JPH0717787A - 厨芥のコンポスト化方法及び装置 - Google Patents

厨芥のコンポスト化方法及び装置

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JPH0717787A
JPH0717787A JP5150102A JP15010293A JPH0717787A JP H0717787 A JPH0717787 A JP H0717787A JP 5150102 A JP5150102 A JP 5150102A JP 15010293 A JP15010293 A JP 15010293A JP H0717787 A JPH0717787 A JP H0717787A
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節雄 斉藤
Yasuhiro Shindo
泰宏 進藤
Shoichi Kitahata
正一 北畠
Usaburo Yamaguchi
卯三郎 山口
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正栄 川島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】厨芥を堆積発酵し高速で効率良くコンポスト化
することができる厨芥のコンポスト化方法及び装置を提
供する。 【構成】厨芥の破砕,種菌を含む物質との混合,該混合
物を半乾燥させる処理を同一槽内で行い、生成する半乾
燥物を好気的に発酵してコンポストに転換後、乾燥して
乾燥コンポストにすることを特徴とする。 【効果】厨芥を堆積発酵し高速で効率良くコンポスト化
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は厨芥を好気的に発酵させ
てコンポストに転換するコンポスト化方法及びその装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】家庭や外食産業から排出される厨芥は、
主として焼却や埋立てにより処分されている。焼却は排
ガスや焼却灰の最終処分が必要であり、埋立ては地下水
汚染や立地難等、多くの環境保全上の課題を抱えてい
る。
【0003】厨芥を好気性微生物により好気発酵させ、
堆肥、いわゆるコンポストに転換させる方法が、焼却や
埋立てに変わる無公害的処理方法として注目されてい
る。
【0004】厨芥のコンポスト化方法は、主として強制
撹拌下で加熱しつつ酸素と接触させて発酵させる混合撹
拌方法と、堆積して静置状態で発酵させる方法或いは堆
積して間歇的に混合いわゆる切り返しを行う準静置状態
で行う発酵方法とに分類される。
【0005】前者の例として、(1)特開平1−226786
号公報「有機物高速発酵装置」、(2)特開昭61−2810
91号公報「有機廃棄物を急速発酵処理し堆肥化する方法
及びその装置」、(3)特開昭60−255686号公報「堆肥
製造方法」、等がある。
【0006】後者の例として、(4)特開昭54−101769
号公報「有機性固形廃棄物の好気性発酵分解処理方法及
び装置」、(5)実開昭58−87847号公報「堆肥製造容
器」、等がある。
【0007】これらのほかに、原料有機廃棄物とコンポ
ストとを混合してから粒状成形した粒子を直接堆積して
発酵するようにした(6)特開昭58−55389号公報「有
機性廃棄物の堆肥化方法」、コンポストを種菌と混合し
て発酵させるようにした(7)特開昭53−44363 号公報
「スラッジ・コンポストの製造方法」、原料廃棄物の堆
積場所を順次移動し、各堆積場所を移動して切り返しを
する間に順次発酵させる(8)米国特許第3858504 号
「プレス フォア トリーティング ハウスホールド
リヒューズ」、仕切った複数区画からなる発酵槽の端の
区画から次の区画へ順次発酵反応物を移動する間にコン
ポスト化を完了させる(9)米国特許第4134731 号「コ
ンポスティング アパラータス ウィズ コミニュケー
ションモイスチュア コントロール アンド マセレー
