JP3586585B2 - ウェブ継ぎ装置及び継ぎウェブ生成方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、大径の巻出しロールから小径の製品巻取りロールを製造する際に自動でウェブ継ぎを行なう装置及び方法に関し、特に、抄紙機用ワインダ及び特殊コータ等に用いて好適の、ウェブ継ぎ装置及び継ぎウェブ生成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、製紙工場では大径広幅の巻取紙(以下、巻出しロール又は巻戻しロールという)を製造し、その後ワインダと呼ばれる装置を用いてこの巻取紙からユーザが求める寸法の小径の巻取紙(製品巻取りロール)を製造する。
このような製品巻取りロールの巻取り時に、巻出しロールの残量が少なくなると、この巻出しロールの次に待機している巻出しロールの先端との間でウェブ継ぎ(紙継ぎ)を行ない、このウェブ継ぎ後、製品巻取りロールへの巻取りを再開する。
【0003】
このようなウェブ継ぎに関しては、従来より種々の装置や方法が提案されており、例えば、特開昭52−137012号公報には、図9に示すような装置が開示されている。ここで、図9は、大径の巻出しロール(巻戻しロール)2からウェブ(紙)3を幅方向でスリッティングしながら小形の製品巻取りロール1を製造する抄紙機用ワインダWに付設されたウェブ継ぎ装置の一例を示す図であって、大径の巻出しロール(以下、大径ロールと略す)2から巻き戻されるウェブ3はガイドロール4,5を通ってスリッタ(紙切りナイフ)7に供給され、この紙切りナイフ7で所定幅に切断される。そして、その後ガイドロール6を通り、巻取りドラム8とライダロール9とで巻き取られて製品巻取りロール1として巻き取られていく。
【0004】
ところで、この公報では、残量が少なくなったときの巻出しロール(以下、旧ロール又は小径巻出しロールという)2′と、待機している次の大径ロール(新ロールともいう)2との間でのウェブ継ぎ(紙継ぎ)は徐動で行なわれると説明しているが、このような方式のウェブ継ぎ装置は、いまだ準静的に行なわれているのが実情である。
【0005】
すなわち、このような紙継ぎ時には、一旦ワインダWを停止させ、ウェブ3に所定の張力を与えながら小径巻出しロール2′をつかみ装置14で上方に持ち上げて、待機していた大径ロール2をトランスファレール50に沿って所定の巻出し位置(図中、左側の大径ロール2の位置)に搬入する。
この大径ロール2のウェブ先端部には、両面テープaが略全幅に亘って予め貼付されており、大径ロール2が巻出し位置に搬入されると、この大径ロール2の両面テープaの位置が、図9に示す貼り付けロール(又は、押し付けロールともいう)16の押し付け位置の直前となるように大径ロール2の回転位相を調整する。そして、押し付けロール16で小径巻出しロール2′のウェブ3を大径ロール2の両面テープaに押し付ける。その後、全幅の紙切りナイフ7を作動させ、小径巻出しロール2′の余分なウェブを切断し、再度、この状態で徐動に入り、巻取りを再開するのである。
【0006】
なお、ウェブ3の接着強度は、押し付けロール16と大径ロール2とにより形成されるニップ(押し付け部)を両面テープaが通過する際に与えられる。また、大径ロール2への両面接着テープaの貼り付けは、特公平2−038497号公報に開示されている装置等により行なわれる。この場合、大径ロール2のロール軸心に対して平行に全幅に亘って直線的にテープが貼り付けられる。このような両面接着テープ貼り付け装置は、現に商業オフセット印刷機等では実用化されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の技術では、主に装置の物理的な制約により、図10に示すように、両面テープaと小径巻出しロール2′の切断テール端との距離(これをテール長ともいう)が数十cm〜1m程度と大きくなるという課題があった。
【0008】
このため、従来は両面テープaが製品巻取りロール1の表層部に到達すると、再度ワインダWを停止させて、エンドユーザの印刷機や塗工機の障害とならないように、テール部分を人手により除去する必要があった。なお、このときに要求されるテール長の寸法は、全幅に亘って0〜2mmである。
また、従来の技術では、ウェブ3を一方の縁部から他方の縁部に向かって切断しようとすると、未切断部分にウェブ3の張力が集中してしまい、切断終了側の縁部でウェブ3が破断してしまう場合があった。このため、一方の縁部から他方の縁部に向かってウェブ3を直線状に切断するのが困難であった。
【0009】
また、このようなウェブ継ぎは、大径ロール2の巻出し1回毎に必ず必要となるため、トータルとして相当な稼働ロスとなる。例えば、1回のウェブ継ぎのロス時間を2分,1時間当たりの大径ロール2の巻出しを2回,工場が1日24時間稼働で年間350日稼働と仮定すると、
2(分/回)×2(回/h)×24(h/日)×350(日/年)=33600分/年=560h/年
と、非常に大きな稼働ロスとなる。したがって、このような稼働ロスを極力抑制したいという要望がある。
【0010】
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、ウェブ継ぎ(紙継ぎ)に時にウェブが途中で破断せずに直線的に切断できるようにするとともに、テール長を極力短くできるようにして、効率的にウェブ継ぎを行なえるようにした、ウェブ継ぎ装置及び継ぎウェブ生成方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1記載の本発明のウェブ継ぎ装置は、大径ロールからウェブを巻出し製品ロールを製造する際に、該大径ロールが所定の外径よりも小径になると該小径ロールのウェブと新たな大径ロールのウェブとを接合するウェブ継ぎ装置において、該小径ロールのウェブの巻出しを停止した状態で該ウェブを保持する第1の保持手段と、該新たな大径ロールのウェブを該小径ロールのウェブと重なり合うように通紙する通紙手段と、該通紙された新たな大径ロールのウェブを保持する第2の保持手段と、該新たな大径ロールのウェブと該小径ロールのウェブとの間に、該両ウェブを接合するための接合部材を貼付する貼付手段と、該両ウェブを切断する切断手段とをそなえ、該接合部材が、両面接着テープ又は片面接着テープであって、該貼付手段が、該両面接着テープと該片面接着テープとを選択的に取り付け可能に構成されるとともに、該切断手段が該ウェブの送り方向に移動可能に構成されていることを特徴としている。
【0012】
また、請求項2記載の本発明のウェブ継ぎ装置は、大径ロールからウェブを巻出し製品ロールを製造する際に、該大径ロールが所定の外径よりも小径になると該小径ロールのウェブと新たな大径ロールのウェブとを接合するウェブ継ぎ装置において、該小径ロールのウェブの巻出しを停止した状態で該ウェブを保持する第1の保持手段と、該小径ロールのウェブの幅方向に両面テープを貼付する貼付手段と、該小径ロールのウェブを該両面テープの上流側縁(ウェブ送り方向後端縁)に沿って切断する切断手段と、該新たな大径ロールのウェブを該小径ロールのウェブの該両面テープが貼付された側と重なり合うように通紙する通紙手段と、該通紙された新たな大径ロールのウェブを保持する第2の保持手段とをそなえるとともに、該切断手段が、該ウェブの送り方向に移動可能に構成され、該新たな大径ロールのウェブを該両面テープの下流側縁(ウェブ送り方向先端縁)に沿って切断することを特徴としている。
