JP3282896B2 - ホーニング加工装置 - Google Patents
ホーニング加工装置Info
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- JP3282896B2 JP3282896B2 JP23975493A JP23975493A JP3282896B2 JP 3282896 B2 JP3282896 B2 JP 3282896B2 JP 23975493 A JP23975493 A JP 23975493A JP 23975493 A JP23975493 A JP 23975493A JP 3282896 B2 JP3282896 B2 JP 3282896B2
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- honing
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- grindstone
- honing tool
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンのシリンダ内
面等を加工するためのホーニング加工装置に関するもの
である。
面等を加工するためのホーニング加工装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来から一般に知られているホ
ーニング加工装置の概略を示したものである。図示のホ
ーニングツール100には、その軸方向と平行な方向に
延びる複数の砥石102が周方向に並べて配されてお
り、各砥石102は中央のコンロッド104の進退によ
って径方向に移動するようになっている。このようなホ
ーニングツールを、例えば円筒状のワーク106内に挿
入し、この状態で拡径して各砥石102を円筒内周面に
押付けながら、ホーニングツール100全体を回転運動
させると同時に往復運動させることにより、ワーク10
6内周面を精密加工でき、これによりいわゆるクロスハ
ッチ108が形成されることとなる。
ーニング加工装置の概略を示したものである。図示のホ
ーニングツール100には、その軸方向と平行な方向に
延びる複数の砥石102が周方向に並べて配されてお
り、各砥石102は中央のコンロッド104の進退によ
って径方向に移動するようになっている。このようなホ
ーニングツールを、例えば円筒状のワーク106内に挿
入し、この状態で拡径して各砥石102を円筒内周面に
押付けながら、ホーニングツール100全体を回転運動
させると同時に往復運動させることにより、ワーク10
6内周面を精密加工でき、これによりいわゆるクロスハ
ッチ108が形成されることとなる。
【0003】上記ホーニングツール100は、一般には
ホーニング加工装置本体に対して着脱可能に構成されて
おり、このホーニングツール100ごと砥石102が適
当な周期で交換されるようになっている。
ホーニング加工装置本体に対して着脱可能に構成されて
おり、このホーニングツール100ごと砥石102が適
当な周期で交換されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記装置では、ホーニ
ングツール100を交換した直後に、交換前後のホーニ
ングツール100同士の砥石形状の相違やツール装着状
態のバラツキ等に起因して、交換直前と同等の加工がで
きなくなり、加工精度不良をおこすおそれがある。ま
た、ホーニングツール100を交換する前の時点でも、
砥石102がその使用で偏摩耗することにより加工精度
が悪化するおそれがある。例えば、図8において砥石1
02の下部が上部に比べてより顕著に摩耗した場合、こ
の砥石102を用いてそのまま加工を続けると、ワーク
内周面は下方に向かうに従って縮径するテーパー面とな
り、正確な円筒面が得られなくなるおそれがある。
ングツール100を交換した直後に、交換前後のホーニ
ングツール100同士の砥石形状の相違やツール装着状
態のバラツキ等に起因して、交換直前と同等の加工がで
きなくなり、加工精度不良をおこすおそれがある。ま
た、ホーニングツール100を交換する前の時点でも、
砥石102がその使用で偏摩耗することにより加工精度
が悪化するおそれがある。例えば、図8において砥石1
