JP3586582B2 - ウェブ継ぎ装置及び継ぎウェブ生成方法 - Google Patents

ウェブ継ぎ装置及び継ぎウェブ生成方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、大径の巻出しロールから小径の製品巻取りロールを製造する際に自動でウェブ継ぎを行なう装置及び方法に関し、特に、抄紙機用ワインダ及び特殊コータ等に用いて好適の、ウェブ継ぎ装置及び継ぎウェブ生成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、製紙工場では大径広幅の巻取紙(以下、巻出しロール又は巻戻しロールという)を製造し、その後ワインダと呼ばれる装置を用いてこの巻取紙からユーザが求める寸法の小径の巻取紙(製品巻取りロール)を製造する。
このような製品巻取りロールの巻取り時に、巻出しロールの残量が少なくなると、この巻出しロールの次に待機している巻出しロールの先端との間でウェブ継ぎ(紙継ぎ)を行ない、このウェブ継ぎ後、製品巻取りロールへの巻取りを再開する。
【0003】
このようなウェブ継ぎに関しては、従来より種々の装置や方法が提案されており、例えば、特開昭52−137012号公報には、図19に示すような装置が開示されている。ここで、図19は、大径の巻出しロール(巻戻しロール)2からウェブ(紙)3を巾方向でスリッティングしながら小形の製品巻取りロール1を製造する抄紙機用ワインダWに付設されたウェブ継ぎ装置の一例を示す図であって、大径の巻出しロール(以下、大径ロールと略す)2から巻き戻されるウェブ3はガイドロール4,5を通ってスリッタ(紙切りナイフ)7に供給され、この紙切りナイフ7で所定巾に切断される。そして、その後ガイドロール6を通り、巻取りドラム8とライダロール9とで巻き取られて製品巻取りロール1として巻き取られていく。
【0004】
ところで、この公報では、残量が少なくなったときの巻出しロール(以下、旧ロール又は小径巻出しロールという)2′と、待機している次の大径ロール(新ロールともいう)2との間でのウェブ継ぎ(紙継ぎ)は徐動で行なわれると説明しているが、このような方式のウェブ継ぎ装置は、いまだ準静的に行なわれているのが実情である。
【0005】
すなわち、このような紙継ぎ時には、一旦ワインダWを停止させ、ウェブ3に所定の張力を与えながら小径巻出しロール2′をつかみ装置14で上方に持ち上げて、待機していた大径ロール2をトランスファレール50に沿って所定の巻出し位置(図中、左側の大径ロール2の位置)に搬入する。
この大径ロール2のウェブ先端部には、両面テープaが略全巾に亘って予め貼付されており、大径ロール2が巻出し位置に搬入されると、この大径ロール2の両面テープaの位置が、図19に示す貼り付けロール(又は、押し付けロールともいう)16の押し付け位置の直前となるように大径ロール2の回転位相を調整する。そして、押し付けロール16で小径巻出しロール2′のウェブ3を大径ロール2の両面テープaに押し付ける。その後、全巾の紙切りナイフ17を作動させ、小径巻出しロール2′の余分なウェブを切断し、再度、この状態で徐動に入り、巻取りを再開するのである。
【0006】
なお、ウェブ3の接着強度は、押し付けロール16と大径ロール2とにより形成されるニップ(押し付け部)を両面テープaが通過する際に与えられる。また、大径ロール2への両面接着テープaの貼り付けは、特公平2−038497号公報に開示されている装置等により行なわれる。この場合、大径ロール2のロール軸心に対して平行に全巾に亘って直線的にテープが貼り付けられる。このような両面接着テープ貼り付け装置は、現に商業オフセット印刷機等では実用化されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の技術では、主に装置の物理的な制約により、図20に示すように、両面テープaと小径巻出しロール2′の切断テール端との距離(これをテール長ともいう)Lが数十cm〜1m程度と大きくなるという課題があった。
【0008】
このため、従来は両面テープaが製品巻取りロール1の表層部に到達すると、再度ワインダWを停止させて、エンドユーザの印刷機や塗工機の障害とならないように、テール部分を人手により除去する必要があった。なお、このときに要求されるテール長Lの寸法は、全巾に亘って0〜2mmである。
また、従来の技術では、ウェブ3を一方の縁部から他方の縁部に向かって切断しようとすると、未切断部分にウェブ3の張力が集中してしまい、切断終了側の縁部でウェブ3が破断してしまう場合があった。このため、一方の縁部から他方の縁部に向かってウェブ3を直線状に切断するのが困難であった。
【0009】
また、このようなウェブ継ぎは、大径ロール2の巻出し1回毎に必ず必要となるため、トータルとして相当な稼働ロスとなる。例えば、1回のウェブ継ぎのロス時間を2分,1時間当たりの大径ロール2の巻出しを2回,工場が1日24時間稼働で年間350日稼働と仮定すると、
2(分/回)×2(回/h)×24(h/日)×350(日/年)=33600分/年=560h/年
と、非常に大きな稼働ロスとなる。したがって、このような稼働ロスを極力抑制したいという要望がある。
【0010】
ところで、ウェブ継ぎの手法としては、図20に示すようなウェブ継ぎの手法(これをオーバラップ法という)以外にも、2枚のウェブを重ね合わせ、この重ね合わた部位で2枚のウェブを切断し、2枚のウェブの切断端部を突き合わせてこの端部にテープを貼り付ける、いわゆるバットスプライス法という手法も知られている。なお、このバットスプライス法としては、ウェブの片面側のみ接合する片面バットスプライス法や、ウェブの両面側を接合する両面バットスプライス法がある。
【0011】
このようなバットスプライス法によるウェブ継ぎでは、2つのウェブの重合部がなく、テール長も生じないため理想的なウェブ継ぎを行なうことができる。
しかしながら、従来の技術では、バットスプライス法によるウェブ継ぎは手間がかかり、上述したオーバラップ法よりもさらに大きな稼働ロスが生じるという課題がある。
【0012】
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、バットスプライス法によるウェブ継ぎを完全自動化して、効率的なウェブ継ぎを実現できるようにした、ウェブ継ぎ装置及び継ぎウェブ生成方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1記載の本発明の巻出し部自動ウェブ継ぎ装置は、大径ロールからウェブを巻出し製品ロールを製造する際に、該大径ロールが所定の外径よりも小径になると該小径ロールのウェブと新たな大径ロールのウェブとの切断端部を突き合わせて、この端部にテープを貼り付けることで2つのウェブを接合するウェブ継ぎ装置であって、を接合するウェブ継ぎ装置において、該小径ロールのウェブの巻出しを停止した状態で該ウェブを保持する第1の保持手段と、該新たな大径ロールのウェブを巻出して該小径ロールのウェブと重なり合うように通紙する通紙手段と、該通紙された新たな大径ロールのウェブを保持する第2の保持手段と、該重なり合う両ウェブを巾方向に同時に切断する切断手段と、該小径ロールのウェブの下流側切断辺と該新たな大径ロールのウェブの上流側切断辺とに跨がって接合部材を貼付する貼付手段とをそなえていることを特徴としている。
【0014】
また、請求項2記載の本発明の巻出し部自動ウェブ継ぎ装置は、上記請求項1記載の構成において、該両ウェブに所定の張力が付与されていることを特徴としている。
また、請求項3記載の本発明の巻出し部自動ウェブ継ぎ装置は、上記請求項1又は2記載の構成において、該第1及び該第2の保持手段が、該通紙方向にオフセットされた位置で該両ウェブを互いに反対側から保持するよう配設され、該切断手段が該オフセット領域内に位置するよう該第1及び該第2の保持手段のいずれか一方の側に設けられ、該貼付手段が該オフセット領域内に位置するよう該第1及び該第2の保持手段のいずれか一方又は両方に設けられていることを特徴としている。
【0015】
また、請求項4記載の本発明の巻出し部自動ウェブ継ぎ装置は、上記請求項3記載の構成において、該第1及び該第2の保持手段が、該両ウェブから離隔する待機位置へ移動可能に構成されていることを特徴としている。
また、請求項5記載の本発明の巻出し部自動ウェブ継ぎ装置は、上記請求項3又は4記載の構成において、該第1及び該第2の保持手段が、負圧による吸引力により該両ウェブを保持するサクションボックスとしてそれぞれ構成されていることを特徴としている。
【0016】
請求項15記載の本発明の継ぎウェブ生成方法は、大径ロールからウェブを巻出し製品ロールを製造する際に、該大径ロールが所定の外径よりも小径になると該小径ロールのウェブと新たな大径ロールのウェブとの切断端部を突き合わせて、この端部にテープを貼り付けることで2つのウェブを接合する継ぎウェブ生成方法であって、該小径ロールのウェブの巻出しを停止し該ウェブを保持するステップと、該新たな大径ロールのウェブを巻出し該小径ロールのウェブと重なり合うように通紙するステップと、該通紙された新たな大径ロールのウェブを保持するステップと、該重なり合う両ウェブを巾方向に同時に切断するステップと、該小径ロールのウェブの下流側切断辺と該新たな大径ロールのウェブの上流側切断辺とに跨がって接合部材を貼付して該両ウェブを接合するステップとをそなえていることを特徴としている。
【0017】
また、請求項8記載の本発明の巻出し部自動ウェブ継ぎ装置は、上記請求項1又は3記載の構成において、該切断手段が、該ウェブ巾方向に移動しつつ該ウェブを切断する回転刃であることを特徴としている。なお、切断ウエブの前後の抑えが十分な場合は固定刃を用いてもよい。