【0014】
また、請求項3記載の本発明のウェブ継ぎ装置は、上記請求項1又は2記載の構成において、該両ウェブに所定の張力が付与されていることを特徴としている。
また、請求項4記載の本発明のウェブ継ぎ装置は、上記請求項1〜3のいずれか1項に記載の構成において、該第1及び該第2の保持手段が、該通紙方向に沿って直列に配設され、該切断手段と該貼付手段とが該両ウェブを挟んで該第1及び該第2の保持手段の反対側に対向して配設されていることを特徴としている。
【0015】
また、請求項5記載の本発明のウェブ継ぎ装置は、上記請求項4記載の構成において、該第1及び該第2の保持手段が、該両ウェブから離隔する待機位置へ一体となって移動可能に構成されていることを特徴としている。
また、請求項6記載の本発明のウェブ継ぎ装置は、上記請求項4又は5記載の構成において、該第1及び該第2の保持手段が、負圧による吸引力により該両ウェブを保持するサクションボックスとしてそれぞれ構成されていることを特徴としている。
【0016】
また、請求項7記載の本発明のウェブ継ぎ装置は、上記請求項1〜4のいずれか1項に記載の構成において、該通紙手段が、ウェブ幅方向の両側にそれぞれ回動自在に配設され回動軌跡の一部に該通紙方向を含む一対の無端部材と、該一対の無端部材間に掛け渡され該新たな大径ロールのウェブの先端を把持しつつ回動する把持部材とをそなえて構成されていることを特徴としている。
【0017】
また、請求項8記載の本発明のウェブ継ぎ装置は、上記請求項1〜4のいずれか1項に記載の構成において、該第1及び該第2の保持手段よりも下流側に、該両ウェブの接合部分を押圧するピンチロールが配設されていることを特徴としている。
また、請求項9記載の本発明のウェブ継ぎ装置は、上記請求項1〜4のいずれか1項に記載の構成において、該貼付手段と該切断手段とが、1つのユニットとして構成されていることを特徴としている。
【0018】
また、請求項10記載の本発明の継ぎウェブ生成方法は、大径ロールからウェブを巻出し製品ロールを製造する際に、該大径ロールが所定の外径よりも小径になると該小径ロールのウェブと新たな大径ロールのウェブを接合し継ぎウェブを生成する方法において、該小径ロールのウェブの巻出しを停止し該ウェブを保持するステップと、該保持された小径ロールのウェブの幅方向に両面テープを貼付するステップと、該保持された多小径ロールのウェブを該両面テープの上流側縁(ウェブ送り方向後端縁)に沿って切断手段により切断するステップと、該新たな大径ロールのウェブを該小径ロールのウェブの該両面テープが貼付された側と重なり合うように通紙するステップと、該通紙された新たな大径ロールのウェブを保持するステップと、該切断手段を該ウェブの送り方向に移動後、該保持された新たな大径ロールのウェブを該両面テープの下流側縁(ウェブ送り方向先端縁)に沿って切断するステップとをそなえていることを特徴としている。
【0020】
また、請求項11記載の本発明の継ぎウェブ生成方法は、上記請求項10記載の構成において、該両ウェブの接合後、該両ウェブの接合部分を押圧するステップをそなえていることを特徴としている。
また、請求項12記載の本発明の継ぎウェブ生成方法は、上記請求項10又は11記載の構成において、上記各ステップを該両ウェブ双方に所定の張力を付与した状態で行なうことを特徴としている。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面により、本発明の一実施形態にかかるウェブ継ぎ装置について説明すると、図1はその全体構成を示す模式図であって、図中1は製品巻取りロール、2は大径巻出しロール(又は大径巻戻しロール)、4〜6及び10はいずれもガイドロール、7は紙切りナイフ(スリッタ)、8は巻取りドラム、Wはワインダである。
【0022】
ワインダWは大径ロール2から小径の製品巻取りロール1を製造するものであり、上述したガイドロール4〜6,紙切りナイフ7及びガイドロール10に大径巻出しロール2のウェブ3を通して、巻取りドラム8にてウェブ3を巻き取るようになっている。なお、図1では、いわゆる上巻出しタイプのワインダWを示している。
【0023】
また、大径巻出しロール(以下、大径ロールという)2はトランスファレール50上に載置されており、このトランスファレール50上には別の大径ロール2も待機している。そして、作業中の大径ロール2の残紙量が減少して所定の径に達すると、待機している次の大径ロール2との間でウェブ継ぎ(紙継ぎ)が行なわれるようになっている。なお、小径となった状態の巻出しロールを、待機している大径ロール2と区別するため、以下では、小径ロール2′又は旧ロール2′という。また、新たな大径ロール2を必要に応じて新ロールという。
【0024】
次に、本装置の要部について説明すると、図2は本装置の要部構成を示す模式図である。なお、この図2は、巻出しロール2′が小径となってワインダWが減速後停止し新ロール2のウェブ3′との間でウェブ継ぎ(紙継ぎ)を行なう状態を示しているが、巻出しロール2′をウェブ3の切断中に張力を維持しながら上昇させ、紙継ぎ時間を短縮することも可能である。
【0025】
本装置は、図2に示すように、ガイドロール4とガイドロール5との間に介装された保持手段としてのサクションボックス(吸引装置)100と、大径の巻出しロール2のウェブ3′をサクションボックス100の前方まで導く通紙手段としての通紙装置12と、大径ロール(新ロール)2のウェブ3′と小径ロール(旧ロール)2′のウェブ3との間に両面テープ(接合部材)aを貼付するとともにウェブ3,3′を切断しうるテープ貼り兼切断装置23とをそなえている。
【0026】
このうち、サクションボックス100は、負圧によりウェブ3,3′を吸引,保持するものであって、本実施形態では、ウェブ送り方向に沿って配設された下部吸引箱(第1の保持手段)19と上部吸引箱(第2の保持手段)18とから構成されている。
また、このサクションボックス100は、支点11を中心に回動可能に構成されており、図中二点鎖線(仮想線)で示す開放位置と実線で示す作動位置との間で揺動可能に構成されている。
【0027】
そして、紙継ぎ時にはこのサクションボックス100により負圧が作用して、所定の張力が付与された状態で旧ロール2′のウェブ3が保持されるようになっている。
一方、テープ貼り兼切断装置23は、サクションボックス100に対向する位置に設けられている。ここで、図3(a)〜(c)は、テープ貼り兼切断装置23の構成を説明するための図であって、(a)はその平面図、(b)はその正面図、(c)はその側面図である。
【0028】
図3(a),(b)に示すように、このテープ貼り兼切断装置23は、両面テープ供給装置(貼付手段)27とウェブ切断装置(切断手段)28とをそなえており、本実施形態では、これら両面テープ供給装置27とウェブ切断装置28とが一体となってウェブ3の幅方向に設けられたビーム29上を移動しうるように構成されている。
【0029】
このうち両面テープ供給装置27は、旧ロール2′のウェブ3上に両面テープaを略全幅に亘って貼付するものであってその送り機構については既に公知の技術である。このため、両面テープ供給装置27の詳細な構造については説明を省略するが、この両面テープ供給装置27としては、例えば実公平7−14282号公報に開示された技術を適用することができる。
