JPH09100049A - シートロールの生産方法及び芯無しシートロール - Google Patents

シートロールの生産方法及び芯無しシートロール

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JPH09100049A
JPH09100049A JP25781595A JP25781595A JPH09100049A JP H09100049 A JPH09100049 A JP H09100049A JP 25781595 A JP25781595 A JP 25781595A JP 25781595 A JP25781595 A JP 25781595A JP H09100049 A JPH09100049 A JP H09100049A
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JP
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sheet
hollow core
winding
roll
gripping tool
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JP25781595A
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Tamiya Washitsuka
民哉 鷲塚
Makoto Yonezu
真 米津
Makoto Saito
誠 齋藤
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シートを芯無しで高精度に巻取るシートロー
ルの生産方法を提供する。 【構成】 連続帯状のシートを搬送して、スリット状の
入口を有する円筒状内壁を有するシート中空芯形成治具
の入口から前記シートの先端部を挿入し、前記円筒状内
壁に沿ってシートを搬送させてロール状にした後、前記
円筒状内壁よりシートをシートの先端部よりシートの先
端部と当接する当接部へ、またはシートの先端部と当接
する当接部よりシートの先端部へ順次吸着して密着させ
た後、シートの先端部と該シートの先端部と当接する当
接部を接合してシート巻取の中空芯を形成し、この中空
芯を巻取の芯としてシートを巻取り、芯無しシートロー
ルを形成することを特徴とするシートロールの生産方法
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシートロールの生産方法
及び芯無しシートロールに係わり、さらに詳しくは連続
帯状物(以下シートと言う)をロール状に巻取るシート
の生産方法及びシート自身で中空芯を作りロール状に巻
き取った芯無しシートロールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、シートを巻取る方法および、
この方法を用いたシートロールが知られている。近年、
シートとして、特に合成樹脂系のフィルム、合成紙が広
く使用され、それにともないシートを巻取る方法の技術
も向上している。また、シートロールに対する高精度化
が要求されてきている。
【0003】シートロールにはシートを巻取ボビンに巻
き付けたシートロール、および芯無しシートロールがあ
る。巻取ボビンに巻き付けたシートロールは、巻取ボビ
ンの後始末が必要で、省資源上からも好ましくなく、ま
たコストアップとなっている。そのため、芯無しシート
ロール化が注目されてきている。
【0004】シートを芯無しで巻取る巻取方法として、
シートの先端部を巻取芯を有する治具にエヤーで吸引し
て固定して巻取り、巻取終了後は、巻取芯を抜き取る方
法がある。また、その方法で作られた芯無しシートロー
ルがある。
【0005】また、摩擦係数の大きい巻取芯と押し当て
ローラとの間にシートの先端部を挿入して、シートの先
端を巻取芯に巻きつかせて最後まで巻取り、その後に巻
取芯の径を小さくしてシートロールより巻取芯を抜きと
る方法がある。また、その方法で作られた芯無しシート
ロールがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、巻取芯
を有する治具を用いた芯無しシートロールの生産方法で
は、治具の巻取芯は可動となっており、可動部の加工精
度、組み立て精度のばらつき等により、治具の巻取芯径