また、請求項9記載の本発明の巻出し部自動ウェブ継ぎ装置は、上記請求項1,3,6,7のいずれか1項に記載のウェブ継ぎ装置の構成において、該貼付手段が、該接合部材を該ウェブに押圧する部材を有することを特徴としている。
【0018】
また、請求項10記載の本発明の巻出し部自動ウェブ継ぎ装置は、上記請求項1又は3記載の構成において、該保持手段と該切断手段と該貼付手段とが1つのユニットとして構成されていることを特徴としている。
また、請求項11記載の本発明の巻出し部自動ウェブ継ぎ装置は、上記請求項1又は3記載の構成において、該保持手段よりも下流側に、該両ウェブの接合部分を押圧するピンチロールが配設されていることを特徴としている。
【0019】
また、請求項12記載の本発明の巻出し部自動ウェブ継ぎ装置は、上記請求項1又は3記載の構成において、該通紙手段が、ウェブ巾方向の両側に各々回動自在に配設され、回動軌跡の一部に該通紙方向を含む一対の無端部材と、該一対の無端部材間に掛け渡され該新たな大径ロールのウェブの先端を把持しつつ回動する把持部材とにより構成されていることを特徴としている。
【0020】
また、請求項13記載の本発明の巻出し部自動ウェブ継ぎ装置は、上記請求項12記載の構成において、該通紙方向が、略鉛直方向であることを特徴としている。
また、請求項14記載の本発明の巻出し部自動ウェブ継ぎ装置は、上記請求項1又は3記載の構成において、該通紙手段が、複数の吸引孔を有する中空部材よりなり、該新たな大径ロールのウェブの先端を吸引力により該中空部材で把持しつつ所定位置へ移動し、かつ該所定位置で該大径ロールのウェブを吸引しつつ回転することにより該大径ロールのウェブを鉛直方向に通紙するよう構成されていることを特徴としている。
【0021】
請求項15記載の本発明の継ぎウェブ生成方法は、大径ロールからウェブを巻出し製品ロールを製造する際に、該大径ロールが所定の外径よりも小径になると該小径ロールのウェブと新たな大径ロールのウェブとを接合し継ぎウェブを生成する方法において、該小径ロールのウェブの巻出しを停止し該ウェブを保持するステップと、該新たな大径ロールのウェブを巻出し該小径ロールのウェブと重なり合うように通紙するステップと、該通紙された新たな大径ロールのウェブを保持するステップと、該重なり合う両ウェブを巾方向に同時に切断するステップと、該小径ロールのウェブの下流側切断辺と該新たな大径ロールのウェブの上流側切断辺とに跨がって接合部材を貼付して該両ウェブを接合するステップとをそなえていることを特徴としている。
【0022】
また、請求項16記載の本発明の継ぎウェブ生成方法は、請求項15記載の構成において、該両ウェブの接合後、該両ウェブの接合部分を押圧するステップをそなえていることを特徴としている。
また、請求項17記載の本発明の継ぎウェブ生成方法は、請求項15又は16記載の構成において、上記各ステップを該両ウェブ双方に所定の張力を付与した状態で行なうことを特徴としている。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
(a)第1実施形態の説明
まず、本発明の第1実施形態にかかるウェブ継ぎ装置について説明すると、本装置は、2つのウェブの端部を突き合わせて接着テープ(接合部材)によりウェブを接合する(バットスプライス法)ものである。
【0024】
さて、図1はその全体構成を示す模式図であって、図中1は製品巻取りロール、2は大径巻出しロール(又は大径巻戻しロール)、4〜6及び10はいずれもガイドロール、7は紙切りナイフ(スリッタ)、8は巻取りドラム、Wはワインダである。
ワインダWは大径ロール2から小径の製品巻取りロール1を製造するものであり、上述したガイドロール4〜6,紙切りナイフ7及びガイドロール10に大径巻出しロール2のウェブ3を通して、巻取りドラム8にてウェブ3を巻き取るようになっている。また、図1では、いわゆる上巻出しタイプのワインダWを示している。
【0025】
また、大径巻出しロール(以下、大径ロールという)2はトランスファレール50上に載置されており、このトランスファレール50上には別の大径ロール2も待機している。そして、作業中の大径ロール2の残紙量が減少して所定の径に達すると、待機している次の大径ロール2との間でウェブ継ぎ(紙継ぎ)が行なわれるようになっている。なお、小径となった状態の巻出しロールを、待機している大径ロール2と区別するため、以下では、小径ロール2′又は旧ロール2′という。また、新たな大径ロール2を必要に応じて新ロールという。さらに、ウェブについては、新ロール2のウェブを符号3″で示すとともに、旧ロール2′のウェブを符号3′で示し、これらを特に区別しない場合には、ウェブを単に符号3で示す。
【0026】
次に、本装置の要部について説明すると、図2は本装置の要部構成を示す模式図である。なお、この図2は、巻出しロール2′が小径となってワインダWが減速後停止し旧ロール2′のウェブ3′と新ロール2のウェブ3″との間でウェブ継ぎ(紙継ぎ)を行なう状態を示している。
さて、図2に示すように、ガイドロール4とガイドロール5との間には、通紙装置(通紙手段)12と、ウェブ重ね切り兼片面接着テープ貼付装置20と、片面接着テープ貼付装置23とが設けられている。また、ウェブ重ね切り兼片面接着テープ貼付装置20と、片面接着テープ貼付装置23とは、それぞれウェブ3を挟んで反対側に設けられている。
【0027】
各装置20,23は、支点11,11′を中心にそれぞれ回動可能に構成されており、モータ又はエアシリンダ等により図中仮想線で示す待機位置と実線で示す作動位置との間で回動可能に構成されている。
また、各装置20,23は、図示するようにそれぞれ第1及び第2の保持手段としての吸引箱(サクションボックス)19,18を備えている。これらの吸引箱18,19は、いずれも負圧により新旧のウェブ3″,3′を吸引,保持するものであって、本実施形態では、各装置20,23が実線で示す作動位置になったときに、ウェブ3′,3″と吸引箱19,18のウェブ当接面とが一致するように設定されている。
【0028】
また、2つの吸引箱18,19は、作動位置では、ウェブ送り方向に沿って高さ位置が異なるようにオフセットしており、これら2つ吸引箱18,吸引箱19の間には高さ方向にすき間(オフセット領域)が設定されている。また、2つの吸引箱18,19の間(オフセット領域)には、後述する片面接着テープ34を貼付するために十分な寸法が確保されている。
【0029】
また、片面接着テープ貼付装置23に設けられた吸引箱18の方がウェブ重ね切り兼片面接着テープ貼付装置20に設けられた吸引箱19よりもウェブ送り方向の上流側(図中上側)に配設されている。このため、以下では、吸引箱18,19をそれぞれ上部吸引箱18,下部吸引箱19という。
また、本装置には、片面接着テープ供給装置27,27′が設けられている。このうち、一方の片面接着テープ供給装置27は、片面接着テープ貼付装置23側に設けられており、他方の片面接着テープ供給装置27′はウェブ重ね切り兼片面接着テープ貼付装置20側に設けられている。
【0030】
まず、片面接着テープ供給装置27について説明すると、この片面接着テープ供給装置27の近傍には、横ビーム29,移動台25′及びテープ受け33が設けられており、これらの部材により貼付手段が構成されている。
横ビーム29上には、図示しないスライドレールが敷設されており、このスライドレール上を移動台25′及び片面接着テープ供給装置27がウェブの巾方向に沿って移動しうるように構成されている。また、片面接着テープ供給装置27内には、接合部材としての片面接着テープ34が設けられている(図3の片面接着テープ34′参照)。なお、移動台25′の駆動源については特に限定しないが、ここでは、エンドレスチェンとACモータ(いずれも図示せず)とが用いられている。
【0031】
一方、テープ受け33は、片面接着テープ34をウェブ3に押圧する部材として機能するものであり、ウェブ3の巾寸法と略同等の巾寸法を有している。また、このテープ受け33は、上部吸引箱18と一体に回動するように構成されており、テープ受け33が待機位置のときには、テープ受け33と片面接着テープ34とが対向するように、これらの移動台25′やテープ受け33の位置関係が設定されている。さらに、図2に示すように、テープ受け33が作動位置となると、テープ受け33と、後述する回転刃(切断手段)31とが略同じ高さとなるように設定されている。
【0032】
また、図2に示すように、テープ受け33は上部吸引箱18に対してヒンジ36を介して取り付けられており、テープ受け33と上部吸引箱18との間には、バネ28やチューブ32も介装されている。そして、このチューブ32にエアを供給することにより、バネ28の付勢力に抗してテープ受け33をヒンジ36部分で回動させて、図中、実線位置からウェブ3の面に沿う仮想線(二点鎖線)位置まで移動させることができるようになっている。
【0033】
また、このテープ受け33内には負圧が作用するように構成されており、テープ受け33の表面には、多数のサクション吸引孔が穿設されている。
したがって、負圧を作用させた状態で移動台25′を移動させると、片面接着テープ供給装置27により片面接着テープ34がテープ受け33に供給されるとともに、テープ受け33の負圧により片面接着テープ34が順次保持されるようになっている。また、このときには、片面接着テープ34の接着面が外側に向くように設定されており、非接着面側がテープ受け33により保持されるようになっている。
【0034】
