンク53
の上端に位置Aでピン結合し、中途部位を位置ピンCで
取り付けベース40に回転可能に軸支し、さらに他端を
ツールリフターシリンダー55に連結してある。下側リ
ンク52は、一端を連結リンク53の下端にピンBで連
結してある。下側リンク52の固定ピンDによる連結位
置は、上側リンク51のピンCによる軸支部位から下ろ
した垂線上とする。
【0021】加圧シリンダー54は研削時の加圧用で、
下方から上側リンク51を押し上げて軸支位置Cを中心
に回動させ、結合位置A側を下方へ移動させることによ
って連結リンク53及び下側リンク52の結合位置B側
を下方へ押し下げ、これによって連結部材45を下方へ
僅かに移動させ、コンタクトホイール48をワーク10
に押し付け付勢するものである。一方、ツールリフター
シリンダー55はコンタクトホイール48をワーク10
から逃がすためのもので、上側リンク51を上方から押
し下げて軸支位置Cを中心に回動させ、結合位置A側を
上方へ移動させることによって連結リンク53及び下側
リンク52の結合位置B側を持ち上げ、これによって連
結部材45を上方へ僅かに移動させ、コンタクトホイー
ル48を上方へ移動させてワーク10から引き離すもの
である。
【0022】このように、加圧シリンダー54とツール
リフターシリンダー55によってコンタクトホイール4
8をワーク10の溶接ビード部分に押し付ける力を制御
するとともに、モーター46の回転数を変えて研磨ベル
ト41の回転を調整することで、ビード取り代を加減で
きる。
【0023】ヘッド傾角装置36は図6、図7に示すよ
うに、ワーク10の溶接ビードに対しコンタクトホイー
ル48を所定角度で接触させるためのもので、ガイドプ
レート59とアジャストボルト60、連結部材61及び
スライダプレート62とで構成してある。
【0024】ガイドプレート59は、図8に示すように
上端をユニットリフター37のリフターシリンダー63
のロッド端に連結部材61を介して連結してあり、中央
にコンタクトホイール48とワーク70の接触点を中心
とする円弧状のガイド溝64を形成してある。スライダ
プレート62は、下端が研削ヘッド14の取り付けベー
ス40に連結し、上端側にガイドプレート59のガイド
溝64に嵌合させるスライダピン65を一対備えてい
る。このため研削ヘッド14は、全体としてヘッド傾角
装置36を介してユニットリフター37に吊り下げられ
た状態となり、アジャストボルト60を手動であるいは
自動的に操作して位置を変え、ガイド溝64に沿ってガ
イドピン65を摺動させることによって、図7に示すよ
うにワーク10の流し台の天板66とボウル67の溶接
ビード68に対する傾斜角度を変えることが可能となっ
ている。
【0025】ユニットリフター37は、旋回アーム12
をT軸の周りで回転させて割出しを行うときに研削ヘッ
ド14をワーク10から逃がし、かつ割出し完了後は加
工位置にある研削ヘッド14をワーク10と接触させる
ためのもので、C軸ユニット38の出力軸39へ回転駆
動可能に取り付けた一対のリフターシリンダー63と、
ヘッド傾角装置36のガイドプレート59に連結するリ
フトシリンダー63の一対のロッド端を平行保持する連
結ブラケット69とからなる。もちろんこのユニットリ
フター37を介さずにヘッド傾角装置36を直接にC軸
ユニット38に連結する構成とすることもできる。
【0026】図1、図2及び図9に示すC軸ユニット3
8は主に、C軸伝動ユニット70及びC軸ドライブユニ
ット71から構成してある。
【0027】図2に示すようにC軸伝動ユニット70
は、ワーク10に接触したコンタクトホイール48にワ
ーク10の溶接ビードの軌跡をならわせる際に、コンタ
クトホイール48とワーク10の接触角度を図11に示
すようにできるだけ同じにするため、研削ヘッド14を
C軸周りで自転させるものであり、図9に簡単に構成を
示すように、エアー供給用のロータリージョイント7
2、電源供給用のスリップリング73(ブラシ側は図示
を省略してある)、C軸ギヤボックス74で構成してあ
る。C軸ギヤボックス74の入力軸75端にC軸ドライ
