JP3567037B2 - 厨芥処理装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として一般家庭やレストラン等の調理場より発生する、家庭生ごみ、食堂生ごみや学校等給食生ごみなど、種々の厨芥を処理する厨芥処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、厨芥などの廃棄物の好気性発酵処理、即ち堆肥化に関する技術が、無公害的処理方法としては勿論のこと、廃棄物の再利用技術及び自然還元を可能にする技術として見直され始めている。
【0003】
特に、厨芥については、残飯の大量消費産業であった畜産業が衰退するなどに伴ない、臭気汚染を解決した高速、高分解率で発酵処理できる処理装置の開発が望まれている。
【0004】
従来より、このような厨芥を処理する厨芥処理装置においては、装置内に配された処理槽に、おが屑等の分解媒体を満たすか又は該分解媒体を使用することなく、処理槽内に厨芥を投入し、適宜に撹拌することによって、厨芥を分解処理している。
【0005】
このような分解処理は、もともと分解媒体や厨芥に付着していたり、もしくは大気中に浮遊する好気性菌、または適宜に処理槽内に添加された好気性菌が、厨芥と混合撹拌されることによって、処理槽内に増殖して、厨芥に含まれる有機物を発酵処理するというものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の厨芥処理装置では、厨芥の処理速度及び分解率が十分でないため、その処理方式がバッチ方式とならざるを得ず、そのため、一度厨芥を投入すると所定の処理時間が経過するまでは次の厨芥を投入できず、連続的に発生する厨芥を処理する装置としては極めて不便なものであった。
【0007】
そこで、本発明は、上記の点に鑑み、厨芥を高速かつ高分解率で処理でき、これにより、厨芥の連続処理を可能にするとともに、装置の小型化及び処理生成物の少量化が図れる厨芥処理装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1の厨芥処理装置は、処理槽内に投入された厨芥を好気性菌によって処理する厨芥処理装置において、前記処理槽内に2本の水平な回転軸が平行に配され、各前記回転軸に径方向に延びる複数の撹拌部材がそれぞれ取付けられ、前記処理槽の底部が、各前記回転軸を中心とする断面略円孤状に形成され軸方向に延びる2つの湾曲面を有すると共に、前記2つの湾曲面は隣り合い、その重なり部分で頂部を軸方向に沿って形成し、前記2つの湾曲面がそれぞれ対応する前記回転軸に取付けられた前記撹拌部材の回転軌道に近接し、かつ、前記頂部が両前記回転軸より下方に位置し、少くとも一方の前記湾曲面に、酸素含有気体を供給する給気手段の給気口が形成され、この給気手段によって前記処理槽の底部から当該処理槽内に酸素含有気体を供給するようにし、前記回転軸が回転したとき、一方の前記回転軸の前記撹拌部材が、他方の前記回転軸及び当該他方の回転軸の前記撹拌部材と干渉することなく回転して、これら撹拌部材の回転により、前記処理槽内で前記厨芥が撹拌及び破砕されるようにし、更に、前記複数の撹拌部材が各前記回転軸の軸方向に並設された棒状部材であって、各前記回転軸に並設された前記複数の撹拌部材が、前記回転軸の軸方向中央部からその両側に向ってほぼ対称な螺旋状に配設されるように、前記回転軸の軸方向中央部からその両側に向って、同一の回転方向に、順次、所定の角度ずらされて配設されているものである。
【0009】
請求項2の厨芥処理装置は、請求項1において、前記給気手段が酸素含有気体を加熱する加熱手段を備え、前記加熱手段によって加熱された酸素含有気体を前記処理槽内に供給するものである。
【0010】
請求項3の厨芥処理装置は、請求項1において、一方の前記回転軸の前記撹拌部材と他方の前記回転軸の前記撹拌部材との回転軌道が、前記2本の回転軸間において、互い違いになるように前記撹拌部材が配されているものである。
【0011】
請求項4の厨芥処理装置は、請求項1において、前記処理槽内に厨芥を投入するための投入口が、前記処理槽上部に設けられ、かつ、前記2本の回転軸の軸方向中央部の上方に位置するものである。
【0012】
請求項5の厨芥処理装置は、請求項1において、前記処理槽底部の前記湾曲面に配された前記給気口に、通過する酸素含有気体を均一に分散させる散気板を配して、前記給気口を通って前記処理槽内に送り込まれる酸素含有気体を均一に分散させるものである。
【0013】
請求項6の厨芥処理装置は、請求項1において、前記2本の回転軸を同一方向及び反対方向のいずれの回転方向についても駆動させることができる駆動手段と、前記2本の回転軸の回転方向の切り替えを制御する制御手段とを備えたものである。
【0014】
【作用】
請求項1の厨芥処理装置では、給気手段によって、処理槽の底部から処理槽内に例えば空気などの酸素含有気体を供給する。また、処理槽内に配された2本の回転軸にそれぞれ取付けられた複数の撹拌部材が、自身の回転軸の回転によって、他の回転軸及びそれに取付けられた撹拌部材と干渉することなく処理槽内を回転して、これら撹拌部材の回転により、処理槽内の厨芥が撹拌及び破砕される。その際、処理槽の底部の2つの湾曲面が撹拌部材の回転軌道に近接しており、また、これら2つの湾曲面のなす円弧の交点によって形成された頂部が断面略楔状に上方に隆起した形状を有するため、処理槽底部、特に2本の回転軸間の下方の領域でも厨芥が停滞することなく、良好に撹拌される。また、撹拌棒の回転軌道が近接している湾曲面に給気手段の給気口が配されているので、処理槽底部から供給された酸素含有気体を処理槽内に効率的に拡散させることができる。更に、各回転軸に並設された複数の棒状の撹拌部材が、回転軸の中央部からその両側に向って、同一の回転方向に、順次、所定の角度ずらされて配設され、これにより、複数の撹拌棒が、前記回転軸の軸方向中央部からその両側に向ってほぼ対称な螺旋状に配設されている。そのため、2本の回転軸の回転方向を変えることにより、厨芥を、処理槽中央部に集めたり、処理槽両側部に移動させたりすることができる。
請求項2の厨芥処理装置では、加熱手段によって加熱された酸素含有気体を処理槽内に供給する。
【0015】
請求項3の厨芥装置装置では、回転軸の軸方向に並設された複数の棒状の撹拌部材が、2本の回転軸間で、それらの回転軌道が互い違いになるように配されている。そのため、2本の回転軸を同一方向に回転させたときには、両回転軸間を、一の回転軸の撹拌部材と他の回転軸の撹拌部材とが反対方向に通過するため厨芥の破砕効果が高い。また、2本の回転軸を反対方向に回転させたときには、両回転軸間を、一の回転軸の撹拌部材と他の回転軸の撹拌部材とが同一方向に通過するため、撹拌効率が高く、厨芥と処理槽の上部空間の空気との接触効率をより向上させることができる。
