JP2002114403A - 矩形布片の供給装置における傾き補正装置 - Google Patents

矩形布片の供給装置における傾き補正装置

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JP2002114403A JP2000310273A JP2000310273A JP2002114403A JP 2002114403 A JP2002114403 A JP 2002114403A JP 2000310273 A JP2000310273 A JP 2000310273A JP 2000310273 A JP2000310273 A JP 2000310273A JP 2002114403 A JP2002114403 A JP 2002114403A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ランドリー工場で洗濯・乾燥後の矩形布片を
折畳み装置に供給する場合に、従来では作業員が手作業
で投入コンベアに対して矩形布片を正確な姿勢で載せる
必要があったので、その作業が面倒で且つ作業能率が悪
かった。 【解決手段】 ローラ9に載せ掛けた矩形布片Yの載せ
掛け側端縁Ycの各端部寄り2箇所を吊下げ装置11に
設けた各チャック114,115で保持し、吊下げ装置
により矩形布片を展開状態で吊下げた後、該矩形布片を
折畳み装置側への搬送コンベア14上に載せ替え得るよ
うにした矩形布片の供給装置において、ローラに載せ掛
けた矩形布片の載せ掛け側端縁の各端部寄り位置を各検
出器116,117で検出して、該各検出器からの信号
で各チャックを個別に作動させて、該各チャックで布片
載せ掛け側端縁を同深さづつ保持させることにより、矩
形布片の傾きを自動で補正し得るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、ランドリー工場
等において、洗濯・乾燥後の矩形布片をきれいに展開さ
せた状態で折畳み装置側へ供給するための供給装置に関
し、さらに詳しくは展開させた矩形布片を常に搬送コン
ベア上に傾きのない姿勢で供給するための傾き補正装置
に関するものである。尚、本願では、矩形布片として主
にフェイスタオルやバスタオル等の比較的小面積のもの
を対象にしている。
【0002】
【従来の技術】ランドリー工場では、入荷したフェイス
タオルやバスタオル(以下、矩形布片という)は、洗濯
・乾燥後に折畳み装置によって所定小面積に折畳み、そ
の折畳み布片を多数枚積層させた状態で出荷される。
【0003】矩形布片を折畳み装置に供給するには、該
矩形布片を展開状態で搬送コンベア(投入コンベア)上
に載せるが、その際、従来では、作業員が矩形布片の1
つの短辺側側縁を捜し出して伸展させ、その伸展させた
短辺側側縁を搬送コンベアの始端部上に載せるようにし
ている。そして、搬送コンベア上に載せられた矩形布片
は、その載せられた姿勢のまま折畳み部まで搬送され、
そこで折畳まれて順次積層される。
【0004】ところで、折畳み装置では、搬送コンベア
上に載せられた矩形布片の姿勢を基準にして該矩形布片
を折畳むが、搬送コンベア上で矩形布片が傾いていると
(即ち、搬送コンベアの搬送方向と矩形布片の左右側縁
が非平行であると)、折畳み装置で折畳んだときにその
折畳み布片の側縁がきれいに揃わなくなる(折畳まれた
布片の側縁が上下に重合しない)。従って、従来では、
矩形布片を搬送コンベア上に載せる際に、各矩形布片の
短辺側側縁を搬送コンベアの搬送方向に対して直角方向
に向けた状態で載せた後、該矩形布片の後行側を短辺方
向に広げて整形しながら且つ該矩形布片の左右側縁が搬
送方向と平行になるようにして送り込ませている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ランドリー
工場では、1日に大量の矩形布片を折畳み処理をしなけ
ればならないが、従来のように手作業で各矩形布片を搬
送コンベアに対して1枚づつ適正姿勢で供給するには、
作業が面倒で且つかなりの熟練を要するとともに、処理
スピードが遅くなって作業能率が悪くなるという問題が
あった。
【0006】尚、本願発明者等は、本願の実施形態で示
すように、洗濯・乾燥後の丸まった状態の矩形布片を自
動で展開させ得るようにした矩形布片の展開装置を開発
しているが、その場合、自動で展開させた各矩形布片を
折畳み装置側への搬送コンベア上に載せる際に、該矩形
布片が搬送コンベアの搬送方向に対して微妙に傾くこと
があった。
【0007】本願発明は、上記した従来の問題点に鑑
み、洗濯・乾燥後の矩形布片を折畳み装置側への搬送コ
ンベア上に供給する際に自動で適正姿勢で載せ得るよう
にした矩形布片の供給装置における傾き補正装置を提供
することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記課題を
解決するための手段として次の構成を有している。
【0009】本願発明は、洗濯・乾燥後の矩形布片を折
畳み装置側へ供給する際の姿勢を自動で適正姿勢で載せ
得るようにした矩形布片の供給装置における傾き補正装
置を対象にしている。尚、以下の説明において、矩形布
