JP3587526B2 - ウェブ材料のリールの自動交換装置およびその方法 - Google Patents

Description

技術分野
本発明は、巻き戻し機に供給された第一ウェブ材料が巻き戻される第一リールを、第二ウェブ材料が巻き付けられる第二リールと自動的に交換し、また、リールの軸と平行な方向に移動可能であるリールを支持する対を成す支持部と、第一ウェブ材料の後端部を保持する保持部材を備えた移動要素と、第一ウェブ材料の後端部を第二ウェブ材料の前端部に対して押圧する押圧手段とを有する装置に関するものである。
先行技術
紙変換ラインでは、径大なリールから巻き戻されたウェブ材料が巻き戻し機に供給される。換言すれば、巻き戻し機は、リールから巻き取られたウェブ材料と共に、より径小で本来のリールと等しい長さを有する複数のログまたはロールを形成する。次にログは、トイレットペーパーやキッチンペーパーのような短い小型のロールにカットされる。二つの個別のリールから取った二枚の薄いウェブ材料を重ねて巻き戻し機に供給し、このウェブ材料をリールの巻き戻しの最中に結合するものもある。
一つのリールから供給されるウェブ材料を使い切った時点で、そのリールを新しいリールと交換し、使い切ったリールから取ったウェブ材料の後端部を、新しいリールの前端部と結合する必要がある。この操作を行うように設計された装置は多数ある。例えば、米国特許明細書第４、629、531号には新しい未使用のリールを手作業で吸引台にセットするシステムが説明されている。リールから供給される使用中のウェブ材料を使い果たすと、そのウェブ材料は隣接した二つの吸引箱により吸い上げられ、二つの吸引箱間の線に沿って横に切断され、これによって生じた後端部を、吸引台の上にセットした新しいウェブ材料の前端部と接着する。この目的のために吸引台は、その上に設けられた吸引箱に向かって揺動するようになっている。この装置は非常に複雑で労働力を必要とする。さらにこの装置は、紙の通路を仮定した配置をしなければならないため、ティッシュペーパー変換ラインにおいて容易に使用することができない。
リール交換の自動操作、および使い切ったウェブ材料の後端部と新しいリールに巻き取られたウェブ材料の前端部とを結合する自動操作については、イタリア特許明細書第Ｂ−1213819号に吸引箱を備えた揺動腕部を有する装置が開示されており、この装置は、使用中のリールに巻き取られたウェブ材料を殆ど使い切った時点でリールの芯上に配置され、ウェブ材料の後端部を、巻き戻し機と接続した状態で吸い上げる。次に、ウェブ材料の後端部が揺動腕部によって移動される吸引箱に接着した状態で、揺動腕部は使用済みのリールの芯から離される。使用済みのリールは新しいリールと交換される。揺動腕部が動いて新しいリールの円筒状の外面と接触するため、吸引箱に保持された後端部は新しいリール上に配置され、適切な角度で配置されたこのリールのウェブ材料の最も外側の巻きに対して押圧される。ウェブ材料の二枚の層を接着するには、適切な形に準備した両面接着テープを使用する。
この装置は構造が単純であり、リールの交換およびウェブ材料の二枚の層の結合が迅速で、さらに作業者の介在の必要を大幅に削減するものである。しかしながら、殆ど完全に使い切ってからでないと使用中のリールを交換することがでいないという欠点がある。だが実際には、リールの巻き戻し開始から使い切るまでの作業の途中で使用中のリールを交換しなければならない場合が頻繁にある。これはリールに巻き取られたウェブ材料の層に欠陥もしくは破損があった時に起こる。この場合、リールを停止してウェブ材料を切断し、欠陥部分を除去した上で二枚のウェブ材料の端部を再び結合させて、ウェブ材料の巻き戻し作業と巻き戻し機への供給の作業を再開しなければならない。
