JP3720810B2 - ロール原紙の不良部分除去装置および不良部分除去方法 - Google Patents

ロール原紙の不良部分除去装置および不良部分除去方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は傷や皺等の不良部分を含むロール原紙から不良部分を除去して再生ロール原紙を製造する不良部分除去装置および不良部分除去方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図9は、従来の不良部分除去設備180のシステム構成の一例を示している。本設備は製紙工場や加工工場での生産工程中に発生した傷や皺等の不良部分を含んで巻き取られた不良部分を含むロール原紙181を巻き出して、用途に応じた紙幅に裁断するとともに不良部分を除去し、良質の部分のみを巻き取って再生ロール原紙183を製造するためのもので、その構成や作用について以下に説明する。
【0003】
図9において、不良部分を含むロール原紙181は、図示しない保管場所から、クレーンその他適宜の公知の手段によって運ばれ、アンワインダ184に回転自在に組み付けられた後、不良部分を含むロール原紙181から所定の張力を保ってウエブ185が繰り出されるようになっている。
更に、ウエブ185はガイドロール186a,186bを経て、スリッタセクション187で回転刃等を用いて連続的に裁断されるように構成されている。
スリッタセクション187で所定の幅に裁断されたウエブ185はガイドロール186c,186dを経てワインダ188によって、コア182に巻き重ねられて、再生ロール原紙183が製造される。
【0004】
ワインダ188にも種々の方式のものがあるが、図9では2ドラム方式を示しており、架台198に設けられた軸受195で回転自在に支持された2組のワインダドラム196a,196bが設けられている。このワインダドラム196は図示していないモータによって回転駆動されるように構成されている。
この2組のワインダドラム196の間にコア182を装着し、押えロール189で押さえながらコア182にウエブ185を巻き重ねて巻き取っていく。
【0005】
押えロール189に連結しているエアシリンダ199によって、押圧力を適度に加減してワインダドラム196とコア182との間のニップ圧力を調節し、ワインダドラム196を回転駆動することにより、摩擦力によって回転するコア182にウエブ185が巻き取られて再生ロール原紙183が製造される構成になっている。
【0006】
また、起動時や運転中、及び減速・停止時にウエブ185の張力が変動すると、蛇行、皺や破れ等のトラブルの原因となるので、アンワインダ184において、適当なブレーキ力を発生させて張力を一定に保つとともに、設備中間には図示していない蛇行を修正するための機器を配設してウエブ185を正常に走行させるようにしている。
【0007】
再生ロール原紙183を所定の長さに巻き取った後は、不良部分除去設備180の運転を停止し、ウエブ185を幅方向に切断して、紙端をテープ等で貼合する。次いで、入り側のワインダドラム196aの軸上に回転自在に取り付けた再生ロール原紙取り卸しレバー192を、そのレバー192に連接したアーム193をエアシリンダ194を伸長させることで、矢印の方向に回転させて再生ロール原紙183を架台197に支持されたロール原紙取り卸し台200へ移送する構造としている。再生ロール原紙183は図示していない公知の手段によって系外に搬出される。
【0008】
次に不良部分の除去方法について説明する。不良部分を含むロール原紙181より巻き出された傷や皺等の不良部分は、一旦ワインダ188に巻き取ったことを確認した後に不良部分除去設備180の運転を停止する。不良部分は予め判っており、前工程で不良情報の入手やマーキング等による表示手段によって識別が可能な状態にある。オペレータはこれらのデータを用い、更に、目視による確認をしながら不良部分除去設備180の運転や停止を行っている。
【0009】
次いで、図10に示す要領で不良部分191の除去を行う。すなわち、図に示すように、先ずオペレータ190はロール原紙取り卸し台200に上がり、不良部分191を再生ロール原紙183の全幅にわたってカッター等で切断する。次いで再生ロール原紙183の紙端をテープ等で接着して止めた後、ワインダドラム196を回転させて不良部分191を引き出して排出する。その後に再生ロール原紙取り卸しレバー192を矢印の方向に作動させて、再生ロール原紙183をロール原紙取り卸し台200へ移送する。また、不良部分を除去した後、更に継続して巻取りを行う場合にあっては、後続のウエブ185を、ワインダドラム196の回転によって不良部分191と一緒に引き出し、不良部分191を排出した後に、先行のウエブにテープ等で貼合する接続作業をオペレータが行うことになる。
【0010】
以上に説明したように、ロール原紙からの不良部分の従来の除去方法は、その都度オペレータ190が機内に立入って作業する必要があり、非常に危険を伴う作業になり、かつ重労働で作業に長時間を要し、作業効率が悪い。
また、不良部分191を切断するとき、再生ロール原紙183に不良部分を残さないよう、正常紙まで余分に切断してしまうため、製品分留りが悪くなる。
