JPH09103040A - 小型モータ - Google Patents

小型モータ

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Publication number
JPH09103040A
JPH09103040A JP28451195A JP28451195A JPH09103040A JP H09103040 A JPH09103040 A JP H09103040A JP 28451195 A JP28451195 A JP 28451195A JP 28451195 A JP28451195 A JP 28451195A JP H09103040 A JPH09103040 A JP H09103040A
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JP
Japan
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core
coil bobbin
coil
terminal
pole teeth
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP28451195A
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English (en)
Inventor
Yukinobu Yumita
行宣 弓田
Takuya Higashiya
卓也 東谷
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Nidec Instruments Corp
Original Assignee
Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd filed Critical Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数を削減し組み立て易くし、かつコス
ト低減を可能にする。 【解決手段】 この小型モータ1は、円周方向に沿って
形成される極歯の外周にコイルボビン5を介してコイル
10,11を巻回してなるステータ組を複数重合し、極
歯と対向するロータ4を備えている。そして、このコイ
ルボビン5は1つとなっており、コイルの巻回部分と、
この巻回部分を区分けする中間部5gと、この中間部5
gに形成されるコア挿入溝とが設けられ、このコア挿入
溝に挿入された平板状コア8と極歯とを接触させてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円周方向に沿って
極歯が形成される小型モータのステータ部分等の構造の
改良に関する。さらに、詳しく述べれば、円周方向に沿
って形成される極歯と、その周囲を囲むコイルボビン
と、そのコイルボビンに巻かれる円筒形コイルとを有す
るモータ、例えば、永久磁石型ステッピングモータや小
型同期モータ等の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のギアー付き永久磁石型ステッピン
グモータでは、ステータ部の構造としては、一般的に2
つのステータコアの極歯を互い違いに円周方向に沿って
配置したものを軸方向に2組並べている。そして、それ
ぞれにはコイルボビンを介してコイルが巻回されてい
る。しかも、そのコイルの端末は、コイルボビンの円周
方向に形成された端子部に挿入固着された端子に接続さ
れる構成となっている。
【0003】そして、極歯と対向するようにロータを配
置している。このロータは、固定軸にロータマグネット
部が回転可能に取り付けられ、出力側と反対側部分にバ
ネが置かれロータマグネット部の軸方向の動きを抑制し
ている。このようなステータ部とロータとをケース内に
保持することでモータ部を構成している。
【0004】一方、ギアー部は、ロータのピニオン部と
噛み合う歯車を有する減速歯車伝達機構となっている。
そして、このギアー部は、モータ部と軸方向に隣接し、
かつモータ部との境を区切る中地板と、ケースとなる上
地板との間の空間に配置される構造となっている。
【0005】また、時には、ステータ部を簡略化するた
め、実開昭61−98350のように2つのコイルボビ
ンと共に、その中間に配置される平板状コアを一体成型
し、かつ1枚の極歯体を形成し、その極歯体を円筒状に
丸め、ロータと対向させるものもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
