JPH1094949A - ドリル研削装置 - Google Patents

ドリル研削装置

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JPH1094949A
JPH1094949A JP25340296A JP25340296A JPH1094949A JP H1094949 A JPH1094949 A JP H1094949A JP 25340296 A JP25340296 A JP 25340296A JP 25340296 A JP25340296 A JP 25340296A JP H1094949 A JPH1094949 A JP H1094949A
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JP
Japan
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grinding wheel
grinding
point
grindstone
shaft
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JP25340296A
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English (en)
Inventor
Koichi Oshima
広一 大島
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Riken Seiko Co Ltd
Original Assignee
Riken Seiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 砥石軸数が少なく、段取りが簡単で、しか
も、小型且つ安価なドリル研削装置を提供する。 【解決手段】 ワークを回転可能に、且つ軸方向に進退
可能に支持するワーク支持機構と、前記ワークにフルー
ト、リリーフ、ポイントを形成するフルート研削砥石、
リリーフ研削砥石、ポイント研削砥石を備えたドリル研
削装置において、軸方向に所定の間隔を存してフルート
研削砥石51と、リリーフ研削砥石52と、ポイント研
削砥石53、54とが装着された回転可能な砥石軸40
と、この砥石軸40をワークの進退方向と所定の角度を
なして進退可能に、且つワークの進退方向に垂直に移動
可能に支持する砥石軸支持機構32、33、35、3
6、37と、ワーク支持機構11と砥石軸と砥石軸支持
機構を制御する制御手段とを備えた構成としたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドリル研削装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】図11及び図12に示すように孔明け工
具であるドリル1は、ボデー2に軸方向に沿い、且つ周
方向に180°の間隔を存して螺旋状をなすフルート
(溝)3、3’、マージン(外周一番、縁)4、4’
と、リリーフ(外周二番、逃げ)5、5’と、切れ刃
6、6’及びポイント(先端)7、7’とが形成されて
いる。リリーフ5、5’は、マージン4、4’に対して
僅かに小径とされ、穿設する孔の内周面に当接すること
が防止され、摩擦抵抗の軽減が図られている。2本の螺
旋状のフルート3、3’のねじれ角は、25°前後に、
ポイント7、7’のなす角は、120°前後に設定され
ている。
【0003】また、ポイント7、7’は、図12に示す
ような2つの傾斜面をなすタイプのものと、1つの傾斜
面をなすタイプのものとがある。2の傾斜面をなすタイ
プのものは、ポイント7が、フルート3に対する第1の
傾斜面7aと、この第1の傾斜面7aに続く第2の傾斜
面7bとの2つの傾斜面とされ、傾斜面7bは、傾斜面
7aよりもドリル中心軸に対し鋭角とされている。ま
た、1つの傾斜面をなすタイプのものは、ポイント7、
7’が1つの円錐面をなしている。
【0004】ドリル加工装置は、ワークをチャッキング
して回転及び進退させるワーク支持機構、フルート研削
砥石、リリーフ研削砥石、ポイント研削砥石を備え、こ
