JPH09103383A - 介護用入浴装置 - Google Patents

介護用入浴装置

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JPH09103383A
JPH09103383A JP6929996A JP6929996A JPH09103383A JP H09103383 A JPH09103383 A JP H09103383A JP 6929996 A JP6929996 A JP 6929996A JP 6929996 A JP6929996 A JP 6929996A JP H09103383 A JPH09103383 A JP H09103383A
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JP
Japan
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bathtub
sheet
bed
care
bathing
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JP6929996A
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English (en)
Inventor
Kimimasa Sugihara
▲き▼三正 杉原
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Seiken Co Ltd
Original Assignee
Seiken Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被介護者を上下動なく寝台と浴槽との間を容
易に移動、入浴させ得、かつ、被介護者を容易に別の
場所へ移動して入浴作業を行うことが可能な、又は被
介護者の顔面が湯中に沈むことを防止し得る介護用入浴
装置の提供。 【解決手段】 架台11を寝台30の横に配置し、収納状態
の浴槽12A上面と寝台30上面とが略同一高さとなるよう
架台11の高さを調節する。次に被介護者Cを第2シート17に
載せ、更に第1シート15を寝台30と浴槽12Aに架橋し第1シー
ト15の寝台30側端を第2シート17の下に挿入する。次に第2
シート17を第1シート15上を滑動させて浴槽12A上へ移動させ
る。この後、第1シート15を除去し浴槽支持枠121Aを引き
上げ浴槽12Aを形成し、給湯して被介護者Cを入浴させ
る。架台11には移動手段114を設けておく。これと同時
に(又は別に)、架台11の浴槽12A保持面を傾斜可能に
構成してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、寝たきり老人等自
力では入浴が困難な被介護者を、非力な介護者によって
も入浴させ得るようにするための装置であって、被介護
者の身体を重力方向に上下させることなく入浴させられ
る構造を有する介護用入浴装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高齢化社会の到来が必至とみられる昨
今、介護を要する年輩者の増加の度合いは、介護に携わ
り得る者の増加の度合いを上回る傾向にあり、一人の被
介護者を複数の介護者が介護するということは困難にな
ってきている。このため、介護者の人数が少なくて済む
ように、介護作業の省力化および介護効率の向上を図る
ことが要望されている。
【0003】従来、自らは移動することが困難な被介護
者を入浴させる際には、例えば、被介護者を網に入れて
釣り上げるようにして浴槽まで移動させる等の方法が用
いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような方法によ
れば、被介護者を起きあがらせる必要があり、また、網
が被介護者の身体を圧迫することや、被介護者が釣り上
げられることにより不安を覚えること等の問題がある。
【0005】また、上記のような方法では、入浴は寝台
の横で行うことになるので、例えば排水設備等が設けら
れていない場所では入浴作業が制限されることになり、
また入浴作業にともなって室内が濡れることが好ましく
ない場合もある。
【0006】このため、排水設備等のある場所や濡れて