【0030】
また、ウェブ切断装置28は、移動台車25上に高速度鋼又はセラミック等により形成された回転刃31を有しており、この回転刃31が高速回転しながらサクションボックス100のあり溝20に侵入し、この状態で移動台車25がビーム29上を移動することによりウェブ3が幅方向に直線的に切断されるようになっている(なお、切断中は各吸引箱18,19が作用する)。
【0031】
また、これらの両面テープ供給装置27及びウェブ切断装置28は、図3(b)において上下方向に進退可能に構成されている。なお、図中実線は、両面テープaの貼付及びウェブ3の切断を実行する状態を示し、仮想線は上記以外の待機状態を示している。
そして、本実施形態にかかるウェブ継ぎ装置では、旧ロール2′のウェブ3がサクションボックス100により保持されると、テープ貼り兼切断装置23がこのウェブ3に近接し、両面テープ供給装置27及びウェブ切断装置28がビーム29上を図中右側から左側に向かって移動しながら、両面テープ供給装置27でウェブ3に両面テープaが貼付されるとともに、ウェブ切断装置28によりウェブ3のテール長(図5のL参照)が0〜2mmとなるように、両面テープaの上流側縁部(ウェブ送り方向後端縁部)に沿ってウェブ3が切断されるようになっているのである。
【0032】
すなわち、図3(a),(c)に示すように、このテープ貼り兼切断装置23では、ウェブ切断装置28と両面テープ供給装置27とがウェブ送り方向においてほとんどオフセットがないように設定されており、両面テープaのウェブ送り方向後端縁部と略一致する位置で旧ロール2′のウェブ3が切断されるようになっているのである。
【0033】
そして、このようにウェブ3が切断されると、両面テープ供給装置27及びウェブ切断装置28は、図3(b)中仮想線で示す待機位置に戻り、ビーム29の左側端部で待機するようになっている。
また、旧ロール2′のウェブ3が切断されると、サクションボックス100のうち上部吸引箱18の負圧が解除されて、サクションボックス100全体が図2中仮想線で示す開放位置にウェブ3を吸着したまま回動するとともに、残紙は旧ロール2′に巻き戻されるようになっている。
【0034】
なお、サクションボックス100の回動中心である支点11は、ウェブ3上に位置するように設定されており、これにより、サクションボックス100がウェブ3を保持したまま揺動してもウェブ3に張力変動が生じないようになっている。
一方、旧ロール2′に残紙が巻き戻されると、旧ロール2′は図示しないつかみ装置(図9に示す符号14参照)により上方に持ち上げられて、待機していた大径ロール2がトランスファレール50に沿って所定の巻出し位置(図1中、右側の大径ロール2の位置)に搬入されるようになっている。
【0035】
また、新ロール2が所定位置に搬入されると、新旧のウェブ3,3′の幅方向のずれが図示しないエッジポジショナにより検出されて、ずれがあった場合には、新ロール2を旧ロール2′のウェブ3の位置に合致するように幅方向に移動させるようになっている。
そして、新旧のウェブ3,3′の幅方向位置が一致すると、新ロール2のウェブ3′の先端部(巻出し端又はリード端という)が図示しない巻出しモータにより繰り出され、また、床上近くに設けられた光電管によりこのリード端が検出されるようになっている。
【0036】
また、光電管によりリード端が床上まで所定距離となったことが検出されると巻出しモータが停止して、新ロール2のウェブ3′が図2の仮想線に示すような状態となるようになっている。
そして、このような状態となると、図2に示す通紙装置12によりウェブ3′がサクションボックス100の前方まで送り込まれるようになっている。ここで、この通紙装置12は新ロール2のウェブ3′をガイドロール4とガイドロール5との間に通して、少なくともウェブ3′が上記の両面テープaと重合する位置までウェブ3′を送り込ませるためのものであり、本実施形態ではつかみポール(把持部材)21とチェーン(無端部材)22,22′とをそなえて構成されている。
【0037】
このうち、つかみポール21は、ウェブ3,3′の全幅よりも幅広に形成され、新ロール2の中心軸と平行に配設されている。また、このつかみポール21は中空パイプ状に形成されている。そして、このつかみポール21には、全長に亘ってサクション孔(図示せず)が設けられ、サクションボックス100と同様に、つかみポール21内に負圧を作用させることによりウェブ3′を保持するようになっている。
【0038】
また、チェーン22,22′は、つかみポール21の両端側にそれぞれ設けられ、クロスシャフト(図示省略)等の機械的な手段や電気的な手段により同調するように構成されている。また、この実施形態では、チェーン22,22′の回動軌跡の一部に通紙方向が含まれるように構成されている。なお、通紙方向は、図示するように略鉛直方向である。
【0039】
また、つかみポール21はチェーン22,22′に固定されており、駆動源(モータ)36が回転すると、この駆動源36の回転駆動力がチェーン22,22′を介してつかみポール21に伝達されて、つかみポール21を新ロール2の中心軸に対して略平行状態に保ったまま移動させることができるようになっている。なお、図1及び図2において、ガイドロール4の下方近傍においてチェーン22,22′が緩やかに湾曲しているが、これは、図示しないテンショナ等が設けられているためである。
【0040】
このような構成により、リード端が図2に仮想線で示すような位置で新ロール2が停止すると、つかみポール21に負圧が作用して、チェーン22,22′が図中時計回り方向に作動するとともに、つかみポール21の吸引力により新ロール2のウェブ3′が保持されるようになっている。
そして、つかみポール21がガイドロール4の外周を通ってサクションボックス100よりも下方に設けられたピンチロール15とガイドロール5との開放ニップ直後まで達すると、駆動源36が停止する(図2の符号21′参照)とともに、つかみポール21の負圧が解除されるようになっている。なお、このようなウェブ3′の通紙時には、新ロール2の巻出しモータが駆動源36と同期して作動し、新ロール2のウェブ3′に所定の張力が作用した状態でウェブ3′が送り込まれるようになっている。
【0041】
また、このときには、上述したように、吸引装置100は支点11を中心に回動して開放位置となっているため、吸引装置100とつかみポール21との干渉が回避されるようになっている。
ところで、このピンチロール15は、シリンダ24の作動に応じて図2中左右方向に移動可能に構成されており、ガイドロール5に押し付けられる押圧状態と、ガイドロール5から離隔する開放状態(図2の仮想線の状態)との2つの状態に切り換えられるようになっている。また、ピンチロール15には、ブラシ,フェルト,スポンジ,比較的軟らかな溝付きゴム及びベルト類等が全幅又は部分的に設けられている。
【0042】
そして、上述のように、新ロール2のウェブ3′がピンチロール15の直後まで送り込まれると、吸引装置100が図2中実線の位置まで復帰するとともに、ピンチロール15がガイドロール5に押し付けられるようになっている。また、この状態で、下のウェブ3を動かさない程度の軽ニップで図示しないモータ等によりピンチロール15が図中時計回りに駆動され、新ロール2のウェブ3′の緩みがピンチロール15により除去され全幅に亘って均一な張りがウェブ3′に付与されるようになっている。