の寸法、平行度等が出しにくいため、シートロールの芯
の寸法精度が出しにくい。また、巻取芯にフリクション
でシート先端を巻きつかせたものにあっては、巻取時に
特に巻取中期以降に巻取芯とシートとの間でスリップを
生じやすい。また、従来の芯無しシートロールでは、上
記のように芯の寸法精度が出にくく、また、シートロー
ルの側端部が垂直になりにくい。
【0007】本発明は上記の課題に鑑みなされたもの
で、シートを高精度の中空芯で高精度に巻取るシートロ
ールの生産方法を提供することを目的としている。ま
た、他の目的は高精度の中空芯で高精度に巻取られた芯
無しシートロールを提供することを目的としている。ま
た、他の目的は巻取スリップを生じないでシートを高精
度に巻取る芯無しシートロールの生産方法を提供するこ
とを目的としている。さらに、巻取のスリップを生じな
いで高精度の中空芯でシートを芯無しで高精度に巻取る
シートロールの生産方法を提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的は下記のよう
な手段により達成される。即ち、第1の発明は、連続帯
状のシートを搬送して、スリット状の入口を有する円筒
状内壁を有するシート中空芯形成治具の入口から前記シ
ートの先端部を挿入し、前記円筒状内壁に沿ってシート
を搬送させてロール状にした後、前記円筒状内壁よりシ
ートをシートの先端部よりシートの先端部と当接する当
接部へ、またはシートの先端部と当接する当接部よりシ
ートの先端部へ順次吸着して密着させた後、シートの先
端部と該シートの先端部と当接する当接部を接合してシ
ート巻取の中空芯を形成し、この中空芯を巻取の芯とし
てシートを巻取り、芯無しシートロールを形成すること
を特徴とするシートロールの生産方法である。
【0009】第2の発明は、前記に記載のシートロール
の生産方法で得られた芯無しシートロールである。
【0010】第3の発明は、シート自身で接合された中
空芯を前記中空芯の両側からテーパー部を有する把持具
により把持した後、前記把持具と前記中空芯により形成
される空洞部を減圧して前記中空芯を前記把持具に吸引
させ固定した後、前記把持具を一方向に回転させてシー
トを巻取り、巻取終了後に前記把持具を中空芯より抜き
取り、芯無しシートロールを形成することを特徴とする
シートロールの生産方法である。
【0011】第4の発明は、連続帯状のシートを搬送し
て、スリット状の入口を有する円筒状内壁を有するシー
ト中空芯形成治具の入口から前記シートの先端部を挿入
し、前記円筒状内壁に沿ってシートを搬送させてロール
状にした後、前記円筒状内壁よりシートをシートの先端
部より順次吸着して密着させた後、シートの先端部と該
シートの先端部と当接する当接部を接合してシート巻取
の中空芯を形成し、この中空芯を前記中空芯の両側から
テーパー部を有する把持具により把持した後、前記把持
具と前記中空芯により形成される空洞部を減圧して前記
中空芯を前記把持具に吸引させ固定した後、前記把持具
を一方向に回転させてシートを巻取り、巻取終了後に前
記把持具を中空芯より抜き取り、芯無しシートロールを
形成することを特徴とするシートロールの生産方法であ
る。
【0012】ここで、シートとは連続帯状物を意味し、
例えば、合成樹脂フィルムのシート、発泡材のシート、
印画紙のシート、感熱紙のシート、印刷用感光材料のシ
ート、カラーフィルムのシート、白黒フィルムのシート
及びカラーペーパーのシート等がある。
【0013】
【作用】上記のように構成した作用について説明する。
【0014】請求項1は、連続帯状のシートを搬送し
て、スリット状の入口を有する円筒状内壁を有するシー
ト中空芯形成治具の入口から前記シートの先端部を挿入
し、前記円筒状内壁に沿ってシートを搬送させてロール
状にした後、前記円筒状内壁よりシートをシートの先端
部よりシートの先端部と当接する当接部へ、またはシー
トの先端部と当接する当接部よりシートの先端部へ順次
吸着して密着させた後、シートの先端部と該シートの先
端部と当接する当接部を接合してシート巻取の中空芯を
形成し、この中空芯を巻取の芯としてシートを巻取り、
芯無しシートロールを形成することを特徴とするシート
ロールの生産方法である。このことにより、シートの中
空芯の精度がよく、また、シートロールの側端部が垂直
に形成でき、さらに、巻取ボビンの後始末が不要で、省
資源が達成でき、またコストダウンとなる。さらに詳し
