JPH09104685A - セフロキシムアキセチルの生物利用可能な結晶形 - Google Patents
セフロキシムアキセチルの生物利用可能な結晶形Info
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- JPH09104685A JPH09104685A JP8205098A JP20509896A JPH09104685A JP H09104685 A JPH09104685 A JP H09104685A JP 8205098 A JP8205098 A JP 8205098A JP 20509896 A JP20509896 A JP 20509896A JP H09104685 A JPH09104685 A JP H09104685A
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- C07—ORGANIC CHEMISTRY
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- C07D501/00—Heterocyclic compounds containing 5-thia-1-azabicyclo [4.2.0] octane ring systems, i.e. compounds containing a ring system of the formula:, e.g. cephalosporins; Such ring systems being further condensed, e.g. 2,3-condensed with an oxygen-, nitrogen- or sulfur-containing hetero ring
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- C07D501/24—7-Acylaminocephalosporanic or substituted 7-acylaminocephalosporanic acids in which the acyl radicals are derived from carboxylic acids with hydrocarbon radicals, substituted by hetero atoms or hetero rings, attached in position 3
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- C07D501/22—7-Acylaminocephalosporanic or substituted 7-acylaminocephalosporanic acids in which the acyl radicals are derived from carboxylic acids with radicals containing only hydrogen and carbon atoms, attached in position 3
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Cephalosporin Compounds (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Saccharide Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 治療用途に適する良好な生物利用特性を有す
る結晶形のセフロキシムアキセチルの提供。 【解決手段】 公知の結晶またはアモルファス形のセフ
ロキシムアキセチルを、+20℃〜100 ℃の温度で、水ま
たは水と相溶性のある有機溶媒またはそれらの混合物で
処理した後、公知方法により冷却して結晶性物質を分離
することにより得られる、生物利用可能な結晶形のセフ
ロキシムアキセチル。
る結晶形のセフロキシムアキセチルの提供。 【解決手段】 公知の結晶またはアモルファス形のセフ
ロキシムアキセチルを、+20℃〜100 ℃の温度で、水ま
たは水と相溶性のある有機溶媒またはそれらの混合物で
処理した後、公知方法により冷却して結晶性物質を分離
することにより得られる、生物利用可能な結晶形のセフ
ロキシムアキセチル。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セフロキシムアキ
セチル、すなわち、(6R,7R)−3−カルバモイル
オキシメチル−7−〔(Z)−2−(フル−2−イル)
−2−メトキシイミノアセタミド〕−3−セフェム−4
−カルボン酸 1−アセトキシエチルエステルの生物利
用可能な結晶形に関する。
セチル、すなわち、(6R,7R)−3−カルバモイル
オキシメチル−7−〔(Z)−2−(フル−2−イル)
−2−メトキシイミノアセタミド〕−3−セフェム−4
−カルボン酸 1−アセトキシエチルエステルの生物利
