JP4096770B2 - シート分割巻取装置 - Google Patents

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    • B65H2301/5133Removing electrostatic charge

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、プラスチックフィルム、紙等の広幅の帯状シートをスリッターにより複数条の所要幅の帯状シートに分割しながら、分割された複数条の帯状シートを前後又は上下に並ぶ巻取装置に交互に供給し、各帯状シートを巻芯のまわりに巻取って巻取ロールを形成すると同時にタッチローラと巻取ロールと接触させながら巻取ロールを完成させるシート分割巻取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上述のようなシート分割巻取装置には、分割された帯状シート幅に相当する長さの巻芯を保持するために、帯状シートを巻取る巻芯の長手方向に平行に伸びた間隔調整台沿いに位置替えできる一対の巻取アーム上に、巻芯の両端を着脱可能に保持する巻芯チャックを配設したものがある。このシート分割巻取装置では、普通、巻取ロールが完成すると、その巻取ロールとタッチローラとの間隔を開け、巻取ロールに繋がっている帯状シートを夫々タッチローラの下流で切断し、巻取ロールを下方に待機中のコンベア又は搬送台車の受取部で支えた後、巻取ロールを巻芯チャックから解放してコンベア又は台車により機外へ搬出し、代わりに新しい巻芯を巻芯チャックに装着して、新しい巻芯とタッチローラとを両者の間に帯状シートを挟んだ状態で接触させ、帯状シートの先端部を新しい巻芯に接着した後、巻取りを再開する。ところが、完成した巻取ロールに繋がっている帯状シートを切断したとき、その帯状シートの上流側切断端付近を夫々保持していないと、上流側の帯状シートは重力等による張力を受けて上流側へ引戻され、その帯状シートの先端がタッチローラ上から抜け落ちて垂れ下がり、垂れ下がった帯状シートを再びタッチローラ上へ引出す作業は非常に手間がかかることになる。そこで、従来のシート分割巻取装置では、帯状シートの切断後のタッチローラと巻取ロールとの接触点から法線方向に所定の距離を隔てると共に僅かに巻取ロール寄りに、シート幅方向に伸びた保持梁を固設し、この保持梁の帯状シートを挟んで反対側に、シート幅方向に伸びた寄せ掛け梁を設け、帯状シートを保持梁の下流で幅方向に切断するための刃物を保持梁沿いに走行可能に設けている(例えば特公平7−80597号公報参照)。そして保持梁の、寄せ掛け梁による帯状シート押付け面に両面粘着テープを予め貼付しておき、巻取ロールに繋がっている帯状シートを切断するとき、寄せ掛け梁により帯状シートを保持梁に寄せ掛けて押し付け、その状態で刃物を走行させる。したがって、帯状シート切断後、上流側の帯状シート先端部は保持梁に粘着した状態で保持されている。
【0003】
また、特公昭63−26053号公報に記載された分割巻取シート後尾の処理装置のように、タッチローラ自体に負圧吸引機構を備えたシート分割巻取装置も提案されている。このシート分割巻取装置では、切断装置で帯状シートを幅方向に切断した際に、上流側の帯状シートをタッチローラに吸引機構で吸引保持することにより、帯状シートの後端処理を効率的に行おうとするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、切断後の上流側の帯状シート先端部が保持梁に粘着した状態で保持される上述のシート分割巻取装置では、保持梁を巻取り操作の障害にならないようにタッチローラ及び巻取ロールから充分に離れた位置に設ける必要があるため、タッチローラと巻取ロールとの接触点から保持梁までの距離は大きくなる。そして帯状シートは、保持梁に沿って切断されるので、タッチローラから帯状シート切断位置までの長さが長くなりすぎる。それゆえ、巻取りを再開するために、巻芯をタッチローラに接触させて帯状シート先端を巻芯に止めるとき、作業者は、上流側の帯状シートの余分になった先端部を切除するか、或いは、帯状シートの先端部を巻芯に接着した後、巻芯をタッチローラから少し離して回転させることにより、帯状シートの先端の余分な部分を巻芯に巻付けなければならない。そして、この作業は手間がかかり、巻取装置の稼動率を低下させると云う欠点が存在した。
【0005】
また、切断装置で帯状シートを幅方向に切断した際に、上流側の帯状シートをタッチローラに吸引機構で吸引保持する上述のシート分割巻取装置では、タッチローラに負圧吸引機能をもたせるためには、タッチローラを中空構造とし、その外周面に多数の吸引孔を設ける必要があり、その吸引孔が、高速で走行中の帯状シートに傷をつけたり局部的歪みを生じさせたりして巻取ロールを不良品にする原因となる。
【0006】
また、前者及び後者において夫々巻取り再開のために新しい巻芯を巻取装置に装着するには、作業者がその都度各一対の巻芯チャック間に巻芯を夫々セットする必要があり、この作業に手間がかかりシート分割巻取装置の稼動率を低下させる。
【0007】
本発明は上述のような問題点に鑑みてなされたもので、シート分割巻取装置において巻取ロールが巻上がってから次の巻取りを再開するまでの時間を短縮すると共に巻取再開のための準備作業を省力化することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明によるシート分割巻取装置は、巻取開始時に巻芯とタッチローラにより形成される谷の上方より該谷に接近離反可能に配設すると共に前記広幅の帯状シート全幅にわたって伸長した保持バー、及び前記保持バーに装着したシート押え板を備え、かつ前記保持バーを前記谷に接近させることによって、前記保持バーから前記谷の底へ向けて突き出た前記シート押え板の前縁部により前記帯状シートを前記タッチローラと前記巻芯との接点より上流寄りのタッチローラ外周面に押し付けて保持することができる、前記第1の巻取装置及び第2の巻取装置に夫々対応するように配設したシート仮保持機構と、前記シート押さえ板の前縁部によりタッチローラの外周面上に押付けて保持した帯状シートを、前記タッチローラと巻芯との接点より僅かに所定長さだけ下流側に寄った位置で幅方向に切断することができる、前記第1の巻取装置及び第2の巻取装置に夫々対応するように配設した切断機構と、前記一対の巻芯チャック間に夫々巻芯を供給することができる、前記巻取アームの一対毎に対応するように配設した巻芯供給機構とを備えたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0010】
図1は、本発明の一実施形態に係るシート分割巻取装置の概略正面図、図2は図1に示す切断線A−A沿いの断面を矢印B方向に見た断面図、図3は同シート分割巻取装置の概略平面図である。ここで、シート分割巻取装置は、広幅の帯状シートS0を複数の所要幅の帯状シートSに分割するスリッター1と、このスリッター1により分割された複数の帯状シートSを、回転駆動される夫々の巻芯Cのまわりに一斉に巻取るための、帯状シート長手方向に前後に並ぶ巻取装置2、3とを備え、スリッター1により分割された複数の帯状シートSは、前側の巻取装置2と後側の巻取装置3とへ交互に供給される。
