JP2000005263A - バスベッド - Google Patents

バスベッド

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JP2000005263A
JP2000005263A JP10195048A JP19504898A JP2000005263A JP 2000005263 A JP2000005263 A JP 2000005263A JP 10195048 A JP10195048 A JP 10195048A JP 19504898 A JP19504898 A JP 19504898A JP 2000005263 A JP2000005263 A JP 2000005263A
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bathtub
frame
bath
floor
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Koji Akatsuchi
興治 赤土
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AKADO SEISAKUSHO KK
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AKADO SEISAKUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベッドでの生活がほとんどである人にとっ
て、介護人の手を借りて、容易にその場で入浴できるよ
うな浴槽付ベッドを提供する。 【解決手段】 浴槽2の側壁を柔軟性部材で構成し、こ
の浴槽2の上縁に枠3を形成させ、枠3を上下動させる
ことにより柔軟性部材を伸縮可能にし、この浴槽2の底
にベッド4を設置する。通常、枠3を降下させ、ベッド
4を周囲高さと一致させることにより、介護を容易にす
る。また、枠3を上げて浴槽2を形成させたときは非介
護人を移動させずに入浴させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ベッドでの生活を余儀
なくされている人たちが簡易に入浴できるようにしたバ
スベッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】寝たきり老人、下肢に障害のある人、運
動制限されている病人たち(以下、被介護人という)
は、ベッドから離れて浴室へ行くことが困難であり、こ
のため、浴槽付きベッドが提案されている。例えば、特
開平4−215757号公報に開示された病人用ベッド
に備付けた浴槽は、高さ方向に伸縮自在に構成され、浴
槽を使用しない時には浴槽の背を低くしてベッドの下に
収納し、入浴する時にはベッドの横に引き出して使用す
る。なお、浴槽の上部フレームは矩形に形成されてい
る。また、特公平3−37942号公報には形状を保持
した浴槽をベッドの下に出し入れ可能にしたものが開示
されている。
【0003】また、吊り下げたベッドの下に形状保持し
た浴槽を固定し、ベッドを浴槽内に降ろすときに、ベッ
ドを支持するフレームの背もたれを傾斜させ、そのまま
入浴できるようにしたものがある(特開平8−2152
69号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の病人用ベッドに
おいて、ベッドの下の浴槽を引き出して使用するタイプ
ではスペースが2倍必要とされ、狭い住居等では利用す
ることが難しいものである。
【0005】また、病人用ベッドの浴槽を射出成形等で
製作した場合には型を取るためコストが嵩むと共に、ベ
ッドの下に浴槽を出し入れするものにあっては、浴槽の
支持および移動機構が必要になって、病人用ベッドのコ
ストが高くなるという問題がある。また、このように製
作された浴槽の重量は比較的重くなり、かつ、嵩張るの
で搬送時の作業が煩わしいという問題がある。また、病
人用ベッドは病院や一般の家庭にもレンタルで貸し出さ
れることがあり、このとき、新品の浴槽あるいは清掃し
た浴槽がその都度交換されるが、ベッドに脱着する作業
が煩わしいものである。
【0006】また、型成形した浴槽をベッドの下に配置
したり、あるいは出し入れするようにした場合には、浴
