JP2004136169A - 複動式連続生ごみ処理装置 - Google Patents

複動式連続生ごみ処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004136169A
JP2004136169A JP2002301554A JP2002301554A JP2004136169A JP 2004136169 A JP2004136169 A JP 2004136169A JP 2002301554 A JP2002301554 A JP 2002301554A JP 2002301554 A JP2002301554 A JP 2002301554A JP 2004136169 A JP2004136169 A JP 2004136169A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
garbage
stirring
fermentation
double
stirring tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002301554A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenju Aizawa
相澤 建樹
Hisao Abe
阿部 久男
Toshihiko Aizawa
相澤 俊彦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AIZAWA SEISAKUSHO KK
Original Assignee
AIZAWA SEISAKUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by AIZAWA SEISAKUSHO KK filed Critical AIZAWA SEISAKUSHO KK
Priority to JP2002301554A priority Critical patent/JP2004136169A/ja
Publication of JP2004136169A publication Critical patent/JP2004136169A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/20Fertilizers of biological origin, e.g. guano or fertilizers made from animal corpses

Landscapes

  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Mixers Of The Rotary Stirring Type (AREA)
  • Fertilizers (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)

Abstract

【課題】食品工場,学校,飲食店、旅館など主として業務用の厨房施設から排出される生ごみを処理する複動式連続生ごみ処理装置を提供する。
【解決手段】生ごみを水切り及び破砕などの前処理をし、前記生ごみを菌床として醗酵酵素剤61を装填した第1次醗酵・攪拌槽22に投入し、該攪拌槽を電気ヒータ24による加熱を行いながら前記攪拌槽22内にの複動式攪拌手段26により前記生ごみに醗酵分解処理を所定時間(4〜6時間)施すと共に、前記攪拌槽22の上部開口に取付けた脱臭装置40による脱臭処理を行い、前記醗酵分解処理中の生ごみを、第2次醗酵・攪拌槽30に前記複動式攪拌手段26により適量ずつ移送すると共に、前記第1次醗酵・攪拌槽22と同様な醗酵分解処理及び脱臭処理を所定時間(4〜6時間)施し、複動式攪拌手段36によりコンポスト回収コンベヤ50を介して回収槽51に自動回収する。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、食品工場,学校,飲食店、旅館など、主として業務用の厨房施設から排出される生ごみを処理する複動式連続生ごみ処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、業務用の厨房から排出される生ごみを、醗酵処理し堆肥化する生ごみ処理装置としては、生ごみを粉砕装置で粉砕し醗酵菌が添加された醗酵槽内の菌床中に投入した醗酵菌によって醗酵処理させる業務用の生ごみ処理装置または堆肥の完全熟成化を狙った産業用の大型生ごみ処理装置が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1に示すように、粉砕手段と醗酵のための攪拌手段を同一槽内に設けたものが開示されている。
