JPH09103228A - 麺類延伸装置 - Google Patents

麺類延伸装置

Info

Publication number
JPH09103228A
JPH09103228A JP8278419A JP27841996A JPH09103228A JP H09103228 A JPH09103228 A JP H09103228A JP 8278419 A JP8278419 A JP 8278419A JP 27841996 A JP27841996 A JP 27841996A JP H09103228 A JPH09103228 A JP H09103228A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
noodle
chain
hook
noodles
noodle strings
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8278419A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2779353B2 (ja
Inventor
Masaaki Nakaoka
政昭 中岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NAKAOKA KOGYOSHO KK
Original Assignee
NAKAOKA KOGYOSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NAKAOKA KOGYOSHO KK filed Critical NAKAOKA KOGYOSHO KK
Priority to JP8278419A priority Critical patent/JP2779353B2/ja
Publication of JPH09103228A publication Critical patent/JPH09103228A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2779353B2 publication Critical patent/JP2779353B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacturing And Processing Devices For Dough (AREA)
  • Noodles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 麺類延伸装置に関し、簡単な構成で、麺線に
ショックを与えずに、麺線を所定の位置に位置決めして
搬送装置に支持させることができ、又、余裕を持って麺
線の掛け込みができるようにした麺線延伸装置の提供を
目的とする。 【解決手段】 麺線C を巻き掛けた所定数の上管A を搬
送する搬送装置21が、搬送方向に延設された1対のチェ
ーン21d と、各チェーン 21d に等間隔を置いて、該チ
ェーン21d の下周部で鉤先が搬送先に向くように連結さ
れ、それぞれ麺線C を巻き掛けた上管A の端部を搬送方
向に位置決めして支持する多数のフック21e)とを備え、
上記搬入装置6 が、搬送装置21の搬送元端部で各フック
21e の鉤先とチェーン21d との間に上管 Aの端部を載せ
て搬入するチェーン63を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、麺類延伸方法及び
麺類延伸装置に関し、特に簡単な構成で、麺線にショッ
クを与えることなく、麺線を所定の位置に確実に位置決
めして搬送装置に支持させることができ、しかも、余裕
を持って麺線の掛け込みができるようにした麺線延伸装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、うどん、冷麦、素麺などの麺類の
製造方法として、原料粉を混練し、一定厚さの板状に押
し延ばした後、延ばしローラによって太さ数mm前後の丸
紐状の麺線に押し延ばしてから「機( はた) 」と呼ばれ
る装置を用いて延伸する方法がある。
【0003】この「機」は、2本の柱に上下の管取枠を
それぞれ昇降可能に支持させたものであり、上下の管取
枠にはそれぞれ所定の間隔で「管(くだ)」と呼ばれる
竹棒の端部を差し込む多数の穴が形成されている。
【0004】延伸される麺線は1対の「管(くだ)」と
呼ばれる竹棒に8の字状に多数回巻き掛けられ、この対