一般的なギアー付きのステッピングモータは、モータ部
もギアー部も共に部品点数が多く組立が面倒で製造効率
が悪いものとなっている。特にモータ部においては、コ
イルボビンが2個あり組みづらくなっていると共に、ス
テータ部を構成するステータコアが計4個あり、その位
置合わせが面倒で組みづらいものとなっている。加え
て、部品数の増大は、コストアップの大きな要因となっ
ている。
【0007】一方、ギアー部においても、減速歯車伝達
機構の各歯車を支持する軸が別個に必要になると共に出
力軸も多くの部品で構成され、組み立てが非常に面倒と
なっている。
【0008】また、従来の一般的なステッピングモータ
では、ロータのロータマグネット部とピニオン部とが別
部品となっていたり、コイルボビンに形成される端子部
およびその周辺に多くの部材が必要となっていたり、外
部接続用にリード線が必要となっている。このため、部
品の位置合わせや多くの組み立て工程が必要となり、製
造効率が悪いものとなっていると共にコストアップの大
きな要因となっている。
【0009】一方、実開昭61−98350のようにス
テータ部の構成を簡略化したものも開発されているが、
2つの巻線部を有するコイルボビンの中間に配置される
平板状コアがコイルボビンと一体成型されるため、成型
設備として特殊なものが必要となると共に成型時に平板
状コアが熱の影響を受け、特性が落ちたり、コイルボビ
ンを形成する樹脂が平板状コアの内周面に回り込み、極
歯との接触が不十分となる危険性を有している。このた
め、製造管理を厳しくしたり、平板状コアの極歯との接
触面を再度研磨したりする必要が生じ、全体の生産効
率、コストの面から見ると一層の改善を要するものとな
っている。
【0010】本発明は、部品点数を削減し組み立て易
く、かつコスト低減を可能にする小型モータを提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、円周方向に沿って形成さ
れる極歯の外周にコイルボビンを介してコイルを巻回し
てなるステータ組を複数重合し、極歯と対向するロータ
を備えてなる小型モータにおいて、コイルボビンを1つ
とし、そのコイルボビンにはコイルの巻回部分と、この
巻回部分を区分けする中間部と、この中間部に形成され
るコア挿入溝とを設け、このコア挿入溝に挿入された平
板状コアと極歯とを接触させている。
【0012】また、請求項2記載の発明では、請求項1
記載の小型モータにおいて、巻回部分を2ヶ所とし、平
板状コアを一部が切り欠かれたリング形状とし、コイル
ボビンに端子部を一体成型により設けている。
【0013】本発明の小型モータにおいては、ステータ
組が複数あってもコイルボビンを、1つとし、そのコイ
ルボビンの中間部に平板状コアを挿入するコア挿入溝を
設けている。そして、このコア挿入溝に挿入された平板
状コアを極歯と接触させている。このため、部品点数が
削減される。しかも、平板状コアの組み付けは、コア挿
入溝に挿入するのみであるので、極めて簡単に組み立て
が行える。
【0014】また、ステータ組が2個の場合は、その中
央に中間部が配置され、平板状コアは2つのステータ組
の中央の2枚のステータコアを1枚で兼ねることにな
る。加えて、平板状コアを一部が切り欠かれたリング状
とすると、切り欠き部分の存在により、コイルボビンの
一体化が容易に可能となる。また、コイルボビンに端子
部を一体成型により設けると、端子をその端子に取り付
けるだけで端子部周辺の組付けを完成させることが可能
となる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1から図
11に基づいて説明する。
【0016】この実施の形態に示す小型モータは、ギア
ー付きの永久磁石型のステッピングモータ1で、モータ
部2とギアー部3とから構成されている。
【0017】モータ部2は、ロータ4と、コイルボビン
5と、ステータコアを兼ねるケース6と、極歯体7と、
ステータコアの一部を構成する平板状コア8と、ステー
タコアを兼ねる側板9と、巻回された2つの円筒状のコ
イル巻線10,11と、コイルボビン5に一体形成され
た4つの端子部12とを有している。ここで、コイルボ
ビン5と、ステータコアを兼ねるケース6と、極歯体7
と、ステータコアの一部を構成する平板状コア8と、コ
イル巻線10とで1つのステータ組が構成され、コイル
ボビン5と、極歯体7と、ステータコアの一部を構成す
る平板状コア8と、ステータコアを兼ねる側板9と、コ