さらに、不良部分191の切断・除去後の後続ウエブと再生ロール原紙端部との再接着作業は正確、かつ、均一な仕上げを要求される手作業であるため、熟練した技術を必要とする。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来のロール原紙不良部分除去システムが前記した問題点を有していたことに鑑み、安全且つ効率的であるとともに熟練した技術を必要とせずに不良部分のみを除去することができるロール原紙の不良部分除去装置及び除去方法を提供することを課題としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するために、ロール原紙から、その中の傷や皺等の不良部分を除去して再生ロール原紙を製造する装置であって、ロール原紙の巻出し装置と巻出されたロール原紙を再生ロール原紙として巻取る巻取り装置との間に、除去する前記不良部分の前を横方向に切断する切断線の前後の位置でロール原紙に互いに間隔を保って接続用の複数の両面接着テープを予め貼付けるためのテープ貼付装置と、前記不良部分を除去するためにロール原紙を横方向に切断するための切断手段と、切断されたロール原紙の不良部分を除去する不良部分除去手段と、前記不良部分を除去した後のロール原紙の切断された端どおしを前記両面接着テープにより貼り付けて継ぎ足すための接続手段と、を設け、前記テープ貼付装置が、互いに間隔を保って複数の両面接着テープを保持しておくためのテープ貼りロールを有するとともに、同テープ貼りロールに前記両面接着テープ貼り付けのため所定角度の回転を行わせる駆動部を備えたことを特徴とするロール原紙の不良部分除去装置を提供する。
【0013】
本発明によるロール原紙の不良部分除去装置においては、巻出されたロール原紙に傷や皺等の不良部分が見い出されると、その不良部分の前の位置で紙切断手段によってロール原紙を横に切断し、その不良部分を不良部分除去手段によって除去し、不良部分を除去した後のロール原紙の端どおしを接続手段によって接続して、不良部分の無い再生ロール原紙を自動的に、かつ、安全に巻取ることができる。
【0014】
また、本発明によるロール原紙の不良部分除去装置において、ロール原紙を不良部分の前で切断する切断線の前後の位置でロール原紙に互いに間隔を保って貼る接続用の複数の両面接着テープを予め貼付けるためのテープ貼付装置を設けてあり、ロール原紙から切り離された不良部分の先端には両面接着テープを貼り付けることができるので、その両面接着テープが貼り付けられた不良部分の先端を不良紙コアに付着させて巻き取ることができ、また、不良部分の前のロール原紙の切断された端にも両面接着テープが貼り付けられるので、不良部分を除去した後のロール原紙の先端をその両面接着テープを使って不良部分の前のロール原紙に接続して再生ロール原紙として巻取ることができる。
【0015】
また、このテープ貼付装置、互いに間隔を保って複数の両面接着テープを保持しておくためのテープ貼りロールを有するとともに、そのテープ貼りロールに前記両面接着テープ貼り付けのため所定角度の回転を行わせる駆動部を設けた構造を有するものにしてあるので、このテープ貼りロールに予め両面接着テープを保持させておいて、それをロール原紙の不良部分の前の切断線の部分に当接させて所定角度回転させることによってロール原紙の切断線の前後の位置に複数の両面粘着テープを速やかに貼り付けることができて好ましい。
【0016】
本発明のロール原紙の不良部分除去装置において、ロール原紙の不良部分の前の切断線の前後で負圧によってロール原紙を吸引して保持する吸引保持手段を設けた構造にすると、切断されたロール原紙と不良部分の端がその吸引保持手段で保持されるので、それらの端が歪んだり、不用意に変位するのを防ぐことができ、均一な品質の紙継ぎができて好ましい。
【0017】
このように吸引保持手段を設けたロール原紙の不良部分除去装置において、この吸引保持手段によって先端部を保持された前記不良部分の紙送り方向を切換える紙送り切換え手段を設けた構造にすると、不良部分の先端をロール原紙の送りと別の方向に送って円滑に不良部分を除去することができるものとなる。
【0018】
また、前記した吸引保持手段を設けたロール原紙の不良部分除去装置において、不良部分を切断して除去された後の後続のロール原紙の先端部を負圧によって吸引保持して、前記した吸引保持手段によって負圧で保持されている前記不良部分の前のロール原紙の後端部分に重ね合わせて接続する接続手段を設けた構造にすると、不良部分を除去した後のロール原紙の先端を吸引保持して、それを不良部分の前のロール原紙の端に正確に接続することができ、不良部分を除いたロール原紙を再生ロール原紙として円滑、迅速に巻き取ることができる。
【0019】
また、本発明は、前記課題を解決するため、ロール原紙から、その中の傷や皺等の不良部分を除去して再生ロール原紙を製造する方法であって、不良部分を含むロール原紙の巻出しの工程と巻出されたロール原紙を再生ロール原紙として巻取る巻取りの工程との間に、除去する前記不良部分の前の切断線の前後の位置でロール原紙に互いに間隔を保って貼る接続用の複数の両面接着テープをテープ貼りロールに予め貼付ける工程と、前記不良部分の前方位置でロール原紙を横方向に切断する切断線の前後両側でロール原紙に前記テープ貼りロールに貼り付けられている前記両面接着テープを貼り付ける工程と、前記切断線に沿ってロール原紙を切断する工程と、切断された前記不良部分を巻き取る工程と、前記不良部分の後端を切断する工程と、前記不良部分が除かれたロール原紙の先端を前記不良部分の前のロール原紙の後端に接続する工程と、によって不良部分を除去したロール原紙を継続的に処理することを特徴とするロール原紙の不良部分除去方法を提供する。
【0020】
本発明のロール原紙の不良部分除去方法によると、ロール原紙の不良部分を除去するために、横方向に切断されたロール原紙の端と不良部分の端には、それぞれ両面接着テープが貼り付けられるので、その両面接着テープが貼り付けられた不良部分の先端を不良紙コア等にそのまま付着させることでその不良部分を容易に巻き取って除去することができるとともに、不良部分の後端を切断して除去した後のロール原紙の両面接着テープが貼り付けられた先端を、不良部分が除去された前方のロール原紙の後端に容易に接続することができる。