【0016】
請求項4の厨芥処理装置では、軸方向中央部に設けられた投入口から厨芥を投入するとき、回転軸の回転方向を適宜に設定して撹拌部材の対称な螺旋状配列により、厨芥を処理槽の中央部から両端部に移動させることができる。そのため、厨芥の投入が簡便でありながら、効率の良い撹拌が可能である。
【0017】
請求項5の厨芥処理装置では、処理槽底部の湾曲面に設けられた給気口に、通過する酸素含有気体を均一に分散させる散気板を設けたので、酸素含有気体が処理槽内に均一に広範囲に送り込まれる。
【0018】
請求項6の厨芥処理装置では、制御手段が2本の回転軸の回転方向を同一方向及び反対方向に切り替えるので、厨芥の破砕及び撹拌を効果的に行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例に係る厨芥処理装置10について図1〜6を参照して説明する。
【0020】
図1は、本発明の一実施例に係る厨芥処理装置10の斜視図であり、図2は、この厨芥処理装置10における処理部12の一部欠截斜視図であり、図3は、処理部12の内部を示す平面断面図であり、図4は、図3のA−A断面図であり、図5は、処理部12の側面断面を模式的に表した図であり、図6は、処理部12の底部の要部拡大断面図である。
【0021】
この厨芥処理装置10は、レストランや学校等の施設で用いられる業務用の厨芥処理装置であり、厨芥を好気性菌によって発酵処理して、僅かに生じる処理生成物を堆肥として排出するものである。この厨芥処理装置10は、外径寸法が幅約2m×奥行約1.3m×高さ約1.3mで、厨芥の処理能力が最大50kg/日である。
【0022】
図1に示すように、厨芥処理装置10は、厨芥を処理する処理部12と、処理部12内に空気を供給する給気部14と、処理部12内の気体を脱臭処理して外部に排気する脱臭部16と、処理部12、給気部14及び脱臭部16の動作を制御する制御部18と、これらを収納する外装ハウジング20とよりなる。
【0023】
まず、処理部12の構成について図2〜5を参照して説明する。
【0024】
処理部12は、おが屑等の分解媒体Sが充填され厨芥の撹拌及び破砕が同時に行なわれる処理槽22を1槽有する。この処理槽22は、幅方向に長い水平断面矩形のケーシング24によって形成されており、図4に示すように、処理槽22の底部は、その奥行方向における断面形状が略ω字状に形成されている。処理槽22の外壁面には、処理槽22内の温度を発酵適温に維持するために、断熱材(不図示)が配されている。
【0025】
処理槽22の幅方向中央部の上方には、前方に傾斜した天井面に厨芥を投入するための投入口26が設けられている。この投入口26を開閉する投入口蓋28は、外装ハウジング20の前方に傾斜した天井面に取付けられている。
【0026】
処理槽22の底部の幅方向中央部、即ち後述する前方の湾曲面44aの幅方向中央部前方寄りには、発酵処理による処理生成物や古くなった分解媒体Sを排出するための排出口30が設けられている。この排出口30には、その下辺に設けられたヒンジによって上部が前方に回動する排出口扉32が配されている。なお、図1に示すように、外装ハウジング20の前面には、排出口30からの排出物を装置10外に出すための扉20aが設けられている。
【0027】
この処理槽22には、各々独立に正逆回転自在の2本の回転軸34a、34bが同一水平面上に平行に配されている。この2本の回転軸34a、34bは、処理槽22の幅方向を軸方向とするように配され、その左右両側壁を貫通して、各々の一端が処理槽22の外側に配されたモータ36a、36bに接続されている。詳細には、前方の回転軸34aは、処理槽22の左側壁を貫通して外部に突出した左端部にスプロケット38aが取付けられて、チェーン40aを介して処理槽22の後方に配されたモータ36aに接続されており、後方の回転軸34bは、処理槽22の右側壁を貫通して外部に突出した右端部にスプロケット38bが取付けられて、チェーン40bを介して処理槽22の後方に配された他のモータ36bに接続されている。
【0028】
図3に示すように、2本の回転軸34a、34bには、それぞれ、長さの等しい18本の丸棒状の撹拌棒42が、所定の間隔をあけて、回転軸34a、34bの径方向に貫通して取付けられている。そして、各撹拌棒42は、その長さ方向の中央部で回転軸34に固定され、その両端が回転軸34から対称に突出している。
【0029】
ここで、処理槽22の底部の形状について、図5を参照して詳述する。
【0030】
処理槽22の底部は、各回転軸34a、34bを中心とする断面円孤状に形成されその軸方向に延びる前後2つの湾曲面44a、44bを有し、これら2つの湾曲面44a、44bが、その重なり合った部分で頂部46を軸方向に形成している。この2つの湾曲面44a、44bのなす円弧は、同一半径Rを有する。
【0031】
各湾曲面44a、44bは、それぞれ対応する回転軸34a、34bに取付けられた撹拌棒42の回転軌道の外端に近接している。つまり、撹拌棒42の回転軌道半径rは、湾曲面44の半径Rよりもやや小さく設定されている。
【0032】
2本の回転軸34a、34bの間隔dは、撹拌棒42が回転したときに他方の回転軸34と干渉しないように、撹拌棒42の回転軌道半径rよりも大きく、かつ、前後の湾曲面44a、44bのなす円弧が交差するように前後の湾曲面44a、44bの半径の和2R以下に設定されている。
【0033】
湾曲面44の頂部46は、2本の回転軸34a、34bより下方に位置している。つまり、両湾曲面44a、44bの最下端から頂部46までの高さhは、湾曲面44の半径Rよりも小さく設定されている。
【0034】
つぎに、撹拌棒42の配設について、図3、4を参照して詳述する。
【0035】
図3に示すように、前後の回転軸34a、34bには、それぞれ複数の撹拌棒42が等間隔に並設されており、両回転軸34a、34bの間でその間隔は同一寸法に設定されている。そして、前方の回転軸34aの撹拌棒42の回転軌道と後方の回転軸34bの撹拌棒42の回転軌道とが、両回転軸34a、34b間で互い違いになるように、両者間において、撹拌棒42が前記した等間隔の寸法の1/2だけ軸方向にずらされて配設されている。
【0036】