なお、ここでは、テープ供給方式としては誘導被覆リボン式もしくは誘導リボンなしの直接片面接着テープ方式であって、これらの技術は、いずれも実公平7−14282号公報や実開昭60−96348号公報等に開示された技術を適用することが可能である。
また、ウェブ3を挟んで逆側に設けられたもう一方の片面接着テープ供給装置27′も上記片面接着テープ供給装置27と略同様に構成されている。ただし、この片面接着テープ供給装置27′では、図2及び図3に示すように、下部吸引箱19の上に、片面接着テープ34′を供給するための移動台25″と、回転刃31を移動させる移動台25とが設けられている。また、これらの移動台25,25″は、ウェブの巾寸法よりも十分大きな寸法に設定されたスライドレールに沿って移動するように構成されている。なお、各移動台25,25″は、いずれもウェブ3の巾方向の外側で待機しうるように構成されている。
【0035】
また、図2に示すように、ウェブ重ね切り兼片面接着テープ貼付装置20にはシリンダ30が設けられており、ウェブ重ね切り兼片面接着テープ貼付装置20が実線で示す作動位置のときにシリンダ30が作動すると、テープ受け33′が移動して、2つのテープ受け33,33′でウェブ3を挟み込んでウェブ3を押圧するようになっている。なお、テープ受け33′自体は、上記テープ受け33と同様に構成されており、詳しい説明は省略する。
【0036】
次に、通紙装置12について説明すると、この通紙装置12は大径の巻出しロール2のウェブ3″を吸引箱18,19の前方まで送り込むためのものであり、本実施形態ではつかみポール(把持部材)21とチェーン(無端部材)22,22′とをそなえて構成されている。
このうち、つかみポール21は、ウェブ3の全巾よりも巾広に形成され、新ロール2の中心軸と平行に配設されている。また、このつかみポール21は中空パイプ状に形成されている。そして、このつかみポール21には、全長に亘ってサクション孔(図示せず)が設けられ、つかみポール21内に負圧を作用させることによりウェブ3″を保持することができるようになっている。
【0037】
また、チェーン22,22′は、つかみポール21の両端側にそれぞれ設けられ、クロスシャフト(図示省略)等の機械的な手段や電気的な手段によりチェーン22,22′が同調するように構成されている。また、この実施形態では、チェーン22,22′の回動軌跡の一部に通紙方向が含まれるように構成されている。なお、通紙方向は、図示するように略鉛直方向である。
【0038】
そして、駆動源(モータ)35が回転すると、この駆動源35の回転駆動力がチェーン22,22′を介してつかみポール21に伝達されて、つかみポール21が新ロール2の中心軸に対して略平行状態を保持したまま回動するようになっている。なお、図1及び図2において、ガイドロール4の下方近傍においてチェーン22,22′が緩やかに湾曲しているが、これは、この部分に図示しないテンショナ等が設けられているためである。
【0039】
このような構成により、新ロール2のウェブ3″の先端(リード端)が図2に仮想線で示すような位置で新ロール2が停止すると、つかみポール21に負圧が作用して、チェーン22,22′が図中時計回り方向に作動するとともに、つかみポール21の吸引力により新ロール2ウェブ3″が保持されるようになっている。
【0040】
そして、つかみポール21がガイドロール4の外周側を通ってピンチロール15の手前まで達すると、駆動源35が停止するとともに、つかみポール21の負圧が解除されるようになっている。なお、このようなウェブ3″の通紙時には、新ロール2の巻出しモータが駆動源35と同期して作動し、新ロール2のウェブ3″に所定の張力が作用した状態でウェブ3″が送り込まれるようになっている。
【0041】
また、旧ロール2′のウェブ3′は下部吸引箱19により吸引,保持されるが、このような通紙装置12の作動時には、旧ロール2′は、巻出し芯端に付設されたブレーキ(図示せず)を緩めながら排紙位置(図1の符号2″参照)に移動して、旧ロール2′のウェブ3′とガイドロール4との間に、つかみポール21が通るだけの余裕が生じるようになっている。
【0042】
ところで、ピンチロール15は、シリンダ24の作動に応じて図2中左右方向に移動可能に構成されており、ガイドロール5に当接してウェブ3を押圧する押圧状態と、ガイドロール5から離隔する開放状態(図2の仮想線の状態)との2つの状態に切り換えられるようになっている。また、ピンチロール15は、軸心部に、ブラシ,フェルト,スポンジ,比較的軟らかな溝付きゴム及びベルト類等を全巾に亘って又は部分的に設けたものである。
【0043】
そして、上述のように、新ロール2のウェブ3″がピンチロール15の直前まで送り込まれると、ピンチロール15がガイドロール5に押し付けられるようになっており、この状態で、図示しないモータ等によりピンチロール15が図中時計回りに駆動されると、新ロール2のウェブ3″の先端部がピンチロール15とガイドロール5とによりニップされるようになっている。
【0044】
また、このときには、上部吸引箱18に負圧が作用して、新ロール2のウェブ3″に張力が作用した状態でウェブ3″が保持されるようになっている。したがって、この新ロール2のウェブ3″には運転張力が作用して、上部吸引箱18とピンチロール15との間で皺等が生じることがないようになっている。
本発明の第1実施形態としてのウェブ継ぎ装置は、上述のように構成されているので、例えば以下のような手順にしたがってウェブ継ぎが行なわれる。
【0045】
まず、旧ロール2′が所定の径よりも小さくなると、ワインダWが減速して運転張力を保持した状態で停止する。その際、ウェブ重ね切り兼片面接着テープ貼付装置20,片面接着テープ貼付装置23,片面接着テープ供給装置27,27′及びピンチロール15はいずれも図2中仮想線で示す待機位置にある。
そして、横ビーム29又は下部吸引箱19の上部に設けられたスライドレールに沿って移動台25′,25″がウェブ3の巾方向に移動しながら負圧の作用するテープ受け33,33′へ片面接着テープ34,34′を順次供給していく。これにより、接着面を外にしながらテープ受け33,33′に片面接着テープ34,34′が保持される。
【0046】
また、図3において回転刃31はウェブ外の待機位置にあり、移動台25′が共通のスライドレールに沿って巾方向に移動すると、この移動台25′は、回転刃31と反対位置で待機する。
片面接着テープ34,34′のテープ受け33,33′への供給が終了すると、ウェブ重ね切り兼片面接着テープ貼り装置20は、支点11を中心に図2に実線で示す作動位置(ウェブ3と平行位置)に回転する。その後、下部吸引箱19に負圧が作用し、ウェブ3′が保持される。
【0047】
その後、旧ロール2′は、巻出し芯端に付設されたブレーキ(図示せず)を緩めながらの上方の排紙位置に移行する(このときの旧ロールを図1中符号2″で示す)。同時につかみポール21もチェン(無端部材)22,22′を介して駆動源35により図2に示す仮想線(符号21′)の位置からもとの位置へ戻る。
小径ロール2′の上昇後、新ロール2がトランスファレール50上を転動して、所定の位置に装着され、ウェブ先端(リード端)が巻出しモータ(図示省略)により繰り出される。そして、このリード端が、床上近くに設けられた光電管により検出されると、巻出しモータが停止して、繰り出しが停止する。
【0048】
その後、駆動源35からの駆動力によりチェン21,21′が駆動されて、つかみポール21がウェブ3″のリード端に向かって移動する。つかみポール21がウェブ3″に当接すると、つかみポール21の負圧によりウェブ3″が保持され、つかみポール21がガイドロール4の外周を通ってピンチロール15の手前まで達すると、駆動源35が停止するとともに、つかみポール21の負圧が解除される。
【0049】
また、ピンチロール15は通紙の際、図2の仮想線に示す位置にあり、ウェブ3″のリード端がピンチロール15の直前位置となると、ピンチロール15がシリンダ24の作動によりガイドロール5に押し付けられて、新ウェブ3″はピンチロール15とガイドロール5とによりニップされる。
そして、ピンチロール15により、新ウェブ3″の緩みや弛みが除去される。また、これと略同時に、今まで通紙のために緩められていた旧ウェブ3′にも張りが与えられる。
【0050】
次に、図2に実線で示すように、片面粘着テープ貼り装置23が支点11′を中心に作動位置に回動し、その後、上部吸引箱18に負圧が作用して新ウェブ3″が保持される。なお、このときには、まだ、テープ受け33は、バネ28の付勢力により実線で示す逃げ位置にある。
そして、この状態では、上部吸引箱18と下部吸引箱19との間で新旧のウェブ3′,3″は皺等のない張りのある状態で重合しており、この状態から、回転刃31が、エンドレスチェンとACモータの作用等により回転しながら、下部吸引箱19上のレールに沿って図3に示す待機位置(図3中左側端部)から反対側の端部(図3中右側端部)に移動する。
【0051】
ここで、回転刃31は、新旧のウェブ3′,3″には接するが、片面接着テープ34を保持するテープ受け33には接しない位置関係に設定されているため、回転刃31が図3中の右側端部に移動すると、新旧ウェブ3′,3″の2枚切りのみが完了する。つまり、2枚のウェブ3′,3″が重合した状態で同時に切断される。
【0052】
そして、このようなウェブ3′,3″の切断後、小径ロール2′の残紙はこの小径ロール2′に巻き取られ、同時に、新ウェブ3″の切れ端はピンチロール15の回転により下方に排出される。