もよい場所等で入浴を行おうとする場合には、被介護者
を移送するための別の移送手段(ストレッチャー等)
や、被介護者をこの移送手段に乗降させたり浴槽に移し
かえたりするための作業が必要となる。
【0007】一方、被介護者を釣り上げてから浴槽に入
れる際あるいは入浴中に、被介護者の顔面が湯中に沈む
ことが起こり得ない構造でなければならない。特に、自
らは姿勢をかえることが困難な被介護者の場合、顔面が
湯中に沈むことは生命の危険につながることになる。
【0008】本発明はこれらの課題を解決するために成
されたものであり、その目的とするところは、被介護者
を上下方向に移動させたり姿勢をかえさせたりすること
なく、寝台と浴槽との間を安全かつ容易に移動させ入浴
させることができ、かつ、特別な移送手段および移送作
業を要することなく、被介護者を容易に別の場所へ移送
して入浴作業を行うことが可能な介護用入浴装置を提供
することにある。
【0009】また、本発明の別の目的は、被介護者を上
下方向に移動させたり姿勢をかえさせたりすることな
く、寝台と浴槽との間を安全かつ容易に移動させ入浴さ
せることができ、かつ、被介護者の顔面が湯中に沈むこ
とを防止し得る介護用入浴装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に成された本発明は、以下のようなものである。 (1)折り畳み可能な浴槽と、折り畳んだ状態の浴槽の
上面が寝台と同じ高さ位置にくるように浴槽を保持する
架台とを有し、架台に移動手段が設けられていることを
特徴とする介護用入浴装置。 (2)折り畳み可能な浴槽と、折り畳んだ状態の浴槽の
上面が寝台と同じ高さ位置にくるように浴槽を保持する
架台とを有し、架台の浴槽を保持する面が傾斜し得るよ
うに構成されていることを特徴とする介護用入浴装置。
【0011】なお本発明において、浴槽の「折り畳み」
とは、浴槽を上下方向に伸縮させることを意味する。ま
た、折り畳んだ状態の浴槽の上面を寝台と同じ高さ位置
にくるようにする方法には、以下の(A)〜(C)の方
法がいずれも含まれる。 (A)寝台の高さに応じて予め設定された一定の高さを
有するように架台を構成しておく (B)架台に折り畳み式の脚等を設けておくことによ
り、架台の高さを、収納時の低位置と、寝台の高さに応
じて予め設定された一定の使用位置との2段階に変更し
得るように構成しておく (C)架台に高さ調節機構を設けておき、使用時に寝台
の高さに応じて架台の高さを調節する
【0012】
【発明の実施の形態】浴槽を載せた架台を寝台の横に配
置し、折り畳んだ状態(収納状態)にある浴槽の上面と
寝台の上面とが略同一高さに位置するように架台の高さ
を調節する。ついで、被介護者を第2の移動用シートま
たはプレート(以下、「第2シート」と称す)に載せ、
さらに、橋梁体として第1の移動用シートまたはプレー
ト(以下、「第1シート」と称す)を寝台と浴槽とに架
橋するとともに、第1シートの寝台側端を第2シートの
下に挿入する。ついで、第2シートを第1シート上を滑
動させて浴槽上まで移動させる。この後、第1シートを
取り除き、浴槽支持枠(浴槽の上部外周を構成する部
材)を引き上げて浴槽を形成し、給湯して被介護者を入
浴させる。入浴後は排水して浴槽を折り畳み、再び第1
シートを寝台と浴槽とに架橋して第2シートを第1シー
ト上を滑動させ、被介護者を寝台上へ戻す。
【0013】架台に移動手段が設けられている入浴装置
においては、被介護者を載せた第2シートを浴槽上まで
移動させた後、必要に応じ入浴装置を別の場所へ移送し
てから入浴作業を行なうようにしてもよい。
【0014】また、架台の浴槽を保持する面が傾斜し得
るように構成されている入浴装置においては、浴槽に給
湯する前に、この架台の浴槽保持面を傾斜させておくよ
うにする。
【0015】
【効果】本発明に係る介護用入浴装置によれば、寝台と
浴槽との間を被介護者を滑らせることにより移動させる
ので、寝台上の被介護者を、ほぼ寝た姿勢のままで、そ
の姿勢をかえることなく、寝台から浴槽上に容易に移し
かえることができる。さらに、浴槽の形成および折り畳
みは、被介護者を浴槽の底部上に載せた状態で、浴槽支
持枠を昇降させることにより行うので、被介護者を浴槽
中に沈下させたり浴槽から引き上げたりといったように