れらの砥石を回転駆動させてワーク支持機構により支持
した丸棒状のワークを順次研削加工する。即ち、フルー
ト研削砥石によりフルート3、3’を、リリーフ研削砥
石によりリリーフ5、5’を、ポイント研削砥石により
ポイント7、7’を研削加工して上記形状のドリル1を
形成する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のドリル研削装置
は、フルート研削砥石、リリーフ研削砥石、ポイント研
削砥石が各別に配置され、或いは、フルート研削砥石と
リリーフ研削砥石が一体的に配置されて回転駆動される
ようになっている。このため、ワーク或いは、砥石の移
動量が多くなり、加工時間が掛かる。また、砥石軸が多
いためにワークに応じて砥石を交換する際の段取りに非
常に手間が掛かり、作業能率が悪い。更に、砥石軸が多
いために装置が高価、且つ、大型となる等の問題もあ
る。
【0006】また、砥石の摩耗等によるツーリングは、
各砥石を砥石軸から外し、外部のツーリング装置により
行っているために、自動化が困難であり、作業者の手作
業が介入する、砥石軸に砥石を取り付ける際の取付誤差
が発生し研削精度の低下の要因となる、各砥石の形状作
成が困難である等の問題もある。本発明は、上述の点に
鑑みてなされたもので、砥石軸が少なく、段取りが簡単
で、しかも、小型且つ安価なドリル研削装置を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明によれば、請求項1では、ワークを回転可能
に、且つ軸方向に進退可能に支持するワーク支持機構
と、前記ワークに、フルートを形成するフルート研削砥
石と、リリーフを形成するリリーフ研削砥石と、ポイン
トを形成するポイント研削砥石とを備えたドリル研削装
置において、軸方向に所定の間隔を存してフルート研削
砥石とリリーフ研削砥石とポイント研削砥石とが装着さ
れた回転可能な砥石軸と、前記砥石軸を前記ワークの進
退方向と所定の角度をなして進退可能に、且つワークの
進退方向に垂直に移動可能に支持する砥石軸支持機構
と、前記ワーク支持機構と砥石軸と前記砥石軸支持機構
を制御する制御手段とを備えた構成としたものである。
【0008】砥石軸は、フルート研削砥石、リリーフ研
削砥石及びポイント研削砥石が同軸上に配置されてお
り、制御手段により回転駆動されて、ワーク支持機構に
支持されているワークに、フルート、リリーフ、ポイン
トの研削加工を行う。これらの各研削加工は、砥石軸を
軸方向に移動させて行うことで、砥石軸が1本で済み、
且つ砥石軸の移動量が少なく、加工の作業能率が向上す
る。
【0009】請求項2では、前記ポイントは、フルート
に対する第1の傾斜面と、前記第1の傾斜面に続く第2
の傾斜面との2つの傾斜面を有し、前記ポイント研削砥
石は、前記第1の傾斜面を研削する第1のポイント研削
砥石と、前記第2の傾斜面を研削する第2のポイント研
削砥石とを備え、これらの各砥石は、外周面を研削面と
する構成としたものである。
【0010】ポイントが2つの傾斜面を有するドリルの
ポイント研削は、第1のポイント研削砥石の外周面によ
り第1の傾斜面を研削加工し、第2のポイント研削砥石
の外周面により第2の傾斜面を研削加工する。これによ
り傾斜角が異なる2つの傾斜面を有するポイントの研削
加工が容易となる。請求項3では、前記第1のポイント
研削砥石と、第2のポイント研削砥石とは、前記ポイン
トの研削高さ位置が異なる構成としたものである。
【0011】ポイントの第1の傾斜面と第2の傾斜面は
異なる角度をなしており、第2の傾斜面は、第1の傾斜
面よりもドリル中心軸に対し鋭角である。各ポイント研
削砥石は、外周面により研削するために、傾斜面の角度
に応じてポイント砥石のワークに当接する外周面の研削
位置(高さ)を変えることにより、任意の角度の傾斜面
を研削することが可能である。
【0012】請求項4では、砥石軸の上方又は下方に当
該砥石軸と所定の角度をなして配置された回転軸と、前
記回転軸を駆動する駆動部と、前記回転軸に設けられ前
記砥石軸に装着された砥石をツーリングするツーリング
砥石とを有するツーリング装置を備え、前記砥石軸を移
動させてツーリングすべき砥石を前記ツーリング砥石に