この従来発明による構成は、生ごみが投入れる醗酵処理槽の内部に、粉砕用孔が形成されている攪拌筒と前記醗酵処理槽下部に堆積している生ごみを回転により該攪拌筒下部にかき寄せる掻き寄せ羽根と、掻き寄せ羽根で掻き寄せた生ごみを前記攪拌筒内を上昇させながら、前記粉砕用孔とで粉砕し、前記粉砕用孔および前記攪拌筒の上端開口部から醗酵処理槽下部に分散落下させる前記攪拌筒内部に設けられる攪拌スクリュー式コンベヤなどからなる攪拌装置を有するものである。
【0004】
また、特許文献2に示す図7のように、内部に攪拌羽根12を備え、蓋14a付き落下口14により連通する処理槽2が複数層に重ねられた構成の生ごみ処理装置が提案されている。
【0005】
この装置によれば、ハウジング1に配設された最上層の処理槽2a内に投入した未処理の生ごみは、攪拌羽根12により醗酵菌と混合されると共に、加熱され、その醗酵と乾燥が一定度合いで進むごとに下層側の処理槽2b〜2cへ順次移動させられて更に醗酵と乾燥を行うと共に、空になった最上層の処理槽2aに新たに未処理の生ごみを投入する動作が繰り返される。そして、最下層の処理槽2n内で処理が完了した生ごみは処理済み物として回収される。
【0006】
上記構成の処理槽によれば未処理の生ごみを長時間ストックせずに済み、ストックした生ごみの腐敗による悪臭の発生を防止できる効果がある。
【0007】
【特許文献1】
特公平7− 64663号公報
【特許文献2】
特開平6−100390号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述した従来の生ごみ処理装置においては、処理槽が単一か、或いは処理槽を複数上下方向に立設状態に構成したものであるため処理装置の設置据付面積は狭くて済むが、処理槽の胴径を太くしたり大型処理槽とする必要がある。また、前者のように処理槽が単一である場合には、生ごみの連続投入による処理が不可能となり生ごみ処理が長時間を要する結果となる。
【0009】
後者の場合は、処理槽が上下方向に複数積層された構成であるので、上層部処理槽より順次未処理生ごみを連続投入できるが、上方処理槽が空になった状態で、未処理生ごみを一々背高の上層部処理槽にまで持ち上げて投入する必要があり極めて作業性が悪いと共に攪拌処理槽の容積を大きなものとすることができず生ごみ処理能力が少ないという問題点があった。
【0010】
この発明は、前述した問題点を解決して、生ごみ処理槽の設置据付面積が狭くてすみ、且つ未処理生ごみの連続投入が比較的短時間に行うことが可能であり、生ごみ醗酵菌として特殊な醗酵酵素剤を使用し、且つ醗酵処理槽から発生する臭気を脱臭装置によって完全に脱臭した回収物(コンポスト)を得ることができる複動式連続生ごみ処理装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明に係る複動式連続生ごみ処理装置は、食品工場或いは店舗厨房等から排出される生ごみを、水切り及び破砕機による破砕などの前処理をし、前記前処理した生ごみを菌床として醗酵酵素剤を装填した第1次醗酵・攪拌槽に投入し、該攪拌槽を加熱手段による加熱を行いながら前記攪拌槽内に横軸の上下2段に配設した複動式攪拌手段により前記生ごみを攪拌による醗酵分解処理を所定時間に亘って施すと共に、前記攪拌槽の上部開口に取付けた脱臭装置による脱臭処理を行い、前記所定時間経過後の醗酵分解処理中の生ごみを、第2次醗酵・攪拌槽に前記複動式攪拌手段により適量ずつ移送すると共に、前記第1次醗酵・攪拌槽と同様な醗酵分解処理及び脱臭処理を所定時間施した後、前記複動式攪拌手段によりコンポスト回収コンベヤを介して回収槽に自動回収するようにしたことを特徴とする。
【0012】