図3、4に示すように、各回転軸34a、34bの撹拌棒42は、回転軸34の軸方向中央部からその両側に向ってほぼ対称な螺旋状に配設されている。すなわち、撹拌棒42は、回転軸34の軸方向中央部からその両側に向って、同一の回転方向(図4において時計周り)に、順次、所定角度(θ=20°)ずらされて配設されている。これにより、図4に示すように、撹拌棒42は、各回転軸34a、34bに対し、その軸方向の半分の領域でみれば、放射状の配列形状を有する。なお、2本の回転軸34a、34b間において、前記した螺旋状の配列は同一形状に構成されている。
【0037】
つぎに、給気部14の構成について説明する。
【0038】
給気部14は、処理部12の処理槽22に対しその底部から加熱した空気を供給するものであり、図1に示すように、処理槽22の前方に配されて、外気を吸引して加熱する吸引加熱部48と、処理槽22底部の外壁面に配されて、吸引加熱部48により加熱された空気を処理槽22内に均一に分散させて吹出す4つの吹出部50、50…と、吸引加熱部48と吹出部50とを連結する給気ダクト52とよりなる。
【0039】
吸引加熱部48は、不図示の吸気ファンとヒータを備え、吸引した外気を該ヒータにより温めて給気ダクト52に送り込む。該ヒータによる加熱は、処理槽22内の温度が発酵適温(30〜40℃)に維持される程度に制御されている。
【0040】
吹出部50は、処理槽22底部の前後の湾曲面44a、44bに軸方向に各2つ設けられた矩形の給気口53、53…に、1つずつ取付けられている。
【0041】
図6に示すように、吹出部50は、通過する気体を均一に分散させる散気板54と、この散気板54を挾持する2枚の湾曲した金属板56、56とを備える。そして、この散気板54を金属板56、56間に挾持した挾持物を、処理槽22の湾曲面44の外周面にバネ58、58によって押圧して、給気口53を覆うよう構成されている。ここで、金属板56には多数の孔が穿設されており、バネ58、58の一端は前記挾持物を収納する吹出し箱60の内面に固定されている。そして、この吹出し箱60は、湾曲面44にネジ止めされており、その中央部に給気ダクト52が連結されている。
【0042】
散気板54は、通気性を有する多孔質のシート状物であって、例えば、ポリプロピレン等の合成樹脂製の連続気泡体や、不織布シートなどのフィルターが例として挙げられる。
【0043】
脱臭部16は、図1に示すように、処理槽22内に発生する水蒸気及び臭いを処理槽22外に吸出す排気ファン62と、この排気ファン62から送り込まれた気体を脱臭して装置10の外部に排気する脱臭装置64とよりなる。この排気ファン62は、処理槽22背面の軸方向中央上端部に取付けられており、図4に示すように、その前方には排気フィルタ66が配されている。そして、排気ファン62と脱臭装置64はダクト68で接続され、さらに脱臭装置64には、外装ハウジング20外に排気するためのダクト70が設けられている。
【0044】
制御部18は、図1に示すように、外装ハウジング20の前面に設けられた操作盤72と、その後方に配され厨芥処理装置10の動作を制御する制御ボックス74とよりなる。
【0045】
以下、この厨芥処理装置10の動作について説明する。
【0046】
まず、本厨芥処理装置10を使用する場合には、処理槽22内におが屑などの分解媒体Sを所定量充填しておく。ここで、分解媒体Sは、おが屑に限定されることなく、菌体が生息する多孔質体であれば、例えば、ゼオライト、パーライトなどでもよい。分解媒体Sの充填量は、その上限が、図4において点線Lで示す回転軸34a、34bの高さ以下にしておくことが好ましい。
【0047】
厨芥は、投入口蓋28を開けて投入口26から処理槽22内に投入される。この厨芥の投入量は、多くとも撹拌棒42の回転軌道の上端までとすることが好ましい。
【0048】
つぎに、2本の回転軸34a、34bの回転による撹拌、破砕の作用について説明する。
【0049】
両回転軸34a、34bに取付けられた撹拌棒42は、図3に示すように、互い違いに配されているので、同一方向に回転させたときには、両回転軸34a、34b間を、前後の回転軸34a、34bの撹拌棒42が反対方向に通過する。そのため、この撹拌棒42のすれ違いにより高い厨芥破砕効果が得られる。
【0050】
一方、両者を反対方向に回転させたときには、両回転軸34a、34b間を、前後の回転軸34a、34bの撹拌棒が同一方向に通過する。そのため、高い厨芥撹拌効果が得られる。特に、前方の回転軸34aを図4における反時計周りに後方の回転軸34bを図4における時計周り回転させると、中央で厨芥等の処理物をすくい上げるように撹拌がなされるため、処理物と処理槽22上部空間の空気との接触効率を高くすることができる。
【0051】
各回転軸34a、34bに取付けられた撹拌棒42は、上述したように軸方向に対称な螺旋状に配されているため、一方向に回転させたときには、処理物が軸方向中央から両側に向って移動し、その反対の方向に回転させたときには、処理物が両側から中央に移動する。すなわち、例えば、前方の回転軸34aを図4における時計周りに回転させたときには、処理物が中央に集められ、図4における反時計周りに回転させたときには、処理物が両側部に移動する。これにより、処理槽22の鉛直方向、即ち高さ方向における撹拌のみならず、処理槽22の軸方向における撹拌も効率的に行なうことができる。
【0052】
つぎに、連続運転時における本厨芥処理装置10の動作について説明する。
【0053】
(ア) 給気部14が連続的又は間欠的に動作して、処理槽22底部から処理槽22内に加熱空気が供給される。このとき、処理槽22内に吹出される空気は、散気板54によって均一に広範囲に吹き出される。
【0054】
(イ) 制御部18により、上述した作用を有する回転軸34a、34bに対し、それらの回転方向及び回転速度を制御して、処理槽22内の処理物を効率的に破砕及び撹拌する。この撹拌により、給気部14によって処理槽22内に供給された加熱空気の分散が促進される。なお、回転速度は、通常2〜3回/分である。
【0055】
(ウ) 上記(ア)、(イ)によって発酵適温に保持される処理槽22内では、好気性菌が活性化され、増殖して、厨芥の発酵処理が効果的になされる。なお、好気性菌による発酵処理は、通常、厨芥に含まれる有機物の約90%を水と二酸化炭素に分解し、残り約10%が完全に分解されずに処理生成物(中間代謝物)として処理槽22内に残存する。
【0056】
(エ) 好気性菌による発酵処理により処理槽22中に発生する水蒸気及び臭いを、脱臭部16によって脱臭した後、装置10の外部に排気する。
【0057】
(オ) 厨芥を投入するときには、処理槽22の幅方向中央部に設けられた投入口26から投入する。このとき、回転軸34a、34bの回転方向を、処理物が処理槽22の両側部に移動するように制御する。