【0021】
た本発明によるロール原紙の不良部分除去方法において、ロール原紙を不良部分の前で切断する切断線の前後の位置でロール原紙に互いに間隔を保って貼る接続用の複数の両面接着テープをテープ貼りロールに予め貼付けるためのテープ貼付工程を設けてあるので、ロール原紙から切り離された不良部分の先端に対してその両面接着テープを容易に貼り付けることができる。
【0022】
また、そのテープ貼りロールに所定角度回転させる工程を設けることによってロール原紙の切断線の前後に複数の両面接着テープを速やかに貼り付けることができて好ましい。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図1〜図8に示した実施の一形態に基づいて具体的に説明する。図1に不良部分除去設備80を示す。図1はロール原紙81から再生ロール原紙83を製造するためのシステム全体の構成を示しており、一点鎖線で示す範囲の不良部分除去装置1を除く他の部分は、図9に示した従来技術とほぼ同様なので構成のみを簡単に説明する。
【0024】
不良部分を含むロール原紙81は、アンワインダ84に組み付けられ、不良部分を含むロール原紙81から繰出されたウエブ85はガイドロール86aを経由して、不良部分除去装置1にて処理を行う。続いて、ガイドロール86cを経てスリッタセクション87において、所定の幅に裁断して、ワインダ88でコア82に巻き取って、再生ロール原紙83を製造する。
【0025】
アンワインダ84の出側には不良部分検知器89を設けている。この該不良部分検知器89によって一方向に走行するウエブ85の皺、汚れ、破れ、傷およびその他の不良部分を監視しており、不良部分が検知された場合は、後述の不良部分除去処理を行うことになる。また、前記した不良部分検知器89の信号に代えて不良部分を含むロール原紙81の前工程のデータを基に後述の不良部分除去処理を行うことも出来る。
【0026】
また、図1に示すワインダ88は、図9に示す従来のワインダ188と同じ構造であってよく、図では2ドラム方式を示しており、架台94に設けられた軸受95に回転自在に支持された2組のワインダドラム96a,96bが設けられている。このワインダドラム96は図示していないモータによって回転駆動される。この2組のワインダドラム96の間にコア82を装着し、押えロール90で押さえながらコア82にウエブ85を巻き重ねて巻き取っていく。
【0027】
押えロール90に連結しているエアシリンダ99によって、押圧力を適当に加減してワインダドラム96とコア82との間のニップ圧力を調節し、ワインダドラム96を回転駆動することにより、摩擦力によって回転するコア82にウエブ85が巻き取られて再生ロール原紙83が製造される。これは、図9に示した従来例と同じ構成になっている。
【0028】
次に、不良部分除去装置1の詳細な構成について説明する。
不良部分除去装置1は、両面接着テープ貼付装置2、紙切断装置30、不良部分巻取り部紙切断装置49、紙送り切換ガイド装置50、不良部分巻取装置110、紙端移動装置131、その他で構成されている。
【0029】
まず、両面接着テープ貼付装置2は図2(a)、図2(b)にその詳細を示すように、不良部分を含むロール原紙81の紙幅方向に架け渡され、図示していない架台に固定されたビーム3上の一方の端に減速機内蔵の駆動モータ4が固定されており、その駆動軸にはスプロケット5aが固定されている。他方の端にスプロケット5bが回転自在に取付けられており、スプロケット5a,5bの間にはチェーン6が掛け渡されて走行可能になっている。
【0030】
そしてチェーン6にはピン7によって、垂直方向に設けられた走行板8が連結されており、走行板8の下方にはガイド9が水平に固定され、これがビーム3の側面に固定されたレール10と嵌合している。従って、駆動モータ4の正逆転方向への回転駆動によって、走行板8はレール10に沿ってウエブ85の幅方向に移動する。
【0031】
走行板8にはピン11によって、テープ取付台12の一方の端が回転自在に連結しており、他端は、ピン13a,13bによって、シリンダ14経由で走行板8と連結されている。そして、シリンダ14の伸縮によって、テープ取付台12はピン11を中心に上下方向に回転する。
【0032】
テープ取付台12の上面には、テープアプリケータ28が設置してある。テープアプリケータ28は巻出リール15、押圧ロール16、巻取リール17、駆動装置27および剥離テープ93、両面接着テープ92で構成されている。巻出リール15はリール状に剥離テープ93と一体で巻かれた両面接着テープ92が一定の張力を保って巻き戻しできるようにブレーキ力が調整可能になっている。巻取リール17には両面接着テープ92をテープ貼りロール18に貼り付けた後の剥離テープ93を所定の張力を保って巻き取るように、駆動装置27が連結されている。
【0033】
更に、テープ取付台12の下端中央部には押圧ロール16が回転自在に取付けられており、押圧ロール16の直下には、これに近接してテープ貼りロール18がアーム20の一方の先端に回転自在に設けられており、アーム20は図示していないフレームにピン19によって回転自在に取付けられている。そして、両面接着テープ92は巻出リール15から押圧ロール16を介してテープ貼りロール18に貼付され、剥離テープ93は巻取リール17に巻き取られるように構成している。
【0034】
