JPH0910743A - 廃棄物処理装置 - Google Patents

廃棄物処理装置

Info

Publication number
JPH0910743A
JPH0910743A JP7166043A JP16604395A JPH0910743A JP H0910743 A JPH0910743 A JP H0910743A JP 7166043 A JP7166043 A JP 7166043A JP 16604395 A JP16604395 A JP 16604395A JP H0910743 A JPH0910743 A JP H0910743A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waste
stirring
mode
time
processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7166043A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromi Nanjo
博己 南條
Yasuhiro Ishida
泰啓 石田
Noriaki Kimura
規明 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP7166043A priority Critical patent/JPH0910743A/ja
Publication of JPH0910743A publication Critical patent/JPH0910743A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/20Fertilizers of biological origin, e.g. guano or fertilizers made from animal corpses

Landscapes

  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Mixers Of The Rotary Stirring Type (AREA)
  • Fertilizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 廃棄物の投入時刻に多少の誤差が生じた場合
においても、投入に支障を来すことがなく、また所定の
処理能力が安定して得られるようにする。 【構成】 廃棄物の投入周期に対応して設定された運転
周期T0 を3分割し、廃棄物の投入時点から時間T1
達するまでの第1分割期間に攪拌モードでの運転を、そ
の後、時間T2 に達するまでの第2分割期間に移送モー
ドでの運転を夫々行い、その後、運転周期T0 が満了す
るまでの第3分割期間に攪拌モードでの運転を再度行
う。各運転周期T0 内にて以上の運転順を繰り返す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、厨芥等の有機廃棄物を
微生物の活動により分解処理する廃棄物処理装置に関
し、特に、有機廃棄物が投入される処理槽の内部に複数
の処理部を連設し、一の処理部に投入された廃棄物を他
の処理部に順次移送しつつ分解処理する構成とした廃棄
物処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般家庭、飲食店の厨房内に発生する厨
芥(生ごみ)等の有機廃棄物を処理するための一方法と
して、微生物による分解を利用する方法がある。この方
法による廃棄物処理装置は、微生物の生息に適した環境
に保たれた処理槽の内部に攪拌手段を配し、また上部に
投入口を開設してなり、該投入口を経て処理槽内に投入
される有機廃棄物を攪拌手段の動作により攪拌した状態
で放置し、処理槽の内部に生息する微生物の活動により
分解処理する構成となっている。
【0003】処理槽内での分解処理は、自然界において
日常的に行われている有機物の分解と全く同様に行わ
れ、処理槽に投入された廃棄物は、堆肥化した少量の残
留物を残し、炭酸ガスを主成分とするガスと水とに分解