槽をベッドの下に入れるための高さ方向のスペースが必
要になる。そのために、ベッドの設置高さは浴槽を出し
入れするに必要な高さが必要になる。しかしながら、自
分の力でベッドから降りたりベッドに上がったりできる
軽度の病人にとって、ベッドの設置高さを高くすること
は不適である。また、吊り下げたベッドを浴槽内に降ろ
す構造でも、病人がベッドに上ったりベッドから降りた
りする時には、浴槽の高さが影響するものである。
【0007】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
であり、浴槽の高さの影響をなくし被介護人が自ら容易
にベッドに上ったりベッドから降りたりすることがで
き、また、浴槽の深さを利用したバスベッドを提供する
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の請求項1の発明は、床上に設置する床フレームに近接
して浴槽の上端となる枠を配し、該枠にシート状柔軟性
部材を装着して浴槽の側壁を構成すると共に、浴槽の底
面上にベッドを設置し、前記床フレームの適宜箇所に複
数の支柱を設け、該複数の支柱を介して前記浴槽の枠を
入浴可能な高さに支持したことを特徴とする。
【0009】請求項2の発明は請求項1の発明におい
て、浴槽の枠をベルトで昇降可能に吊設したことを特徴
とする。
【0010】請求項3の発明は請求項1の発明におい
て、複数の支柱に枠を支持する支持部材を設け、浴槽の
枠を入浴可能な高さに支持したことを特徴とする。
【0011】請求項4の発明は、浴槽の周囲を囲う矩形
枠に支持したベルトを介して前記浴槽の上部と内部底面
との間を移動自在にベッドを装備したバスベッドにおい
て、前記矩形枠の上部に縦方向に回転軸を設けると共
に、該回転軸をユニバーサルジョイントを介して前記ベ
ッドの縦方向に延びるロッドに連結し、該ロッドに設け
たねじ部を介して前記ベッドの一部もしくは複数箇所を
山形に突出可能にしたことを特徴とする。
【0012】請求項5の発明は請求項4の発明におい
て、ベッドの頭部側の背もたれ部に連続して洗面装置を
備えたことを特徴とする。
【0013】請求項6の発明は請求項4の発明におい
て、矩形枠に備えた回転軸に駆動装置を連結したことを
特徴とする。
【0014】請求項7の発明は請求項4の発明におい
て、ベッド下面に沿って空気を送り込む送風機を矩形枠
に備えたことを特徴とする。
【0015】請求項8の発明は請求項4の発明におい
て、ベッドはベッド床体とベッド可動体で構成され、ベ
ッド可動体は背もたれ部と足載平板を備え、それぞれを
前記ベッド床体に取り付けたロッドのねじ部と螺合さ
せ、前記ロッドの回転により、背もたれ部と足載平板を
前記ベッド床体から上方に突出させるようにしたことを
特徴とする。
【0016】請求項9の発明は請求項4の発明におい
て、ベッドに載置するマットの中央部に円形の孔を開け
ると共に、該孔に嵌着する円形マットを備え、前記ベッ
ドの前記孔位置に円板を回動可能に設け、前記孔に円形
縁を有する便器を着脱自在に設けたことを特徴とする。
【0017】請求項10の発明は、浴槽の頭部側の壁面
を傾斜させて背もたれ部を形成すると共に、浴槽の両側
縁を幅広に構成し、縦方向に分割可能なマットを浴槽上
面に載置するようにしたことを特徴とする。
【0018】特に、請求項1の発明では、被介護人はベ
ッドで生活し、入浴するときにはベルトで枠を吊り下げ
ることにより、ベッドの周囲に側壁ができ、浴槽を形成
する。入浴後、水を抜き、枠を下げることにより、側壁
が折り畳まれ、再び、ベッドとして機能する。なお、浴
槽の枠は水を入れる前、水を抜いたときに上または下の
位置に移動させるので手で操作をすることができ、バス
ベッドの形状は矩形のほか、だ円形でも良い。また、請
求項4の発明では、ベッドは浴槽の上部に設けるので、
ベッドの支持はベッド床体等により縦方向の強度を堅固
にしており、入浴時には浴槽内にベッドを降ろすので、
ベッド中央に左右に展開する支持板を設け、ベッド仕様
のときの安定性を確保する。また、請求項10の発明で
は、浴槽底面が略逆への字状に形成されて背もたれ部を
形成するので、その分、水量が節約され、また、ベッド
として使用するときは縦方向に分割されるマットを水槽
上部に設置することで、マットの交換等を容易にするこ
とができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を説明する。図
1に示すバスベッド1は、浴槽2の側壁を柔軟性部材
(ビニールシート等)で形成すると共に、この浴槽2の
上縁2aを枠3で係着し、浴槽2の底にベッド4を設置
する。そして、枠3をベルト5で吊り下げるようにし、
ベルト5の巻上げおよび巻き戻しにより枠3が上下動
し、側壁は高さに追従して伸縮する。なお、枠3を直接
持って操作すればベルト5は不要であり、枠3は2対の
棒を組み付けるもので、側壁(柔軟性部材)の上辺4か
所に設けた筒状の折り部に棒を差し込んで、棒の互いの
端部を組み付け、枠状にする。
【0020】矩形に組んだ床フレーム6の四隅に、四本
の支柱7を立設し、頭部側の支柱7と足部側の支柱7の
各間にガイドフレーム8を架設しベルト5を巻回する。
また、支柱7には縦方向に延びる支持部材9が固定され
ている。支持部材9は図2に示すように横方向に回動自
在に取り付けるようにしてもよい。浴槽2の上縁2aは
ワイヤで縁取りし、このワイヤを枠3にフック等で引っ
かけ着脱可能にする。そして、この枠3にベルト5を取
り付け、ガイドフレーム8に巻回したベルト5の巻上げ
または巻き戻しにより、枠3が上下するようになってい
る。そして、巻き上げた枠3を支持部材9に支持するこ
とにより、浴槽2を形成するようにしている。このベル
ト5の巻上げ、巻き戻しは手動でも電動でも良い。ま
た、枠の上下移動には水槽内に水が入っていないときな
ので、ベルト5の装着もなくし、手で操作することがで
きる。
【0021】また、図3に示すように、浴槽2の底には
ベッド床部材10が設置され、側壁下端と結合されてお
り、ベッド床部材10の上面にベッドフレーム11を載
置し、その上にマット12を敷いてベッド4を形成して
いる。また、床面からベッド4のマット12の上面まで
の高さH1 は、床フレーム6の高さH2 にほぼ等しい高
さになっている。背もたれ13は後述するように外部か
ら操作して起倒動できるようになっており、任意の角度
で固定できる。
【0022】図4に示すように、ベッド床部材10の側
縁と枠3の内側との間には、それぞれW1 およびW2 の
幅だけ開いており、浴槽2の側壁を伸縮させて枠3を下
げた時に、伸縮して折り畳まれる浴槽2の側壁を、この
幅W1 とW2 の間に納めるようにしている。
【0023】次に作用について説明する。まず、浴槽と
して使用する場合、図2に示すベッドの状態から、ベル
ト5を巻き上げて枠3を上昇させ、枠3をずらしながら
支持部材9の上に載せる。これにより図1に示す浴槽2
が形成され、水を張ったときには支持部材9に荷重が掛
かりベルト5を保護する。また、図2に示すように、支
持部材9を横方向に回動自在に設けることにより、枠3
を上昇させるときに予め支持部材9を横方に移動させて
おき、枠3を所定の高さまで上昇させたときに支持部材
9を元の位置に戻して枠3を支持する。
【0024】次に、ベッドとして使用する場合、浴槽2
内の水を排水した後に、図1の状態から枠3を下げる。
すなわち、ベルト5を少し巻き上げて、枠3を支持部材
9から少し浮かせてずらし、枠3を支持部材9から外し
て、ベルト5を巻き戻して枠3を降下させる。支持部材
9を回動自在に設けた場合には、図1の状態から支持部
材9を横方向に移動して枠3から外し、ベルト5を巻き
戻して枠3を下げる。これにより、浴槽2の側壁は折り
畳むように曲がり隙間(幅W1,W2)に収容される。
そして、図2に示すように、枠3が床フレーム6の上に
重ねられ、ベッド4のマット12の上面と枠3の高さと
がほぼ同じ高さになる位置で停止する。なお、枠3が床
フレーム6の内側に収容される構成としても良い。
【0025】次に、浴槽の深さを常時一定にしたバスベ
ッドについて説明する。図5ないし図8に示すバスベッ
ド1は四本の支柱14が設けられ、支柱14の各中間部
と下部にそれぞれ長い連結部材15,15aと短い連結
部材16,16aが結合されている。また、浴槽2を載
置する床部材17が長い連結部材15aと短い連結部材
16aとに囲われた枠に組み付けられており、浴槽2は
足部側を傾斜して足部側に排水口18が設けられ、床部
材17に適宜間隔に設けた厚さの異なるスペーサ19に
よって浴槽2の下面を支持している。
【0026】また、バスベッド1の頭部側端部にはモー