片における載せ掛け側端縁、短辺側端縁、先行側端縁
は、状況によって表現を使い分けたものであり、それら
は実質的に同じものである。
【0010】本願で使用する矩形布片の供給装置は、左
右方向に向けて設置したローラに展開状態の矩形布片の
一辺側寄り部分を載せ掛けし、該ローラを送込み方向に
回転させて、該ローラに載せ掛けた矩形布片の載せ掛け
側端縁の各端部寄り2箇所を吊下げ装置に設けた各チャ
ックで保持し、該吊下げ装置により矩形布片を展開状態
で吊下げた後、該矩形布片を折畳み装置側への搬送コン
ベア上に載せ替え得るようにしたものが採用されてい
る。尚、矩形布片をローラ上に載せ掛ける場合、通常は
矩形布片の短辺側端縁寄り部分を逆U形に載せ掛ける。
【0011】ところで、ローラ上に矩形布片の一辺側
(短辺側)端縁寄り部分を逆U形に載せ掛ける際に、そ
の載せ掛けた矩形布片の短辺方向がローラの軸線と正確
に平行にならないことがある。その場合、ローラに載せ
掛けた矩形布片の先端側端縁(短辺側端縁)が水平にな
らずに若干傾くことがあり、その傾いたままで吊下げ装
置の各チャックで保持され且つそのまま吊下げ装置から
搬送コンベア上へ載せ替えると、該矩形布片が搬送コン
ベア上で傾くようになる(搬送方向と矩形布片の側縁と
が非平行となる)。
【0012】本願の傾き補正装置は、矩形布片がローラ
上に傾いた姿勢で載せ掛けられた場合でも、その傾きを
自動で正常姿勢(傾きのない姿勢)に補正し得るように
したものであり、次の構成を有している。
【0013】即ち、本願の傾き補正装置は、吊下げ装置
における各チャックの直上方近傍位置に、ローラに載せ
掛けた矩形布片の載せ掛け側端縁の各端部寄り位置を検
出して各チャックを個別に作動させる信号を発する2つ
の検出器を設けている。
【0014】そして、本願の傾き補正装置では、該各検
出器が矩形布片の載せ掛け側端縁の各端部寄り位置を検
出した時点で(実際には微少時間後に)各チャックをそ
れぞれ個別に作動させて、該各チャックで矩形布片の載
せ掛け側端縁の各端部寄り位置を同深さづつ保持し得る
ようにしている。
【0015】即ち、ローラ上に載せ掛けた矩形布片が正
常姿勢(ローラ軸線と矩形布片の載せ掛け側端縁とが平
行)であるときには、ローラが送込み方向に回転したと
きに布片先端側端縁が水平状態で下動して、その各端部
寄り2位置をそれぞれ検出器が同時に検出し、吊下げ装
置の各チャックに対して同時に作動信号が発せられる。
すると、各チャックが同時に作動して、該各チャックで
布片先行側端縁の各端部寄り位置を同高さで同深さづつ
保持するようになる。尚、その後、両チャックで布片先
行側端縁の2位置を保持した状態で吊下げ装置により矩
形布片を展開状態で吊下げ、続いて該矩形布片を搬送コ
ンベア上に載せ替えるが、矩形布片の上端縁(各チャッ
クによる保持部)が水平姿勢であると、該矩形布片を搬
送コンベアに対して正常姿勢(矩形布片の側縁を搬送コ
ンベアの搬送方向と平行状態)で載せることができる。
【0016】他方、もしローラ上に載せ掛けた矩形布片
の先行側端縁が傾いているときには、ローラが送込み方
向に回転したときに、該先行側端縁における各端部寄り
位置が時間差をもって各検出器で検出され、先に検出さ
れた下位側の端部寄り位置が先に一方のチャックで保持
された後、後で検出された上位側の端部寄り位置が時間
差をもって他方のチャックで保持される。従って、布片
先行側端縁が傾斜状態で下動した場合でも、各チャック
が時間差をもって布片先行側端縁を保持することによ
り、該各チャックで布片先行側端縁の各端部寄り位置を
同深さづつ保持するようになる。尚、このように、各チ
ャックで布片先行側端縁の各端部寄り位置を同深さづつ
保持した状態で矩形布片を吊下げると、矩形布片の上端
縁(各チャックによる保持部)が水平姿勢となり、該矩
形布片を搬送コンベア上に正常姿勢で載せ替えることが
できる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1〜図21を参照して本願実施
形態の矩形布片の供給装置における傾き補正装置を説明
する。尚、この実施形態では、本願の傾き補正装置は、
丸めた状態の矩形布片Yを自動で展開させる展開装置に
組み込んで使用している。そして、図1には傾き補正装
置を含む矩形布片展開装置の全体図を示し、図2〜図1
6には図1の矩形布片展開装置の個別装置部分を示し、
図17〜図21の各(A),(B)には傾き補正装置部
分の作動変化図を示している。又、以下の説明で、前、
後、左、右の各方向は、図1の状態での各方向を示すも
のである。
【0018】まず、矩形布片展開装置の全体構成につい
て説明すると、図1の矩形布片展開装置は、洗濯・乾燥
後の矩形布片Yを順次処理すべき所定位置まで供給する
ための供給コンベア1と(図2参照)、供給コンベア1
で所定位置に供給された布片Yを所定高さまで吊上げる
吊上げ装置2と(図2)、吊上げ装置2で吊上げた布片
Yを吊上げ状態のまま一時的に受け取って仮保持する仮
保持装置3と(図2、図3)、仮保持装置3で吊下げて
いる布片Yの任意の箇所を保持して該布片Yを台板43
上で水平方向に引き摺って、該布片Yの終端部である布