次にテープ貼りロール18について説明する。アーム20の他方の先端はピン21によってビーム3に取付けられたシリンダ22の先端と連結されており、シリンダ22の伸縮によりテープ貼りロール18はピン19を中心に上下方向に回転可能に構成されている。更に、アーム20の中間部にピン23によって連結されたシリンダ24の先端がテープ貼りロール18の一方の軸端とブレーキ付クラッチ装置25を介して取付けられた可動アーム26の先端と連結されている。
【0035】
前記ブレーキ付クラッチ装置25の入り切り制御と、シリンダ24の伸縮によってテープ貼りロール18を所定の角度だけ回転できるとともに、逆転やフリーの回転も可能な構成になっている。
更に、軸端にはロータリエンコーダ29を設け、テープ貼りロール18の回転角度を検出し、シリンダ24によるテープ貼りロール18の回転角をフィードバック制御できるように構成している。テープ貼りロール18の外周面には、紙と比較して接着性の低い特殊な合成樹脂や合成ゴム等の材料の使用、又は、紙と比較して接着性の低い材料のコーテングの施工を行っている。
【0036】
次に、図3(a),図3(b)に基づき紙切断装置30の構成を説明する。
図において、ウエブ85が走行する両側面に立設されたフレーム41に固定されたブラケット39にはシリンダ40がピンによって支持されている。
シリンダ40の先端は移動ビーム31に連結されており、シリンダ40の伸縮によって、移動ビーム31の両軸端に設けられたリニアガイド32に沿って上下方向に移動するように構成されている。
【0037】
移動ビーム31の下面にはロッドレスシリンダ33が固定してあり、ロッドレスシリンダ33の取付座42にはカッター34が取付けられている。
カッター34はロッドレスシリンダ33の取付座42に固定されたハウジングに軸受を介して回転自在に取付けられた軸35と、円形の回転刃36、支持板37a,37bおよび挟みボルト38で構成されている。
そして回転刃36の直下には、両側のフレーム41間に架け渡された、固定ビーム43に固定された出側サクションボックス52が設けてある。
【0038】
出側サクションボックス52の先端と後述の紙送り切換ガイド装置50の先端に設けられた入側サクションボックス53の先端との隙間を回転刃36が移動して、ウエブ85を横断する方向(横方向)に切断するようになっている。
また、不良部分巻取り部紙切断装置49は紙送り切換ガイド装置50が下降した時の入側サクションボックス53の先端部位置に配備している。その構成と機能は紙切断装置30と同様であるので説明を省略する。
【0039】
次いで、図4(a),図4(b)に基づき、紙送り切換ガイド装置50及び紙送りロール51について説明する。
ウエブ85の走行方向の両側に立設された、図示していないフレームに固定されたブラケット59にアーム54が軸受55を介して回転自在に設けてある。アーム54にはガイド部材56が取付けられており、その上面は平面のプレート57で覆われている。ガイド部材56の先端には入側サクションボックス53が設けてある。
【0040】
入側サクションボックス53の上面は多孔板になっており、内部を図示していないサクションブロアで吸引することにより、負圧でウエブ85を吸引保持する構成になっている。
アーム54の中間部と図示していないフレームの間にシリンダ58が連結されており、シリンダ58の伸縮によって、紙送り切換ガイド装置50は軸受55を中心に上下方向に回転する。
また、ブラケット59には、アーム54の回転中心軸と一致して紙送りロール51が軸受60によって回転自在に支持されている。
【0041】
紙送りロール51の一方の軸端にはクラッチ装置61が取付けてあり、クラッチ装置61と駆動モータ62に各々固定されているスプロケットの間にチェーン63あるいは駆動ベルトが巻回されている。そして、駆動モータ62を駆動することにより、クラッチ装置61を介して、紙送りロール51を、ウエブ85を前方に送り出す方向に回転させることができるとともに、逆転やフリーの回転が可能なように構成している。
不良部分除去設備80の運転中は、駆動モータ62は駆動しない。即ち、紙送りロール51はウエブ85の走行に伴いクラッチ装置61をOFF状態にしてフリーで回転してガイドロールとして機能するようにしている。
【0042】
次に図5(a),図5(b)に基づいて、紙端移動装置131について説明する。図において、走行するウエブ85に直交する方向に上面サクションボックス132が設けてあり、上面サクションボックス132は上ビーム133に固定されている。
上ビーム133は吊りアーム134とシリンダ135によって連結されており、吊りアーム134にはレール139が垂直方向に固定されている。そして、レール139は上ビーム133に固定されたガイド140と嵌合しており、シリンダ135の伸縮によって、上面サクションボックス132はレール139に沿って上下方向に移動する。
【0043】
更に、吊りアーム134は不良部分除去設備80の両サイドに立設された、図示していないフレームにウエブ85の走行方向に、水平に固定された、レール136と嵌合するガイド137に固定されており、吊りアーム134と図示していないフレームの間に設けられたシリンダ138の伸縮によって、前後方向に摺動可能な構成になっている。従って、上面サクションボックス132はシリンダ135によって上下方向に移動し、シリンダ138によって前後方向に移動可能になっている。
【0044】
図6(a)および図6(b)に基づき不良部分巻取装置110について説明する。走行するウエブ85の両側の図示していない架台に固定した軸受118によって水平軸113が回転自在に支持されている。