処理機へ供給される第一ウェブを巻き取る第一リールを、第二一ウェブを巻き取る第二リールと自動的に交換する装置は、米国特許明細書第4,392,912号明細書から公知である。この装置は特に、煙草製造用の軸方向長さの非常に制限されたリール用に設計されている。この装置は、リールの軸線に平行な方向に動くことのできるリールの一対の支持体と、上記支持体の各々に固定され、上記第二一ウェブの先導端に対するそれぞれ第一保持部材とを有し、各第一保持部材は、横方向待機位置と上記第一ウェブの後端に対する第二保持部材と整列した位置との間で相応した支持体と共に動くことができ、上記第二保持部材は固定要素で支持されている。また、上記第二一ウェブの先導端に対して上記第一ウェブの後端を押圧してこれら端を互いに接合させる押圧手段が設けられる。切断手段は上記第一ウェブを切断し、上記後端を形成する。上記押圧手段及び上記切断手段を支持しかつウェブの送り方向に対して直角方向に動くことのできるユニットによって切断及び接合が行われる。二重アクチュエータが設けられ、第一アクチュエータは、吸引板を備えた固定要素に向かってユニットを動かし、また第二アクチュエータは吸引板の上流の切断通路内へ切断刃を動かす。
発明の開示
本発明の目的は、使用済みのリールだけでなく、使用中のリールを作業中に随時交換することが可能なリール交換装置を提供することにある。
本発明の別の目的は、空リールまたは欠陥リールを別のリールと交換することが可能であるため、変換ラインの中断時間を最低限に短縮し、作業者が装置の内部に触れることを回避できる装置を提供することにある。
本発明のさらに別の目的は、既存の装置よりも単純で小型な結合装置を提供することにある。
これらのおよびの他の目的と利点は、後述の説明により当業者に明白となり、本質的には冒頭に示したタイプの装置を使用することによって得ることができる。すなわち、後縁部の保持手段を支持する要素は、関連した支持体から離れる方向に第一ウェブの後縁部を動かすように可動であり、また第二ウェブの先導縁部を保持する保持部材の各々は、第二ウェブの先導縁部を保持する部材が接近するようにされるささえ面と組合され、上記ささえ面は、それぞれの先導縁部を保持する部材と一体に動くことができ、かつ相応したリールから巻き戻されるウェブの前進方向に対して上記保持部材の前方に配置される。
この装置において、第一リールを交換する際に、第一ウェブ材料の後端部の保持手段を支持する移動要素が移動し、切断によって生じた自由端部を保持部材と共に掴持する。この操作の実行は使用中のリールの直径に関係なく随時可能である。つまりリールが殆ど巻き戻された状態、巻き戻しを開始して間もない状態、または半分巻き戻した状態のいずれであっても構わない。これにより、ウェブ材料に欠陥を発見した時点で供給を停止することが可能となる。新しいリールが、ラインに対して側方にある待機位置から操作位置へと移送される。新しいリールの自由前端部は事前に、第二ウェブ材料の前端部を保持する保持部上に正確に配置されている。この操作は変換ライン外でいつのまにか行われている。言い換えればこの操作のために余分な時間を使うことがない。
両保持部材に吸引部材を使用することができる。また、切断手段を独立した部材上に設けて移動する方法も考えられるが、第一ウェブの後端部を掴持するべく設計された保持部材を備えた移動要素上に、切断手段を配置することもできる。巻き戻し最中のウェブ材料の後端部を保持する保持部材を、例えばスライドユニットのような横行する移動装置または揺動腕部に設けることが可能である。これは切断手段についても同じであり、保持部材として働く同揺動腕部または同スライドユニット上、または独立した揺動腕部もしくはスライドユニット上に設けることができる。
本発明による装置の好ましい具体例において、第二ウェブ材料の前端部を保持する保持部材は、前述のリールから供給されるウェブ材料の供給方向に対して側方向に移動可能なキャリッジによって移送される。二つのリールを支持する二つの支持部を備えた前記キャリッジの一方は、操作位置に配置されている。しかしながら二つの支持部は、同列上に並び、合併した方法で接続または操作されるキャリッジ上に設けることができる。
本発明による装置のさらなる優のな特徴は請求の範囲に説明され、また後述の本文においてさらに詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