くは、シートの剛性が大きい材質であっても、シートの
中空芯の寸法精度が良くできるので、巻き込みの際に歪
みが生じやすく、捲きずれを起こしにくいので、シート
ロール側端面が垂直になる。さらに、シートロールの中
空芯の精度がよいので、製造した芯無しシートロールを
後工程の、例えば軸に精度よく嵌合させて保持すること
ができる。
【0015】請求項2は、請求項1に記載のシートロー
ルの生産方法で得られた芯無しシートロールにより達成
する。このことにより、中空芯の精度がよく、またシー
トロールの側端部が垂直に形成でき、さらに、巻取ボビ
ンの後始末が不要で、省資源が達成でき、コストダウン
となる。さらに詳しくは、シートが剛性が大きい材質で
も、精度の高い中空芯を作り固定するので、巻取の際に
歪みが生じ難く、ロール側端面が垂直になる。
【0016】請求項3は、シート自身で接合された中空
芯を前記中空芯の両側からテーパー部を有する把持具に
より把持した後、前記把持具と前記中空芯により形成さ
れる空洞部を減圧して前記中空芯を前記把持具に吸引さ
せ固定した後、前記把持具を一方向に回転させてシート
を巻取り、巻取終了後に前記把持具を中空芯より抜き取
り、芯無しシートロールを形成する。このことにより、
巻取が均一な芯無しシートロールを形成することができ
る。さらに、巻取ボビンの後始末が不要で、省資源が達
成でき、またコストダウンとなる。
【0017】請求項4は、請求項3に記載のシートロー
ルの生産方法において、巻取中期以降は中空芯の内周面
および/または巻取初期のシート側端面を前記把持具で
加圧してシートの巻取りを行ってシートロールを形成す
るとを特徴とする。このことにより、巻取中期以降での
巻取時のスリップが防止でき、巻取が均一で、より大き
い径の芯無しシートロールを形成することができる。さ
らに、巻取ボビンの後始末が不要で、省資源が達成で
き、またコストダウンとなる。なお、シート巻取外径が
大きくなってくると、巻き取られたロールの自重が増
し、両端の把持部の把持状態が不安定になり滑りを生じ
やすくなるのも防止できる。
【0018】請求項5は、連続帯状のシートを搬送し
て、スリット状の入口を有する円筒状内壁を有するシー
ト中空芯形成治具の入口から前記シートの先端部を挿入
し、前記円筒状内壁に沿ってシートを搬送させてロール
状にした後、前記円筒状内壁よりシートをシートの先端
部より順次吸着して密着させた後、シートの先端部と該
シートの先端部と当接する当接部を接合してシート巻取
の中空芯を形成し、この中空芯を前記中空芯の両側から
テーパー部を有する把持具により把持した後、前記把持
具と前記中空芯により形成される空洞部を減圧して前記
中空芯を前記把持具に吸引させ固定した後、前記把持具
を一方向に回転させてシートを巻取り、巻取終了後に前
記把持具を中空芯より抜き取り、芯無しシートロールを
形成する。このことにより、中空芯の精度がよく、シー
トロールの側端部が垂直に形成できる。さらに、巻取ボ
ビンの後始末が不要で、省資源が達成でき、コストダウ
ンとなる。
【0019】請求項6は、請求項5に記載のシートロー
ルの生産方法において、巻取中期以降は中空芯の内周面
および/または巻取初期のシート側端面を前記把持具で
加圧してシートの巻取りを行ってシートロールを形成す
る。このことにより、巻取中期以降での巻取時のスリッ
プが防止でき、巻取が均一で、より大きい径の芯無しシ
ートロールを形成することができ、中空芯の精度がよ
く、シートロールの側端部が垂直に形成できる。さら
に、巻取ボビンの後始末が不要で、省資源が達成でき、
コストダウンとなる。なお、巻取径が大きくなってくる
と、巻き取られたロールの自重が増し、両端の把持部の
把持状態が不安定になり、滑りを生じやすくなるのも防
止できる。
【0020】
【実施例】次に、本発明に係わる実施例1、実施例2、
実施例3について図面に基づき説明する。
【0021】(実施例1)請求項1、2に係わる実施例
を図1、2、3に基づいて説明すると、図1は実施例の
シート巻取装置の要部構成図で、図2は実施例のシート
中空芯形成工程の説明図で、図3は実施例の芯無しシー
トロールの斜視図である。
【0022】図1で、搬送部10はモータ12の駆動で
対の搬送ローラ11が回動してシート70を後述の中空
芯形成部40に送りこまれるようになっている。
【0023】中空芯形成部40は、円筒状の内壁を有し
シート巻取の中空芯を形成させる治具で、円筒状の内壁