水平軸113の両端部には加圧アーム114a,114bが設けられ、一方の加圧アーム114bの下端は水平軸113に軸方向には固定されているが、他方の加圧アーム114aは水平軸113に適当な長さに亘って加工されたスプライン122と嵌合している。
【0045】
そして、水平軸113に固定された座115と加圧アーム114aの間に設けられたシリンダ116によって、水平軸113に沿って移動可能になっている。図では片側のみにスプライン122やシリンダ116を設けた例を示しているが、両側に設けても同様に機能する。
加圧アーム114a,114bの先端部には、軸受121を介して回転自在に取付けられたチャック117が設けられており、チャック117と円筒形のアルミまたは紙管で構成された不良紙コア112がシリンダ116の作動によって嵌合し、チャッキングを行うように構成している。
【0046】
加圧アーム114aのピン119と図示していない架台間に連結されたシリンダ120によって、不良紙コア112は、水平軸113を中心に回転する。そして、不良紙コア112に対向して配設された、独立した図示していない駆動装置によって回転駆動可能な不良紙巻取ドラム111に、シリンダ120の作用によって、適当なニップ圧力で押付けられ、摩擦力によって回転駆動されるようになっている。
【0047】
次に、以上説明したロール原紙の不良部分除去装置の作用について説明する。図1において、アンワインダ84に組付けられた不良部分を含むロール原紙81から巻き戻されるウエブ85は、不良部分検知器89によって常時監視されながら、ガイドロール86aを経て、不良部分除去装置1を通過し、スリッタセクション87を経て、ワインダドラム96で回転駆動されることにより適当な張力を保ってコア82に巻き取られ、再生ロール原紙83が製造される。
【0048】
ワインダ88の運転中は、図2(a),図2(b)に示す、両面接着テープ貼付装置2のテープ貼りロール18はシリンダ22が伸張し、上方位置にあり、直下を走行するウエブ85との間には隙間が保たれて、静止の状態にある。そして、図1及び図4に示す紙送りロール51はウエブ85の走行に伴い連動しており、ガイドロールとして機能している。
【0049】
この間に、不良部分除去の準備として、テープ貼りロール18の外周面に両面接着テープが図7(a),図7(b)に示す順序で接着される。
図7において、まず、待機の位置から、シリンダ14の作用により(図2(a),(b)参照、以下同様)テープアプリケータ28を下降させると、押圧ロール16が一体で降下し、両面接着テープ92をテープ貼りロール18の外周面に適当な圧力で押圧する(図7(a)の図中▲1▼)。
【0050】
次いで駆動モータ4が起動し、スプロケット5a,5bが回転し、チェーン6にピン7を介して固定された走行板8が水平にテープ貼りロール18の他方の軸端に向かって移動し、同時に両面接着テープ92がテープ貼りロール18に転着され、剥離テープ93は巻取リール17に巻き取られる(図7(a)の図中▲2▼)。
【0051】
両面接着テープ92がテープ貼りロール18の軸端の所定の位置まで接着されると、駆動モータ4が停止し、シリンダ14が収縮して、押圧ロール16とテープ貼りロール18の間に隙間が生じる(図7(b)▲3▼)。
この状態で再度、駆動モータ4を駆動して押圧ロール16を前進させると、両面接着テープ92は、接着されず、かつ、剥離テープ93で補強されていない位置、即ち、押圧ロール16とテープ貼りロール18の中間、で切断する(図7(b)の図中▲4▼)。
【0052】
次いで駆動モータ4が逆転して、押圧ロール16が初期の待機位置に復帰する(図7の図中▲5▼)。次に、アーム20に設けたシリンダ24が作動して可動アーム26を廻し、テープ貼りロール18を所定の角度だけ回転させる。その後、先に説明した▲1▼〜▲5▼の工程を繰返して両面接着テープ92をテープ貼りロール18へ転着する。この結果、テープ貼りロール18の外周面には所定の間隔で、軸方向に2列の両面接着テープ92が貼り付けられ準備を完了する。
【0053】
不良部分検知器89がウエブ85の皺、破れ、汚れ、傷その他の不良部を検知すると、その信号により、ラインの運転スピードがスローダウンし、不良紙の最先頭部(図1中P点)がテープ貼りロール18の直前に到達すると、両面接着テープ貼付装置2のシリンダ22が作動し(図2(a),(b)参照)て縮小し、テープ貼りロール18が降下し、紙送りロール51に適当な押圧を保って押付けられる。ただし、不良部の検知は、先述のように前工程のデータを基にする方法や、オペレータの目視による確認であっても対応ができる。
【0054】
そして、テープ貼りロール18の外周面に所定の間隔で前述のように貼り付けられた2列の両面接着テープ92は、より強力な接着力のあるウエブ85側に転着し、テープ貼りロール18から剥離する。両面接着テープ92が転着されたウエブ85は、さらに、ほぼ出側サクションボックス52上まで進み、前記した2列の両面テープの中央が紙切断装置30の回転刃36の位置まで進んだときウエブ85を停止させる。同時に出側および入側のサクションボックス52,53が作動して、ウエブ85を、吸引保持する。
【0055】
次いで、図3(a)および図3(b)で説明した紙切断装置30を作動させて、2列に接着された両面接着テープの中間部を、ウエブ85を横断する横方向に切断する。そして、先行のウエブ後端85aは出側サクションボックス52で、後行のウエブ先端85bは入側サクションボックス53で保持されている。
【0056】
次に、紙送り切換ガイド装置50のシリンダ58が作動して(図4(a),(b)参照)、アーム54を回転させて後行のウエブ先端85bを入側サクションボックス53に吸着したまま、下方に傾斜させる。