【0043】
続いて、直ちに上部吸引箱18に負圧が作用して新ロール2のウェブ3′が上部吸引箱18で保持されるようになっている。したがって、この新ロール2のウェブ3′には初期最低張力が作用して、ピンチロール15との間で皺等が生じることがないのである。
そして、このようにピンチロール15と上下吸引箱18,19とが作動することにより、新ロール2のウェブ3′と旧ロール2′から切断されたウェブ3とが、それぞれ張力が作用した状態で重合するようになっている。なお、ウェブ3′の両面テープaに相当する周辺には構造上負圧が作用していない。
【0044】
そして、ウェブ切断装置28では、このように2つのウェブ3,3′が重合した状態で、上側(即ち、新ロール2側)のウェブ3′のテール長(図5のL′参照)が0〜2mmとなるように上面側のウェブ3′のみが、両面テープaの下流側縁部(両面テープaのウェブ送り方向先端縁)に沿って切断(表層切り)されて、相手ウェブ3に接合するようになっている。
【0045】
以下、図3(a)〜(c)及び図4(a),(b)を用いてこのような表層切りについて説明する。
さて、図3(b)に示すように、ウェブ切断装置28の移動台車25上には、回転刃31以外にも抑え体30,浮かせ体32,シリンダ33及び摺動軸受け34が設けられている。このうちシリンダ33は、例えば空気圧や油圧により作動するアクチュエータであって、図3(a)において上下方向、すなわちウェブ送り方向に伸縮可能に設けられている。また、摺動軸受け34は、シリンダ33の伸縮により移動台車38をウェブ送り方向に摺動させるための軸受けである。
【0046】
浮かせ体32は、図4(a),(b)に示すように、本実施形態では、針金等を屈曲させて形成されたものであり、新ロール2のウェブ3′のうち、両面テープaよりも先端側を旧ロール2′側のウェブ3から浮かせるためのものである。そして、この浮かせ体32がウェブ3とウェブ3′との間に挿入されると、図4(b)に示すような所定の隙間bだけウェブ3′をウェブ3から離隔させることができるようになっている。
【0047】
また、このときには、ウェブ切断装置28が待機位置の高さであってもウェブ3′を切断できるようになっている。
また、図示はしないが、ウェブ切断装置28には、この浮かせ体32をウェブ3とウェブ3′との間に挿入するための手段が設けられている。この挿入手段としては、例えば高圧エアを噴出しうるエアノズルをウェブ3端部に設けたものや、ウェブ3′をサクションボックス100とは反対方向から吸引するような吸引ノズルをウェブ3端部に設けたものや、へら状の部材を機械的に作動させてウェブ3′を一旦持ち上げるようなものが考えられる。
【0048】
また、抑え体30は、ウェブ3′のみを切断(表層切り)した直後にウェブ3′の切断部を両面テープaに押し付けるための部材であって、回転刃31に隣接して設けられるとともに、図4(a)に示すように、ウェブ3′の切断方向〔図4(a)中左側から右側への移動方向〕に対して後ろ側に設けられている。また、抑え体30は、スポンジやゴム,フェルト等の弾性体により形成されている。なお、抑え体30を回転ローラとして構成してもよい。
【0049】
また、上述の浮かせ体32及び抑え体30は、いずれも図示しないアクチュエータにより回転刃31に対して進退可能であって、最初の旧ロール2′のウェブ3の切断時には、これらの浮かせ体32及び抑え体30はウェブ3と干渉しない位置に待機するようになっている。
したがって、このようなウェブ切断装置28により以下のようにしてウェブ3′の表層切りが行なわれるようになっている。まず、旧ロール2′側のウェブ3の切断後にウェブ切断装置28を待機位置〔図3(b)の仮想線参照〕で待機させておく。また、このときには、浮かせ体32がウェブ3の縁部よりも外側に位置するようにウェブ切断装置28をビーム29の端部(図中左側端部)で待機させておく。
【0050】
そして、ウェブ3′の通紙が行なわれるとシリンダ33を作動させてウェブ切断装置28を所定距離だけウェブ送り方向前方〔図3(a)において下方側〕に移動させる。ここで、所定距離とは、両面テープaの幅寸法(ウェブ送り方向の寸法)と同等か又は僅かに大きい程度の距離である。これは、図5に示すように、少なくとも両面テープaの幅の分だけは2つのウェブを重合させる必要があるためと、新ロール2のウェブ3′のテール長L′を極力短くしたいという要求を満たすためである。
【0051】
そして、上述の挿入手段によりウェブ3とウェブ3′との間に浮かせ体32を挿入する。なお、このときにも下部吸引箱19には負圧が作用しているため、下側のウェブ3が浮き上がったりすることがない。
そして、ウェブ切断装置28の高さを待機位置に保持したままウェブ切断装置28をウェブ3′の幅方向に移動させるとともに、回転刃31を回転させウェブ3′を切断するようになっている。回転刃31が図中右方向に移動してウェブ3′を切断していくと、図4(a)に示すように、浮かせ体32は、ウェブ3′の切り口37からウェブ3とウェブ3′との間に挿入される。
【0052】
また、このウェブ3′の切断と同時に、抑え体30によりウェブ3′が両面テープaに次々に押し付けられて、ウェブ3とウェブ3′との間で接着強度が付与され、図5に示すような状態で接合されるのである。この際浮かせ量bは数mmから5mm程度と小さく、しかもウェブ3′の切断された自由端長は短くサクション力が作用しないため、皺や緩みが生じることなく相手テープaに押しつけられる。
【0053】
そして、このようなウェブ3′の接合後に、徐動を開始して、この接合部分がピンチロール15とガイドロール5とからなるニップを通過すると、このピンチロール15は開放位置に戻るようになっている。
また、ピンチロール15の周速をウェブ3′の送り速度よりも高速とすることや押し付けニップ力を変更することで、ウェブ3,3′の接合部分にめくれ等のない強力な強度を持つ接着面が形成されるようになっている。
【0054】
本発明の一実施形態としてのウェブ継ぎ装置は、上述のように構成されているので、例えば図6に示すような手順にしたがってウェブ継ぎが行なわれる。以下では、本装置を用いたオーバラップ法によるウェブ継ぎ方法の手順について説明する。
まず、図6(a)に示すように、旧ロール2が所定の径よりも小さくなると、ワインダWが減速して運転張力を保持した状態で停止する。その後、サクションボックス100が開放位置から回動して、ウェブ3に近接した位置で停止するとともに、上部吸引箱18と下部吸引箱19とに負圧が作用して旧ロール2′のウェブ3が保持される。
【0055】
一方、旧ロール2のウェブ3′が保持されると、ビーム29の一端〔図3(b)中右側端部〕で停止していたテープ貼り兼切断装置23が、待機位置高さからウェブ3に近接した高さ〔図3(b)中実線で示す〕となる。
そして、この状態で、テープ貼り兼切断装置23が他端部〔図3(b)中左側端部〕に向けて移動する。このとき、テープ貼り兼切断装置23の両面テープ供給装置27によりウェブ3に両面テープaが貼付されるとともに、ウェブ切断装置28により両面テープaの上流側縁部に沿ってウェブ3が切断される。つまり、ウェブ3の切断端部と両面テープaのウェブ送り方向後端縁とが略一致するように、ウェブ3が切断されるのである。なお、このときには、回転刃31がサクションボックス100のあり溝20に侵入した状態で移動することにより、ウェブ3が幅方向に直線的に切断される。