本発明は以下の記載および本発明の限定しない例として示す添付図面からより明確に理解することができる。図面において
第１図は、二つのリールを同時に使用した場合の、紙変換ラインのリール巻き戻し部の側面図を示すものである。
第２図は第１図と類似するが、使用するリールは一つのみである。
第３図は、第１図に示した紙変換ラインの部分に相当する部分を示す略平面図である。
第４図は第３図中のIV−IVの線で切った横断面図である。
第５図〜第７図はウェブ結合装置の、結合操作の連続した三段階を示すものである。
第８図は第５図〜第７図に示した装置の異なる具体例を示すものである。
発明の詳細な説明
以下の本文において結合装置は、この結合装置を採用することで特に有益となる紙変換ラインと共に説明されている。しかしながらこの装置は異なる紙変換ラインにも使用することができ、また異なる種類の材料を使用することができるが、連続供給される二枚のウェブ材料の結合に付随する問題と類似した問題が発生してしまう。
第３図は、一般にティッシュペーパーを製造する紙変換ラインの可能な外形を示す。符号１は、紙工場から届いた一つまたは複数の第一リールが巻き戻された部分を示している。第３図に示す例において、各ステーションは事前に結合しておいた二つまたはそれ以上の層により形成されたリールを巻き戻すことが可能であるが、巻き戻しステーション1A、1Bを設けて二つのリールを同時に巻き戻す。
二つのリールは各々ウェブ材料の層、好ましくは一層のウェブ材料から成る。ステーション1A、1Bから巻き戻された層は矢印ｆの方向に向かって、符号３で示すエンボシングユニット、または印刷ユニットに供給され、続いて、符号５で示す巻き戻し機に供給される。巻き戻し機５は、二枚またはそれ以上の層から成るウェブ材料を、片側に配置されたホッパ容器７から出たボール紙の芯上に巻き戻す。芯はコンベヤシステム11によって、例えば巻き戻し機への挿入路に沿ってホッパ容器７から取り出されて糊付けされる。エンボシングユニット３と巻き戻し機５はどのようなタイプのものでも良く、これらはそれ自体公知である。特に巻き戻し機５にはセントラルタイプか、もしくは表面巻き戻し機、または中心の巻き芯なしで操作するタイプを使用することが可能であり、巻き戻し機の操作原理は本発明による装置に影響を及ぼさないものである。巻き戻し機はまた、長さが第一リールの長さよりも短い複数のロールを同時に製造するために使用されるタイプのものを使用しても良い。上述のような巻き戻し機は、従来のログの直径よりも径大な産業ロールの製造に頻繁に使用されている。二つのキャリッジ13A、13Bがセクション１に配置されているが、両方共比較的類似しているため、以下においてはこの内の一つのみについて説明する。各々のキャリッジ13A、13Bは、関連する巻き取られたウェブ材料のリールBX、BYに対する、対を成す支持部15X、15Yを設けている。第４図の断面図には、キャリッジ13Aと共に、支持部15X上の空リールBXと、支持部15Y上の新しいリールBYを示す。
各キャリッジ13A、13Bは、クロスピース19で結合された対を成す縦長部材17により構成されている。縦長部材17は関連するローラ案内21（13A、13Bの各々に二つずつ）内に案内される。ローラ案内21は基板に固定されている。案内21はラインの幅にかけて側方向にのびているため、ラインの側面に障害物を形成することはない。キャリッジは案内21以外に、各キャリッジの端部付近に配置された、対を成す二つのホイール23によっても支持されている。第４図に明確に示すように、キャリッジの端部に設けられ、案内21によって案内されていないホイール23は、地面に配置されてキャリッジの重量の一部を伝達する。一方、キャリッジの関連する部分の重量が案内21に伝達されるため、他のキャリッジの対には実質的に荷重がない。
符号25は概略的に駆動ユニットを示す。駆動ユニットは、ラック29がピニオン27の手段により関連するキャリッジと一体係合しており、キャリッジをf13に向かって側方向に動かすものである。