タによる駆動装置20が設けられ、駆動装置20の回転
軸20aにはユニバーサルジョイント21によってスプ
ライン軸22が連結されており、バスベッド1の足部側
端部には送風機23が設けられ、蛇腹24を介してベッ
ド4に通気されている(図17参照)。また、支柱14
の中間部の連結部材15、16に備えた側縁25には手
すり26が設けられ、手すり26の中間部に垂直軸26
aが備えられて足部側の手すり部分が外側に開くように
されている。また、ベッド4の中央部には横方向に桟を
渡してベッド4を支持しても良く、後述する一対の支持
板43を広げて側縁25に渡架しても良い。
【0027】図5に示す駆動装置20はまた2組のベル
ト5の巻き上げ巻き戻しを行い、2組のベルト5は支柱
14のプーリー14aを介してベッド4の頭部側と足部
側を吊設しており、ベッド4は中間部の連結部材15、
16の位置に停止されている。
【0028】次に、ベッド4を構成するベッド床体27
とベッド可動体28について説明する。ベッド床体27
は図9および図10に示すように、略長方形で薄板状に
され頭部側の幅中央に切込部29が形成され、ベッド床
体27が昇降するときにスプライン軸22が傾斜するの
でこの間に入って交差に支障を来さないようになってい
る。ベッド床体27の表側は図9(a)示すようにリブ
27aが形成され、裏側は図10に示すように四隅、中
央部に凹状部27bを設け、ベッド可動体28やスプラ
イン軸22等を組み付けられるようになっている。な
お、ベッド床体27の中央部両縁には取っ手27cが設
けられ、後述する支持板43の取っ手孔43aと整合さ
せている。
【0029】ベッド可動体28は頭部側と足部側が盛り
上がるように構成され、図11、図12、図13に示す
頭部側は背もたれ部30とこれに連結して洗面装置31
が備え付けられ、通常倒れた状態では洗面装置31がベ
ッド床体27に当接して背もたれ部30と洗面装置31
との略面一平面(図12のa参照)を保っている。そし
て、背もたれ部30が起立して傾斜したときに洗面装置
31はヒンジ32から所定角度倒れた状態となる。な
お、背もたれ部30に形成した孔30aは送風機23か
らの空気を送り出したりしてマット等の乾燥を早め、か
つ、水捌けを良くするようになっている。また、設置時
に、リブ28aの溝に木、パテ、FRP、合成樹脂等を
埋め込み、剛性強度を高めるようにしても良い。
【0030】足部側は図14、図15、図16に示すよ
うに、足載平板33の先端と接続端との中間部に二分す
るようにヒンジ34を備え、それぞれ縦方向のリブ28
aで補強し、ベッド床体27に設けた支軸35に足載平
板33の接続端が軸支され回動自在に設けられている。
図16に示すように、足載平板33の先端を矢印方向に
移動させるように、後述の手段によってヒンジ34の箇
所を上方に突出させると、バスベッド1に仰臥した被介
護人が膝を曲げ易くなる。このように、浴槽2内の底部
が身体に沿った形状になるので被介護人の姿勢維持が容
易になる。また、ベッド仕様のときに一対の支持板43
を左右に開いて使用するが、このとき、2つの取っ手孔
43aにひもを掛け渡して被介護人をベッドから離れな
いようにすることもできる。
【0031】次に、ベッド床体27に対し、ベッド可動
体28を伸縮させる装置を説明する。図18に示すバス
ベッド1は支柱14にモータ等の駆動装置20を取り付
け、回転軸20aにユニバーサルジョイント21を介し
てスプライン軸22を取り付けている。ベッド4が上位
置にあるとき、ベッド床体27の切込部29にスプライ
ン軸22が収容され、スプライン軸22はベッド床体2
7のねじ棒36にユニバーサルジョイント21aを介し
て接続されている。ベッド4を降下させて浴槽2の底面
に載置したとき、スプライン軸22が伸長してねじ棒3
6とは連結状態を保っている。
【0032】図20に示すように、ねじ棒36は、右ね
じと左ねじの互いに異なるねじ棒36aとねじ棒36b
を溶接したものであり、ベッド床体27に摺動自在に設
けた2つの移動ブラケット37が螺合しそれぞれに配置
されている。移動ブラケット37の両側にはガイド孔3
7aが開けられている。そして、図19に示す背もたれ
部30と足載平板33を同時に起伏できるように、スプ
ライン軸22の回転はねじ棒36と移動ブラケット37
により、移動ブラケット37の軸方向移動に変換するよ