の一部を有する中空芯治具41がありモータ44により
回動出来るようになっている。同様にして、円筒状の内
壁の一部を有する中空芯治具42がありモータ43によ
り回転出来るようになっている。なお、詳しくは図2で
説明する。
【0024】吸引部50は、後述の図2に示すように、
シート70を円筒状内壁411、421に吸着するよう
になっている。真空にする装置の吸引装置53は配管5
2を経由して中空芯治具42の吸着孔51a,51b,
51cに連通し、また、中空芯治具41の吸着孔51
d,51e,51fに連通している。シート70はこの
吸着孔により吸引され内壁に密着するようになってい
る。さらに、接合部30は超音波等の接合装置32によ
りシートの先端部を接合位置31で接合するようになっ
ている。
【0025】図2で、(A)はシートの先端部703を
中空芯形成部40に挿入始めた状態図である。また、
(B)はシート先端部703が内壁411、421に沿
ってカールして一周した状態図である。また、(C)は
シート70の搬送が完了し、停止した状態図で、75は
シート70の重なり部である。また、(D)は吸着孔5
1a、51b・・から51fまでシート70が吸着さ
れ、さらに接合位置31で接合された状態である。さら
に、(E)は中空芯形成部40が軸45を中心に開き、
固定された中空芯73を有するシートを取り出す状態で
ある。
【0026】図3で、芯無しシートロールを説明する。
本発明の巻取方法により得られた芯無しシートロール7
2を示している。この芯無しシートロール72は巻芯ボ
ビンが用いられておらず、シート70の自身で中空芯7
3をつくり巻き取られている。そして、シートロールの
中空芯73には空洞部74が形成されている。中空芯7
3の内径は中空芯形成部により決められ精度の高い内径
を保持している。また、接合位置31でしっかりと接合
されて十分な強度をもって、強く巻き取られるので、シ
ートロールの側端部が波状になることはない。なお、接
着方法として、超音波による接合以外に、接着テープ、
接着剤による接合等でもよい。
【0027】ここで、シートロールの生産方法と芯無し
シートロールの製造方法を図1から図3に基づいて説明
する。
【0028】最初にシートロールの生産方法を説明する
と、シート先端部703を搬送し、前記シート先端部7
03を円筒状内壁411、421を有する中空芯形成部
40に挿入し、前記円筒状内壁411、421に沿って
シートの先端部703を搬送させてシート70をロール
状に形成させる。その後、シート先端部703より順次
に前記円筒状内壁411、421側にシート70を吸着
させて密着させる。その後に、シート先端部703とシ
ート70を接合して巻取の中空芯73を作る。この中空
芯73によりシート70を巻取り芯無しシートロール7
2を作る。なお、シート70を密着させる吸引の順序は
41f、41e・・より41aでも良い。
【0029】次に、芯無しシートロールの制作方法を説
明すると、前述のシートロールの生産方法により作られ
る。なお、この芯無しシートロール72はシート70の
みによってロール状に巻かれたシートロールであって、
シート70の巻取芯がシート自身で接合された中空芯7
3で形成され、ロール状に巻取層が形成され仕上げられ
ている。
【0030】以上により、シート巻取方法では、中空芯
の精度がよく、シートロールの側面端部が垂直に形成で
き、また、巻取ボビンの後始末が、不要で省資源が達成
でき、さらにコストダウンとなる。また、芯無しシート
ロールでも、同様に中空芯の精度がよく、シートロール
の側面端部が垂直に形成でき、巻取ボビンの後始末が不
要で省資源が達成でき、さらにコストダウンとなる。
【0031】(実施例2)請求項3、4に係わる実施例
を図4、5で説明する。図4は実施例のシート巻取装置
の要部構成図で、図4(A)は巻取初期の要部構成図、
図4(B)は巻取終期の要部構成図、図5は中空芯の把
持部の説明図である。
【0032】図4で、把持機構20では中空芯73を把
持する。把持具21にはテーパー部211がありシート
の側端部701に当接している。また、把持具22には
テーパー部221がありシート側端部702に当接して
いる。
【0033】加圧機構23、24は軸25、26をスラ
イドして巻取中期以降のスリップを防止するため、それ
ぞれ中空芯73の側端部を加圧するようになっている。