請求項2の発明は、請求項1記載の複動式連続生ごみ処理装置において、前記第1次,第2次醗酵・攪拌槽における生ごみ処理における所定時間はそれぞれ4〜6時間とすると共に、前記各攪拌槽の底部外周囲に配設した加熱手段による加熱温度は50〜80℃、好ましくは75℃にしたことを特徴とする。
【0013】
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の複動式連続生ごみ処理装置において、前記第1次,第2次醗酵・攪拌槽は、それぞれ左右長手方向の断面U字状に形成されると共に、それぞれ上下2段に長手方向水平に対応配設した複動式攪拌手段を備え、該攪拌手段は横軸となる上,下回転軸と、該回転軸に位相が90度づつ変位し、且つ回転軸に直行して一方向に所定間隔で延伸する複数の攪拌軸と、各攪拌軸にそれぞれ取付け角度及び形状を異ならせた状態で固着した攪拌羽根とから構成され、前記上,下回転軸の回動により駆動される攪拌羽根により、前記醗酵酵素剤と生ごみとの混合並びに上下方向及び水平方向の移動を行い、前記生ごみの第1次醗酵・攪拌槽から第2次醗酵・攪拌槽への適量づつの移送を可能にしたことを特徴とする。
【0014】
請求項4の発明は、請求項3記載の複動式連続生ごみ処理装置において、前記第1次,第2次醗酵・攪拌槽の側壁板上部にはそれぞれ生ごみを適量づつ送り出すパンチングメタル板の一部に開口を形成した連通口を有し、且つ前記第1次醗酵・攪拌槽の連通口は左端背面側の壁板上部に、また、第2次醗酵・攪拌槽のコンポスト回収コンベヤへの送出連通口は右端背面側の壁板上部にそれぞれ形成したことを特徴とする。
【0015】
請求項1〜4のいずれか1つに記載された複動式連続生ごみ処理装置において、前記脱臭装置は、前記第1,第2醗酵・攪拌槽から発生する臭気を各攪拌槽の上部に設けた吸引口を介して排気ダクトにより吸気し、前記第1,第2醗酵・攪拌槽に近接して配設したオゾン発生器から前記排気ダクトに注入されるオゾンと共に、オゾン反応室42に導き脱臭を行い、次に活性炭室43を通過させて残存オゾン臭を脱臭してブロワーの排気口より大気に放出するようにしたことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施形態】
以下、この発明の一実施形態に係る複動式連続生ごみ処理装置につき図1を参照して説明する。
図1は、本発明の複動式連続生ごみ処理装置の概略を示すフローシート図である。
図中、10は飲食店、旅館などから排出される厨房排水に混入している油脂,残飯等の澱粉、蛋白,野菜屑などの生ごみを排水桝から回収して水切り或いは所望により生ごみを裁断する破砕機能を備えた前処理容器で、建築基準法により一定以上の大きさの施設には設置が義務化されている。
【0017】
20は複動式連続生ごみ処理装置で、この生ごみ処理装置20は、左右方向が長い略長方形状の外筐体21内に収納された第1次醗酵・攪拌槽22と、第2次醗酵・攪拌槽30と、脱臭装置40と、コンポス回収コンベヤ50と、コンポスの回収槽51と、該外筐体21の前面に配設された配電制御盤23とから構成されている。
【0018】
また、前記各第1次,第2次醗酵・攪拌槽22,30下方部には加熱手段としての電気ヒータ24をそれぞれ設置し、各電気ヒータ24は配電制御盤23によって制御・設定されるようになっている。
なお、前記加熱手段は、この実施形態では電気ヒータ24にしたものについて説明したが、これに限定されることなく、蒸気加熱,廃熱利用による温水加熱等が適用できることは勿論である。
【0019】
前記第1次醗酵・攪拌槽22及び第2次醗酵・攪拌槽30は、図3に良く見られるように、共にステンレス製の鋼板によって縦断面ほぼU字状の左右方向が胴長に形成され、前後方向の長手に併設されている。
そして、前記第1次,第2次醗酵・攪拌槽22,30は対応する側壁板上部22a,30a、すなわち第1次醗酵・攪拌槽22の左端背面側の壁板上部22aに形成したパンチングメタル板22bを配設した開口22cと、第2次醗酵・攪拌槽30の左端正面側の壁板上部30aに形成した開口30bとを互いに連結する連通路25を介して第1次醗酵・攪拌槽22に投入された生ごみ60を攪拌による醗酵分解処理し、所定時間(例えば4〜6時間)経過後の含水率が50%以下の状態で、第2次醗酵・攪拌槽30に送り出す。
【0020】
前記第1醗酵・攪拌槽22には菌床となる醗酵酵素剤61が装填されており、生ごみ60の投入によって、第1醗酵・攪拌槽22の左右長手方向の上下2段に配設した複動式攪拌手段26によって攪拌及び移送がなされるようになっている。