をなす「管」の一方(上管)を上側の管取枠(上管取
枠)の穴に、他方(下管)を下側の管取枠(下管取枠)
の穴にそれぞれ差し込む。この後、下側の管(下管)を
下管取枠から抜いて下方に引くことにより麺線を所定の
長さに延ばし、下管を下管取枠にさし直すという作業を
全ての麺線について順に行った後、上管取枠を上昇させ
て各麺線の弛みを無くす。この麺線を引き延ばす間には
麺線どうしが接着することがあり、接着した状態で更に
麺線を引き延ばすと麺線が切断するので、各麺線の弛み
を無くした後、麺分作業が行われる。
【0005】この麺分作業としては、「分箸(わけば
し)」と呼ばれる2本の竹棒を片手に1本ずつ持ち、麺
線の8の字の下側の輪の中に差し込んだ後、円を描くよ
うに振り動かしながら下から上に移動させて麺線を左右
に分ける上向きの麺分作業と、これに続いて「分箸」を
麺線の8の字の上側の輪の中に差し替え、円を描くよう
に振り動かしながら上から下に移動させて麺線を左右に
分ける下向きの麺分作業とが行われる。
【0006】この麺分作業が「機」に掛けられた全ての
麺線について終わると、同じ要領で麺線の延伸と麺分と
が交互に繰り返され、上管取枠が柱の上端まで引き上げ
られた後は、下管取枠を下げることにより引き延ばされ
た麺線の弛みを無くしながら麺線の延伸と麺分とが繰り
返される。この麺線の延伸と麺分とは上下両管の間隔が
例えばほぼ2m 程度になるまで繰り返される。
【0007】このような麺分作業を含んだ麺線の延伸作
業は、面倒なうえ、かなりの熟練を要することから、機
械化になじみ難いものとされ、昭和40年代後半になっ
て上管をコンベヤで斜め上方に搬送する一方、下管をコ
ンベヤで斜め下方に搬送して上下両管の間隔を拡げ、麺
線を延伸する装置が提案された(特公昭51−3878
8号公報参照)。
【0008】この従来の麺類延伸装置においては、上管
を搬送するチェーンベルトに送り爪を一定間隔で設け、
上下両管を搬送する無端搬送ベルトからこの送り爪に上
管を落として受け取らせ、又、無端搬送ベルトからチェ
ーンベルトの送り爪がない部分と無端搬送ベルトの間を
通って下管を落下させるようにしている。このため、上
管が無端搬送ベルトから送り爪の上に滑り落ちたり、下
管が麺線に吊持されたりする時に麺線にショックが与え
られ、麺線が切れる恐れがある。又、麺線を延伸する速
度には一定の限界があるために、チェーンベルトの搬送
長を大きくする必要があり、装置の敷設床面積が大きく
なるという問題もある。更に、この装置では延伸してい
る間に手作業で麺分け作業が行われるので、機械化を進
めるという観点からは大きな不満が残される。
【0009】そこで、これらの課題を解決するために、
特公平1−21935号公報に記載しているように、箸
分用上下部コンベヤに上管及び下管を支持させ、これら
箸分用上下部コンベヤの間隔を拡大して麺を延伸し、こ
の延伸の間に箸分装置により自動的に麺分け作業を行う
ようにした素麺牽引箸分装置が提案されている。
【0010】この素麺牽引箸分装置では、上下両管を搬
送する供給コンベヤから上管を小引き用の上側麺線掛竿
コンベヤに移載するために、上管を持ち上げる持上用シ
リンダーと、この持上用シリンダーから上管を上側麺線
掛竿コンベヤに引き込む引寄移替用水平シリンダーとを
設けている。又、この上側麺線掛竿コンベヤ及び下側麺
線掛竿コンベヤを箸分用の上下部コンベヤ上に延長し、
上側麺線掛竿コンベヤと下側麺線掛竿コンベヤとから上
下両箸を上下部コンベヤに落下させることにより上側麺
線掛竿コンベヤ及び下側麺線掛竿コンベヤから上下両箸
を上下部コンベヤに移載するようにしている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように持上用シリンダーと引寄移替用水平シリンダーと
を設ける場合には、構成が複雑であり、制御も複雑にな
るので、装置が高価になるという問題がある。
【0012】又、コンベヤからコンベヤへ落下させる場
合には、後段のコンベヤに落下した上管や下管の両端が
同じ位置に位置するとは限らず、上管が傾いてコンベヤ
から落下する恐れがあり、又、上管や下管を麺分装置
(箸分装置)に対して最適の位置に位置決めするため
に、例えば位置決め回り止め装置とこれをコンベヤに向
かって昇降させるシリンダーとを設ける必要があり、装
置の構成及び制御が複雑になり、曽根うちが高価になる
という問題がある。
【0013】本発明は、上記の事情を考慮してなされた
ものであり、簡単な構成で、麺線にショックを与えるこ
となく、麺線を所定の位置に確実に位置決めして搬送装