【0058】
(カ) 分解媒体Sが古くなったり、処理生成物の残存量が多くなったときには、排出口扉32を開けて、排出口30から古くなった分解媒体S及び処理生成物を堆肥として排出する。この際、排出口30は、処理槽22の幅方向中央部に設けられているので、回転軸34a、34bの回転方向を、処理物が処理槽22の中央部に集まるように制御する。ここで、前方の回転軸34aの撹拌棒42の螺旋状配列は、中央に処理物を集めるように回転させたときにその処理物を前方の排出口30に向って掻き出すように構成されているので、別途掻き出す作業をしなくても、回転軸34aの回転によって、良好に処理物が排出口30から掻き出される。
【0059】
本実施例の厨芥処理装置10であると、処理槽22の底部から処理槽22内に加熱された空気を供給するため、処理槽22内、特に処理槽22底部に存在する好気性菌に酸素が十分に供給されて好気性菌が活性化されるとともに、処理槽22内を発酵適温に維持することができる。そのため、厨芥の処理速度及び分解率が高い。特に、給気口53が湾曲面44に配され、その湾曲面44に近接して撹拌棒42が回転するので、空気が処理槽22内に効率的に拡散される。
【0060】
また、処理槽22底部の略ω字状の形状により、処理槽22底部、特に2本の回転軸34a、34b間の領域でも分解媒体及び厨芥が停滞することなく、良好に撹拌される。
【0061】
さらに、撹拌棒42の上記した互い違いの配列により、高い厨芥破砕効果と、撹拌効果が得られ、上記した対称な螺旋状の配列により、厨芥を処理槽22中央部に集めたり、処理槽22両側部に移動させることができる。これにより、処理槽22全体における均一な撹拌が可能になる。
【0062】
なお、上記実施例おいて、厨芥を投入するときなどに好気性菌を処理槽22に添加してもよい。このように好気性菌を添加する場合には、分解媒体の使用を省くこともできる。
【0063】
また、処理槽22内の温度を発酵適温に保つために、給気部14から供給する空気を加熱する代りに、処理槽22の外壁面にヒータ等の加熱手段を設けてもよい。さらに、これら両方により発酵適温を維持するように構成してもよい。
【0064】
また、2本の回転軸34a、34bを駆動させるためのモータ36a、36bは、上記のように、2つである必要はなく、1つで構成してもよい。1つで構成する場合には、適宜のギアを設けて両回転軸34a、34bの回転方向および回転速度を変えることができる。
【0065】
また、2本の回転軸34a、34bにおける撹拌棒42の螺旋状の配列は、上記のように同一形状であっても、該2本間で逆向きに傾斜する形状であってもよい。
【0066】
【発明の効果】
請求項1の厨芥処理装置であると、処理槽底部から処理槽内に酸素含有気体を供給するので、処理槽内、特に処理槽底部に存在する好気性菌に酸素が十分に供給され、好気性菌が活性化される。そのため、厨芥の処理速度及び分解率が高く、よって、厨芥の連続処理が可能になるとともに、装置の小型化及び処理生成物の少量化が図れる。また、処理槽内における厨芥の停滞がなく、良好に撹拌され、また、酸素を処理槽内に効率的に撹拌させることができる。更に、厨芥を処理槽中央部に集めたり、処理槽両側部に移動させたりすることができるので、回転軸の軸方向における厨芥の撹拌を効率良く行なうことができるとともに、厨芥投入時に中央部に投入するだけで両側部にも厨芥が行渡り、また、処理生成物排出時に中央部に集めて容易に排出することもできる。
請求項2の厨芥処理装置であると、加熱された酸素含有気体を処理槽内に供給することによって、処理槽内が発酵適温に保持され、好気性菌がより活性化されるので、厨芥の処理効率がより高い。
【0067】
請求項3の厨芥処理装置であると、2本の回転軸の回転方向を変えることにより、厨芥の撹拌及び破砕を効率良く行なうことができる。
【0068】
請求項5の厨芥処理装置であると、散気板により酸素が処理槽内に均一かつ広範囲に送り込まれるので、処理効率により優れる。
【0069】
請求項6の厨芥処理装置であると、厨芥の破砕及び撹拌が効果的になされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る厨芥処理装置10の斜視図である。
【図2】厨芥処理装置10の処理部12の一部欠截斜視図である。
【図3】処理部12の内部を示す平面断面図である。
【図4】図3のA−A断面図である。
【図5】処理部12の側面断面を模式的に表した図である。
【図6】処理部12の底部の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
10……厨芥処理装置
12……処理部
14……給気部
18……制御部
22……処理槽
26……投入口
34a、34b…回転軸
36a、36b…モータ
42……撹拌棒
44a、44b…湾曲面
46……頂部
48……吸引加熱部
50……吹出部
53……給気口
54……散気板
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として一般家庭やレストラン等の調理場より発生する、家庭生ごみ、食堂生ごみや学校等給食生ごみなど、種々の厨芥を処理する厨芥処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、厨芥などの廃棄物の好気性発酵処理、即ち堆肥化に関する技術が、無公害的処理方法としては勿論のこと、廃棄物の再利用技術及び自然還元を可能にする技術として見直され始めている。
【0003】
特に、厨芥については、残飯の大量消費産業であった畜産業が衰退するなどに伴ない、臭気汚染を解決した高速、高分解率で発酵処理できる処理装置の開発が望まれている。
【0004】
従来より、このような厨芥を処理する厨芥処理装置においては、装置内に配された処理槽に、おが屑等の分解媒体を満たすか又は該分解媒体を使用することなく、処理槽内に厨芥を投入し、適宜に撹拌することによって、厨芥を分解処理している。
【0005】
このような分解処理は、もともと分解媒体や厨芥に付着していたり、もしくは大気中に浮遊する好気性菌、または適宜に処理槽内に添加された好気性菌が、厨芥と混合撹拌されることによって、処理槽内に増殖して、厨芥に含まれる有機物を発酵処理するというものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の厨芥処理装置では、厨芥の処理速度及び分解率が十分でないため、その処理方式がバッチ方式とならざるを得ず、そのため、一度厨芥を投入すると所定の処理時間が経過するまでは次の厨芥を投入できず、連続的に発生する厨芥を処理する装置としては極めて不便なものであった。