被介護者を上下方向に移動させることが不要である。し
たがって、寝台上の被介護者を浴槽中に入れるまでの作
業は、実質的に、被介護者を水平方向に滑らせるための
労力のみによって行うことができるので、たとえ非力な
一人の介護者によっても、被介護者に不安を与えること
なく、入浴作業を安全かつ容易に行うことができる。
【0016】また、架台に移動手段が設けられている場
合には、被介護者を載置した状態で介護用入浴装置を任
意の場所へ移動させることができる。
【0017】また、架台の浴槽を保持する面が傾斜し得
るように構成されている場合には、被介護者の顔面が湯
中に沈むことを防止するための特別な作業および機構を
不要とすることができる。
【0018】さらにまた、本発明に係る介護用入浴装置
は、比較的簡単な構成を有するため安価に製造すること
ができる。さらに、簡単に設置することができ、設置面
積も比較的少なくてすむ。
【0019】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。図1
は、本発明の介護用入浴装置の一実施例を示す側面図で
ある。同図に示す介護用入浴装置10は、折り畳み可能
な浴槽12と、折り畳んだ状態の浴槽12の上面が寝台
と同じ高さ位置にくるように浴槽12を保持する架台1
1とを有し、架台11に移動手段としてのキャスタ11
4が設けられた構成となっている。
【0020】浴槽12は、架台11に対し昇降可能に設
けられた浴槽支持枠121と、その浴槽支持枠121に
係着された浴槽シート122により構成されている。浴
槽支持枠121は、頭部側及び脚部側にそれぞれ2本ず
つ配置されたリンクアーム123と浴槽支持枠121と
で形成される平行リンク機構またはこれと類似の機構に
よって、架台11に対し昇降可能となっている。浴槽シ
ート122は、水を通さない柔軟なシートにより形成さ
れている。従って、この浴槽12は、収納時には、浴槽
シート122を折り畳んで浴槽支持枠121を下降さ
せ、全体の高さを低くすることができる。また、使用時
には、浴槽支持枠121を上昇させ、充分な深さを備え
る浴槽12を形成する。本実施例では、浴槽支持枠12
1の昇降はモータ(図示せず)の駆動によりリンクアー
ム123を回動させることにより行うようになっている
が、これは手動で行うようにしてもよい。
【0021】浴槽12の脚部側の下端には、止水栓(図
示せず)を備える排水孔124が形成されており、排水
設備を備える場所であればいかなる場所でも入浴を行え
るようになっている。
【0022】架台11は、頭部側及び脚部側にそれぞれ
2本ずつ配置された脚111を有している。この脚11
1は、油圧シリンダによりその長さを調節し得るように
構成されており、使用時には、油圧ポンプ115で圧力
油を送出して脚111の長さを調節する。これにより、
架台11上に載置された浴槽12(折り畳んだ状態)の
上面の高さを、寝台と同じ高さとすることができる。
【0023】長さ調節が可能な脚111としては、上記
油圧シリンダによるもの以外にも、例えば脚111にス
クリューを軸方向に通しておき、このスクリューを回転
させることによって脚111を伸縮させるようにしたも
のも例示される。さらに、例えば図2に示すように、頭
部側の脚111aおよび脚部側の脚111bのそれぞれ
を平行リンク機構により内側に揺動し得るように構成す
るとともに、両脚111a、111bのそれぞれに上下
方向にスライド自在なスライド部112a、112bを
設け、両スライド部112a、112bにスクリュー1
13を通したものも挙げられる。同図に示す態様におい
ては、スクリュー113を回転させることにより、両脚
111a、111bが、垂直な状態から内側へ閉じるよ
うに(または閉じた状態から垂直な状態へ戻るように)
動作し、これにより架台11全体の高さを調節すること
ができるようになっている。
【0024】また、脚111の下端部には、移動手段と
してそれぞれキャスタ114が設けられている。これに
より、被介護者を載置した状態で介護用入浴装置10を
任意の場所へ移動させることができ、例えば、給湯・排
水設備が設けられている場所まで介護用入浴装置10を
移動させてから入浴作業を行なうといった使用が可能で
ある。ここで、この移動から入浴までの作業は、被介護
者を入浴装置10に載置したままの状態で行なうことが