され、これらを排出することにより、有機廃棄物を大幅
に減量し得る。また、処理槽内に残る残留物は、微生物
の担体としての作用をなし、適量を超えた残留物が処理
槽外に排出されて回収される。この回収物は、土壌への
廃棄又は肥料としての利用が可能である。
【0004】このように微生物による分解を利用する廃
棄物処理装置は、焼却に代わる有機廃棄物の処理手段と
して有用なものであり、一般家庭での使用と共に、レス
トラン、ホテル等、大量の生ごみ処理を要する場所での
使用が切望されており、このような使用を前提とした業
務用の廃棄物処理装置が、特開昭63−288986号公報、特
開平4-40277号公報、及び実開昭64-28996号公報等に開
示されている。
【0005】これらは、処理槽の内部に複数の処理部を
連設し、これらの内部に攪拌手段を配すると共に、相互
間に一方向の移送手段を備えてなり、処理対象となる有
機廃棄物は、一側の処理部に投入されて攪拌手段の動作
により攪拌と共に破砕され、所定の期間(例えば一日)
放置される間に分解し、分解後に残る残留物の一部が移
送手段の動作により他の処理部に順次移送され、最後段
の処理部から外部に排出されて回収されるようになって
いる。
【0006】処理槽内部の攪拌手段及び移送手段は、両
者を兼用する構成が可能であり、例えば、処理槽の内部
に各処理部を貫通して攪拌軸を横架し、該攪拌軸の外側
に複数の攪拌棒を、軸方向に所定の間隔を隔て周方向に
所定角度づつずらせて放射状に突設してなり、攪拌軸の
回転により各攪拌棒が回転せしめられたとき、各処理部
内にて攪拌が行われると共に、夫々の攪拌棒間に設定さ
れたずれの作用により、攪拌物に軸長方向の送りを加え
る構成とした攪拌手段を備えた廃棄物処理装置がある。
【0007】前記攪拌手段は、正逆回転可能であり、正
回転時に各処理部内での攪拌を行わせ、逆回転時に各処
理部間での移送を行わせるようになしてあり、従来は、
予め定めた運転周期の大半において前記攪拌手段を断続
的に正回転させ、各処理部内の有機廃棄物を攪拌しつつ
分解処理する攪拌モードの運転を行い、前記運転周期の
終了前に前記攪拌手段を逆回転させ、各処理部内にて処
理された有機廃棄物を攪拌しつつ他の処理部に移送する
移送モードの運転を行う運転手順が実施されている。
【0008】前記運転周期は、有機廃棄物の投入周期に
対応させて、例えば、一日間(24時間)に定めてあり、
前記攪拌モード及び前記移送モードの運転期間は、この
運転周期内にて配分を定めて設定されるが、処理部間で
の移送を伴わない攪拌モードの運転期間は、この間に投
入廃棄物の分解を十分に進行させるために必要なもので
あるのに対し、前記移送モードの運転期間は、各処理部
内での処理後に残る残留物の一部を他の処理部に移送す
るための時間が確保されておればよく、一般的に、攪拌
モードの運転期間を十分に長く設定し、例えば、図9に
示す如く、投入後の20時間を前記攪拌モードの運転期間
として設定し、その後の4時間を前記移送モードの運転
期間として設定するような時間配分が採用されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、以上の如き
運転が行われる廃棄物処理装置において、処理対象とな
る有機廃棄物の投入は使用者によって行われるため、例
えば、投入時刻を決めて使用することを使用説明書中に
明記したとしても、実際の投入時刻に1〜2時間前後の
誤差が生じることは避けられない。
【0010】即ち、実際の使用に際しては、図9中にA
として示す如く、正規の投入時刻よりも前、又は図9中
にBとして示す如く、正規の投入時刻の後に廃棄物の投
入が行われる場合が多々あり、特に前者の場合、投入時
点においては前記移送モードでの運転が行われているた
めに、投入位置となる処理部内に移送中の残留物が滞留
し、十分な投入空間が確保されていないため、新たな廃
棄物の投入に支障を来す不都合があり、また、前記処理
部内に投入された廃棄物の一部が投入位置に留まること
なく移送されて後続する処理部に導入され、両処理部の
処理環境が適正に保たれず、所望の処理能力が得られな
くなるという難点があった。