片角端Yaを現出させる角端出し装置4と(図3〜図
5)、台板43上に現出させた布片角端Ya付近を保持
し且つ該布片角端Ya付近を保持して布片Yを垂れ下げ
支持し得る角端取り装置5と(図5、図6)、角端取り
装置5で垂れ下げ支持している布片Yを水平方向に横た
わらせる横引き装置6と(図6、図7)、横たわった状
態の布片Yの角端Ya付近とそこから適宜距離だけ離間
する箇所の2位置を同高さで保持する2位置保持装置7
と(図6〜図9)、該2位置保持装置7で保持した布片
Yを載せて布片長辺側の一方の側縁Ybを現出させ得る
縁出しコンベア8と(図6〜図10)、該縁出しコンベ
ア8の終端側にあって該縁出しコンベア8の走行方向に
向けて設置したローラ9と(図8〜図21)、該縁出し
コンベア8上で縁出しされた布片長辺部Ybにおける間
隔をもった2位置を保持する2つのチャック101,1
02を有し且つ該布片Yをローラ9上を引き摺りながら
該ローラ9上に載せ掛けする載せ掛け装置10と(図8
〜図12)、ローラ9上に載せ掛けた布片Yの一方の短
辺側端縁Ycの各端部寄り2箇所を保持する各チャック
114,115を有し且つ該各チャック114,115
で布片短辺側端縁Ycを保持して該布片Yを展開状態で
吊下げ得る吊下げ装置11と(図11〜図21)、該吊
下げ装置11を、ローラ9に載せ掛けている布片Yの短
辺側端縁Ycを受取る前進位置(図12)と吊下げ装置
11で保持した布片Yを次工程側への搬送コンベア14
上に移乗させる後退位置(図14)との間で前後に進退
させる進退装置12と(図11〜図15)、吊下げ装置
11に吊下げられた展開状態の布片Yを前記搬送コンベ
ア14の中心に位置合わせするための芯出し装置13
(図11〜図15)、とを有して構成されている。尚、
これらの各装置(符号1〜14の各装置)は、図示しな
いフレーム枠(機枠)内に設置されている。
【0019】供給コンベア1(図1及び図2)は、運転
中は連続走行しており、該供給コンベア1上には洗濯・
乾燥後の丸まったままの矩形布片Yが投下される。供給
コンベア1の終端部には、貯留部1aがあり、供給コン
ベア1で搬送されてくる各布片Yが順次貯留部1aに一
時的に貯留される。
【0020】吊上げ装置2(図1、図2)は、布片Yの
任意箇所を保持するチャック21と該チャック21を昇
降させる昇降装置22とを有している。そして、この吊
上げ装置2は、昇降装置22によりチャック21を最下
動(図2に実線図示位置)させたときに、該チャック2
1が貯留部1aに貯留されている布片Yに接触して該チ
ャック21で布片Yの接触部分を保持するようになって
いる。尚、チャック21による布片保持部分は任意の箇
所でよい。又、昇降装置22が上昇作動すると、チャッ
ク21で布片Yを保持したまま該チャックが図2の鎖線
図示高さ(符号21′)まで上動し、1枚の布片Yを吊
下げ状態で支持するようになっている。尚、チャック2
1の上動位置(図2に鎖線図示する符号21′の高さ)
は、予め定位置に設定されている。
【0021】仮保持装置3(図2、図3)は、チャック
31と該チャック31を前後方向に進退させる進退装置
(伸縮シリンダ)32とを有している。そして、この仮
保持装置3は、吊上げ装置2のチャック21が最上動し
たとき(あるいは該最上動位置にある布片Yを検出器で
検出したとき)に伸縮シリンダ32が伸長し、チャック
31が図2に鎖線図示(符号31′)する位置まで前進
して、吊上げ装置2で吊上げられた布片Yの上端部付近
を仮保持装置3のチャック31で受取ることができ(そ
のとき吊上げ装置2側のチャック21′は開放する)、
その後、伸縮シリンダ32が縮小して、図3に示すよう
にチャック31で布片Yを吊下げたまま所定位置まで後
退するようになっている。尚、チャック31から吊下げ
られている布片Yの最下端(図3の符号Ya)は布片の
1つの角端となる。
【0022】角端出し装置4(図3〜図5)は、図3に
示すように、仮保持装置3のチャック31により後退位
置で吊下げ保持されている布片Yを受取るチャック41
と、該チャック41を前後に進退させる進退装置(伸縮
シリンダ)42と、布片Yを受ける台板43と、台板4
3上を引き摺られる布片Yの終端部(角端Ya)を検出
する検出器(光電管)44,44と、台板43上に布片
Yの終端部(角端Ya)付近を押える押え板48と、該
押え板48を上下動させる伸縮シリンダ49と、上下一
対の挟みローラ45,46と、上ローラ45を下ローラ
46に対して開閉させる伸縮シリンダ47、とを備えて
いる。台板43の後端縁と下ローラ(定位置ローラ)4
6間には、後述する角端取り装置5のチャック51が侵
入するスペースがある。
【0023】そして、この角端出し装置4は、次のよう
に作動する。まず、図3に示すように仮保持装置3のチ
ャック31が布片保持状態で後退位置まで作動したとき
に、伸縮シリンダ42が伸長してチャック41が前進
し、該チャック41で仮保持装置3のチャック31から
吊下げられてた布片Yを保持し(このとき仮保持装置3
側のチャック31は開放する)、続いて伸縮シリンダ4
2が縮小して布片Yを保持したままチャック41が後退
する。そのとき布片Yは台板43上を引き摺られてい
き、該チャック41が上下挟みローラ45,46の挟持