用可能な結晶形に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】セフ
ロキシムは公知物質であり、その製造は、US−A−3
974153に記載されている。それは、グラム陽性菌
およびグラム陰性菌の両方に対して良好な抗菌スペクト
ルを有する。
ロキシムは公知物質であり、その製造は、US−A−3
974153に記載されている。それは、グラム陽性菌
およびグラム陰性菌の両方に対して良好な抗菌スペクト
ルを有する。
【0003】セフロキシムは、吸収されないし、体液循
環に取り込まれないので、経口投与の形態で使用するこ
とができない。
環に取り込まれないので、経口投与の形態で使用するこ
とができない。
【0004】セフロキシムアキセチルは、β−ラクタマ
ーゼ産生菌株に対して高い安定性を有する、経口投与用
のプロドラッグである。これに関しては、そのエステル
がいったん吸収され、体液循環に取り込まれると、加水
分解されてセフロキシムを放出し、このセフロキシムが
実際上抗菌活性に関与する。
ーゼ産生菌株に対して高い安定性を有する、経口投与用
のプロドラッグである。これに関しては、そのエステル
がいったん吸収され、体液循環に取り込まれると、加水
分解されてセフロキシムを放出し、このセフロキシムが
実際上抗菌活性に関与する。
【0005】GB−A−1571683の実施例1は、
結晶形態(以後、「α結晶」として公知)でのセフロキ
シムアキセチルの製造を最初に記載しており、そのα結
晶のIRによる構造解析は、その後、GB−A−214
5409(Glaxo Group Ltd.)の実施例1に完全に示さ
れている。
結晶形態(以後、「α結晶」として公知)でのセフロキ
シムアキセチルの製造を最初に記載しており、そのα結
晶のIRによる構造解析は、その後、GB−A−214
5409(Glaxo Group Ltd.)の実施例1に完全に示さ
れている。
【0006】しかし、セフロキシムアキセチルのα結晶
形は、必要な生物利用可能特性(バイオアビリティー)
を有していないが、経口投与されるセファロスポリン
(および一般の薬物)はかなり生物利用可能な形態でな
ければならないことは公知である。
形は、必要な生物利用可能特性(バイオアビリティー)
を有していないが、経口投与されるセファロスポリン
(および一般の薬物)はかなり生物利用可能な形態でな
ければならないことは公知である。
【0007】これに関して、世界中に登録されている市
販のセフロキシムアキセチルは、US−A−45621
81(Glaxo Group Ltd.)に記載され、クレームされて
いるように、実質的にアモルファスの形態であり、該特
許は、「結晶物質」(α結晶)は「商業用途に対して最
良の特性バランスを持っていない」(第2欄第3〜6
行)が、「実質的なアモルファスの形態は、結晶形態よ
りも経口投与後の生物利用能性が高い」(第2欄第10〜
15行)と述べている。なお、これに関しては、Glaxo が
そのUS−A−4562181で認めているように、一
般に結晶形態は、保管および販売中に、物理化学および
生物学的特性と良好な安定性とのバランスが最良である
(第1欄第57〜61行)。
販のセフロキシムアキセチルは、US−A−45621
81(Glaxo Group Ltd.)に記載され、クレームされて
いるように、実質的にアモルファスの形態であり、該特
許は、「結晶物質」(α結晶)は「商業用途に対して最
良の特性バランスを持っていない」(第2欄第3〜6
行)が、「実質的なアモルファスの形態は、結晶形態よ
りも経口投与後の生物利用能性が高い」(第2欄第10〜
15行)と述べている。なお、これに関しては、Glaxo が
そのUS−A−4562181で認めているように、一
般に結晶形態は、保管および販売中に、物理化学および
生物学的特性と良好な安定性とのバランスが最良である
(第1欄第57〜61行)。
【0008】本明細書の一部を形成する下記実施例1か
ら明らかなように、GB−A−2145409の実施例
1およびUS−A−4562181の製造例2に記載さ
れた方法に忠実に従って、α結晶形態のセフロキシムア
キセチルを製造し、そのIR分析をKBr中で行った。
このIR分析、特に1000〜500 cm-1の領域のIR分析
は、引用した特許に公表されたスペクトルによって確認
され、二つのIRスペクトルは実質的に同一であること
が判明した。
ら明らかなように、GB−A−2145409の実施例
1およびUS−A−4562181の製造例2に記載さ
れた方法に忠実に従って、α結晶形態のセフロキシムア
キセチルを製造し、そのIR分析をKBr中で行った。
このIR分析、特に1000〜500 cm-1の領域のIR分析
は、引用した特許に公表されたスペクトルによって確認
され、二つのIRスペクトルは実質的に同一であること
が判明した。
【0009】従って、今日ですら、世界中で行われたこ
の分野での研究にもかかわらず、セフロキシムアキセチ
ルのα結晶の形態(生物利用できない)および実質的に