【0011】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、廃棄物の投入時刻に多少の誤差が生じた場合に
おいても、投入に支障を来すことがなく、また所定の処
理能力が安定して得られる廃棄物処理装置を提供するこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る廃棄物処理
装置は、有機廃棄物を分解処理する処理部を複数連設し
てなる処理槽の内部に、連設方向に沿う軸回りに正逆回
転する攪拌手段を配し、該攪拌手段の回転により各処理
部内の有機廃棄物を攪拌しつつ分解処理する攪拌モード
の運転と、前記攪拌手段の回転により各処理部内にて処
理された有機廃棄物を攪拌しつつ他の処理部に移送する
移送モードの運転とを実施し、一の処理部に投入された
有機廃棄物を他の処理部に順次移送しつつ分解処理する
廃棄物処理装置において、前記有機廃棄物の投入周期に
対応して定めた運転周期を3分割し、中間の第2分割期
間に前記移送モードでの運転を行わせ、該第2分割期間
の前に前記運転周期の大部分を占めて設定された第1分
割期間、及び前記第2分割期間の後に設定された第3分
割期間に前記攪拌モードでの運転を行わせる制御手段を
具備することを特徴とする。
【0013】更に加えて、前記攪拌モードは、前記攪拌
手段の所定時間の正回転とこれより短い時間の逆回転と
を、これらに続く停止時間を含めて繰り返す運転モード
であること、また、前記移送モードは、前記攪拌手段の
所定時間の逆回転とこれより短い時間の正回転とを、こ
れらに続く停止時間を含めて繰り返す運転モードである
ことを夫々特徴とする。
【0014】
【作用】本発明においては、廃棄物の投入周期に対応し
て定めた運転周期を3分割し、運転周期の大部分を占め
る第1分割期間に攪拌モードでの運転を、これに続く第
2分割期間に移送モードでの運転を夫々行った後、最後
の第3分割期間に攪拌モードでの運転を再度行い、運転
周期の最初及び最後において多少の誤差を有して行われ
る廃棄物の投入時点を、攪拌モードでの運転が行われて
いる第1又は第3分割期間に確実に合致させ、廃棄物の
投入の困難さを解消し、また投入直後の廃棄物の移送を
防ぎ、各処理部の処理環境を適正に維持して、処理能力
の低下が生じないようにする。
【0015】また、攪拌モードでの運転を、攪拌のため
の正回転と、短時間の逆回転と、これらの後の停止時間
とを繰り返して実施し、処理槽に投入された有機廃棄物
を内部の残留物と共に正回転により攪拌し、このとき攪
拌手段が上向き回転となる側にて生じる前記残留物の偏
在を逆回転により解消して、処理槽内部における分布状
態を均等化し、その後の停止による放置の間に処理槽内
部に良好な処理環境を得て、安定した処理能力を得る。
【0016】更に、移送モードでの運転を、移送のため
の逆回転と、短時間の正回転と、これらの後の停止時間
とを繰り返して実施し、攪拌モードにおけると同様、逆
回転に伴って処理槽の内部に生じる残留物の偏在を逆回
転により解消して分布状態を均等化し、移送の間にも所
定の処理能力が得られるようにする。
【0017】
【実施例】以下本発明をその実施例を示す図面に基づい
て詳述する。図1は、本発明に係る廃棄物処理装置の正
面断面図、図2は、本発明に係る廃棄物処理装置の上方
からの平面断面図、図3は、図1の III−III 線による
横断面図である。
【0018】図において1は、有機廃棄物を分解処理す
る処理槽である。該処理槽1は、図3に示す如く、下半
部を半円形とした横断面形状を有してなり、矩形箱形を
なす外箱2の内側に、上面から垂下された状態に支持さ
れている。該処理槽1の内部は、底面から立設された隔
壁10により、該隔壁10の上側に連通部を有して一次処理
部11と二次処理部12とに分割されており、両処理部11,
12には、攪拌体が配設されている。
【0019】処理槽1の上部には、有機廃棄物投入のた
めの投入口1aが一次処理部11の上側に開口を有して開設
されており、該投入口1aは、外箱2の上面に開閉自在に
取り付けた蓋板2aにより覆われている。始動初期に処理
槽1の内部には、所定の深さを有して処理媒質が収納さ
