JP2003136045A - 有機廃棄物処理システム - Google Patents

有機廃棄物処理システム

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JP2003136045A
JP2003136045A JP2001334654A JP2001334654A JP2003136045A JP 2003136045 A JP2003136045 A JP 2003136045A JP 2001334654 A JP2001334654 A JP 2001334654A JP 2001334654 A JP2001334654 A JP 2001334654A JP 2003136045 A JP2003136045 A JP 2003136045A
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JP
Japan
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waste
organic waste
hot air
fermentation
drying
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Application number
JP2001334654A
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English (en)
Inventor
Hideki Toida
秀基 戸井田
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ISHII SANGYO
Ishii Corp
Original Assignee
ISHII SANGYO
Ishii Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/40Bio-organic fraction processing; Production of fertilisers from the organic fraction of waste or refuse

Abstract

(57)【要約】 【課題】処理済みの有機廃棄物を再利用して、作業環境
及び自然環境が損なわれるのを防止すると共に、処理コ
ストの低減を図ることができる有機廃棄物処理システム
を提供する。 【解決手段】有機廃棄物Aを廃棄物発酵室41により発
酵処理して、生成される可燃性ガスGと、発酵処理済み
の有機廃棄物Aとに分離する。可燃性ガスGを、熱風供
給装置53に供給して略完全燃焼させ、その燃焼時に生
じる熱により加熱された熱風Hを廃棄物乾燥装置50の
乾燥ドラム52内に供給する。発酵処理済みの有機廃棄
物Aを、廃棄物乾燥装置50の乾燥ドラム52内に供給
して撹拌すると共に、乾燥ドラム52内に供給される熱
風Hにより、有機廃棄物Aに含まれる水分を吸着分離し
て所定の水分含有量に乾燥させ、略炭化状態に乾燥処理
された炭化廃棄物Aaを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば一般家庭
や料理販売店から排出される食物残渣、食品加工残渣、
食肉残渣、家畜糞尿、農作物残渣等の有機廃棄物を再利
用するのに適した状態に処理するときに用いられる有機
廃棄物処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述の有機廃棄物を処理するシス
テムとしては、例えばペースト状に粉砕された生ゴミ
を、バイオリアクターによりバイオガスと消化液とに分
解し、バイオガスを燃料電池発電装置により改質したと
き生成される水素と、大気中の酸素とを電気化学的反応
させて電力を発電し、その電力の一部により二次処理装
置を駆動し、発電時の生じる排熱でバイオリアクターを
加温する。一方、バイオリアクターから排出される消化
液を、二次処理装置により排水と残留有機物とに浄化処
理し、処理済みの排水を、例えば下水道や河川等に放流
し、残留有機物を沈殿させてコンポスト材料として回収
するシステム(特許第3064272号公報)がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のシステ