当接させる構成としたものである。
【0013】砥石軸に装着されている砥石をツーリング
する場合、砥石軸及びツーリング軸を回転させる。そし
て、砥石軸を移動させてツーリングすべき砥石をツーリ
ング砥石の位置に移動し、回転している砥石を回転して
いるツーリング砥石に当接させてツーリングを行う。こ
れにより、砥石軸に砥石を装着した状態でツーリングを
行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の態様を実施
例により説明する。図1及び図2は、本発明に係るドリ
ル研削装置を示し、図1は、ドリル研削装置の平面図、
図2は、図1に示すドリル研削装置の一部省略正面図で
ある。図1及び図2に示すようにドリル研削装置9は、
本体10と、この本体10に載置配設されワークを支持
するワーク支持機構11と、ワークを研削する研削機構
30と、これらを制御する制御部(図示せず)等により
構成されている。尚、図1及び図3において、ワーク支
持機構11の中心線を1点鎖線Oで示す。この中心線O
は、後述するようにワークの加工の基準とされる。
【0015】ワーク支持機構11は、本体10上に水平
に配置され、先端の旋回軸13を旋回中心として水平面
内で所定の角度回動可能な旋回テーブル12と、この旋
回テーブル12の中央に配設され水平に矢印X、X’方
向に移動可能なスライドテーブル14と、このスライド
テーブル14上に水平に且つ長手方向に沿って配設さ
れ、矢印X、X’方向に移動可能なスライドテーブル1
5とを備えている。スライドテーブル14の先端位置に
はサポータ16が垂設されており、スライドテーブル1
5上にはインデックススピンドル17が配設さている。
【0016】旋回テーブル12は、先端一側がブラケッ
ト21を介して旋回アーム22の先端に回動可能に連結
され、当該旋回アームの後端は、旋回用モータ23に連
結されている。旋回テーブル12は、旋回モータ23に
より実線で示す位置(回動角0°)から2点鎖線で示す
位置(回動角α)まで回動可能とされている。スライド
テーブル14は、駆動用モータ24により矢印X、X’
方向に駆動される。スライドテーブル15は、駆動用モ
ータ25により矢印X、X’方向に駆動され、インデッ
クススピンドル17が当該方向に水平に移動される。イ
ンデックススピンドル17は、コレットチャックを備え
ており、当該コレットチャックはエアシリンダ(共に図
示せず)により駆動されてワーク100の後端を掴放す
る。
【0017】サポータ16は、図3及び図4に示すよう
にインデックススピンドル17の前方に配置されてお
り、ワーク100を回転可能に、且つ軸方向に摺動可能
に支持するガイド孔16aが穿設されており、上面に
は、ガイド孔16aの軸方向と所定の角度をなしてスリ
ット16bが設けられている。このスリット16bは、
フルート研削加工、及びリリーフ研削加工をする際の砥
石の加工窓とされる。そして、サポータ16のガイド孔
16aの中心線上の開口端の僅か前方所定位置の点Pが
ポイント加工点とされ、スリット16bの中央位置の点
Qがフルート・リリーフ加工点とされる。
【0018】図1及び図2に戻り、研削機構30は、本
体10上に旋回テーブル12と対向し、中心線Oに対し
て所定の角度βをなして配設されたスライドレール31
(中心線O’を1点鎖線で示す)上に矢印Y、Y’方向
に摺動可能に載置されたスライドテーブル32と、この
スライドテーブル32の一側寄りに垂設された支持部材
33と、この支持部材33の両側面に上下方向に設けら
れた各一対のスライドレール34、34を介して矢印
Z、Z’方向垂直に昇降可能に装着された砥石軸支持部
材35とを備えている。スライドテーブル32は、駆動
用モータ36により矢印Y、Y’方向に水平に駆動さ
れ、砥石軸支持部材35は、支持部材33の上端に配設
された駆動用モータ37により矢印Z、Z’方向に垂直
に昇降(上下動)される。そして、これらのスライドテ
ーブル32、支持部材33、スライドレール34、砥石
軸支持部材35、駆動用モータ36、37等により砥石
軸40の支持機構が構成されている。
【0019】砥石軸40は、ホルダ41を介して砥石軸
支持部材35の一側面に水平に、且つ軸方向がスライド