部を後方に通過した時点で上ローラ45が閉じ(図4の
符号45′)、チャック41が開放し、上下両ローラ4
5,46が布片送り込み方向に回転し、台板43上を引
き摺られる布片Yの終端部(角端Yaとなる)が検出器
44,44で検出されると、両ローラ45,46の回転
が停止し、伸縮シリンダ47が伸長して押え板48で該
布片終端部Ya付近を台板43上に押え付け(図4の符
号48′の状態)、その後、図5に示すように上ローラ
45が元の開放位置まで上動する。図5の状態では、押
え板48(及び台板43の後端縁)と下ローラ46間に
布片Yの終端部付近が横たわっている。
【0024】尚、この実施形態では、吊上げ装置2で吊
上げた布片Yを一旦仮保持装置3で仮保持した後、角端
出し装置4のチャック41で保持替えするようにしてい
るが、他の実施形態では仮保持装置3を省略して、吊上
げ装置2で吊上げている布片Yを直に角端出し装置4の
チャック41で保持するようにしてもよい。
【0025】角端取り装置5(図5、図6)は、チャッ
ク51と該チャック51を左右方向に進退させる進退装
置(伸縮シリンダ)52とを有している。そして、この
角端取り装置5は、図5に示すように前記角端出し装置
4の台板43と下ローラ46間に布片Yの終端部(角端
Ya)付近が保持されたときに、伸縮シリンダ52が伸
長してチャック51が鎖線図示(符号51′)するよう
に左方向に前進し、該チャック51′で布片角端Ya付
近を保持する。その後、角端出し装置4の押え板48が
上動(押え解除)し、伸縮シリンダ52が縮小して、図
6に示すようにチャック51で布片角端Ya付近を保持
して布片Yを垂れ下げたまま右方向に後退するように作
動する。
【0026】角端取り装置5の伸縮シリンダ52が縮小
した状態でのチャック51の下方後側直近位置には、台
板53が設けられている。この台板53は、次に説明す
る横引き装置6で布片上端部(角端Ya)付近を受取っ
て後側に移動させたときに、該布片Yの終端側を支持す
るためのものである。
【0027】横引き装置6(図6、図7)は、チャック
61と該チャック61を前後方向に進退させる進退装置
(伸縮シリンダ)62とを有している。そして、この横
引き装置6は、図6に示すように角端取り装置5のチャ
ック51が布片Yを保持して後退したときに、横引き装
置6の伸縮シリンダ62が伸長してチャック61が鎖線
図示(符号61′)するように前方向に前進し、該チャ
ック61′で布片上端部(角端Ya)付近を保持する。
その後、角端取り装置5のチャック51が開放し、伸縮
シリンダ62が縮小して、図7に示すようにチャック6
1で布片角端Ya付近を保持して布片Yを台板53上を
引き摺りながら後側に後退する。このとき、布片Yは、
図7に示すように後退位置のチャック61と台板53と
の間で前後水平方向に横たわっている。
【0028】台板53の右端部の近傍位置には、モータ
81によって駆動される縁出しコンベア8が設置されて
いる。尚、この縁出しコンベア8は右方向に走行する。
この縁出しコンベア8の前縁(始端部)は、横引き装置
6で横たわらせた布片Yの直下よりやや右側に位置させ
ている。
【0029】2位置保持装置7(図6〜図9)は、連結
板73に前後方向に所定間隔をもって取付けた2つのチ
ャック(角端保持チャック71と中間部保持チャック7
2)と、該各チャック71,72を昇降させる昇降シリ
ンダ74と、各チャック71,72を昇降シリンダ74
ごと左右に進退させる進退装置(伸縮シリンダ)75と
を有している。各チャック71,72は、図6及び図7
に示すように伸縮シリンダ75が伸長状態では横引き装
置6で横たわらせた布片Yの直上方に位置する一方、図
8に示すように該伸縮シリンダ75が縮小すると該各チ
ャック71,72が後述の縁出しコンベア8上に位置す
るようになっている。又、昇降シリンダ74の縮小状態
(図6、図7)では、各チャック71,72を横たわら
せた布片Yの上方位置で待機させ、該昇降シリンダ74
が伸長すると、各チャック71,72が図7に鎖線図示
(符号71′、72′)するように横たわらせた布片Y
の上縁を保持し得る位置まで降下するようになってい
る。又、各チャック71,72が図7の鎖線図示位置ま
で降下すると、該各チャック71′,72′で横たわら
せた布片Yの角端Ya付近と中間部適所とを保持し得る
ようになっている。そして、各チャック71,72で布
片Yの2位置を保持すると、図7に示すように布片Yの
長辺側の一方の側縁Ybが縁出しコンベア8の始端部近
傍位置で且つ該縁出しコンベア8の上面より下方におい
て三角形状に垂れ下がるようになる。又、その状態か
ら、伸縮シリンダ75が縮小すると、図8に示すように
各チャック71,72が縁出しコンベア8の上方に位置
するが、そのとき布片Yの垂れ下げ縁部Ybが縁出しコ
ンベア8の始端部に接触した後、縁出しコンベア8が走
行していることにより該垂れ下げ縁部Ybが図8に符号
Yb′で示すように縁出しコンベア8上で所定長さだけ
直線状に現出する(縁出しされる)ようになる。そし
て、その後、図8の状態から両チャック71,72が開
放されると、布片Y全体が縁出しコンベア8上に載せら
れ、さらに該縁出しコンベア8が走行していることによ