【0011】
前側の巻取装置2及び後側の巻取装置3の夫々は、巻取基台4上に巻芯Cの長手方向に位置替え可能に装着した、巻芯C毎に一対になる複数対の巻取アーム5、6、並びに巻芯Cが共通の中心軸線上に並ぶように巻芯Cの両端を着脱可能に保持する、巻取アーム5、6の一対毎に設けた一対の巻芯チャック7、8を備えると共に、巻芯Cのまわりに巻取られた帯状シートSにより形成された巻取ロールRに接触するタッチローラ9を含んでいる。
【0012】
このシート分割巻取装置では、巻芯チャック7、8で保持した巻芯C上で完成した巻取ロールRに繋がる帯状シートSをタッチローラ9の外周面上に保持することができるシート仮保持機構10、11を、前後の巻取装置2、3に個々に対応するように配設し、完成した巻取ロールRに繋がっている帯状シートSを、タッチローラ9と巻取ロールRとの接点より僅かに下流側で幅方向に切断することができる切断機構12、13を、前後の巻取装置2、3に個々に対応するように配設し、完成した巻取ロールRが取り外された一対の巻芯チヤック7、8間に新しい巻芯Cを供給することができる巻芯供給機構14を巻取アーム5、6の一対毎にに設けている。
【0013】
また、このシート分割巻取装置では、シート保持機構10、11により保持した帯状シートSの先端を新しい巻芯Cに接着させるための接着剤を巻芯Cに付与する作業の省力化と時間短縮を図るために、巻芯チャック7、8に装着した巻芯Cの、タッチローラ9に対向する部分に、帯状シート先端接着用の接着剤を付与する接着剤付与機構15、16を、前後の巻取装置2、3に対応するように配設している。
【0014】
広幅の帯状シートS0は、図示しない原反ロールから巻戻され、ガイドローラ17、18、19を経て、外周面に円周方向の溝の付いたガイドローラ20へ搬送される。
【0015】
スリッター1は、切断刃Kを個々に保持した複数の刃物台21を案内支持梁22沿いに位置替えすることにより、切断刃Kによる分割位置を替え、広幅の帯状シートS0をガイドローラ20上で2以上の同じ又は異なる幅の帯状シートSに分割することができる公知のものである。
【0016】
スリッター1により分割された帯状シートSはガイドローラ23、24へ交互に振分けられ、ガイドローラ23又は24を経てタッチローラ9へ案内される。また広幅の帯状シートSの化粧裁ちされた両耳Saは図示しない耳巻取装置により巻取られる。
【0017】
前後の巻取装置2、3は、互いに向き合うように配置されており、同様の構造で同様に作動するので、説明を簡単にするために、以下、前側の巻取装置2について説明する。
【0018】
各巻芯チャック7、8は、例えば実開昭52−62784号公報、実用新案登録第2554803号公報等に開示されるように、巻取アーム5、6に対して巻芯Cの軸線方向に進出後退可能に装着され、その先端部分を巻芯Cの両端の中空部に嵌めた状態で巻芯Cを保持することができる公知のものである。そして保持した巻芯Cが共通の中心軸線上で一列になるように各巻取アーム5、6上に配置してある。
【0019】
巻芯Cを図2の矢印A1の方向に回転させて帯状シートSを巻取るために、巻取アーム5に巻取モータ25を取付け、この巻取モータ25の回転駆動力を、図示しない伝動装置を介して片方の巻芯チャック7に伝達できるようにしてあり、巻芯チャック7には巻芯Cの空回りを防ぐための公知の巻芯把持機構が設けてある。分割された帯状シートSの幅に応じた長さの巻芯Cを巻芯チャック7、8に装着できるようにするために、巻取アーム5、6の基部5a、6aは、巻取基台4上をスライドすることができ、かつ所要の位置で巻取基台4に固定できるようになっている。
【0020】
タッチローラ9は分割された帯状シートS毎に備えてあり、巻芯チヤック7、8に装着した巻芯Cに接触できるように、帯状シート幅方向に1列に配置され、個々のタッチローラ支持装置26により支持されている。
【0021】
巻取ロールRの半径増大に応じてタッチローラ9と巻芯Cとの間隔を増大させるために、ここでは巻取基台4を、帯状シート長手方向に設けたレール27にスライド可能に装着し、この巻取基台4をレール27に沿って後退駆動することができる移動駆動機構28を設けている。この移動駆動機構28は、巻取基台4に固設したナットに螺合するネジ棒29を正転、逆転駆動することにより、巻取基台4と共に巻芯Cをタッチローラ9に接近離反させることができる公知のものである(特公平7−80597号公報参照)。
【0022】
前後の巻取装置2、3において完成した巻取ロールRを搬出するために、完成した巻取ロールの下方の空所に搬出機構30、31を設けている。搬出機構30、31はコンベア装置30a、31aと、その昇降装置30b、31bを備え、昇降装置30b、31bはレール27に沿って前後方向に移動可能になっている。
【0023】
図4は、図2に示すタッチローラ支持装置26並びに前側のシート仮保持機構10及び切断機構12、接着剤付与機構15を説明するための、前側の巻取装置2のタッチローラ9より手前部分を取り除いて示した概略正面図、図5は、図2に示す前側のシート仮保持機構15により帯状シートSを仮保持した状態を示す側面図、図6は図2に示すシート仮保持装置10により仮保持した帯状シートSを切断した状態を示す説明図、図7は新しい巻芯Cを巻取開始位置につけて帯状シートSの切断端に接着させた状態を示す説明図である。
【0024】
タッチローラ支持装置26は、タッチローラ9を巻芯Cへ押付け可能にそのタッチローラ9の両端部を保持する一対の保持腕32と、この保持腕32を支持する基台33とからなる公知のものであり、基台33を案内支持梁34に、タッチローラ9の長手軸線方向に平行に移動して所要位置に固定できるように取付けてあるので、帯状シートSの幅に相当する長さのタッチローラ9を帯状シートSに対応する位置で支持することができる。タッチローラ9に巻取ロールRへの押圧力を付与して両者の接触圧を正確に調節できるようにするために、保持腕32を基台33の腕部33aにピン33bで回動可能に取付け、基台33と保持腕32との間に、保持腕32に所要の回転力を付与する流体圧シリンダ装置35を設けている。
【0025】
シート仮保持機構10は、図5に2点鎖線で示す巻取開始時の巻芯Cとタッチローラ9とにより形成される谷Vの上方から該谷Vに接近離反可能に配設した保持バー36、及び保持バー36に装着したシート押さえ板37を備える。シート押さえ板37は、タッチローラ9の長手方向に平行に伸長すると共に、その幅方向(図4では上下方向)における前縁が保持バー36から谷底V0へ向けて突出している。保持バー36は、巻取装置の帯状シート巻取領域の全幅つまり広幅の帯状シートS0の全幅に対応して伸長しており、シート押さえ板37は広幅の帯状シートS0の全幅に相当する長さを有しているので、タッチローラ9の長さや巻取領域内でのタッチローラ9の配置に関係なく、完成した巻取ロールRに繋がっている帯状シートSを夫々のタッチローラ9上に一斉に保持できる。
【0026】
シート押さえ板37は、鋼製又はプラスチック製等の適度の弾力性のある、一つの板部材、又は保持バー36に沿って隙間無く又は所定の隙間を開けて一列に並べた複数の板部材により構成してあり、その板部材の基部を保持バー36にボルト36aにより固定してある。またシート押さえ板37を構成する板部材の形状は図示のものに限らず、また前縁から後縁に向けて形成した、帯状シート幅方向に並ぶ多数のスリットを有するものでもよい。