テーブル32の移動方向(矢印Y、Y’方向)に沿っ
て、回転可能に支持されている。尚、砥石軸40の中心
線を図3に1点鎖線O”で示す。)従って、砥石軸40
の中心線O”は、スライドテーブル32の中心線O’と
平行となる。砥石軸駆動用モータ42は、砥石軸支持部
材35の他側面に砥石軸40と平行即ち、回転軸がスラ
イドテーブル32の移動方向(矢印Y、Y’方向)に沿
って、且つ水平にブラケットを介して取り付けられてい
る。砥石軸40の後端にはプーリ44が取り付けられて
おり、モータ42の回転軸に取り付けられているプーリ
45にベルト46を介して連結されている。そして、砥
石軸40は、駆動用モータ42により回転駆動される。
【0020】図3に示すように砥石軸40の前端にはフ
ルート研削砥石51、リリーフ研削砥石52、及びポイ
ント研削砥石53、54が一体として装着されており、
且つ着脱可能に装着されている。フルート研削砥石51
は、砥石軸40の根元に砥石フランジ55、丸ナット5
6により軸方向に移動不能に固定され、リリーフ研削砥
石52がフルート研削砥石51と所定の間隔を存して装
着され、カラー57を介してポイント研削砥石53、5
4が当接して装着され、丸ナット58により軸方向に移
動不能、且つ逸脱不能に固定される。ポイント研削砥石
53は、前述した図12に示すポイント7のフルート3
に対する第1の傾斜面7aを研削するための砥石、ポイ
ント研削砥石54は、第1の傾斜面7aに続く第2の傾
斜面7bを研削するための砥石とされている。そして、
ポイント研削砥石53は、外周面53aにより第1の傾
斜面を、ポイント研削砥石54は、外周面54aにより
第2の傾斜面を研削加工する。
【0021】尚、フルート研削砥石51とリリーフ研削
砥石52が同径とされ、ポイント研削砥石53と54が
同径とされている。また、ポイント研削砥石53、54
は、フルート研削砥石53、リリーフ研削砥石52より
も小径とされている。丸ナット56、カラー57、丸ナ
ット58は、着脱容易とされており、研削砥石51〜5
4は、ワークの種類により容易に交換可能とされてい
る。
【0022】本体10には研削機構30に隣接して砥石
軸40の各砥石51〜54を成形(ツーリング)するた
めのツーリング装置60が配設されている。このツーリ
ング装置60は、図9に示すようにツーリングスピンド
ル61の回転軸62にツーリング軸63が装着固定され
ており、当該ツーリング軸63にダイヤロール砥石(ツ
ーリング砥石)64が着脱可能に装着固定されている。
ツーリング軸63は、砥石軸40及びインデックススピ
ンドル17の下方に位置し(図2)、且つ当該砥石軸4
0に対して所定の角度例えば、90°の角度をなして交
差して配置されている。尚、ツーリング軸63は、軸方
向に進退不能とされている。
【0023】ダイヤロール砥石64には、ダイヤロール
部(ツーリング部)65、66が軸方向に沿って前後に
密接して設けられている。前側のダイヤロール部65
は、フルート研削砥石51、リリーフ研削砥石52、及
びポイント研削砥石53、54を成形(ツーリング)す
る。尚、ポイント研削砥石53、54は、フルート研削
砥石51や、リリーフ研削砥石52に比べて摩耗が少な
く、特にツーリングする必要はないが、時々ツーリング
するようにしても良い。
【0024】後側のダイヤロール部66は、予備の砥石
で、前側の現在使用しているダイヤロール部65が摩耗
したり、或いは破損した場合に使用する。即ち、現在使
用しているダイヤロール部65が摩耗、或いは破損した
場合、ツーリング軸63からダイヤロール砥石64を取
り外して前、後を入れ替え、再びツーリング軸63に当
該ダイヤロール砥石64を装着し、ダイヤロール部65
に代えてダイヤロール部66を使用する。
【0025】そして、インデックススピンドル17を回
転させる駆動用モータ18、旋回テーブル12を駆動す
る旋回用モータ23、スライドテーブル14、15を駆
動する駆動用モータ24、25、砥石軸支持部材35を
載置するスライドテーブル32駆動する駆動用モータ3
6、砥石軸支持部材35を昇降する駆動用モータ37、
砥石軸40を回転させる駆動用モータ42、及びツーリ
ング軸63を回転させる駆動用モータ67は、図示しな