この状態では、上部吸引箱18と下部吸引箱19との間でウェブ3′,3″が負圧により保持され、巻出しから巻取りまで張力が作用している。また、各ウェブ3′,3″の切断端部は少しも重なることなく、突き合わせた状態となる。
【0053】
次に、チューブ32にエアを供給し、これによりヒンジ36を中心にテープ受け33を回動させてウェブ3″に沿う位置にするとともに、シリンダ30を伸張させてもう一方のテープ受け33′をウェブ3′に押圧する。したがって、2つのテープ受け33,33′によりウェブ3が押圧されて、図4(a)に示すように、ウェブ3′,3″同士が切断縁部で隙間なく片面接着テープ34,34′により接着される(両面バットスプライス法)。
【0054】
そして、各テープ受け33,33′の負圧を解除して、テープ受け33,33′を元の位置に待機させ、上部吸引箱18及び下部吸引箱19の負圧をいずれも解除する。
なお、テープ受け33,33′による押圧だけでは接着テープ34,34′の接着力は十分ではないが、ワインダWが徐動を開始して、接合部分がピンチロール15とガイドロール5とのニップを通過することにより、接着テープ34,34′の接着力が高められる。
【0055】
また、接着テープ34,34′がピンチロール15を通過してから所定時間経過したことがタイマにより検出されると、ピンチロール15は待機位置に戻りながら回転を停止する。
以上、ウェブ継ぎ時における本装置の動作について説明したが、このようなウェブ継ぎ装置によれば、バットスプライスを行なう装置の完全自動化が可能であり、ウェブ継ぎ時の装置の稼働ロスを大幅に低減することができる。また、通紙装置として従来より使用されているような装置が適用可能であり、これにより装置全体をシンプルな構造とすることができるという利点がある。
【0056】
また、ウェブ継ぎ時に常に運転張力が作用しているのでウェブ継ぎ時の皺の発生や蛇行等を確実に防止できる。つまり、ワインダWの運転が減速して停止すると略同時に下部吸引箱19により巻取り側で運転時の旧ウェブ3′の張力を維持するとともに、新ウェブ3″の通紙完了後にピンチロール15で新ウェブ3″に張力を付与し、巻出し側の張力を維持しながら上部吸引箱18で吸引するため、ウェブ切断及びテープ貼り付け時にもウェブ3′,3″のすっぽ抜け等がなく紙の突き合わせ部分の隙間もほとんどない。
【0057】
また、回転刃31を用いてウェブを切断しているので、ウェブを全巾に亘り最初から最後まで直線的に且つクリーンに切断することができる。但し、回転刃31の代わりに、経済性の面で有利な狭巾固定刃や、切断時間短縮の面で有利な全巾式の固定刃を用いてもよい(図示省略)。
即ち、回転刃31は切断性能は高いが、固定刃(特に、巾狭固定刃)を走行させてウェブの切断を行なうほうがコストが低く経済性を考慮した場合には、固定刃の方が有利である。また、切断時間の短縮という面では、着脱可能な全巾固定刃を用いるのが有利である。
【0058】
さらに、ピンチロール15とガイドロール5とのニップにより、片面接着テープ34,34′の接着強度が十分に高められるため、運転中の張力及び次工程の張力に十分耐えることができる。また、ピンチロール15の周速をウェブ3′の送り速度よりも高速とすることで、ウェブの接合部分にめくれ等のない強力な接着面を形成することができる。
【0059】
なお、テープ受け33,33′同士の押し付け力を強くしても片面接着テープ34,34′の接着強度を高めることはできるが、通常面同士での押し合いは非常に大きな合力となるため、ここではピンチロール15のニップにて巻出し側と巻取り側の張力をカットして、ピンチロール15のニップの線圧により接着強度を高める手法が有効である。
【0060】
次に、本発明の第1実施形態にかかるウェブ継ぎ装置の第1の変形例について図5を用いて説明すると、この第1の変形例は、いわゆる下巻出しタイプのワインダWに適用したものであって、これ以外は上述の第1実施形態と同様に構成されている。
さて、このような下巻出しタイプのワインダWに本装置を適用する場合には、巻出しロール2,2′の巻出し方向が上述した実施形態と異なるため、この下巻出しタイプに適合した構成が必要である。そこで、この第1の変形例では、図5に示すように、通紙装置12に工夫がなされている。
【0061】
すなわち、巾方向に小さな複数個の吸引孔を有するつかみポール21が新ロール2のウェブ3″のリード端を確実に保持できるように、このつかみポール21の待機位置が水平方向に延長されて構成されている。また、新ロール2と床面との間にはつかみポール21が通過できるような所定の隙間が設けられている。
したがって、この第1の変形例では、ウェブ継ぎ時に新ロール2のウェブ3″のリード端がつかみポール21の負圧により把持されると、このウェブ3″は新ロール2の下方を通ってからピンチロール15の直前まで送り込まれる。そして、これ以外は、上述の実施形態と同様にしてウェブ継ぎが実行される。
【0062】
このように、この第1の変形例では、通紙装置12の構成を僅かに変更するだけで、本装置を下巻出しタイプのワインダにも適用することができるという利点がある。
次に、第2の変形例について説明すると、この第2の変形例は、本装置を用いて図4(b),(c)に示すように、ウェブ3′,3″の片面側でウェブ継ぎを行なうようにしたものである(以下、このようなウェブ継ぎ方法を片面バットスプライス法という)。
【0063】
このような片面バットスプライス法によりウェブ継ぎを行なうには、上述した第1実施形態の装置を用い、2つの片面接着テープ34,34′のうちいずれか一方を供給しないように構成したり、片面接着テープ供給装置27,27′の一方を設けずに構成することが考えられる。
なお、片面接着テープ供給装置27を設けない場合、移動台25′及び横ビーム29を不要とすることができる。テープ受け33′の押し付け力を受けるためにテープ受け33は必要であるが、テープ受け33の吸引機構は不要となる。また、片面接着テープ供給装置27′を設けない場合、移動台25″やテープ受け33′の吸引機構を不要とすることができる。
【0064】
そして、この第2の変形例によれば、本装置を用いて簡単に片面バットスプライス法でウェブ継ぎを行なうことができる利点がある。
なお、図4(a)に示す両面バットスプライス法及び図4(b),(c)に示す片面バットスプライス法のどちらでウェブ継ぎを行なうかはユーザのニーズによるが、張力の弱い薄紙には片面バットスプライス方式を適用するのが望ましい。また、両面バットスプライス方式は、印画紙や塗工紙を含む厚紙に適用するのが望ましく、小径のガイドロール等を通るときにもはがれが起きにくい。
(b)第2実施形態の説明
次に、本発明の第2実施形態としてのウェブ継ぎ装置について説明する。この第2実施形態にかかる装置は、上述の第1実施形態の装置と同様に、2つのウェブの端部を突き合わせて接着テープによりウェブを接合する(バットスプライス法)ものであって、第1実施形態のウェブ継ぎ装置の要部をユニット化して構成したものである。
【0065】
図6はその全体構成を示す模式図であって、図中1は製品巻取りロール、2は大径巻出しロール(又は大径巻戻しロール)、3はウェブ、4〜6及び10はいずれもガイドロール、7は紙切りナイフ(スリッタ)、8は巻取りドラム、Wはワインダである。なお、ウェブについては、ウェブ継ぎ時の状態に応じて符号3a〜3fを付して示し、また、特に区別せずに総称する場合には符号3を付して用いる。また、ワインダWについては、図6ではいわゆる上巻出しタイプのワインダを示している。
【0066】
また、図7はウェブ継ぎ時のウェブの状態の変化を示す図である。図7に示すように、本第2実施形態のウェブ継ぎ装置では、通紙装置12及びウェブ重ね切り兼片面接着テープ貼付装置120をそなえて構成されている。また、このウェブ重ね切り兼片面接着テープ貼付装置120は、第1のユニット100と第2のユニット200とから構成されている。
【0067】
まず、ウェブ重ね切り兼片面接着テープ貼付装置120について、図9を用いて説明すると、第1のユニット100は、下支点129,129′を中心に回動可能に構成されており、エアシリンダ130,130′の作動に応じて、図中仮想線で示す待機位置と実線で示す作動位置との間で回動可能に構成されている。
また、第2のユニット200も、エアシリンダ131,131′の作動に応じて上支点128,128′を中心に、図中仮想線で示す待機位置と実線で示す作動位置との間で回動可能に構成されている。
【0068】
また、これらのエアシリンダ130,130′,131,131′は、図10及び図11に示すように、ウェブ3の巾方向よりも外側に設けられた固定ベース142,142′に取り付けられている。なお、図10及び図11は、それぞれ図9におけるA矢視図及びB矢視図である。
また、第1及び第2のユニット100,200は、第1及び第2の保持手段としての下部吸引箱19及び上部吸引箱18をそれぞれそなえている。これらの吸引箱18,19は負圧によりウェブ3を吸引,保持するものであって、本実施形態では、各吸引箱18,19が実線で示す作動位置になったときに、ウェブ3と吸引箱18,19のウェブ当接面とが一致するように設定されている。なお、図示するように、2つの吸引箱18,19は、第1実施形態と同様に、作動位置では、ウェブ送り方向に沿って高さ位置が異なるようにオフセットするように設定されており、この2つの吸引箱18,19の間には、後述する片面接着テープ34を貼付するために十分な寸法が確保されている。
【0069】
そして、ウェブ継ぎ時には、旧ロール2′のウェブ3bは下部吸引箱19により保持されるとともに、後述する通紙装置12により送り込まれた新ロール2のウェブ3fは、上部吸引箱18により保持されるようになっている。