【0027】
保持バー36は案内機構38により、上述の谷Vの上方から谷Vに対して接近離反可能に案内されると共に、駆動機構39により駆動されて図2に示す後退位置と図5に示す進出位置とに選択的に移動することができる。
【0028】
シート押さえ板37は、保持バー36が進出位置に移動したとき、図6に示すようにタッチローラ9と巻芯Cとの接点Pより僅かに上流寄りのタッチローラ9の外周面に帯状シートSを押し付けるように保持バー36上に配置してある。切断機構12により切断された帯状シートの先端部を巻芯Cに接着するのに適した状態に保持するには、シート押え板37によるタッチローラ9の外周面の押圧部位を、シート押え板37が完成した巻取ロール及び新しい巻芯に干渉しない範囲で、タッチローラ9と巻芯Cとの接点Pに極力近付けるのが望ましい。
【0029】
図4において案内機構38は、フレームFに鉛直方向に固設した一対の案内筒40と、各案内筒40の内周面に夫々スライド可能に嵌め合わせた可動筒41とからなり、可動筒41の先端には保持バー36を固着している。
【0030】
駆動機構39は、各可動筒41に夫々螺合した一対のネジ棒42と、一対のネジ棒42を同期して正逆両方向に選択的に回転駆動することができるモータ43とを備えている。モータ43により一対のネジ棒42を一方向に回転駆動すると可動筒41が案内筒40より進出し、逆方向に回転駆動すると可動筒41が案内筒40へ後退する。
【0031】
切断機構12は、広幅の帯状シートの全幅にわたりその幅方向に平行に伸びた案内部材44に沿って往復移動することができる、帯状シートSを切断するためのナイフ45を備える。このナイフ45は、案内部材44に移動可能に装着した可動体46に保持されており、可動体46は往復駆動機構47により駆動されて案内部材44沿いに往復移動することができる。また、このナイフ45は、帯状シートSの切断端から巻取ロールRとタッチローラとの接点までの距離が長くなり過ぎると、接着剤を付与した巻芯Cをタッチローラ9に接触させて巻取開始したとき帯状シートSの先端部が折れた状態で巻芯Cに巻付くので、そのようにならないように、タッチローラと巻取ロールとの接点より僅かな所定長さだけ下流側に寄った位置で幅方向に切断できる位置に配置する。
【0032】
切断機構12を帯状シートの切断が可能な位置と巻取ロールから退避した位置とに移動する機構を簡素化すると共に切断機構12の占有空間を小さくするために、案内部材44は保持バー36に固設してある。
【0033】
往復駆動機構47は、保持バー36の両端付近に設けた一対のプーリ48、49と、一対のプーリ48、49に平行掛けすると共に、両端を可動体46に連結したベルト50と、片方のプーリ48を正逆両方向に選択的に回転駆動することができるモータ51とからなる。モータ51は、帯状シート切断時に起動してプーリ49を図4において反時計方向に回転駆動し、ナイフ15を保持した可動体46がプーリ49に近い待機位置からプーリ49の近くの移動限界まで移動すると、プーリ48を時計方向に回転駆動し、可動体46が待機位置に復帰すると回転駆動を停止する。
【0034】
帯状シートSの先端部を巻芯Cに接着するための接着剤を巻芯Cに付与する場合、巻芯Cの外周面に一端から他端まで全長にわたって所定幅で接着剤を塗布すると、余分な接着剤が巻芯長手方向に食み出して巻取中に巻取ロールRの端面に付着し易く、接着剤が端面に付着した巻取ロールRは不良品となる。また巻芯Cの長手方向に部分的に接着剤を付与すると、たとえば薄くて伸び易いプラスチックフィルムのような変形し易い帯状シートを巻取る場合には、帯状シートの巻芯への接着部分に巻取張力が集中して帯状シートにしわが生じて不良品となる。そこで、図2に示す接着剤付与機構15、16を、上述のような問題を生じないように接着剤を巻芯Cに付与することができるものにしている。
【0035】
図8は、図2に示す接着剤付与機構15の説明図である。この接着剤付与機構15は、巻芯Cに接着剤Gを塗るための糊付頭52及びこの糊付頭52に補給する接着剤を保有する糊付器53と、糊付頭52を巻芯Cの、タッチローラ9に対向する部分へ向けた状態で糊付器53を巻芯Cに平行な軸線方向に案内する案内部材54と、この案内部材54に沿って糊付器53を往復移動させることができる往復駆動機構55と、糊付頭52をそれが巻芯Cに接触する進出位置と巻芯Cからの後退位置とに進出後退させる進退機構56とを備える。
【0036】
案内部材54は広幅の帯状シートS0の全幅に対応するように伸びており、往復駆動機構55は、図4に示す切断機構12において可動体46を往復駆動する往復駆動機構47と同様に構成してあり、糊付器53は、図5に示すように案内部材54にスライド可能に装着した可動体57に取り付けてある。ここでは、案内部材54は、それを帯状シートの巻取りの障害にならない位置に退避可能にするために、図5に示すように保持バー36の、帯状シートSを挟んで反対側に昇降可能に設けた糊付器用支持バー58に固設してある。図4に示すように糊付器用支持バー58の両端部は、機枠Fに設けたレール59にスライド可能に装着した一対の可動支持体60により保持されており、可動支持体60は、それを昇降駆動するための流体圧シリンダ装置61のピストンロッド61aの先端に連結してあり、流体圧シリンダ装置61のシリンダの端部は機枠Fに連結してある。
【0037】
流体圧シリンダ装置61は、図9に示すように新しい巻芯Cを装着した巻取アーム5、6が前進して接着剤付与位置についたとき、糊付頭52が巻芯Cの接着剤付与箇所に向き合う糊付位置にくるまで、糊付器用支持バー58を、図5に示す退避位置から上昇させ、巻芯Cに接着剤を付与した後は糊付器用支持バー58を再び退避位置に下降させる。
【0038】
なお、必要に応じて、糊付器用支持バー58を図5に示す退避位置に固設し、糊付器53を可動体57に、糊付頭52が図9に示す巻芯Cの接着剤付与箇所に向き合うように取付けるようにしてもよい。
【0039】
図10は糊付器の正面図、図11は同じく平面図、図12は図10における切断線D−D沿いの断面を矢印E方向に見た断面図である。糊付頭52は、塗布用ローラ62と、この塗布用ローラ62の外周面に容器63の中の接着剤Gを供給するための無端ベルト64とからなる。容器63には、例えば酢酸ビニル系の糊、澱粉糊等の液体状の接着剤G又は適当な粘稠液を溜めておく。無端ベルト64は塗布用ローラ62と、容器63内に接着剤Gに浸るように配置した案内プーリ65とに掛けてある。
【0040】
塗布用ローラ62が巻芯Cの表面上をその巻芯長手方向に転がることができるようにするために、塗布用ローラ62の中心軸線は、巻芯Cの中心から、巻芯Cの外周面の接着剤付与部分を通って半径方向に伸びた軸線に対して直角又はほぼ直角に向ける。ここでは、巻芯Cのタッチローラとの接点は、巻芯Cの中心を通る水平線上にあるので、また塗布用ローラ62は容器63より高い位置にあるので、図11に示すように塗布用ローラ62を支持する支持部材66をかぎ形に形成し、その支持部材66の水平方向に伸びた部分の先端付近の上面に塗布用ローラ62を回転自在に装着し、支持部材66の下方へ伸びた部分の背面の下端付近に案内プーリ65を回転自在に装着し、支持部材66の曲がり角付近の左右側面に中間プーリ67、68を回転自在に装着し、この中間プーリ67、68に無端ベルト64を掛け、かぎ形の支持部材66に沿って無端ベルト64が循環するようにしてある。