第３図に示す外形において、キャリッジ13AのリールBX、キャリッジ13BのリールBYから巻き戻された二つのウェブ材料は、エンボシングユニット３と巻き戻し機５に供給され、関連するリールの支持は変換ライン１、３、５に整列される。二つのリールBY、BXは、キャリッジ13Aの支持部15Y、キャリッジ13Bの支持部15X上に各々配置され、使用済みのリール交換を待つ。リール交換は、一方のおよび／または他方のキャリッジを、f13の方向に横断させることで行う。二つのキャリッジ13A、13Bのリール交換を同時に行う必要はなく、ほとんどの場合別々に行われる。側方向に移動可能なキャリッジを使用することで、キャリッジ上のリールを変換ラインの外側の側位置に設けることができ、一方でリールから操作位置に巻き戻されたウェブ材料が同じキャリッジより供給される。
特に第１図に示すように、二つのステーション1A、1Bからの二つのウェブ材料NA、NBは、案内ローラ31、32、33、34の周囲を走行し、結合してユニット３、５に供給される単一のウェブ材料Ｎを形成する。
第２図はウェブ材料Ｎが単一リールから巻き戻される場合を示す。同時に使用するリールの数と、巻き戻し機５に供給されるウェブ材料Ｎを形成する層の数は、製造する製品のタイプによって変えることができるので、本発明の目的とは無関係である。
各リールは、一本のベルトまたは複数のベルトのセットの手段37により巻き戻される。各ベルト37は、少なくとも一つが駆動された（一般には滑車41）三つの滑車39、41、43の周囲を走行する。滑車39と41は関連する揺動腕部45によって移動される。
揺動腕部45は軸45A周辺で、機械の固定された構成部Ｓに蝶着されている。反対に、滑車43は47Aにおいて腕部45に蝶着された補助腕部47によって移動される。腕部45と補助腕部47との中間には、空気圧シリンダおよびピストンシステムのような弾性システム48（第２図にのみ簡略に図示）を設けてベルト37の張力を維持する。
腕部45は、腕部45が移動させる関連した部材と共に、符号51で概略的に示すホイストのケーブル手段49により懸吊される。腕部45の角位置は、ケーブル49を巻き戻す、または再び巻き付けるホイスト51の手段で調整する。
リールを巻き戻すには、ベルト37が十分な大きさのアークにかかるリールの外面と接触するまで、腕部45を第１図、第２図に示す位置から低下させる。これによりリール十分な摩擦力が生じてリールを回転させ、その結果ウェブ材料が巻き戻される。ベルト37の張力は弾性システム48により得られる。ベルト37が回転させられるとリールも回転し、リールからウェブ材料が供給されるためにリールの直径が徐々に減少し、その結果弾性システム48が伸張し、補助腕部47が揺動し、リールの直径が減少するのでベルトの緩みが補正される。
補助腕部47が所定の角位置に達すると、ホイスト51がケーブル49を伸張するべく操作されて腕部45を低下させる。補助腕部47が所定の角位置に達したか否かは、既知のタイプの位置検出器の手段、またはシリンダおよびピストンシステム48に取り付けられた線状タイプの検出器の手段によって検出する。腕部45が低下すると弾性システム48が再度押圧され、ベルトの最大張力が復活する。ケーブル49の伸張の程度は、補助腕部47の角位置、またはシリンダおよびピストンシステム48の位置を検出する検出器の手段によってさらに画定される。この検出器はホイストを始動させるものであることができる。また、特定の時間の後にホイストを停止する遅延ユニット手段、もしくはホイストの回転角度を画定し、それによりケーブルの伸張の程度を画定する符号器手段によりホイストの回転とケーブルの伸張を停止することが可能である。
