JP7289534B2 - 生ごみ処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、生ごみ処理装置に関するものであり、より詳しくは発酵槽内部に受容された生ごみを発酵処理し、ここで排出された廃液をさらに発酵乾燥処理する装置に関するものである。
一般家庭又は飲食店などで発生する生活ごみの殆どを占めている生ごみは、多くの水分を含んでおり、焼却処理が困難である。この生ごみを焼却する場合には、多くの費用が必要であり、埋立て処理時には時間の経過に従って生ごみが腐敗し、深刻な悪臭を発生し、深刻な環境汚染及び衛生問題を引き起こす主な原因として作用している。一般的な生ごみの組成は、通常、85%の水分、13%の有機物及び2%の無機物からなり、その元素構成を見ると炭素(C)45%、水素(H)7%、酸素(O)32%、窒素(N)3.6%、硫黄(S)0.2%、その他12.2%から構成されている。
本出願人は、特許文献1に示すように生ごみなどの有機性廃棄物を発酵槽などに受容し、撹拌発酵乾燥することによって、効率的に水分を除去させることができる生ごみ処理装置について既に特許出願をしている。
特許第6560400号公報
しかしながら、この生ごみ処理装置では少量ではあるが、廃液が排出されるので、ポリ容器に一時的に貯留する必要があり、定期的にポリ容器内の廃液を廃棄物処理業者に引き取らせる必要があった。そこで、この廃棄物である廃液を効率的に処理することが望まれていた。
前記の課題を解決するために本発明では、生ごみが受容されて発酵する第1の発酵槽と、前記第1の発酵槽に第1の発酵菌が投入され、前記生ごみと第1の発酵菌を攪拌するための第1の攪拌機と、前記第1の発酵槽の内部を加熱する第1のヒータと、前記第1の発酵槽の底に具備され、前記生ごみを攪拌、発酵させる際、発生する廃液を落下できるように複数の穴が形成された打穴部と、前記打穴部の下部に具備され、前記打穴部の穴を通して落下した廃液を収集するための樋と、を備えた第1の処理機と、前記樋内に収集された廃液が排水路を介して受容されて発酵する第2の発酵槽と、前記第2の発酵槽に第2の発酵菌が投入され、前記廃液と第2の発酵菌とを攪拌するための第2の攪拌機と、前記第2の発酵槽の内部をさらに加熱する第2のヒータと、前記廃液を攪拌、発酵、乾燥させ際、発生する蒸気を排気させる吸排気装置と、を備えた第2の処理機と、前記第1の処理機と第2の処理機とを排水路で接続したことを特徴とする生ごみ処理装置であり、最終的に排出される廃棄物は、ごく僅かでありで、しかもこの廃棄物は有機肥料として有効に活用されるので、実質的には廃棄物は発生しないものである。
また、好ましくは、前記第1の発酵槽内には、生ごみを分解する第1の発酵菌を吸着している樹脂製の多孔質構造又は網目状構造の床材が、前記第1の発酵槽内に投入されていれればよい。このことにより、第1の発酵菌が増殖して生ごみの発酵が促進される。
さらに、前記第2の発酵槽内には、廃液を分解する第2の発酵菌を吸着している竹炭の床材が、投入されていればよい。このことにより、第2の発酵菌である高温菌を増殖して廃液の発酵が促進される。
また、前記第1の攪拌機は、モータの動力によって回転する回転軸と、前記回転軸から放射状で一体に結合され生ごみを攪拌するための複数のブレードと、前記複数のブレードは、前記回転軸と平行な水平面に対して傾斜を持たせたものであればよい。このことにより、生ごみを効率よく攪拌、発酵させることができる。
さらに、好ましくは、前記第2の攪拌機は、モータの動力によって回転する回転軸と、前記回転軸中央部から放射状に着脱自在に結合され、廃液を左右方向に押切攪拌するための押切ブレードと、前記回転軸左右両端部から放射状に着脱自在に結合され、廃液を撹拌、持ち上げて乾燥させるL字状ブレードとで構成されていればよい。このことにより、第1の処理機から排出された廃液を効率よく攪拌、発酵、乾燥させることができる。
また、好ましくは、前記第1の発酵槽の底部外側には、シーズヒータが左右方向に亘って張り付けられていればよい。このことにより、発酵菌が増殖し易い温度雰囲気となり、生ごみの発酵が促進される。