でき、したがって、被介護者を移送するための別の移送
手段や、被介護者をこの移送手段に乗降させたり浴槽に
移しかえたりする作業は不要である。
【0025】図3は、本発明の介護用入浴装置の使用手
順の一例を示す模式図である。以下、同図に基づき介護
用入浴装置の使用方法を順次説明する。なおここで用い
る介護用入浴装置10Aは、浴槽12Aの浴槽支持枠1
21Aが架台11の側周部に嵌まり、浴槽12Aの底面
よりやや低い位置に収納される構成となっている点以外
は、前記図1に示す入浴装置10と同様である。
【0026】まず、図3(a)に示すように、浴槽12
Aを載せた架台11を寝台30の横に配置し、折り畳ん
だ状態にある浴槽12Aの上面(ここでは浴槽12Aの
底面)と寝台30の上面とが同じ高さとなるように架台
11の高さを調節する。
【0027】架台11の高さの調節は、前記したように
脚111の長さを調節することにより行うことができ
る。
【0028】図3に示す介護用入浴装置10Aでは、浴
槽12Aが折り畳まれた状態(収納状態)にあるとき
に、浴槽12Aの底面が浴槽支持枠121Aの上部より
も高い位置にくるようになっているため、この場合浴槽
12Aの底面が「浴槽の上面」の位置に相当する。した
がってこの浴槽12Aの底面の高さが寝台30の上面の
高さと同じとなるようにすればよい。これに対し、例え
ば前記図1に示す入浴装置10のように、浴槽12が折
り畳まれた状態にあるときに、浴槽支持枠121の上部
が浴槽12の底面よりも高い位置にくるようになってい
る場合には、浴槽支持枠121の上部の位置が「浴槽の
上面」の位置に相当することになる。この場合には、こ
の浴槽支持枠121の上部の位置を寝台30の上面に合
わせるようにすればよい。ただしこの場合、浴槽12の
底面と浴槽支持枠121の上部との間の落差は、被介護
者Cを浴槽12上へ移動させる上で好ましくないため、
図4に示すように、浴槽12の底面上にスペーサ13を
配し、これにより上記落差を解消することが望ましい。
このスペーサ13は、浴槽12の底面部または架台11
の上面部と一体的に構成しておいてもよい。
【0029】ついで、図3(b)に示すように、被介護
者Cを第2シート17に載せ、さらに、第1シート15
を寝台30と浴槽12Aとに架橋するとともに、この第
1シート15の寝台30側端を第2シート17の下に挿
入する。
【0030】第2シート17は、その上に被介護者Cを
載置して寝台30上から浴槽12A上へ(またその逆方
向へ)移動させるものである。この第2シート17は、
被介護者Cとほぼ等しい長さおよび幅を有する長方形状
に形成される。第2シート17の具体例としては、例え
ば厚さ3mmの軽量プラスチック板(例えばタキロン社製
「セルラー」)を内芯とし、被介護者Cを載置する面
に、厚さ5mmの単泡ポリエチレンシートを接着し、他方
の面(第1シート15との接触面)に、アクリル処理、
シリコーン処理、カレンダー処理等を施したナイロン布
地(滑り布)を接着したものが挙げられる。
【0031】第2シート17の長辺側の両縁には、被介
護者Cを移動させる際の便宜の為に、適当な数(例えば
4〜8個)の手掛け孔または把手(図示せず)を設けて
おくことが望ましい。また、第2シート17には、湯の
排出を容易にするため、小孔(図示せず)を多数設けて
おくことが望ましい。さらにまた、第2シート17は、
被介護者Cの上半身に対応する部分と下半身に対応する
部分との2つの部分よりなり、これら2つの部分が蝶番
により接続されてこの接続部位で折り曲げることができ
る構成とすることが望ましく、これによれば後記するよ
うに入浴時に第2シート17の上半身部を起こすことが
できる。
【0032】第1シート15は、寝台30と浴槽12A
とを架橋する橋梁体として機能し、その上を第2シート
17が移動するものである。この第1シート15は、寝
台30から浴槽12Aに至るまでの間にある凹凸によっ
て第2シート17の移動が妨げられないようにするため
に、適度の剛性を有するものを用い、また使用時にはこ
れら凹凸を覆うように配設する。
【0033】第1シート15は、被介護者Cの体長とほ
ぼ同じ長さ、ならびに寝台30と浴槽12Aとの間隙を
十分に覆い得る幅を有する長方形状に形成される。第1
シート15の具体例としては、例えば厚さ9mmの軽量プ