ムは、バイオガスを改質したとき生成される水素と、大
気中の酸素とを電気化学的反応させて発電するため、そ
の化学的反応を誘起するための装置や工程が必要となる
だけでなく、所望する電力を発電するのに手間及び時間
が掛かる。且つ、所定の化学的反応を誘起させるために
は、水素と酸素との供給量を制御する制御装置が必要と
なるので、有機廃棄物を処理するときに要するコストが
高くなるという問題点を有している。
【0004】また、消化液中に含まれる残留有機物(余
剰汚泥)を沈殿するときに要する処理時間が長くなるた
め、装置全体の処理効率が悪い。且つ、処理済みの排水
を下水道や河川等に放流するので、二次処理施設の浄化
能力が低いと、排水に含まれる残留有機物の量が多くな
り、自然環境が損なわれるという問題点を有している。
【0005】この発明は上記問題に鑑み、有機廃棄物が
発酵するときに生成される可燃性ガスを燃焼させて加熱
した熱風により乾燥処理するので、処理済みの有機廃棄
物を再利用して、作業環境及び自然環境が損なわれるの
を防止し、処理コストの低減を図ることができる有機廃
棄物処理システムの提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、未発酵処理
の有機廃棄物を廃棄物発酵手段により発酵処理し、上記
廃棄物発酵手段により発酵処理したとき生成される可燃
性ガスを熱風供給手段に供給して、該可燃性ガスが燃焼
するときに生じる熱で加熱した熱風を廃棄物乾燥装置に
供給すると共に、上記廃棄物発酵手段により発酵処理し
たときに分離される発酵処理済みの有機廃棄物を廃棄物
乾燥手段に供給して、該発酵処理済みの有機廃棄物を上
記熱風により所定の水分含有量に乾燥処理する有機廃棄
物処理システムであることを特徴とする。
【0007】上述の有機廃棄物は、例えば一般家庭や料
理販売店から排出される食物残渣、食品加工残渣、食肉
残渣、家畜糞尿、農作物残渣等で構成することができ
る。また、可燃性ガスは、例えばメタンガスやブタンガ
ス、その他のガス等で構成することができる。また、廃
棄物発酵手段は、例えばバイオリアクターやメタン発酵
装置等で構成することができる。熱風供給手段は、例え
ばバーナーやブロワー等で構成することができる。ま
た、廃棄物乾燥手段は、例えばロータリーキルン乾燥機
や直接加熱式回転乾燥機等で構成することができる。
【0008】つまり、有機廃棄物を、廃棄物発酵手段に
より発酵処理して、発酵時に生成される可燃性ガスと、
発酵処理済みの有機廃棄物とに分離する。廃棄物発酵手
段から供給される可燃性ガスが略完全燃焼するときに生
じる熱で加熱された熱風を、熱風供給手段により廃棄物
乾燥手段に供給する。廃棄物発酵手段から供給される発
酵処理済みの有機廃棄物を廃棄物乾燥手段により撹拌す
ると共に、有機廃棄物に含まれる水分を熱風により吸着
分離して略炭化状態に乾燥処理する。
【0009】実施の形態として、上記廃棄物発酵手段に
より生成される可燃性ガスを貯蔵するガス貯蔵手段と、
上記ガス貯蔵手段に貯蔵された可燃性ガスを上記熱風供
給手段に対して供給するガス供給手段とを備えることが
できる。また、上記有機廃棄物を脱臭処理する廃棄物脱
臭手段を、上記未発酵処理の有機廃棄物を廃棄物発酵手
段に供給する廃棄物供給手段と、上記廃棄物乾燥室から
排出される略炭化状態の有機廃棄物を貯留する廃棄物貯
留手段との間に備えることができる。
【0010】
【作用及び効果】この発明によれば、有機廃棄物が発酵
するときに生成される可燃性ガスを燃焼させて加熱した
熱風により、発酵処理済みの有機廃棄物を略炭化状態に
乾燥処理するので、可燃性ガスを電気化学的反応させて
発電するような手間及び装置が省け、発酵処理済みの有
機廃棄物を燃料として即使用することができる。且つ、
燃料費や設備費の分だけ処理に要する経費を削減して、
処理コストの低減を図ることができる。
【0011】しかも、汚泥状態やペースト状態の有機廃
棄物よりも、略炭化状態に処理した有機廃棄物の方が取
り扱いが容易であり、例えば土壌改良資材や肥料、脱臭
材、有害ガス吸着材、調湿材、建材、発酵促進資材、水
質浄化材、寝具、介護用品等の様々な用途に用いること
ができる。且つ、可燃性ガスを略完全燃焼させて加熱し
た高温の熱風により乾燥処理するので、有機廃棄物特有