れている。該処理媒質は、おが屑、木片等、内部に生息
する微生物の担体となすべく収納されたものであり、後
述の如く進行する投入廃棄物の分解処理により発生する
残留物3に逐次置き換えられ、最終的には図示の如く、
処理槽1の内部全体に前記残留物3が堆積し、これらが
微生物の担体としての作用をなす。
【0020】処理槽1内部の前記攪拌体は、処理槽1の
両端壁に両端部を夫々枢支され、前記隔壁10を貫通して
略水平に横架された攪拌軸13の外側に、軸長方向の複数
か所にて各複数(図においては各2本)の攪拌棒14,14
…を放射状に突設してなる。攪拌軸13の一側端部は、一
次処理部11側の端壁から外部に突出され、外箱2内に固
設された攪拌モータMの出力端に伝動ベルト15を介して
連結されており、前記攪拌体は、伝動ベルト15を介して
攪拌軸13に伝達される攪拌モータMの回転力により、正
逆両方向に回転駆動されるようになしてある。
【0021】攪拌軸13外側の攪拌棒14,14…の長さは、
図3に示す如く、半円形をなす処理槽1の底面に夫々の
先端が近接するように設定してあり、また攪拌棒14,14
…の突設位置は、図2及び図3に示す如く、攪拌軸13の
軸長方向に所定角度づつ同向きにずらせてある。従っ
て、攪拌モータMからの伝動により攪拌軸13が回転駆動
されたとき、前記残留物3は、前述した長さを有する攪
拌棒14,14…により処理槽1内部の全域に亘って十分に
攪拌されると共に、攪拌棒14,14…の突設位置のずれに
より軸長方向の送りが加わることになる。この送りの向
きは、攪拌モータMの正逆転に応じて変化し、正転時に
は、二次処理部12から一次処理部11に向かう送りが、ま
た逆転時には、一次処理部11から二次処理部12に向かう
送りが夫々加わるようになしてある。
【0022】また処理槽1には、二次処理部12側の端壁
の上部に開口を有して給気管16が連結され、同じく、一
次処理部11側の端壁の上部に開口を有して排気管17が連
結されており、これらは外箱2の外部に夫々連通されて
いる。図2に示す如く、給気管16の中途にはヒータ18が
介装され、また排気管17の中途には排気ファン19が介装
されており、ヒータ18への通電がなされ、また排気ファ
ン19を駆動することにより、処理槽1の内部には、ヒー
タ18により暖められた外気が導入され、二次処理部12及
び一次処理部11の上部空間をこの順に通気して排気管17
に吸い込まれ、排気ファン19を経て排出される。
【0023】この通気は、前記攪拌棒14,14…の回転に
より攪拌される処理槽1内部の残留物3中に取り込ま
れ、該残留物3の内部を微生物の生息に適した環境に保
ち、後述の如く投入される有機廃棄物の分解処理を良好
に行わせる作用をなし、また、一次,二次処理部11,12
の上部空間に放出される生成ガスを排気管17を経て排出
する作用をなす。
【0024】図2及び図3に示す如く、二次処理部12の
一側の側壁には矩形の窓孔が開設され、この窓孔の外側
に排出室20が連設してあり、該排出室20には、これの下
半部と連通部を有して排出筒4が取り付けてある。該排
出筒4は、処理槽1の外面に沿って延設されて外箱2の
外側に突出しており、この突出端の全面に開口を有して
排出口が形成されている。また排出筒4の内部には、軸
長方向への摺動自在に排出ピストン5が嵌挿されてお
り、該排出ピストン5の他側は、処理槽1の外壁に沿わ
せた支持ロッド50の先端に固着されている。
【0025】支持ロッド50は、これの中途に構成された
排出シリンダ51の動作により、図1中に白抜矢符にて示
す如く、軸長方向の両向きに摺動するようになしてあ
る。支持ロッド50には、排出シリンダ51の両側に所定長
離隔して一対のストッパ環52,52が嵌着され、また排出
シリンダ51の両側には、支持ロッド50の摺動域に臨ませ
て一対のマイクロスイッチ53,53が配してあり、これら
のマイクロスイッチ53,53の夫々が対応する側のストッ
パ環52,52との当接によりオン動作するとき、前記排出
シリンダ51の動作方向を逆転させる構成により、支持ロ
ッド50の摺動に伴って生じる前記排出ピストン5の進退