そして、紙送りロール51を回転駆動すると同時に入側サクションボックス53の吸引を止めて吸引保持を解除する。するとウエブ85は紙送りロール51とテープ貼りロール18に挟まれて繰り出され、予め紙送りロール51と同期して回転駆動している不良紙巻取ドラム111と不良紙コア112の間に送り込まれ、先端部の両面接着テープが不良紙コア112に接着する。これ以降は、不良紙巻取ドラム111の駆動により、不良紙が不良紙コア112に巻き取られて大径の不良巻取り紙91となる。
【0057】
不良部分検知器89により不良部分が検知されなくなった時、即ち、正常なウエブ85になると、一旦、不良紙巻取ドラム111の運転を停止し、再び入側サクションボックス53を作動させて後行のウエブ85を吸引保持した状態とした後、不良部分巻取り部紙切断装置49を作動させウエブ85を横断する方向に切断する。
【0058】
次いで、紙送り切換ガイド装置50のシリンダ58が伸張し、アーム54が元の水平位置に復帰する。この時、ウエブ85の先端部はアーム54の先端に設けられた入側サクションボックス53によって保持・固定されている。このため、前記入側サクションボックス53と紙送りロール51の間のウエブ85に緩みが生じる。この緩みを無くし、一定の張力を保持した状態を維持するように、紙送りロール51、及び、アンワインダ84をシリンダ58の伸張に併せて逆転を行う。
【0059】
紙送り切換ガイド装置50が水平に復した後、図8に示すように、紙端移動装置131のシリンダ135が伸びて上面サクションボックス132が降下して(図中▲1▼)、後行のウエブ先端85bを吸引保持すると同時に、入側サクションボックス53の吸引が解除され、後行のウエブ先端85bは紙端移動装置131に移る。
【0060】
次いで図5に示す紙端移動装置131のシリンダ135が収縮して、後行のウエブ先端85bを吸引保持したまま上面サクションボックス132を上方に持ち上げる(図8の▲2▼)。次いで、シリンダ138が作動し、吊りアーム134がレール136に沿って水平方向に移動した後(図8の▲3▼)、再びシリンダ135が伸張して上面サクションボックス132が降下し(図8の▲4▼)、後行のウエブ先端85bを予め両面接着テープ92が貼りつけてある先行のウエブ後端85aに押付けて接着する。その後に上面サクションボックス132は初期の待機位置に復帰する(図8の▲5▼▲6▼)。
【0061】
この結果、ウエブ85は不良部分が除去された後、先行のウエブ後端85aと後行のウエブ先端85bが接続された正常部のみのウエブ85となり、ワインダ88の運転が再開され再生ロール原紙83の製造が継続される。
【0062】
なお、本発明に係る不良部分除去装置は、前記した実施形態における不良部分検知器89からの信号による作動の他、前工程での欠陥情報に基づく信号による自動運転制御、及び、オペレータの目視による制御指令にも対応できるものである。
【0063】
以上説明したように不良部分の処理を自動化した不良部分除去装置1を具備することにより、安全に、効率的に、かつ、迅速に、不良部分を含むロール原紙から不良部分を除去した再生ロール原紙を製造することができる。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、ロール原紙から、その中の傷や皺等の不良部分を除去して再生ロール原紙を製造する装置であって、ロール原紙の巻出し装置と巻出されたロール原紙を再生ロール原紙として巻取る巻取り装置との間に、除去する前記不良部分の前を横方向に切断する切断線の前後の位置でロール原紙に互いに間隔を保って接続用の複数の両面接着テープを予め貼付けるためのテープ貼付装置と、前記不良部分を除去するためにロール原紙を横方向に切断するための切断手段と、切断されたロール原紙の不良部分を除去する不良部分除去手段と、前記不良部分を除去した後のロール原紙の切断された端どおしを前記両面接着テープにより貼り付けて継ぎ足すための接続手段と、を設け、前記テープ貼付装置が、互いに間隔を保って複数の両面接着テープを保持しておくためのテープ貼りロールを有するとともに、同テープ貼りロールに前記両面接着テープ貼り付けのため所定角度の回転を行わせる駆動部を備えたことを特徴とするロール原紙の不良部分除去装置を提供する。
【0065】
本発明によるロール原紙の不良部分除去装置においては、巻出されたロール原紙に傷や皺等の不良部分の前の位置で紙切断手段によってロール原紙を横に切断し、その不良部分を不良部分除去手段によって除去し、不良部分を除去した後のロール原紙の端どおしを接続手段によって接続して、不良部分の無い再生ロール原紙を自動的に、かつ、安全に巻取ることができる。
【0066】
従って、オペレータは不良部分を除去するため機内に立入る必要がないので非常に安全であり、かつ、不良部分処理作業の自動化により、作業効率がよく、設備の稼働率が向上する。また、不良部分のみを切断して除去するとともに、紙継ぎを行って連続的に処理できるので、製品分留りが向上する。
【0067】
た本発明によるロール原紙の不良部分除去装置において、ロール原紙を不良部分の前で切断する切断線の前後の位置でロール原紙に互いに間隔を保って貼る接続用の複数の両面接着テープを予め貼付けるためのテープ貼付装置を設けた構成としてあり、ロール原紙から切り離された不良部分の先端に両面接着テープを貼り付けることができるので、その両面接着テープが貼り付けられた不良部分の先端を不良紙コアに付着させて巻き取ることができ、また、不良部分の前のロール原紙の切断された端にも両面接着テープが貼り付けられるので、不良部分を除去した後のロール原紙の先端をその両面接着テープを使って不良部分の前のロール原紙に接続して再生ロール原紙として容易に巻取ることができる。
【0068】