置に支持させることができ、しかも、余裕を持って麺線
の掛け込みができるようにした麺線延伸装置の提供を目
的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係る麺類延伸装
置は、麺線Cを巻き掛けた所定数の上管Aを搬送する搬
送装置21を備えると共に、この搬送装置21の搬送元
に上記上管Aを順に搬入して移載する搬入装置6を備え
る麺類延伸装置において、上記の目的を達成するため
に、以下の手段を採用する。
【0015】即ち、上記搬送装置21が、左右方向に延
設された前後1対のチェーン21dと、各チェーン21
dに等間隔を置いて、該チェーン21dの下周部で鉤先
が搬送先に向くように連結され、それぞれ麺線Cを巻き
掛けた上管Aの端部を搬送方向に位置決めして支持する
多数のフック21eとを備え、上記搬入装置6が、搬送
装置21の搬送元端部で各フック21eの鉤先とチェー
ン21dとの間に上管Aの端部を載せて搬入するチェー
ン63を備えることを特徴とする。
【0016】これによれば、搬入装置6がチェーン63
に上管Aの端部を載せて搬送装置21の搬送元端部で各
フック21eの鉤先とチェーン21dとの間に搬入し、
この上管Aに追いついたフック21eが上管Aをチェー
ン63からすくい取る。このフック21eは例えば上管
Aの軸方向から見てV字形に形成され、該フック21e
に受け止める上管Aの端部を搬送方向に位置決めして支
持するので、チェーン21dを所定の位置に停止させる
ことにより、上管Aを麺分装置5に対して最適の位置に
位置決めすることができる。
【0017】即ち、上管Aの端部を麺分装置5に対して
最適の位置に位置決めするために位置決め回り止め装置
やこれを昇降させるシリンダーを設ける必要がなくな
り、装置の構成及び制御を簡単にして、装置を安価にで
きるのである。
【0018】又、チェーン63からフック21eにすく
い取られるまでは上管Aがチェーン63に支持されてい
るので、チェーン63からフック21eに載せ替えられ
る時に上管Aに上下方向のショックが与えられることは
なく、麺線がショックで切断される恐れはなくなる。
【0019】しかも、搬送装置6への上下両管A・B及
び麺線Cの掛け込みは、麺類延伸装置で麺線Cの延伸と
麺分けとを行っている間に行えばよいので、手作業でも
余裕を持って麺線の掛け込みができる。
【0020】ところで、大引きに用いる麺類延伸装置は
上・下両管A・Bの間隔を2m程度以上に拡大すること
を要求される。又、上管取枠の機能を兼ねる搬送装置2
1を機枠1内で昇降させることは装置の小型化、コンパ
クト化、軽量化、設備コスト及びランニングコストの削
減を図る上で不利であるので、搬送装置21は機枠1内
の上部に配置されることが好ましい。
【0021】これに対して、麺線Cの掛け込みは上管A
を例えば地上1〜1.5m程度の高さに掛けることが作
業性が良い上、作業が楽になる。従って、上記搬入装置
6が上管Aを搬送装置21に搬入する方向は特に限定さ
れず、例えば水平方向に搬入するようにしてもよいが、
上記搬入装置6が搬送装置21の搬送元に、その斜め下
前方から上管Aを搬入するようにすれば、上管Aの掛け
込み高さを地上1〜1.5m程度に設定でき、楽に、か
つ、能率良く上管Aの掛け込みができるようになる上、
搬送装置21の高さを固定することにより、装置の小型
化、コンパクト化、軽量化、設備コスト及びランニング
コストの削減を図ることができる。
【0022】又、本発明においては、搬送装置21に所
定数の上下両管A・B及び麺線Cを掛け込んで、いわゆ
るバッチ処理で麺線Cの延伸及び麺分けを行うので、搬
入装置6から搬送装置21への上下両管A・B及び麺線
Cの掛け込みを自動制御することが好ましい。
【0023】このような観点から、本発明においては、
上記搬入装置(6) から搬送装置(21)への上管(A) の搬入
を検出するセンサ(S) を設け、このセンサ(S) が所定数
の上管(A) を検出した時に上記搬送装置(21)及び搬入装
置(6) を停止させることが好ましいのである。
【0024】なお、フック21eが上管Aをすくい取る
時に、上記搬入装置6を停止させるように搬入装置6の
チェーン63を間欠駆動してもよいが、搬入装置6の制
御を簡単にするために、搬入装置6の搬送速度は一定に
し、搬送装置21を搬入装置6の搬送速度よりも速い一
定の搬送速度で運転することが好ましい。
【0025】また、上記搬入装置6は上管Aを載せて搬
送装置21に搬入するものであるので、エネルギーの浪