02の下部が上部に比べてより顕著に摩耗した場合、こ
の砥石102を用いてそのまま加工を続けると、ワーク
内周面は下方に向かうに従って縮径するテーパー面とな
り、正確な円筒面が得られなくなるおそれがある。
【0005】本発明は、このような事情に鑑み、簡単な
作業で良好な加工精度を維持することができるホーニン
グ加工装置を提供することを目的とする。
作業で良好な加工精度を維持することができるホーニン
グ加工装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、本発明は、砥石が径方向に移動可能に装
着されたホーニングツールを備え、上記砥石が径方向外
側に突出した状態でホーニングツールがその軸方向に往
復駆動されかつ回転駆動されることによりワーク内面を
加工するホーニング加工装置において、上記ホーニング
ツールによる加工径と略等しい内径を有し、内周面に上
記砥石をドレスするためのドレス用砥石が配設された筒
状の砥石ドレス部材と、上記ホーニングツールをワーク
加工位置に案内するための筒状のツール案内部材とを互
いに異なる位置に保持する旋回部材を旋回可能に設置
し、この旋回部材の旋回により上記ツール案内部材と上
記砥石ドレス部材とが択一的に上記ホーニングツールの
軸方向の移動軌跡上にセットされるように構成したもの
である(請求項1)。
の手段として、本発明は、砥石が径方向に移動可能に装
着されたホーニングツールを備え、上記砥石が径方向外
側に突出した状態でホーニングツールがその軸方向に往
復駆動されかつ回転駆動されることによりワーク内面を
加工するホーニング加工装置において、上記ホーニング
ツールによる加工径と略等しい内径を有し、内周面に上
記砥石をドレスするためのドレス用砥石が配設された筒
状の砥石ドレス部材と、上記ホーニングツールをワーク
加工位置に案内するための筒状のツール案内部材とを互
いに異なる位置に保持する旋回部材を旋回可能に設置
し、この旋回部材の旋回により上記ツール案内部材と上
記砥石ドレス部材とが択一的に上記ホーニングツールの
軸方向の移動軌跡上にセットされるように構成したもの
である(請求項1)。
【0007】また本発明は、砥石が径方向に移動可能に
装着されたホーニングツールを備え、上記砥石が径方向
外側に突出した状態でホーニングツールがその軸方向に
往復駆動されかつ回転駆動されることによりワーク内面
を加工するホーニング加工装置において、上記ホーニン
グツールによる加工径と略等しい内径を有し、内周面に
上記砥石をドレスするためのドレス用砥石が配設された
筒状の砥石ドレス部材と、上記ホーニングツールをワー
ク加工位置に案内するための筒状のツール案内部材とを
上記ホーニングツールの軸方向の移動軌跡上に配設する
とともに、この移動軌跡上において上記ツール案内部材
を挾んで上記ワーク加工位置と反対側の位置に上記砥石
ドレス部材を配設したものである(請求項2)。
装着されたホーニングツールを備え、上記砥石が径方向
外側に突出した状態でホーニングツールがその軸方向に
往復駆動されかつ回転駆動されることによりワーク内面
を加工するホーニング加工装置において、上記ホーニン
グツールによる加工径と略等しい内径を有し、内周面に
上記砥石をドレスするためのドレス用砥石が配設された
筒状の砥石ドレス部材と、上記ホーニングツールをワー
ク加工位置に案内するための筒状のツール案内部材とを
上記ホーニングツールの軸方向の移動軌跡上に配設する
とともに、この移動軌跡上において上記ツール案内部材
を挾んで上記ワーク加工位置と反対側の位置に上記砥石
ドレス部材を配設したものである(請求項2)。
【0008】
【作用】上記装置によれば、ホーニングツールで加工を
行ううち、適当なタイミングでホーニングツールを砥石
ドレス部材内に挿入し、各砥石を突出させてドレス用砥
石に接触させ、この状態でホーニングツールを適当にそ
の軸方向に往復駆動し、また回転駆動することにより、
砥石をホーニングツールに装着したまま砥石をドレスす
ることができる。また、ホーニングツール交換直後に上
記と同様にして砥石のドレスを行っておくことにより、
ホーニングツールを交換した後も交換前と同様の高い加
工精度を維持できる。
行ううち、適当なタイミングでホーニングツールを砥石