り、図9に示すように布片前縁(右端縁)Ybが直線状
のままで縁出しコンベア8の終端部まで移送される。
【0030】縁出しコンベア8の終端部には、図6〜図
10に示すように縁出しコンベア8で移送される布片Y
の前縁部Ybを停止状態で載せる載せ台82を設けてい
る。又、この載せ台82の右端縁には、前後に所定間隔
をもった位置に2つの切欠83,83を設けている。そ
して、縁出しコンベア8の終端部まで移送された布片Y
は、図9及び図10に示すように布片前縁Ybが各切欠
83,83の中間深さに達する位置まで載せ台82上に
乗り上げるようになっている。
【0031】ローラ9(図8〜図21)は、縁出しコン
ベア8の走行方向の後側位置に設置している。このロー
ラ9は、前記載せ台82の両切欠83,83間の中央部
に対応する位置で右方向に適宜距離だけ離間した位置に
おいて左右方向に向く姿勢で設置している。このローラ
9は、モータ91によって間欠的に且つスピード可変に
回転せしめられる。
【0032】載せ掛け装置10(図8〜図12)は、前
後方向に間隔をもった2つのチャック101,102
と、該各チャック101,102を左右方向に進退させ
る進退装置103とを有している。この進退装置103
は、この実施形態では、索(例えばタイミングベルトや
チエン)105をモータ104で可逆的に走行せしめる
ようにしたものを採用している。各チャック101,1
02は、連結台を介して索105に連結されていて、該
索105を左・右に走行させることによって該両チャッ
ク101,102を載せ台82上方の布片受取り位置と
ローラ9上に載せ掛ける載せ掛け位置との間で移動させ
得るようになっている。尚、この載せ掛け装置10に使
用する進退装置103としては、他の実施形態では伸縮
シリンダを使用することもできる。
【0033】そして、この載せ掛け装置10は、両チャ
ック101,102を載せ台82上まで前進(左移動)
させると、図10に示すように各チャック101,10
2が載せ台82の各切欠83,83内に侵入して、該両
チャック101,102で載せ台82上にある布片長辺
部Ybの間隔をもった2箇所を保持でき、又、該両チャ
ック101,102でそれぞれ布片長辺部Ybを保持し
た状態で該両チャックを後退(右移動)させると、図1
1に示すように該両チャックがローラ9上を前後に跨い
だ状態で移動し、そのとき布片Yの一方の短辺寄り部分
をローラ9上を引き摺りながら該ローラ9上に載せ掛け
るように作動する。このとき、布片Yはローラ9上で短
辺方向に引き摺られることにより、該布片Yが短辺方向
に伸展されるようになる。尚、図11の状態で両チャッ
ク101,102を開放させると、図12に示すように
布片Yの一方の短辺寄り部分がローラ9上に逆U形に載
せ掛けられる。
【0034】ローラ9の後方には、該ローラ9から後側
に適宜間隔をもった位置に搬送コンベア14が設置され
ている(図11〜図15)。この搬送コンベア14は、
後述するように布片Yを展開状態で次工程(折畳み工
程)に移送するためのものである。尚、この搬送コンベ
ア14の上面は、ローラ9の下面よりかなり低く位置さ
せている。
【0035】吊下げ装置11(図11〜図21)は、前
壁112と後壁113を有する樋状受台111に左右2
つのチャック114,115を取付けて構成されてい
る。左右2つのチャック114,115は、この実施形
態では伸縮シリンダを採用している。そして、この各チ
ャック114,115は、後壁113の後面に左右に所
定間隔(処理すべき布片Yの短辺長さよりやや短い間
隔)をもって取付けられていて、該チャックのロッド1
14a,115aが後壁前面から前壁112の後面に向
けて進退作動するようになっている。尚、この各チャッ
ク114,115では、各ロッド114a,115aの
先端と前壁112の後面との間で布片短辺側端縁Ycの
2箇所をそれぞれ保持し得るようになっている。
【0036】後壁113の前面には、各ロッド114
a,115aの直上方直近位置に布片の短辺側端縁Yc
を検出する各検出器(光電管)116,117が取付け
られている。そして、各チャック114,115は、そ
れぞれ各検出器116,117が短辺側端縁Ycを検出
した時点で、それに対応するチャックのロッド(114
a,115a)が個別に前壁112側に突出するように
作動する。
【0037】尚、吊下げ装置11に設けた各検出器11
6,117と各チャック114,115は、本願の傾き
補正装置を構成するものであり、ローラ9に載せ掛けら
れた矩形布片Yの載せ掛け側端縁Ycが例えば図16及
び図17に示すようにローラ9の軸線に対して傾斜した
ときに、図17〜図21に示すように機能して矩形布片
Yの傾きを補正するようになっている。尚、この傾き補
正装置の機能は後述する。
【0038】吊下げ装置11は、進退装置12によって
ローラ9の後方において前後に進退せしめられる。この
吊下げ装置11用の進退装置12には、伸縮シリンダが
採用されている。そして、吊下げ装置11の樋状受台1
11はステーを介して伸縮シリンダ(進退装置)12の
シリンダロッド121に取付けており、該伸縮シリンダ
12の伸縮動作により吊下げ装置11を前後に進退させ