費を無くすために、搬送装置21が停止している間は停
止させておけばよい。
【0026】更に、延伸が終了した麺線C及び上・下両
管A・Bは搬送装置21により機枠1の後端に搬送さ
れ、例えば手作業で搬送装置21から取り出されたり、
搬出装置7を用いて搬送装置21から自動的に機枠1外
に取り出されたりする。搬送装置21から取り出される
上管Aの数は搬入装置6で搬入する上管Aの数と同じで
あるから、この搬送装置21からの上管Aの取り出しに
タイミングを合わせて搬送装置21の搬送元に延伸した
麺線Cを巻き掛けた上管Aを追うようにして、未延伸の
麺線Cを巻き掛けた上管Aを搬入し、順次搬送装置21
に取り込ませることにより、麺線Cの搬入と搬出とを並
行処理できることになる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例に係る麺類延伸
方法及び麺類延伸装置を図面に基づいて具体的に説明す
れば、以下の通りである。
【0028】この実施例に係る麺類延伸装置は小引きさ
れ、例えば図7に示すように上・下両管A・Bに8の字
状に多数回巻き掛けた素麺の麺線Cの延伸に用いるもの
であり、図2の側面図に示すように、直方形骨枠状の機
枠1と一部分が機枠1の上部枠に兼用された上管取枠2
と、機枠1に昇降可能に支持された下管取枠3と、上・
下両管取枠2・3の間隔を拡縮させる拡縮装置4と、麺
分装置5と、上管Aを機枠1の前端側で上管取枠2に搬
入する搬入装置6と、上管Aを機枠1の後端側で上管取
枠2から取り出す搬出装置7とを備える。
【0029】後に詳述するように、上記搬入装置6に所
定数の上管Aを所定の間隔で載置し、この搬入装置6で
機枠1内に搬入した所定数の上管Aの左右両端部が上管
取枠2の搬送装置21に載せ替えられ、機枠1内の一定
の間隔を置いた所定の位置、即ち、麺分装置5に対して
最適の位置に搬入される。
【0030】この後、これら上管Aに麺線Cを介して懸
垂支持した下管Bを下管取枠3で押し下げて麺線Cを段
階的に延伸し、この延伸作業の中で麺分装置5で麺分作
業を行い、所定の長さまで麺線Cを延伸した後、上管A
を上記搬送装置で順に機枠1内の後部に搬送し、この機
枠1内の後部で上管Aを搬送装置から搬出装置7に載せ
替え、この搬出装置7で機枠1の後方外に取り出す。
【0031】図3の斜視図に示すように、上記機枠1は
日字形の基礎枠11(11a〜11e)と、その各骨枠
の接続点から立ち上げた6本の柱枠12(12a〜12
f)と、基礎枠1と同じ平面投影を備える天井枠13
(13a〜13e)とで構成される。
【0032】図4の背面図に示すように、上記上管取枠
2は、機枠1の天井枠13の前枠13aからなる前枠2
a(13a)と、これに対向して中間の左右両柱枠12
c・12dの間に渡って架設された中枠13bからなる
後枠2b(13b)と、これらの間に設けた搬送装置2
1とを備えている。
【0033】図4及び図5の斜視図に示すように、この
搬送装置21は、前後両枠2a・2bの左右両端部に左
右軸心回りに回転自在に支持された1対の回転軸21a
・21bと、両回転軸21a・21bの左右各端部に固
定されたスプロケット21cと、前後に並ぶスプロケッ
ト21cどうしにわたって平行掛けされた1対のチェー
ン21dと、各チェーン21dに等間隔置きで、左右対
応する位置に固定された多数のフック21eと、左側
(右側でもよい)の回転軸21aを駆動するモータ21
fとを備えている。
【0034】図2に示すように、上記搬入装置6は上管
取枠2の左端部に向かって上昇傾斜する前後1対の傾斜
フレーム61を有し、この傾斜フレーム61の互いに対
向する面側に図6の斜視図に示すようにスプロケット6
2及びチェーン63が支持される。両チェーン63は、
傾斜フレーム61の上端部に設けたモータ64によっ
て、同期連動機構65を介して、両チェーン63の上周
部が傾斜フレーム61の上縁に沿って斜め下側から斜め
上側に移動するように同期駆動される。
【0035】各チェーン63には等間隔置きで、左右対
応する位置に外周方向に突出するラックプレート66を
突設してあり、麺線Cを巻き掛けた上管Aの両端部を両
チェーン63上に載せると、ラックプレート66の斜め
上向きの端縁とチェーン63の外周面とに上管Aが受け
止められて支持される。
【0036】麺線Cを巻き掛けた所定数の上管Aを所定
の間隔を置いて予め搬入装置6に掛け込んでおき、搬入
装置6を作動させると、各上管Aが順に上記搬送装置2
1に搬入される。もちろん、この上管Aの搬送に伴って