ラスチック板(例えば住友化学社製「スミパネル」)を
内芯とし、その両面に、前記と同様の滑り布を接着した
ものが挙げられる。
【0034】ついで、図3(c)に示すように、第2シ
ート17を第1シート15上を滑動させて浴槽12A上
まで移動させる。
【0035】第1シート15および第2シート17とし
て、例えばそれぞれ先に例示したような材料よりなるも
のが用いられている場合、被介護者Cを載せた第2シー
ト17を第1シート15上を滑動させて移動させるのに
要する力は、被介護者Cの体重の1/10以下程度であ
り、したがって非力な介護者一人によっても容易に被介
護者Cを移動させることができる。なおこのとき、第2
シート17の頭部側と脚部側とを交互に引っ張るように
すると、この移動作業をさらに容易に行うことができ
る。
【0036】この後、図3(d)に示すように、第1シ
ート15を取り除き、浴槽支持枠121Aを引き上げて
浴槽12Aを形成し、給湯して被介護者Cを入浴させ
る。このとき、スペーサ13を用いている場合、必要に
応じこのスペーサ13も取り除くようにする。
【0037】本実施例においては、介護用入浴装置に移
動手段が設けられているため、被介護者Cを介護用入浴
装置上に移しかえた後、介護用入浴装置を寝台30から
離れた場所まで移送し、当該場所で入浴を行うようにす
ることもできる。
【0038】なお、被介護者Cの顔面が湯中に沈まない
よう、給湯する前に被介護者Cの上半身を起こしておく
ようにすることが必要である。このためには、例えば、
図5に示すように、被介護者Cを載せた状態で第2シー
ト17の上半身側を起こし、第2シート17の背面部に
おいて浴槽支持枠121AにT型ステー18を嵌め込む
方法や、図6に示すように、浴槽12Aの頭部側底面部
にエアバッグ19を設けておき、足踏みポンプ等により
空気を送り込んでこのエアバッグ19を膨らませ、これ
により第2シート17の上半身側を起こす方法等が例示
される。あるいは、図7に示すように、第2シート17
とは別のプレート20を被介護者Cの上半身の下に挿入
し、このプレート20の頭部側端を浴槽支持枠121A
の頭部側部に掛けるようにしてもよい。この場合、第2
シート17を折り曲げ可能としておくことは不要であ
る。
【0039】入浴終了後は、排水し浴槽支持枠121A
を引き下げて浴槽12Aを折り畳み、被介護者Cの体を
タオルで拭く。ここで、必要な場合は再びスペーサ13
を第2シート17と浴槽12Aの底面との間に挿入す
る。この後は、前記と逆の手順をふんで被介護者Cを寝
台30上へ戻す。
【0040】本実施例では、第2シート17を第1シー
ト15上を滑動させることによって被介護者Cを移動さ
せるようにしているが、本発明においては折り畳んだ状
態の浴槽12Aの上面と寝台30の上面とが略同一高さ
となるようにしているため、寝返りをうつ程度の運動が
可能な被介護者であれば、自力で浴槽12Aと寝台30
との間を移動することもできる。
【0041】図8は、本発明の別の介護用入浴装置の基
本構成を示す側面図である。同図に示す介護用入浴装置
100は、架台110の浴槽12を保持する面110s
を傾斜させ得るように構成されている点(図では傾斜さ
せた後の状態を示す)、ならびに両脚111a、111
bの下端部に移動手段が設けられていない点以外は前記
図1に示す介護用入浴装置10と同様である。このた
め、図8中、図1と同様の部位には同一の符号を付し、
その説明は省略する。
【0042】架台110の浴槽12保持面110sは、
被介護者の脚部側に向けて漸次下降するように構成され
ている。これにより、例えば前記図5〜図7に示したよ
うな、第2シート17の上半身側を起こす機構およびそ
の作業が不要となっている。
【0043】架台110の浴槽12保持面110sを傾
斜させるには、例えば頭部側および脚部側の脚111
a、111bの少なくとも一方を、前記図1に示す介護
用入浴装置10の場合と同様に高さ調節可能としてお
き、脚部側の脚111bが頭部側よりも相対的に低くな
るように調節するようにすればよい。
【0044】図8に示す介護用入浴装置100において
は、図1に示す介護用入浴装置10の場合と同様に、両
脚111a、111bが油圧シリンダにより長さ調節可
能に構成されている。ただし、ここでは切替弁付油圧ポ
ンプ115Bが設けられており、頭部側および脚部側の