タ ミーンズ」、発酵する前に破砕や余剰水分の除去を
行ういわゆる前処理を行う(10)米国特許第3858504 号
「プレス フォア トリーティング ハウスホールド
リヒューズ」、(11)欧州特許第309872号「フェルター
レン ツム コンポスティーレン フォル ミュル」、
(12)特開昭63−17282号公報「厨芥の処理方法」、(1
3)特開平1−167293号公報「厨芥処理機」等に記載の方
法がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】好気発酵によるコンポ
スト化方法においては、厨芥と空気との過剰接触や、厨
芥の分解時に、細胞から水分が滲み出し粒子間の空隙を
閉塞することによる空気の接触不良等の解決しなければ
ならない問題がある。
【0009】本発明の目的は前記問題点を解決し、効率
良く厨芥をコンポスト化できる厨芥のコンポスト化方法
及び装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、厨芥と種菌を
含む物質の破砕,厨芥と種菌を含む物質の混合による細
胞からの水分の浸出及び該混合物の半乾燥(約40〜6
5重量%の水分含有量)からなる厨芥処理を行った後、
生成した半乾燥物を好気的に発酵させてコンポストにす
ることを特徴とする。また、発酵を終えたコンポストを
さらに乾燥して、水分含有量15重量%以下にすること
を特徴とする。
【0011】前記混合物中の厨芥の粒径は、厨芥中の動
植物細胞径より大きく約10mm以下であることが好まし
い。例えば、2或いは3mm以上で約10mm以下である。
厨芥の破砕粒径は、厨芥と種菌との接触面積等を考慮す
ることが望ましい。
【0012】前記厨芥処理の過程は、30分から5時間
程度が好ましい。菌及び高分子加水分解酵素の生化学的
分解作用により細胞質液を滲出させるには、所定の温度
範囲に加熱し5分から20或いは30分または1時間程
度保持することが望ましい。尚、加熱温度範囲は種菌が
死滅しないでかつ高分子加水分解酵素が著しく失活しな
い温度で、菌が活動する温度及び該酵素が作用する温度
にするとよい。例えば、約30或いは40℃以上で80
℃以下にする。60℃前後にすると処理効率がよい。
【0013】また、前記菌の生化学的分解作用により細
胞質液を滲出させる際は、水分の存在下で行う。できれ
ば、含水率が40重量%以上が好ましい。
【0014】種菌及び/または該酵素を含む物質には、
好気性菌を含有する乾燥コンポストを用いることができ
る。
【0015】破砕の態様には、ホイールの自転或いは公
転による轢砕,回転刃による切断,回転ハンマーによる
撲砕等がある。
【0016】発酵槽は、厨芥が発酵を終了するのにかか
る日数に1を加えた数或いはそれ以上備えることが望ま
しい。
【0017】下記においては、水分の含有量15重量%
以下のコンポストを特に乾燥コンポストとして説明す
る。
【0018】
【作用】本発明では、まず厨芥と種菌を含む物質に破砕
・混合・半乾燥(実質40〜65重量%の水分含有量)
からなる厨芥処理が施される。この際、加熱と減圧或い
は加熱とガス通気を併用することが好ましい。
【0019】該厨芥処理の際、該酵素が作用しかつ好気
性菌の活動する温度で、撹拌しながら、該種菌を含む物
質と厨芥を接触させると、菌及び該酵素生化学的分解作
用、具体的には主に種菌を含む物質中の酵素が細胞膜及
び細胞壁の構成成分を分解すると伴に、実質菌の増殖を
伴わず菌から酵素が分泌され、該酵素の触媒作用によ
り、効果的に組織や細胞から細胞質液等を滲出させるこ
とができる。滲出した水分は撹拌手段や、通気加熱等の
手段により、堆積発酵に適した水分含量になるよう調節
する。さらに、前記接触させる間、酸素を供給すること
により、酸性化や悪臭発生をおこす嫌気発酵を防ぐ効果
があった。
【0020】本発明者らの研究により、従来の単純な水
切りや脱水ではもちろんのこと、通常のプレス程度で
は、動植物組織の細胞質に含まれる水分を滲出させる効
果が少ないことを知った。この状態では、たとえ発酵前