【0041】
糊付器53は進退機構56を含んでいる。この進退機構56は、糊付頭52を保持する可動腕69と、この可動腕69を動かすための流体圧シリンダ装置70とからなる。可動腕69は、糊付器53の基台71に固設した軸部材72にそれを中心に回動可能に装着してあり、糊付頭52を装着した支持部材66は可動腕69の一端に固着してある。流体圧シリンダ装置70のシリンダ70bは基台71にブラケット70cを介して固着し、ピストンロッド70aは公知の連結器70dにより可動腕69の他の一端に連結してある。そして、基台71に取付けた切換え弁73を経て供給される圧力流体によって作動する。
【0042】
この糊付器53を、図4に示す往復駆動機構55により案内部材54沿いに走行させながら、図11に示すように進退機構56により糊付頭52を実線で示す進出位置につけると、糊付頭52が巻芯Cへ押付けられて、塗布用ローラ62の外周面に付着している接着剤が巻芯Cに塗布されると共に、巻芯Cと糊付頭52との摩擦力により塗布用ローラ62が回転して無端ベルト64が循環し、容器63内の接着剤Gが無端ベルト64により塗布用ローラ62の外周面に連続的に供給される。
【0043】
待機位置で待機中の塗布用ローラ62の外周面に付着している接着剤が乾いていても、糊付器53が最初の巻芯Cへの糊付開始位置に到達する前に塗布用ローラ62に容器63の中の新しい接着剤Gが糊付頭52の巻芯Cとの接触部分に供給されるようにするために、図4及び図12に示すように、糊付器2の待機位置付近の所定位置に、塗布用ローラ62を回転させるための所定長さの係合体74を設けるとよい。この係合体74は、その基部78aを糊付器用支持バー58に固着し、糊付器53の走行に支障のないように形成してある。塗布用ローラ62が係合体74を通過するとき進退機構56を進出作動させることにより、塗布用ローラ62が係合体74に係合して回転し、それによって容器63内の新しい接着剤Gが塗布ローラ62に供給される。
【0044】
図8は、広幅の帯状シートS0をスリッター1により4条の帯状シートS1、S2、S3、S4に分割する場合に、接着剤付与機構15により巻芯C1、C3に接着剤Gを付与した状態を示す。接着剤付与機構15は、糊付器53が保持バー58に沿って走行しているとき、糊付頭52が前側の各巻芯C1、C3の糊付開始位置L1a、L3aに達すると糊付頭52が進出位置へ進出し、前側の各巻芯Cの糊付停止位置L1b、L3bに達すると糊付頭Cが進出位置から後退するように進退機構56を作動させる制御装置75を備えている。この制御装置75は小型コンピュータからなり、予めスリッター1の刃物Kの自動位置決め制御装置76から受け取った帯状シート分割位置L1、L2、L3、L4、及び入力装置75aから入力した接着剤の非付与長さLa、Lbに基づき糊付開始位置L1a、L3a、糊付停止位置L1b、L3bを演算して記憶しておく。そして接着剤付与中に、パルス発生器77から、糊付器53の移動に応じて一定の微小移動距離毎に発生するパルス信号、及びセンサ78から、移動する糊付頭52を基準位置において検知しとき発生する検知信号を受けて糊付頭52の基準点Pからの現在位置を時々刻々検出し、記憶した糊付開始位置並びに糊付停止位置と、検出した糊付頭2の現在位置を時々刻々比較して、検出した糊付頭52の現在位置が、記憶した糊付開始位置L1a、L3aに等しくなると糊付頭52が進出位置に進出するように、また、検出した糊付頭52の現在位置が糊付停止位置L1b、L3bに等しくなると糊付頭52が進出位置から後退するように、図11に示す切換え弁73を切換えて流体圧シリンダ70を作動させる。
【0045】
往復駆動機構55は、糊付器53が待機位置から巻取装置2の巻取領域の全幅に対応して走行すると、再び糊付器53を待機位置に復帰させる。このとき糊付頭52は後退位置につけ、進退機構56は作動しないようにしておく。
【0046】
図13は巻芯供給機構の概略背面図、図15は樋状保持腕の平面図、図14は樋状保持腕の側面図である。巻芯供給機構14は、一対の巻取アーム5、6の夫々に回動可能に取付けた一対になる樋状保持腕81、82と、樋状保持腕81、82に、巻芯供給姿勢及び退避姿勢を選択的にとらせることができる、巻取アーム5に取付けた揺動駆動機構83、93とを備えている。図18に示す樋状保持腕81は巻芯供給姿勢をとっており、図1示す樋状保持腕81は退避姿勢をとっている。巻芯Cが重力により後戻りしないようにするために、揺動駆動機構83は、樋状保持腕81を先下がりの姿勢つまり先端に行くほど低くなる姿勢の範囲内で揺動駆動する。
【0047】
図13は、片方の樋状保持腕の側面図である。一対になる樋状保持腕81、82は勝手違いに形成されているので、片方の樋状保持腕81について説明する。樋状保持腕81は、新しい巻芯Cの端面に対向する底部84の両縁部から夫々巻芯Cの長手方向に所定の高さで突出した前側壁85及び後側壁86と、後側壁86の下端から前側へ突出した下側壁87と、前側壁85の下部に設けた巻芯出口88と、底部84の下部に前側から後側へ向けて設けた、巻芯チャックの挿通用並びに脱出用の切欠き89と、巻芯チャックで保持していない最下端の巻芯Cの巻芯出口88からの脱落を、最下端の巻芯Cの巻芯出口88への通路内に進出することにより阻止し、巻芯チヤックで保持した最下端の巻芯Cの巻芯出口88からの脱出を、最下端の巻芯Cの巻芯出口88への通路から後退することにより可能にする巻芯脱落阻止体90とを備える。
【0048】
前側壁85と後側壁86との相互間隔を巻芯Cの直径より僅かに大きくし、前側壁85と後側壁86との間に巻芯Cの端部を挿入して案内できるようにしてあるので、樋状保持腕81は複数の巻芯Cを前側壁85、後側壁86に沿って移動可能に保持することができる。
【0049】
樋状保持腕81を巻芯Cに平行な軸線を中心に回動可能に取付けるために、巻取アーム5に設けたブラケット5bに、支持軸91を回転可能に装着し、この支持軸91の一端に樋状保持腕81の底部84を固着している。また樋状保持腕81が巻芯供給姿勢をとったとき最下端の巻芯Cが巻芯チャック7と同心に配置されるようにするために、巻芯出口88から支持軸91までの距離を巻取ロールRの半径より大きくしている。そして一対の巻取アーム5、6に取付けた一対の樋状保持腕81の底面の相互間隔は、所要の巻芯Cの長さに相当する間隔より少し大き目にする。
【0050】
揺動駆動機構83は、流体圧シリンダ装置からなり、シリンダの本体の後端を巻取アーム5に設けたブラケット5cに連結し、ピストンロッドの先端部を樋状保持腕81に連結してある。
【0051】
巻芯脱落阻止体90は図示のように形成した適当なバネ係数の板バネからなり、下側壁87に形成した孔92から巻芯出口88の通路へ先端部を突出させ、後端部をボルト90aで下側壁87の下面に固定している。したがって巻芯脱落阻止体90は巻芯Cの巻芯出口88への通路に弾力的に進出しており、巻芯Cの脱落を阻止することができる。