イル巻線11とでもう1つのステータ組が構成されてい
る。
【0018】ギアー部3は、ギアケース13と、減速歯
車伝達機構と、出力軸14とから構成されている。
【0019】そして、モータ部2とギアー部3との係合
は、図2に示すようにケース6の4箇所に設けられた双
又の突起6aをギアケース13の切り欠き孔13aに入
れ、突起6aの先端を左右に曲げギアケース13の係合
部13bに押圧することにより行う。
【0020】このステッピングモータ1の外観形状は、
図1や図3等で示すように略円柱形となっており、一端
面側は出力軸14がギアケース13から突き出してい
る。一方、他端面側は、コイルボビン5に一体成形され
た4つの端子部12がケース6から突出し、それぞれに
端子15が圧入固着されている。そして、図10に示す
ように、この端子15を半田付けする回路基板16が、
端子部12に接する形で取り付けられる。
【0021】また、減速歯車伝達機構は、図4および図
5に示すように、ロータ4の細径となっているピニオン
部4aと、このピニオン部4aと噛み合う1番車17の
大径となっている歯車部17aと、この1番車17の細
径となっているピニオン部17bと噛み合う出力軸14
の歯車部14aとから構成されている。
【0022】そして、モータ部2に配置されるロータ4
は、プラスチックマグネットにて成形されたもので、ギ
アー部3側に突出したピニオン部4aと、着磁されたマ
グネット部4bとが一体に成形されている。このロータ
4は、ギアケース13にモールド一体形成されるロータ
軸13cに回転可能に支持されている。
【0023】コイルボビン5は、円筒部5aによって形
成された中空部5bを有する円筒形状とされ、その軸方
向に重合される巻線保持部5c,5dを有している。そ
して、この巻線保持部5c,5dは、コイルを巻回する
巻回部分となる円筒状空間5e,5fを有している。ま
た、この円筒状空間5e,5fを区分けすると共に巻線
保持部5c,5dの一部を構成する中間部5gが、巻線
保持部5c,5dの中間に設けられている。この中間部
5gには、さらに図7に示すように、平板状コア8を挿
入するコア挿入溝5hが設けられている。
【0024】また、コイルボビン5のギアー部3側の面
には、120度等間隔に3つの円形突起5i,5j,5
kが設けられ、そのうちの1つの円形突起5iには、そ
の中央に図7(F)のようにくぼみ5mが形成されてい
る。そして、この円形突起5iは、側板9の円形孔9a
に嵌合すると共に、そのくぼみ5mに出力軸14の一端
を嵌合させ出力軸14を支持している。他の2つの円形
突起5j,5kは、図4に示すように、側板9の円形孔
9bに嵌入し、側板9とコイルボビン5との位置関係を
所定位置に保持している。
【0025】一方、コイルボビン5の他方の面は、前述
した4つの端子部12が設けられている。この端子部1
2は、それぞれ直方体状突起とされ、その中心部に端子
15を圧入固着するための端子挿入孔12aがそれぞれ
設けられている。この端子部12は、図3に示すよう
に、ケース6の楕円状孔6bにそれぞれ嵌合し、ケース
6に対するコイルボビン5の位置決めを行う機能も果た
している。なお、中間部5gには、コイル巻線10のコ
イルを端子15と接続させるための渡り部5pが切り欠
き状に形成されている。また、コイルボビン5の端子部
12が設けられる面は、その端子部12に隣接して4つ
の三角形状の切り欠き部5qが形成され、各コイルが端
子15と接続されるための渡り部を形成している。
【0026】ケース6は、一端側が閉じられた円筒形状
となっており、前述したように、開口側には、ギアケー
ス13と係合するための4つの双又突起6aが、閉じ側
には、コイルボビン5の端子部12を突出嵌合させる4
つの楕円状孔6bとがそれぞれ設けられている。ケース
6には、さらに、図3に示すように、極歯体7の位置決
め突起7aが嵌入する2つの長方形の位置決め用穴6c
と、ロータ軸13aが嵌入する軸嵌入穴6dが形成され
ている。
【0027】極歯体7は、図6に示すように、2組の極
歯7cと7d,7eと7fを一体に形成した1枚の金属
板から形成されている。そして、その金属板をカーリン
グし、位置決め突起7aをケース6の位置決め用穴6c
に嵌入させ、位置決め突起7bを側板9の位置決め用穴
9cに嵌入させることにより、極歯体7を位置決めする
と共にケース6および側板9と接触させている。なお、
極歯体7は、コイルボビン5の円筒部5aの内壁に沿う
ように配設されるため、そのカーリング状態が適切に保
持される。このような構成は、実開昭61−98350