麺線C及び下管Bは上管Aに懸垂支持されて機枠1に向
かって搬送される。
【0037】図1の原理図に示すように、上記チェーン
63の上管搬送経路Paの上端部は搬送装置21の搬送
元端部でフック21eの鉤先の移動経路Pbとチェーン
21dの下周部との間に突入させてあり、これにより、
上記搬入装置6によって搬送される上管Aをフック21
eの鉤先とチェーン21dとの間でフック21eよりも
搬送先側に搬入することができる。
【0038】ここで、各フック21eがその移動経路と
搬入装置6の上管搬送経路の搬送先端部とを通過する合
間を縫って各上管Aが各フック21eの移動経路内に搬
入されるように上記搬送装置21の作動とタイミングを
合わせて上記搬入装置6を作動させ、かつ、フック21
eの移動速度を搬入装置6上の上管Aの移動速度よりも
速くすると、各フック21eはその搬送先でフック21
eの鉤先とチェーン21dとの間に搬入された上管Aに
追いつき、上管Aを鉤先から内側に受け取り、更に、搬
入装置6の搬送先端から右方に上管Aを押し出して、上
管Aを搬入装置6から取り出すと共に、鉤の中に上管A
をすくい取る。
【0039】更に詳しく説明すると、上記搬入装置6の
チェーン63は例えばラックプレート66を連設したリ
ンクプレートと、ラックプレート66のないリンクプレ
ートとを交互に連結したものであり、ラックプレート6
6間には上管Aの径と同程度の深さ及び上管Aの径より
も大きい幅を有する溝67が形成される。上管Aは上周
部の例えば1つ置きの溝67に掛け込まれ、スプロケッ
ト63を図上、時計回り方向に回転させることにより、
搬送径路Paで示すように、搬送装置21の搬送元の斜
め下前方から搬送装置21の搬送元に送り込まれる。
【0040】今、図1には最初に搬入装置6で搬送装置
21に送り込まれた上管A(A1)が搬入装置6から搬
送装置21に渡し終わる時の状態が実線で示してあり、
この時には、2番目に搬入装置6で搬送装置21に送り
込まれる上管A(A2)は次の実線で示すフック21e
よりも搬送先側で、搬送経路Paが直線から上に凸な曲
線に変わる点aの近傍まで進み、その大部分がフック2
1eの移動領域内に入っている。又、この時には、3番
目に搬送装置21に送り込まれる上管A(A3)は搬送
経路Paの直線部分上に位置している。更に、2番目の
上管A(A2)をすくい取るフック21eはスプロケッ
ト21cの前方で、このスプロケット21cの中心も少
し低い位置に位置している。
【0041】図1の破線で示す上管A(A3)及びラッ
クプレート66は、上管Aの搬送経路Paの直線部分に
位置する3番目の上管A(A3)及びラックプレート6
6をスプロケット62に沿う上管Aの搬送経路Paの円
弧部分の延長線上に置き換えて示すものであり、この位
置からスプロケット62を図上、時計回り方向に角度β
1だけ回転させて、この上管A(A3)及びラックプレ
ート66を図1に仮想線で示す位置まで移動させる一
方、搬送装置21のスプロケット21cを図上、反時計
回り方向に角度α1だけ回転させて、上記仮想線で示す
上管A(A3)の中心bと搬送装置21のスプロケット
21cの中心cとを通過する直線上に2番目の上管A
(A2)をすくい取るフック21eを位置させる。
【0042】もし、2番目の上管A(A2)をすくい取
るフック21eがこの仮想線で示す位置に達する前に3
番目の上管A(A3)が仮想線で示す位置を通過してい
れば、3番目の上管A(A3)がフック21eよりも搬
送先側に入ることになり、2番目の上管A(A3)をフ
ック21eにすくい取ることが出来なくなる。
【0043】又、もし、2番目の上管A(A2)をすく
い取るフック21eがこの仮想線で示す位置に達した時
以後に2番目の上管A(A3)が仮想線で示す位置を通
過していれば、フック21eが2番目の上管A(A2)
よりも搬送先側に入り、この2番目の上管A(A2)を
すくい取ることが出来なくなる。
【0044】従って、2番目の上管A(A2)をすくい
取るフック21eは、2番目の上管A(A2)がこの仮
想線で示す位置を通過した時以後、3番目の上管A(A
3)が仮想線で示す位置に達する時以前に図1で仮想線
で示す位置を通過するようにすることが好ましく、ここ
では、作図及び説明の便宜のために、3番目の上管A
(A3)と2番目の上管A(A2)をすくい取るフック
21eとが同時にそれぞれの仮想線で示す位置を通過す
ることにしている。
【0045】この後、更に搬入装置6のスプロケット6
2を時計回り方向に、搬送装置21のスプロケット21
cを図上、反時計回り方向に回し続けると、2番目の上