さらに、好ましくは、前記第2の発酵槽の上部内側には、赤外線ヒータが左右方向に亘って設けられ、前記赤外線ヒータの発熱によって前記第1の発酵槽の内部より、さらに高温の雰囲気となればよい。このことにより、第1の発酵槽で発酵分解できなかった廃液をさらに分解発酵させることができる。
本発明に係る生ごみ処理装置によると、第1の処理機では生ごみとともに微生物を第1の発酵槽に投入して撹拌、発酵させたのち、その廃液は連結通路を経て第2の処理機に投入される。前記第2の処理機では、廃液とともに好熱菌を含む微生物を第2の発酵槽に投入し、撹拌、発酵、乾燥して極僅かの残渣を第2の発酵槽の底部に残すのみとなる。これら残渣は、吸引機で回収され、一定量が蓄積された残渣は良質な有機肥料として使用される。したがって、従来では生ごみを処理することにより発生していた廃棄物は、この生ごみ処理装置では実質的には廃棄物は発生しないものである。
本発明の実施の形態に係る生ごみ処理装置において、第1の処理機が設置された状態を示す斜視図である。 図1に示された第1の処理機の切開斜視図である。 図1に示された第1の処理機の正断面図及び部分拡大図である。 図1に示された第1の処理機の側断面図である。 本発明の実施の形態に係る生ごみ処理装置において、第2の処理機の正断面図である。 図5に示された第2の処理機の左側方向から見た側断面図である。 図5に示された第2の処理機の右側方向から見た側面図である。 本発明の第1実施の形態に係る生ごみ処理装置の正断面図である。 本発明の第2実施の形態に係る生ごみ処理装置の正断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る生ごみ処理装置において、第1の処理機を示す斜視図、図2は、同第1の処理機の切開斜視図、図3は、同第1の処理機の正断面図及び部分拡大図、図4は、同第1の処理機の側断面図である。図5は、第2の処理機の正断面図、図6は、同第2の処理機の側断面図、図7は、同第2の処理機の側面図である。図8は、本発明の第1実施の形態に係る生ごみ処理装置の正断面図、図9は、本発明の第2実施の形態に係る生ごみ処理装置の正断面図である。
図1~図4に示すように、本発明の実施の形態に係る第1の処理機1は、生ごみが受容され、発酵する第1の発酵槽10と、第1の発酵槽10の内部に生ごみを攪拌するための第1の攪拌機20とを備えている。第1の発酵槽10は、下部が半円型に形成され、その内部に生ごみが投入され、攪拌、発酵が行われる。
前記第1の発酵槽10は、枠体11に張り付けられた前壁12、その後壁13、また左右の側壁14、15と、半円型の底部16、上部開口10aには図4に示すように開閉自在な開閉蓋17、さらに前記枠体11の下部4隅にそれぞれ設けられ、前記第1の発酵槽10を適宜移動自在なキャスタ18とで形成されており、前記第1の発酵槽10の上部開口10aから生ごみが投入され、攪拌、発酵が行われる。
また、図3に示すように第1の発酵槽10の底部16には、複数の穴31が形成された打穴部30が設けられている。前記打穴部30の下部には、打穴部30の複数の穴31を通して落下した生ごみが発酵して発生した廃液を収集するための樋40が設けられている。
図2及び図3に示すように、第1の攪拌機20は、第1の発酵槽10の中央部を横切るように設けられた回転軸21と、回転軸21上に複数個が結合され、回転軸21と供に一体に回転しながら第1の発酵槽10内部に受容された生ごみを攪拌するためのブレード22と、回転軸21の両側端部に結合され回転軸21の円滑な回転をするための一対の軸受け23、24と、回転軸21及びブレード22a、22b、22c、22dを回転させるための動力を提供するモータ26と、モータ26の駆動力を回転軸21に伝達するためのベルト25と、を備えている。なお、モータ26として中空軸ギヤモータを用いることにより、第1の処理機1をコンパクトな構造とすることが可能となっている。
前記回転軸21は、第1の発酵槽10の左右の側壁14、15を貫通するように設けられ、その貫通された左右の側壁14、15の外側にそれぞれ設けられた軸受け23、24に回転可能に支持されている。上記ブレード22a、22b、22c、22dは、回転軸21の長さ方向に沿って一定間隔で離隔され、ブレード22a、22b、22c、22dのそれぞれが連結部材27a、27b、27c、27dを介して回転軸21に固定結合されている。