【0007】
そこで、本発明は、上記の点に鑑み、厨芥を高速かつ高分解率で処理でき、これにより、厨芥の連続処理を可能にするとともに、装置の小型化及び処理生成物の少量化が図れる厨芥処理装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1の厨芥処理装置は、処理槽内に投入された厨芥を好気性菌によって処理する厨芥処理装置において、前記処理槽内に2本の水平な回転軸が平行に配され、各前記回転軸に径方向に延びる複数の撹拌部材がそれぞれ取付けられ、前記処理槽の底部が、各前記回転軸を中心とする断面略円孤状に形成され軸方向に延びる2つの湾曲面を有すると共に、前記2つの湾曲面は隣り合い、その重なり部分で頂部を軸方向に沿って形成し、前記2つの湾曲面がそれぞれ対応する前記回転軸に取付けられた前記撹拌部材の回転軌道に近接し、かつ、前記頂部が両前記回転軸より下方に位置し、少くとも一方の前記湾曲面に、酸素含有気体を供給する給気手段の給気口が形成され、この給気手段によって前記処理槽の底部から当該処理槽内に酸素含有気体を供給するようにし、前記回転軸が回転したとき、一方の前記回転軸の前記撹拌部材が、他方の前記回転軸及び当該他方の回転軸の前記撹拌部材と干渉することなく回転して、これら撹拌部材の回転により、前記処理槽内で前記厨芥が撹拌及び破砕されるようにし、更に、前記複数の撹拌部材が各前記回転軸の軸方向に並設された棒状部材であって、各前記回転軸に並設された前記複数の撹拌部材が、前記回転軸の軸方向中央部からその両側に向ってほぼ対称な螺旋状に配設されるように、前記回転軸の軸方向中央部からその両側に向って、同一の回転方向に、順次、所定の角度ずらされて配設されているものである。
【0009】
請求項2の厨芥処理装置は、請求項1において、前記給気手段が酸素含有気体を加熱する加熱手段を備え、前記加熱手段によって加熱された酸素含有気体を前記処理槽内に供給するものである。
【0010】
請求項3の厨芥処理装置は、請求項1において、一方の前記回転軸の前記撹拌部材と他方の前記回転軸の前記撹拌部材との回転軌道が、前記2本の回転軸間において、互い違いになるように前記撹拌部材が配されているものである。
【0011】
請求項4の厨芥処理装置は、請求項1において、前記処理槽内に厨芥を投入するための投入口が、前記処理槽上部に設けられ、かつ、前記2本の回転軸の軸方向中央部の上方に位置するものである。
【0012】
請求項5の厨芥処理装置は、請求項1において、前記処理槽底部の前記湾曲面に配された前記給気口に、通過する酸素含有気体を均一に分散させる散気板を配して、前記給気口を通って前記処理槽内に送り込まれる酸素含有気体を均一に分散させるものである。
【0013】
請求項6の厨芥処理装置は、請求項1において、前記2本の回転軸を同一方向及び反対方向のいずれの回転方向についても駆動させることができる駆動手段と、前記2本の回転軸の回転方向の切り替えを制御する制御手段とを備えたものである。
【0014】
【作用】
請求項1の厨芥処理装置では、給気手段によって、処理槽の底部から処理槽内に例えば空気などの酸素含有気体を供給する。また、処理槽内に配された2本の回転軸にそれぞれ取付けられた複数の撹拌部材が、自身の回転軸の回転によって、他の回転軸及びそれに取付けられた撹拌部材と干渉することなく処理槽内を回転して、これら撹拌部材の回転により、処理槽内の厨芥が撹拌及び破砕される。その際、処理槽の底部の2つの湾曲面が撹拌部材の回転軌道に近接しており、また、これら2つの湾曲面のなす円弧の交点によって形成された頂部が断面略楔状に上方に隆起した形状を有するため、処理槽底部、特に2本の回転軸間の下方の領域でも厨芥が停滞することなく、良好に撹拌される。また、撹拌棒の回転軌道が近接している湾曲面に給気手段の給気口が配されているので、処理槽底部から供給された酸素含有気体を処理槽内に効率的に拡散させることができる。更に、各回転軸に並設された複数の棒状の撹拌部材が、回転軸の中央部からその両側に向って、同一の回転方向に、順次、所定の角度ずらされて配設され、これにより、複数の撹拌棒が、前記回転軸の軸方向中央部からその両側に向ってほぼ対称な螺旋状に配設されている。そのため、2本の回転軸の回転方向を変えることにより、厨芥を、処理槽中央部に集めたり、処理槽両側部に移動させたりすることができる。
請求項2の厨芥処理装置では、加熱手段によって加熱された酸素含有気体を処理槽内に供給する。
【0015】
請求項3の厨芥装置装置では、回転軸の軸方向に並設された複数の棒状の撹拌部材が、2本の回転軸間で、それらの回転軌道が互い違いになるように配されている。そのため、2本の回転軸を同一方向に回転させたときには、両回転軸間を、一の回転軸の撹拌部材と他の回転軸の撹拌部材とが反対方向に通過するため厨芥の破砕効果が高い。また、2本の回転軸を反対方向に回転させたときには、両回転軸間を、一の回転軸の撹拌部材と他の回転軸の撹拌部材とが同一方向に通過するため、撹拌効率が高く、厨芥と処理槽の上部空間の空気との接触効率をより向上させることができる。
【0016】
請求項4の厨芥処理装置では、軸方向中央部に設けられた投入口から厨芥を投入するとき、回転軸の回転方向を適宜に設定して撹拌部材の対称な螺旋状配列により、厨芥を処理槽の中央部から両端部に移動させることができる。そのため、厨芥の投入が簡便でありながら、効率の良い撹拌が可能である。
【0017】
請求項5の厨芥処理装置では、処理槽底部の湾曲面に設けられた給気口に、通過する酸素含有気体を均一に分散させる散気板を設けたので、酸素含有気体が処理槽内に均一に広範囲に送り込まれる。
【0018】
請求項6の厨芥処理装置では、制御手段が2本の回転軸の回転方向を同一方向及び反対方向に切り替えるので、厨芥の破砕及び撹拌を効果的に行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例に係る厨芥処理装置10について図1〜6を参照して説明する。
【0020】
図1は、本発明の一実施例に係る厨芥処理装置10の斜視図であり、図2は、この厨芥処理装置10における処理部12の一部欠截斜視図であり、図3は、処理部12の内部を示す平面断面図であり、図4は、図3のA−A断面図であり、図5は、処理部12の側面断面を模式的に表した図であり、図6は、処理部12の底部の要部拡大断面図である。
【0021】