上述のような巻き戻しシステムは、従来のシステムと比較して、リールの巻き戻しの最中に振動を開始する主要部（?mass）を抜本的に減少させるという利点を有する。実際、ケーブル49により懸吊された腕部45は、振動しない堅固なボディーとして働く。例えば、リールに巻き付けられたウェブ材料の巻き付けが不均等になり、リールが不完全な円筒形に形成されてしまうために起こる振動のようないかなる振動も、振動が非常に少ない補助腕部47と関連する滑車43に制限される。これは機械にかかる動応力とノイズの両方を制限する。
ケーブルとホイストシステム49、51を、第１図、第２図中に点線と符号52で示すように、油圧シリンダとピストンアクチュエータを交換しても上述のものと同じ利点が得られる。油圧アクチュエータにより腕部45が同様に堅固さを得る。
各キャリッジ13A、13Bは、ウェブ材料の後端部と、新しく交換したリールからのウェブ材料の前端部とを結合するために使用される、符号61で示した装置と関連する。
第１図、第２図において単純かつ概略的に示した装置を、第５図、第７図では異なる配置で示している。装置61は、関連するキャリッジ13A、13Bに設けられた部材、または機械の固定枠に設けられた部材と同じものをいくつか備えている。
キャリッジ13はクロスピース63を備えており、クロスピース63の上部には、キャリッジが移動するf13の方向に向かって、少なくとも切断されるウェブ材料の横の寸法と等しい距離においてのびる切断溝またはカウンタブレード67を画定する部分65が設けられている。キャリッジ13が、一方が使用され、他方が休止している状態の整列した二つのリールを有しているため、部材63、65、67、69がキャリッジの長さ全体にかけてのびる。換言すれば、リールの軸寸法の二倍以上の長さでのびる。反対に、部材63、65、67、69の整列した二つのセットが供給され、各々関連するリールを支持する。
クロスピース63の下の一定の距離をおいた場所には、切断溝67の開口部と同方向に面した通気吸引壁69Aと共に、第一保持吸引部材69が設けられている。
対を成す平行な揺動腕部71は軸71Aを軸として蝶着されており、シリンダとピストンのアクチュエータもしくは同タイプのアクチュエータにより操作され、また装置に設けられた構造部Ｓに固定されている。揺動腕部71は、通気吸引壁75Aを伴った箱型クロスピースの形に形成された第二保持吸引部材75を移送する。第二保持吸引部材75を形成する箱型クロスピースは、ブロック79の手段により固定され、溝もしくはカウンターブレード67と相互作用するブレード77と関連する。
第二保持吸引部材75および関連するブレード77は、横断案内に沿って側方に移動可能なスライドユニットにより移送される。
ブレード77は帯状の刃または歯付きの刃であり、ウェブ材料の切断の際に溝67側に対してウェブ材料を押圧するための、押圧可能な材料の一片を有している。ブレードの側部に沿って帯状に形成された押圧可能材料は、ブレード77を部分的もしくは完全に被覆するべくのびるようにすることができる。
本装置は対を成す圧力ローラ81、83を設けており、第一圧力ローラ81は揺動腕部71の軸71Aと同軸の固定された軸を有している。第二圧力ローラ83は、87において装置の構造部に蝶着された対を成すブラケット85により移送され、またシリンダとピストン、もしくは相当するアクチュエータ89によって揺動される。
装置61の操作を以下に説明する。
ラインの通常操作において、ウェブ材料N1はリールから巻き戻され、関連するキャリッジ13によって移送されるローラ91と、構造部Ｓにより移送されるローラ93とにより案内される。次に、装置に設けられた部材63、65、69、83と部材71、73、75、77、81間の通路に沿ってウェブ材料N1が供給される。この状態では、圧力ローラ81、83は最大距離に於いて離間し、ブレード77は溝67と非係合位置にある（図６）。
ウェブ材料N1に新規リールを供給するためにリールを交換する必要がある場合、変換ラインは停止し、アクチュエータ73が、対を成す揺動腕部71を左方向に揺動し、これによりブレード77が溝67と相互に作用する。その結果、ウェブ材料N1が二つの案内ローラ91、93の中間位置において切断される。この切断により生じたウェブ材料の後端部または後尾部は、第二吸引部材75の通気壁75Aとクロスピース63の対向面との間で保持される。この状態にある装置61を第５図に示す。