ドレス部材内に挿入し、各砥石を突出させてドレス用砥
石に接触させ、この状態でホーニングツールを適当にそ
の軸方向に往復駆動し、また回転駆動することにより、
砥石をホーニングツールに装着したまま砥石をドレスす
ることができる。また、ホーニングツール交換直後に上
記と同様にして砥石のドレスを行っておくことにより、
ホーニングツールを交換した後も交換前と同様の高い加
工精度を維持できる。
【0009】しかも、ホーニングツールをその軸方向に
移動させるだけで、他の方向には移動させることなく、
このホーニングツールによるワークの加工と上記砥石ド
レス部材によるドレスとの双方を行うことができる。
移動させるだけで、他の方向には移動させることなく、
このホーニングツールによるワークの加工と上記砥石ド
レス部材によるドレスとの双方を行うことができる。
【0010】より具体的に、請求項1記載の装置では、
旋回部材の旋回によりツール案内部材を上記移動軌跡上
にセットすることにより、このツール案内部材を通しな
がらホーニングツールをワーク加工位置まで移動させる
ことができる。これに対し、上記旋回部材の旋回によっ
て砥石ドレス部材を上記移動軌跡上にセットすることに
より、この砥石ドレス部材内にホーニングツールを挿入
して砥石のドレスを行うことができる。
旋回部材の旋回によりツール案内部材を上記移動軌跡上
にセットすることにより、このツール案内部材を通しな
がらホーニングツールをワーク加工位置まで移動させる
ことができる。これに対し、上記旋回部材の旋回によっ
て砥石ドレス部材を上記移動軌跡上にセットすることに
より、この砥石ドレス部材内にホーニングツールを挿入
して砥石のドレスを行うことができる。
【0011】また、請求項2記載の装置では、上記ホー
ニングツールが砥石ドレス部材を通過した状態で、さら
に、このホーニングツールをツール案内部材内に挿入し
ながらワーク加工位置へ移動させることができる。ま
た、このワーク加工位置からホーニングツールを後退さ
せて上記と逆方向にツール案内部材内を通過させ、さら
にこのホーニングツールを砥石ドレス部材内に挿入する
ことにより、この位置で砥石のドレスを行うことができ
る。
ニングツールが砥石ドレス部材を通過した状態で、さら
に、このホーニングツールをツール案内部材内に挿入し
ながらワーク加工位置へ移動させることができる。ま
た、このワーク加工位置からホーニングツールを後退さ
せて上記と逆方向にツール案内部材内を通過させ、さら
にこのホーニングツールを砥石ドレス部材内に挿入する
ことにより、この位置で砥石のドレスを行うことができ
る。
【0012】
【実施例】本発明の第1実施例を図1〜図5に基づいて
説明する。
説明する。
【0013】図1に示すホーニング加工装置は、フレー
ム10及びワーク保持装置12を備え、このワーク保持
装置12に円筒状のワーク14が縦向きに保持されてお
り、図略の搬送システムにより新しいワーク14が順次
所定の加工位置に供給されるようになっている。そし
て、このワーク14の上方に主軸ヘッド18が配設さ
れ、この主軸ヘッド18に縦方向の連結軸16を介して
ホーニングツール20が装着されている。
ム10及びワーク保持装置12を備え、このワーク保持
装置12に円筒状のワーク14が縦向きに保持されてお
り、図略の搬送システムにより新しいワーク14が順次
所定の加工位置に供給されるようになっている。そし
て、このワーク14の上方に主軸ヘッド18が配設さ
れ、この主軸ヘッド18に縦方向の連結軸16を介して
ホーニングツール20が装着されている。
【0014】図4に示すように、上記連結軸16内には
コンロッド22が挿入され、このコンロッド22の下端
部が上記ホーニングツール20のツールハウジング25
内に臨んでおり、この下端部に下向きにとがったコーン
24が形成されている。ツールハウジング25には、周
方向に並ぶ複数の砥石支持部材26が径方向に移動可能
に収容されており、各砥石支持部材26の外側面に砥石
28が固定されている。従って、図4の実線及び二点鎖
線に示すように、上記コンロッド22及びコーン24の
進退によって、砥石28がツール本体25の外周面から
突出する状態と没入する状態とに切換えられるようにな
っている。
コンロッド22が挿入され、このコンロッド22の下端