得るようにしている。又、伸縮シリンダ12は、2段階
伸縮式のものを採用しており、該伸縮シリンダ12が最
伸長すると樋状受台111がローラ9の直下に位置し
(図12)、中間縮小状態では樋状受台111が搬送コ
ンベア14の始端部直前に位置(図13)し、最縮小す
ると樋状受台111が搬送コンベア14上の所定奥位置
(図14)まで後退するようになっている。そして、図
12に示すように、樋状受台111がローラ9の直下ま
で前進したときに、ローラ9がゆっくり送込み方向に回
転(右回転)して、ローラ9に載せ掛けている布片Yの
後側短辺Yc側を樋状受台111内(前壁112と後壁
113間)に落とし込み、各検出器116,117が短
辺側端縁Ycを検出した時点でそれに対応する各チャッ
ク114,115が閉動作(ロッド114a,115a
の先端が前壁112まで突出)して、2点で布片短辺側
端縁Ycを保持する。尚、吊下げ装置11は伸縮シリン
ダ12で2段階に後退せしめられるが、図13に示すよ
うに樋状受台111がローラ9の後方に第1段だけ後退
した時点でローラ9が送込み側に高速回転して、ローラ
9に載せ掛けていた布片Yをローラ後側に落とし込み、
吊下げ装置11により該布片Yを展開状態で吊下げ得る
ようになっている。
【0039】吊下げ装置進退用の伸縮シリンダ12は、
取付台122で支持されている。この取付台122の前
後にはそれぞれ車輪123,123が取付けられてお
り、該前後の車輪123,123をそれぞれ左右方向に
向くレール124,124で支持して、吊下げ装置11
と伸縮シリンダ12と取付台122とが各レール12
4,124に沿って左右に移動可能となっている。尚、
吊下げ装置11等を左右に移動可能に支持した理由は、
次に説明する芯出し装置13を機能させるためのもので
ある。
【0040】芯出し装置13(図11〜図15)は、吊
下げ装置11で順次吊下げられる各布片Yを常に搬送コ
ンベア14上の幅方向の定位置(中心)上に載せるため
のものである。そして、この芯出し装置13は、ローラ
9の直下において処理すべき布片Yの短辺幅より僅かに
広い間隔をもって左右に配置した各検出器(左右2つづ
つある)131〜134と、該各検出器131〜134
からの信号で取付台122(吊下げ装置11を含む)を
左右に移動調整するための調整シリンダ135(図1
5)とを有している。尚、左右各側の検出器(右外検出
器131、右内検出器132、左内検出器133、左外
検出器134)のうち、右内検出器132と左内検出器
133間の間隔は、布片Yの短辺長さより僅かに広い程
度に設定し、各外検出器131,134は、各内検出器
132,133よりそれぞれ例えば10〜20mm程度づ
つ左右外側に位置させている。尚、各内検出器132,
133間の中心は、搬送コンベア14の幅方向中心に対
応させている。他方、調整シリンダ135は、それぞれ
2段階伸縮式の2つのシリンダ136,137を相互に
逆向きに連続させて構成している。
【0041】そして、この芯出し装置13は、図12に
示すようにローラ9に載せ掛けた布片Yの左右両側縁が
両内検出器132,133間にあるときには、全部の検
出器131〜134が非検出となって調整シリンダ13
5を中立状態に維持させる(このとき、樋状受台111
が布片Yに正常に対応している)。又、該布片Yがロー
ラ9上で左右何れかに変位すると、左右何れかの検出器
(131〜134)の1つまたは2つが検出状態となっ
て、その検出状態となった検出器に対応する幅だけ調整
シリンダ135が調整作動して樋状受台111を左右に
位置調整し(即ち、樋状受台111を、変位している布
片Yの位置に対応させる)、その状態でローラ9がゆっ
くり送込み側に回転して布片Yの短辺側側縁Ycを樋状
受台111で受取り、続いて図13に示すように吊下げ
装置11が中間位置まで後退して布片Yを樋状受台11
1から吊下げ、その状態で先に調整シリンダ135が調
整作動した分だけ元に作動して樋状受台111の位置を
搬送コンベア14の中心に対応させ、その後に吊下げ装
置11がさらに後退せしめられて、該吊下げ装置11が
最後方位置に達する直前で各チャック114,115が
開放され、該各チャック114,115で保持していた
布片短辺側側縁Ycを搬送コンベア14上に落とすよう
になる。従って、布片Yがローラ9上に載せ掛けられた
ときに該布片Yが所定位置の左右に位置ずれしていて
も、該芯出し装置13により布片Yを常に搬送コンベア
14の中心に載せることができる。このように、展開さ
せた布片Yを順次搬送コンベア14の定位置(中心)に
載せるようにすると、折畳み工程において各布片を常に
定位置で折畳むことができ、その各折畳み布片をきれい
に整頓させた状態で順次積層させることができる。
【0042】ところで、載せ掛け装置10により、矩形
布片Yがローラ9上に載せ掛けられたときに、該矩形布
片Yの載せ掛け側端縁Ycが図16又は図17に示すよ
うにローラ9の軸線に対して傾くことがある。このよう
に、布片Yの載せ掛け側端縁Ycがローラ9に対して傾
斜すると、このまま布片Yを吊下げ装置11で受取った
後に該布片Yを搬送コンベア14上に載せたときに、図
14に示すように布片の先行側端縁Ycが符号Yc′の