【0056】
そして、このようにウェブ3が切断されると、テープ貼り兼切断装置23は、ビーム29の他端側であって、且つウェブ3の縁部より外側において、図3(b)中仮想線で示すような待機位置高さに戻って待機する。
また、ウェブ3が切断されると、サクションボックス100のうち、上部吸引箱18の負圧が解除されて残紙が開放される。そして、サクションボックス100全体が図2中仮想線で示す開放位置に回動するとともに、残紙は旧ロール2′に巻き戻される。
【0057】
一方、旧ロール2′に残紙が巻き戻されると、旧ロール2′は図示しないつかみ装置(図9に示す符号14参照)により上方に持ち上げられて、待機していた大径ロール2がトランスファレール50に沿って所定の巻出し位置に搬入される。
そして、新ロール2が所定位置に搬入されると、新ロール2のウェブ3′の先端部(リード端)が図示しない巻出しモータにより繰り出される。また、床上近くに設けられた光電管によりリード端が床上まで所定距離となったことが検出されると、巻出しモータが停止して新ロール2のウェブ3′が図2の仮想線に示すような状態となる。
【0058】
次に、図6(b)に示すように、通紙装置12により新ロール2のウェブ3′がピンチロール15の下方まで送り込まれる。具体的には、図2に示すチェーン22,22′が駆動源36により駆動されて、つかみポール21が新ロール2のウェブ3′と当接する。このとき、つかみポール21には負圧が作用しているので、この負圧による吸引力によって新ロール2ウェブ3′が保持される。
【0059】
そして、つかみポール21がガイドロール4の外周を通ってピンチロール15の下方まで達すると、駆動源36が停止するとともに、つかみポール21の負圧が解除される。
さらに、シリンダ24が作動してピンチロール15がガイドロール5に押し付けられる。さらに、図示しないモータによりピンチロール15がウェブ送り方向に回転して、新ロール2のウェブ3′がもとのウェブ3の走行位置に張り戻される。
【0060】
その後、再び吸引装置100が図2中実線の位置まで回動して、上部吸引箱18に再び負圧が作用して、新ロール2のウェブ3′が上部吸引箱18で保持される。このときには、大径巻戻しロール2とピンチロール15との間でウェブ3′に初期張力が付与された状態となり、これにより、2つのウェブ3′,3が、ともに張力が付与された状態で重合する。
【0061】
次に、図6(c)に示すように、2つのウェブ3,3′が重合した状態で、上側(即ち、新ロール2側)のウェブ3′のテール長(図5のL′参照)が0〜2mmとなるように、ウェブ切断装置28により上面側のウェブ3′のみが、両面テープaの下流側縁部(ウェブ送り方向先端部)に沿って切断(表層切り)される。
【0062】
このときには、まず、図4(a)に示すように、シリンダ33を作動させてウェブ切断装置28を両面テープaの幅寸法(ウェブ送り方向の寸法)と同等か又は僅かに大きい程度の距離だけウェブ送り方向前方に移動させる。つまり、図6(c)に示すように、両面テープaの幅寸法分だけ、回転刃31の位置をずらすのである。
【0063】
そして、ウェブ3とウェブ3′との間に浮かせ体32を挿入し、ウェブ切断装置28を待機位置の高さに保持したまま、ビーム29の他端側から一端側に向けて〔即ち、図3(b),図4(a)において左側から右側に向けて〕移動させウェブ3′を切断する。
また、このウェブ3′の切断と同時に、抑え体30によりウェブ3′が両面テープaに次々に押し付けられて、ウェブ3とウェブ3′との間で接着強度が付与される。
【0064】
なお、切断されたウェブ3′のリード端(排紙)は、落下して図示しないピット穴から排出される。
そして、このようなウェブ3′の接合後に、ワインダWの徐動を開始して、両面テープaがピンチロール15とガイドロール5とからなるニップを通過することにより強力な接着面が形成されてウェブ継ぎ(紙継ぎ)が終了する。
【0065】
また、両面テープaがピンチロール15を通過すると、ピンチロール15が開放位置に戻り、ピンチロール15の回転が停止する。また、チェーン22,22′は駆動源36により逆方向に駆動されて、つかみポール21が元の位置(図2に実線で示す)に戻されるとともに、サクションボックス100も開放位置に戻される。
【0066】
なお、上述では、両面テープaが貼付されてからウェブ3が切断されるように構成されているが、図3(a),(b)に示す両面テープ供給装置27とウェブ切断装置28との位置を入れ換えて、旧ロール2′のウェブ3を切断しながら両面テープaを貼付していくように構成してもよい。
以上、ウェブ継ぎ時における本装置の動作について説明したが、このようなウェブ継ぎ装置によれば、以下のような効果を得ることができる。
【0067】
まず、ウェブ継ぎ時に常に運転張力が作用しているのでウェブ継ぎ時の皺の発生や蛇行等を確実に防止できる。つまり、ワインダWの運転が減速に入ると吸引装置100を作用させ、運転時の張力を維持した状態でウェブ3を保持するとともに、両面テープaの貼り付け時及びウェブ3の切断時にもウェブ3がずれることがないよう上部及び下部の吸引箱18,19によりウェブ3が保持されるので、ウェブ継ぎ時の皺や蛇行を確実に防止することができるのである。
【0068】
また、新ロール2のウェブ3′の表層切りの際にも上部吸引箱18の吸引力とピンチロール15のニップ力とによりウェブ3′に確実に張力が作用した状態でこのウェブ3′が保持されるため、この新ロール2のウェブ3′側においてもウェブ継ぎ時の皺の発生や蛇行を確実に防止することができるのである。
また、本装置によれば、ウェブ3,3′を全幅に亘って最初から最後までクリーンに且つ直線状に切断できる利点がある。つまり、ウェブ切断装置28には回転刃31が設けられているが、一般に回転刃31は固定刃よりも剪断力が少ないため、ウェブ3,3′をずらそうとする力も少なく、したがって、ウェブ3,3′をクリーンに切断することができるのである。
【0069】
なお、旧ロール2′のウェブ3はあり溝20により、又、新ロール2のウェブ3′は浮かせ体32により、ウェブ3,3′と回転刃31との間で十分な押し込み量が与えられるので、クリーンな切断が長期間に亘って維持可能である。また、ウェブ3,3′の切断時には張力が作用しているが、各吸引箱18,19やピンチロール15のニップ力によりウェブ3,3′が保持されているため、クロス方向への切断であっても全幅にわたって破断が防止される利点がある。
【0070】
また、本装置によれば、テープaの端面(ウェブ送り方向の縁部)と各ウェブ3,3′の切断端部とのずれ量、即ちテール長L,L′を極力短くすることができる利点がある。具体的にはテール長L,L′を0〜2mmに設定することができる。
つまり、両面テープaのウェブ送り方向後側の縁部と回転刃31との位置を機械的に合わせておき、ウェブ3に両面テープaの貼り付け後、直ちにウェブ3を切断するため、テール長Lを短くすることができるとともに、このテール長Lを高い寸法精度で管理することができる。一方、ウェブ3′の表層切り時には、両面テープaのウェブ送り方向前側の縁部に機械的に位置を合わせてウェブ3′を切断し、その後直ちに抑え体30によりウェブ3′を両面テープaに押し付け接着するため、やはり、テール長L′を短くすることができるとともに、このテール長L′の寸法管理も容易となる。また、このような機構により、ロール側でのずれ量(テール長L,L′)の調整のための機構も必要なくなる。
