JPH09100361A - 易接着フイルム - Google Patents

易接着フイルム

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Publication number
JPH09100361A
JPH09100361A JP8217982A JP21798296A JPH09100361A JP H09100361 A JPH09100361 A JP H09100361A JP 8217982 A JP8217982 A JP 8217982A JP 21798296 A JP21798296 A JP 21798296A JP H09100361 A JPH09100361 A JP H09100361A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
ultraviolet absorber
primer layer
adhesion
polymer
Prior art date
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Pending
Application number
JP8217982A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadao Yokoi
忠夫 横井
Mikito Ikeda
幹人 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH09100361A publication Critical patent/JPH09100361A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 各層間の密着性、UV照射後の耐光密着性、
透明性、ハードコート層の硬化性等に優れた易接着フイ
ルムを提供する。 【解決手段】 基材の少なくとも片面に、高分子結合剤
と紫外線吸収剤を主成分とするプライマー層、好ましく
は高分子結合剤と紫外線吸収剤および架橋結合剤を主成
分とするプライマー層を設けたフイルムであって、前記
紫外線吸収剤が高分子型紫外線吸収剤であることを特徴
とする易接着フイルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハードコート用易
接着フイルムに関し、とくに紫外線(以下、UVと略称
することもある。)照射前の基材とプライマー層、プラ
イマー層とUVハードコート層との密着性、UV照射後
の耐光密着性に優れ、かつ、優れた透明性、ハードコー
ト層の硬化性等が得られる易接着フイルムに関する。
【0002】
【従来の技術】耐光性ハードコート用、例えばUVハー
ドコート用易接着フイルムとして、ポリエステルフイル
ム等のプラスチックフイルムを基材とし、その上に、各
種高分子結合剤あるいはそれにUV吸収剤を主とする光
安定剤等を添加した塗剤をコーティングしたもの、つま
りプライマー層を設けたものが知られている。
【0003】ところが、従来のこの種易接着フイルム
は、基材フイルムとプライマー層間あるいはプライマー
層とハードコート層間の密着性が不十分である、プライ
マー層の上に設けられるハードコート層の硬化性が十分
でない、透明性に劣る等の問題を残しており、未だ十分
に満足できるものが出現していないのが実情である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記
のような現状に鑑み、各層間の密着性、UV照射後の耐
光密着性、透明性、ハードコート層の硬化性等に優れた
易接着フイルムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の易接着フイルムは、基材の少なくとも片面
に、高分子結合剤と紫外線吸収剤を主成分とするプライ
マー層を設けたフイルムであって、前記紫外線吸収剤が
高分子型紫外線吸収剤であることを特徴とするものから
なる。
【0006】また、本発明の易接着フイルムは、基材の
少なくとも片面に、高分子結合剤と紫外線吸収剤および
架橋結合剤を主成分とするプライマー層を設けたフイル
ムであって、前記紫外線吸収剤が高分子型紫外線吸収剤
であることを特徴とするものからなる。
【0007】
【発明の実施の形態】上記高分子型紫外線吸収剤として
は、たとえばベンゾフェノン系高分子型紫外線吸収剤が
好ましく、該高分子型紫外線吸収剤として、溶剤型、エ
マルジョン型いずれのタイプのものも使用できる。その
他、ベンゾトリアゾール系、アクリロニトリル置換体を
含む紫外線吸収剤等も使用可能である。
【0008】また、高分子結合剤としては、ポリエステ
ル系、変性ポリエステル系、アクリル系、ポリウレタン
系等の溶剤型のもの、水溶性のもののいずれも使用でき
るが、中でも、ポリエステル系、変性ポリエステル系結
合剤が好ましい。変性ポリエステル系は、たとえば、ポ
リエステルにアクリルをグラフト化したもの等である。
【0009】さらに、熱架橋反応により三次元網目構造
を有する改質層にするための架橋結合剤の使用も可能で
ある。とくに架橋結合剤としてはイソシアネート系架橋
剤、メラミン系架橋剤、尿素系架橋剤あるいはエポキシ
系架橋剤を用いる場合、架橋効果が大きく好ましい。
【0010】また、基材としては、特に限定されず、各
種プラスチックフイルム、プラスチックシート等を使用
できる。たとえば、ポリエステル、ポリプロピレン、ポ
リフェニレンサルファイド、塩化ビニル、フッ素樹脂等
からなるフイルムを使用できる。
【0011】ポリプロピレンやポリフェニレンサルファ
イドフイルムの場合には、プライマー層を設ける表面
に、たとえばコロナ放電処理等の表面処理を施しておく
と、プライマー層の基材への接着性、密着性を向上でき
る。ポリエステル、とくにポリエチレンテレフタレート
フイルムの場合には、未処理でもよい。
【0012】このような基材の少なくとも片面に、前述
のような高分子結合剤と紫外線吸収剤を主成分とするプ
ライマー層が塗設され、本発明に係る易接着フイルムと
される。プライマー層の塗設は、基材フイルムを製膜し
た後にオフラインでコーティングするオフラインコーテ
ィング、フイルム製膜工程中でコーティングするインラ
インコーティングのいずれでもよい。
【0013】このように構成された本発明に係る易接着
フイルムのプライマー層上に、UVハードコート層が設
けられる。基材のプライマー層と反対側の面は、適当な
他の基材、たとえば建材等からなる基材に貼り合わせる
ことができる。