【0052】
この巻芯供給機構14では、一対の樋状保持腕81、82間に随時に複数の巻芯を補給することができ、また、巻芯の長さに応じて相互間隔を変える一対の巻取アーム5、6に一対の樋状保持腕81、82を取り付けており、スリッター1による帯状シート分割位置が変更されても、分割された帯状シートを巻取る巻芯Cはその帯状シート幅に相当する長さのものが用いられるので、一対の樋状保持腕81、82の相互間隔が巻取アーム5、6の位置替えに伴い自動的に調節される。それゆえ巻芯供給機構の取り扱いや、巻芯供給機構への巻芯の補給が容易である。
【0053】
図2において、ガイドローラ23を出た帯状シートSは左側のタッチローラ9の上側外周面に巻掛けられ、ガイドローラ24を出た帯状シートSは右側のタッチローラ9の下側外周面に巻掛けられる。そのため、後側のシート仮保持機構11及び切断機構13は、前側のシート仮保持機構10及び切断機構12に対して上下逆向きに配置されている。なお、後側のシート仮保持機構11では、保持バー36が、巻取開始時の巻芯Cとタッチローラ9とにより形成される上下二つの谷のうち下側の逆向きの谷に向き合うように、その逆向きの谷に対して絶対的な下方に配置されているが、この場合も、保持バー36は谷の上方に配置されていると解釈することにする。
【0054】
図16は後側のシート仮保持機構、切断機構、及び接着剤付与機構について説明するための、後側の巻取装置を省略して示すシート分割巻取装置の概略背面図、図17は、後側のシート仮保持機構により帯状シートを仮保持した状態を示す概略側面図である。
【0055】
後側のシート仮保持装置11では、シート押さえ板34を保持した保持バー36の両端付近を、一対のレール59にスライド可能に装着した可動支持体60よって支持し、各可動支持体60に夫々設けたメネジに螺合する一対のネジ棒93をモータ94により同期して正逆両方向に選択的に回転駆動できるようにしてあるため、保持バー36は、前側のシート仮保持機構10の保持バー36と同様に作動することができ、シート仮保持機構11は、前側のシート仮保持機構10と同様にシート押さえ板37で帯状シートSをタッチローラ9上に保持することができる。
【0056】
後側の接着剤付与機構16は、前側の接着剤付与機構15と同様な構造で、同様な動作をする。糊付頭52を巻芯Cの、タッチローラ9に対向する部分へ向けた状態で糊付器53を巻芯Cに平行な軸線方向に案内する案内部材54は、保持バー36に設けてある。また案内部材54に沿って糊付器53を往復移動させるために、往復駆動機構55も保持バー36に設けてある。
【0057】
後側の切断機構13は、切断用支持バー95に設けた案内部材44に沿って往復移動することができる、帯状シート切断用のナイフ45を備えている。切断用支持バー95は、フレームFに設けた一対の案内機構96により鉛直方向に支持案内され、駆動機構97により駆動されることにより昇降して、図2に示す退避位置から、図17に示す切断位置に移動することができる。案内機構96は切断用支持バー95に一端を固着した可動筒41と、可動筒41の外周にスライド可能に嵌めフレームFに固着した案内筒40とからなり、駆動機構97は可動筒の他の一端を押し引きする流体圧シリンダ装置からなる。
【0058】
次に、以上のように構成されたシート分割巻取装置において巻取ロールが完成して再び巻取りを開始するまでの巻取再開準備動作について説明する。
【0059】
図2に示すように、帯状シートSの巻取中には前後のシート仮保持機構10、11のシート押え板37は夫々退避位置につき、前後の切断機構12、13、接着剤付与機構15、16も退避位置につき、各巻芯供給機構14は退避姿勢をとっている。また図4及び19に示すように、切断機構12のナイフ45は案内部材44の一端付近の待機位置につき、糊付器53は案内部材54の一端付近の待機位置についている。また巻芯供給機構14に新たな巻芯Cがストックされていない場合は、一対の樋状保持腕81、82の前側壁85と後側壁86の間に、その上端のから巻芯Cを水平な姿勢で挿入して一対の樋状保持腕81、82に巻芯Cを装着しておく。
【0060】
巻取装置2、3で巻取ロールRが完成して巻取りが停止すると、夫々移動駆動機構28が後退方向に作動し、巻取アーム5、6が巻取基台4と共に所定距離を後退し、図4、図17に示すようにタッチローラ9と巻取ロールRとの間が開く。その後、シート仮保持機構10、11の夫々の駆動機構39が前進方向に作動して保持バー36、36が図5、図17に示す進出位置に移動する。また切断用支持バー95の駆動機構97が前進方向に作動して、前後のナイフ45、45が切断位置に進出すると共に、前側の糊付器用支持バー58を移動するための流体圧シリンダ装置61が引き上げ方向に作動して糊付器用支持バー58が図9に示す糊付位置につく。また巻取ロールの搬出機構30、31のコンベア装置30a、31aがレール27に沿って昇降装置30b、31bと共に巻取ロールRの真下に移動し、昇降装置30b、31bが作動してコンベア装置30a、31aが上昇し巻取ロールRを受け取り可能な位置につく。
【0061】
前側のシート仮保持機構10では、進出位置に移動した保持バー36上のシート押さえ板37が、図6に示すように、その先端部37aで帯状シートSをタッチローラ9と巻取ロールRとの接点Pより僅かに上流寄りのタッチローラ9の外周面に押付けて一斉に保持する。このときシート押さえ板37は僅かに撓んで帯状シートSを弾力的に押圧することができ、多少の取付け誤差や加工誤差等があっても確実に帯状シートを保持することができる。シート仮保持機構10による帯状シートSの保持は、図7に示すように新しい巻芯Cが巻取開始位置につくまで維持される。また後側のシート仮保持機構11では、そのシート押え板37が前側のシート仮保持機構10におけるシート押え板37と上下逆向きになるが、前側のシート仮保持機構11と同様に帯状シートSを保持する。
【0062】
図5及び図17に示すように巻取装置2、3上の各巻取ロールRに繋がっている帯状シートSが夫々タッチローラ9上に保持されると、切断機構12、13の往復駆動機構47が夫々作動してナイフ45が図4及び図16示す待機位置から案内部材44沿いに走行し、このナイフ45により各帯状シートSが切断される。帯状シートSの切断後、ナイフ45は待機位置に復帰する。
【0063】
切断機構12、13により帯状シートSが切断されると、巻取装置2では巻芯チャック7、8を中心軸線方向に後退させることが可能になる。そして巻芯チャック7、8を後退させて巻芯Cから抜くと、巻取ロールRがコンベア装置30a、30b上に解放される。その後、前後の巻取装置2、3において移動駆動機構28が夫々作動して巻取アーム5、6が巻取基台4と共に後退限まで後退する。図18は前側の巻取装置2の巻取アーム5、6が後退限に移動した状態を示す。この巻取アーム5、6の後退が終わると、コンベア装置30a、31aが作動して巻取ロールRを機側に搬出すると共に、巻芯供給機構14の揺動駆動機構83が一斉に前進方向に作動して樋状保持腕81、82が図18に示すように巻芯供給姿勢をとり、それによって、樋状保持腕81、82の下端の巻芯Cは、後退した一対の巻芯チャック7、8間に同心に配置される。その後、巻芯チャック7、8が進出して、供給された新たな巻芯Cを保持する。搬出機構30、31は巻取ロールの搬出が終わるとレール27に沿ってタッチローラ9の下方の空間へ移動して待機する。