の臭いの成分が大気中に殆ど放出されず、炭化状態の有
機廃棄物を有価物として再利用するため、作業環境及び
自然環境が損なわれるのを防止することができる。
【0012】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は有機廃棄物が発酵するときに生成される
可燃性ガスを燃料として、その可燃性ガスが燃焼すると
きに生じる熱により加熱された熱風により有機廃棄物を
乾燥処理又は炭化処理する有機廃棄物処理システムを示
し、図1に於いて、この有機廃棄物処理システム10
は、有機廃棄物Aを供給する廃棄物供給装置20と、有
機廃棄物A及び雰囲気に含まれる臭いの成分を分離及び
脱臭して廃棄物脱臭装置30と、有機廃棄物Aを発酵処
理する廃棄物発酵装置40と、発酵済みの有機廃棄物A
を所定の水分含有量に乾燥処理又は炭化処理する廃棄物
乾燥装置50と、処理済みの有機廃棄物Aaを貯留する
廃棄物貯留装置60と、排出雰囲気に含まれる微細な有
機廃棄物Aを分離回収する雰囲気処理装置70とで構成
される。
【0013】上述の廃棄物供給装置20は、ホッパー2
1aに投入される有機廃棄物Aを、略汚泥状又は略ペー
スト状に粉砕する廃棄物粉砕機21と、後述する廃棄物
発酵装置40の廃棄物発酵室41とを廃棄物供給路22
により接続し、廃棄物粉砕機21により粉砕された有機
廃棄物Aを廃棄物発酵室41に対して定量供給する。
【0014】前述の廃棄物脱臭装置30は、有機廃棄物
A及び雰囲気を脱臭処理するための脱臭装置31を、脱
臭路32を介して、上述の廃棄物供給路22に接続し、
廃棄物供給装置20から供給される有機廃棄物A及び雰
囲気に含まれる臭いの成分を、例えば活性炭や炭化物等
の多孔質吸着体(図示省略)により吸着して分離及び脱臭
する。
【0015】前述の廃棄物発酵装置40(例えばバイオ
リアクター)は、図2にも示すように、上述の廃棄物供
給路22を介して、廃棄物粉砕機21から廃棄物発酵室
41に定量供給される有機廃棄物Aを、発酵処理するの
に必要とする時間又は日数(可燃性ガスGを生成するの
に必要とする時間又は日数、期間)の間、所定量の有機
廃棄物Aを貯留又は貯蔵する。つまり、廃棄物発酵室4
1に貯留される有機廃棄物Aを、例えばメタン生成菌や
発酵菌等の生成物質により発酵処理して、可燃性ガスG
(例えばメタンガスやブタンガス等)を生成し、発酵処
理済みの有機廃棄物Aを分離する。
【0016】且つ、上述の廃棄物発酵室41と、可燃性
ガスGが貯蔵されるガス貯蔵タンク42とを、ポンプ4
3及びバルブ44を介して、ガス供給路45により接続
し、廃棄物発酵室41で生成される可燃性ガスGをガス
貯蔵タンク42に対して定量供給し、所定量の可燃性ガ
スGを貯蔵又は充填する。
【0017】且つ、上述のガス貯蔵タンク42と、後述
する熱風供給装置53とを、ポンプ46及びバルブ47
を介して、(また流量計)ガス供給路48により接続
し、ガス貯蔵タンク42(又は廃棄物発酵室41)に貯
蔵された可燃性ガスGを熱風供給装置53に対して定量
供給する。また、発酵時に生成される可燃性ガスを、例
えばメタンガスやブタンガス等の種類別に貯蔵したり、
可燃性ガスGに、他の可燃性ガスを混合したり、燃焼を
補助する添加物を所定量添加する等して、可燃性ガスの
燃焼効率を高めることもできる。加えて、可燃ガスGの
供給量を計測する流量計(図示省略)を介して、ガス供
給路48を接続することもでる。
【0018】一方、上述の廃棄物発酵室41と、後述す
る廃棄物乾燥装置50の廃棄物投入機51とを廃棄物供
給路49により接続し、発酵処理済みの有機廃棄物Aを
廃棄物投入機51に対して定量供給する。
【0019】前述の廃棄物乾燥装置50は、図3にも示
すように、上述の廃棄物投入機51を、略円筒状に形成
した乾燥ドラム52の始端側に接続し、未乾燥処理の有
機廃棄物Aを所定の水分含有量に乾燥処理するのに必要
な温度及び風量の熱風Hを供給する熱風供給装置53
を、乾燥ドラム52の終端側に接続している。
【0020】上述の乾燥ドラム52は、始端側から終端
側に向けて低くなる角度に軸受(又は略水平)され、複
数の羽根52aを、乾燥ドラム52の内周面全長と円周
方向とに対して所定間隔に隔てて配列すると共に、始端
側から終端側に向けて有機廃棄物Aが移送される角度に