ブユニット71との連結用のドライブカップリング76
を備えている。
【0028】C軸ドライブユニット71は加工ステーシ
ョンであるX−Yテーブルユニット77の直上に位置す
るC軸伝動ユニット70のC軸ギヤボックス74とのみ
連結して回転駆動するためのもので、ドライブモーター
となるサーボモーター78、その出力軸端に取り付けた
ノックピン79付きのドライブカップリング80及び進
退駆動装置81から構成してある。
【0029】進退駆動装置81は、サーボモーター78
及びドライブカップリング80をC軸ギヤボックス74
との連結位置、離脱位置の間で進退動させるもので、駆
動用のエアシリンダー82、サーボモーター78及びド
ライブカップリング80を支持する可動枠83、及びエ
アシリンダー82を固定する縦枠84とからなる。縦枠
84は、センターコラム11の上端に一端を取り付けた
横桁85に垂下保持してある。なお横桁85の他端は、
基台両端に一対立設した外枠86、86間に張り渡した
水平桁87の中央位置で受けて保持している。この進退
駆動装置81によってサーボモーター78及びドライブ
カップリング80が横桁85の長手方向に沿う方向で進
退動し、加工ステーションにあるC軸ギヤボックス74
のドライブカップリング76と連結あるいは離脱するよ
うになっている。
【0030】X−Yテーブルユニット77は図14、図
15に示すように、治具ユニット88を上部に取付け、
コンタクトホイール48の位置を基準にワーク10上の
ビード軌跡通りに移動するものである。このX−Yテー
ブルユニット77は従来周知のものを種々採用できるの
で、詳細な説明は省略するが、図中89はX軸サーボモ
ーター、90はY軸サーボモーターである。
【0031】治具ユニット88は、ワーク形状より大き
めのベース91上に基準ブロック92とクランプブロッ
ク93を取り付けてなるもので、基準ブロック92はベ
ース91の一端側に固定し、クランプブロック93は基
準ブロック92を基準として他端側からエアーシリンダ
ー(図示せず)によりワーク10をクランプできるよう
可動にしたものである。
【0032】次に本実施例装置の動作を説明する。まず
研削処理を行なうために、X−Yテーブルユニット77
上に治具ユニット88を載置固定し、そのベース91上
にワークである流し台10を基準ブロック92とクラン
プブロック93とで固定する。
【0033】ついで設定しておいたプログラムによりユ
ニットインデックス駆動装置16のサーボモーター20
により旋回アーム12を回動させ、腕部13・・のうち
の所定の腕部が加工ステーションであるX−Yテーブル
ユニット77上に位置するようにT軸回りで割出しを行
ない、インデックスノックユニット17のノックシリン
ダー28を割出突起29に嵌合させ、旋回アーム12の
回動位置を正確に割り出す。このとき研削ヘッド14を
ワーク10から逃がすために、ユニットリフター37の
リフターシリンダー63により研削ヘッド14を上方へ
持ち上げておく。
【0034】旋回アーム12の割出し完了後、C軸ユニ
ット38の進退駆動装置81によってC軸ドライブユニ
ット71をX−Yテーブルユニット77上にある腕部の
C軸伝動ユニット70のC軸ギヤボックス74側へ近づ
け、ノックピン79によりドライブカップリング76、
80を連結し、研削ヘッド14をC軸周りで自転可能に
しておく。この状態でX−Yテーブルユニット77上に
ある研削ヘッド14には、ロータリージョイント72、
スリップリング73から駆動用エアーと電源の供給が行
なわれる。
【0035】さらに、手動であるいは自動でヘッド傾角
装置36の連結部材61の位置を変え、ガイドプレート
59のガイド溝64に沿ってスライダプレート62のス
ライダピン65を摺動させ、流し台の天板66とボウル
67との溶接ビード68に対して研削ヘッド14のコン
タクトホイール48を所定角度で接触させ得るようにす
る。そしてリフターシリンダー63により研削ヘッド1
4を下降させ、研削ヘッド14をワーク10の天板66
とボウル67との溶接ビード68に接触させる。もちろ