【0071】
また、抑え体30によりウェブ3,3′の接合部(両面テープa貼付部)が押圧された後も、ピンチロール15のニップにより接合部が押圧されるため、両面テープaの接着強度が高く、運転中の張力及び次工程の張力に十分耐えることができる。また、ピンチロール15の周速をウェブ3′の送り速度よりも高速とすることで、ウェブ3,3′の接合部分にめくれ等のない強力な接着面を形成することができる。
【0072】
また、装置全体をシンプルな構造とすることができるという利点があるほか、通紙装置としては、従来より使用されているような装置が適用可能であり、通紙後の完全自動化が可能である。また、ウェブ継ぎの自動化により、ウェブ継ぎ時の装置の稼働ロスを大幅に低減することができる。また、ウェブ3の切断(下切り)及びウェブ3′の切断(表層切り)の両方を移動台車25上に設けられた共通の回転刃31を利用することができ、やはり構造を簡素化することができる。
【0073】
また、サクションボックス(保持手段)100がウェブ送り方向に沿って直列に配設された上部吸引箱(第2の保持手段)18と下部吸引箱(第1の保持手段)19とから構成されているので、これらの吸引箱18,19を独立して作動させることにより2つのウェブ3,3′をそれぞれ必要に応じて保持することができる。
【0074】
ところで、上述では、新旧のウェブ3,3′とを重合し、この重ね合わせ部に両面テープaを貼付する、いわゆるオーバラップ法と呼ばれるウェブ継ぎ方法について説明したが、本ウェブ継ぎ装置では、ウェブ3とウェブ3′とのそれぞれの端部を突き合わせて接着テープで接合する、いわゆるバットスプライス法(突き合わせ法)にも適用することができる。
【0075】
以下、本装置を用いてバットスプライス法によるウェブ継ぎ方法について説明する。なお、上述したオーバラップ法のウェブ継ぎと重複する手順については極力説明を省略する。
まず、旧ロール2′のウェブ3を吸引装置100で保持した状態で切断する。ただし、上述のオーバラップ法ではウェブ3に両面テープaを貼付しながらウェブ3を切断するのに対し、このバットスプライス法では両面テープaは貼付されない。
【0076】
そして、上述のオーバラップ法と同様にして新ロール2のウェブ3′を送り込み、ウェブ3′をウェブ3と重合させる。次に、回転刃31の位置を変更することなく、即ち、旧ロール2′のウェブ3を切断した位置と同じ位置でウェブ3′を切断する。これにより、旧ロール2′のウェブ3の上流側切断辺(後端側切断縁)と新ロール2のウェブ3′の下流側切断辺(先端側切断縁)とが一致した状態となる。
【0077】
そして、このようにウェブ3′の切断後、上部吸引箱18及び下部吸引箱19に負圧を作用させたまま、テープ供給装置(貼付手段)27を用いて、両ウェブ3,3′の縁部に跨がるように片面接着テープ(接合部材)を貼付する。これにより、ウェブ3,3′の片面側に接着テープが貼付されて両ウェブ3,3′を接合することができるのである(片面バットスプライス)。
【0078】
なお、本装置をこのようなバットスプライス法にのみ適用する場合には、ウェブ切断装置28の抑え体30,浮かせ体32,シリンダ33及び摺動軸受け34は省略してもよい。
前記バットスプライス法のより効率的な切断法として、旧ロール2′のウェブ3を吸引装置100で保持したまま旧ロール2′側を一旦緩めて吸引装置100を待機させ(図中の2点鎖線参照)、通紙装置12によりウェブ3′を通紙する。再度吸引装置100を運転位置(実線参照)に戻し、ピンチロール15によりウェブ3′に軽めの予張力を与えた後、ウェブ3とウェブ3′とを同時にテープ貼り兼切断装置23で切断することも考えられる。この場合、新ウェブ3′のリード端の張力を維持するという点では、多少犠牲になるが、ウェブ3′が垂直あるいは右下から左下に走行するワインダ形式では可能である。
【0079】
そして、このようなバットスプライスでウェブ継ぎを行なう場合であっても上述と同様の効果や利点を得ることができる。
次に、本実施形態の第1の変形例について図7を用いて説明すると、この第1の変形例では、上述した実施形態におけるウェブ切断装置〔図3(b)参照〕の構成のみが異なっており、これ以外については同一の構成となっている。したがって、以下では、上述の実施形態と同一の部分については詳しい説明を省略する。
【0080】
さて、この第1の変形例では、図7に示すように、ウェブ切断装置28′が、実施形態中のウェブ切断装置28に対して左右逆勝手に構成されている。
つまり、このウェブ切断装置28′では、図7中右側から左側に移動しながら旧ロール2′のウェブ3を切断した後、一旦、ビーム29の右側端部に戻ってから待機するようになっており、新ロール2のウェブ3′の切断時には、再び、図7中右側から左側に移動しながらウェブ3′の切断を行なうようになっている。
【0081】
そして、新ロール2のウェブ3′を図7中右側から左側に移動しながら切断した後は、再び、右側端部に戻って待機するようになっているのである。つまり、この変形例では、ウェブ切断装置28′をそなえたテープ貼り兼切断装置23は1回の作業毎に必ず所定の待機位置(ここでは、ビーム29の右側端部)に戻るように構成されているのである。
【0082】
なお、上述した実施形態では、図3(b)中右側から左側に移動しながら旧ロール2′のウェブ3を切断するという動作は同じであるが、この後、ウェブ切断装置28はビーム29の左側端部で待機して、新ロール2のウェブ3′の切断時には、旧ロール2′のウェブ3の切断時とは逆方向に、即ち、図中左側から右側にウェブ切断装置28が移動するように構成されており、この点が第1の変形例では異なるのである。
【0083】
この第1の変形例は上述のように構成されているので、テープ貼り兼切断装置23は、図中右側から左側に移動してウェブ3,3′の切断やテープ貼りの作業を終えると、一旦ビーム29の右側に戻されて、このビーム29の右側端部で次回の作業時まで待機する。
したがって、第1の変形例では、上述した実施形態の利点や効果に加えて、必ずウェブ3,3′の切断方向が同じとなるため、ウェブ3′を切断する場合とウェブ3を切断する場合とでウェブ切断装置28′の制御ロジックを略共通化できる利点がある。
【0084】
なお、上述の重ね合わせ法(オーバラップ法)及び突き合わせ法(片面バットスプライス法)では、ウェブ3とウェブ3′とを重ね合わせる際に、小径ロール2′は運転時の位置を保持しているが、図6(a)の2点鎖線(仮想線)で示すように、ワインダ停止後、つかみ装置(図示省略)によりウェブ3の張力を維持しながら上昇させつつ回転刃31を走行させる方法も考えられる。この場合には、小径ロール2′の上昇とウェブ3のカッテングを同時に作業可能であり、このため紙継ぎ時間をさらに短縮出来る利点がある。
【0085】
次に、本実施形態の第2の変形例について図8を用いて説明する。この第2の変形例は、いわゆる下巻出しタイプのワインダWに適用したものであって、これ以外は上述の実施形態と同様に構成されている。