アモルファスの形態(生物利用できる)のみが知られて
いるにすぎない。
の分野での研究にもかかわらず、セフロキシムアキセチ
ルのα結晶の形態(生物利用できない)および実質的に
アモルファスの形態(生物利用できる)のみが知られて
いるにすぎない。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、驚くべ
きことに、α結晶形態または実質的にアモルファスの形
態のセフロキシムアキセチルを+20℃〜100 ℃の温度
で、重量比が 100:0〜0:100 の水および水混和性有機溶
媒の混合物で処理した後、冷却すると、α結晶形態とは
異なる結晶形態のセフロキシムアキセチルが得られるこ
とが見いだされた。それは、以後、β結晶形態またはβ
結晶と称する。
きことに、α結晶形態または実質的にアモルファスの形
態のセフロキシムアキセチルを+20℃〜100 ℃の温度
で、重量比が 100:0〜0:100 の水および水混和性有機溶
媒の混合物で処理した後、冷却すると、α結晶形態とは
異なる結晶形態のセフロキシムアキセチルが得られるこ
とが見いだされた。それは、以後、β結晶形態またはβ
結晶と称する。
【0011】さらに驚いたことに、β結晶は、治療用途
に適する良好な生物利用特性を有しており、Glaxo がそ
のUS−A−4562181で述べているように、保管
および販売中の物理化学および生物学的特性と良好な安
定性とのバランスが優れていることが見いだされた。
に適する良好な生物利用特性を有しており、Glaxo がそ
のUS−A−4562181で述べているように、保管
および販売中の物理化学および生物学的特性と良好な安
定性とのバランスが優れていることが見いだされた。
【0012】
【発明の実施の形態】後続の実験部分に示されるよう
に、β結晶のIRスペクトルを、α結晶の場合と同様の
方法によって得た。すなわち、二つのIRスペクトルは
互いに実質的に異なり、特に1000〜500 cm-1の間の領域
内で異なることが分かった。
に、β結晶のIRスペクトルを、α結晶の場合と同様の
方法によって得た。すなわち、二つのIRスペクトルは
互いに実質的に異なり、特に1000〜500 cm-1の間の領域
内で異なることが分かった。
【0013】より正確にするために、XRスペクトルも
αおよびβ結晶の両方に対して調べると、それらの構造
が異なることが決定的に示された。
αおよびβ結晶の両方に対して調べると、それらの構造
が異なることが決定的に示された。
【0014】後続の実施例に示した反応の後、HPLC
(移動相:30 %のアセトニトリル、70 %の0.03 Mリン酸
塩緩衝液;45℃で温度コントロールした Lichrospherカ
ラムRP60 Select B 5μ; UV 検出器 270 nm ;溶離:
1.7 ml/ 分)を行った。
(移動相:30 %のアセトニトリル、70 %の0.03 Mリン酸
塩緩衝液;45℃で温度コントロールした Lichrospherカ
ラムRP60 Select B 5μ; UV 検出器 270 nm ;溶離:
1.7 ml/ 分)を行った。
【0015】IRスペクトルは、FT-IR 8101M SHIMAZU
装置を使用して、固体状態(KBr錠)で得た。
装置を使用して、固体状態(KBr錠)で得た。
【0016】X線回折スペクトルは、 1.54051Åおよび
1.54433Åの波長で放射線を放出するPHILIPS PW 1710
X線回折計を使用して、銅の陽極を有するX−線管で作
られた粉末結晶に対して測定した。発生器での発生電圧
は 40 KVであり、電流強度は40 mAである。
1.54433Åの波長で放射線を放出するPHILIPS PW 1710
X線回折計を使用して、銅の陽極を有するX−線管で作
られた粉末結晶に対して測定した。発生器での発生電圧
は 40 KVであり、電流強度は40 mAである。
【0017】試験するサンプルは、優越方向を防ぐため
にNISKAMENサンプルキャリアーに置いた。得られたデー
タを外部標準を用いて装置を検定した後に集め、スペク
トルの読み取りおよびグラフ作成をADP 3.6 PCプログラ
ムによって行った。
にNISKAMENサンプルキャリアーに置いた。得られたデー
タを外部標準を用いて装置を検定した後に集め、スペク
トルの読み取りおよびグラフ作成をADP 3.6 PCプログラ
ムによって行った。
【0018】
【実施例】実施例1 α結晶形は、GB−A−2145409の実施例1およ
びUS−A−4562181の製造例2に記載された製
造法にできるだけ忠実に従って合成した。この方法で、
3.30 gのアセトアルデヒドを9.20 gの臭化アセチル/D
MAC(30 ml)および 12 mgの無水塩化亜鉛と−10℃で
4時間反応させることにより、12.5 gの(R,S)−1
−アセトキシエチル臭化物を合成した。このようにして
合成した溶液を、80 ml のDMACにおける20 gのナト
リウムセフロキシムの攪拌懸濁物に添加した。0.5 g の