また、図3に示すように、回転軸21を側面から見た場合、回転軸21を基準に第1の発酵槽10内の上部と下部において交差するように複数のブレード22a、22b、22c、22dは配置されている。また、図4に示すように、回転軸21を軸方向に見た場合、複数のブレード22a、22b、22c、22dは、第1の発酵槽10内で放射状に配置されるように設けられている。そして、上記複数のブレード22a、22b、22c、22dは、図3に示す回転軸21と平行な水平面を基準に傾いた形状で連結部材27a、27b、27c、27dに結合されている。このような構成の複数のブレード22a、22b、22c、22dにより、生ごみの攪拌が円滑に行われるようになる。
また、前記複数のブレード22a、22b、22c、22dの中で回転軸21の両端部が貫通する第1の発酵槽10の左側壁14に近いブレード22aは、回転時に生ごみを左側壁14側に押す方向に傾いた形状となっている。よって、ブレード22aが回転時に生ごみを左側壁14側に押すと、生ごみがブレード22aと左側壁14との間で圧縮され、生ごみから発酵して発生した廃液(主に水分)を搾り出す効果があり、生ごみの水分含量を減少させることができるようになっている。また、前記複数のブレード22a、22b、22c、22dが回転する場合、打穴部30との間で生ごみが圧縮され、生ごみから発生した廃液(主に水分)を搾り出す効果があり、生ごみの水分含量を減少させることができるようになっている。
なお、本実施形態では、片側のブレード22aだけ生ごみを左側壁14側に押すことができる方向に傾かせているが、他側のブレード22dも生ごみを右側壁15側に押すことができる方向に傾かせて形成してもよい。
図2に示すように、打穴部30は、第1の発酵槽10の中央下部の一定領域に穴31を形成した部分であり、穴31を通して生ごみから発生した廃液(主に水分)を下部に排出できるようになっている。前記穴31は、打穴部30の全体にかけて複数個が離隔され形成され、その個数や形状は多様に変形実施することが可能である。
なお、前記穴31の大きさは、生ごみから発生した液体(主に水分)が落下する程度であれば良いが、穴31の大きさが大き過ぎると、生ごみが穴31を通り抜けることがあり、穴31の大きさが小さ過ぎると生ごみによっては穴31が詰まる問題が起こり得るので、適切な大きさにすることが望ましい。
また、上記穴31の大きさを適切に設定しても生ごみの種類によっては、穴31の詰まりが発生し得る。このような穴31の詰まりを防止するために、上記ブレード22a、22b、22c、22dの回転時に、ブレード22a、22b、22c、22dの端部が穴31を塞いでいる生ごみの上部を掻くように構成されている。したがって、ブレード22a、22b、22c、22dの回転時に、打穴部30に最も近接した位置でブレード22a、22b、22c、22dの端部と打穴部30の上面との間の距離を最大限に近くすることによって、ブレード22a、22b、22c、22dの端部が生ごみを掻き出して穴31の詰まりを防止できるようになる。
図3に示すように、樋40は、打穴部30の下部に設けられ、垂直方向の連結通路42を経て排水路41に連結されている。この樋40の底面40aは、片側から他側に行くほど下向傾斜になるように形成されており、打穴部30の複数の穴31を通して落下した廃液(主に水分)は、連結通路42、排水路41経て円滑に後述の第2の処理機2に流れるようになっている。なお、本発明の第1の実施態様では図8に示すように、前記第1の処理機1は廃液を流れやすくするために、キャスタ18の下に底上げブロック47を設けて、第1の処理機1を一段高い位置に設けて、一旦排水桝48に溜めるようにしている。
図4に示すように、第1の発酵槽10の底部16には前後に亘って第1のヒータ45としてシーズヒータ45a、45bが設けられ、このシーズヒータ45a、45bの発熱によって第1の発酵槽10内部は、例えば、常温よりも高温の40℃~60℃の雰囲気を形成することができる。よって、第1の発酵槽10内部の生ごみに、熱エネルギーを均一に供給することができるようになる。なお、シーズヒータ45a、45bとしてアルミ箔ヒータを用いることにより、無駄なエネルギーを使用せず、第1の発酵槽10内部の生ごみ全体に熱エネルギーを均一に供給することが可能である。