傾斜及び形状に形成している。つまり、乾燥ドラム52
を、減速機付きモータ(図示省略)の駆動力により移送
方向に対して定速回転させ、乾燥ドラム52内に投入さ
れる有機廃棄物Aを、羽根52a…により撹拌しながら
始端側から終端側に向けて移送する。
【0021】且つ、乾燥ドラム52の回転速度(移送時
間)を、有機廃棄物Aの種類や水分含有量等に応じて変
更したり、乾燥ドラム52による処理時間や有機廃棄物
Aを炭化処理する移送距離を可変設定することもでき
る。また、熱風Hを、複数(例えば2基以上)の熱風供
給装置53により供給することもできる。
【0022】上述の熱風供給装置53は、前述のガス貯
蔵タンク42から供給される可燃性ガスGを燃料として
略完全燃焼させ、その可燃性ガスGが燃焼するときに生
じる熱により大気又は乾燥処理に適した雰囲気を加熱し
て、未乾燥処理の有機廃棄物Aを所定の水分含有量に乾
燥処理するのに必要な温度及び風量の熱風Hを発生さ
せ、乾燥ドラム52内に対して供給する。また、熱風供
給装置53を乾燥ドラム52の始端側に接続して、熱風
Hを、乾燥ドラム52の始端側から終端側に向けて供給
することもできる。
【0023】なお、上述の廃棄物投入機51は、例えば
スクリュー式投入機やコンベア式投入機等で構成され、
熱風供給装置53及び後述する燃焼装置75は、例えば
灯油や重油、可燃ガスを燃料とするバーナー等で構成さ
れる。
【0024】前述の廃棄物貯留装置60は、上述の乾燥
ドラム52の終端側下部(排出側)と、乾燥済み(炭化
済み)の炭化廃棄物Aa(又は燻炭廃棄物)を貯留又は
貯蔵する廃棄物貯留部61(貯留タンク)とを廃棄物供
給路62により接続し、乾燥ドラム52から排出される
炭化廃棄物Aaを廃棄物貯留部61に供給して、一時的
に貯留(ストック)する。且つ、廃棄物貯留部61に貯
留された炭化廃棄物Aaは、例えば袋体や箱体、その他
の容器等に所定量充填して出荷又は保管される。
【0025】上述の廃棄物供給路22,49,62は、
例えばベルトコンベアやスクリューコンベア、バケット
コンベア等の供給手段で構成することができる。
【0026】前述の雰囲気処理装置70は、上述の乾燥
ドラム52の終端側上部(排気側)と、その乾燥ドラム
52から排気される雰囲気中に含まれる微細な有機廃棄
物Aを分離及び回収するサイクロン71とをダクト72
で接続して、乾燥ドラム52から排気される微細な有機
廃棄物Aを含んだ雰囲気をサイクロン71に供給する。
【0027】且つ、上述のサイクロン71と、そのサイ
クロン71から排気される雰囲気を脱臭処理する脱臭焼
却炉73とをダクト74で接続し、燃焼装置75を脱臭
焼却炉73の一端側に接続して、サイクロン71から排
気される微細な有機廃棄物Aが略完全に分離された雰囲
気を脱臭焼却炉73に対して供給すると共に、その雰囲
気を脱臭焼却炉73により焼却処理して、有機廃棄物A
特有の臭いを脱臭する。
【0028】且つ、上述の脱臭焼却炉73と、脱臭処理
された雰囲気を所定温度に冷却する熱交換器76とを接
続し、排気ファン77(例えば冷却ファン等の冷却器を
備えたファン)を熱交換器76の排気側に接続して、脱
臭焼却炉73から排気される雰囲気を熱交換器76によ
り所定温度に冷却すると共に、その雰囲気を排気ファン
77により大気中に放出し、冷却ファン78により冷却
する。
【0029】図示実施例は上記の如く構成するものにし
て、以下、有機廃棄物処理システム10による有機廃棄
物Aの処理方法を説明する。
【0030】先ず、図1に示すように、一般家庭や料理
販売店から排出される有機廃棄物Aを廃棄物粉砕機21
のホッパー21aに投入して、廃棄物発酵室41に対し
て定量供給すると共に、廃棄物発酵装置40から廃棄物
発酵室41に供給される有機廃棄物Aを廃棄物脱臭装置
31により脱臭処理する。
【0031】次に、図2に示すように、廃棄物発酵室4
1に供給される有機廃棄物Aを、発酵処理するのに必要
とする時間又は期間、貯留又は貯蔵する。例えばメタン
生成菌のような生成物質により発酵処理して、可燃性ガ
スG(例えばメタンガス)を生成し、発酵処理済みの有
機廃棄物Aを分離する。同時に、廃棄物発酵装置40に
より生成される可燃性ガスGをガス貯蔵タンク42に対
して定量供給し、所定量を貯蔵又は充填する。且つ、発
酵処理済みの有機廃棄物Aを廃棄物乾燥装置50の廃棄