部が上記ホーニングツール20のツールハウジング25
内に臨んでおり、この下端部に下向きにとがったコーン
24が形成されている。ツールハウジング25には、周
方向に並ぶ複数の砥石支持部材26が径方向に移動可能
に収容されており、各砥石支持部材26の外側面に砥石
28が固定されている。従って、図4の実線及び二点鎖
線に示すように、上記コンロッド22及びコーン24の
進退によって、砥石28がツール本体25の外周面から
突出する状態と没入する状態とに切換えられるようにな
っている。
【0015】図5に示すように、上記フレーム10の天
壁には昇降装置30が設けられており、この昇降装置3
0に自在継手33を介して上記主軸ヘッド18が吊下げ
支持されている。そして、上記昇降装置30の作動によ
りホーニングツール20が昇降駆動(すなわち軸方向に
往復駆動)されるとともに、連結軸16及び上下の自在
継手34での屈曲によりホーニングツール20が水平方
向に微小範囲で変位可能となっている。
壁には昇降装置30が設けられており、この昇降装置3
0に自在継手33を介して上記主軸ヘッド18が吊下げ
支持されている。そして、上記昇降装置30の作動によ
りホーニングツール20が昇降駆動(すなわち軸方向に
往復駆動)されるとともに、連結軸16及び上下の自在
継手34での屈曲によりホーニングツール20が水平方
向に微小範囲で変位可能となっている。
【0016】図1,2に示すように、上記フレーム10
の側壁には上下一対の支持アーム36,37が固定さ
れ、両支持アーム36,37の端部間に縦方向の軸38
が介設されており、この軸38を中心として旋回可能に
アーム状の旋回部材40が設置されている。上側の支持
アーム36には旋回モータ42が下向きに固定され、そ
の出力軸44にピニオン46が固定されている。一方、
旋回部材40の中央部上面にはギア48が固定され、こ
のギア48が上記ピニオン46に噛合されており、従っ
て、上記旋回モータ42の作動により旋回部材40全体
が旋回駆動されるようになっている。
の側壁には上下一対の支持アーム36,37が固定さ
れ、両支持アーム36,37の端部間に縦方向の軸38
が介設されており、この軸38を中心として旋回可能に
アーム状の旋回部材40が設置されている。上側の支持
アーム36には旋回モータ42が下向きに固定され、そ
の出力軸44にピニオン46が固定されている。一方、
旋回部材40の中央部上面にはギア48が固定され、こ
のギア48が上記ピニオン46に噛合されており、従っ
て、上記旋回モータ42の作動により旋回部材40全体
が旋回駆動されるようになっている。
【0017】この旋回部材40の一端には、これを貫通
するようにして筒状のツール案内部材50が固定されて
いる。このツール案内部材50は、上記ホーニングツー
ル20のツール本体25の外径よりも僅かに大きな内径
を有している。
するようにして筒状のツール案内部材50が固定されて
いる。このツール案内部材50は、上記ホーニングツー
ル20のツール本体25の外径よりも僅かに大きな内径
を有している。
【0018】これに対し、旋回部材40の他端には、や
はりこれを貫通するようにして筒状の砥石ドレス部材5
2が固定されている。この砥石ドレス部材52は、ホー
ニングツール20において突出状態にある各砥石28の
外接円の径(すなわちホーニングツール加工径)と略等
しい内径を有し、その内側には上記砥石28をドレスす
るためのドレス用砥石54が電着等の手段で固着されて
いる。
はりこれを貫通するようにして筒状の砥石ドレス部材5
2が固定されている。この砥石ドレス部材52は、ホー
ニングツール20において突出状態にある各砥石28の
外接円の径(すなわちホーニングツール加工径)と略等
しい内径を有し、その内側には上記砥石28をドレスす
るためのドレス用砥石54が電着等の手段で固着されて
いる。
【0019】ここで、旋回部材40における上記ツール
案内部材50及び砥石ドレス部材52の固定位置は、こ
の旋回部材40の旋回によってツール案内部材50もし
くは砥石ドレス部材52のいずれかが選択的に、ワーク
保持装置12で加工位置に保持されたワーク14の上方
であってこれと同軸の位置に保持されるように設定され
ている。
案内部材50及び砥石ドレス部材52の固定位置は、こ