さらに、樋40の片側には、樋40内部に向けて洗浄水を噴射する洗浄水噴射手段46が設けられ、洗浄水噴射手段46を通して洗浄水を噴射することによって樋40の底洗浄を容易にすることができるようになっている。ここで、洗浄水噴射手段46は、ノズル461と、洗浄水供給配管462と、洗浄水供給制御バルブ463と、を備えている。
前記ノズル461には洗浄水供給配管462が連結され、洗浄水供給配管462上には洗浄水の供給可否を制御するための洗浄水供給制御バルブ463が設けられている。この洗浄水供給制御バルブ463は、ソレノイドバルブで構成され、オン(On)/オフ(Off)動作によって洗浄水を供給したり、洗浄水の供給を中断したりすることができ、洗浄水供給配管462には水道水を供給する方法によって洗浄水を供給できるようになっている。また、洗浄水供給制御バルブ463の動作は、設定された時間に自動的にオン(On)/オフ(Off)するように構成することもでき、第1の処理機1に設けられたスイッチを操作することによってオン(On)/オフ(Off)するように構成することも可能である。
前記第1の処理機1には、給水シャワー(図示せず)が備えられている。具体的に説明すると、前記給水シャワーは、第1の発酵槽10の上部から生ごみ全体に効率良く噴霧することができるように散水ノズルを設けている。これによって、前記給水シャワーを備えた第1の処理機1では、定期的に給水シャワーを作動させることにより、第1の発酵槽10内部の微生物の環境が整えられ、より高い効率で微生物が分解処理能力を発揮し、生ごみの発酵を促進させることができ、悪臭の発生を抑えることができる。
次に、第1の処理機1の作用について説明する。
まず、第1の発酵槽10内部に、微生物とその微生物が吸着可能な樹脂製の床材とを投入する。ここで、上記微生物は、生ごみに含まれる有機物を分解する自然界の土壌菌であり、例えば、土壌菌由来であるSINKPIA・JAPAN株式会社製のシンクザイムが挙げられる。また、上記床材は、生ごみに含まれる有機物を分解する微生物が吸着可能なものであれば特に限定されないが、生ごみとの接触面積を最大限に高めるものが好ましく、例えば、多孔質構造又は網目状構造のものが好ましい。なぜなら、微生物が吸着しやすいだけでなく、生ごみとの接触面積が大きいほど、微生物の分解処理能力をより発揮させることができるためである。なお、微生物及び床材の投入量及び投入頻度は、生ごみの投入量及び種類によって適宜調整することが可能である。
次に、生ごみを第1の発酵槽10内部に投入すると、前記第1の攪拌機20が作動し、ブレード22a、22b、22c、22dが回転しながら生ごみが攪拌され、生ごみと微生物及び床材とが混ぜ合わされ、シーズヒータ45a、45bによって微生物が発酵する最適な温度に加熱される。そして、投入された生ごみは、随時、微生物によって分解され、撹拌、発酵が行われることになる。
しかし、すべての生ごみは分解処理されることはなく、一部の未分解物や初期の液体(主に水分)が撹拌され、廃液が発生する。第1実施の態様では図8に示すように、この廃液(主に水分)は、打穴部30の穴31を通して樋40に落下した後、連結通路42を経て排水路41を通じて一旦排水桝48に溜められ、排水桝48に一定量の廃液がたまると、排水桝48内に設置された水中ポンプ49で別の排水路44を介し、その排出部は第2の処理機2の開閉蓋57の穴57aを通して、廃液は第2の処理機2へ投入される。
次に図5~7に示すように、本発明の実施の形態に係る第2の処理機2は、廃液が受容され発酵する第2の発酵槽50と、第2の発酵槽50内部の生ごみを攪拌するための第2の攪拌機60とを備えている。また、第2の発酵槽50には第2のヒータ70と、吸排気装置80とが備えられている。