うになっている。図21の移動防止ブラケット38は両
側のブラケット38aがベッド床体27に固定され、背
もたれ部30の傾斜を規制するようになっている。
【0033】したがって、スプライン軸22の回転によ
ってねじ棒36が回転し、図18に示すねじ棒36に螺
合している移動ブラケット37が前方あるいは後方に移
動し、移動ブラケット37に連結したロッド39が一緒
に移動することにより押上棒40を起伏させ背もたれ部
30を操作するようになっている。
【0034】図19に示すベッド床体27に装着したね
じ棒36は、右ねじと左ねじを結合させたものであり、
頭部側のねじ棒36と足部側のねじ棒36の回転が移動
ブラケット37の軸方向移動を逆転させている。したが
って、頭部側で移動ブラケット37が内側に移動したと
きに押上棒40が起立し、背もたれ部30が起き上が
り、このとき、足部側においては移動ブラケット37が
内側に移動することによって押上棒41が起立し、足部
側の足載平板33が盛り上がることになる。
【0035】次に、便器の装着可能なバスベッドについ
て説明する。まず、図22に示すベッド可動体28は背
もたれ部30と足載部42が支軸35によって傾斜可能
にされ、中央部に一対の支持板43が横方向のガイド4
4によって左右に開くように併設されている。この一対
の支持板43は前述したベッド4にも装着され、中央部
を堅固にすることができる。なお、浴槽2として使用す
るときには、一対の支持板43を狭めた状態にすること
でベッド4を浴槽2の底に沈めることができ、駆動装置
20を作動させて背もたれ部30を起こすことができ
る。
【0036】支持板43の付近には、図23、図24に
示す円形のフランジ45を備えた便器46を設けるよう
になっており、便器46は円形部の中央に容器47と覆
い48が設けられている。また、ベッド4にはマット
(図示略)が載置され、同じ位置に円形の孔を開け、円
形のマットを嵌着するようになっている。便器46を装
着するときは、円形のマットを外し、支持板43を横方
向に開いて一部を長い連結部材15に併設した側縁25
に載せておき、ベッド可動体28の円板部49に便器4
6を載せる。また、円板部49をベアリング等を使用し
て回動自在に設けることにより、上に載っている便器4
6も左右に回動させることが容易となる。また、被介護
人の体重が便器46にかかっても支持板43が側縁25
に係合されているので強度を保つことができる。ベッド
4として使用するときには、円形のマットを嵌着した状
態で通常の使用状態となる。また、ベッド4から降りる
ときには、被介護人の重心を円形のマット上に位置させ
ることで身体の向きを変え易く、降りるのが容易とな
る。
【0037】次に、浴槽の変形例について説明する。い
ままで説明したバスベッド1では浴槽2内において背も
たれ部30を機械的に立てる構造を有していたが、これ
を浴槽側で解決しようとしたものであり、図25、図2
6に示すように、浴槽2の頭部側壁面2aを傾斜させた
ものである。また、足部側をわずかに傾斜させて被介護
人の浴槽2内での腰の位置を誘導し安定な姿勢で入浴で
きるようにされている。また、浴槽2の側面には給湯口
50とオーバフロー口51が設けられ、底面に排水口1
8が設けられている。また、図25(a)、図26に示
すように浴槽2の側縁25が広く構成され、この上に図
27、図28に示すマット52を載置するようになって
いる。マット52は下面において平面強度を保つものを
利用するが、単に側縁25との間に薄い合板を介挿して
もよい。また、前述した送風機23を取り付け乾燥用と
しても良く、足元を温風によって暖めても良い。この場
合の空気流入口は給湯口50やオーバフロー口51を兼
用して利用することができる。マット52は袋状シーツ
(袋母体)53に、縦に2分割され、横には2〜3分割
にされたマット材54を袋支柱7に入れたものを詰め込
んで形成されている。袋状シーツ53は両側面が開口す
るように製作されており、マット材54の一例として
は、ウレタン等で表面に複数の突起を形成したものを使
用している。
【0038】ベッド4として使用するときは、この浴槽
2の上にマット52を敷くことになるが、浴槽2として
使用するときには、マット52上に横たわっている被介
護人を横方向に移動させて縦列の片側のマット材54を
袋支柱7ごと取り出す。前後して、浴槽2にお湯を注ぎ