に水分調整をしても、発酵の際に前記細胞質の水分が滲
出し、堆積状態では好気的に発酵させることが難しい。
単なる破砕や脱水等に対し、菌及び酵素の生化学的分解
作用を利用し組織や細胞から細胞質液等を滲出させて、
好気発酵すると効果的にコンポスト化できる。本発明に
おいては、同一の撹拌手段を用いて破砕,混合,半乾燥
の各々の処理を実質同時に進行させることが好ましい。
このための撹拌手段としては、例えば掻き取り板或いは
轢砕ホイール等を用いるとよい。
【0021】このようにすることにより、厨芥処理装置
を小型にでき、処理速度が速く、メンテナンス容易な構
造にすることができる。
【0022】前記厨芥処理により生成した半乾燥物は、
複数の発酵槽のうちから選択した発酵槽に回分的に堆積
される。このため、厨芥の発生順に対応して連続して処
理することができる。
【0023】該発酵槽はガスを通気し、加熱手段により
適度な温度に保温する。
【0024】厨芥と種菌含有物質の混合物は前記厨芥処
理により部分分解し、半乾燥物となっているため、堆積
発酵中に細胞質等に含まれる水の滲出等が起こり、堆積
物間の空隙が閉塞し発酵等に弊害が生じることを防止で
き、効率良く発酵を進行させる事ができる。
【0025】発酵槽の数は、厨芥の発酵所要日数分に1
を加えた数以上に設けておけば、少なくとも各日分の厨
芥を順次独立した発酵槽でコンポスト化処理することが
できる。
【0026】発酵を終えた時点で、さらに通気と加熱を
行えば、前記発酵槽内で乾燥コンポストにすることがで
きる。発酵よりも高い温度でかつ通気速度を上げれば乾
燥時間を短くできる。
【0027】また、該乾燥コンポストは貯留装置を備え
ることにより貯留できる。
【0028】水切り,脱水やプレス等によって高BOD
排水を排出する従来の厨芥処理装置では、該処理装置の
他に該排水の処理をする装置等を付加する必要がある
が、本発明では、高BOD排水を排出せず、環境に与え
る悪影響が少なく装置も簡単にできる。
【0029】本発明の加熱手段として、低コストの熱
源、例えば深夜電力及び、太陽熱等を利用する蓄熱手段
を用いることができる。
【0030】本発明を効率良く運用するには、少なくと
も残飯や調理屑を主成分とする厨芥を用いるのがよい。
【0031】厨芥中に金属,ガラス,プラスチック等が
含まれている場合には、除外すべきである。磁性金属に
ついては装置の入り口等で磁力等により選別して除外す
ることが考えられる。動物性の骨,種子,少量の紙や植
物性繊維,貝殻等は厨芥中に含まれていても差し支えな
い。
【0032】
【実施例】
(実施例1)本発明による厨芥のコンポスト化装置の基
本構成及びコンポスト化方法の基本フォローの一例を図
1を用いて下記に説明する。
【0033】厨芥処理装置10を構成する厨芥処理槽中
に投入した厨芥Aと種菌を含む物質B3 とは、破砕と混
合或いは乾燥等に寄与する手段により破砕・混合・半乾
燥される。大粒径の魚類や獣骨,貝殻,根菜片等も破砕
できる。破砕,混合中には、加熱手段30から熱を供給
し、酸素を含むガスCを通気することを併用することが
好ましい。破砕及び混合の際に、厨芥中の動植物組織が
種菌を含む物質中に含まれる酵素及び好気性菌の分泌す
る酵素と接触すると、部分的に分解作用を受けて組織や
細胞から細胞質液等が滲出する。
【0034】前記厨芥処理槽内に投入された厨芥は、菌
の酵素と接触されることにより通常約1〜数時間程度の
処理でかなりの細胞組織から水分が滲出する。
【0035】該滲出した水分を含む前記混合物は、撹拌
手段や通気加熱等の手段により、堆積発酵に適した水分
含量を有する半乾燥物Dにされる。前記半乾燥物は、水
分含有量が実質40〜65重量%で粒状になることが望
ましい。
【0036】また、本発明においては、同一の撹拌手段
を用いて破砕,混合,半乾燥の各々の処理に対し実質同
時に進行させることに寄与することができる。例えば、
掻き取り板或いは轢砕ホイール等を前記同一の撹拌手段
として用いることができる。このため、厨芥処理装置は
小型にでき、処理速度が速く、メンテナンス容易な構造
にすることができる。