ように搬送コンベア14の搬送方向に対して傾斜し(非
直角となり)、従って布片全体が符号Y′のように傾
く。そして、該矩形布片Y′は、図15に示すように搬
送コンベア14に対して傾いたままで次工程(折畳み工
程)側に搬送される。この場合、次工程の折畳み工程に
おいて、布片Yが正規の折り線で折畳まれずに、その折
畳み布片の側縁がきれいに重合しなくなって見映えが悪
くなる。本願では、このような欠点を傾き補正装置によ
り次のようにして解消している。
【0043】本願実施形態の傾き補正装置は、図11〜
図21に示すように、吊下げ装置11に設けた2つのチ
ャック114,115と、該各チャック114,115
に対して個別に作動信号を発する2つの検出器116,
117を有している。そして、該各検出器116,11
7が矩形布片Yの載せ掛け側端縁Ycの各端部寄り位置
a,bを検出した時点で各チャック114,115をそ
れぞれ個別に作動させて、該各チャック114,115
で矩形布片Yの載せ掛け側端縁Ycの各端部寄り位置
a,bを同深さづつ保持し得るようにしている。
【0044】即ち、ローラ9上に載せ掛けた矩形布片Y
が正常姿勢(ローラ9の軸線と矩形布片の載せ掛け側端
縁Ycとが平行)であるときには、ローラ9が送込み方
向に回転したときに布片先端側端縁Ycが水平状態で下
動して、その各端部寄り2位置a,bをそれぞれ検出器
116,117が同時に検出し、吊下げ装置11の各チ
ャック114,115に対して同時に作動信号が発せら
れる。すると、各チャックの各ロッド114a,115
aが同時に突出して、該各各ロッド114a,115a
で布片先行側端縁の各端部寄り位置a,bを同高さで保
持する。その後、吊下げ装置11が図13に示すように
第1段だけ後退して該吊下げ装置11により矩形布片Y
を正常姿勢(傾きのない姿勢)で吊下げ、続いて吊下げ
装置11が所定奥位置(図14)まで後退したしきに、
矩形布片Yを正常姿勢で搬送コンベア14上に載せ替え
るようになっている。この場合は、折畳み工程におい
て、矩形布片Yをきれいに(側縁が揃った状態で)折畳
むことができる。
【0045】尚、図17〜図21において、各図の
(A)は図16のA矢視相当図であり、該各図において
(B)は当該各図の左側面図である。
【0046】そして、ローラ9上に載せ掛けた矩形布片
Yの先行側端縁(載せ掛け側端縁)Ycが例えば図1
6、図17に示すように左下がり(この場合、図12で
は右下がり)状態で傾いているときには、ローラ9が送
込み方向に回転したときに、まず図18(A),(B)
に示すように、布片先行側端縁Ycにおける下位側の端
部寄り位置aが図18の左側検出器116で検出されて
該左側検出器116から検出信号が発せられ、若干の時
間遅れの後に(図20に示すように下位側の端部寄り位
置aが左側チャック114のロッド114aの前面に達
したときに)左側チャック114が作動して、図20
(B)に示すようにそのロッド114aで該下位側の端
部寄り位置aを保持する。続いて図19(A),(B)
に示すように布片先行側端縁Ycにおける上位側の端部
寄り位置bが図19の右側検出器117で検出されて該
左側検出器117から検出信号が発せられ、若干の時間
遅れの後に(図21に示すように上位側の端部寄り位置
bが右側チャック115のロッド115aの前面に達し
たときに)右側チャック115が作動して、図21
(B)に示すようにそのロッド115aで該上位側の端
部寄り位置bを保持する。このとき、各チャック11
4,115で保持している布片先行側端縁Ycの保持深
さは同じとなり、且つ該布片先行側端縁Ycは水平姿勢
となる。
【0047】そして、吊下げ装置11の各チャック11
4,115で布片先行側端縁Ycの両端a,bを保持し
た後、図13に示すように吊下げ装置11が第1段後退
するとともにローラ9が送り出し方向に高速回転して、
矩形布片Yを展開状態で吊下げるが、このとき、各チャ
ック114,115による短辺側端縁Ycの保持深さが
同じであるので、吊下げられた矩形布片Yが自重により
正確に鉛直姿勢に向く状態で展張される。従って、この
矩形布片Yを搬送コンベア14の始端部上に載せ替える
と、図14の符号Yで示すように該矩形布片が搬送コン
ベア14に対して正常姿勢(矩形布片Yの長辺方向が搬
送コンベア14の搬送方向と平行)になり、次工程の折
畳み工程において、該矩形布片Yを側縁がきれいに重合
した状態で折畳むことができる。尚、この実施形態で
は、上記芯出し装置13により、搬送コンベア14上に
載せ替えられる矩形布片Yの左右位置を補正し得るよう
になっているので、折畳み位置において順次矩形布片Y
を同一位置で且つ側縁がきれいに揃った状態で折畳むこ
とができる。
【0048】又、この実施形態では、傾き補正装置を一
連の矩形布片展開装置に組み込んで使用しているが、他
の実施形態では、ローラ9以降の装置を独立させたもの
に、この傾き補正装置を適用させてもよい。尚、その場
合は、ローラ9に直接手掛けで矩形布片Yを載せ掛けす
る。
【0049】
【発明の効果】本願発明の矩形布片の供給装置における
傾き補正装置によれば、上記したように、ローラ9上に
載せ掛けた矩形布片Yの載せ掛け側端縁Ycの両端部寄