込む。これによって横から被介護人を浴槽2に誘導し、
上半身を片側マットに留めておき足から順に入れさせる
ことができる。また、浴槽2からでるときも、縦列の片
側のマット52を利用し、一旦座らせてから足を引き上
げることで介護を容易にするものである。また、浴槽2
の背もたれ部30が形成されていることにより、湯量を
節約することができ、駆動装置20も必要ないので簡便
である。以上、バスベッドについて述べてきたが、バス
を設置するスペースあるいはベッドを設置するスペース
しかない狭い箇所において、バスベッドを配置すること
は有効であり、また、移動用としてワゴン車にバスベッ
ドを装備したりキャンピングカーに備えたりすることも
可能である。
【0039】
【発明の効果】以上、請求項1の発明によれば、入浴時
には浴槽の上縁の枠を持ち上げることにより、ベッドを
中央に載置したまま浴槽を形成することができ、被介護
人を移動させる必要がなく簡単である。また、折り畳ん
だ浴槽の側面をベッドの周りに配してベッドの高さを周
囲に合わせることができるので、被介護人が容易にベッ
ド上あるいは周辺を移動したりすることができ、また、
ベッドを少し持ち上げるだけで、浴槽を取り外すことが
でき、浴槽の取り替えを容易にし、浴槽の清掃を容易に
することができる。請求項2の発明では請求項1の発明
において、浴槽の枠をベルトで吊すのでベルトを機械で
巻き上げたりして枠を自動的に昇降させることができ、
介護人の作業を軽減させることができる。請求項3の発
明では請求項1の発明において、浴槽の枠を支持部材で
支持するので、ベルトに掛かる荷重を軽減することがで
きる。請求項4に記載のバスベッドでは、浴槽内にベッ
ドを降下する構成であり、ベッドに付随したロッドを回
転させることにより、背もたれ部等を形成させ、身体の
確保が容易になり楽に入浴をすることができる。請求項
5の発明では請求項4の発明において、洗面装置が背も
たれ部に連続して付加されているので、他の場所に保管
する必要もなく、一連の入浴、髪洗い等を能率良く行え
る。
【0040】請求項6の発明では請求項4の発明におい
て、背もたれ部や足載部を起こすために駆動装置を使用
するので、介護が簡単に行える。請求項7の発明では請
求項4の発明において、送風機でベッド下部に空気を送
り込むので、浴槽からベッドに変えるときに早く乾燥さ
せることができるので、迅速な交換が行える。請求項8
の発明では請求項4の発明において、背もたれ部と足載
平板がロッドの回転により、容易にベッド床体から突出
するので、被介護人の姿勢を簡単に変えることができ、
介護人の仕事を軽減することができる。請求項9の発明
では請求項4の発明において、ベッド仕様のとき着脱自
在に便器を設けたものであるので、排泄要求があった時
に設置することができ、被介護人を移動させることがな
いので介護が容易になる。また、被介護人が起き上がっ
てベッド中央に荷重が掛かっても支持板が側縁で支持さ
れるのでベッドの変形を防ぐことができる。また、円形
フランジによって取り付けるので向きを変えることが容
易であり設置が簡単である。請求項10の発明では、浴
槽形状によって湯量を節約することができ、駆動装置が
不要であるので装置を簡便なものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のバスベッドの斜視図であ
る。
【図2】図1におけるバスベッドのベッド仕様の斜視図
である。
【図3】図1に示すバスベッドの側断面図である。
【図4】図1に示すバスベッドの平面図である。
【図5】他の実施の形態のバスベッドの側面図である。
【図6】図5に示すバスベッドの平面図である。
【図7】図5に示すバスベッドの枠組みを示す側面図で
ある。
【図8】図7に示すバスベッドの枠組みを示す平面図で
ある。
【図9】図5のバスベッドに使用されるベッド床体を平
面(a)と側面(b)で説明する構成図である。
【図10】図9(a)のベッド床体の裏面図である。
【図11】ベッド可動体の背もたれ部の平面図である。
【図12】図11の背もたれ部の側面図である。
【図13】図11の背もたれ部の洗面装置側の側面図で
ある。
【図14】ベッド可動体の足載平板の平面図である。
【図15】図14の足載平板の側面図である。
【図16】図14の足載平板の側面図である。
【図17】図5に示すバスベッドの送風機側の側面図で
ある。