の旋回部材40の旋回によってツール案内部材50もし
くは砥石ドレス部材52のいずれかが選択的に、ワーク
保持装置12で加工位置に保持されたワーク14の上方
であってこれと同軸の位置に保持されるように設定され
ている。
【0020】上記フレーム10の側壁には、ソレノイド
56が固定され、このソレノイド56のオンオフにより
位置決めピン58が出没するように構成されている。こ
れに対し、旋回部材40の両端部には上記位置決めピン
58が嵌入可能な穴60,62がそれぞれ形成されてお
り、図1に示すように穴62に上記位置決めピン58が
嵌入された状態でツール案内部材50がワーク14の上
方に固定され、図2に示すように穴60に上記位置決め
ピン58が嵌入された状態で砥石ドレス部材52がワー
ク14の上方に固定されるようになっている。
56が固定され、このソレノイド56のオンオフにより
位置決めピン58が出没するように構成されている。こ
れに対し、旋回部材40の両端部には上記位置決めピン
58が嵌入可能な穴60,62がそれぞれ形成されてお
り、図1に示すように穴62に上記位置決めピン58が
嵌入された状態でツール案内部材50がワーク14の上
方に固定され、図2に示すように穴60に上記位置決め
ピン58が嵌入された状態で砥石ドレス部材52がワー
ク14の上方に固定されるようになっている。
【0021】次に、この装置による加工要領を説明す
る。
る。
【0022】まず、ワーク14の加工を行う場合には、
ワーク保持装置12によりワーク14を所定の加工位置
に保持する一方、図1に示すように旋回部材40の穴6
2に位置決めピン58を嵌入し、ツール案内部材50を
ワーク14の上方に固定する。この状態から、主軸ヘッ
ド18、連結軸16、及びホーニングツール20を一体
に下降させ、砥石28を没入させた状態でホーニングツ
ール20をツール案内部材50内に挿入し、通過させる
ことにより、このホーニングツール20を正確にワーク
14内に挿入することができる。すなわち、初期状態で
ホーニングツール20の中心軸位置とワーク14の中心
軸位置との間に僅かなずれがあっても、上記ホーニング
ツール20をツール案内部材50内に挿入することで、
自在継手33,34での屈曲を伴いながら上記ずれをな
くす方向にホーニングツール20を水平方向に微小変位
させることができ、最終的にこのホーニングツール20
をワーク14内の適正な位置に位置決めすることができ
る。
ワーク保持装置12によりワーク14を所定の加工位置
に保持する一方、図1に示すように旋回部材40の穴6
2に位置決めピン58を嵌入し、ツール案内部材50を
ワーク14の上方に固定する。この状態から、主軸ヘッ
ド18、連結軸16、及びホーニングツール20を一体
に下降させ、砥石28を没入させた状態でホーニングツ
ール20をツール案内部材50内に挿入し、通過させる
ことにより、このホーニングツール20を正確にワーク
14内に挿入することができる。すなわち、初期状態で
ホーニングツール20の中心軸位置とワーク14の中心
軸位置との間に僅かなずれがあっても、上記ホーニング
ツール20をツール案内部材50内に挿入することで、
自在継手33,34での屈曲を伴いながら上記ずれをな
くす方向にホーニングツール20を水平方向に微小変位
させることができ、最終的にこのホーニングツール20
をワーク14内の適正な位置に位置決めすることができ
る。
【0023】このような位置決め後、ホーニングツール
20の砥石28を径方向外側に突出させてワーク14内
周面に押付け、この状態でホーニングツール20を昇降
させ(軸方向に往復移動させ)かつ回転させることによ
り、良好なホーニング加工を行うことができる。
20の砥石28を径方向外側に突出させてワーク14内
周面に押付け、この状態でホーニングツール20を昇降
させ(軸方向に往復移動させ)かつ回転させることによ
り、良好なホーニング加工を行うことができる。
【0024】このような加工を行ううち、砥石28のド
レスタイミングが到来した場合には、まずホーニングヘ
ッド20を上方の待機位置へ退避させ、位置決めピン5
8を没入させる。そして、旋回モータ42を作動させて
旋回部材40を180°旋回させた後、位置決めピン5
8を再び突出させて図2に示すように穴60内に嵌入す
る。これにより、ワーク14の上方に砥石ドレス部材5