【0021】
前記攪拌手段26は横軸となる上,下回転軸27a,27bと、該回転軸27a,27bに位相が90度づつ変位し、且つ回転軸27a,27bに直行して一方向に所定間隔で延伸する複数の攪拌軸28a,28bと、各攪拌軸28a,28bにそれぞれ取付け角度及び形状を異ならせた状態で固着した攪拌羽根28a,28bとから構成され、前記上,下回転軸27a,27bの回動により駆動される攪拌羽根28a,28bにより、前記醗酵酵素剤61と生ごみ60との混合並びに上下方向及び水平方向の移動を行い、前記生ごみ60の第1次醗酵・攪拌槽22から第2次醗酵・攪拌槽30への適量づつの移送を可能にしている。
【0022】
例えば、生ごみ60の分解処理能力量が100kg〜1000kgタイプの第1,第2醗酵・攪拌槽22,30であれば、第1醗酵・攪拌槽22への生ごみ投入から4〜6時間の経過によって前記生ごみ60の含水率が50%以下に脱水される。なお、前記第1醗酵・攪拌槽22の底部外周囲は電気ヒータ24が配設され、前記攪拌槽22内の生ごみ60を50〜80℃,好ましくは72〜75℃に加熱するようになっている。
【0023】
前記第1醗酵・攪拌槽22によって醗酵・攪拌されて分解処理された生ごみ60は、前述のように4〜6時間の経過によって、含水率が50%以下になった状態で、水分を含んだ生ごみの塊が次第小さくなり、前記パンチングメタル板22bの小孔及び一部開口22cを介して連通路25より前記第2次醗酵・攪拌槽30の左端正面側の壁板上部30aに形成した開口30bを通過させて前記第1醗酵・攪拌層22と同構成の第2次醗酵・攪拌槽30に複動式攪拌手段26によって移送される。
【0024】
前記第2次醗酵・攪拌槽30に移送された含水率が50%以下の生ごみ60は、前記第1醗酵・攪拌槽22と同様に72〜75℃のヒータ加熱をともなって醗酵・攪拌による分解処理が進行し、4〜6時間経過によって含水率10%以下に脱水される。
【0025】
含水率が10%以下に脱水された生ごみ62は、前記第2次醗酵・攪拌槽30の複動式攪拌手段36を介して、右端背面側の壁板上部30cに形成した開口33dより順次コンポスト回収コンベヤ50に落下し、回収槽51に完熟コンポストとして回収され肥料,飼料として利用される。
【0026】
前記脱臭装置40は、前記第1次,第2次醗酵・攪拌槽22,30から発生する臭気を各攪拌槽22,30の上部に設けた吸引口22d,30dを介して排気ダクト40a,40bにより吸気し、オゾン発生器41から前記排気ダクト40a,40bに注入されるオゾンと共に、オゾン反応室42に導き脱臭し、次に活性炭室43を通過させて残存オゾン臭を脱臭してブロワー44の排気口45より大気に放出するようにしているため、各醗酵・攪拌槽22,30から発生する臭気並びに残存オゾン臭を完全に脱臭することができる。
また、前記第1次,第2次醗酵・攪拌槽22,30の側壁上方には、外気と連通する空気供給口22e,30eが設けらており、酵素の働きを促進するようになっている。
【0027】
なお、前記第1,第2醗酵・攪拌槽22,30に投入される菌床となる醗酵酵素剤61は、以下のような工程で製造された醗酵酵素剤を使用するものである。すなわち、任意の炭水化物にアミラーゼ系微生物を添加した広葉樹を燃焼して得られた焼却灰を加えて混合攪拌し第一次醗酵酵素剤を得る工程と、この工程で得られた第一次醗酵酵素剤をプロテアーゼ系微生物を添加して任意の蛋白質と混合攪拌し有機酸からなる第二次醗酵酵素剤を得る工程と、この第二次醗酵酵素剤をプロテアーゼ系微生物を添加して動物性高蛋白質と混合攪拌し目的物たる第三次醗酵酵素剤を得る工程とからなり、前記各工程を連続反応させることによって製造された複合順応醗酵酵素剤である。
【0028】
したがって、前記複合順応醗酵酵素剤を使用することで、糖質を含む炭水化物や、植物性、動物性の蛋白質といった多種雑多の成分から生ごみを一括同時に分解処理できる。また単一成分の生ごみの分解処理も連続して可能である。
また、本醗酵酵素剤の触媒作用は非常に強力なため、生ごみ中に塩分があっても、分解処理する。そのために、ダイオキシン等の毒性物質の生成がなく、肥料,飼料として安全に再利用できる。
【0029】