ストロークは、マイクロスイッチ53,53の取り付け位置
間に対応する長さに制限されている。
【0026】而して、前記排出ピストン5は、図1中に
実線にて示す退入位置と、同じく破線により示す進出位
置との間にて進退動作し、この進退動作が行われた場
合、二次処理部12に連通する排出室20の内部の残留物3
は、退入位置にある排出ピストン5の先端側に落ち、こ
れに続く進出により排出筒4内に押し込まれ、該排出筒
4先端の排出口から押し出される。
【0027】前記排出室20は、攪拌モータMの正転時に
おける攪拌棒14,14…の回転が上向きとなる側にて二次
処理部12に連通しており、該排出室20の内部には、二次
処理部12内に滞留する残留物3が攪拌棒14,14…の正回
転により掻き上げられて逐次導入されることになり、こ
の残留物3が前記排出ピストン5の進退動作により、排
出筒4の先端に開口する排出口から、該排出筒4の内径
に対応する直径を有する筒状の形態を有して排出され
る。
【0028】この排出動作は、後述する廃棄物処理の過
程において二次処理部12内に移送されて堆積する残留物
3の量が過剰となった場合に行われ、排出筒4先端の排
出口から押し出される排出物は、該排出口に必要時にの
み装着される回収手段(回収袋、回収容器等)に回収さ
れる。
【0029】以上の如く構成された本発明に係る廃棄物
処理装置において、処理対象となる廃棄物は、蓋板2aに
より開放された投入口1aから一次処理部11内に投入さ
れ、内部の残留物3中に取り込まれ、この状態で放置さ
れる間に分解処理される。廃棄物の投入は、一日(24時
間)毎等、予め定めた所定の投入周期毎に行われるべく
なしてあり、本発明に係る廃棄物処理装置においては、
この投入周期に対応させて設定された運転周期(24時
間)内にて以下の如き運転が行われる。
【0030】図4は、本発明に係る廃棄物処理装置の運
転制御系のブロック図である。図中7は、マイクロプロ
セッサを用いてなる運転制御部であり、該運転制御部7
の出力側には、前記攪拌棒14,14…の駆動源となる攪拌
モータMと、排出ピストン5の駆動源となる排出シリン
ダ51とが各別の駆動回路を介して接続されており、これ
らは、運転制御部7が発する動作指令に応じて正逆両方
向に駆動されるようになしてある。攪拌モータMには、
回転検出器8が付設されており、攪拌モータM及びこれ
により駆動される攪拌棒14,14…の回転方向及び回転速
度は、該回転検出器8の出力として運転制御部7に与え
られている。図5は、運転制御部7の動作内容を示すフ
ローチャートである。
【0031】運転制御部7は、予め定めた運転周期に対
応する時間T0 の計時が可能なタイマを内蔵しており、
最初の廃棄物投入と同時に行われる図示しない電源スイ
ッチのオン操作に応じてその動作を開始し、まず、前記
タイマの計時を開始し(ステップ1)、該タイマの計時
時間Tを監視しつつ、攪拌モードでの運転動作を行う
(ステップ2)。
【0032】攪拌モードでの運転動作は、具体的には、
出力側の攪拌モータMに、時間t1の正転指令と、該時
間t1 よりも十分に短い時間t2 の逆転指令とを発した
後、これらの指令を時間t3 だけ停止する動作を繰り返
すものであり、この動作に応じて攪拌軸14,14…は、図
6に示す如く、t1 時間の正回転とt2 時間の逆回転と
を、その後のt3 時間の停止を含めて繰り返すことにな
る。具体的な時間配分は、図6中に例示したように、t
1 を30秒、t2 を8秒、t3 を60秒とし、30秒間の正回
転と8秒間の逆回転との間に、回転方向切り換えのため
の2秒間のタイムラグを有して設定されており、この設
定により攪拌モードでの運転中の攪拌棒14,14…は、 1
00秒を一周期とし、正回転を主体として回転駆動され
る。
【0033】攪拌棒14,14…が正回転するとき、一次処
理部11内の残留物3には、前述した如く、二次処理部12
から遠ざかる向きの送りが加わり、一次処理部11に投入
された廃棄物は、一次処理部11内に留まったまま攪拌さ
れ、この攪拌の間に処理槽1の内面に押し付けられて破
砕し、細片となって残留物3中に分散して取り込まれ
る。
【0034】残留物3の内部は、前記攪拌により一次処