炭酸カリウムを添加しながら反応を−1 ℃で90分行っ
て、+1〜+3℃でさらに2時間行って反応を完了させ
た。次いで、混合物を、200mlの酢酸エチルおよび200 m
lの3 % 重炭酸ナトリウム水溶液の混合物にすばやく添
加した。1時間攪拌した後、有機層を分離し、100 mlの
1N塩酸、次いで 2 %の重炭酸ナトリウムを含む 30 ml
の 20 % NaCl水溶液で再び洗浄した。これらの水層
を全てプールして100 mlの酢酸エチルで再抽出し、プー
ルした有機層を室温で30分間、炭素 (2 g)により脱色し
た。濾過した後、溶媒を20℃で真空除去し、150 g に濃
縮して、結晶化が実質的に得られるまで室温で1時間攪
拌した。250 mlのジイソプロピルエーテルをゆっくり添
加し(45分)、攪拌を1時間続けた。生成物を真空濾別
し、1:2 の酢酸塩/エーテル混合物で洗浄した。50℃で
真空脱水して得られた物質のサンプル(115/5 FP)は、
各々、添付する図1および図2に示すように、α結晶に
特有のIRおよびXRを有していた。
びUS−A−4562181の製造例2に記載された製
造法にできるだけ忠実に従って合成した。この方法で、
3.30 gのアセトアルデヒドを9.20 gの臭化アセチル/D
MAC(30 ml)および 12 mgの無水塩化亜鉛と−10℃で
4時間反応させることにより、12.5 gの(R,S)−1
−アセトキシエチル臭化物を合成した。このようにして
合成した溶液を、80 ml のDMACにおける20 gのナト
リウムセフロキシムの攪拌懸濁物に添加した。0.5 g の
炭酸カリウムを添加しながら反応を−1 ℃で90分行っ
て、+1〜+3℃でさらに2時間行って反応を完了させ
た。次いで、混合物を、200mlの酢酸エチルおよび200 m
lの3 % 重炭酸ナトリウム水溶液の混合物にすばやく添
加した。1時間攪拌した後、有機層を分離し、100 mlの
1N塩酸、次いで 2 %の重炭酸ナトリウムを含む 30 ml
の 20 % NaCl水溶液で再び洗浄した。これらの水層
を全てプールして100 mlの酢酸エチルで再抽出し、プー
ルした有機層を室温で30分間、炭素 (2 g)により脱色し
た。濾過した後、溶媒を20℃で真空除去し、150 g に濃
縮して、結晶化が実質的に得られるまで室温で1時間攪
拌した。250 mlのジイソプロピルエーテルをゆっくり添
加し(45分)、攪拌を1時間続けた。生成物を真空濾別
し、1:2 の酢酸塩/エーテル混合物で洗浄した。50℃で
真空脱水して得られた物質のサンプル(115/5 FP)は、
各々、添付する図1および図2に示すように、α結晶に
特有のIRおよびXRを有していた。
【0019】図1において、横軸はcm-1を示し、縦軸は
%透過率(%T)を示す。図2において、横軸は回折角
を示し、縦軸はピーク強度を示す。
%透過率(%T)を示す。図2において、横軸は回折角
を示し、縦軸はピーク強度を示す。
【0020】図2から、α結晶のX線回折スペクトルは
下記特徴を有することが分かる。
下記特徴を有することが分かる。
【0021】
【表3】
【0022】
【表4】
【0023】実施例2 実施例1で得られたα結晶を次の方法によってβ形態に
変換した。15 gのセフロキシムアキセチルを150 mlの水
に懸濁して40℃に3時間加熱し、生成物を真空下で濾別
し、水で洗浄する。得られた物質を40℃で真空脱水する
と、14 gの固体物質(β結晶)が得られ、これは、出発
物質と同じR/Sを示した。このようにして得られたβ
形態の結晶物質のサンプル(104/5 FP)を分析すると、
図3に示すIRスペクトルおよび図4に示すXRスペク
トルが得られた。横軸および縦軸は、図1および2と同
じである。
変換した。15 gのセフロキシムアキセチルを150 mlの水
に懸濁して40℃に3時間加熱し、生成物を真空下で濾別
し、水で洗浄する。得られた物質を40℃で真空脱水する
と、14 gの固体物質(β結晶)が得られ、これは、出発
物質と同じR/Sを示した。このようにして得られたβ
形態の結晶物質のサンプル(104/5 FP)を分析すると、
図3に示すIRスペクトルおよび図4に示すXRスペク
トルが得られた。横軸および縦軸は、図1および2と同
じである。
【0024】β結晶のX線回折スペクトルは下記の特徴
を有することが分かる。
を有することが分かる。
【0025】
【表5】
【0026】
【表6】
【0027】実施例3 20 gのセフロキシムアキセチル(GB−A−15716
83に報告された方法により合成)を 40 ℃で500 mlの
メタノールに溶解する。この溶液を熱いまま維持し、40
℃に保持した水 1000 mlをゆっくり添加する。添加完了
後、室温に冷却し、真空濾過して、生成物を水で洗浄す
る。脱水した物質(13.5 g)のR/S比は 0.85:1 であ
ったが、出発物質のR/S比は 0.94:1 であった。固体
(β結晶)は、図3および4に示すように、出発物質と