前記第2の発酵槽50は、枠体51に張り付けられた前壁52、その後壁53、また左右の側壁54、55と、半円型の底部56、上部開口50aに開閉自在な開閉蓋57、さらに枠体51の下部4隅にそれぞれ設けられ、前記第2の発酵槽50を適宜移動自在なキャスタ58とで形成されている。前記開閉蓋57には穴57aが穿設され、この穴57aに別の排水路44が通されることにより、第2の発酵槽50の内部に廃液が投入され、攪拌、発酵、乾燥が行われる。
第2の攪拌機60は、第2の発酵槽50の中央部を横切るように設けられた回転軸61と、回転軸61上に複数個が結合され、回転軸61と供に一体に回転しながら第2の発酵槽50内部に受容された廃液を攪拌、発酵、乾燥させるために押切ブレード62及び持上L字状ブレード63と、円滑な回転をするための一対の軸受け64、65と、回転軸61を回転させるための動力を提供するギアドモータ66と、このギアドモータ66の駆動力を回転軸61に伝達するための大小の歯車67a、67bとベルト67cなどの伝達機構67とを備えている。
前記回転軸61は、第2の発酵槽50の左右の側壁54、55を貫通するように設けられ、その貫通された左右の側壁54、55の外側にそれぞれ設けられた軸受け64、65に回転可能に支持されているほか、前記押切ブレード62及び持上L字状ブレード63をボルト・ナット68で固定するブラケット69が中央部と両側方に90°間隔で放射状に突設されている。
前記押切ブレード62は、前記回転軸61の長さ方向の中央部に設けられ、放射状に4枚設けられたブレード62a、62b、62c、62dは、それぞれのブラケット69にボルト・ナット68を介して回転軸61に固定されている。また、前記ボルト・ナット68を着脱させることにより、摩耗した押切ブレード62や破損した押切ブレード62を交換できるようにしている。前記押切ブレード62は中央部に溜まった廃液を左右方向に押切るように適宜傾斜している。
また、前記持上L字状ブレード63は、前記回転軸61の左右両端部に設けられ、放射状に4枚設けられたブレード63a、63b、63c、63dはブラケット69のそれぞれにボルト・ナット68を介して回転軸61に固定されている。また、前記ボルト・ナット68を着脱させることにより、摩耗した持上L字状ブレード63や破損した持上L字状ブレード63を交換できるようにしている。前記持上L字状ブレード63は左右に押し出された廃液を撹拌し、上方に持ち上げて中央部に戻すようにして乾燥できるようにしている。
第2の発酵槽50の前壁52と後壁53の内部上方に第2のヒータ70として赤外線ヒータ70a、70bが設けられ、この赤外線ヒータ70a、70bの発熱によって第2の発酵槽50内部は、例えば、55℃~105℃の高温の雰囲気を形成することができるようになっている。すなわち、第2の発酵槽50内部の廃液に、熱エネルギーを上方から均一に供給することによって、高温とすることができる。
また、前記吸排気装置80として右側壁55の上部に吸気ファン81が設けられ、外気を前記第2の発酵槽50内に取り入れるようにしている。さらに、前記吸排気装置80として左側壁54の上部には3枚の脱臭フィルタ81aが3枚重ねられた排気口82が設けられており、廃液を撹拌、発酵、乾燥した際、発生する蒸気を第2の発酵槽50から排気するようにしている。
次に、第2の処理機2の作用について説明する。
まず、第2の発酵槽50内部に、第2の発酵菌である高温菌を含む微生物とその微生物が吸着可能な竹炭の床材とを投入する。ここで、第1の発酵菌では十分に分解できなかった廃液を、高温菌を含む微生物で分解する。前記高温菌とは、例えば、高熱性細菌、好塩性細菌、乳酸菌、酵母菌などが挙げられ、前記のように高温で活発に増殖するものである。
一方、腐敗菌は高温で活動は抑制されるので、腐敗臭は抑制される。以上のように、前記床材に竹炭を利用することにより、第1の処理機1では分解できなかった有機物を分解することができ、その結果、優良な土壌改良剤を作ることが可能となる。
第2実施の態様では、図9に示すように第1の処理機1と第2の処理機2とでは、前記排水路44の排出部が、第2の処理機2の開閉蓋57の穴57aを連通できるように、段差を設けている。したがって、前記樋40に落下した廃液は、高低差を利用して速やかに排水路41を介して第2の発酵槽50に投入されるものである。各構成部については第1実施の態様と同様であるので、詳細は省略する。