さて、このような下巻出しタイプのワインダWに本装置を適用する場合には、巻出しロール2,2′の巻出し方向が上述した実施形態と異なるため、この下巻出しタイプに適合した構成が必要である。そこで、この第2の変形例では、図8に示すように、通紙装置12に工夫がなされている。
【0086】
すなわち、つかみポール21が新ロール2のウェブ3′のリード端を確実に保持できるように、このつかみポール21の待機位置が水平方向に延長されて構成されている。また、新ロール2と床面との間にはつかみポール21が通過できるような所定の隙間が設けられている。
したがって、この第2の変形例では、ウェブ継ぎ時に新ロール2のウェブ3′のリード端がつかみポール21の負圧により把持されると、このウェブ3′は新ロール2の下方を通ってからピンチロール15の直前まで送り込まれる。そして、これ以外は、上述の実施形態と同様にしてウェブ継ぎが実行される。
【0087】
このように、この第2の変形例では、通紙装置12の構成を僅かに変更するだけで、本装置を下巻出しタイプのワインダにも適用することができるという利点がある。
なお、本発明は上述の実施形態及びその変形例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。例えば、ウェブ切断装置28,28′に適用される刃は回転刃30に限定されるものではなく、全幅方向にいわゆる鋸刃を設け、この鋸刃を押し付けてウェブ3,3′を押し切るように構成してもよい。また、ワインダWの形式等についても限定されるものではなく、種々のワインダに適用可能であり、ウェブ巻きだし方向が、水平方向のものや右上がりのもの等にも適用可能である。また、通紙手段や保持手段についても上述した通紙装置12やサクションボックス100に限定されるものではなく、他の種々の機構が適用可能である。また、通紙手段を設けずに、人手で通紙を行なうようにしてもよい。
【0088】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1記載の本発明のウェブ継ぎ装置によれば、第1の保持手段により小径ロールのウェブの巻出しが停止した状態でウェブが保持され、切断手段によりウェブが切断される。また、通紙手段により新たな大径ロールのウェブが小径ロールのウェブと重なり合うように通紙が行なわれ、第2の保持手段により通紙された新たな大径ロールのウェブが保持されて、切断手段により大径ロールのウェブが切断される。そして、貼付手段により新たな大径ロールのウェブと小径ロールのウェブとの間に接合部材が貼付され、両ウェブが接合されるので、ウェブ継ぎを完全に自動化することができ、ウェブ継ぎ時の稼働ロスを大幅に低減することができるという利点がある。また、ウェブに張力を付与した状態でウェブを保持できるため、ウェブの切断時に終了端近傍で破断等が生じることなく直線的にウェブを切断することができるという利点がある。さらに、上記2つのウェブを共通の切断手段で切断することができるので、装置全体の構成をシンプルなものとすることができる。また、接合部材が、両面接着テープ又は片面接着テープであって、該貼付手段が、該両面接着テープと該片面接着テープとを選択的に取り付け可能に構成されるとともに、該切断手段が該ウェブの送り方向に移動可能に構成されているので、バットスプライス法及びオーバラップ法のいずれの手法にも適用することができる。
【0089】
また、請求項2記載の本発明のウェブ継ぎ装置によれば、第1の保持手段により小径ロールのウェブの巻出しが停止した状態でウェブが保持され、貼付手段により小径ロールのウェブの幅方向に両面テープが貼付される。また、切断手段により小径ロールのウェブが両面テープのウェブ送り方向後端縁に沿って切断されるとともに、通紙手段により新たな大径ロールのウェブが小径ロールのウェブの該両面テープが貼付された側と重なり合うように通紙が行なわれる。そして、通紙された新たな大径ロールのウェブが第2の保持手段により保持されると、該切断手段により、該新たな大径ロールのウェブが該両面テープのウェブ送り方向先端縁に沿って切断される。これにより、このようなオーバラップ法によるウェブ継ぎ時に、テール長を極力短くすることができるという利点がある。したがって、従来人手で行なっていた不要テール部の除去作業をなくすことができ、このような観点からもウェブ継ぎ時の稼働ロスを低減することができるという利点がある。また、切断手段をウェブの送り方向に移動可能に構成することにより、通常はオーバラップ法で接合する際には複数の切断手段が必要になるが、本願では1つの切断手段でオーバラップ法による接合が可能となる。
【0091】
また、請求項3記載の本発明のウェブ継ぎ装置によれば、両ウェブに所定の張力が付与されているため、ウェブ継ぎ時の皺や蛇行を確実に防止することができる利点がある。
また、請求項4記載の本発明のウェブ継ぎ装置によれば、第1及び第2の保持手段が、通紙方向に沿って直列に配設され、切断手段と貼付手段とが両ウェブを挟んで第1及び第2の保持手段の反対側に対向して配設されているので、これらの各保持手段を独立して作動させることにより大径及び小径の巻出しロールのウェブを必要に応じて保持できるという利点がある。
【0092】
また、請求項5記載の本発明のウェブ継ぎ装置によれば、第1及び第2の保持手段が、両ウェブから離隔する待機位置へ一体となって移動可能に構成されているので、通紙手段による通紙を円滑に行なうことができにという利点がある。
また、請求項6記載の本発明のウェブ継ぎ装置によれば、第1及び第2の保持手段が負圧による吸引力により両ウェブを保持するサクションボックスとして構成されているので、ウェブを容易に且つ確実に保持することができる。
【0093】
また、請求項7記載の本発明のウェブ継ぎ装置によれば、通紙手段が、ウェブ幅方向の両側にそれぞれ回動自在に配設され回動軌跡の一部に通紙方向を含む一対の無端部材と、一対の無端部材間に掛け渡され新たな大径ロールのウェブの先端を把持しつつ回動する把持部材とをそなえるという構成により、簡単に大径の巻出しロールのウェブを通紙することができる利点がある。また、通紙手段を上述したような簡素な構成とすることで装置全体の信頼性を高めることができるという利点がある。
【0094】
また、請求項8記載の本発明のウェブ継ぎ装置によれば、第1及び第2の保持手段よりもウェブ送り方向下流側に設けられたピンチロールにより両ウェブの接合部分が押圧されるので、接合部分の接着強度を大幅に高めることができる利点がある。
また、請求項9記載の本発明のウェブ継ぎ装置によれば、貼付手段と切断手段とが、1つのユニットとして構成されているので、装置全体の構成をさらにシンプルなものとすることができる。
【0095】
請求項10記載の本発明の継ぎウェブ生成方法によれば、小径ロールのウェブの巻出しを停止してウェブを保持し、小径ロールのウェブの幅方向に両面テープを貼付した後、小径ロールのウェブを両面テープのウェブ送り方向後端縁に沿って切断する。そして、新たな大径ロールのウェブが小径ロールのウェブの両面テープが貼付された側と重なり合うように通紙を行ない、新たな大径ロールのウェブを保持した後、新たな大径ロールのウェブを両面テープのウェブ送り方向先端縁に沿って切断するので、このようなオーバラップ法によるウェブ継ぎ時に、テール長を極力短くすることができる。したがって、従来人手で行なっていた不要テール部の除去作業をなくすことができ、ウェブ継ぎ時の稼働ロスを低減することができるという利点がある。