脚111a、111bの両者、あるいは頭部側の脚11
1aのみの長さをかえることができるようになってい
る。浴槽12の上面と寝台の上面とが同じ高さとなるよ
うに架台110の高さを調節する際には、両脚111
a、111bに圧力油を送出して両脚111a、111
bの長さを調節する。一方、架台110の浴槽12保持
面110sを傾斜させる際には、頭部側の脚111aの
みに圧力油を送出して、この頭部側の脚111aを脚部
側の脚111bよりも長くなるようにする。
【0045】なおこの介護用入浴装置100の場合、浴
槽12の底面が被介護者の脚部側に向けて下傾した状態
で入浴を行なうので、浴槽支持枠121は、前記と同様
全体を昇降させる構成としてもよいが、脚部側のみを昇
降させる構成としてもよい。
【0046】この介護用入浴装置100を用いて被介護
者を入浴させる手順は、前記図1に示す介護用入浴装置
10の場合と基本的に同様である。ただし、被介護者を
寝台から介護用入浴装置上へ(またはその逆)移しかえ
る際には、架台110の浴槽12保持面110sは水平
状態にしておけばよいが、浴槽12保持面110sが傾
斜した状態のままで被介護者の移しかえを行なう場合に
は、浴槽12の傾斜度を充当補正し得る形状のスペーサ
を用いて、折り畳んだ状態の浴槽12の上面(この場合
はスペーサの上面)と寝台の上面とが略同一面をなすよ
うにする。
【0047】本実施例では、脚の下端部に移動手段が設
けられていないが、本実施例のように架台の浴槽保持面
を傾斜させ得るようにした介護用入浴装置において、前
記したようなキャスタ等の適宜な移動手段を設けるよう
にしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の介護用入浴装置の一実施例を示す側
面図。
【図2】 本発明の介護用入浴装置の他の実施例を示す
側面図。
【図3】 本発明の介護用入浴装置の使用手順の一例を
示す模式正面図。
【図4】 浴槽の底面上にスペーサを配した例を示す模
式正面図。
【図5】 入浴時に被介護者の顔面が湯中に沈まないよ
うにするための機構の一例を示す斜視図。
【図6】 入浴時に被介護者の顔面が湯中に沈まないよ
うにするための機構の他の例を示す断面図。
【図7】 入浴時に被介護者の顔面が湯中に沈まないよ
うにするための機構の他の例を示す断面図。
【図8】 本発明の別の介護用入浴装置の基本構成を示
す側面図。
【符号の説明】 10A…介護用入浴装置 11…架台 111…脚 12A…浴槽 121A…浴槽支持枠 15…第1シート 17…第2シート 30…寝台 C…被介護者

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 折り畳み可能な浴槽と、折り畳んだ状態
    の浴槽の上面が寝台と同じ高さ位置にくるように浴槽を
    保持する架台とを有し、架台に移動手段が設けられてい
    ることを特徴とする介護用入浴装置。
  2. 【請求項2】 折り畳み可能な浴槽と、折り畳んだ状態
    の浴槽の上面が寝台と同じ高さ位置にくるように浴槽を
    保持する架台とを有し、架台の浴槽を保持する面が傾斜
    し得るように構成されていることを特徴とする介護用入
    浴装置。
JP6929996A 1995-08-04 1996-02-28 介護用入浴装置 Pending JPH09103383A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6929996A JPH09103383A (ja) 1995-08-04 1996-02-28 介護用入浴装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23063395 1995-08-04
JP7-230633 1995-08-04
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007027102A1 (en) * 2005-08-30 2007-03-08 Howard Wright Limited A tub/tray for a shower trolley

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