理部11の上部空間から前述の如く取り込まれる暖気と、
図示しないヒータによる外側からの加熱とにより、微生
物の生息に適した温度下にて好気的な環境に保たれてお
り、残留物3中に取り込まれた廃棄物は、該残留物3中
に生息する微生物の活動により、堆肥化された少量の残
留物を残して炭酸ガスを主成分とするガスと水とに分解
され、生成ガスはそのまま、また生成水は気化して処理
槽1の上部空間に放出され、前述した通気と共に排気管
17を経て排出され、分解の後に残る残留物は、先に発生
した残留物3と共に一次処理部11の内部に堆積する。
【0035】このような正回転による攪拌を行った場
合、処理槽1内部の残留物3は、攪拌棒14,14…が上向
き回転となる側での掻き上げと、下向き回転となる側で
の押し下げとの繰り返しにより、処理槽1の横断面内の
一側(上向き回転となる側)に偏在することになる。攪
拌モード中に行われる攪拌棒14,14…の逆回転は、この
ような偏在を解消し、後続する停止期間中に、微生物の
担体となる前記残留物3を処理槽1の内部に均等に分布
せしめ、前記加熱を均等に行わせて良好な処理環境を実
現し、安定した処理能力を得るために行われるものであ
る。
【0036】以上の如き攪拌モードでの運転は、内蔵タ
イマの計時時間Tを所定時間T1 と比較しつつ行われ
(ステップ3)、TがT1 を超えた後、運転制御部9
は、移送モードでの運転動作を行う(ステップ4)。
【0037】移送モードの運転動作は、具体的には、出
力側の攪拌モータMに、時間t4 の逆転指令と、該時間
4 よりも十分に短い時間t5 の正転指令とを発した
後、これらの指令を時間t6 だけ停止する動作を繰り返
すものであり、この動作に応じて攪拌軸14,14…は、図
7に示す如く、t4 時間の逆回転とt5 時間の正回転と
を、その後のt6 時間の停止を含めて繰り返すことにな
る。具体的な時間配分は、図7中に例示する如く、t4
を20秒、t5 を8秒、t6 を70秒とし、20秒間の逆回転
と8秒間の正回転との間に、回転方向切り換えのための
2秒間のタイムラグを有して設定されており、この設定
により移送モードでの運転中の攪拌棒14,14…は、 100
秒を一周期とし、逆回転を主体として回転駆動される。
【0038】攪拌棒14,14…が逆回転するとき、一次処
理部11内の残留物3には、前述した如く、二次処理部12
に向かう送りが加わり、一次処理部11内の残留物3は、
前記隔壁10の上部を通って二次処理部12内に順次送り込
まれ、一次処理部11は、残留物3の減少により、次なる
投入が可能な状態となる。
【0039】移送モードでの運転中においても、残留物
3中での廃棄物の分解処理は進行しており、移送モード
における攪拌棒14,14…の正転は、攪拌モードにおける
逆転と同様、処理槽1内での残留物3の偏在を解消し、
該残留物3内部の処理環境を適正に保つために行われ
る。
【0040】以上の如き攪拌モードでの運転は、内蔵タ
イマの計時時間Tを所定時間T2 と比較しつつ行われ
(ステップ5)、TがT2 を超えた後、運転制御部9
は、移送モードでの運転動作を止め、前記攪拌モードで
の運転動作を再度行い(ステップ6)、この動作を計時
時間Tが前記運転周期T0 に達する(ステップ7)まで
継続し、ステップ1に戻って同様の動作を繰り返す。
【0041】以上の如き運転制御部7の動作により、本
発明に係る廃棄物処理装置においては、前述の如く設定
された運転周期T0 が3分割され、廃棄物の投入時点か
ら時間T1 に達するまでの第1分割期間に攪拌モードで
の運転が行われ、その後、時間T2 に達するまでの第2
分割期間に移送モードでの運転が行われ、更に、その
後、運転周期T0 が満了するまでの第3分割期間に攪拌
モードでの運転が行われ、各運転周期T0 内にて以上の
運転順が繰り返される。
【0042】例えば、運転周期T0 を24時間とし、第1
分割期間を18時間、第2分割期間を4時間、第3分割期
間を2時間とした場合、本発明に係る廃棄物処理装置の
運転状態は、図8に示す如くなる。第1分割期間を、他
と比べて十分に長く設定したのは、この間に行われる廃