2が固定された状態となる。
レスタイミングが到来した場合には、まずホーニングヘ
ッド20を上方の待機位置へ退避させ、位置決めピン5
8を没入させる。そして、旋回モータ42を作動させて
旋回部材40を180°旋回させた後、位置決めピン5
8を再び突出させて図2に示すように穴60内に嵌入す
る。これにより、ワーク14の上方に砥石ドレス部材5
2が固定された状態となる。
【0025】この状態からホーニングヘッド20を降下
させて砥石ドレス部材52内に挿入し、砥石28を張り
出した状態でホーニングヘッド20を昇降及び回転させ
ることにより、砥石28を適正な形状にドレスすること
ができる。このようなドレスを適当なタイミング(例え
ば砥石交換直後等)で行うことにより、ホーニング加工
精度を常に良好に保つことができる。
させて砥石ドレス部材52内に挿入し、砥石28を張り
出した状態でホーニングヘッド20を昇降及び回転させ
ることにより、砥石28を適正な形状にドレスすること
ができる。このようなドレスを適当なタイミング(例え
ば砥石交換直後等)で行うことにより、ホーニング加工
精度を常に良好に保つことができる。
【0026】しかも、この装置では、旋回部材40の旋
回により自動的に、ホーニングヘッド20の昇降軌跡上
の位置にツール案内部材50と砥石ドレス部材52とを
択一的に固定することができ、このため、ドレスを行う
ためにホーニングヘッド20を水平方向に移動させる必
要がなく、また装置の無人化を促進することができる。
回により自動的に、ホーニングヘッド20の昇降軌跡上
の位置にツール案内部材50と砥石ドレス部材52とを
択一的に固定することができ、このため、ドレスを行う
ためにホーニングヘッド20を水平方向に移動させる必
要がなく、また装置の無人化を促進することができる。
【0027】次に、第2実施例を図6,図7に基づいて
説明する。
説明する。
【0028】この実施例では、上記旋回部材40の代わ
りに固定フレーム64が設置され、この固定フレーム6
4において正規の加工位置の直上方の位置にツール案内
部材50が固定されている。また、砥石ドレス部材52
からは下方に筒状の脚66が延設され、この脚66の下
端部が上記ツール案内部材50の周縁部上に固定されて
いる。すなわち、砥石ドレス部材52はツール案内部材
50の直上方の位置(換言すればツール案内部材を挾ん
でワーク加工位置と反対側の位置)に配設されている。
りに固定フレーム64が設置され、この固定フレーム6
4において正規の加工位置の直上方の位置にツール案内
部材50が固定されている。また、砥石ドレス部材52
からは下方に筒状の脚66が延設され、この脚66の下
端部が上記ツール案内部材50の周縁部上に固定されて
いる。すなわち、砥石ドレス部材52はツール案内部材
50の直上方の位置(換言すればツール案内部材を挾ん
でワーク加工位置と反対側の位置)に配設されている。
【0029】このような装置によれば、上記砥石ドレス
部材54を完全に通過した状態にあるホーニングツール
20をさらに図6に示すようにツール案内部材50内に
挿入することにより、このホーニングツール20を前記
実施例と同様に正確にワーク14内に案内することがで
き、その後加工を行うことができる。また、ホーニング
ツール20を上記ツール案内部材50からさらに上昇さ
せて図7に示すように砥石ドレス部材52内に挿入し、
砥石28を張り出してホーニングツール20を昇降及び
旋回させることにより、砥石28のドレスを行うことが
てきる。この装置においても、ホーニングツール20の
移動方向は上下方向だけでよく、水平方向の移動を要し
ない。また、砥石ドレス部材52は常に定位置に固定し
ておけばよいので、ドレスを開始する際に砥石ドレス部
材52のセット作業は特に不要であり、無人化が促進さ
れる。
部材54を完全に通過した状態にあるホーニングツール
20をさらに図6に示すようにツール案内部材50内に
挿入することにより、このホーニングツール20を前記
実施例と同様に正確にワーク14内に案内することがで
き、その後加工を行うことができる。また、ホーニング
ツール20を上記ツール案内部材50からさらに上昇さ
せて図7に示すように砥石ドレス部材52内に挿入し、
砥石28を張り出してホーニングツール20を昇降及び