また、図9及び図10に示すように、下部吸引箱19の上面側には摺動レール136が敷設されている。また、摺動レール136上には切断手段としての回転カッタ31及び貼付手段としての片面テープアプリケータ137が設けられており、スライドモータ140,140′により回転カッタ31及び片面テープアプリケータ137が摺動レール136上をウェブ巾方向に沿って移動可能に構成されている。
【0070】
また、この片面テープアプリケータ137は、ウェブ3に直接片面接着テープ34を貼り付けていくように構成されている。また、図10に示すように、このテープアプリケータ137には、バネ力により片面テープ34を押し付ける押し付けローラ147を有しており、片面テープ34がウェブ3に押し付けられた直後、順次後述の片面テープ吸引箱(片面テープ吸引ボックス)134に向かってウェブ3を押し付けるようになっている。
【0071】
また、図9及び図11に示すように、上部吸引箱18の下方にも摺動レール136′が敷設されている。この摺動レール136′上には、片面テープアプリケータ138が設けられており、スライドモータ140′により片面テープアプリケータ138がウェブ巾方向に沿って移動可能に構成されている。
ここで、上部吸引箱18の下方には片面テープ吸引箱134も設けられている。この片面テープ吸引箱134は、第1実施形態のテープ受け33と同様に、内部に負圧が作用するように構成されており、負圧を作用させた状態で片面テープアプリケータ138を作動させると、片面接着テープ34の接着面が外側に向いた状態で、片面テープ吸引箱134に片面テープ34が保持されるようになっている。なお、この片面テープ吸引箱134は、片面テープアプリケータ138とともに貼付手段を構成している。
【0072】
また、第1のユニット100内にはエアシリンダ133も設けられている。このエアシリンダ133の先端は片面テープ吸引箱134に接続されており、エアシリンダ133の作動に応じてウェブ3に対して直交方向に片面テープ吸引箱134が進退するようになっている。
次に、通紙装置12について説明すると、この通紙装置12は、図7及び図8(a),(b)に示すように、サクションロール115(中空部材)及びすくいポール121,121′をそなえている。サクションロール115は、第1実施形態のつかみポールと同様に、負圧により新ロール2のウェブ先端を保持するものであり、図8(b)に示すように、多数のサクション孔(吸引孔)122が設けられている。また、このサクションロール115は、ウェブ3の全巾よりも巾広に形成され、新ロール2の中心軸と平行に配設されている。
【0073】
すくいポール121,121′は、ウェブ3の巾方向外側で互いに向き合って設けられており、図8(b)に示すように、ウェブ巾方向の中心側に向かって伸張可能な伸縮式の3重の円筒123,123′として構成されている。また、このすくいポール121,121′内部には、引き戻し用バネ124,124′が設けられており、すくいポール121,121′内に高圧エアを供給すると、引き戻し用バネ124,124′の付勢力に抗してすくいポール121,121′が伸張するようになっている。また、すくいポール121,121′内のエアを排出すると引き戻し用バネ124,124′の付勢力によりすくいポール121,121′が縮退するようになっている。
【0074】
また、サクションロール115及びすくいポール121,121′は、それぞれ図8(a)に示すような駆動軸118,118′に接続されており、駆動モータ145,145′により駆動軸118,118′が回転すると、サクションロール115及びすくいポール121,121′が、所定の間隔を保持したまま、この駆動軸118,118′に沿って移動するようになっている。なお、駆動軸118,118′はいずれもウェブ巾方向に離隔して設けられたフレーム111に支持されている。
【0075】
また、サクションロール115と駆動軸118,118′との間には摺動軸受け119及び駆動源135が設けられており、この駆動源135が作動すると、サクションロール115は、負圧が作用した状態を保持したまま回転するようになっている。
本発明の第2実施形態としてのウェブ継ぎ装置は、上述のように構成されているので、例えば以下のような手順にしたがってウェブ継ぎが行なわれる。
【0076】
まず、旧ロール2′が所定の径よりも小さくなると、ワインダWが減速して運転張力を保持した状態で停止する。その際、図7及び図8(a),(b)に示すように、通紙装置12のサクションロール115及びウェブ重ね切り兼片面接着テープ貼付装置120は、全て待機位置にある。
そして、ワインダWの停止後、エアシリンダ131,131′が作動して、第2のユニット200が上支点128,128′を中心に回転し、図9中仮想線で待機位置から実線で示す作動位置まで移動する。なお、この作動位置では、旧ロール(小径巻戻しロール)2′のウェブ3と下部吸引箱19のサクション面とが同一となる。
【0077】
そして、下部吸引箱19に負圧を作用させて旧ロール2′のウェブ3を吸引し、下部吸引箱19と巻取りドラム8との間の張力を維持する。
次に、旧ロール2′の軸端に付設されたブレーキ装置(図示省略)に、ウェブが巻きほぐれないだけの最小のブレーキ力を作用させて、この旧ロール2′を上方の排紙位置まで搬送する(このときの旧ロールを図1中符号2″で示す)。なお、具体的には、このときの旧ロール2′のウェブ3は、図7中符号3bで示す状態となる。
【0078】
そして、新ロール2をトランスファレール50に沿って搬送し所定位置に装着後、新ロール2の巻出しモータ(図示省略)を時計回りに回転させて、図6及び図7に示すように、リード端3dを床面まで繰り出す。また、このリード端3dが、床上近くに設けられた光電管により検出されると、巻出しモータが停止して、リード端3dの繰り出しが停止する。
【0079】
その後、通紙装置12のサクションロール115に負圧を作用させるとともに、駆動モータ145,145′により駆動軸118,118′を回転させ、サクションロール115及びすくいポール121,121′を図8(a)中実線で示す位置から上方に移動させる。そして、この過程でサクションロール115をリード端3dに当接させて、リード端3dを吸引,保持する。
【0080】
また、リミットスイッチ(図示省略)により、すくいポール121,121′と旧ロール2′のウェブ3b(図6,図7参照)との距離が所定距離となったことが検出されると、すくいポール121,121′に圧縮エアが挿入される。これにより、すくいポール121,121′の三重の収縮円筒123,123′が引き戻し用のバネ124,124′の付勢力に抗して、ウェブ3外側の位置よりウェブ中央に向かって伸張する。このとき、図8(b)に仮想線(二点鎖線)で示すように、すくいポール121,121′の長さは約3倍となる。
【0081】
そして、この状態ですくいポール121,121′がさらに上方に移動すると、すくいポール121,121′が、旧ロール2′のウェブ3bに当接して、このウェブ3bがガイドロール4から離隔する。これにより、旧ロール2′のウェブは、図7の符号3bで示す状態から符号3cで示す状態となり、ガイドロール4の外周上に、通紙のための空間が形成される。また、このときには、新ロール2のウェブ3は符号3eで示す状態となる。
【0082】
そして、この状態においてサクションロール115に付設された駆動源135と、新ロール2の巻出しモータとを駆動して新ロール2のリード端を送り込み、符号3e′の状態に誘導する。
その後、図9に示すエアシリンダ130,130′を作動させて、第1のユニット100を仮想線(二点鎖線)で示す待機位置から実線で示す作動位置へ下支点129,129′を中心に回動させる。そして、すくいポール121,121′のエアを排出して、すくいポール121,121′を縮退させた後、サクションロール115を元の位置に待機させる。これにより、すくいポール121,121′が新ロール2のウェブ3と干渉することなくサクションロール115及びすくいポール121,121′が待機位置に戻り、新ロール2のウェブは符号3f,3e′で示す状態となるとともに、旧ロール2′のウェブは符号3bで示す状態となって、新ロール2のウェブの紙通しが完了する。
【0083】
そして、上部吸引箱18に負圧を作用させてウェブ3e′を吸引,保持するとともに、新ロール2を僅かに逆転させて張力(ストールテンション)を付与し新ロール2と上部吸引箱18との間の張力を均一にする。
次に、ウェブ3の切断方法(重ね切り方法)について説明する。図9に示す状態において、新旧のウェブ3b,3f(3e′)は重合した状態でそれぞれ上部吸引箱18及び下部吸引箱19により保持されている。
【0084】
このとき、上下の各吸引箱18,19間には片面接着テープ34の巾よりも僅かに大きな巾のスペースが設けられており、この巾方向の中央部が回転カッタ31により切断される。つまり、スライドモータ140により回転カッタ31が図10に示すウェブ端外の待機位置よりウェブ巾方向に沿って摺動レール136上を移動する。
【0085】
この回転カッタ31の刃はウェブ3b,3fよりも数ミリ食い込むようになっており、回転カッタ31の剪断力により2枚のウェブ3が切断される。ただし腰の弱い薄紙に対して新ロール2側のウェブのリード端3e′は本第2実施形態では張力が作用しておらず(フリーシート)、切断の際、ウェブが逃げる恐れがある。
【0086】
これを避けるため、回転カッタ31が取付けられた移動台には、図13(a),(b)に示すようなシート受け金146が設けられている。このシート受け金146は、回転カッタ31による切り込み口(切れ目)を利用して、フリーシートとなっている新ロール2のウェブ3e′のバックアップ(抑え)となるように作用し、これにより常に鋭利な切断が可能となる。