棄物の分解処理を十分に進行させるためであり、移送の
ための第2分割期間は、図9に示す従来のそれと同様と
してある。
【0043】このような運転が行われる本発明に係る廃
棄物処理装置において、処理対象となる有機廃棄物の投
入が、図中にAとして示す如く、正規の投入時刻よりも
前、又は図中にBとして示す如く、正規の投入時刻の後
に行われた場合であっても、投入時刻の誤差が2時間以
内であるときには、図示の如く、投入時点においては攪
拌モードでの運転が行われていることになり、一次処理
部11内に十分な投入空間が確保されており、廃棄物の投
入に支障を来す虞れがなく、また、投入された廃棄物
が、一次処理部11内に留まり、未処理のまま二次処理部
12に移送される虞れがなくなり、一次,二次処理部11,
12の処理環境が変化することによる処理能力の低下を未
然に防止できる。
【0044】なお、運転制御部7の入力側に与えられる
回転検出器8の出力は、攪拌棒14,14…の回転速度のフ
ィードバック信号として、前述した正回転及び逆回転を
所定の速度にて行わせるべく用いられる。また、運転制
御部7の出力側の排出シリンダ51への駆動指令は、移送
モードでの運転により二次処理槽12内の残留物3の量が
増え所定の上限を超えたとき、排出シリンダ51に前述し
た正逆動作を行わせ、これに伴う排出ピストン5の進退
動作により、過剰な残留物3を排出せしめるべく発せら
れる。
【0045】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明に係る廃棄物処
理装置においては、廃棄物の投入周期に対応して定めた
運転周期を3分割し、運転周期の大部分を占めて設定さ
れた第1分割期間に攪拌モードでの運転を、これに続く
第2分割期間に移送モードでの運転を夫々行った後、第
3の運転期間に攪拌モードでの運転を再度行う構成とし
たから、所定の投入周期に対して誤差を有して行われる
廃棄物の投入時点が、攪拌モードでの運転が行われてい
る第1又は第3分割期間に合致するようになり、廃棄物
の投入が支障なく行われると共に、また投入直後の廃棄
物が未処理のまま移送されることがなく、処理能力の低
下を未然に防止することができる。
【0046】また、攪拌モードでの運転を、攪拌のため
の正回転と、短時間の逆回転と、これらの後の停止時間
とを繰り返して実施し、更に移送モードでの運転を、移
送のための逆回転と、短時間の正回転と、これらの後の
停止時間とを繰り返して実施したから、各モードでの動
作中に処理槽内部の残留物の偏在が解消されて、処理槽
内部が良好な処理環境に保たれ、所望の処理能力が安定
して得られるようになる等、本発明は優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る廃棄物処理装置の正面断面図であ
る。
【図2】本発明に係る廃棄物処理装置の上方からの平面
断面図である。
【図3】図1の III−III 線による本発明に係る廃棄物
処理装置の横断面図である。
【図4】本発明に係る廃棄物処理装置の制御系のブロッ
ク図である。
【図5】運転制御部の動作内容を示すフローチャートで
ある。
【図6】攪拌モード中の運転内容の説明図である。
【図7】移送モード中の運転内容の説明図である。
【図8】本発明に係る廃棄物処理装置の運転状態の説明
図である。
【図9】従来の廃棄物処理装置の運転状態の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 処理槽 3 残留物 7 運転制御部 9 排出制御部 11 一次処理部 12 二次処理部 13 攪拌軸 14 攪拌棒 M 攪拌モータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機廃棄物を分解処理する処理部を複数
    連設してなる処理槽の内部に、連設方向に沿う軸回りに
    正逆回転する攪拌手段を配し、該攪拌手段の回転により
    各処理部内の有機廃棄物を攪拌しつつ分解処理する攪拌
    モードの運転と、前記攪拌手段の回転により各処理部内
    にて処理された有機廃棄物を攪拌しつつ他の処理部に移