この厨芥処理装置10は、レストランや学校等の施設で用いられる業務用の厨芥処理装置であり、厨芥を好気性菌によって発酵処理して、僅かに生じる処理生成物を堆肥として排出するものである。この厨芥処理装置10は、外径寸法が幅約2m×奥行約1.3m×高さ約1.3mで、厨芥の処理能力が最大50kg/日である。
【0022】
図1に示すように、厨芥処理装置10は、厨芥を処理する処理部12と、処理部12内に空気を供給する給気部14と、処理部12内の気体を脱臭処理して外部に排気する脱臭部16と、処理部12、給気部14及び脱臭部16の動作を制御する制御部18と、これらを収納する外装ハウジング20とよりなる。
【0023】
まず、処理部12の構成について図2〜5を参照して説明する。
【0024】
処理部12は、おが屑等の分解媒体Sが充填され厨芥の撹拌及び破砕が同時に行なわれる処理槽22を1槽有する。この処理槽22は、幅方向に長い水平断面矩形のケーシング24によって形成されており、図4に示すように、処理槽22の底部は、その奥行方向における断面形状が略ω字状に形成されている。処理槽22の外壁面には、処理槽22内の温度を発酵適温に維持するために、断熱材(不図示)が配されている。
【0025】
処理槽22の幅方向中央部の上方には、前方に傾斜した天井面に厨芥を投入するための投入口26が設けられている。この投入口26を開閉する投入口蓋28は、外装ハウジング20の前方に傾斜した天井面に取付けられている。
【0026】
処理槽22の底部の幅方向中央部、即ち後述する前方の湾曲面44aの幅方向中央部前方寄りには、発酵処理による処理生成物や古くなった分解媒体Sを排出するための排出口30が設けられている。この排出口30には、その下辺に設けられたヒンジによって上部が前方に回動する排出口扉32が配されている。なお、図1に示すように、外装ハウジング20の前面には、排出口30からの排出物を装置10外に出すための扉20aが設けられている。
【0027】
この処理槽22には、各々独立に正逆回転自在の2本の回転軸34a、34bが同一水平面上に平行に配されている。この2本の回転軸34a、34bは、処理槽22の幅方向を軸方向とするように配され、その左右両側壁を貫通して、各々の一端が処理槽22の外側に配されたモータ36a、36bに接続されている。詳細には、前方の回転軸34aは、処理槽22の左側壁を貫通して外部に突出した左端部にスプロケット38aが取付けられて、チェーン40aを介して処理槽22の後方に配されたモータ36aに接続されており、後方の回転軸34bは、処理槽22の右側壁を貫通して外部に突出した右端部にスプロケット38bが取付けられて、チェーン40bを介して処理槽22の後方に配された他のモータ36bに接続されている。
【0028】
図3に示すように、2本の回転軸34a、34bには、それぞれ、長さの等しい18本の丸棒状の撹拌棒42が、所定の間隔をあけて、回転軸34a、34bの径方向に貫通して取付けられている。そして、各撹拌棒42は、その長さ方向の中央部で回転軸34に固定され、その両端が回転軸34から対称に突出している。
【0029】
ここで、処理槽22の底部の形状について、図5を参照して詳述する。
【0030】
処理槽22の底部は、各回転軸34a、34bを中心とする断面円孤状に形成されその軸方向に延びる前後2つの湾曲面44a、44bを有し、これら2つの湾曲面44a、44bが、その重なり合った部分で頂部46を軸方向に形成している。この2つの湾曲面44a、44bのなす円弧は、同一半径Rを有する。
【0031】
各湾曲面44a、44bは、それぞれ対応する回転軸34a、34bに取付けられた撹拌棒42の回転軌道の外端に近接している。つまり、撹拌棒42の回転軌道半径rは、湾曲面44の半径Rよりもやや小さく設定されている。
【0032】
2本の回転軸34a、34bの間隔dは、撹拌棒42が回転したときに他方の回転軸34と干渉しないように、撹拌棒42の回転軌道半径rよりも大きく、かつ、前後の湾曲面44a、44bのなす円弧が交差するように前後の湾曲面44a、44bの半径の和2R以下に設定されている。
【0033】
湾曲面44の頂部46は、2本の回転軸34a、34bより下方に位置している。つまり、両湾曲面44a、44bの最下端から頂部46までの高さhは、湾曲面44の半径Rよりも小さく設定されている。
【0034】
つぎに、撹拌棒42の配設について、図3、4を参照して詳述する。
【0035】
図3に示すように、前後の回転軸34a、34bには、それぞれ複数の撹拌棒42が等間隔に並設されており、両回転軸34a、34bの間でその間隔は同一寸法に設定されている。そして、前方の回転軸34aの撹拌棒42の回転軌道と後方の回転軸34bの撹拌棒42の回転軌道とが、両回転軸34a、34b間で互い違いになるように、両者間において、撹拌棒42が前記した等間隔の寸法の1/2だけ軸方向にずらされて配設されている。
【0036】
図3、4に示すように、各回転軸34a、34bの撹拌棒42は、回転軸34の軸方向中央部からその両側に向ってほぼ対称な螺旋状に配設されている。すなわち、撹拌棒42は、回転軸34の軸方向中央部からその両側に向って、同一の回転方向(図4において時計周り)に、順次、所定角度(θ=20°)ずらされて配設されている。これにより、図4に示すように、撹拌棒42は、各回転軸34a、34bに対し、その軸方向の半分の領域でみれば、放射状の配列形状を有する。なお、2本の回転軸34a、34b間において、前記した螺旋状の配列は同一形状に構成されている。
【0037】
つぎに、給気部14の構成について説明する。
【0038】
給気部14は、処理部12の処理槽22に対しその底部から加熱した空気を供給するものであり、図1に示すように、処理槽22の前方に配されて、外気を吸引して加熱する吸引加熱部48と、処理槽22底部の外壁面に配されて、吸引加熱部48により加熱された空気を処理槽22内に均一に分散させて吹出す4つの吹出部50、50…と、吸引加熱部48と吹出部50とを連結する給気ダクト52とよりなる。
【0039】
吸引加熱部48は、不図示の吸気ファンとヒータを備え、吸引した外気を該ヒータにより温めて給気ダクト52に送り込む。該ヒータによる加熱は、処理槽22内の温度が発酵適温(30〜40℃)に維持される程度に制御されている。
【0040】
吹出部50は、処理槽22底部の前後の湾曲面44a、44bに軸方向に各2つ設けられた矩形の給気口53、53…に、1つずつ取付けられている。
【0041】