【0064】
巻芯チャック7、8が巻芯Cを保持すると、揺動駆動機構83が一斉に復帰方向に作動し、一対の樋状保持腕81、82は復帰方向に旋回して退避姿勢をとる。樋状保持腕81、82が復帰方向に旋回し始めると、巻芯チャック7、8で保持した新しい巻芯Cは巻芯出口88に向けて移動し、板バネからなる巻芯脱落阻止体90を押し下げ、巻芯出口88を通って樋状保持腕81、82から脱出する。
【0065】
巻芯チャック7、8への巻芯Cの装着が完了すると、前後の巻取装置2、3では移動駆動機構28が夫々前進方向に作動し、各一対の巻取アーム5、6が巻取基台4と共に前進し、それが接着剤付与位置に達すると移動駆動機構28の作動が停止する。図9は前側の各一対の巻取アーム5、6が接着剤付与位置まで前進した状態を示し、このときタッチローラ9と巻芯チャックに装着した巻芯Cとの間には糊付器53が走行するための空間ができている。前後の巻取装置2、3の各一対の巻取アーム5、6が接着剤付与位置につくと、接着剤付与機構15、16が作動して各巻芯Cのタッチローラ9に対向する部分に接着剤Gが付与される。
【0066】
巻芯Cへの接着剤Gの付与が終わって糊付器53が待機位置に戻ると、前後の巻取装置2、3の移動駆動機構28が夫々再び前進方向に作動して各一対の巻取アーム5、6及び巻芯Cが巻取開始位置につき、巻芯チャック7、8で保持した新しい巻芯Cが図7に示すようにタッチローラ9上に保持されている帯状シートSの先端部に押し付けられ、帯状シートSの先端部が巻芯C上の接着剤Gによって巻芯Cに接着される。
【0067】
帯状シートSの先端が巻芯Cに接着されると、図4、図16に示す駆動機構39が後退方向に作動して保持バー36と共にシート押さえ板37が後退位置に復帰し、また流体圧シリンダ装置61が押し下げ作動して糊付器用支持バー58が退避位置に復帰し、また、駆動機構97が引き上げ作動して切断用支持バー95が退避位置に復帰して巻取再開準備が終了する。その後巻取りを再開すると巻芯Cが一斉に回転し、その回転する巻芯Cのまわりに帯状シートSの先端部が巻き付き帯状シートSが巻取られる。
【0068】
図19は本発明の他の実施形態に係るシート分割巻取装置の図2に相当する側面図、図20は、図19に示すシート分割巻取装置に用いる巻芯供給機構及び接着剤付与装置の背面図である。このシート分割巻取装置では、シート仮保持機構10、11は、夫々シート押さえ板37を保持した保持バー36備え、切断機構12、13は、帯状シートSを挟んで保持バー36の反対側に配設した切断用支持バー95に沿って、広幅の帯状シートS0の全幅にわたりその幅方向に平行に往復移動することができる帯状シート切断用のナイフ45を備えている。巻芯供給機構14の樋状保持腕81、82の支持軸91は巻取アーム5、6に直接取付けてある。接着剤付与機構100は、各一対の巻取アーム5、6毎に設けてあり、夫々巻取アーム5、6に設けたブラケット101に取付けた、それ自体は公知の接着剤を噴射できる糊付器53Aからなり、この糊付器53Aにより、退避姿勢の樋状保持腕81、82の下端に位置する巻芯Cの外周面に糊付頭52Aより接着剤を噴射して付与することができる。この糊付器53Aは、巻芯供給機構14により巻芯チャックに巻芯Cを装着したとき、その巻芯Cがタッチローラ9に対向する部分に接着剤を噴射できるように糊付頭52Aを配置してあり、噴射バルブ操作用のアクチュエータ102を備え、このアクチュエータ102を作動させたときだけバルブが開き接着剤を噴射することができるように構成してある。この場合、巻芯Cを巻芯チャックに装着すると、移動駆動機構28により巻取アーム5を途中で停めることなく巻取開始位置までに移動して巻芯Cを帯状シートSの先端部に押し付けて接着させることができる。
【0069】
図21、図22は本発明の更に他の実施態様にかかるシート分割巻取装置を示す。このシート分割巻取装置では、タッチローラ9はガイドローラ群を支持する一対のフレームFの固定位置に回転可能に装着してあり、各巻取装置2、3毎に巻取ロールRに対して共通になっている。一対の巻取アーム5、6は、巻取中に巻芯Cをタッチローラ9へ所要の押圧力で押付け可能にするために、一対の巻取チャック7、8を設けた腕部5b、6bと、腕部5b、6bをピン103で回動可能に支持する基部5a、6aとからなり、基部5a、6aと腕部5b、6bとの間に設けた流体圧シリンダ装置35、35により腕部5b、6bに回動力を付与することができるよう構成されている。また、前側のシート仮保持機構10は、巻芯Cに平行な軸線を中心に一斉に揺動可能な複数の揺動腕104を備える。この複数の揺動腕104は、両端をフレームに回転可能に支持された回動軸105に夫々固設してあり、この揺動腕の先の端部が巻取開始時に巻芯Cとタッチローラ9により形成される谷Vの上空より該谷Vに接近離反できるように配置してあり、回動軸105の両端付近に設けたレバー106を流体圧シリンダ装置107により押し引き駆動することにより揺動できるようになっている。揺動腕104の先端にはシート押え板37が装着してあり、シート押え板37の前縁は谷底V0に向けて突き出ている。そして流体圧シリンダ装置107により揺動腕104をその先端部が谷Vに接近する方向に旋回させることにより、シート押え板37の前縁部により帯状シートSをタッチローラ9と巻芯Cとの接点より上流寄りのタッチローラ9の外周面に押し付けて保持することができる。接着剤付与機構10、11は、上述の接着剤付与機構10、11と同じように構成してあり、切断機構12、13は、その構造を簡素化し占有空間を小さくするために、帯状シート切断用のナイフ45を糊付器53に装着して構成してあり、ナイフ45を装着するためのホルダー45aは糊付器53の基部に固設してある。また、巻芯供給機構14は、複数の巻芯Cを並列に該巻芯Cの両端において保持することができる一対の樋状保持腕108を、一対の巻取アーム5、6の夫々にその樋状保持腕108の下端を巻芯チャックに向けてスライド運動可能に装着し、流体圧シリンダ装置109により、樋状保持腕108の下端に位置する巻芯Cが巻芯チャックに同心となる巻芯供給位置と退避位置とに移動することができ、巻芯Cを巻芯チャック7で保持した後は、樋状保持腕108の下端の巻芯出口から巻芯Cが脱出するよう構成してある。
【0070】
本発明では、必要に応じて、図8に示す接着剤付与機構15に替えて、図23に示すようにシート仮保持機構21によりタッチローラ9上に保持された帯状シートSの、巻芯チャック5に装着した巻芯Cに対向する部分に、接着剤を噴射することができる接着剤付与機構15Bを備えてもよい。図23に示す接着剤付与機構15Bは、図8に示す糊付器53を、容器63に溜めた接着剤をノズル52Bから随時噴射することができる公知の糊付器53Bに取り替えると共に、糊付器53Bのノズル52Bを、タッチローラ9上に保持された帯状シートSの、巻芯チャック5に装着した巻芯Cに対向する部分へ向けている。そしてノズル52Bから接着剤を噴射させたり噴射を停止したりできる弁装置111を、図8に示す制御装置75により開閉操作する。また、図8に示す糊付器53を、接着剤をノズルから巻芯Cのタッチローラに対向する部分に向けて随時噴射することができる公知の糊付器53Bに取り替えてもよい。この場合、ノズルから接着剤を噴射させたり噴射を停止したりできる弁装置を、図8に示す制御装置75により開閉操作するようにするとよい。また、糊付頭を自動的に接着剤が補給される多孔質部材、刷毛で構成してもよい。また切断機構は帯状シート幅方向に張設した電熱線を備えるもの等公知の切断機構を用いてもよい。