ん先に研削ヘッド14を下降させて軽く溶接ビード68
に接触させておいてから接触角度を調節するようにして
も良い。このときには、ツールリフター35のツールリ
フターシリンダー55を作動させてコンタクトホイール
48をワーク10から逃がすようにすると接触状態を簡
単に調節できる。
【0036】それからツールリフター35の加圧シリン
ダー54を作動させてコンタクトホイール48を溶接ビ
ード68に対して所望の圧力で押し付け付勢し、ツール
回転駆動ユニット34のモーター46を起動して研磨ベ
ルト41を高速で回転させ、溶接ビード68の余盛り部
分を削り取る。このとき研磨ベルト41に掛かる張力
は、ベルトテンションプーリー43の位置をテンション
シリンダー47で可変させて調節し、またベルト蛇行調
整ユニット44によりコンタクトホイール48への研磨
ベルト41の巻き掛け角度を調整して研磨ベルト41が
弛んで蛇行しないようにする。
【0037】そしてワーク10がX−Yテーブルユニッ
ト77によってX−Y平面内で移動すると、溶接ビード
68が図11に示すような軌跡を描くので、C軸伝動ユ
ニット70は研削ヘッド14をC軸周りで自転させ、コ
ンタクトホイール48の向きを可変させて溶接ビード6
8の軌跡をならわせる。
【0038】装置作動中にツールである研磨ベルト41
を交換するには、加工位置にない研削ヘッド14に対し
て行なう。即ち、加工ステーションにあるX−Yテーブ
ルユニット77上にある研削ヘッド14に対してのみ駆
動用のエアと電源が供給され、加工位置にない研削ヘッ
ド14は起動され得ない状態となっており、装置として
は作動中であっても交換作業を行なえる。もちろん、加
工位置とは180°反対方向位置をツール交換位置とす
れば安全である。
【0039】1つの研削ヘッド14による研削加工が終
了すると、設定しておいたプログラムにより再び旋回ア
ーム12の割出動作を上述のように行ない、その後も上
述と同様の設定動作、研削加工を行ない、本実施例であ
れば3つの研削ヘッド14による3種類の研削(例えば
荒目、中目、仕上げ)を行なって加工を終了する。もち
ろん1つあるいは2つの研削ヘッド14による加工で終
了することも可能である。
【0040】また以上説明してきた実施例の装置は、溶
接ビード取りのための研削装置としたが、バフヘッドを
取付ければ研磨装置とすることも可能である。従って以
上及び以下において使用した「研削」には研削、研磨そ
の他類似の加工を示す内容を含み、本発明はいわゆる研
削装置だけに限定されず、研磨装置等の研削と類似の加
工を行なうための装置としても実施できる。
【0041】
【発明の効果】本発明の研削装置は以上説明してきたよ
うに、研削ヘッドを吊り下げ保持した2本以上の腕部を
有する旋回アームをセンターコラムに水平回動可能に取
り付け、旋回アームの水平回動角度を割り出す割出機
構、研削ヘッドを吊り下げて軸線の周りで回動させるヘ
ッド自転機構、研削ヘッドを吊り下げて軸線に対して傾
けるヘッド傾角機構を備えてなるものとしたので、セン
ターコラムを回転中心に旋回アームあるいは研削ヘッド
の先端までを半径とする円状のスペースが必要にはなる
が、従来のような単能機を連設することによるライン化
のスペースよりは所要スペースが小さくなり、1台で複
数の研削機能を発揮し得るのでライン化した設備と同等
の研削加工機能が得られるという効果があり、また装置
1台のコストは単能機1台のものよりも高くなっても高
価なトランスファー装置が不要なので全体としての設備
コストはラインに比べて小さくて済むようになるという
効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の研削装置の正面図である。
【図2】同側面図である。
【図3】同平面図である。
【図4】同研削ヘッドの正面図である。
【図5】研削ヘッドのツールヘッドの昇降機構の動作を
示す機構図である。
【図6】ヘッド傾角装置の側面図である。
【図7】図6のヘッド傾角装置による研削ヘッドの傾角
状態を拡大して示す側面図である。
【図8】研削ヘッド、ヘッド傾角装置及びユニットリフ
ターの連結を示す側面図である。