【0087】
そして、回転カッタ31による切断が終了すると、旧ロール2′の残紙は旧ロール2′のスプール側に巻き取られ、ウェブ3e′の排紙は図示しないピット穴より落下して処分される。これにより、新ロール2のウェブ3e′の先端部と旧ロール2′のウェブ3bの後端部とが一致した状態で、2つのウェブ3の切断端部が突き合う状態となる。なお、回転カッタ31の元の位置への復帰は、次に述べる片面テープ34の貼付後、運転中の待機位置で実施される。
【0088】
そして、このように、2つのウェブ3e′,3bの切断端部を突き合わせた状態で、これらの切断端部に跨がるように接着テープ34をウェブ3f,3bの裏表の両面に貼り付けることにより、ウェブ同士が切断縁部で隙間なく接合される(両面バットスプライス法)。
次に、片面接着テープ34の貼付方法について具体的に説明する。まず、片面テープ吸引箱134に負圧を作用させて、図11に示すテープアプリケータ138,スライドモータ140′,反転チェン141及び摺動レール136′等によりウェブ3の全巾に亘って片面接着テープ34の反粘着面側を片面テープ吸引箱134に吸引,保持させ、予め片面テープ34の貼り付けの準備を行なう。
【0089】
なお、第1実施形態と同様に、テープ供給方式としては誘導被覆リボン式もしくは誘導リボンなしの直接片面接着テープ方式が適用可能であって、また、これらの技術は、いずれも実公平7−14282号公報や実開昭60−96348号公報等に開示された技術を適用することが可能である。
そして、エアシリンダ133にエアを供給してエアシリンダ133を伸張させ、片面テープ34を保持した片面テープ吸引箱134をウェブ3の位置まで突出させる。
【0090】
次に、図10に示す片面テープアプリケータ137をウェブ3外の待機位置より摺動レール136に沿ってスライドモータ140′により移動させる。このとき、片面粘着テープ34の粘着面がウェブ3に押し付けられながら、片面テープアプリケータ137がウェブの巾方向に沿って移動する。なお、この場合も、前述の公知例を用いて説明したように、片面接着テープ34としては誘導リボンの有りのもの及び無しのものをいずれも適用することができる。
【0091】
また、このテープアプリケータ137には、押し付けローラ147がそなえられているため、片面接着テープ34がウェブ3に押し付けられた直後、順次片面テープ吸引箱134に向かって片面接着テープ34が押し付けられるため、2つのウェブ3は、ウェブ3の両側よりサンドイッチ状に片面接着テープ34で挟み込まれて、図12(a)に示すように、ウェブ3b,3f同士が切断縁部で隙間なく片面接着テープ34,34′により接着される(両面バットスプライス法)。
【0092】
そして、この状態で片面テープ吸引箱134の負圧が解除され、上下の吸引箱18,19は待機位置に戻り、ワインダWが徐動に入る。
また、この徐動の状態で紙切りナイフ7によりウェブ巾方向のトリミングが最終的な仕上げとして実行され、ウェブ3と片面テープ34とが巾方向に一致した仕上げのものが巻取り側が送り込まれる。なお、通常、ウェブ継ぎに用いられるテープは水溶性テープであるため、トリミング時に切断されたウェブとともにテープがパルパに入っても特に問題はない。
【0093】
以上、詳述したように、本発明の第2実施形態にかかるウェブ継ぎ装置によれば、ウェブ切断部の機構とテープ貼付部の機構とがユニット化(一体型構造又はインテグラル構造)されているため、装置全体をコンパクト化することができ、搬送,組立に有利なだけでなく、省スペースであるという利点がある。
つまり、保持手段としての上部吸引箱18と貼付手段としての片面テープアプリケータ138とが1つのユニット100として構成されるとともに、保持手段としての下部吸引箱19と、切断手段としての回転カッタ31と、貼付手段としての片面テープアプリケータ137とが1つのユニット200として構成され、且つそれぞれのユニット100,200が独立して構成されているので、このようなユニット化により装置の小型化を図ることができるのである。
【0094】
また、第1実施形態と同様に、バットスプライスを行なう装置の完全自動化が可能であり、ウェブ継ぎ時の装置の稼働ロスを大幅に低減することができる。また、通紙装置として従来より使用されているような装置が適用可能であり、これにより装置全体をシンプルな構造とすることができるという利点がある。
また、ワインダWの運転が減速して停止すると、直ちに下部吸引箱19を作用させ、巻取り側で運転時の張力を維持するとともに、新ロール2のウェブの通紙が完了してからも上部吸引箱18を作用させ巻出し側のシートを引上げ(ストールテンションを一時的にかける)て巻取り側の張力を維持しているので、新旧ウェブ端との合わせ中及びスプライス作業中にも常に運転張力を保持でき、紙継ぎ前後のスプライスずれや皺の発生や、ウェブの蛇行等を防止することができる利点がある。
【0095】
また、上記上部吸引箱18と下部吸引箱19との隙間を最小、即ち、片面接着テープを供給できる最小のスペースとすることで、ウェブの切断性能が向上し、ウェブ全巾に亘り最初から最後までクリーンにウェブを切断することができる。また、排紙する側のウェブ(本実施形態では、新ロール2のリード端3e′)が部分的に緩んでいても、回転カッタ31のウェブへの食い込みを十分とるとともに、ウェブ逃げを防ぐシート受け金146を設けているので、やはり切断性能を向上させることができる。したがって、回転刃以外に固定刃を適用することもできる。
【0096】
また、押し付けローラ147にて一方の片面接着テープ34の貼り付け後すぐに押し付けるため、接着テープ34の接着強度が十分に高められ、運転中の張力及び次工程の張力に十分耐えることができる。また、ウェブの接合部分にめくれ等のない強力な接着面を形成することができる。
また、本装置によれば、すくいポール121,121′により旧ロール2′のウェブ3aを押し上げて、このすくいポール121,121′が戻るときに新ロール2のウェブ3fと干渉しないように構成されているため、テープ34の補充等の保守管理以外は、通紙を含めて完全な無人運転が可能になる。
【0097】
次に、本発明の第2実施形態のウェブ継ぎ装置の第1の変形例について説明すると、この第1の変形例は、図12(b),(c)に示すように、2つのウェブ3,3′の片面側でウェブ継ぎを行なうように構成されたものである(以下、このようなウェブ継ぎ方法を片面バットスプライス法という)。
以下、本装置を片面バットスプライス法に適用する場合の本装置の構成について説明する。図14に示すように、この第1の変形例の装置では、実線で示すような作動状態において、上部吸引箱18のウェブ吸引面と下部吸引箱19のウェブ吸引面とが一部重合するように設定されている。また、この第1の変形例では、上部吸引箱18側の重合部分に弾性抑え板143が設けられている。さらに、上部吸引箱18には、下部吸引箱19の回転カッタ31と対向する位置にあり溝144が形成されている。
【0098】
また、上述した第2実施形態において上部吸引箱18の下面に設けられていたエアシリンダ133,片面テープ吸引箱134,摺動レール136′及びテープアプリケータ138は省略されている。そして、これ以外については第2実施形態と同様に構成されている。
したがって、この第1の変形例では、以下のようにしてウェブ継ぎが行なわれる。まず、通紙装置12によりウェブ3fの紙通しが行なわれる。そして、新ロール2のウェブ3fの通紙完了後、エアシリンダ130,130′,131,131′を作動させて、上部吸引箱18及び下部吸引箱19を下支点129,129′及び上支点128,128′を中心に、仮想線で示す待機位置から実線で示す作動位置まで回動させる。
【0099】
そして、上部吸引箱18の吸着面とウェブ3fとが一致すると、上部吸引箱18に負圧を作用させるとともに、下部吸引箱19の吸着面とウェブ3bとが一致すると、下部吸引箱19に負圧を作用させる。これにより、ウェブ3f,3bが、上部吸引箱18,下部吸引箱19にそれぞれ吸引,保持される。
また、各吸引箱18,19が実線で示す作動位置となると、2つのウェブ3b,3fは、弾性抑え板143により把持される。そして、この状態でウェブ3fの巻出し側にストールテンションが瞬間的に作用して緩みが除去され、その後、回転カッタ31があり溝144に沿って移動して2枚のウェブ3b,3fが同時に切断される。
【0100】
このとき、2つのウェブ3b,3fは、弾性抑え体143により切断面近くで押圧されているため、ウェブの切断性能が向上し、ウェブ全巾に亘り最初から最後までさらにクリーンに切断することができる。また、この構成の場合、弾性抑え体143が設けられているため、経済性の面より狭巾固定刃を回転刃の変わりに取り付け同移動台で走行させる方法や、切断時間の短縮より全巾の固定刃を着脱させる事も可能である(図示省略)。
【0101】
また、ウェブ3b,3fの切断後、旧ロール2′側の排紙は、旧ロール2′に巻き取られ、2つのウェブ3b,3fの切断端部が隙間なく一致した状態で突き合わされた状態となる。
そして、片面テープアプリケータ137をウェブ巾方向に沿って移動させ、片面接着テープ34を貼り付けていくとともに、押し付けローラ147により片面接着テープ34がウェブ3b,3fに押し付けられて接着力が高められて、ウェブ継ぎが終了する。その後、上下の吸引箱18,19の負圧を解除して、ウェブの巻き取りを開始する。
【0102】