い制御装置例えば、NC装置により駆動制御される。
【0026】以下に作用を説明する。図1及び図2にお
いて、旋回テーブル12が図1の実線で示す位置(旋回
角度が0°)に旋回停止され、スライドテーブル15が
矢印X’方向に後退された位置において、ワーク100
(図3)がワーク着脱機構(共に図示せず)によりイン
デックススピンドル17にチャッキングされる。また、
スライドテーブル32は、矢印Y’方向に後退され、支
持部材35は、矢印Z’方向に上動され、砥石51〜5
4がワーク100から離隔されている。
【0027】次に、スライドテーブル15が矢印X方向
に前進し、図4に示すようにワーク100の先端をサポ
ータ16のガイド孔16aに挿入し、且つスリット16
bのフルート・リリーフ加工点Qに一致させる。次い
で、スライドテーブル14が矢印X方向に前進し、図3
に示すスリット16bの加工点Qを、研削点R即ち、砥
石軸40の中心線O”から下した垂線がワーク支持機構
20の中心線Oと交わる点に一致させる。また、旋回テ
ーブル12が所定のねじれ角αに回動される。これによ
りワーク100は、中心線Oに対して図3に2点鎖線で
示すねじれ角αに設定される。
【0028】次に、スライドテーブル32が矢印Y方向
に前進して図3に示す砥石軸40に取り付けられている
フルート研削砥石51の中心51pを加工点Rに一致さ
せる。支持部材35が下降してフルート研削砥石51の
外周面がサポータ16のスリット16bを通して、砥石
軸40を回転させながら当該砥石軸40をフルートの深
さに応じた高さ位置まで下降させる。同時に、駆動用モ
ータ18によりインデックススピンドル17をインデッ
クスさせながらスライドテーブル15を矢印X方向に前
進させて当該インデックススピンドル17を前進させ
る。これによりワーク100の外周面に軸方向に沿って
螺旋状のフルート101(図7、図8)が形成される。
尚、フルート研削砥石51の回転速度、インデックスス
ピンドル17の回転速度及び送り速度は、同期して制御
される。
【0029】上述のようにしてワーク100に1本のフ
ルート101が形成された後、砥石軸40を上昇させ、
スライドテーブル15を後退させる。そして、インデッ
クススピンドル17を前記フルート101に対して18
0°回転させ、再びスライドテーブル15を前進させ、
ワーク100の先端を前記サポータ16のガイド孔16
aに挿入し、加工点Qに一致させる。次いで、砥石軸4
0を下降させ、前述と同様にして2本目のフルート10
1’を形成する。このようにして図7及び図8に示すよ
うに2本のフルート101、101’が形成される。
【0030】ワーク100にフルート101、101’
が形成された後、砥石軸40を矢印Y’方向に僅かに後
退させ、リリーフ研削砥石52の中心位置52pを加工
点Rに一致させ、前記フルート101、101’の研削
加工と同様にして、リリーフ研削砥石52によりリリー
フ102、102’の研削加工を行う。これによりマー
ジン103、103’が形成される(図7、図8)。
【0031】ワーク100のフルート101、10
1’、リリーフ102、102’及びマージン103、
103’が形成された後、ポイント104、104’の
研削が行なわれる。ポイント104は、フルート101
に対する第1の傾斜面104aと、第1の傾斜面104
aに続く第2の傾斜面104bとの2の傾斜面に研削さ
れる。第1の傾斜面104aは、第2の傾斜面104b
よりも緩やかである。ポイント研削砥石53、54は、
外周面53a、54aにより傾斜面を研削する。従っ
て、これらの外周面53a、54aがワーク100と接
触する位置(高さ)を変えることにより所望の角度の傾
斜面を得ることが可能である。そこで、図6(a)に示
すように砥石軸40は、その中心(ポイント研削砥石5
4の中心54p)がワーク100の中心よりも傾斜面1
04bに応じた高さ位置h2だけ低い位置に設定され
る。
【0032】一方、旋回テーブル12は、旋回角度0°
に設定され、砥石軸40は、中心線Oに対して前記所定
の角度をなしている。そして、図5に示すようにスライ
ドテーブル15がX方向に前進され、ワーク100の先
端がポイント加工点Pに設定される。そして、ポイント