更に、処理時間は、生ごみ投入からコンポスト化まで処理槽への生ごみ投入量によって異なるが、24時間以内で分解処理することが可能であり、毎日の連続投入が可能である。
更に、使用時における腐敗臭(異臭)がなく、人体に無害である。
更に、従来の通常有機肥料が醗酵期間として1〜3ケ月程度の期間が必要であるが、本発明にあっては分解処理されてできたコンポストは完熟品につき二次処理することなく、そのまますぐに肥料、飼料として使用可能である。
更にまた、醗酵・攪拌槽に投入される醗酵酵素剤の取り替えは、一切不要であり、定期的に醗酵酵素剤の補充,触媒補充で済むため作業効率が向上する。
【0030】
前述のように構成した本発明の複動式連続生ごみ処理装置20は、飲食店、旅館などの業務用の厨房から排出される、水に油脂,蛋白,米飯などの澱粉,野菜屑などの生ごみをざる等によって回収脱水し、大きな生ごみ等にあっては破砕機などで小さく破砕することが好ましい。
【0031】
そして、脱水などの前処理を施した前記生ごみ60を、例えば、100kg〜1000kgの生ごみ分解処理能力を有するタイプの第1,第2次醗酵・攪拌槽22,30の内の第1醗酵・攪拌槽22に、菌床としての醗酵酵素剤100gを装填した後、上部投入口20aから生ごみ60を40〜50kgを投入する。次に配電制御盤23の計器を作動させて電動機34を始動し、この駆動力を減速機構35を介して上,下回転軸27a,27bに伝達して回転させ、上,下回転軸27a,27bに設けた攪拌軸28a,28bの攪拌羽根29a,29bを回動させる。
このときは第1次醗酵・攪拌槽22の底部外周囲に配設した電気ヒータ24の温度は50℃〜80℃、好ましくは75℃としてある。
【0032】
前記攪拌羽根29a,29bの回動により生ごみ60と醗酵酵素剤61が混合して生ごみが醗酵分解処理され、醗酵・攪拌された生ごみ60は、前述のように4〜6時間の分解処理によって、含水率が50%以下になった状態で、前記攪拌羽根29a,29bにより前記攪拌槽22のパンチングメタル板22bの小孔及び一部開口22cを介して連通路25より前記第2次醗酵・攪拌槽30の左端正面側の壁板上部30aに形成した開口30bを通過させて前記第1醗酵・攪拌槽22と同構成の第2次醗酵・攪拌槽30内に移送する。
【0033】
前記第2次醗酵・攪拌槽30に移送された含水率が50%以下の生ごみ60は、前記第1醗酵・攪拌槽22と同様に50〜80℃、好ましくは75℃のヒータ加熱をともなって醗酵・攪拌による分解処理が進行し、4〜6時間で含水率10%以下に脱水される。
【0034】
含水率が10%以下に脱水された生ごみ62は、前記第2次醗酵・攪拌槽30の右端背面側の壁板上部30cに形成した開口33dを介して攪拌羽根29a,29bにより順次コンポスト回収コンベア50に落下し、回収槽51に回収され肥料,飼料として利用される。
【0035】
さらに、前記実施形態に係る複動式連続生ごみ処理装置20では、生ごみの投入を1日に1〜2回行うことが可能であり、油脂,残飯,野菜屑などの生ごみを、第1次,第2次醗酵・攪拌槽22,30に装填した醗酵酵素剤の機能によって24時間以内で完全に完熟させた状態で取り出すことができる。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明に係る複動式連続生ごみ処理装置は、 食品工場或いは店舗厨房等から排出される生ごみを、水切り及び破砕機による破砕などの前処理をし、前記前処理した生ごみを床材として醗酵酵素剤を装填した第1次醗酵・攪拌槽に投入し、該攪拌槽を加熱手段による加熱を行いながら前記攪拌槽内に横軸の上下2段に配設した複動式攪拌手段により前記生ごみを攪拌による醗酵分解処理を所定時間施すと共に、前記攪拌槽の上部開口に取付けた脱臭装置による脱臭処理を行い、前記醗酵分解処理中の生ごみを、第2次醗酵・攪拌槽に前記複動式攪拌手段により適量ずつ移送すると共に、前記第1次醗酵・攪拌槽と同様な醗酵分解処理及び脱臭処理を所定時間施し、複動式攪拌手段によりコンポスト回収コンベヤを介して回収槽に自動回収するようにした構成としたので、第1次,第2次醗酵・攪拌槽を用い、該各醗酵・攪拌槽内の生ごみを所定時間複動式攪拌手段によって醗酵酵素剤と混合攪拌すると共に、所定の方向に移送させることができるので、油脂,残飯などの澱粉,野菜屑などの生ごみの含水率を発酵酵素剤により,次第に少なくして第1次醗酵・攪拌槽から第2次醗酵・攪拌槽へ移動させながら、熟成状態に醗酵分解処理することができ,かつ自動的に回収が可能であり、肥料,飼料として再利用が可能である。