巻取中期で、加圧機構によりテーパー部で押圧するか、
または、シートロールの側端面を加圧する。この場合、
把持具21、22のフランジ部212、222の形状は
図のように、先端で開いた形状にして、加圧後の巻取
で、シートの側端部701、702がフランジ部21
2、222と干渉するのを防止することが好ましい。な
お、加圧機構を駆動させる時期としては、シートロール
の外径、回転部の積算数等で検出する。回転駆動部27
はモータ28、29により把持部20を回転させシート
ロールを巻取る。また、吸引装置50は中空芯73の空
洞部74を吸引口531より減圧して、中空芯73を把
持部20に吸着させるようになっている。
【0034】図5で、スリップを防止する加圧機構につ
いてさらに詳しく説明する。図5(A)はシート巻取初
期の把持部に作用する力の説明図で、図5(B)はシー
ト巻取終期の把持部に作用する力の説明図で、図5
(C)は把持部のトルク関係を示している。
【0035】スリップを防止する加圧機構について、模
式的にシート70に一定の引張り力Tがかかっている場
合について説明する。
【0036】巻取初期の状態を説明すると、シート70
の中空芯73を把持部20で把持した後、中空芯73の
空洞部74を吸引して中空芯73を把持部20に固定す
る。初期の巻半径をR1、シート70の引張り力をTと
するとトルクR1×Tが把持部にかかる。一方、前記吸
引により発生する耐えうるトルクをM1とすると、M1
をR1×Tより大きくしておくと、中空部と把持部との
スリップが発生しなくなる(図5(A),(C)参
照)。
【0037】次に、巻取中期の状態を説明すると、巻径
が大きくなると、把持部に掛かるトルクも増大する。そ
こで、巻径がR0の時、中空芯を芯軸方向に加圧すると
耐えうるトルクをM2とすると、M2をR0×Tより大
きくしておくと、巻取中期以降のスリップが発生しなく
なる。(図5(B),(C)参照)。
【0038】さらに、巻取終期の状態を説明すると、巻
径が大きくなり、把持部に掛かるトルクも増大する。そ
こで、巻径がR2の時、M2はR2×Tより大きくなっ
ているので、スリップが発生しなくなる(図5(B),
(C)参照)。
【0039】なお、どの巻径で中空芯を加圧するかシー
トの自重による影響も考慮して実験等で決めることが好
ましい。なお、巻取初期に加圧を強く出来ない理由とし
て、巻取初期に中空芯の側面を必要以上に強くしすぎる
と中空芯が変形するおそれがあり、したがって、巻取中
期で中空芯の側圧を強くしてスリップを防止することが
好ましい。
【0040】ここで、シートロールの生産方法について
説明する。シート70自身で接合された中空芯73と直
交配置したテーパー部211、221を有する把持具2
1、22により中空芯73をシート側端部で把持した
後、中空芯73により形成される空洞部74を減圧して
中空芯73を前記把持具21、22に吸引させて固定し
た後、把持具21、22を一方向に回転させてシート7
0を巻取り、巻取中期以降は中空芯73の内側面および
/またはシートロールの側端面を把持具21、22で加
圧して巻取って、巻取終了後に前記把持具21、22を
中空芯73より抜き取り、芯無しシートロール72を制
作する。
【0041】以上により、シートロールの生産方法で
は、巻取中期以降での巻取時のスリップが防止でき、巻
取が均一で、より大きい径の芯無しシートロールを製造
(制作)することができる。また、巻取ボビンの後始末
が不要で、省資源が達成でき、さらにコストダウンとな
る。
【0042】(実施例3)次に、請求項5、6に係わる
実施例を図1、3、4を参照して、図6に基づき説明す
る。図6は実施例のシート巻取装置の要部構成図であ
る。なお、上記図1、3、4で示した巻取装置と同一の
部材には同一符号を付すとともに、構成的、機能的に変
わらないものはその説明を省略する。
【0043】図6で、電気回路ブロック60は巻取装置
をシーケンシャルに駆動するように制御したり、各アク
チエータを制御している電気回路のブロックである。
【0044】ここで、シートロールの生産方法を説明す
る。
【0045】モータ12を回転して搬送ローラ11を回
転してシートの先端部703を搬送する。そして、円筒
状内壁411、421を有したシート中空芯形成部40
に前記シートの先端部703を挿入する。前記円筒状内
壁411、421に沿ってシート先端部703を搬送さ
せてシート70をロール状に形成させる。その後、シー