【0097】
また、請求項11記載の本発明の継ぎウェブ生成方法によれば、両ウェブの接合後、両ウェブの接合部分が押圧されるため、接合部分の接着強度を大幅に高めることができる。
さらに、請求項12記載の本発明の継ぎウェブ生成方法によれば、各ステップを両ウェブ双方に所定の張力を付与した状態で行なうことにより、ウェブ継ぎ時の皺や蛇行を確実に防止することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるウェブ継ぎ装置の全体構成を示す模式図である。
【図2】本発明の一実施形態にかかるウェブ継ぎ装置の要部構成を示す模式図である。
【図3】(a)〜(c)は本発明の一実施形態にかかるウェブ継ぎ装置の切断手段及び貼付手段の構成を示す模式図である。
【図4】(a),(b)は本発明の一実施形態にかかるウェブ継ぎ装置の切断手段を示す模式図である。
【図5】本発明の一実施形態かかるウェブ継ぎ装置によるウェブ継ぎ部を示す模式図である。
【図6】(a)〜(c)は本発明の一実施形態にかかるウェブ継ぎ装置を用いたオーバラップ法によるウェブ継ぎ方法の手順を説明する図である。
【図7】本発明の一実施形態にかかるウェブ継ぎ装置における第1の変形例を説明する図である。
【図8】本発明の一実施形態にかかるウェブ継ぎ装置における第2の変形例を説明する図である。
【図9】従来のウェブ継ぎ装置の一例を示す図である。
【図10】従来のウェブ継ぎ装置によるウェブ継ぎ部を示す図である。
【符号の説明】
1 製品巻取りロール
2 大径巻出しロール又は大径巻戻しロール(新ロール又は大径ロール)
2′ 小径巻出しロール又は小径巻戻しロール(旧ロール又は小径ロール)
3,3′ ウェブ
4〜6,10 ガイロール
7 紙切りナイフ(スリッタ)
8 巻取りドラム
12 通紙手段
15 ピンチロール
18 第2の保持手段としての上部吸引箱(サクションボックス)
19 第1の保持手段としての下部吸引箱(サクションボックス)
20 あり溝
21 把持部材としてのつかみポール
22,22′ 無端部材としてのチェーン
23 テープ貼り兼切断装置
27 貼付手段としての両面テープ供給装置
28 切断手段としてのウェブ切断装置
31 回転刃
100 保持手段としてのサクションボックス(吸引装置)
a 接合部材としての両面テープ
L,L′ テール長
Claims (12)
- 大径ロールからウェブを巻出し製品ロールを製造する際に、該大径ロールが所定の外径よりも小径になると該小径ロールのウェブと新たな大径ロールのウェブとを接合するウェブ継ぎ装置において、
該小径ロールのウェブの巻出しを停止した状態で該ウェブを保持する第1の保持手段と、
該新たな大径ロールのウェブを該小径ロールのウェブと重なり合うように通紙する通紙手段と、
該通紙された新たな大径ロールのウェブを保持する第2の保持手段と、
該新たな大径ロールのウェブと該小径ロールのウェブとの間に、該両ウェブを接合するための接合部材を貼付する貼付手段と、
該両ウェブを切断する切断手段とをそなえ、
該接合部材が、両面接着テープ又は片面接着テープであって、該貼付手段が、該両面接着テープと該片面接着テープとを選択的に取り付け可能に構成されるとともに、該切断手段が該ウェブの送り方向に移動可能に構成されている
ことを特徴とする、ウェブ継ぎ装置。 - 大径ロールからウェブを巻出し製品ロールを製造する際に、該大径ロールが所定の外径よりも小径になると該小径ロールのウェブと新たな大径ロールのウェブとを接合するウェブ継ぎ装置において、
該小径ロールのウェブの巻出しを停止した状態で該ウェブを保持する第1の保持手段と、
該小径ロールのウェブの幅方向に両面テープを貼付する貼付手段と、
該小径ロールのウェブを該両面テープのウェブ送り方向後端縁に沿って切断する切断手段と、
該新たな大径ロールのウェブを該小径ロールのウェブの該両面テープが貼付された側と重なり合うように通紙する通紙手段と、
該通紙された新たな大径ロールのウェブを保持する第2の保持手段とをそなえるとともに、
該切断手段が、該ウェブの送り方向に移動可能に構成され、該新たな大径ロールのウェブを該両面テープのウェブ送り方向先端縁に沿って切断するように構成されていることを特徴とする、ウェブ継ぎ装置。 - 該両ウェブに所定の張力が付与されていることを特徴とする、請求項1又は2記載のウェブ継ぎ装置。
- 該第1及び該第2の保持手段が、該通紙方向に沿って直列に配設され、該切断手段と該貼付手段とが該両ウェブを挟んで該第1及び該第2の保持手段の反対側に対向して配設されている
ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のウェブ継ぎ装置。 - 該第1及び該第2の保持手段が、該両ウェブから離隔する待機位置へ一体となって移動可能に構成されていることを特徴とする、請求項4記載のウェブ継ぎ装置。
- 該第1及び該第2の保持手段が、負圧による吸引力により該両ウェブを保持するサクションボックスとしてそれぞれ構成されている
ことを特徴とする、請求項4又は5記載のウェブ継ぎ装置。 - 該通紙手段が、ウェブ幅方向の両側にそれぞれ回動自在に配設され回動軌跡の一部に該通紙方向を含む一対の無端部材と、該一対の無端部材間に掛け渡され該新たな大径ロールのウェブの先端を把持しつつ回動する把持部材とをそなえて構成されている
ことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のウェブ継ぎ装置。 - 該第1及び該第2の保持手段よりも下流側に、該両ウェブの接合部分を押圧するピンチロールが配設されている
ことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のウェブ継ぎ装置。 - 該貼付手段と該切断手段とが、1つのユニットとして構成されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のウェブ継ぎ装置。
- 大径ロールからウェブを巻出し製品ロールを製造する際に、該大径ロールが所定の外径よりも小径になると該小径ロールのウェブと新たな大径ロールのウェブを接合し継ぎウェブを生成する方法において、
該小径ロールのウェブの巻出しを停止し該ウェブを保持するステップと、
該保持された小径ロールのウェブの幅方向に両面テープを貼付するステップと、
該保持された小径ロールのウェブを該両面テープのウェブ送り方向後端縁に沿って切断手段により切断するステップと、
該新たな大径ロールのウェブを該小径ロールのウェブの該両面テープが貼付された側と重なり合うように通紙するステップと、
該通紙された新たな大径ロールのウェブを保持するステップと、
該切断手段を該ウェブの送り方向に移動後、該保持された新たな大径ロールのウェブを該両面テープのウェブ送り方向先端縁に沿って切断するステップとをそなえている
ことを特徴とする、継ぎウェブ生成方法。 - 該両ウェブの接合後、該両ウェブの接合部分を押圧するステップをそなえていることを特徴とする、請求項10記載の継ぎウェブ生成方法。
- 上記各ステップを該両ウェブ双方に所定の張力を付与した状態で行なうことを特徴とする、請求項10又は11記載の継ぎウェブ生成方法。
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