第二吸引部材75の内部で吸引を維持する吸引システムが作動するとウェブ材料N1の後端部が吸引壁75Aの外面に付着し、その結果、対を成す揺動腕部71が右方向に揺動し、第二吸引部材75がウェブ材料N1の後端部をキャリッジ13から遠ざける。吸引はウェブ材料N1の後端部が第二ウェブ材料と結合するまで続き、ウェブ材料N1の後端部を定位置に保つ。
この時点で、キャリッジ13は新規リールが設置された他の支持を変換ラインの隣に搬送するために、f13の方向に横行可能である。新規リールに巻き取られたウェブ材料N2の前端部は、キャリッジ13に一体に設けられた第一吸引部材69の通気吸引壁69Aの外面に予め配置されている。両面粘着材BAもまた、ウェブ材料N2上のクロスピース63と関連する位置に事前に配置されている。
本発明による装置においてキャリッジ13が横行した状態を第６図に示す。
この時点で、圧力ローラ83を圧力ローラ81に対して押圧することにより、また、ラインが再び作動することにより二つのウェブ材料N1、N2が結合する。二つの圧力ローラ81、83のうち最低一つが、以下に示す方法により適切に駆動される。ラインが再び作動すると、ウェブ材料N1の後端部とウェブ材料N2の前端部が圧力ローラ81と83の間を通過し、この際、両ローラによる圧力のためにウェブ材料N1の後端部が、ウェブ材料N2に付けられた両面粘着材BAと接着する。このように、ローラ81、83間を通過すると二つのウェブ材料N1、N2が結合する。
装置61の具体例を僅かに変化させた具体例を第８図に示す。第５図、第７図中の部品と同一の部品は、第８図中でも同じ符号で示している。
第８図に示す装置が第５図、第７図に示す装置と異なる点は二つのウェブ材料が、対を成す圧力ローラと両面粘着材によってではなく積層接合ユニットにより結合することである。そのため、二つの圧力ローラ81、83の代わりにシリンダ101を設けており、シリンダ101は鋼鉄または他の適切な材料から成り、ウェブ材料の結合の際に相当な力でシリンダ101に対して押圧される一組の車輪103と相互作用する。車輪103の表面には既知の方法によってローレット切りまたはフライス削りが施されているため、シリンダ101に対して押圧されると、車輪103とシリンダ101との間に配された紙の層が結合する。車輪103には圧力ローラ83にかかる圧力とは異なる圧力がかかるため、ブラケット85とアクチュエータ89の代りに適当な支持および操作システムを設けている。符号105で示す車輪の操作システムには既存のタイプのものを使用することができるので、ここではこれ以上の詳細な説明を省く。
車輪103とシリンダ101を逆に配置することも可能である。
積層接合によるウェブ材料N1、N2の結合は、両面粘着材を使用する結合と比べて有利な点がいくつかある。第一に、ウェブ材料への両面粘着材の付着を省略できる。第二に、巻き戻し機５によって製造された、ウェブ材料の結合部分を含むログが排除されるので、両面粘着材を使用しないことにより、直接ビータに戻される排除されたログの再利用が簡単になる。
上述のような利点は、違った積層接合の方法、例えばウェブ材料にかかる連続した側方積層接合でも得ることができる。この場合、一組の車輪103ではなく単一の車輪を使用するが、この車輪は、リールから巻き戻されたウェブ材料の横の長さにかけて側方移動が可能で、シリンダ101と相互作用の関係にあるキャリッジ上に取り付けられている。車輪を備えたキャリッジは、独立したモータによって駆動される。
上述のような結合装置の操作から、リールを巻き戻している間いつでも操作を開始することができ、その時点で操作がリールの直径に依存するものでは全くないことが明白である。このため、例えばウェブ材料に欠陥や破損があった場合、リールが完全に巻き戻されていなくてもリールからのウェブ材料の供給を中断することができ、且つ、新しいリールと交換して作業を継続することができる。交換したリールはライン外に排出されるため、作業員がリールからウェブ材料の欠陥部分を除去することが可能であり、そのリールを再び使用することができる。