に開示されている極歯体と略同一となっている。
【0028】平板状コア8は、図8(A)に示すよう
に、中央に円形孔8aを有するリング形状とされてい
る。そして、図8(A)において左右の端の一部が切り
欠かれた形状となっている。このように形成された平板
状コア8を、図7(B)、図7(C)および図8(A)
で示すX方向に動かし、コイルボビン5のコア挿入溝5
hに挿入し、コイルボビン5に組み付ける。なお、図7
(B)、図7(C)および図8(A)で示すY方向から
挿入しても良いことはもちろんである。また、この平板
状コア8は、その円形孔8aの内周面で極歯体7と接触
し、切り欠かれた部分を除く外周面でケース5と接触す
るように組み付けられる。
【0029】側板9は、円形状の金属板とされ、コイル
ボビン5の円形突起5iが嵌入する円形孔9aと、円形
突起5j,5kが嵌入する2つの円形孔9bを有してい
る。さらに、側板9は、極歯体7を位置決めする長方形
の2つの位置決め用穴9cと、ロータ4のピニオン部4
が挿通する円形孔9dと、ギアケース13に一体に形成
された3本の支持軸13dの細径となっている先端を嵌
入支持する3つの嵌合孔9eと、1番車17の固定軸1
3eが嵌入する嵌入孔9fが形成されている。なお、側
板9の外周は、ケース6と接触している。
【0030】コイル巻線10,11は、コイルボビン5
の巻線保持部5c,5dに同時に巻回されて形成され
る。すなわち、それぞれのコイル巻線10,11の端部
が端子15のうちの各1個に巻回された後、一方のコイ
ルは切り欠き部5q、渡り部5pを経由して巻線保持部
5cに、他方のコイルは、切り欠き部5qを経由して、
巻線保持部5dにそれぞれ導かれ、同時に巻回される。
そして、巻回後、一方のコイルは、渡り部5p、切り欠
き部5qを経由して、他方のコイルは切り欠き部5qを
経由してそれぞれ残りの端子15に接続される。なお、
この巻線作業は、このような自動同時巻きの他に、巻線
作業後、人手を介して各コイル巻線10,11の端末を
端子15に接続するようにしたり、同時巻線ではなく個
別に巻線作業を行うようにしても良い。
【0031】端子部12には、図11に示す端子15が
圧入固定される。この端子部15は、平板長方形状とさ
れ、一端は、コイルが巻回し易くかつ外れないように全
体が細くかつ先端が若干太くされたコイル接続部15a
とされている。他端は、回路基板16に半田付けされる
半田付け部15bとされている。また中央は、圧入後の
固定を強固にするための突部15cとされ、また、その
突部15cの両側には、折り曲げ易くするための小さい
半円形状の切り欠き15dを2つ1組として2組設けて
いる。
【0032】この端子15の取り付けは、まず、この端
子15を端子部12の端子挿入孔12aに圧入する。そ
して、切り欠き15dの所で両端をそれぞれ折り曲げる
ことにより抜け防止がされる。なお、各端子15の圧入
取り付けは、各コイル接続部15aが各切り欠き部5q
に面するように行う。
【0033】回路基板16には、各端子15の両端が貫
通する計8個の孔が設けられており、そのうち、半田付
け部15bが貫通する4ヶ所の孔の部分で端子部15と
回路基板16とを半田付けしている。なお、仮に、回路
基板16がこのステッピングモータ1を取り付ける機器
に固定されている場合は、この半田付けにより、ステッ
ピングモータ1をその機器に取り付ける機能を兼ねさせ
ることもできる。
【0034】ギアー部3を構成するギアケース13に
は、平板状基部の外周部に各4つの切り欠き孔13aと
係合部13bが設けられている他、ロータ4を回転可能
に支持するロータ軸13cと、ギアー部3の間隔を正確
に維持するための支持軸13dが平板状基部と一体形成
されている。また、このギアケース13には、1番車1
7の固定軸13eも一体形成されていると共に出力軸1
4が突出する貫通孔13fが設けられている。
【0035】出力軸14は、大径の歯車部14aと小径
の出力軸部14bとが一体に形成された回転軸となって
いる。
【0036】このように構成されるステッピングモータ
1の動作は次のとおりである。すなわち、図示しない電
源より回路基板16を介して端子15に電流が供給され
ると、その電流は、端子15に接続されているコイル巻
線10,11に流れる。すると、ケース6と極歯体7と
平板状コア8と側板9との間で磁路が形成され、極歯体
7の各極歯7c,7d,7e,7fに磁極が形成され
る。このため、極歯7c,7d,7e,7fとロータ4
のマグネット部4bとの磁気相互作用により、ロータ4