図6に示すように、吹出部50は、通過する気体を均一に分散させる散気板54と、この散気板54を挾持する2枚の湾曲した金属板56、56とを備える。そして、この散気板54を金属板56、56間に挾持した挾持物を、処理槽22の湾曲面44の外周面にバネ58、58によって押圧して、給気口53を覆うよう構成されている。ここで、金属板56には多数の孔が穿設されており、バネ58、58の一端は前記挾持物を収納する吹出し箱60の内面に固定されている。そして、この吹出し箱60は、湾曲面44にネジ止めされており、その中央部に給気ダクト52が連結されている。
【0042】
散気板54は、通気性を有する多孔質のシート状物であって、例えば、ポリプロピレン等の合成樹脂製の連続気泡体や、不織布シートなどのフィルターが例として挙げられる。
【0043】
脱臭部16は、図1に示すように、処理槽22内に発生する水蒸気及び臭いを処理槽22外に吸出す排気ファン62と、この排気ファン62から送り込まれた気体を脱臭して装置10の外部に排気する脱臭装置64とよりなる。この排気ファン62は、処理槽22背面の軸方向中央上端部に取付けられており、図4に示すように、その前方には排気フィルタ66が配されている。そして、排気ファン62と脱臭装置64はダクト68で接続され、さらに脱臭装置64には、外装ハウジング20外に排気するためのダクト70が設けられている。
【0044】
制御部18は、図1に示すように、外装ハウジング20の前面に設けられた操作盤72と、その後方に配され厨芥処理装置10の動作を制御する制御ボックス74とよりなる。
【0045】
以下、この厨芥処理装置10の動作について説明する。
【0046】
まず、本厨芥処理装置10を使用する場合には、処理槽22内におが屑などの分解媒体Sを所定量充填しておく。ここで、分解媒体Sは、おが屑に限定されることなく、菌体が生息する多孔質体であれば、例えば、ゼオライト、パーライトなどでもよい。分解媒体Sの充填量は、その上限が、図4において点線Lで示す回転軸34a、34bの高さ以下にしておくことが好ましい。
【0047】
厨芥は、投入口蓋28を開けて投入口26から処理槽22内に投入される。この厨芥の投入量は、多くとも撹拌棒42の回転軌道の上端までとすることが好ましい。
【0048】
つぎに、2本の回転軸34a、34bの回転による撹拌、破砕の作用について説明する。
【0049】
両回転軸34a、34bに取付けられた撹拌棒42は、図3に示すように、互い違いに配されているので、同一方向に回転させたときには、両回転軸34a、34b間を、前後の回転軸34a、34bの撹拌棒42が反対方向に通過する。そのため、この撹拌棒42のすれ違いにより高い厨芥破砕効果が得られる。
【0050】
一方、両者を反対方向に回転させたときには、両回転軸34a、34b間を、前後の回転軸34a、34bの撹拌棒が同一方向に通過する。そのため、高い厨芥撹拌効果が得られる。特に、前方の回転軸34aを図4における反時計周りに後方の回転軸34bを図4における時計周り回転させると、中央で厨芥等の処理物をすくい上げるように撹拌がなされるため、処理物と処理槽22上部空間の空気との接触効率を高くすることができる。
【0051】
各回転軸34a、34bに取付けられた撹拌棒42は、上述したように軸方向に対称な螺旋状に配されているため、一方向に回転させたときには、処理物が軸方向中央から両側に向って移動し、その反対の方向に回転させたときには、処理物が両側から中央に移動する。すなわち、例えば、前方の回転軸34aを図4における時計周りに回転させたときには、処理物が中央に集められ、図4における反時計周りに回転させたときには、処理物が両側部に移動する。これにより、処理槽22の鉛直方向、即ち高さ方向における撹拌のみならず、処理槽22の軸方向における撹拌も効率的に行なうことができる。
【0052】
つぎに、連続運転時における本厨芥処理装置10の動作について説明する。
【0053】
(ア) 給気部14が連続的又は間欠的に動作して、処理槽22底部から処理槽22内に加熱空気が供給される。このとき、処理槽22内に吹出される空気は、散気板54によって均一に広範囲に吹き出される。
【0054】
(イ) 制御部18により、上述した作用を有する回転軸34a、34bに対し、それらの回転方向及び回転速度を制御して、処理槽22内の処理物を効率的に破砕及び撹拌する。この撹拌により、給気部14によって処理槽22内に供給された加熱空気の分散が促進される。なお、回転速度は、通常2〜3回/分である。
【0055】
(ウ) 上記(ア)、(イ)によって発酵適温に保持される処理槽22内では、好気性菌が活性化され、増殖して、厨芥の発酵処理が効果的になされる。なお、好気性菌による発酵処理は、通常、厨芥に含まれる有機物の約90%を水と二酸化炭素に分解し、残り約10%が完全に分解されずに処理生成物(中間代謝物)として処理槽22内に残存する。
【0056】
(エ) 好気性菌による発酵処理により処理槽22中に発生する水蒸気及び臭いを、脱臭部16によって脱臭した後、装置10の外部に排気する。
【0057】
(オ) 厨芥を投入するときには、処理槽22の幅方向中央部に設けられた投入口26から投入する。このとき、回転軸34a、34bの回転方向を、処理物が処理槽22の両側部に移動するように制御する。
【0058】
(カ) 分解媒体Sが古くなったり、処理生成物の残存量が多くなったときには、排出口扉32を開けて、排出口30から古くなった分解媒体S及び処理生成物を堆肥として排出する。この際、排出口30は、処理槽22の幅方向中央部に設けられているので、回転軸34a、34bの回転方向を、処理物が処理槽22の中央部に集まるように制御する。ここで、前方の回転軸34aの撹拌棒42の螺旋状配列は、中央に処理物を集めるように回転させたときにその処理物を前方の排出口30に向って掻き出すように構成されているので、別途掻き出す作業をしなくても、回転軸34aの回転によって、良好に処理物が排出口30から掻き出される。
【0059】
本実施例の厨芥処理装置10であると、処理槽22の底部から処理槽22内に加熱された空気を供給するため、処理槽22内、特に処理槽22底部に存在する好気性菌に酸素が十分に供給されて好気性菌が活性化されるとともに、処理槽22内を発酵適温に維持することができる。そのため、厨芥の処理速度及び分解率が高い。特に、給気口53が湾曲面44に配され、その湾曲面44に近接して撹拌棒42が回転するので、空気が処理槽22内に効率的に拡散される。
【0060】
また、処理槽22底部の略ω字状の形状により、処理槽22底部、特に2本の回転軸34a、34b間の領域でも分解媒体及び厨芥が停滞することなく、良好に撹拌される。
【0061】
さらに、撹拌棒42の上記した互い違いの配列により、高い厨芥破砕効果と、撹拌効果が得られ、上記した対称な螺旋状の配列により、厨芥を処理槽22中央部に集めたり、処理槽22両側部に移動させることができる。これにより、処理槽22全体における均一な撹拌が可能になる。