旋回させることにより、砥石28のドレスを行うことが
てきる。この装置においても、ホーニングツール20の
移動方向は上下方向だけでよく、水平方向の移動を要し
ない。また、砥石ドレス部材52は常に定位置に固定し
ておけばよいので、ドレスを開始する際に砥石ドレス部
材52のセット作業は特に不要であり、無人化が促進さ
れる。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明は、ホーニング加工
装置において、そのホーニングツールによる加工径と略
等しい内径を有し、内周面に上記砥石をドレスするため
のドレス用砥石が配設された筒状の砥石ドレス部材を設
けたものであるので、砥石交換直後や、交換前の適当な
タイミングで上記ホーニングツールを上記砥石ドレス部
材内に挿入し、砥石をドレス用砥石に接触させながらホ
ーニングツールを往復動及び回転させることにより、ホ
ーニングツールに砥石を装着したままそのドレスを行う
ことができ、これにより良好な加工精度を維持すること
ができる効果がある。
装置において、そのホーニングツールによる加工径と略
等しい内径を有し、内周面に上記砥石をドレスするため
のドレス用砥石が配設された筒状の砥石ドレス部材を設
けたものであるので、砥石交換直後や、交換前の適当な
タイミングで上記ホーニングツールを上記砥石ドレス部
材内に挿入し、砥石をドレス用砥石に接触させながらホ
ーニングツールを往復動及び回転させることにより、ホ
ーニングツールに砥石を装着したままそのドレスを行う
ことができ、これにより良好な加工精度を維持すること
ができる効果がある。
【0031】しかも、上記ドレス部材を、上記ホーニン
グツールの軸方向の移動軌跡上に配設しているので、ホ
ーニングツールを軸方向に移動させるだけで、加工動作
とドレス動作との切換を行うことができる効果がある。
グツールの軸方向の移動軌跡上に配設しているので、ホ
ーニングツールを軸方向に移動させるだけで、加工動作
とドレス動作との切換を行うことができる効果がある。
【0032】さらに、旋回部材の旋回により上記ツール
案内部材と上記砥石ドレス部材とが択一的に上記移動軌
跡上にセットされるようにしたり(請求項1)、ツール
案内部材よりも上記ツール挿入方向上流側の位置に砥石
ドレス部材を配設したり(請求項2)しているので、こ
れらツール案内部材や砥石ドレス部材を手動でセットし
なくても両部材を択一的に使用することができ、これに
より装置の無人化を促進することができる効果がある。
案内部材と上記砥石ドレス部材とが択一的に上記移動軌
跡上にセットされるようにしたり(請求項1)、ツール
案内部材よりも上記ツール挿入方向上流側の位置に砥石
ドレス部材を配設したり(請求項2)しているので、こ
れらツール案内部材や砥石ドレス部材を手動でセットし
なくても両部材を択一的に使用することができ、これに
より装置の無人化を促進することができる効果がある。
【図1】本発明の第1実施例におけるホーニング加工装
置でツール案内部材をワーク上方に固定した状態を示す
一部断面正面図である。
置でツール案内部材をワーク上方に固定した状態を示す
一部断面正面図である。
【図2】上記ホーニング加工装置で砥石ドレス部材をワ
ーク上方に固定した状態を示す一部断面正面図である。
ーク上方に固定した状態を示す一部断面正面図である。
【図3】上記ホーニング加工装置の要部を示す異部断面
平面図である。
平面図である。
【図4】上記ホーニング加工装置におけるホーニングツ
ールの断面正面図である。
ールの断面正面図である。
【図5】上記ホーニング加工装置における主軸ヘッドの
昇降手段を示す正面図である。
昇降手段を示す正面図である。
【図6】本発明の第2実施例におけるホーニング加工装
置でホーニングツールをツール案内部材内に挿入してい
る状態を示す断面正面図である。
置でホーニングツールをツール案内部材内に挿入してい
る状態を示す断面正面図である。
【図7】上記ホーニング加工装置でホーニングツールを
砥石ドレス部材内に挿入している状態を示す断面正面図
である。
砥石ドレス部材内に挿入している状態を示す断面正面図
である。
【図8】従来のホーニング加工装置の一例を示す断面正
面図である。
面図である。