【0037】該厨芥処理装置10において前処理した前
記半乾燥物Dは、必要であれば移送手段70を用いて、
前記半乾燥物Dを移送し、分配及び堆積させる手段10
0により、発酵装置80を構成する複数の発酵槽の内か
ら選択した発酵槽に半乾燥物を回分的に堆積する。この
ため、厨芥の発生順に対応して連続して処理することが
できる。
【0038】該選択した発酵槽には酸素含有ガスCを通
気し、加熱手段90等により適度な温度に保温する。
【0039】前記厨芥処理装置による処理により部分分
解し、かつ半乾燥物となっているため、堆積発酵中に細
胞質等に含まれる水の滲出等が起こり堆積物間の空隙が
閉塞され、発酵等に弊害が生じることを防止できる。
【0040】種菌として用いた好気性菌の有機物酸化作
用によって、堆積物の分解が促進されるので、澱粉,蛋
白,脂肪等の易分解成分の大部分は発酵槽において3〜
5日間程度で分解し所定の発酵を終える。通常、温度4
0〜60℃で数日〜1週間程度発酵槽に保持し、全体的
にコンポストB1とする。発酵槽の数は、厨芥の発酵所
要日数分に1を加えた数以上設けておけば、少なくとも
各日分の厨芥を順次独立した発酵槽において、コンポス
ト化処理することができる。
【0041】発酵等により炭酸ガスと水分が生じた場合
或いは排気Eは排気手段130により排出できる。
【0042】所定の発酵を終えた時点で、さらに通気と
加熱を行えば、コンポストB1 はそのまま前記発酵槽で
乾燥コンポストB2 にすることができる。発酵よりも高
い温度でかつ通気速度を上げれば乾燥時間を短くでき
る。
【0043】乾燥コンポストB2 は発酵槽から取り出す
手段110により取り出し、貯留装置120を備えるこ
とにより貯留できる。
【0044】貯留装置120に、必要により排気を排出
する手段130を備えることができる。
【0045】また、乾燥コンポストB2 の一部を厨芥処
理装置10へ移送する手段60を備えることが好まし
い。
【0046】発酵状態や乾燥状態等をセンサ等の測定値
により把握し、加熱温度或いは通気速度等の条件を決定
することもできる。
【0047】(実施例2)図2に示す装置及びフローは
中大型規模用の一実施例を示す。大粒径の成分を含む厨
芥Aと種菌を含む物質B3 (本実施例では乾燥コンポス
トB2 を用いた)を厨芥処理槽14の上蓋12を開いて
該厨芥処理槽内に投入する。前記処理槽14には、槽加
熱ヒータを備えることができる。
【0048】種菌を含む物質B3 の投入量は厨芥重量の
1〜10重量%の範囲にする。該厨芥処理槽の外の底部
に設置した縦円筒形のモータ13,それに接続する回転
軸16、及び回転軸16に接続されている支持アーム1
8があり、該アームの先端に轢砕用の自転可能なホイー
ル15が取り付けられている。該アームは少なくとも1
個所の関節部を有し、ホイールの上下動に対応できるた
めの懸架機能を有する。必要に応じて左右方向の動きに
対応する関節を含む可動機能を付す。ホイールの接地面
には轢砕及び切断しやすいように溝を刻んである。ホイ
ールの公転軸と同じ方向の回転軸を持つ混合・撹拌兼掻
き取り用の掻き取り板を有し、前記厨芥処理槽底面を摺
動する。
【0049】前記厨芥処理槽とホイール及び掻き取り板
17とは相対的に回転していればよく、状況によって構
造や稼働の方法等を決める。また、槽加熱ヒータ11を
備える。
【0050】前記厨芥処理槽上面の気相部に温度センサ
ー19を配置し、乾燥の進行度を気相の温度変化により
温度測定器27を用いてモニタできる。温度センサは、
状況に応じて、望ましいと考える所に設置する。場合に
よっては、湿度,重量,厨芥から生じるガス成分等を測
定して乾燥状態を把握する。加熱及び通気は外気Cの一
部はブロアー21とヒータ20を経て系内に導入され、
バルブ132や配管131を経て排気133は系外に排
出される。
【0051】前記厨芥処理槽内で処理され、含水率が約
40〜65重量%に達した段階で、槽内構造物を回転さ
せて槽底開口部のダンパ22を開いて半乾燥物Dを受け
槽23に落す。この際、破砕された厨芥は、組織片又は