物投入機51に対して定量供給する。
【0032】一方、ガス貯蔵タンク42に貯蔵された可
燃性ガスGを熱風供給装置53に対して定量供給すると
共に、その可燃性ガスGが略完全燃焼するときに生じる
熱により大気又は乾燥処理に適した雰囲気を加熱して、
発酵処理済みの有機廃棄物Aを所定の水分含有量に乾燥
処理するのに必要な温度及び風量の熱風Hを発生させ、
乾燥ドラム52内に対して定量供給する。
【0033】同時に、図3に示すように、廃棄物投入機
51に投入された有機廃棄物Aを乾燥ドラム52内に対
して連続して定量供給すると共に、乾燥ドラム52の回
転力により撹拌しながら始端側から終端側に向けて移送
する。且つ、熱風供給装置53から供給される熱風H
を、乾燥ドラム52の終端側から始端側に向けて送気
し、その熱風Hにより有機廃棄物Aを所定温度(例えば
略200度〜略220度)に加熱すると共に、有機廃棄
物Aに含まれる水分を熱風Hにより略完全に吸着分離し
て所定の水分含有量に乾燥させ、略炭化状態に乾燥処理
された炭化廃棄物Aaを製造する。
【0034】また、上述の熱風Hによる加熱温度を、例
えば略200度以下又は略220度以上の温度に設定し
てもよく、有機廃棄物Aの種類や投入量、水分含有量等
に応じて変更することができる。
【0035】次に、乾燥ドラム52から排出される炭化
廃棄物Aaを、廃棄物貯留装置60の廃棄物貯留部61
に供給して、一時的に貯留する。その廃棄物貯留部61
に貯留された炭化廃棄物Aaは、例えば袋体や箱体、そ
の他の容器に所定量充填する等して出荷又は保管され
る。
【0036】一方、乾燥ドラム52から排気される雰囲
気は、雰囲気処理装置70のサイクロン71に供給さ
れ、雰囲気中に含まれる微細な有機廃棄物Aを略完全に
分離及び回収する。続いて、サイクロン71から排気さ
れる雰囲気を脱臭焼却炉73に供給して、有機廃棄物特
有の臭いを脱臭焼却炉73により焼却処理して脱臭及び
分離した後、その脱臭済みの雰囲気を熱交換器76によ
り所定温度に冷却処理して大気中に放出する。
【0037】以上のように、有機廃棄物Aが発酵すると
きに生成される可燃性ガスGを燃焼させて加熱した熱風
Hにより、発酵処理済みの有機廃棄物Aを略炭化状態に
乾燥処理するので、可燃性ガスGを電気化学的反応させ
て発電するような手間及び装置が省け、発酵処理済みの
有機廃棄物Aを燃料として即使用することができる。且
つ、例えば重油が燃焼するときの熱や電気ヒーターが発
熱するときの熱等により熱風Hを加熱する必要がなく、
燃料費や設備費の分だけ処理に要する経費を削減して、
処理コストの低減を図ることができる。
【0038】しかも、汚泥状態やペースト状態の有機廃
棄物Aよりも、略炭化状態に処理した炭化廃棄物Aaの
方が取り扱いが容易であり、例えば土壌改良資材や肥
料、脱臭材、有害ガス吸着材、調湿材、建材、発酵促進
資材、水質浄化材、寝具、介護用品等の様々な用途に用
いることができる。且つ、有機廃棄物Aやその雰囲気
を、廃棄物脱臭装置31及び雰囲気処理装置70により
脱臭処理すると共に、可燃性ガスGを略完全燃焼させて
加熱した高温の熱風Hにより乾燥処理するので、有機廃
棄物A特有の臭いの成分が大気中に殆ど放出されず、乾
燥処理された炭化廃棄物Aaを有価物として再利用する
ため、作業環境及び自然環境が損なわれるのを防止する
ことができる。
【0039】さらに、バルブ47を操作して、熱風供給
装置53に供給される可燃性ガスGの供給量を調節し、
廃棄物乾燥装置50に供給される熱風Hの供給量を発酵
処理済みの有機廃棄物Aに応じて可変設定するので、所
望する状態に乾燥処理することができ、要望に応じた乾
燥具合の炭化廃棄物Aaが得られる。
【0040】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の有機廃棄物は、実施例の一般家庭
や料理販売店から排出される食物残渣、食品加工残渣、
食肉残渣、家畜糞尿、農作物残渣等の有機廃棄物Aに対
応し、以下同様に、可燃性ガスは、メタンガスやブタン
ガス、その他の混合ガス等の可燃性ガスGに対応し、廃
棄物発酵手段は、バイオリアクターやメタン発酵装置等
の廃棄物発酵装置40に対応し、廃棄物乾燥手段は、ロ
ータリーキルン乾燥機や直接加熱式回転乾燥機等の廃棄