研削砥石54の外周面54aの端面+アプローチ距離位
置が、中心線O上に配置される。この状態で砥石軸40
が回転駆動される。次いで、スライドテーブル14が矢
印X方向に前進され、ワーク100の先端がポイント研
削砥石54の外周面54aにより研削されて、第2の傾
斜面104bが形成される。このようにして図8に示す
ようにポイント104、104’の各第2の傾斜面10
4b、104b’が形成される。
【0033】次に、ポイント104、104’の第1の
傾斜面の研削が行われる。第1の傾斜面104aは、第
2の傾斜面104bよりも緩やかである。従って、図6
(b)に示すように砥石軸40は、その中心(ポイント
研削砥石53の中心53p)がワーク100の中心より
も傾斜面104aに応じた高さ位置h2−h1だけ高い位
置に設定される。そして、ポイント研削砥石53の外周
面53aの端面+アプローチ距離位置が、中心線O上に
配置される。この状態で砥石軸40が回転駆動される。
次いで、スライドテーブル14が矢印X方向に前進さ
れ、ワーク100の先端が、ポイント研削砥石53の外
周面53aにより研削されて、第1の傾斜面104aが
形成される。このようにしてポイント104、104’
の第1の傾斜面104a、104a’が形成される。
【0034】砥石軸40の砥石51〜54をツーリング
する場合には、ツーリング装置60との干渉を避けるた
めに、先ず、スライドテーブル32(図1)が所定位置
まで後退(Y’方向)すると共に、砥石軸支持部材35
(図2)が所定の高さ位置まで上昇(Z’方向)する。
そして、砥石軸40、ツーリング軸63が所定の回転速
度で回転駆動される。次いで、スライドテーブル32が
前進(Y方向)し、図10に示すようにツーリングすべ
き砥石例えば、フルート研削砥石51をダイヤロール部
65の上方位置に移動させた後、砥石軸支時部材35が
下降(Z方向)して回転しているダイヤロール部65に
回転しながら当接されてツーリングされる。
【0035】フルート研削砥石51のツーリングが終了
すると、砥石支持部材35が所定高さ位置まで上昇し、
フルート研削砥石51がダイヤロール部65から離隔す
る。次いで、スライドテーブル32が後退し、次にツー
リングすべきリリーフ研削砥石52をダイヤロール部6
5の上方位置に移動させた後、砥石軸支時部材35が下
降(Z方向)してダイヤロール部65に当接されツーリ
ングされる。リリーフ研削砥石52のツーリングが終了
すると、砥石支持部材35が前記所定高さ位置まで上昇
し、リリーフ研削砥石52がダイヤロール部65から離
隔する。同様にしてポイント研削砥石53、54もツー
リングする。これにより砥石51〜54を砥石軸40に
装着したままの状態で自動的にツルーイングすることが
出来る。しかも、砥石軸40は、NC装置により制御さ
れることで、進退及び昇降を自在に制御され、ダイヤロ
ール部65により砥石51〜54の形状を自由にツーリ
ングすることが可能である。
【0036】尚、上記実施例では、ツーリング装置60
のツーリング軸63を砥石軸40の下方位置に配置した
が、これに限るものではなく、砥石軸40の上方位置に
配置するようにしても良い。しかしながら、実施例のよ
うに砥石軸40の下方にツーリング軸63を配置する方
が装置のレイアウト上好ましい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、フルート研削砥石とリリーフ研削砥石とポイント
研削砥石を同一の砥石軸上に配置することにより、研削
加工時の砥石の移動量を少なくすることができ、加工時
間の短縮が図られる。また、砥石軸を1本にすることが
できるために研削装置の小型化及びコストの低減が図ら
れる。更に、1本の砥石軸に各研削砥石を装着すること
により、これらの砥石の同時着脱が容易となり、これに
伴い段取りが容易となり、作業性の向上が図られる。ま
た、ポイントが異なる2つの傾斜面を有するドリルのポ
イント研削加工が容易となり、作業性の向上が図られ
る。
【0038】請求項4の発明によれば、砥石軸に砥石を
装着したままの状態でツーリングすることが可能とな
り、作業能率の向上が図られると共に、砥石の着脱に起