【0062】
なお、上記実施例おいて、厨芥を投入するときなどに好気性菌を処理槽22に添加してもよい。このように好気性菌を添加する場合には、分解媒体の使用を省くこともできる。
【0063】
また、処理槽22内の温度を発酵適温に保つために、給気部14から供給する空気を加熱する代りに、処理槽22の外壁面にヒータ等の加熱手段を設けてもよい。さらに、これら両方により発酵適温を維持するように構成してもよい。
【0064】
また、2本の回転軸34a、34bを駆動させるためのモータ36a、36bは、上記のように、2つである必要はなく、1つで構成してもよい。1つで構成する場合には、適宜のギアを設けて両回転軸34a、34bの回転方向および回転速度を変えることができる。
【0065】
また、2本の回転軸34a、34bにおける撹拌棒42の螺旋状の配列は、上記のように同一形状であっても、該2本間で逆向きに傾斜する形状であってもよい。
【0066】
【発明の効果】
請求項1の厨芥処理装置であると、処理槽底部から処理槽内に酸素含有気体を供給するので、処理槽内、特に処理槽底部に存在する好気性菌に酸素が十分に供給され、好気性菌が活性化される。そのため、厨芥の処理速度及び分解率が高く、よって、厨芥の連続処理が可能になるとともに、装置の小型化及び処理生成物の少量化が図れる。また、処理槽内における厨芥の停滞がなく、良好に撹拌され、また、酸素を処理槽内に効率的に撹拌させることができる。更に、厨芥を処理槽中央部に集めたり、処理槽両側部に移動させたりすることができるので、回転軸の軸方向における厨芥の撹拌を効率良く行なうことができるとともに、厨芥投入時に中央部に投入するだけで両側部にも厨芥が行渡り、また、処理生成物排出時に中央部に集めて容易に排出することもできる。
請求項2の厨芥処理装置であると、加熱された酸素含有気体を処理槽内に供給することによって、処理槽内が発酵適温に保持され、好気性菌がより活性化されるので、厨芥の処理効率がより高い。
【0067】
請求項3の厨芥処理装置であると、2本の回転軸の回転方向を変えることにより、厨芥の撹拌及び破砕を効率良く行なうことができる。
【0068】
請求項5の厨芥処理装置であると、散気板により酸素が処理槽内に均一かつ広範囲に送り込まれるので、処理効率により優れる。
【0069】
請求項6の厨芥処理装置であると、厨芥の破砕及び撹拌が効果的になされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る厨芥処理装置10の斜視図である。
【図2】厨芥処理装置10の処理部12の一部欠截斜視図である。
【図3】処理部12の内部を示す平面断面図である。
【図4】図3のA−A断面図である。
【図5】処理部12の側面断面を模式的に表した図である。
【図6】処理部12の底部の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
10……厨芥処理装置
12……処理部
14……給気部
18……制御部
22……処理槽
26……投入口
34a、34b…回転軸
36a、36b…モータ
42……撹拌棒
44a、44b…湾曲面
46……頂部
48……吸引加熱部
50……吹出部
53……給気口
54……散気板
Claims (6)
- 処理槽内に投入された厨芥を好気性菌によって処理する厨芥処理装置において、
前記処理槽内に2本の水平な回転軸が平行に配され、
各前記回転軸に径方向に延びる複数の撹拌部材がそれぞれ取付けられ、
前記処理槽の底部が、各前記回転軸を中心とする断面略円孤状に形成され軸方向に延びる2つの湾曲面を有すると共に、前記2つの湾曲面は隣り合い、その重なり部分で頂部を軸方向に沿って形成し、
前記2つの湾曲面がそれぞれ対応する前記回転軸に取付けられた前記撹拌部材の回転軌道に近接し、かつ、前記頂部が両前記回転軸より下方に位置し、
少くとも一方の前記湾曲面に、酸素含有気体を供給する給気手段の給気口が形成され、この給気手段によって前記処理槽の底部から当該処理槽内に酸素含有気体を供給するようにし、
前記回転軸が回転したとき、一方の前記回転軸の前記撹拌部材が、他方の前記回転軸及び当該他方の回転軸の前記撹拌部材と干渉することなく回転して、これら撹拌部材の回転により、前記処理槽内で前記厨芥が撹拌及び破砕されるようにし、
更に、前記複数の撹拌部材が各前記回転軸の軸方向に並設された棒状部材であって、各前記回転軸に並設された前記複数の撹拌部材が、前記回転軸の軸方向中央部からその両側に向ってほぼ対称な螺旋状に配設されるように、前記回転軸の軸方向中央部からその両側に向って、同一の回転方向に、順次、所定の角度ずらされて配設されている
ことを特徴とする厨芥処理装置。 - 前記給気手段が酸素含有気体を加熱する加熱手段を備え、前記加熱手段によって加熱された酸素含有気体を前記処理槽内に供給することを特徴とする請求項1に記載の厨芥処理装置。
- 一方の前記回転軸の前記撹拌部材と他方の前記回転軸の前記撹拌部材との回転軌道が、前記2本の回転軸間において、互い違いになるように前記撹拌部材が配されていることを特徴とする請求項1に記載の厨芥処理装置。
- 前記処理槽内に厨芥を投入するための投入口が、前記処理槽上部に設けられ、かつ、前記2本の回転軸の軸方向中央部の上方に位置することを特徴とする請求項1に記載の厨芥処理装置。
- 前記処理槽底部の前記湾曲面に配された前記給気口に、通過する酸素含有気体を均一に分散させる散気板を配して、
前記給気口を通って前記処理槽内に送り込まれる酸素含有気体を均一に分散させることを特徴とする請求項1に記載の厨芥処理装置。 - 前記2本の回転軸を同一方向及び反対方向のいずれの回転方向についても駆動させることができる駆動手段と、前記2本の回転軸の回転方向の切り替えを制御する制御手段とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の厨芥処理装置。
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JP33701295A JP3567037B2 (ja) | 1995-12-25 | 1995-12-25 | 厨芥処理装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP33701295A JP3567037B2 (ja) | 1995-12-25 | 1995-12-25 | 厨芥処理装置 |
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