物乾燥装置50に対応し、熱風供給手段は、熱風供給装
置53に対応し、ガス貯蔵手段は、ガス貯蔵タンク42
やその他の充填容器に対応し、ガス供給手段は、ポンプ
46と、バルブ47と、ガス供給路48とに対応し、廃
棄物脱臭手段は、廃棄物脱臭装置30(例えば活性炭や
炭化物等の多孔質吸着体を備えた装置)及び雰囲気処理
装置70(例えばサイクロンや脱臭焼却炉、燃焼装置
等)に対応するも、この発明は、上述の実施例の構成の
みに限定されるものではない。
【0041】上述の廃棄物乾燥装置50を複数連設(例
えば2基以上)して、廃棄物発酵装置40から供給され
る発酵処理済みの有機廃棄物Aを所望する水分含有量に
連続して乾燥処理することもできる。
【0042】また、乾燥ドラム52から排出される排熱
や熱風供給装置53により可燃性ガスGが燃焼するとき
に生じる余熱により、廃棄物発酵装置40を加温又は過
熱して、発酵が促進される温度に保つこともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 有機廃棄物処理システムによる有機廃棄物の
処理方法を示す構成図。
【図2】 廃棄物発酵装置による発酵状態を示す縦断側
面図。
【図3】 廃棄物乾燥装置による乾燥状態を示す縦断側
面図。
【符号の説明】
A…有機廃棄物 Aa…炭化廃棄物 G…可燃性ガス H…熱風 10…有機廃棄物処理システム 20…廃棄物供給装置 30…廃棄物脱臭装置 40…廃棄物発酵装置 41…廃棄物発酵室 42…ガス貯蔵タンク 50…廃棄物乾燥装置 51…廃棄物投入機 52…乾燥ドラム 53…熱風供給装置 60…廃棄物貯留装置 70…雰囲気処理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C05F 17/02 F23G 5/04 E 4H061 F23G 5/027 5/46 A 5/04 F26B 11/04 5/46 21/00 K F26B 11/04 23/00 A 21/00 B09B 3/00 ZABC 23/00 D 303M Fターム(参考) 3K061 AA07 AB02 AC01 AC11 AC17 CA01 FA09 3K065 AA07 AB02 AC01 AC11 AC17 BA04 BA05 JA03 3L113 AA07 AB03 AC03 AC68 AC87 BA38 DA02 4D004 AA02 AA03 AA04 AC05 BA01 BA03 BA04 CA04 CA18 CA22 CA42 CA48 CB05 CB09 CB13 CB34 CB36 CB46 4D059 AA01 AA07 AA08 BA17 BD22 BK01 BK11 CA07 CA16 CC01 CC06 4H061 AA02 CC32 CC35 CC42 CC55 GG18 GG19 GG48

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】未発酵処理の有機廃棄物を廃棄物発酵手段
    により発酵処理し、上記廃棄物発酵手段により発酵処理
    したとき生成される可燃性ガスを熱風供給手段に供給し
    て、該可燃性ガスが燃焼するときに生じる熱で加熱した
    熱風を廃棄物乾燥装置に供給すると共に、上記廃棄物発
    酵手段により発酵処理したときに分離される発酵処理済
    みの有機廃棄物を廃棄物乾燥手段に供給して、該発酵処
    理済みの有機廃棄物を上記熱風により所定の水分含有量
    に乾燥処理する有機廃棄物処理システム。
  2. 【請求項2】上記廃棄物発酵手段により生成される可燃
    性ガスを貯蔵するガス貯蔵手段と、上記ガス貯蔵手段に
    貯蔵された可燃性ガスを上記熱風供給手段に対して供給
    するガス供給手段とを備えた請求項1記載の有機廃棄物
    処理システム。
  3. 【請求項3】上記有機廃棄物を脱臭処理する廃棄物脱臭
    手段を、上記未発酵処理の有機廃棄物を廃棄物発酵手段
    に供給する廃棄物供給手段と、上記廃棄物乾燥室から排
    出される略炭化状態の有機廃棄物を貯留する廃棄物貯留
    手段との間に備えた請求項1記載の有機廃棄物処理シス
    テム。
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