は異なるIRおよびXRを示す。
83に報告された方法により合成)を 40 ℃で500 mlの
メタノールに溶解する。この溶液を熱いまま維持し、40
℃に保持した水 1000 mlをゆっくり添加する。添加完了
後、室温に冷却し、真空濾過して、生成物を水で洗浄す
る。脱水した物質(13.5 g)のR/S比は 0.85:1 であ
ったが、出発物質のR/S比は 0.94:1 であった。固体
(β結晶)は、図3および4に示すように、出発物質と
は異なるIRおよびXRを示す。
【0028】実施例4 実質的にアモルファス形態の噴霧乾燥したセフロキシム
アキセチル50 gを500mlの水に懸濁し、3時間攪拌しな
がら40℃に加熱する。室温に冷却して濾過し、生成物を
水で洗浄する。固体を脱水すると46 gの物質が得られ、
これは、IRおよびXR分析でβ結晶への変換を示す。
R/S比は 1.2:1.0である。
アキセチル50 gを500mlの水に懸濁し、3時間攪拌しな
がら40℃に加熱する。室温に冷却して濾過し、生成物を
水で洗浄する。固体を脱水すると46 gの物質が得られ、
これは、IRおよびXR分析でβ結晶への変換を示す。
R/S比は 1.2:1.0である。
【0029】実施例5 5 g のアモルファスのセフロキシムアキセチル(US−
A−4,562,181の実施例22に記載の方法によ
って得られる)を40℃で3時間、50 ml の水で処理す
る。脱水固体(4.8 g )のR/S比は0.64であり、IR
スペクトルは図3に示すものと同じである(β結晶)。
A−4,562,181の実施例22に記載の方法によ
って得られる)を40℃で3時間、50 ml の水で処理す
る。脱水固体(4.8 g )のR/S比は0.64であり、IR
スペクトルは図3に示すものと同じである(β結晶)。
【図1】実施例1で得たα結晶のIRスペクトルを示す
図である。
図である。
【図2】実施例1で得たα結晶のXRスペクトルを示す
図である。
図である。
【図3】実施例2で得たβ結晶のIRスペクトルを示す
図である。
図である。
【図4】実施例2で得たβ結晶のXRスペクトルを示す
図である。
図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アンジエロ・カツタネオ イタリー国、レツコ、24030・モンテ・マ レンゾ、ビア・コロンバーラ、7 (72)発明者 レオナルド・マルシーリ イタリー国、ミラン、20060・ペサーノ、 ビア・ピアツツア・ペルチーニ、16
Claims (4)
- 【請求項1】 下記X線スペクトルを有するセフロキシ
ムアキセチルの生物利用可能な結晶形。 【表1】 【表2】 - 【請求項2】 0:1.0〜1.0:0 の比のR/Sジアステレ
オマー混合物から成ることを特徴とする請求項1に記載
のセフロキシムアキセチルの生物利用可能な結晶形。 - 【請求項3】 混合物のジアステレオマー比が 0.9:1.1
〜1.1:0.9 であることを特徴とする請求項2に記載のセ
フロキシムアキセチルの生物利用可能な結晶形。 - 【請求項4】 α結晶または実質的にアモルファスの形
態のセフロキシムアキセチルを、+20℃〜100 ℃の温度
で数分〜数時間、重量比が 100:0〜0:100 の水および水
混和性有機溶媒の混合物で処理した後、当業界での常法
により冷却して結晶性化合物を単離することを特徴とす
る請求項1に記載のセフロキシムアキセチルの生物利用
可能な結晶形の製造法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
IT95MI001716A IT1277426B1 (it) | 1995-08-03 | 1995-08-03 | Forma cristallina biodisponibile del cefuroxima axetil |
IT95A001716 | 1995-08-03 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09104685A true JPH09104685A (ja) | 1997-04-22 |
Family
ID=11372130
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8205098A Pending JPH09104685A (ja) | 1995-08-03 | 1996-08-02 | セフロキシムアキセチルの生物利用可能な結晶形 |
Country Status (24)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5677443A (ja) |
EP (1) | EP0757991B1 (ja) |
JP (1) | JPH09104685A (ja) |
KR (1) | KR970010776A (ja) |
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