【0037】
また、第1次,第2次醗酵・攪拌槽の底部外周囲に設けた加熱手段によって前記醗酵酵素剤を適温に暖めると共に、醗酵酵素剤を生ごみと共に攪拌させることで、油脂,澱粉等の生ごみ,の発酵,分解を促進させることができる。
【0038】
請求項3の発明によれば、前記第1次,第2次醗酵・攪拌槽は、それぞれ左右長手方向の断面U字状に形成されると共に、それぞれ上下2段に長手方向水平に対応配設した複動式攪拌手段を備え、該攪拌手段は横軸となる上,下回転軸と、該回転軸に位相が90度づつ変位し、且つ回転軸に直行して一方向に所定間隔で延伸する複数の攪拌軸と、各攪拌軸にそれぞれ取付け角度及び形状を異ならせた状態で固着した攪拌羽根とから構成したので、前記上,下回転軸の回動により駆動される攪拌羽根により、前記醗酵酵素剤と生ごみとの混合並びに上下方向及び水平方向の移動をスムーズに行うことができ、前記生ごみの第1次醗酵・攪拌槽から第2次醗酵・攪拌槽へ更にコンポスト回収コンベヤへの移送を可能にできる。
【0039】
請求項4の発明によれば、前記第1次醗酵・攪拌槽の生ごみ排出用の開口と前記第2次醗酵・攪拌槽の生ごみ排出用開口は左右方向の離間位置に形成されているので、前記醗酵酵素剤入り生ごみの分解処理能力を向上させることができる。
請求項5の発明によれば、前記脱臭装置が、前記第1,第2醗酵・攪拌槽から発生する臭気を各攪拌槽の上部に設けた吸引口を介して排気ダクトにより吸気し、前記第1,第2醗酵・攪拌槽に近接して配設したオゾン発生器から前記排気ダクトに注入されるオゾンと共に、オゾン反応室42に導き脱臭を行い、次に活性炭室43を通過させて残存オゾン臭を脱臭してブロワーの排気口より大気に放出するようにしたので、オゾン反応室で臭気を脱臭した後の残存オゾン臭をも活性炭室で脱臭が可能であり、ブロワーの排気口より残存オゾン臭を排出させることが解消できる。
【0040】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る複動式連続生ごみ処理装置の概略フローシート図。
【図2】この発明に係る複動式連続生ごみ処理装置の全体斜視図。
【図3】この発明に係る複動式連続生ごみ処理装置の概略側断面図。
【図4】この発明に係る複動式連続生ごみ処理装置の概略平面図。
【図5】この発明に係る複動式連続生ごみ処理装置の醗酵・攪拌槽に配設される上下回転軸及び攪拌軸に固着した攪拌羽根を示すもので、(a)は上部回転軸の正面図。(b)は下部回転軸の正面図。
【図6】この発明に係る複動式連続生ごみ処理装置の背面側に配設される脱臭装置の概略背面図。
【図7】従来の生ごみ処理装置の概略正面断面図。
【符号の説明】
10   前処理容器
20   複動式連続生ごみ処理装置
20a  生ごみ投入口
21   外筐体
22   第1次醗酵・攪拌槽
22a  左端背面側の側壁板上部
22b  パンチングメタル板
22c  開口
23   配電制御盤
24   電気ヒータ
25   連通路
26,36  複動式攪拌手段
27a,27b  上下回転軸
28a,28b  攪拌軸
29a,29b  攪拌羽根
30   第2次醗酵・攪拌槽
40   脱臭装置
40a,40b  排気ダクト
41   オゾン発生器
42   オゾン反応室
43   活性炭室
44   ブロワー
45   排気口
50   コンポス回収コンベアヤ
51   回収槽
60   生ごみ
61   醗酵酵素剤

Claims (5)

  1. 食品工場或いは店舗厨房等から排出される生ごみを、水切り及び破砕機による破砕などの前処理をし、前記前処理した生ごみを菌床として醗酵酵素剤を装填した第1次醗酵・攪拌槽に投入し、該攪拌槽を加熱手段による加熱を行いながら前記攪拌槽内に横軸の上下2段に配設した複動式攪拌手段により前記生ごみを攪拌による醗酵分解処理を所定時間に亘って施すと共に、前記攪拌槽の上部開口に取付けた脱臭装置による脱臭処理を行い、前記所定時間経過後の醗酵分解処理中の生ごみを、第2次醗酵・攪拌槽に前記複動式攪拌手段により適量ずつ移送すると共に、前記第1次醗酵・攪拌槽と同様な醗酵分解処理及び脱臭処理を所定時間施した後、前記複動式攪拌手段によりコンポスト回収コンベヤを介して回収槽に自動回収するようにしたことを特徴とする複動式連続生ごみ処理装置。