このように、本発明の第2実施形態にかかるウェブ継ぎ装置の第1の変形例では、第2実施形態の装置の一部を僅かに変更するだけで、片面バットスプライス法にも適用することができるという利点がある。また、ウェブの切断,テープの供給及び押し付けの各作業を共通の摺動台を用いて実行することができ、構造を簡素なものとすることができるという利点がある。なお、上述した片面バットスプライス法は、比較的薄いウェブに好適である。
【0103】
また、図14に示す構成において、片面テープアプリケータ137,回転カッタ31及び摺動レール136を上部吸引箱18の下方に設け、弾性抑え板143を下部吸引箱19の上方に設けて構成してもよい。この場合にも上述と同様の作用,効果を得ることができる。
次に、本発明の第2実施形態にかかるウェブ継ぎ装置の第2の変形例について図15を用いて説明すると、この第2の変形例は、第2実施形態のウェブ継ぎ装置の第1のユニット100及び第2のユニット200を部分的に左右逆勝手に構成したものである。すなわち、図15に示すように、この第2の変形例では、図9に示す第2実施形態の構成のうち、上部吸引箱18及び下部吸引箱19を除く各部品が左右逆勝手に配設されている。
【0104】
したがって、この第2の変形例では、ウェブ3f,3bを重合させて切断する(重ね切り)際、回転カッタ31が新ロール2のウェブ3f側に存在するため、ウェブ3f側から回転カッタ31が接するので、旧ロール2′のウェブ3c側が、フリーシートとなっている新ロール2のウェブのリード端(図6の符号3e′)の受け(抑え)として作用して、図14に示すシート受け金146を用いなくても良好な切断状態を得ることができる。また、シート受け金146を不要とすることで、装置の構成も簡素化することができるという利点がある。
【0105】
次に、本発明の第2実施形態にかかるウェブ継ぎ装置の第3の変形例について図16を用いて説明する。この変形例は、第1実施形態での第1の変形例に相当するものであって、この第2実施形態のウェブ継ぎ装置をいわゆる下巻出しタイプのワインダWに適用したものである。したがって、これ以外は、上述の第2実施形態と同様に構成されている。
【0106】
図16に示すように、この第3の変形例では、新ロール2の下方に、エアシュート板148,148′が追加されている。これらのエアシュート板148,148′はいずれもウェブ3よりも巾広に形成され、高圧エアによりウェブのリード端3a′を前方(図中右方向)に送るように構成されたものである。
このような構成により、紙通し時には、まず、新ロール2を反時計回りに回転して、ウェブのリード端3aを床面に繰り出す。そして、床面に設けられた光電管によりウェブのリード端3aの接近が検出されると、エアシュート板148,148′が作用して、各エアシュート板148,148′のスリットからエアが吹き出し、リード端3aが図中右方向に送られる。
【0107】
そして、これ以降は、通紙装置12により、上述の第2実施形態と同様にして紙通しが実行される。なお、図16中の符号3a′,3b′,3c′,3d′,3e″,3e″′,3f′はそれぞれ紙通し時のウェブの状態を示すものであって、図6及び図7に示す符号3a,3b,3c,3d,3e′,3e″,3fに対応するものである。
【0108】
このように、この第3の変形例では、上述のように通紙装置12にエアシュート板148,148′を追加するという簡素な構成で、本装置を下巻出しタイプのワインダにも適用することができるという利点がある。
(c)その他
なお、本発明は上述の実施形態及びその変形例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。例えば、第1のユニット100及び第2のユニット200を、図17に示すような共通の上部支点129aを中心に回動させるようにしてもよく、また、図18に示すように、ウェブ3に対して平行に移動するように構成したものでもよい。また、上述の各実施形態では、第1のユニット100及び第2のユニット200をいずれもエアシリンダ130,130′,131,131′を用いて駆動するように構成されているが、このようなエアシリンダ以外にも油圧シリンダやモータ等の種々の機構を適用することができる。また、通紙装置の構造についても他の種々の機構が適用可能である。さらに、回転カッタ31の代わりに、全巾方向にいわゆる鋸刃を設け、この鋸刃を押し付けてウェブを押し切るように構成してもよい。また、ワインダWの形式等についても限定されるものではなく、種々のワインダが適用可能である。
【0109】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1記載の本発明のウェブ継ぎ装置によれば、小径ロールのウェブの巻出しを停止した状態で該ウェブを保持する第1の保持手段と、該新たな大径ロールのウェブを巻出して該小径ロールのウェブと重なり合うように通紙する通紙手段と、該通紙された新たな大径ロールのウェブを保持する第2の保持手段と、該重なり合う両ウェブを巾方向に同時に切断する切断手段と、該小径ロールのウェブの下流側切断辺と該新たな大径ロールのウェブの上流側切断辺とに跨がって接合部材を貼付する貼付手段とをそなえるという構成により、バットスプライスを行なうウェブ継ぎ装置の完全自動化が可能であり、ウェブ継ぎ時の稼働ロスを大幅に低減することができる。
【0110】
また、請求項2記載の本発明のウェブ継ぎ装置によれば、両ウェブに所定の張力が付与された状態でウェブが保持,切断されるので、ウェブ継ぎ時の皺の発生や蛇行等を確実に防止することができる。
また、請求項3記載の本発明のウェブ継ぎ装置によれば、第1及び第2の保持手段が通紙方向にオフセットした位置で両ウェブを互いに反対側から保持するので、重合した2枚のウェブを確実に保持することができる利点がある。
【0111】
また、請求項4記載の本発明のウェブ継ぎ装置によれば、第1及び第2の保持手段が、両ウェブから離隔する待機位置へ移動可能に構成されているため、ウェブ継ぎ時以外の通常の作業時にも何ら支障をきたすおそれがない。また、該第1及び該第2の保持手段がウェブ送り方向にオフセットしているため、作業時には確実に接合部材の貼付を行なうことができる。
【0112】
また、請求項5記載の本発明のウェブ継ぎ装置によれば、該第1及び該第2の保持手段が、負圧による吸引力により該両ウェブを保持するサクションボックスとしてそれぞれ構成されているので、ウェブを容易に且つ確実に保持することができる。
また、請求項6記載の本発明のウェブ継ぎ装置によれば、該貼付手段が、該第1及び第2の保持手段によるウェブの保持前にウェブ巾方向の所定長さの一本の該接合部材を予め保持して待機しているため、効率良く接合部材の貼付を行なうことができる。
【0113】
また、請求項7記載の本発明のウェブ継ぎ装置によれば、該貼付手段が、ウェブ巾方向に移動しつつテープ状の該接合部材をウェブに貼付していくので、やはり効率良く接合部材の貼付を行なうことができる。
また、請求項8記載の本発明のウェブ継ぎ装置によれば、該切断手段が、ウェブ巾方向に移動しつつウェブを切断する回転刃又は切断ウエブの前後の抑えが十分な場合は固定刃が用いられるため、ウェブをクリーンに切断することができる。
【0114】
また、請求項9記載の本発明のウェブ継ぎ装置によれば、該貼付手段が、該接合部材をウェブに押圧する部材を有しているので、接合部材の接合力が高められ、運転中の張力及び次工程の張力に十分耐えるようなウェブ継ぎを行なうことができる。
また、請求項10記載の本発明のウェブ継ぎ装置によれば、該保持手段と該切断手段と該貼付手段とがユニット化されているので装置全体をコンパクトに構成することができる。
【0115】
また、請求項11記載の本発明のウェブ継ぎ装置によれば、該保持手段よりも下流側に配設されたピンチロールにより両ウェブの接合部分が押圧されるので、接合部分の接着強度をさらに高めることができる利点がある。
また、請求項12記載の本発明のウェブ継ぎ装置によれば、ウェブ巾方向の両側に各々回動自在に配設された一対の無端部材回動にともない、一対の無端部材間に掛け渡された把持部材が移動して新たな大径ロールのウェブの先端がこの把持部材で把持される。そして、無端部材の回動軌跡の一部が通紙方向を含んでいるため、把持部材が通紙方向に導かれウェブの先端が通紙される。これにより、簡単に大径ロールのウェブを通紙することができる。また、通紙手段を上述したような簡素な構成とすることで装置全体の信頼性を高めることができるという利点がある。
【0116】
また、請求項13記載の本発明のウェブ継ぎ装置によれば、通紙方向が、略鉛直方向であるので、大径ロールのウェブの通紙がさらに容易なものとなる。
また、請求項14記載の本発明のウェブ継ぎ装置によれば、中空部材が新たな大径ロールのウェブの先端を吸引力により把持しつつ所定位置へ移動し、かつ該所定位置で大径ロールのウェブを吸引しつつ回転することにより該大径ロールのウェブを鉛直方向に通紙するので、簡単に大径ロールのウェブを通紙することができる。
【0117】
請求項15記載の本発明の継ぎウェブ生成方法によれば、小径ロールのウェブの巻出しを停止するとともにウェブを保持し、新たな大径ロールのウェブを巻出して小径ロールのウェブと重なり合うように通紙した後、通紙された新たな大径ロールのウェブを保持し、重なり合う両ウェブを巾方向に同時に切断して、小径ロールのウェブの下流側切断辺と新たな大径ロールのウェブの上流側切断辺とに跨がって接合部材を貼付するので、効率良くウェブ継ぎを行なうことができ、ウェブ継ぎ時の稼働ロスを大幅に低減することができる。
【0118】