管A(A2)をすくい取るフック21eが、3番目の上
管A(A3)よりも速く前方に進むと共に、既に搬送経
路Paの円弧部分に進んでいる2番目の上管A(A2)
を追いかける。
【0046】図1に仮想線で示す位置から、搬入装置6
のスプロケット62を角度β2だけ時計回り方向に回転
させると共に、搬送装置21のスプロケット21cを角
度α2だけ図上、反時計回り方向に回転させると、2番
目の上管A(A2)及びこれをすくい取るフック21e
は図1の実線で示す最初の上管A(A1)の位置とこれ
をすくい取るフック21eの位置に移動する。
【0047】図1に仮想線で示す位置からスプロケット
62を角度β2だけ回転させると共に、スプロケット2
1cをα2だけ回転させる間に、2番目の上管A(A
2)全体がフック21eの鉤先の移動経路Pbとチェー
ン21dとの間に位置する期間があり、この期間内にフ
ック21eを2番目の上管A(A2)に追いつかせるこ
とにより、フック21eの鉤先が上管A(A2)の端部
の下を潜り、上管A(A2)をフック21eの懐に入れ
ることができる。
【0048】そして、図1に仮想線で示す位置から、搬
入装置6のスプロケット62を角度β2だけ時計回り方
向に回転させると共に、搬送装置21のスプロケット2
1cを角度α2だけ図上、反時計回り方向に回転させた
位置を境にして、最初の上管A(A1)と同様にして、
2番目の上管A(A2)が搬入装置6から搬送装置21
に受け渡され、以後上管Aがフック21eに支持されて
後方に運ばれ、搬入装置6から離される。
【0049】図5に示すように、上記フック21eは一
定の間隔で左右対応させて搬送装置21のチェーン21
dに設けられており、又、各フック21eは図1に示す
ように、正面から見てV字形に形成されているので、フ
ック21eに順次すくい取られた上管Aは機枠1内で一
定の前後間隔を置いて平行に、かつ、その両端を搬送方
向に位置決めされて支持され、機枠1の左端側から右端
側に水平に搬送されることになる。
【0050】図1に示すように、搬送装置21には、す
くい取られた上管Aの数を検出するセンサSが設けら
れ、このセンサSにより検出された上管Aの数が所定値
に達した時に、搬入装置6及び搬送装置21を停止させ
る。この図では、原理を理解するために、センサSが直
接に上管Aを検出してあるが、実際にはチェーン21d
の上周部でフック21eを検出するセンサSが設けられ
ている。
【0051】これにより、上記所定数の上管Aが機枠1
内で一定の前後間隔を置いた所定の位置に停止し、上・
下両管A・B及び麺線Cの機枠1内への搬入が完了す
る。この上・下両管A・B及び麺線Cの機枠1内への搬
入が完了した後、次の搬入(と上・下両管A・B及び延
伸された麺線Cの機枠1外への搬出と)が開始されるま
での間、即ち、麺分作業を含む延伸作業が行われている
間に、搬入装置6には次に延伸する所定数の上・下両管
A・B及び麺線Cが掛け込まれる。この掛け込みは、麺
線Cを巻き掛けた上管Aの両端部を搬送装置6のチェー
ン63の上に所定の間隔、例えば1つ置きのラックプレ
ート66の間の溝67に置くという容易で簡単な作業で
行なわれる。
【0052】又、このように、延伸作業の作業時間に重
複して麺線Cの搬入装置6への掛け込みを行うようにす
れば、全体としての工程時間を短縮することができる
上、上・下両管A・B及び延伸された麺線Cを機枠1外
に搬出する時に搬入装置6を作動させて搬出される麺線
Cを追うようにして未延伸の麺線Cを搬送装置21に搬
入させて、即ち、実質的に麺線Cの所定の位置への搬入
と所定の位置からの搬出を並行させて、麺類延伸装置の
稼動効率を高めることができ、しかも、余裕をもって所
定数の下両管A・B及び延伸された麺線Cを搬入装置6
に掛け込むことができる。
【0053】なお、麺分作業を含む延伸作業を行う間に
は上記搬出装置7から延伸された麺線C及び上・下両管
A・Bを掛け外すことにより、容易に、かつ、簡単に麺
線Cの掛け外しができると共に、全体としての工程時間
を一層短縮できる。
【0054】機枠1内での麺分作業を含む延伸作業の内
容及びこれらの作業に用いられる下管取枠3、拡縮装置
4、麺分装置5及び搬出装置7については本発明に直接
に関係がないので、これらの詳細な説明は省略する。
【0055】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明は、上記
搬送装置に、左右方向に延設された前後1対のチェーン
と、各チェーンに等間隔を置いて、該チェーンの下周部