14 ワーク 20 ホーニングツール 28 砥石 40 旋回部材 50 ツール案内部材 52 砥石ドレス部材 54 ドレス用砥石
Claims (2)
- 【請求項1】 砥石が径方向に移動可能に装着されたホ
ーニングツールを備え、上記砥石が径方向外側に突出し
た状態でホーニングツールがその軸方向に往復駆動され
かつ回転駆動されることによりワーク内面を加工するホ
ーニング加工装置において、上記ホーニングツールによ
る加工径と略等しい内径を有し、内周面に上記砥石をド
レスするためのドレス用砥石が配設された筒状の砥石ド
レス部材と、上記ホーニングツールをワーク加工位置に
案内するための筒状のツール案内部材とを互いに異なる
位置に保持する旋回部材を旋回可能に設置し、この旋回
部材の旋回により上記ツール案内部材と上記砥石ドレス
部材とが択一的に上記ホーニングツールの軸方向の移動
軌跡上にセットされるように構成したことを特徴とする
ホーニング加工装置。 - 【請求項2】 砥石が径方向に移動可能に装着されたホ
ーニングツールを備え、上記砥石が径方向外側に突出し
た状態でホーニングツールがその軸方向に往復駆動され
かつ回転駆動されることによりワーク内面を加工するホ
ーニング加工装置において、上記ホーニングツールによ
る加工径と略等しい内径を有し、内周面に上記砥石をド
レスするためのドレス用砥石が配設された筒状の砥石ド
レス部材と、上記ホーニングツールをワーク加工位置に
案内するための筒状のツール案内部材とを上記ホーニン
グツールの軸方向の移動軌跡上に配設するとともに、こ
の移動軌跡上において上記ツール案内部材を挾んで上記
ワーク加工位置と反対側の位置に上記砥石ドレス部材を
配設したことを特徴とするホーニング加工装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23975493A JP3282896B2 (ja) | 1993-09-27 | 1993-09-27 | ホーニング加工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23975493A JP3282896B2 (ja) | 1993-09-27 | 1993-09-27 | ホーニング加工装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0796462A JPH0796462A (ja) | 1995-04-11 |
JP3282896B2 true JP3282896B2 (ja) | 2002-05-20 |
Family
ID=17049431
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23975493A Expired - Fee Related JP3282896B2 (ja) | 1993-09-27 | 1993-09-27 | ホーニング加工装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3282896B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4868577B2 (ja) | 2006-03-28 | 2012-02-01 | 独立行政法人理化学研究所 | Elidホーニング装置及び方法 |
JP5095159B2 (ja) * | 2006-08-31 | 2012-12-12 | 富士重工業株式会社 | 電解ドレッシング研削装置 |
CN102101268B (zh) * | 2010-12-17 | 2012-05-02 | 郑州市钻石精密制造有限公司 | 珩磨头规圆器 |
-
1993
- 1993-09-27 JP JP23975493A patent/JP3282896B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0796462A (ja) | 1995-04-11 |
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Date | Code | Title | Description |
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