  2. 前記第1次,第2次醗酵・攪拌槽における生ごみ処理における所定時間はそれぞれ4〜6時間とすると共に、前記各攪拌槽の底部外周囲に配設した加熱手段による加熱温度は50〜80℃、好ましくは75℃にしたことを特徴とする請求項1に記載した複動式連続生ごみ処理装置。
  3. 前記第1次,第2次醗酵・攪拌槽は、それぞれ左右長手方向の断面U字状に形成されると共に、それぞれ上下2段に長手方向水平に対応配設した複動式攪拌手段を備え、該攪拌手段は横軸となる上,下回転軸と、該回転軸に位相が90度づつ変位し、且つ回転軸に直行して一方向に所定間隔で延伸する複数の攪拌軸と、各攪拌軸にそれぞれ取付け角度及び形状を異ならせた状態で固着した攪拌羽根とから構成され、前記上,下回転軸の回動により駆動される攪拌羽根により、前記醗酵酵素剤と生ごみとの混合並びに上下方向及び水平方向の移動を行い、前記生ごみの第1次醗酵・攪拌槽から第2次醗酵・攪拌槽への適量づつの移送を可能にしたことを特徴とする請求項1または2記載の複動式連続生ごみ処理装置。
  4. 前記第1次,第2次醗酵・攪拌槽の側壁板上部にはそれぞれ生ごみを適量づつ送り出すパンチングメタル板の一部に開口を形成した連通口を有し、且つ前記第1次醗酵・攪拌槽の連通口は左端背面側の壁板上部に、また、第2次醗酵・攪拌槽のコンポスト回収コンベヤへの送出連通口は右端背面側の壁板上部にそれぞれ形成したことを特徴とする請求項3記載の複動式連続生ごみ処理装置。
  5. 前記脱臭装置は、前記第1,第2醗酵・攪拌槽から発生する臭気を各攪拌槽の上部に設けた吸引口を介して排気ダクトにより吸気し、前記第1,第2醗酵・攪拌槽に近接して配設したオゾン発生器から前記排気ダクトに注入されるオゾンと共に、オゾン反応室42に導き脱臭を行い、次に活性炭室43を通過させて残存オゾン臭を脱臭してブロワーの排気口より大気に放出するようにしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の複動式連続生ごみ処理装置。
JP2002301554A 2002-10-16 2002-10-16 複動式連続生ごみ処理装置 Pending JP2004136169A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002301554A JP2004136169A (ja) 2002-10-16 2002-10-16 複動式連続生ごみ処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002301554A JP2004136169A (ja) 2002-10-16 2002-10-16 複動式連続生ごみ処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004136169A true JP2004136169A (ja) 2004-05-13

Family

ID=32449858

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002301554A Pending JP2004136169A (ja) 2002-10-16 2002-10-16 複動式連続生ごみ処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004136169A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101209789B1 (ko) * 2010-07-01 2012-12-07 정도테크주식회사 음식물 쓰레기의 발효, 건조 및 감량 처리장치
WO2014079167A1 (zh) * 2012-11-23 2014-05-30 华南再生资源(中山)有限公司 餐厨垃圾氧化、除臭、灭活、清洗降盐装置
CN104722556A (zh) * 2015-02-09 2015-06-24 大连泰达环保有限公司 一种高效生活垃圾双螺旋搅拌淋滤处理反应器
JP2018145050A (ja) * 2017-03-06 2018-09-20 楽しい株式会社 有機性廃棄物の再資源化方法