    送する移送モードの運転とを実施し、一の処理部に投入
    された有機廃棄物を他の処理部に順次移送しつつ分解処
    理する廃棄物処理装置において、前記有機廃棄物の投入
    周期に対応して定めた運転周期を3分割し、中間の第2
    分割期間に前記移送モードでの運転を行わせ、該第2分
    割期間の前に前記運転周期の大部分を占めて設定された
    第1分割期間、及び前記第2分割期間の後に設定された
    第3分割期間に前記攪拌モードでの運転を行わせる制御
    手段を具備することを特徴とする廃棄物処理装置。
  2. 【請求項2】 前記攪拌モードは、前記攪拌手段の所定
    時間の正回転とこれより短い時間の逆回転とを、これら
    に続く停止時間を含めて繰り返す運転モードである請求
    項1記載の廃棄物処理装置。
  3. 【請求項3】 前記移送モードは、前記攪拌手段の所定
    時間の逆回転とこれより短い時間の正回転とを、これら
    に続く停止時間を含めて繰り返す運転モードである請求
    項1記載の廃棄物処理装置。
JP7166043A 1995-06-30 1995-06-30 廃棄物処理装置 Pending JPH0910743A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7166043A JPH0910743A (ja) 1995-06-30 1995-06-30 廃棄物処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7166043A JPH0910743A (ja) 1995-06-30 1995-06-30 廃棄物処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0910743A true JPH0910743A (ja) 1997-01-14

Family

ID=15823898

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7166043A Pending JPH0910743A (ja) 1995-06-30 1995-06-30 廃棄物処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0910743A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2005162497A (ja) 堆肥化処理方法及び装置
JPH0910743A (ja) 廃棄物処理装置
CN212669574U (zh) 一种兼具产能与高附加值产品的易腐垃圾原位处理集成装置
JPH06277644A (ja) 生ゴミの処理方法及び装置
JPH0929212A (ja) 廃棄物処理装置
JPH0929213A (ja) 廃棄物処理装置
JPH1177002A (ja) 廃棄物処理方法及び装置
JP2004136169A (ja) 複動式連続生ごみ処理装置
JPH0717787A (ja) 厨芥のコンポスト化方法及び装置
JPH06172072A (ja) 有機物発酵システム
JP3698713B1 (ja) 発酵処理装置
JP3011129U (ja) 有機物の分解消化装置
JP3498025B2 (ja) 有機質廃棄物の処理方法及びその処理装置
JPH06312168A (ja) 生ゴミの処理方法及び装置
JP3300832B2 (ja) 生ゴミ処理機
JP3567037B2 (ja) 厨芥処理装置
JPH0912386A (ja) 固形有機廃棄物の処理装置
JP3138208B2 (ja) 廃棄物醗酵処理装置
JPH09315880A (ja) 有機廃棄物処理装置
JP2003136045A (ja) 有機廃棄物処理システム
JP3470474B2 (ja) 固形有機質廃棄物の高温好気発酵処理装置
JPH08226762A (ja) ゴミ等の処理装置
JPH06312171A (ja) 生ゴミの処理装置
JPH0739851A (ja) 有機物高速醗酵処理方法及びその装置
JPH09225438A (ja) 厨芥処理装置