【0014】本発明に係る易接着フイルムは透明性に優
れているので、上記建材等の基材が、たとえば木目印刷
された基材等の場合にも、その木目模様がUVコート層
側に鮮明に現われる。
【0015】[特性の測定、評価方法]以下に、本発明
の易接着フイルムを実施例により説明するが、まず、実
施例において用いた特性の測定、評価方法について説明
する。
【0016】(1)一次密着性(UVCON照射前) クロスカット法により測定した。クロス(×印)に1箇
所刻み目を入れ、その部分に18mm幅のセロハンテー
プを貼り、連続10回、45°方向に強制剥離した後の
塗膜残存率を目視にて測定した(セロハンテープは毎回
取り換え、測定点は3箇所とした)。塗膜残存率が各点
いずれも80%以上の場合を良好とし、それ以外を不良
とした。
【0017】(2)耐光密着性(UVCON照射後) 耐光性促進試験機として下記UVCONを用い、1回、
45°方向に強制剥離した後の塗膜残存率を測定した。
他は(1)に同じである。 耐光性促進試験機:UVCON(Ultra-Violet Condens
ation Screening Device)ATLAS Electric Device Compa
ny /(株)東洋精機製作所、 温 度 : 60℃ サイクル : UV6Hr コンデンセート: 5Hr
【0018】(3)UVコート層硬化性 UVコート表面を、スチールウールを用いて擦過した場
合の擦過性を評価し、傷が発生しない場合を○、それ以
外を×とした。
【0019】
【実施例】
実施例 厚さ50μmの未処理透明二軸配向ポリエチレンテレフ
タレート(PET)フイルムの片面に、高分子結合剤と
高分子型紫外線吸収剤および架橋結合剤からなる塗剤を
塗布(約3.5g/m2 dry)してプライマー層を形
成し、その上にハードコート剤を塗布(約3.5g/m
2 dry)後、UV硬化させた。これをUVCONにて
18時間UV照射後、クロスカット法によるセロテープ
剥離テストを行った。結果、表1に示すように、塗膜密
着性に変化は見られず、透明性、硬化性の良いものが得
られた。
【0020】比較例1 厚さ50μmの未処理および処理(表面をコロナ放電処
理)透明PETフイルムに、高分子結合剤および架橋結
合剤を用いてはいるが、紫外線吸収剤の入っていない塗
剤を塗布(約3.5g/m2 dry)し、その上に実施
例と同様の条件でハードコート剤を塗布してUV硬化さ
せた。これを実施例と同様の方法で評価した結果、表1
に示すように、UV照射前、照射後ともに、良好な塗膜
密着性は得られなかった。
【0021】比較例2 厚さ50μmの未処理および処理(表面をコロナ放電処
理)透明PETフイルムに、高分子結合剤および架橋結
合剤と、高分子型ではない紫外線吸収剤とを用いた塗剤
を塗布(約3.5g/m2 dry)し、その上に実施例
と同様の条件でハードコート剤を塗布してUV硬化させ
た。これを実施例と同様の方法で評価した結果、表1に
示すように、比較例1に比べ塗膜密着性は若干向上した
ものの不十分であり、また、UVハードコート層の硬化
性も不良であった。
【0022】
【表1】
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の易接着フ
イルムによるときは、基材に塗布するプライマー層を特
定のものから構成することにより、プライマー層と基材
およびUVコート層との、UV照射前、照射後の密着性
をともに向上でき、かつ、良好な透明性を確保しつつ、
UVコート層の硬化性を向上することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/18 B32B 27/18 Z A 27/36 27/36 // C08L 67:00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の少なくとも片面に、高分子結合剤
    と紫外線吸収剤を主成分とするプライマー層を設けたフ
    イルムであって、前記紫外線吸収剤が高分子型紫外線吸
    収剤であることを特徴とする易接着フイルム。
  2. 【請求項2】 基材の少なくとも片面に、高分子結合剤
    と紫外線吸収剤および架橋結合剤を主成分とするプライ
    マー層を設けたフイルムであって、前記紫外線吸収剤が
    高分子型紫外線吸収剤であることを特徴とする易接着フ
    イルム。
  3. 【請求項3】 前記高分子型紫外線吸収剤がベンゾフェ
    ノン系高分子型紫外線吸収剤である、請求項1または2
    の易接着フイルム。
  4. 【請求項4】 前記高分子結合剤がポリエステル系また
    は変性ポリエステル系結合剤である、請求項1ないし3
    のいずれかに記載の易接着フイルム。
JP8217982A 1995-08-02 1996-07-31 易接着フイルム Pending JPH09100361A (ja)

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JP8217982A JPH09100361A (ja) 1995-08-02 1996-07-31 易接着フイルム

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21660495 1995-08-02
JP7-216604 1995-08-02
JP8217982A JPH09100361A (ja) 1995-08-02 1996-07-31 易接着フイルム

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JP8217982A Pending JPH09100361A (ja) 1995-08-02 1996-07-31 易接着フイルム

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005231119A (ja) * 2004-02-18 2005-09-02 Unitika Ltd 易接着ポリエステルフィルム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005231119A (ja) * 2004-02-18 2005-09-02 Unitika Ltd 易接着ポリエステルフィルム
JP4571417B2 (ja) * 2004-02-18 2010-10-27 ユニチカ株式会社 易接着層を有する積層フィルム

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