また、このテープ貼付装置、互いに間隔を保って複数の両面接着テープを保持しておくためのテープ貼りロールを有するとともに、そのテープ貼りロールに前記両面接着テープ貼り付けのため所定角度の回転を行わせる駆動部を設けた構造にされているので、このテープ貼りロールに予め両面接着テープを保持させておいて、それをロール原紙の不良部分の前の切断線の部分に当接させて所定角度回転させることによってロール原紙の切断線の前後に複数の両面接着テープを速やかに貼り付けることができる。
【0069】
本発明のロール原紙の不良部分除去装置において、ロール原紙の不良部分の前の切断線の前後で負圧によってロール原紙を吸引して保持する吸引保持手段を設けた構造にしたものでは、切断されたロール原紙と不良部分の端をその吸引保持手段で保持して位置決めをしているため、バラツキが無く均一な品質の紙継が出来ると共に、熟練した紙継の技術が不要となる。
【0070】
このように吸引保持手段を設けたロール原紙の不良部分除去装置において、この吸引保持手段によって先端部を保持された前記不良部分の紙送り方向を切換える紙送り切換え手段を設けた構造にしたものでは、不良部分の先端をロール原紙の送りと別の方向に送って円滑に不良部分を除去することができる。
【0071】
また、前記した吸引保持手段を設けたロール原紙の不良部分除去装置において、不良部分を切断して除去された後の後続のロール原紙の先端部を負圧によって吸引保持して、前記吸引保持手段によって負圧で保持されている前記不良部分の前のロール原紙の後端部分に重ね合わせて接続する接続手段を設けた構造にしたものでは、不良部分を除去した後のロール原紙の先端を吸引保持して、それを不良部分の前のロール原紙の端に正確に接続することができ、不良部分を除いたロール原紙を再生ロール原紙として円滑、迅速に巻き取ることができる。
【0072】
また、本発明は、ロール原紙から、その中の傷や皺等の不良部分を除去して再生ロール原紙を製造する方法であって、不良部分を含むロール原紙の巻出しの工程と巻出されたロール原紙を再生ロール原紙として巻取る巻取りの工程との間に、除去する前記不良部分の前の切断線の前後の位置でロール原紙に互いに間隔を保って貼る接続用の複数の両面接着テープをテープ貼りロールに予め貼付ける工程と、前記不良部分の前方位置でロール原紙を横方向に切断する切断線の前後両側でロール原紙に前記テープ貼りロールに貼り付けられている前記両面接着テープを貼り付ける工程と、前記切断線に沿ってロール原紙を切断する工程と、切断された前記不良部分を巻き取る工程と、前記不良部分の後端を切断する工程と、前記不良部分が除かれたロール原紙の先端を前記不良部分の前のロール原紙の後端に接続する工程と、によって不良部分を除去したロール原紙を継続的に処理するようにしたロール原紙の不良部分除去方法を提供する。
【0073】
本発明のロール原紙の不良部分除去方法によると、ロール原紙の不良部分を除去するために、横方向に切断されたロール原紙の端と不良部分の端には、それぞれ両面接着テープが貼り付けられるので、その両面接着テープが貼り付けられた不良部分の先端を不良紙コア等にそのまま付着させることでその不良部分を容易に巻き取って除去することができるとともに、不良部分の後端を切断して除去した後のロール原紙を、不良部分が除去された前方のロール原紙の後端に容易に接続し、再生ロール原紙を安全に、効率的に、かつ、迅速に製造することができる。
【0074】
た本発明によるロール原紙の不良部分除去方法において、ロール原紙を不良部分の前を切断する切断線の前後の位置でロール原紙に互いに間隔を保って貼る接続用の複数の両面接着テープをテープ貼りロールに予め貼付けるためのテープ貼付工程を採用しているので、ロール原紙から切り離された不良部分の先端に対してその両面接着テープを容易に貼り付けることができる。
【0075】
また、このテープ貼りロールに所定角度回転させる工程を採用することによってロール原紙の切断線の前後に複数の両面接着テープを速やかに貼り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態によるロール原紙の不良部分除去装置を備えた不良部分除去設備のシステム構成を示す説明図。
【図2】図1に示した不良部分除去装置における両面接着テープ貼付装置の構成を示す図面で、(a)は側面図、(b)は(a)図におけるA−A線に沿う端面図。
【図3】図1に示した不良部分除去装置における紙切断装置の構成を示す図面で、(a)は側面図、(b)は(a)図のB−B線に沿う断面図。
【図4】図1に示した不良部分除去装置における紙送り切換ガイド装置の構成を示す図面で、(a)は端面図、(b)は(a)図のC−C線に沿う側面図。
【図5】図1の不良部分除去装置に用いている紙端移動装置の構成を示す図面で、(a)は側面図、(b)は(a)図のD−D線に沿う端面図。
【図6】図1の不良部分除去装置に用いている不良部分巻取装置の構成を示す図面で、(a)は側面図、(b)は(a)図のE−E線に沿う端面図。
【図7】図2に示した両面接着テープ貼付装置による両面接着テープの貼付け作用を示す図面で、(a)は貼付け開始時の状態、(b)は貼付け終了時の状態を示している。
【図8】図5に示した紙端移動装置の作用を示す説明図。
【図9】従来のロール原紙の不良部分除去装置を備えた不良部分除去設備のシステム構成を示す説明図。
【図10】図9に示した従来の不良部分除去装置におけるロール原紙の不良部分の除去作用を示す説明図。
【符号の説明】
1 不良部分除去装置
2 両面接着テープ貼付装置
3 ビーム
4 駆動モータ
5a,5b スプロケット
6 チェーン
7 ピン
8 走行板
9 ガイド
10 レール