で鉤先が搬送先に向くように連結され、それぞれ麺線を
巻き掛けた上管の端部を搬送方向に位置決めして支持す
る多数のフックとを備え、上記搬入装置に、搬送装置の
搬送元端部で各フックの鉤先とチェーンとの間に上管の
端部を載せて搬入するチェーンを備えるので、搬送装置
のチェーンに支持させた上管を位置決めするために位置
決め回り止め装置やこれを昇降させるシリンダーを設け
る必要がなく、装置の構成及び制御を簡単にして、装置
を安価にできる。
【0056】又、上管を搬入装置のチェーンに載せたま
ま搬送装置のフックに受け取らせるので、搬入装置から
搬送装置への上管の移載に際して麺線にショックが与え
られないので、この移載に際するショックで麺線が切断
される恐れはなくなる。
【0057】更に、麺線の延伸及び麺分けを自動的に行
っている間に余裕を持って麺線の掛け込みができ。上・
下両管に巻き掛けた麺線を搬入装置に掛け込み、搬入装
置と搬送装置とを協調させて運転することにより、麺線
を機枠内の所定の位置に自動的に搬入することができ
る。
【0058】又、への麺線の掛け込みは、麺線を巻き掛
けた上管を上記搬入装置に載せるという容易、かつ、簡
単な作業で麺線の掛け込みができる。本発明において、
特に上記搬入装置のチェーンが、上記搬送装置の搬送元
端部の斜め前下方から上記上管の端部を搬入するように
配置される場合には、搬入装置に上管を掛け込む高さを
例えば1〜1.5m程度に設定して、楽に、かつ、能率
良く上管の掛け込みができるようになる上、搬送装置2
1の高さを固定することにより、装置の小型化、コンパ
クト化、軽量化、設備コスト及びランニングコストの削
減を図ることができる。
【0059】又、本発明において、特に、上記搬入装置
から搬送装置への上管の搬入を検出するセンサを設け、
このセンサが所定数の上管を検出した時に上記搬送装置
及び搬入装置を停止させる場合には、麺分作業を含む延
伸作業に備えて所定数の上管を機枠内で一定の間隔を置
いた所定の位置に停止させることができ、麺分作業を含
む延伸作業の機械化が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の麺類延伸装置全体の正面図である。
【図3】本発明の機枠の斜視図である。
【図4】本発明の上管取枠の側面図である。
【図5】本発明の麺類延伸装置の要部を模式的に示す斜
視図である。
【図6】本発明の搬入装置の要部の斜視図である。
【図7】本発明で処理する麺線の上下両管への巻き掛け
状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
A 上管 C 麺線 S センサ 6 搬入装置 21 搬送装置 21c スプロケット 21d チェーン 21e フック 63 チェーン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 麺線(C) を巻き掛けた所定数の上管(A)
    を搬送する搬送装置(21)を備えると共に、この搬送装置
    (21)の搬送元に上記上管(A) を順に搬入して移載する搬
    入装置(6) を備える麺類延伸装置において、 上記搬送装置(21)が、左右方向に延設された前後1対の
    チェーン(21d) と、各チェーン(21d) に等間隔を置い
    て、該チェーン(21d) の下周部で鉤先が搬送先に向くよ
    うに連結され、それぞれ麺線(C) を巻き掛けた上管(A)
    の端部を搬送方向に位置決めして支持する多数のフック
    (21e) とを備え、 上記搬入装置(6) が、搬送装置(21)の搬送元端部で各フ
    ック(21e) の鉤先とチェーン(21d) との間に上管(A) の
    端部を載せて搬入するチェーン(63)を備えることを特徴
    とする麺類延伸装置。
  2. 【請求項2】 上記搬入装置(6) のチェーン(63)を搬入
    装置(21)に斜め下方から上管(A) を搬入するように配置
    した請求項1に記載の麺類延伸装置。
  3. 【請求項3】 上記搬入装置(6) から搬送装置(21)への
    上管(A) の搬入を検出するセンサ(S) を設け、このセン
    サ(S) が所定数の上管(A) を検出した時に上記搬送装置
    (21)及び搬入装置(6) を停止させる請求項1又は2に記
    載の麺類延伸装置。