が回転する。この回転は、ロータ4のピニオン部4aか
ら1番車17を経由して出力軸14に減速して伝えられ
る。
【0037】以上のような実施の形態では、モータ部2
もギアー部3も共に部品点数が大幅に削減されており、
組み立てが簡単となり、生産効率がアップすると共にコ
ストが大幅に削減される。特に、出力軸14以外の軸
は、すべてギアケース13と一体に構成されており、組
み立て効率が大幅に向上する。加えて、コイルボビン5
の中間部5gに設けられたコア挿入溝5hに平板状コア
8を挿入し組み付けるので、ステータ部分の形成に特殊
な設備は不要で、生産数量の変動や設計変更への対応が
フレキシブルに行える。
【0038】また、コイル巻線10,11のコイルを端
子15に接続するのが容易で、しかも端子15の取り付
けも極めて容易に行える。また、外部接続用のリード線
が不要となると共に端子部12の周辺構造が少ない部品
で構成でき、組み立ての効率がアップし、生産コストも
低減される。また、端子15は折り曲げられるため抜け
ることがない。さらに、端子15のコイル接続部15a
をコイル接続後少し曲げ戻すことにより、コイルにたる
みをもたせることができ、コイルの切断を防止すること
ができる。加えて、コイル接続部15aと半田付け部1
5bとは、別な位置となるため、回路基板16への半田
付けが容易となる。さらに、回路基板16への半田付け
のみで外部機器との固定も同時に行う構成とすることも
容易となる。
【0039】なお、上述の実施の形態は、本発明の好適
な実施の形態の例であるが、これに限定されるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々変
形実施可能である。例えば、平板状コア8としては、図
8(A)、(B)のように1枚の部品から構成する以外
に、図9(A)、(B)に示すように2つの半板部品8
a,8bとして、それらを突き合わせるようにしても良
い。このようにすると、ロータ4や極歯体7を組み付け
た後でも、平板状コア用の半板部品8aをコア挿入溝5
hに対して図7(B)、図7(C)および図9(A)で
図示されるX方向に入れ込み、一方、半板部品8bを各
図で示すY方向に入れ込むことによりステータを構成さ
せることができる。なお、平板状コア8が図8で示す1
枚の部品で構成される場合は、ロータ4および極歯体7
が組み込まれる前に平板状コア8を組み込む必要があ
る。
【0040】また、ロータ4のピニオン部4aは、マグ
ネット部4bと別部材としても良い。また、ロータ軸1
3cや固定軸13eは、ギアケース13と別体に構成し
ても良い。さらに、本実施の形態では、バイポーラ駆動
の場合を示したため、コイル巻線が2個で端子15が4
個となっているが、ユニポーラ駆動におけるコイル巻線
が4個で端子15が5個または6個となる場合や他の種
々の複数のコイル巻線に本発明を適用できる。
【0041】さらに、端子15は、出力軸14と反対側
に配置したが、ギアー部3の空きスペースを利用して出
力軸14と同方向側に配置することもできる。また、中
間部4gに端子15を挿入し、その部分で外部と接続す
るようにしても良い。
【0042】極歯体7には2組の極歯7cと7d,7e
と7fを一体に形成したが、それぞれ内側の極歯7d,
7eのみを極歯体7に形成し、一方の外側の極歯7c
は、ケース6を切り抜き曲げ起こして形成し、他方の外
側の極歯7fは、側板9を切り抜き曲げ起こして形成す
るようにしても良い。この場合、極歯体7の位置決め
は、その中央部に平板状コア8との係合穴を設け、その
係合穴を活用することにより行ったり、コイルボビン5
に極歯体7を嵌合させる凹部を設け、その凹部に極歯体
7をすっぽり嵌合させることにより行う等各種の位置決
め方法を採用することができる。
【0043】なお、上述の実施の形態では、ギアー付き
永久磁石型ステッピングモータについて説明したが、ギ
アーなしの永久磁石型ステッピングモータはもちろんの
ことAC同期モータ等の他の小型モータにも本発明を適
用できる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の小
型モータでは、複数のステータ組を有していてもコイル
ボビンは1つとなる。このため、コイルの同時巻きが可
能になり、しかも、部品点数が削減され、組み付け易く
なると共にコストも低減する。
【0045】また、請求項2記載の発明では、コイルボ
ビンの中央の中間部に一部が切り欠かれたリング形状の
平板状コアを挿入することにより、中間コア部分を構成