11 ピン
12 テープ取付台
13a,13b ピン
14 シリンダ
15 巻出リール
16 押圧ロール
17 巻取リール
18 テープ貼りロール
19 ピン
20 アーム
21 ピン
22 シリンダ
23 ピン
24 シリンダ
25 ブレーキ付クラッチ装置
26 可動アーム
27 駆動装置
28 テープアプリケータ
29 ロータリエンコーダ
30 紙切断装置
31 移動ビーム
32 リニアガイド
33 ロッドレスシリンダ
34 カッター
35 軸
36 回転刃
37a,37b 支持板
38 挟みボルト
39 ブラケット
40 シリンダ
41 フレーム
42 取付座
43 固定ビーム
49 不良部分巻取り部紙切断装置
50 紙送り切換ガイド装置
51 紙送りロール
52 出側サクションボックス
53 入側サクションボックス
54 アーム
55 軸受
56 ガイド部材
57 プレート
58 シリンダ
59 ブラケット
60 軸受
61 クラッチ装置
62 駆動モータ
63 チェーン
80 不良部分除去設備
81 不良部分を含むロール原紙
82 コア
83 再生ロール原紙
84 アンワインダ
85 ウエブ
85a 先行のウエブ後端
85b 後行のウエブ先端
86a〜86e ガイドロール
87 スリッタセクション
88 ワインダ
89 不良部分検知器
90 押えロール
91 不良巻取り紙
92 両面接着テープ
93 剥離テープ
94 架台
95 軸受
96a,96b ワインダドラム
97 架台
98 ロール原紙取り卸し台
99 エアシリンダ
110 不良部分巻取装置
111 不良紙巻取ドラム
112 不良紙コア
113 水平軸
114a,114b 加圧アーム
115 座
116 シリンダ
117 チャック
118 軸受
119 ピン
120 シリンダ
121 軸受
122 スプライン
131 紙端移動装置
132 上面サクションボックス
133 上ビーム
134 吊りアーム
135 シリンダ
136 レール
137 ガイド
138 シリンダ
139 レール
140 ガイド
180 不良部分除去設備(従来例)
181 不良部分を含むロール原紙
182 コア
183 再生ロール原紙
184 アンワインダ
185 ウエブ
186a〜186d ガイドロール
187 スリッタセクション
188 ワインダ
189 押えロール
190 オペレータ
191 不良部分
192 再生ロール原紙取り卸しレバー
193 アーム
194 エアシリンダ
195 軸受
196a,196b ワインダドラム
197 架台
198 架台
199 エアシリンダ
200 ロール原紙取り卸し台

Claims (6)

  1. ロール原紙から、その中の傷や皺等の不良部分を除去して再生ロール原紙を製造する装置であって、ロール原紙の巻出し装置と巻出されたロール原紙を再生ロール原紙として巻取る巻取り装置との間に、除去する前記不良部分の前を横方向に切断する切断線の前後の位置でロール原紙に互いに間隔を保って接続用の複数の両面接着テープを予め貼付けるためのテープ貼付装置と、前記不良部分を除去するためにロール原紙を横方向に切断するための切断手段と、切断されたロール原紙の不良部分を除去する不良部分除去手段と、前記不良部分を除去した後のロール原紙の切断された端どおしを前記両面接着テープにより貼り付けて継ぎ足すための接続手段と、を設け、前記テープ貼付装置が、互いに間隔を保って複数の両面接着テープを保持しておくためのテープ貼りロールを有するとともに、同テープ貼りロールに前記両面接着テープ貼り付けのため所定角度の回転を行わせる駆動部を備えたことを特徴とするロール原紙の不良部分除去装置。
  2. 除去する前記不良部分の前の切断線の前後で負圧によってロール原紙を吸引して保持する吸引保持手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載のロール原紙の不良部分除去装置。
  3. 前記吸引保持手段によって先端部を保持された前記不良部分の紙送り方向を切り換える紙送り切換え手段を設けたことを特徴とする請求項に記載のロール原紙の不良部分除去装置。
  4. 前記不良部分を切断して除去された後の後続のロール原紙の先端部を負圧によって吸引保持して、前記吸引保持手段によって負圧で保持されている前記不良部分の前のロール原紙の後端部分に重ね合わせて接続する前記接続手段を設けたことを特徴とする請求項に記載のロール原紙の不良部分除去装置。
  5. ロール原紙から、その中の傷や皺等の不良部分を除去して再生ロール原紙製造する方法であって、不良部分を含むロール原紙の巻出しの工程と巻出されたロール原紙を再生ロール原紙として巻取る巻取りの工程との間に、除去する前記不良部分の前の切断線の前後の位置でロール原紙に互いに間隔を保って貼る接続用の複数の両面接着テープをテープ貼りロールに予め貼付ける工程と、前記不良部分の前方位置でロール原紙を横方向に切断する切断線の前後両側でロール原紙に前記テープ貼りロールに貼り付けられている前記両面接着テープを貼り付ける工程と、前記切断線に沿ってロール原紙を切断する工程と、切断された前記不良部分を巻き取る工程と、前記不良部分の後端を切断する工程と、前記不良部分が除かれたロール原紙の先端を前記不良部分の前のロール原紙の後端に接続する工程と、によって不良部分を除去したロール原紙を継続的に処理することを特徴とするロール原紙の不良部分除去方法。
  6. 前記両面接着テープ貼り付けのため前記テープ貼りロールを所定角度回転する工程を設けたことを特徴とする請求項に記載のロール原紙の不良部分除去方法。
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