細胞レベル(5mm程度以下)の大きさになっている。次い
で、バルブ88と98を開け、各発酵槽82,83,8
4,85から出入りする配管状のバルブ87,90,9
1,99を閉じた状態でブロア96を稼働させることに
より現在仕込もうとしている発酵槽81中に半乾燥物D
を配管101,バルブ88を経て吸引移送して該発酵槽
内に堆積する。発酵槽81中に落下せず気体に同伴する
少量の微粒子と気体とをサイクロン95で分離し、排気
134は系外に排出される。仕込みの終了した時点でバ
ルブ90を開き、ブロア96を稼働して外気を配管93
を経て堆積層に通じ、排気をバルブ98と流量計62,
配管97を経て同様に系外に排出する。ヒータ86によ
り発酵に適する温度に保温する。厨芥処理物(半乾燥物
D)毎に、空いている発酵槽に仕込んで発酵を開始する
ことにより、負荷発生に対応する。所定の発酵が終了し
た時点で乾燥に転じる。該所定の発酵が終了した時に
は、易分解成分が減少し、実質上ない程度になっている
ことが望ましい。
【0052】乾燥の終了した乾燥コンポストB2 は貯留
装置121で貯留する。その一部は配管61を経て、配
管25により二次貯槽26に返送され種菌用として使用
される。条件によっては、発酵槽おいて所定の発酵をし
たコンポストB1 を二次貯槽26に返送する手段を設け
る。
【0053】(実施例3)図3に家庭用を意識した小型
の装置及びそのフローの一実施例を示す。図4は厨芥処
理槽14の平面図、図5は発酵槽81〜85を備える発
酵装置部分の水平断面図を示す。
【0054】厨芥A及び種菌用の乾燥コンポストB
2 は、フタ12を摺動して開いた投入口129を経て前
記厨芥処理槽14中に投入される。前記処理槽14に
は、槽加熱ヒータを備えることができる。
【0055】槽中央の回転軸16から支持アーム18に
より懸架された破砕用ホイール15と掻き取り板17を
モータ13により回転させることにより、厨芥成分を轢
砕,撹拌及び前記厨芥処理槽内壁の付着物等の掻き取り
が行われる。ホイールの接地面には轢砕及び切断しやす
いように溝124が刻んである。その間、外気Cをヒー
タ20で加熱し、配管24を経て、前記厨芥処理槽内に
導入し、水分を蒸発させることにより水分含有量約40
〜65重量%の半乾燥物Dを得る。Dは前記厨芥処理槽
底の開口部111から、下段の指定された発酵槽81内
に開口部112を経て、落下し堆積する。開口部111
にはゲート弁117を有しソレノイド118によって開
閉する。該発酵槽は環状の仕切りにより独立しており、
上部構造である前記厨芥処理槽と下部構造及び槽中芯部
分とはOリング状パッキンにより気密化し、かつ垂直軸
廻りにレボルバー式で回転できるようになっている。該
回転は、ギア128を127のモータにより動かすこと
により行われる。
【0056】前記発酵槽82〜85には回分式に順次仕
込み、通気と保温により好気発酵を行う。外気Cはヒー
タ31で加熱し、配管32から配管93を経て、各発酵
槽の通気口115を介して供給される。また、ヒータ8
6で発酵に適する温度に保温する。排気135は、摺動
開口部116から、配管97を通り、脱臭装置136,
ブロア96を経て排出される。ブロア部には、条件によ
っては脱硫化水素槽を設置する。発酵の終了した前記発
酵槽内のコンポストB1 はさらに通気を続けて乾燥を行
う。その後、生成した乾燥コンポストB2 は開閉機構1
14のゲート弁125をソレノイド126により開い
て、開口部113から最下段の貯留装置121中に貯留
される。122は乾燥コンポストB2 採取口、140は
操作パネルを示す。本システムはケーシング123内に
収納される。
【0057】(実施例4)図6に本発明の実施例を示
す。厨芥A及び種用の乾燥コンポストB2 はフタ12を
開いて投入口129を経て厨芥処理槽14中に供給され
る。厨芥処理槽14は支持アーム145にベアリング1
44を介して支持され、モータ13の回転力を減速器1
43,ギア142を介して、厨芥処理槽壁に伝えること
により回転する。
【0058】147は支持アームであり、149は底板
である。