また、請求項16記載の本発明の継ぎウェブ生成方法によれば、上記請求項14記載の構成において、両ウェブの接合後、両ウェブの接合部分を押圧するので、接合部材の接着力が高められて、運転中の張力及び次工程の張力に十分耐えるようなウェブ継ぎを行なうことができる。
また、請求項17記載の本発明の継ぎウェブ生成方法によれば、上記各ステップを該両ウェブ双方に所定の張力を付与した状態で行なうので、ウェブ継ぎ時の皺の発生や蛇行等を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかるウェブ継ぎ装置の全体構成を示す模式図である。
【図2】本発明の第1実施形態にかかるウェブ継ぎ装置の要部構成を示す模式図である。
【図3】本発明の第1実施形態にかかるウェブ継ぎ装置の要部構成を示す模式図である。
【図4】(a)〜(c)は本発明の第1実施形態にかかるウェブ継ぎ装置を用いたウェブ継ぎの手法を説明するための図である。
【図5】本発明の第1実施形態にかかるウェブ継ぎ装置における第1の変形例を説明する図である。
【図6】本発明の第2実施形態にかかるウェブ継ぎ装置の全体構成を示す模式図である。
【図7】本発明の第2実施形態にかかるウェブ継ぎ装置を用いたウェブ継ぎ時のウェブの状態の変化を説明するための図である。
【図8】(a),(b)はともに本発明の第2実施形態にかかるウェブ継ぎ装置の通紙装置を説明するための図である。
【図9】本発明の第2実施形態にかかるウェブ継ぎ装置の要部構成を示す模式図である。
【図10】本発明の第2実施形態にかかるウェブ継ぎ装置における要部構成を示す模式図であって、図9におけるA矢視図である。
【図11】本発明の第2実施形態にかかるウェブ継ぎ装置における要部構成を示す模式図であって、図9におけるB矢視図である。
【図12】(a)〜(c)は本発明の第2実施形態にかかるウェブ継ぎ装置を用いたウェブ継ぎの手法を説明するための図である。
【図13】(a),(b)は本発明の第2実施形態にかかるウェブ継ぎ装置のウェブ切断状態を説明するための図である。
【図14】本発明の第2実施形態にかかるウェブ継ぎ装置における第1の変形例を説明する図である。
【図15】本発明の第2実施形態にかかるウェブ継ぎ装置における第2の変形例を説明する図である。
【図16】本発明の第2実施形態にかかるウェブ継ぎ装置における第3の変形例を説明する図である。
【図17】本発明の第2実施形態にかかるウェブ継ぎ装置における他の変形例を説明する図である。
【図18】本発明の第2実施形態にかかるウェブ継ぎ装置における他の変形例を説明する図である。
【図19】従来のウェブ継ぎ装置の一例を示す図である。
【図20】従来のウェブ継ぎ装置によるウェブ継ぎ部を示す図である。
【符号の説明】
1 製品巻取りロール
2 大径ロール(新ロール)
2′ 小径ロール(旧ロール)
3,3′,3″,3a〜3f ウェブ
4〜6及び10 ガイドロール
7 紙切りナイフ(スリッタ)
8 巻取りドラム
12 通紙手段としての通紙装置
15 ピンチロール
18 第2の保持手段としての上部吸引箱(サクションボックス)
19 第1の保持手段としての下部吸引箱(サクションボックス)
20 ウェブ重ね切り兼片面接着テープ貼付装置
21 把持部材としてのつかみポール
22,22′ 無端部材としてのチェーン
23 片面接着テープ貼付装置
25,25′,25″ 移動台
27,27′ 貼付手段を構成する片面接着テープ供給装置
28 バネ
29 横ビーム
31 切断手段としての回転刃又は回転カッタ
32 チューブ
33,33′ 貼付手段を構成するテープ受け
34,34′ 接合部材としての片面接着テープ
35 駆動源(モータ)
36 ヒンジ
100 第1のユニット
200 第2のユニット
115 中空部材としてのサクションロール
118,118′ 駆動力伝達部材としての駆動軸
119 摺動軸受け
120 ウェブ重ね切り兼片面接着テープ貼付装置
121,121′ すくいポール
122 サクション孔(吸引孔)
123,123′ 3重の円筒
124,124′ 引き戻し用バネ
128,128′ 上支点
129,129′ 下支点
134 貼付手段を構成する片面テープ吸引箱(片面テープ吸引ボックス)
135 駆動源
136,136′ 摺動レール
137,138 貼付手段を構成する片面テープアプリケータ
140,140′ スライドモータ
142,142′ 固定ベース
145,145′ 駆動モータ
146 ウェブ抑え手段としてのシート受け金
147 押し付けローラ
W ワインダ

Claims (17)

  1. 大径ロールからウェブを巻出し製品ロールを製造する際に、該大径ロールが所定の外径よりも小径になると該小径ロールのウェブと新たな大径ロールのウェブとの切断端部を突き合わせて、この端部にテープを貼り付けることで2つのウェブを接合するウェブ継ぎ装置であって、
    該小径ロールのウェブの巻出しを停止した状態で該ウェブを保持する第1の保持手段と、
    該新たな大径ロールのウェブを巻出して該小径ロールのウェブと重なり合うように通紙する通紙手段と、
    該通紙された新たな大径ロールのウェブを保持する第2の保持手段と、
    該重なり合う両ウェブを巾方向に同時に切断する切断手段と、
    該小径ロールのウェブの下流側切断辺と該新たな大径ロールのウェブの上流側切断辺とに跨がって接合部材を貼付する貼付手段とをそなえている
    ことを特徴とする、ウェブ継ぎ装置。
  2. 該両ウェブに所定の張力が付与されていることを特徴とする、請求項1記載のウェブ継ぎ装置。
  3. 該第1及び該第2の保持手段が、該通紙方向にオフセットされた位置で該両ウェブを互いに反対側から保持するよう配設され、該切断手段が、該オフセット領域内に位置するよう該第1及び該第2の保持手段のいずれか一方の側に設けられ、該貼付手段が該オフセット領域内に位置するよう該第1及び該第2の保持手段のいずれか一方又は両方に設けられている
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載のウェブ継ぎ装置。
  4. 該第1及び該第2の保持手段が、該両ウェブから離隔する待機位置へ移動可能に構成されている
    ことを特徴とする、請求項3記載のウェブ継ぎ装置。
  5. 該第1及び該第2の保持手段が、負圧による吸引力により該両ウェブを保持するサクションボックスとしてそれぞれ構成されている
    ことを特徴とする、請求項3又は4記載のウェブ継ぎ装置。
  6. 該貼付手段が、該第1及び該第2の保持手段による該ウェブの保持前にウェブ巾方向に所定長さの一本の該接合部材を予め保持可能に構成されている
    ことを特徴とする、請求項1又は3記載のウェブ継ぎ装置。
  7. 該貼付手段が、該ウェブ巾方向に移動しつつテープ状の該接合部材を該ウェブに貼付可能に構成されている
    ことを特徴とする、請求項1又は3記載のウェブ継ぎ装置。
  8. 該切断手段が、該ウェブ巾方向に移動しつつ該ウェブを切断する回転刃として構成されていることを特徴とする、請求項1又は3記載のウェブ継ぎ装置。
  9. 該貼付手段が、該接合部材を該ウェブに押圧する部材を有することを特徴とする、請求項1,3,6,7のいずれか1項に記載のウェブ継ぎ装置。
  10. 該保持手段と該切断手段と該貼付手段とが1つのユニットとして構成されている
    ことを特徴とする、請求項1又は3記載のウェブ継ぎ装置。
  11. 該保持手段よりも下流側に、該両ウェブの接合部分を押圧するピンチロールが配設されている
    ことを特徴とする、請求項1又は3記載のウェブ継ぎ装置。
  12. 該通紙手段が、ウェブ巾方向の両側に各々回動自在に配設され回動軌跡の一部に該通紙方向を含む一対の無端部材と、該一対の無端部材間に掛け渡され該新たな大径ロールのウェブの先端を把持しつつ回動する把持部材とにより構成されている
    ことを特徴とする、請求項1又は3記載のウェブ継ぎ装置。
  13. 該通紙方向が、略鉛直方向であることを特徴とする、請求項12記載のウェブ継ぎ装置。
  14. 該通紙手段が、複数の吸引孔を有する中空部材をそなえ、該中空部材が、該新たな大径ロールのウェブの先端を吸引力により把持しつつ所定位置へ移動し、かつ該所定位置で該大径ロールのウェブを吸引しつつ回転することにより該大径ロールのウェブを鉛直方向に通紙するよう構成されていることを特徴とする、請求項13記載のウェブ継ぎ装置。
  15. 大径ロールからウェブを巻出し製品ロールを製造する際に、該大径ロールが所定の外径よりも小径になると該小径ロールのウェブと新たな大径ロールのウェブとの切断端部を突き合わせて、この端部にテープを貼り付けることで2つのウェブを接合する継ぎウェブ生成方法であって、
    該小径ロールのウェブの巻出しを停止し該ウェブを保持するステップと、
    該新たな大径ロールのウェブを巻出し該小径ロールのウェブと重なり合うように通紙するステップと、
    該通紙された新たな大径ロールのウェブを保持するステップと、
    該重なり合う両ウェブを巾方向に同時に切断するステップと、
    該小径ロールのウェブの下流側切断辺と該新たな大径ロールのウェブの上流側切断辺とに跨がって接合部材を貼付して該両ウェブを接合するステップとをそなえていることを特徴とする、継ぎウェブ生成方法。
  16. 該両ウェブの接合後、該両ウェブの接合部分を押圧するステップをそなえていることを特徴とする、請求項15記載の継ぎウェブ生成方法。
  17. 上記各ステップを該両ウェブ双方に所定の張力を付与した状態で行なうことを特徴とする、請求項15又は16記載の継ぎウェブ生成方法。
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