できるため、ステッピングモータ等のステータ組が2組
となる小型モータの製造効率を上げるのに好ましいもの
となる。また、平板状コアの切り欠き部分を利用してコ
イルボビンを容易に一体化できるので、コイルボビンの
製造効率、コストの面で有利なものとなる。加えて、コ
イルボビンに端子部を一体に設けているので、端子部を
取り付ける作業が不要となり、製造効率が一層向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である小型モータの断面図
である。
【図2】図1の平面図と、その係合部分をA方向から見
た部分図である。
【図3】図1の底面図である。
【図4】図1のギアケースを取り除いた平面図と、その
係合部分のE−E断面図である。
【図5】図1の小型モータに使用される減速伝達機構を
示す図である。
【図6】図1の小型モータに使用される極歯体の展開図
である。
【図7】図1の小型モータに使用されるコイルボビンを
示す図で、(A)は断面側面図で、(B)は底面図で、
(C)は(A)のC−C断面図で、(D)は(B)のD
−D断面図で、(E)は平面図で、(F)は(E)のF
−F断面部分図で、(G)は(E)のG−G断面部分図
である。
【図8】図1の小型モータに使用される平板状コアを示
す図で、(A)は平面図で、(B)はそのB−B断面図
である。
【図9】平板状コアの他の例を示す図で、(A)は平面
図で、(B)はそのB−B断面図である。
【図10】図1の小型モータに回路基板を取り付けた状
態を示す図である。
【図11】図1の小型モータに取り付けられる端子を示
す図で、(A)は平面図で、(B)はそのB−B断面図
である。
【符号の説明】
1 ステッピングモータ(小型モータ) 2 モータ部 3 ギアー部 4 ロータ 5 コイルボビン 5e,5f 円筒状空間(巻回部分) 5g 中間部 5h コア挿入溝 6 ケース(ステータコア) 7 極歯体(ステータコアの一部) 7c,7d,7e,7f 極歯 8 平板状コア(ステータコア) 9 側板(ステータコア) 10,11 コイル巻線 12 端子部
【手続補正書】
【提出日】平成8年1月31日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】
【発明の実施の形態】 本発明の実施の形態を図1から
13に基づいて説明する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】 このステッピングモータ1の外観形状
は、図1や図3等で示すように略円柱形となっており、
一端面側は出力軸14がギアケース13から突き出して
いる。一方、他端面側は、コイルボビン5に一体成形さ
れた4つの端子部12がケース6から突出し、それぞれ
に端子15が圧入固着されている。そして、図12に示
すように、この端子15を半田付けする回路基板16
が、端子部12に接する形で取り付けられる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】 また、コイルボビン5のギアー部3側の
面には、120度等間隔に3つの円形突起5i,5j,
5kが設けられ、そのうちの1つの円形突起5iには、
その中央に図9(B)のようにくぼみ5mが形成されて
いる。そして、この円形突起5iは、側板9の円形孔9
aに嵌合すると共に、そのくぼみ5mに出力軸14の一
端を嵌合させ出力軸14を支持している。他の2つの円
形突起5j,5kは、図4に示すように、側板9の円形
孔9bに嵌入し、側板9とコイルボビン5との位置関係
を所定位置に保持している。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】 平板状コア8は、図10(A)に示すよ
うに、中央に円形孔8aを有するリング形状とされてい
る。そして、図10(A)において左右の端の一部が切
り欠かれた形状となっている。このように形成された平
板状コア8を、図7(B)、図8(A)および図10
(A)で示すX方向に動かし、コイルボビン5のコア挿
入溝5hに挿入し、コイルボビン5に組み付ける。な
お、図7(B)、図8(A)および図10(A)で示す
Y方向から挿入しても良いことはもちろんである。ま
た、この平板状コア8は、その円形孔8aの内周面で極
歯体7と接触し、切り欠かれた部分を除く外周曲でケー
ス5と接触するように組み付けられる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】 端子部12には、図13に示す端子15