【0059】図6のa−a′断面を図7に示す。厨芥処
理槽14中には溝124を有する横置き円柱状のホイー
ル15に収納する。ホイール15はホイール両側面を厨
芥処理槽14の内側面と摺動する以外は固定されておら
ず厨芥処理槽14の回転につれ転動する。ホイール15
の転動により、槽14中の一方の側壁から固定したアー
ム146が厨芥処理槽14中に延長し、槽内壁面に付着
した破砕厨芥をかきおとすための掻き取り板17に接続
している。外気Cは槽側壁から槽内に導入する配管14
8により槽内気相部に供給され排気は投入口129の間
隙から系外に排出される。水分調整の終了し、水分含有
量が約40〜65重量%となった半乾燥物Dは吸引移送
等の方法により抜き出し用配管101により厨芥処理槽
14から抜き出され、その後堆積発酵される。
【0060】
【発明の効果】本発明により、厨芥を堆積発酵し効率良
くコンポスト化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による厨芥のコンポスト化装置の基本構
成及びコンポスト化方法の基本フォロー図。
【図2】本発明による厨芥のコンポスト化装置及びコン
ポスト化方法の一実施例の説明図。
【図3】本発明による厨芥のコンポスト化装置及びコン
ポスト化方法の一実施例の説明図。
【図4】図3における厨芥処理槽の平面図。
【図5】図3における発酵槽81〜85を備える発酵装
置部分の水平断面図。
【図6】本発明による厨芥のコンポスト化装置及びコン
ポスト化方法の一実施例の説明図。
【図7】図7における装置のa−a´断面図。
【符号の説明】
10…厨芥処理装置、14…厨芥処理槽、15…ホイー
ル、16…回転軸、80…発酵装置、81〜85…発酵
槽、121…貯留装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北畠 正一 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所リビング機器事業部内 (72)発明者 山口 卯三郎 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所リビング機器事業部内 (72)発明者 川島 正栄 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所リビング機器事業部内

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】厨芥に種菌を含有する物質を混合し、好気
    的に発酵させてコンポスト化する厨芥のコンポスト化方
    法において、該種菌、及び種菌を含有する物質に含まれ
    ている高分子加水分解酵素群の生化学的分解作用により
    前記混合物から細胞質液を滲出させて脱水処理した後好
    気的に発酵させることを特徴とする厨芥のコンポスト化
    方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記混合物を30〜8
    0℃の温度範囲に加熱して前記細胞質液を滲出させるこ
    とを特徴とする厨芥のコンポスト化方法。
  3. 【請求項3】請求項2において、水分存在下で加熱し細
    胞質液を滲出させることを特徴とする厨芥のコンポスト
    化方法。
  4. 【請求項4】請求項1〜3において、前記細胞質液を滲
    出させた後、水分含有量を40〜65重量%にする半乾
    燥処理を行った後好気的に発酵させることを特徴とする
    厨芥のコンポスト化方法。
  5. 【請求項5】厨芥に種菌を含有する物質を混合し、好気
    的に発酵させてコンポスト化する厨芥のコンポスト化方
    法において、厨芥の粒径を細胞径より大きく10mm以下
    に調整した状態で前記種菌を含む物質と接触させ、30
    〜80℃の温度範囲に加熱して前記種菌の生化学的分解
    作用により細胞質液を滲出させた後、水分含有量を40
    〜65重量%の半乾燥状態にして好気的に発酵させるこ