以上のように、生ごみを第1の発酵菌で分解し、第1の発酵菌では分解できなかった有機物である廃液を第2の発酵菌で分解することにより、その残渣はほとんど発生しないものである。
さらに、これら第2の発酵槽の底部56に集まった残渣を定期的に吸引機で吸い上げ、一定量を貯めておく。これら残渣に含まれる竹炭は、アルカリ性なので土壌の酸性化を改良し、更に豊富なミネラルを含む肥料でもあり、肥料と併用するとし施肥効果が増すなど、土壌を活性化する総合的な働きがある。すなわち、前記残渣は優良な土壌改良剤として使用できるから、本発明を実施すれば、実質的には生ごみを処理すると発生する廃棄物をゼロとするものである。
今回、開示した実施形態は全ての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。本発明の技術的範囲は、前記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、本発明の技術的範囲には、特許請求の範囲と均などの意味および範囲内での全ての変更が含まれる。
本発明は、生ごみを処理した際、廃棄物が排出されない装置に利用可能である。
1 第1の処理機
2 第2の処理機
10 第1の発酵槽
20 第1の攪拌機
45 第1のヒータ
50 第2の発酵槽
60 第2の攪拌機
70 第2のヒータ
80 吸排気装置

Claims (7)

  1. 生ごみが受容されて発酵する第1の発酵槽と、
    前記第1の発酵槽に第1の発酵菌が投入され、前記生ごみと第1の発酵菌を攪拌するための第1の攪拌機と、
    前記第1の発酵槽の内部を加熱する第1のヒータと、
    前記第1の発酵槽の底に具備され、前記生ごみを攪拌、発酵させる際、発生する廃液を落下できるように複数の穴が形成された打穴部と、
    前記打穴部の下部に具備され、前記打穴部の穴を通して落下した廃液を収集するための樋と、
    を備えた第1の処理機と、
    前記樋内に収集された廃液が排水路を介して受容されて発酵する第2の発酵槽と、
    前記第2の発酵槽に第2の発酵菌が投入され、前記廃液と第2の発酵菌とを攪拌するための第2の攪拌機と、
    前記第2の発酵槽の内部をさらに加熱する第2のヒータと、
    前記廃液を攪拌、発酵、乾燥させ際、発生する蒸気を排気させる吸排気装置と、
    を備えた第2の処理機と、
    前記第1の処理機と第2の処理機とを排水路で接続したことを特徴とする生ごみ処理装置。
  2. 前記第1の発酵槽内には、生ごみを分解する第1の発酵菌を吸着している樹脂製の多孔質構造又は網目状構造の床材が、前記生ごみ発酵槽内に投入されていることを特徴とする請求項1に記載の生ごみ処理装置。
  3. 前記第2の発酵槽内には、生ごみを分解する高温菌を吸着している竹炭の床材が、前記生ごみ発酵槽内に投入されていることを特徴とする請求項1に記載の生ごみ処理装置。
  4. 前記第1の攪拌機は、モータの動力によって回転する回転軸と、前記回転軸から放射状で一体に結合され生ごみを攪拌するための複数のブレードと、前記複数のブレードは、前記回転軸と平行な水平面に対して傾斜を持たせたものであることを特徴とする請求項1に記載の生ごみ処理装置。
  5. 前記第2の攪拌機は、モータの動力によって回転する回転軸と、前記回転軸中央部から放射状に着脱自在に結合され、廃液を左右方向に押切攪拌するための押切ブレードと、前記回転軸左右両端部から放射状に着脱自在に結合され、廃液を撹拌、持ち上げて乾燥させるL字状ブレードとで構成されたことを特徴とする請求項1に記載の生ごみ処理装置。
  6. 前記第1の発酵槽の底部外側には、シーズヒータが左右方向に亘って張り付けられ、前記シーズヒータの発熱によって前記第1の発酵槽の内部が常温よりも高温の雰囲気となることを特徴とする請求項1に記載の生ごみ処理装置。
  7. 前記第2の発酵槽の上部内側には、赤外線ヒータが前後方向に設けられ、前記赤外線ヒータの発熱によって前記第1の発酵槽の内部よりさらに高温の雰囲気となることを特徴とする請求項1に記載の生ごみ処理装置。
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