トの先端部703より順次に前記円筒状内壁411、4
21側にシート70を吸着させて内壁にシートを密着さ
せた後に、シートの先端部703とシート70を接合位
置31で接合して巻取の中空芯73を形成し、把持具2
1、22により中空芯73を側端部より把持する。その
後、中空芯73により形成される空洞部74を減圧して
中空芯73を前記把持具21、22に吸引させる。その
後、前記把持具21、22を一方向に回転させてシート
70を巻取る。巻取中期以降は中空芯73の内周面を及
び/またはシートロールの側端部を把持具21、22で
加圧して巻取って、巻取終了後に前記把持具21、22
を中空芯73より抜き取り、芯無しシートロール72を
形成する。
【0046】以上により、巻取中期以降での巻取時のス
リップが防止でき、巻取が均一で、より大きい径の芯無
しシートロールを形成することができ、中空芯の精度が
よく、またシートの側面端部が垂直に形成できる。さら
に、巻取ボビンの後始末が不要で、省資源が達成でき、
コストダウンとなる。なお、巻取径が大きくなってくる
と、巻き取られたロールの自重が増し、両端の把持部の
把持状態が不安定になり滑りを生じやすくなってくるの
も防止できる。
【0047】
【発明の効果】以上のように構成したので下記の効果を
奏する。
【0048】第1の発明によれば、円筒状内壁に沿って
シートの先端部を搬送させてシートをロール状に形成さ
せた後、シートを吸着させて密着後に、シートを接合し
て巻取の中空芯を形成し、この中空芯によりシートを巻
取り芯無しシートロールを形成するので、中空芯の精度
がよく、またシートロールの側端部が垂直に形成でき、
さらに、巻取ボビンの後始末が不要で、省資源が達成で
き、コストダウンとなる。
【0049】第2の発明によれば、シートの巻取初期部
がシート自身で接合された中空芯で形成され、第1の発
明のシートロールの生産方法で得られた芯無しシートロ
ールであるので、中空芯の精度がよく、またシートロー
ルの側端部が垂直に形成でき、さらに、巻取ボビンの後
始末が不要で、省資源が達成でき、コストダウンとな
る。
【0050】第3の発明によれば、シート自身で接合さ
れた中空芯と直交配置したテーパー部を有する把持具に
より中空芯を側端部より把持した後、中空芯により形成
される空洞部を減圧して中空芯を前記把持具に吸引させ
前記把持具を一方向に回転させてシートを巻取り、芯無
しシートロールを形成するので、巻取ボビンの後始末が
不要で省資源が達成でき、コストダウンとなる。また、
巻取中期以降は中空芯の内周面及び/またはシートロー
ルの側端面を把持具で加圧して巻取って、シートロール
を形成し、巻取終了後に前記把持具を中空芯より抜き取
り、芯無しシートロールを形成するので、巻取中期以降
での巻取時のスリップが防止でき、巻取が均一で、より
大きい径の芯無しシートロールを形成することができ
る。
【0051】第4の発明によれば、前記第1の発明と前
記第3の発明の組み合わせによるシート巻取方法で、円
筒状内壁に沿ってシートの先端部を搬送させてシートを
ロール状に形成させた後、シートを吸着させて密着後
に、シートを接合して巻取の中空芯を形成し、この中空
芯と直交配置したテーパー部を有する把持具により中空
芯を側端部より把持した後、中空芯により形成される空
洞部を減圧して中空芯を前記把持具に吸引させる。その
後、前記把持具を一方向に回転させてシートを巻取り、
シートロールを形成し、巻取終了後に前記把持具を中空
芯より抜き取り、芯無しシートロールを制作するので、
中空芯の精度がよく、またシートの側面端部が垂直に形
成できる。さらに、巻取ボビンの後始末が不要で、省資
源が達成でき、コストダウンとなる。また、巻取中期以
降は中空芯の内周面及び/またはシートロールの側端面
を把持具で加圧して巻取って、シートロールを形成し、
巻取終了後に前記把持具を中空芯より抜き取り、芯無し
シートロールを形成するので、巻取中期以降での巻取時
のスリップが防止でき、巻取が均一で、より大きい径の
芯無しシートロールを形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のシート巻取装置の要部構成図である。
【図2】実施例のシート中空芯形成工程の説明図であ
る。
【図3】実施例の芯無しシートロールの斜視図である。
【図4】実施例のシート巻取装置の要部構成図である。
【図5】中空芯の把持部の説明図である。