【図9】C軸ユニットの側面図である。
【図10】C軸ドライブユニットの側面図である。
【図11】ワークのビード軌跡と加工時の研削ヘッドの
C軸回りの回転角度の関係を平面的に示す概念図であ
る。
【図12】ユニットインデックスドライブ機構を概略的
に示す断面図である。
【図13】インデックスノック機構を概略的に示す平面
図である。
【図14】X−Yテーブルの正面図である。
【図15】X−Yテーブル上の治具ユニットとワークを
示す平面図である。
【図16】従来の単能機の研削装置の正面図である。
【図17】図16の研削装置の側面図である。
【図18】図16の研削装置の平面図である。
【符号の説明】
10 ワーク 11 センターコラム 12 旋回アーム 13 腕部 14 研削ヘッド 16 ユニットインデックス駆動装置 17 インデックスノックユニット 28 ノックシリンダー 29 割出突起 30 位置決めチャック部材 35 ツールリフター 36 ヘッド傾角装置 37 ユニットリフター 38 C軸ユニット 41 研磨ベルト 47 テンションシリンダー 48 コンタクトホイール 51 上側リンク 52 下側リンク 53 連結リンク 54 加圧シリンダー 55 ツールリフターシリンダー 59 ガイドプレート 60 アジャストボルト 62 スライダプレート 63 リフターシリンダー 64 ガイド溝 65 スライダピン 68 溶接ビード 70 C軸伝動ユニット 71 C軸ドライブユニット 74 C軸ギヤボックス 77 X−Yテーブルユニット 88 治具ユニット 89 X軸サーボモーター 90 Y軸サーボモーター 92 基準ブロック 93 クランプブロック

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平方向に張り出す少なくとも2本以上
    の腕部を有し、各腕部の先端に種々の研削ツールを着脱
    可能な研削ヘッドを吊り下げ保持した旋回アームと、該
    旋回アームを水平面内で回動可能に取り付けるセンター
    コラムと、上記旋回アームの水平回動角度を割り出す割
    出機構と、上記腕部の先端上に設けられ上記研削ヘッド
    を吊り下げ軸線の周りで回動させるヘッド自転機構と、
    該ヘッド自転機構と上記研削ヘッドとの間に介在し該研
    削ヘッドを吊り下げて軸線に対して傾動させるヘッド傾
    角機構とを備えてなる研削装置。
  2. 【請求項2】 上記研削ヘッドがツールヘッドと該ツー
    ルヘッドの昇降機構を有し、上記ツールヘッドを被処理
    物の被処理面に押し付け付勢し、上記ツールヘッドを上
    記被処理面から引き離すものであることを特徴とする請
    求項1の研削装置。
  3. 【請求項3】 上記ヘッド自転機構が、上記各研削ヘッ
    ドの上方位置で上記旋回アームに固定した伝動装置と、
    研削加工位置に位置する上記研削ヘッドとのみ正対する
    ように上記センターコラムの上部に設けた駆動装置とか
    らなり、上記研削加工位置に位置する研削ヘッドを自転
    させ、該研削ヘッドの上記研削ツールが上記被加工面の
    ビード軌跡をならうことを可能にするものである請求項
    2の研削装置。
  4. 【請求項4】 上記ヘッド傾角機構が、上記研削ヘッド
    の吊り下げ軸に取り付けたガイドプレート及びアジャス
    ト装置とからなり、上記研削ツールを上記被処理面のビ
    ードに平行に接触させ得るようにしたことを特徴とする
    請求項2または3の研削装置。
  5. 【請求項5】 上記割出機構が、上記センターコラム内
    に配した上記旋回アームの割出回転駆動機構と、上記旋
    回アームの割出位置を固定するインデックスノック機構
    とからなる上記割出回転駆動機構により割出回転させた
    上記旋回アームの位置を固定するようにしたことを特徴
    とする請求項1ないし4のいずれかの研削装置。
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