が圧入固定される。この端子部15は、平板長方形状と
され、一端は、コイルが巻回し易くかつ外れないように
全体が細くかつ先端が若干太くされたコイル接続部15
aとされている。他端は、回路基板16に半田付けされ
る半田付け部15bとされている。また中央は、圧入後
の固定を強固にするための突部15cとされ、また、そ
の突部15cの両側には、折り曲げ易くするための小さ
い半円形状の切り欠き15dを2つ1組として2組設け
ている。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】 なお、上述の実施の形態は、本発明の好
適な実施の形態の例であるが、これに限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々
変形実施可能である。例えば、平板状コア8としては、
10(A)、(B)のように1枚の部品から構成する
以外に、図11(A)、(B)に示すように2つの半板
部品8a,8bとして、それらを突き合わせるようにし
ても良い。このようにすると、ロータ4や極歯体7を組
み付けた後でも、平板状コア用の半板部品8aをコア挿
入溝5hに対して図7(B)、図8(A)および図11
(A)で図示されるX方向に入れ込み、一方、半板部品
8bを各図で示すY方向に入れ込むことによりステータ
を構成させることができる。なお、平板状コア8が図
で示す1枚の部品で構成される場合は、ロータ4およ
び極歯体7が組み込まれる前に平板状コア8を組み込む
必要がある。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態である小型モータの断面
図である。
【図2】 図1の平面図と、その係合部分をA方向から
見た部分図である。
【図3】 図1の底面図である。
【図4】 図1のギアケースを取り除いた平面図と、そ
の係合部分のE−E断面図である。
【図5】 図1の小型モータに使用される減速伝達機構
を示す図である。
【図6】 図1の小型モータに使用される極歯体の展開
図である。
【図7】 図1の小型モータに使用されるコイルボビン
を示す図で、(A)は断面側面図で、(B)は底面図で
ある。
【図8】 図1の小型モータに使用されるコイルボビン
を示す図で、(A)は図7(A)のC−C断面図で、
(B)は図7(B)のD−D断面図である。
【図9】 図1の小型モータに使用されるコイルボビン
を示す図で、(A)はその平面図で、(B)は(A)の
F−F断面部分図で、(C)は(A)のG−G断面部分
図である。
【図10】 図1の小型モータに使用される平板状コア
を示す図で、(A)は平面図で、(B)はそのB−B断
面図である。
【図11】 平板状コアの他の例を示す図で、(A)は
平面図で、(B)はそのB−B断面図である
【図12】 図1の小型モータに回路基板を取り付けた
状態を示す図である。
【図13】 図1の小型モータに取り付けられる端子を
示す図で、(A)は平面図で、(B)はそのB−B断面
図である。
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図5】
【図6】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図13】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円周方向に沿って形成される極歯の外周
    にコイルボビンを介してコイルを巻回してなるステータ
    組を複数重合し、上記極歯と対向するロータを備えてな
    る小型モータにおいて、上記コイルボビンを1つとし、
    そのコイルボビンには、上記コイルの巻回部分と、この
    巻回部分を区分けする中間部と、この中間部に形成され
    るコア挿入溝とを設け、このコア挿入溝に挿入された平
    板状コアと上記極歯とを接触させたことを特徴とする小
    型モータ。
  2. 【請求項2】 巻回部分を2ヶ所とし、上記平板状コア
    を一部が切り欠かれたリング形状とし、上記コイルボビ
    ンに端子部を一体成型により設けることを特徴とする請
    求項1記載の小型モータ。
JP28451195A 1995-10-05 1995-10-05 小型モータ Withdrawn JPH09103040A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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