因する取付誤差及び砥石の振れの発生が防止され、砥石
を精度良くツーリングすることが出来る。更に、ツーリ
ングを自動で行うことができ、無人化が可能である等の
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るドリル研削装置の実施例を示す平
面図である。
【図2】図1の一部省略正面図である。
【図3】図1のワークスピンドルと研削砥石との関係を
示す要部拡大図である。
【図4】図1の研削装置おいてワークのフルート、リリ
ーフ研削加工における位置決めを示す説明図である。
【図5】図1の研削装置においてワークのポイント研削
加工における位置決めを示す説明図である。
【図6】図1の研削装置においてワークのポイント研削
加工における砥石との関係を示す説明図である。
【図7】図1の研削装置により加工したワーク(ドリ
ル)の一部側面図である。
【図8】図7のワークの端面図である。
【図9】図1のツーリング装置のツーリング軸と砥石軸
との関係を示す平面図である。
【図10】図9に示すツーリング装置により砥石軸の砥
石をツーリングする場合の説明図である。
【図11】通常のドリルの一部側面図である。
【図12】図11のドリル端面図である。
【符号の説明】
9 ドリル研削装置 10 本体 11 ワーク支持機構 12 旋回テーブル 14、15、32 スライドテーブル 16 サポータ 17 インデックススピンドル 18、24、25、36、37、42、62 駆動用モ
ータ 30 研削機構 33、35 支持部材 40 砥石軸 51 フルート研削砥石 52 リリーフ研削砥石 53、54 ポイント研削砥石 60 ツーリング装置 63 ツーリング軸 64 ダイヤロール砥石(ツーリング砥石) 65、66 ダイヤロール部(ツーリング部) 100 ワーク

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークを回転可能に、且つ軸方向に進退
    可能に支持するワーク支持機構と、前記ワークに、フル
    ートを形成するフルート研削砥石と、リリーフを形成す
    るリリーフ研削砥石と、ポイントを形成するポイント研
    削砥石とを備えたドリル研削装置において、 軸方向に所定の間隔を存してフルート研削砥石とリリー
    フ研削砥石とポイント研削砥石とが装着された回転可能
    な砥石軸と、 前記砥石軸を前記ワークの進退方向と所定の角度をなし
    て進退可能に、且つワークの進退方向に垂直に移動可能
    に支持する砥石軸支持機構と、 前記ワーク支持機構と砥石軸と前記砥石軸支持機構を制
    御する制御手段ととを備えたことを特徴とするドリル研
    削装置。
  2. 【請求項2】 前記ポイントは、フルートに対する第1
    の傾斜面と、前記第1の傾斜面に続く第2の傾斜面との
    2つの傾斜面を有し、 前記ポイント研削砥石は、前記第1の傾斜面を研削する
    第1のポイント研削砥石と、前記第2の傾斜面を研削す
    る第2のポイント研削砥石とを備え、これらの各砥石
    は、外周面を研削面とすることを特徴とする請求項1記
    載のドリル研削装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のポイント研削砥石と、第2の
    ポイント研削砥石とは、前記ポイントの研削高さ位置が
    異なることを特徴とする請求項2記載のドリル研削装
    置。
  4. 【請求項4】 砥石軸の上方又は下方に当該砥石軸と所
    定の角度をなして配置された回転軸と、前記回転軸を駆
    動する駆動部と、前記回転軸に設けられ前記砥石軸に装
    着された砥石をツーリングするツーリング砥石とを有す
    るツーリング装置を備え、前記砥石軸を移動させてツー
    リングすべき砥石を前記ツーリング砥石に当接させるこ
    とを特徴とする請求項1記載のドリル研削装置。
JP25340296A 1996-09-25 1996-09-25 ドリル研削装置 Pending JPH1094949A (ja)

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