    とを特徴とする厨芥のコンポスト化方法。
  6. 【請求項6】厨芥に種菌を含有する物質を混合し、好気
    的に発酵させてコンポスト化する厨芥のコンポスト化方
    法において、前記厨芥と前記種菌含有物質との混合,破
    砕,水分含有量を40〜65重量%にする半乾燥とを行
    い、その過程で前記種菌の生化学的分解作用により細胞
    質液を滲出させた後、好気的に発酵させてコンポスト化
    することを特徴とする厨芥のコンポスト化方法。
  7. 【請求項7】請求項6において、厨芥と種菌含有物質と
    の混合,破砕及び半乾燥処理を実質同時に進行させ、そ
    の過程で細胞質液を滲出し脱水を行った後好気的に発酵
    させることを特徴とする厨芥のコンポスト化方法。
  8. 【請求項8】請求項1〜7により好気的発酵が終了した
    コンポストを、堆積状態でさらに乾燥して水分含有量1
    5重量%以下にすることを特徴とする厨芥のコンポスト
    化方法。
  9. 【請求項9】厨芥又は種菌含有物質の破砕,厨芥と種菌
    を含む物質との混合及び半乾燥を、轢砕或いは掻き取り
    手段により行うことを特徴とする請求項5〜7の厨芥の
    コンポスト化方法。
  10. 【請求項10】種菌を含む物質を厨芥の重量に対して1
    〜10重量%混合することを特徴とする請求項6或いは
    7の厨芥のコンポスト化方法。
  11. 【請求項11】請求項1〜10に記載の半乾燥及び好気
    的発酵終了後の乾燥を、加熱下並びに減圧下或いは通気
    状態下で行うことを特徴とする厨芥のコンポスト化方
    法。
  12. 【請求項12】請求項6〜8に記載の厨芥を半乾燥物に
    する厨芥処理,該処理により生成した半乾燥物の発酵と
    乾燥との工程を回分式に逐次行うことを特徴とする厨芥
    のコンポスト化方法。
  13. 【請求項13】厨芥に種菌を含有する物質を混合する厨
    芥処理槽と、得られた厨芥を好気的に発酵させる発酵槽
    を有する厨芥のコンポスト化装置において、前記厨芥処
    理槽内に、厨芥の破砕と種菌を含有する物質との混合,
    破砕及び該混合物の半乾燥を実質同時に進行しうる撹拌
    部を備えたことを特徴とする厨芥のコンポスト化装置。
  14. 【請求項14】厨芥処理槽の撹拌部に、回転歯或いは回
    転するホイールと、掻き取り板とを有することを特徴と
    する請求項13の厨芥のコンポスト化装置。
  15. 【請求項15】請求項13に記載の前記発酵槽内の気相
    部の温度検出手段,該温度検出手段と連動する加熱電流
    遮断手段、並びに前記発酵槽内の半乾燥物或いはコンポ
    ストの排出手段とを有することを特徴とする厨芥のコン
    ポスト化装置。
  16. 【請求項16】請求項13に記載の前記発酵槽を複数備
    え、前記厨芥処理槽で得られた半乾燥物を該発酵槽へ選
    択的に分配移送しうる手段を有することを特徴とする厨
    芥のコンポスト化装置。
  17. 【請求項17】請求項13に記載の発酵槽を、厨芥が発
    酵を終了するのにかかる日数に少なくとも1を加えた数
    を備えたことを特徴とする厨芥のコンポスト化装置。
  18. 【請求項18】請求項14に記載の前記ホイールが前記
    厨芥処理槽の内底面を自転しつつ公転し、かつ前記掻き
    取り板が前記ホイールの公転軸と同じ方向の回転軸を有
    することを特徴とする厨芥のコンポスト化装置。
  19. 【請求項19】請求項14において、前記厨芥処理槽が
    実質水平方向の回転軸のまわりに回転可能な横置き円筒
    形であり、前記ホイールが前記厨芥処理槽と平行な自転
    軸及び公転軸を有し前記厨芥処理槽内底と接して回転さ
    れると共に、前記掻き取り板が前記厨芥処理槽外から固
    定されていることを特徴とする厨芥のコンポスト化装
    置。
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