り位置a,bを吊下げ装置11に設けた2つの検出器1
16,117で個別に検出し、その各検出信号でそれぞ
れ各チャック114,115を作動させて、該各チャッ
ク114,115で保持される載せ掛け側端縁Ycの保
持深さを同じにし、その後に吊下げ装置11により矩形
布片Yを展開状態で吊下げるようにしているので、もし
ローラ9上に載せ掛けた矩形布片Yが傾いていても、該
矩形布片Yを吊下げ装置11で吊下げたときに該矩形布
片Yの傾きを自動で補正できる。従って、矩形布片Yを
ローラ9上に載せ掛ける際に高度の慎重さが不要となっ
て、その載せ掛け作業が容易になるとともに作業能率を
高めることができるという効果がある。又、このように
各矩形布片Yを毎回正常姿勢で吊下げ得るようにする
と、該矩形布片Yを搬送コンベア14に載せ替えた後、
折畳み工程で折畳む際に常に側縁を揃えた状態できれい
に折畳むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願実施形態の矩形布片展開装置の全体斜視図
である。
【図2】図1の展開装置の供給コンベア、吊上げ装置、
仮保持装置部分の拡大斜視図である。
【図3】角端出し装置を含む図2からの状態変化図であ
る。
【図4】図3からの状態変化図である。
【図5】角端取り装置及び縁出しコンベアを含む図4か
らの状態変化図である。
【図6】横引き装置及び2位置保持装置を含む図5から
の状態変化図である。
【図7】図6からの状態変化図である。
【図8】ローラ及び載せ掛け装置を含む図7からの状態
変化図である。
【図9】図8からの状態変化図である。
【図10】載せ掛け装置の作動を示す拡大斜視図であ
る。
【図11】吊下げ装置及び搬送コンベアを含む図9から
の状態変化図である。
【図12】図11からの状態変化図である。
【図13】図12からの状態変化図である。
【図14】図13からの状態変化図である。
【図15】芯出し装置を含む図14からの状態変化図で
ある。
【図16】図12のローラと吊下げ装置部分を裏側から
見た斜視図である。
【図17】傾き補正装置の機能説明図で矩形布片をロー
ラ上に載せ掛けた図である。
【図18】図17からの状態変化図である。
【図19】図18からの状態変化図である。
【図20】図19からの状態変化図である。
【図21】図20からの状態変化図である。
【符号の説明】
1は供給コンベア、2は吊上げ装置、3は仮保持装置、
4は角端出し装置、5は角端取り装置、6は横引き装
置、7は2位置保持装置、8は縁出しコンベア、9はロ
ーラ、10は載せ掛け装置、11は吊下げ装置、12は
進退装置、13は芯出し装置、14は搬送コンベア、2
1は吊上げ装置のチャック、31は仮保持装置のチャッ
ク、41は角端出し装置のチャック、43は台板、51
は角端取り装置のチャック、61は横引き装置のチャッ
ク、71,72は2位置保持装置の各チャック、10
1,102は載せ掛け装置の各チャック、111は樋状
受台、114,115は吊下げ装置の各チャック、11
6,117は吊下げ装置の各検出器、131〜134は
芯出し装置の各検出器、135は芯出し装置の調整シリ
ンダ、Yは布片、Yaは布片角端、Ybは布片長辺側側
縁、Ycは布片短辺側側縁である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B154 AB33 BA41 BB47 BB66 BB77 BC16 BC22 CA03 CA33 DA30 3F101 CA02 CB02 CC22 CD05 LA15 LB11

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右方向に向けて設置したローラ(9)
    に展開状態の矩形布片(Y)の一辺側寄り部分を載せ掛
    けし、該ローラ(9)を送込み方向に回転させて、該ロ
    ーラ(9)に載せ掛けた矩形布片(Y)の載せ掛け側端
    縁(Yc)の各端部寄り2箇所を吊下げ装置(11)に
    設けた各チャック(114,115)で保持し、該吊下
    げ装置(11)により矩形布片(Y)を展開状態で吊下
    げた後、該矩形布片(Y)を折畳み装置側への搬送コン
    ベア(14)上に載せ替え得るようにした矩形布片の供
    給装置において、 前記吊下げ装置(11)における各チャック(114,
    115)の直上方近傍位置に、前記ローラ(9)に載せ
    掛けた矩形布片(Y)の載せ掛け側端縁(Yc)の各端
    部寄り位置(a,b)を検出して前記各チャック(11
    4,115)を個別に作動させる信号を発する2つの検
    出器(116,117)を設け、 該各検出器(116,117)が前記載せ掛け側端縁
    (Yc)の各端部寄り位置(a,b)を検出した時点で
    前記各チャック(114,115)をそれぞれ個別に作
    動させて、該各チャック(114,115)で前記載せ
    掛け側端縁(Yc)の各端部寄り位置(a,b)を同深
    さづつ保持し得るようにした、 ことを特徴とする矩形布片の供給装置における傾き補正
    装置。
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