前述の説明を通して参照したキャリッジは、適宜操作位置に配置される二つのリールのための二つの支持を備えた単一のものであるが、リール一つ用の支持を一つ備えたキャリッジを、互いに隣接した状態で二つ以上使用することも可能である。この場合、各キャリッジに溝67、クロスピース63、保持吸引部材69が設けられている。
図面は本発明の実例を説明することにより実証される具体例のみを示しており、前記発明の概念の範囲を逸脱しない限り、発明の形状および配置を変えることが可能である。請求の範囲中の参照符号は、単に具体例と図面を参照しながら請求の範囲の読解を容易にするためのものであり、請求の範囲による保護の範囲を限定するものではない。

Claims (8)

1. 巻き戻し機に供給された第一ウェブ材料（N1）が巻き戻される第一リール（BX）と、第二ウェブ材料（N2）が巻き付けられる第二リール（BY）とを自動 的に交換する装置において、同装置は、リールの軸と平行な方向に移動可能である前記リール（BX、BY）を支持する少なくとも一対の支持部（15X、15Y）と、上記支持部（15X、15Y）の各々に固定され、上記第二ウェブ材料（N2）の先導端に対するそれぞれ第一保持部材（69、69A）とを有し、各第一保持部材が、横方向待機位置と上記第一ウェブ材料（N1）の後端に対する第二保持部材（75、75A）と整列した位置との間で相応した支持部と共に動くことができ、上記第二保持部材が要素（71）で支持され、また、上記第二ウェブ材料の先導端に対して上記第一ウェブ材料（N1）の後端を押圧してこれら端を互いに接合させる押圧手段（81、83;101、103）を有し、さらに上記第一ウェブ材料（N1）を切断し、上記後端を形成する切断手段（77）を有し、
   上記第二保持部材（75、75A）を支持する前記要素（71）が、関連した支持部（15X、15Y）から離れる方向に第一ウェブ材料（N1）の後縁部を動かすように可動であり、また第一保持部材（69、69A）の各々が、第二保持部材（75、75A）の接近するようにされるささえ面（63）と組合され、上記ささえ面が、それぞれの第一保持部材（69、69A）と一体に動くことができ、かつ相応したリールから巻き戻されるウェブの前進方向に対して上記第一保持部材の手前側に配置されることを特徴とする装置。
2. 前記の二つの支持部が、リールの軸に対して平行に移動可能なキャリッジ（13A;13B）上に取り付けられていることを特徴とする請求の範囲１に記載の装置。
3. 前記切断手段（77）が前記移動要素（71）によって移送されることを特徴とする請求の範囲１または２に記載の装置。
4. 前記第一ウェブ材料（N1）の後端部を保持する前記保持部材（75）と、前記第二ウェブ材料（N2）の前端部を保持するとが吸引部材であることを特徴とする請求の範囲１〜３のいずれか一項に記載の装置。
5. 前記ささえ面（63）が、前記切断部材（77）が貫通するカウンタブレードまたは溝（67）と関連することを特徴とする請求の範囲１に記載の装置。
6. 前記押圧手段（81、83;101、103）がウェブの送り運動に対して移動要素（71）の下流に配置されていることを特徴とする請求の範囲１〜５のいずれか一項に記載の装置。
7. 前記押圧手段が、第一ウェブ材料（N1）の後端部と第二ウェブ材料（N2）の前端部が積層する範囲に両面粘着剤（BA）を取り付けた位置において、前記二つのウェブ材料（N1、N2）を押圧する二つの押圧ローラ（81、83）を設けていることを特徴とする１〜６のいずれか一項に記載の装置。
8. 前記押圧手段が、接着剤を使用せずに前記第一ウェブ材料（N1）と前記第二ウェブ材料（N2）を直接結合させる積層接合システム（101、103）を備えていることを特徴とする請求の範囲１〜６のいずれか一項に記載の装置。

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