【図6】実施例のシート巻取装置の要部構成図である。
【符号の説明】
10 搬送部 11 搬送ローラ 12 モータ 20 把持部(把持機構) 21,22 把持具 211,221 テーパー部 23,24 加圧機構 25,26 軸 27 回転駆動部 28,29 モータ 30 接合部 31 接合位置 32 接合装置 40 中空芯形成部 41,42 中空芯治具 411,421 円筒状内壁(内壁) 43,44 モータ 45 軸 50 吸引部 51a,51b,51c51d,51e,51f 吸着
孔 52 配管 53 吸引装置 60 電気回路ブロック 70 シート 701,702 シート側端部 703 シート先端部 72 芯無しシートロール(シートロール) 73 中空芯(中空芯部) 74 空洞部 75 重なり部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続帯状のシートを搬送して、スリット
    状の入口を有する円筒状内壁を有するシート中空芯形成
    治具の入口から前記シートの先端部を挿入し、前記円筒
    状内壁に沿ってシートを搬送させてロール状にした後、
    前記円筒状内壁よりシートをシートの先端部よりシート
    の先端部と当接する当接部へ、またはシートの先端部と
    当接する当接部よりシートの先端部へ順次吸着して密着
    させた後、シートの先端部と該シートの先端部と当接す
    る当接部を接合してシート巻取の中空芯を形成し、この
    中空芯を巻取の芯としてシートを巻取り、芯無しシート
    ロールを形成することを特徴とするシートロールの生産
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のシートロールの生産方
    法で得られたことを特徴とする芯無しシートロール。
  3. 【請求項3】 シート自身で接合された中空芯を前記中
    空芯の両側からテーパー部を有する把持具により把持し
    た後、前記把持具と前記中空芯により形成される空洞部
    を減圧して前記中空芯を前記把持具に吸引させ固定した
    後、前記把持具を一方向に回転させてシートを巻取り、
    巻取終了後に前記把持具を中空芯より抜き取り、芯無し
    シートロールを形成することを特徴とするシートロール
    の生産方法。
  4. 【請求項4】 巻取中期以降は中空芯の内周面および/
    または巻取初期のシート側端面を前記把持具で加圧して
    シートの巻取りを行ってシートロールを形成することを
    特徴とする請求項3に記載のシートロールの生産方法。
  5. 【請求項5】 連続帯状のシートを搬送して、スリット
    状の入口を有する円筒状内壁を有するシート中空芯形成
    治具の入口から前記シートの先端部を挿入し、前記円筒
    状内壁に沿ってシートを搬送させてロール状にした後、
    前記円筒状内壁よりシートをシートの先端部より順次吸
    着して密着させた後、シートの先端部と該シートの先端
    部と当接する当接部を接合してシート巻取の中空芯を形
    成し、この中空芯を前記中空芯の両側からテーパー部を
    有する把持具により把持した後、前記把持具と前記中空
    芯により形成される空洞部を減圧して前記中空芯を前記
    把持具に吸引させ固定した後、前記把持具を一方向に回
    転させてシートを巻取り、巻取終了後に前記把持具を中
    空芯より抜き取り、芯無しシートロールを形成すること
    を特徴とするシートロールの生産方法。
  6. 【請求項6】 巻取中期以降は中空芯の内周面および/
    または巻取初期のシート側端面を前記把持具で加圧して
    シートの巻取りを行ってシートロールを形成することを
    特徴とする請求項5に記載のシートロールの生産方法。
JP25781595A 1995-10-04 1995-10-04 シートロールの生産方法及び芯無しシートロール Pending JPH09100049A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110154553A (zh) * 2015-08-26 2019-08-23 精工爱普生株式会社 印刷装置

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