【0071】
【発明の効果】
本発明のシート分割巻取装置によれば、切断機構は巻芯を傷つけることなく帯状シートを切断することができ、しかも切断した上流側の帯状シートの先端部の長さを、再度の切断作業が不要な適度の長さとすることができ、シート仮保持機構は上流側の帯状シートを、その先端部がタッチローラ外周面の巻芯との接点に被さるように保持することができる。それゆえ、巻取装置に装着した新しい巻芯の、タッチローラに対向する部分、又はシート仮保持機構によりタッチローラ上に保持された帯状シートの、巻取装置に装着した新しい巻芯に対向する部分に接着剤を付与しておけば、巻取開始時に、巻取装置に装着した新しい巻芯とタッチローラとが上流側の帯状シートの先端部を挟圧し、上流側の帯状シートの先端部が新しい巻芯に接着し、巻取を開始すれば帯状シートの先端部が巻芯に自動的に巻付く。そのため、従来、分割された帯状シート毎に手作業で行っていた帯状シート先端部の巻芯への接着又は巻付け作業が不要になり、帯状シート先端の巻付け不良に起因する歩留低下も防ぐことができる。また巻芯供給機構により複数の新しい巻芯をほぼ同時に各巻芯チャックに供給して装着することが可能になり、複数の巻芯に夫々帯状シートの先端部を一斉に接着させることができるので、帯状シート先端部の巻芯への接着工程が短時間で終了し、シート分割巻取装置の巻取停止時間が短縮される。更に、シート押さえ板は、保持する帯状シートの剛性や厚みが多岐にわっても、その帯状シート先端部を確実に保持できるので、シート分割巻取装置において、多様な厚みや材質の帯状シートを巻取ることができる。またシート押え板は、帯状シートの巻芯に接着される先端部付近を保持し、その部分は最終的には破棄されるので巻取中に帯状シートに傷をつけることもない。更に、保持バーは、広幅の帯状シート全幅にわたって伸長しているので、複数の板部材を保持バーに沿って装着してシート押さえ板を構成することができ、広幅の帯状シートの幅が広い場合でも、広幅の帯状シートの全幅に対応して伸長したシート押さえ板を得ることが容易になる。
【0072】
また、シート押え板が広幅の帯状シートの全幅に対応して伸長していることにより、スリッターによる分割幅の変更に伴い分割された帯状シートの幅や位置に関係無く、巻取装置毎に複数の帯状シートを一斉に保持できるたけでなく、保持バーの案内機構や駆動機構が簡素化され、駆動機構の制御も簡単になる。
【0073】
したがって、多数条に帯状シートを分割して巻取るシート分割巻取装置において、巻取ロールが完成してから次の巻取りを再開するまでの時間を大幅に短縮することができ、稼動率を向上させることができる。また巻取準備作業に個人差がないので、準備作業の不備に起因する歩留の低下を防ぐこともできる。
【0074】
また、巻芯のタッチローラに対向する部分に接着剤を付与する接着剤付与機構を備えることにより、新しい巻芯への接着剤付与作業が省力化され、巻取ロールが完成してから巻取りを再開するまでの作業を全自動化することができるようになり、更に生産性の向上を図ることができる。
【0075】
また、接着剤付与機構を、巻芯に接着剤を塗るための糊付頭及び糊付頭に補給する接着剤を保有する糊付器と、糊付頭を巻芯チャックに装着した巻芯の、タッチローラに対向する部分へ向けた状態で糊付器を巻芯に平行な軸線方向に案内する案内部材と、この案内部材に沿って糊付器を往復移動させることができる往復移動駆動機構と、糊付頭をそれが巻芯に接触する進出位置と巻芯からの後退位置とに随時進出後退させることができる進退機構とを備えるものとすることにより、巻芯チャックに装着した巻芯の外周面のタッチローラに対向する部分に、その巻芯両端付近を残してほぼ全長に接着剤を自動的に短時間で付与することができるようになる。そのため、帯状シートが薄くて伸び易いものであっても巻初めのシワの発生を防ぐことができる。また帯状シート幅より巻芯長さが長くても、また巻芯長さに誤差があっても巻芯の適正な位置に適正な長さだけ接着剤を付与でき、接着剤が帯状シートからはみ出して巻取ロール端面等に付着し、その巻取ロールが不良品となるのを防ぐことができる。また巻取ロールから再び巻戻した帯状シートを巻芯から剥がし易くなり、巻芯を再利用する場合に都合が良い。また、巻取装置に装着した巻芯に接着剤を付与するので巻芯上の所定位置に正確に接着剤を付与でき、接着剤を付与してから短時間で巻芯に帯状シート先端部を接着することができるため、接着剤が比較的乾き易いものであって確実な接着が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシート分割巻取装置の概略正面図である。
【図2】図1に示す切断線A−A沿いの断面を矢印B方向に見た断面図である。
【図3】本発明に係るシート分割巻取装置の概略平面図である。
【図4】前側の巻取装置を省略して示したシート分割巻取装置の概略正面図である。
【図5】シート仮保持機構が帯状シートを仮保持した状態を示す側面図である。
【図6】シート仮保持機構が仮保持した帯状シートを切断した状態を示す説明図である。
【図7】接着剤を付与した巻芯を巻取開始位置に配置した状態を示す説明図である。
【図8】本発明に係るシート分割巻取装置に用いる接着剤付与機構の説明図である。
【図9】前側の接着剤付与機構の糊付器が巻芯に接着剤を付与可能な位置に配置された状態を示す説明図である。
【図10】糊付器の正面図である。
【図11】糊付器の平面図である。
【図12】図10における切断線D−D沿いの断面を矢印E方向に見た断面図である。
【図13】本発明に係るシート分割巻取装置に用いる巻芯供給機構の背面図である。
【図14】図13に示す樋状揺動腕の側面図である。
【図15】図13に示す樋状揺動腕の平面図である。
【図16】後側の巻取装置を省略して示したシート分割巻取装置の概略背面図である。
【図17】後側のシート仮保持機構により帯状シートを仮保持した状態を示す概略側面図である。
【図18】樋状揺動腕が巻芯供給姿勢をとった状態を示す概略側面図である。
【図19】本発明の他の実施形態に係るシート分割巻取装置の概略側面図である。
【図20】図19に示すシート分割巻取装置に備えた巻芯供給機構及び接着剤付与機構の背面図である。
【図21】本発明の他の実施形態に係るシート分割巻取装置の概略側面図である。
【図22】本発明の他の実施形態に係るシート分割巻取装置の概略平面図である。
【図23】本発明に係るシート分割巻取装置に用いる帯状シート先端部への接着剤付与機構を示す概略側面図である。
【符号の説明】
S0 広幅の帯状シート
S 帯状シート
C 巻芯
R 巻取ロール
G 接着剤
1 スリッター
2 前側の巻取装置
3 後側の巻取装置
4 巻取基台
5 巻取アーム
6 巻取アーム
7 巻芯チャック
8 巻芯チャック
9 タッチローラ
10 シート仮保持機構