【図18】図5に示すバスベッドのベッド機構を示す要
部側面図である。
【図19】図5に示すバスベッドのベッド機構(a)と
その部分(b)を示す側面図である。
【図20】ベッド機構の移動ブラケットを側面(a)と
平面(b)で説明する構成図である。
【図21】ベッド機構の移動防止ブラケットを平面
(a)と正面(b)と側面(c)で説明する構成図であ
る。
【図22】他の実施の形態のバスベッドの平面図であ
る。
【図23】図22のバスベッドに使用される便器の側面
図である。
【図24】図23の便器の平面図である。
【図25】他の実施の形態のバスベッドを平面(a)と
側面(b)で説明する構成図である。
【図26】図25に示すバスベッドの側面図である。
【図27】図25に示すバスベッドに使用されるマット
の斜視図である。
【図28】図27のマットを構成するマット材の斜視図
である。
【符合の説明】
1 バスベッド 2 浴槽 3 枠 4 ベッド 5 ベルト 6 床フレーム 7 支柱 8 ガイドフレーム 9 支持部材 10 ベッド床部材 11 ベッドフレーム 12 マット 13 背もたれ 15,15a 連結部材 16,16a 連結部材 20 駆動装置 20a 回転軸 21,21a ユニバーサルジョイント 23 送風機 25 ねじ棒 27 ベッド床体 28 ベッド可動体 30 背もたれ部 31 洗面装置 33 足載平板 43 支持板 46 便器 52 マット

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床上に設置する床フレームに近接して浴
    槽の上端となる枠を配し、該枠にシート状柔軟性部材を
    装着して浴槽の側壁を構成すると共に、浴槽の底面上に
    ベッドを設置し、前記床フレームの適宜箇所に複数の支
    柱を設け、該複数の支柱を介して前記浴槽の枠を入浴可
    能な高さに支持したことを特徴とするバスベッド。
  2. 【請求項2】 浴槽の枠をベルトで昇降可能に吊設した
    ことを特徴とする請求項1記載のバスベッド。
  3. 【請求項3】 複数の支柱に枠を支持する支持部材を設
    け、浴槽の枠を入浴可能な高さに支持したことを特徴と
    する請求項1記載のバスベッド。
  4. 【請求項4】 浴槽の周囲を囲う矩形枠に支持したベル
    トを介して前記浴槽の上部と内部底面との間を移動自在
    にベッドを装備したバスベッドにおいて、前記矩形枠の
    上部に縦方向に回転軸を設けると共に、該回転軸をユニ
    バーサルジョイントを介して前記ベッドの縦方向に延び
    るロッドに連結し、該ロッドに設けたねじ部を介して前
    記ベッドの一部もしくは複数箇所を山形に突出可能にし
    たことを特徴とするバスベッド。
  5. 【請求項5】 ベッドの頭部側の背もたれ部に連続して
    洗面装置を備えたことを特徴とする請求項4記載のバス
    ベッド。
  6. 【請求項6】 矩形枠に備えた回転軸に駆動装置を連結
    したことを特徴とする請求項4記載のバスベッド。
  7. 【請求項7】 ベッド下面に沿って空気を送り込む送風
    機を矩形枠に備えたことを特徴とする請求項4記載のバ
    スベッド。
  8. 【請求項8】 ベッドはベッド床体とベッド可動体で構
    成され、ベッド可動体は背もたれ部と足載平板を備え、
    それぞれを前記ベッド床体に取り付けたロッドのねじ部
    と螺合させ、前記ロッドの回転により、背もたれ部と足
    載平板を前記ベッド床体から上方に突出させるようにし
    たことを特徴とする請求項4記載のバスベッド。
  9. 【請求項9】 ベッドに載置するマットの中央部に円形
    の孔を開けると共に、該孔に嵌着する円形マットを備
    え、前記ベッドの前記孔位置に円板を回動可能に設け、
    前記孔に円形縁を有する便器を着脱自在に設けたことを
    特徴とする請求項4記載のバスベッド。
  10. 【請求項10】 浴槽の頭部側の壁面を傾斜させて背も
    たれ部を形成すると共に、浴槽の両側縁を幅広に構成
    し、縦方向に分割可能なマットを浴槽上面に載置するよ
    うにしたことを特徴とするバスベッド。
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