KR102014708B1 (ko) * 2018-06-11 2019-08-27 엠코 주식회사 유기성 폐기물 처리장치
CN114273402A (zh) * 2021-11-11 2022-04-05 金华康扬环境科技有限公司 发酵箱以及垃圾处理装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101209789B1 (ko) * 2010-07-01 2012-12-07 정도테크주식회사 음식물 쓰레기의 발효, 건조 및 감량 처리장치
WO2014079167A1 (zh) * 2012-11-23 2014-05-30 华南再生资源(中山)有限公司 餐厨垃圾氧化、除臭、灭活、清洗降盐装置
CN104722556A (zh) * 2015-02-09 2015-06-24 大连泰达环保有限公司 一种高效生活垃圾双螺旋搅拌淋滤处理反应器
JP2018145050A (ja) * 2017-03-06 2018-09-20 楽しい株式会社 有機性廃棄物の再資源化方法
KR102014708B1 (ko) * 2018-06-11 2019-08-27 엠코 주식회사 유기성 폐기물 처리장치
WO2019240456A1 (ko) * 2018-06-11 2019-12-19 엠코 주식회사 유기성 폐기물 처리장치
CN114273402A (zh) * 2021-11-11 2022-04-05 金华康扬环境科技有限公司 发酵箱以及垃圾处理装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2742016B2 (ja) 水分含有率の高い有機物をコンポスト化する方法及び装置
JP3853835B2 (ja) ゴミ処理装置
JP2005162497A (ja) 堆肥化処理方法及び装置
JP2004136169A (ja) 複動式連続生ごみ処理装置
KR102311767B1 (ko) 폐유기물 처리기
CN111842440A (zh) 一种分布式厨余垃圾处理设备
JP2000015227A (ja) ゴミ処理装置
KR970010844B1 (ko) 고형유기폐기물 처리장치
JP2004113911A (ja) 有機廃棄物処理方法及び処理装置
JP3132816U (ja) 生ゴミ処理装置
US20080190159A1 (en) Apparatus and Process for Conversion of Biomass/Waste Into Bio-Organic Soil Enricher & Conditioner and Fuel
KR980009206A (ko) 유기물 퇴비화 장치
JP7289534B2 (ja) 生ごみ処理装置
JP3604784B2 (ja) 廃棄物処理装置
JP4009012B2 (ja) 多孔性無機質分解媒体材を使用した、ディスポーザー付き生ごみ分解消滅機
JP2005131631A (ja) 生分解性廃棄物のリサイクル装置
JPH05139873A (ja) 有機堆肥製造タンク
JP2004050172A (ja) 有機性廃棄物の処理方法およびその装置
KR200342196Y1 (ko) 잔반처리기
KR102194977B1 (ko) 음식물 쓰레기 처리장치
KR20100041606A (ko) 음식물 쓰레기 처리 방법 및 그 장치
KR20050015278A (ko) 잔반처리기
KR200420419Y1 (ko) 음식물 쓰레기의 분해 처리장치
JP2001170606A (ja) 有機質廃棄物の処理方法及びその処理装置
JP2000072203A (ja) 生ゴミ分解処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040823

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060522

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060725

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070213