11 シート仮保持機構
12 切断機構
13 切断機構
14 巻芯供給機構
15 接着剤付与機構
16 接着剤付与機構
28 移動駆動機構
36 保持バー
37 シート押さえ板
38 案内機構
39 駆動機構
44 案内部材
45 ナイフ
46 可動体
47 往復駆動機構
52 糊付頭
53 糊付器
54 案内部材
55 往復駆動機構
56 進退機構
58 糊付用支持バー
62 塗布用ローラ
63 容器
64 ベルト
69 可動腕
70 流体圧シリンダ装置
75 制御装置
81 樋状保持腕
82 樋状保持腕
83 揺動駆動機構
90 脱落阻止体
91 支持軸
94 モータ
95 切断用支持バー
96 案内機構
97 駆動機構
100 接着剤付与機構
104 揺動腕
105 回動軸
107 流体圧シリンダ装置

Claims (10)

  1. 広幅の帯状シートを複数の所要幅の帯状シートに分割するスリッターと、前記スリッターにより分割された帯状シートを回転駆動される夫々の巻芯のまわりに一斉に巻取るための、帯状シート長手方向に間隔をおいて配設した第1の巻取装置と第2の巻取装置とを備え、前記スリッターにより分割された複数の帯状シートを交互に第1の巻取装置と第2の巻取装置とへ供給して回転駆動される巻芯のまわりに巻取ることにより巻取ロールを形成することとし、前記第1の巻取装置及び第2の巻取装置の夫々を、前記巻芯の長手方向に位置替え可能に巻取基台に装着した、前記巻芯毎に一対になる複数の巻取アーム、並びに前記巻取アームの一対毎に設けた、前記巻芯が共通の中心軸線上に並ぶように該巻芯の両端を着脱可能に保持する巻芯チャック、及び前記巻取ロールに帯状シート巻取中に接触する、前記巻取ロール毎の又は各巻取ロールに共通のタッチローラを含むものとするシート分割巻取装置であって、巻取開始時に巻芯とタッチローラにより形成される谷の上方より該谷に接近離反可能に配設すると共に前記広幅の帯状シート全幅にわたって伸長した保持バー、及び前記保持バーに装着したシート押え板を備え、かつ前記保持バーを前記谷に接近させることによって、前記保持バーから前記谷の底へ向けて突き出た前記シート押え板の前縁部により前記帯状シートを前記タッチローラと前記巻芯との接点より上流寄りのタッチローラ外周面に押し付けて保持することができる、前記第1の巻取装置及び第2の巻取装置に夫々対応するように配設したシート仮保持機構と、前記シート押さえ板の前縁部によりタッチローラの外周面上に押付けて保持した帯状シートを、前記タッチローラと巻芯との接点より所定長さ下流側に寄った位置で幅方向に切断することができる、前記第1の巻取装置及び第2の巻取装置に夫々対応するように配設した切断機構と、前記一対の巻芯チャック間に夫々巻芯を供給することができる、前記巻取アームの一対毎に対応するように配設した巻芯供給機構とを備えたことを特徴とするシート分割巻取装置。
  2. 前記シート押え板が、前記広幅の帯状シートの全幅に対応して伸長していることを特徴する請求項1に記載のシート分割巻取装置。
  3. 前記切断機構のうち少なくとも片方が、広幅の帯状シートの全幅にわたりその幅方向に平行に延設された案内部材に沿って往復移動することができる、帯状シートを切断するためのナイフを備えており、前記案内部材が前記保持バーに設けてあることを特徴とする請求項1記載のシート分割巻取装置。
  4. 新たな巻芯のタッチローラに対向する部分に接着剤を付与する接着剤付与機構を備えることを特徴とする請求項1若しくは請求項2又は請求項3に記載のシート分割巻取装置。
  5. 前記第1の巻取装置及び第2の巻取装置に対応するように夫々配設した、前記巻芯チャックに装着した巻芯の、タッチローラに対向する部分に接着剤を付与する接着剤付与機構を備えることを特徴とする請求項1に記載のシート分割巻取装置。
  6. 前記接着剤付与機構が、前記巻芯に接着剤を塗るための糊付頭及び該糊付頭に補給する接着剤を保有する糊付器と、前記糊付頭を前記巻芯の、タッチローラに対向する部分へ向けた状態で前記糊付器を前記巻芯に平行な軸線方向に案内する案内部材と、前記案内部材に沿って前記糊付器を往復移動させることができる往復移動駆動機構と、前記糊付頭をそれが前記巻芯に接触する進出位置と巻芯からの後退位置とに随時進出後退させることができる進退機構とを備えることを特徴とする請求項5に記載のシート分割巻取装置。
  7. 前記第1の巻取装置及び第2の巻取装置に対応するように夫々配設した、前記巻芯チャックに装着した巻芯の、タッチローラに対向する部分に帯状シート先端接着用の接着剤を付与する接着剤付与機構を備え、前記接着剤付与機構が、前記巻芯に接着剤を塗るための糊付頭及び糊付頭に補給する接着剤を保有する糊付器と、前記糊付頭を前記巻芯の、タッチローラに対向する部分へ向けた状態で前記糊付器を前記巻芯に平行な軸線方向に案内する案内部材と、前記案内部材に沿って前記糊付器を往復移動させることができる往復移動駆動機構と、前記糊付頭を、前記巻芯に接触する進出位置と巻芯からの後退位置とに随時進出後退させる進退機構とを備え、前記接着剤付与機構のうちの少なくとも片方における前記案内部材が、前記保持バーに設けてあることを特徴とする請求項1記載のシート分割巻取装置。
  8. 前記巻芯チャックに装着した巻芯の、タッチローラに対向する部分に、帯状シート先端接着用の接着剤を付与する接着剤付与機構を、前記第1の巻取装置及び第2の巻取装置に夫々対応するように備え、前記接着剤付与機構が、前記巻芯に接着剤を塗るための糊付頭及び糊付頭に補給する接着剤を保有する糊付器と、前記糊付頭を前記巻芯の、タッチローラに対向する部分へ向けた状態で前記糊付器を前記巻芯に平行な軸線方向に案内する案内部材と、前記案内部材に沿って前記糊付器を往復移動させることができる往復移動駆動機構と、 前記糊付頭を、前記巻芯に接触する進出位置と巻芯からの後退位置とに随時進出後退させる進退機構とを備え、前記切断機構のうちの少なくとも片方が、前記糊付器に装着した、帯状シートを切断するためのナイフからなることを特徴とする請求項1記載のシート分割巻取装置。
  9. 前記シート仮保持機構により前記タッチローラ上に保持された帯状シートの、前記巻芯チャックに保持された巻芯に対向する部分に、夫々接着剤を噴射する接着剤付与機構を、前記第1の巻取装置及び第2の巻取装置に夫々対応するように備える請求項1に記載のシート分割巻取装置。
  10. 前記第1の巻取装置及び第2の巻取装置に夫々対応するように配設した前記シート仮保持機構のうちの少なくとも一つに代えて、複数の揺動腕を、巻芯に平行な軸線を中心に一斉に回動可能かつ当該揺動腕の先端部が、巻取開始時に巻芯とタッチローラにより形成される谷の上空より該谷に接近離反可能に配設し、前記揺動腕の先端部にシート押え板を該シート押え板の前縁部が前記谷の底に向けて突き出た状態で装着し、前記揺動腕を、該揺動腕の先端が前記谷に接近する方向に揺動することによって、前記シート押え板の前縁部により前記帯状シートを、前記タッチローラと前記巻芯との接点より上流寄りのタッチローラ外周面に押し付けて保持することができるシート仮保持機構を備える請求項1に記載のシート分割巻取装置。
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