JP8278419A 1996-10-21 1996-10-21 麺類延伸装置 Expired - Fee Related JP2779353B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8278419A JP2779353B2 (ja) 1996-10-21 1996-10-21 麺類延伸装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8278419A JP2779353B2 (ja) 1996-10-21 1996-10-21 麺類延伸装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2281278A Division JP2640385B2 (ja) 1990-10-18 1990-10-18 麺類延伸装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09103228A true JPH09103228A (ja) 1997-04-22
JP2779353B2 JP2779353B2 (ja) 1998-07-23

Family

ID=17597088

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8278419A Expired - Fee Related JP2779353B2 (ja) 1996-10-21 1996-10-21 麺類延伸装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2779353B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010068792A (ja) * 2008-09-17 2010-04-02 Shimadaya Corp 手延べ風麺類の延伸方法及び麺線取り出し方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010068792A (ja) * 2008-09-17 2010-04-02 Shimadaya Corp 手延べ風麺類の延伸方法及び麺線取り出し方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2779353B2 (ja) 1998-07-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001516597A (ja) パン生地の小片を処理する装置および方法
JP2779353B2 (ja) 麺類延伸装置
JP2597160Y2 (ja) 田植機の予備苗載台
JPH08174712A (ja) 帯状部材の形成供給方法および装置
JP2804467B2 (ja) 麺類延伸方法及び麺類延伸装置
JPH06209677A (ja) 自動上蔟装置
JP2779354B2 (ja) 麺類延伸装置
JP2002114403A (ja) 矩形布片の供給装置における傾き補正装置
JP2595440B2 (ja) 自動製麺機
JP2640385B2 (ja) 麺類延伸装置
JP2002114402A (ja) 矩形布片の供給装置における芯出し装置
JP2915835B2 (ja) 麺類延伸装置
JPH09207907A (ja) 結束機
JPH0324534Y2 (ja)
JP2819494B2 (ja) 連結苗群を苗分離部に供給する装置
JP3131363B2 (ja) 食品皮材の搬送装置
JPH07257508A (ja) 長物野菜の箱詰装置
JP2952130B2 (ja) 自動製麺機
JPH1198949A (ja) 製麺装置の接続構造
JPH07242210A (ja) 麺掛装置
JPH09103227A (ja) 麺類延伸装置
JPH0912146A (ja) 板状材の積み重ね装置及びその方法
JPH08868Y2 (ja) 素麺・うどん等の麺線の移送装置
JPH11268148A (ja) タイヤ構成材料の供給方法及び装置
JP4799980B2 (ja) 搬送装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080508

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090508

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100508

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees