JP5295342B2 - ログの紙端固定装置 - Google Patents
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Description
ストッパー102が開放位置に上昇すると、ログRは転がり込み、下ロール104と上ロール105の間に挟まれる。ここで下ロール104と上ロール105を回転させて、ログRを同方向へ回転させ、エアーノズル106からエアーを吹出す。紙端eがエアーを受けると、紙端eが開いて、傾斜通路101の上に載せられる。傾斜通路101の上に開かれた紙端eは吸引箱107によって吸引され、紙端eに抵抗を与えた状態で保持される。そして、同図(B)に示すように、糊噴射ノズル109で紙端pe上の全幅に糊を噴射する。
糊付けが完了すると、ログRはけり出され、傾斜通路101上を出側に向って転がっていき、紙端peは軽くロール本体に接着される。傾斜通路101の出側端から出て、ついで押えロール111、112間にログRが挟まれると、同時にログRは押えロール111、112によって回転させられ、この間に紙端Peは完全にロール本体Rに接着され固定される。
図7(A)に示すように、ストッパー102が開放位置に上昇すると、ログRは転がり込み、下ロール104と上ロール105の間にはさまれる。ここで下ロール104と上ロール105を回転させて、第1エアーノズル121からエアーを吹出す。これにより紙端Peが開かれ、傾斜通路101上に載せられる。ついで同図(B)に示すように、下ロール104を減速するか停止させ、ログRを出側に向けけり出す。同時に糊付装置116のノズル117を若干上昇させると、その上を転がるロール本体に糊が塗布される。そしてログRは傾斜通路101上を移動していく。一対の押えロール111、112にログRが挟まれ、そこで数回回転させると、紙端はロール本体の糊に強く接着されて固定される。そして、固定完了した後、押えロール112を増速するとログRは下方へけり出され、送りコンベヤ上に落とされる。
とくに、第1パターンのように、紙端を糊打ちができる長さまで開くには、この紙端開き動作にログを1回転から1回転半位回転させていた。そのためには、1本当り1.2〜1.3秒くらいかかるので、生産性が高いとは云えない。ちなみに、50分間の作業で800本の生産が可能である。
一方、第2パターンのように、ログ本体に糊打ちすると、ログ本体に糊がしみ込むので、紙端との接着不良が生じやすい。とくに、ウエブが二重になっている2プライ製品であると、外側の紙端に接着不良が生じやすかったという問題がある。
第2発明のログの紙端固定装置は、第1発明において、前記位置決めユニットが、ログを挟んで回転させる上ロールと下ロールからなり、かつ上ロールまたは下ロールを変速する速度制御器を有するログ回転手段と、前記ログ回転手段で保持されているログの紙端にエアーを吹付けて紙端を開かせるエアーノズルと、開かれた紙端を検出するセンサとからなることを特徴とする。
第3発明のログの紙端固定装置は、第1または第2発明において、前記糊打ちユニットが、ログを挟んで回転させる上ロールと下ベルトからなり、かつ上ロールまたは下ベルトを変速する速度制御器を有するログ回転手段と、前記ログ回転手段で保持されているログの紙端にエアーを吹付けて紙端を開かせるエアーノズルと、開かれた紙端が糊打ち位置まで繰り出されたことを検出するセンサと、繰り出されている紙端に糊を打ち糊打ち手段とからなることを特徴とする。
第4発明のログの紙端固定装置は、第1、第2または第3発明において、前記接着ユニットが、糊打ちされたログを挟み、その挟んだ位置でログを回転させる上ロールと下ロールからなり、かつ上ロールまたは下ロールを変速する速度制御器とからなることを特徴とする。
また、接着ユニットにより紙端の接着が行える。このように、糊打ちユニットでは位置決め動作は必要としないので、従来技術で要していた紙端位置合せのための自転を省略できるので、製造時間が短くなり、生産性が向上する。
第2発明によれば、ログ回転手段の上下ロールでログを回転させている間、エアーノズルでエアーを吹付けると紙端を開くことができ、紙端が開くとセンサでこれを検出できる。そして、速度制御器で上ロールまたは下ロールの回転を制御して必要なところで停止させると、紙端をログの周面上における目標位置で停止させることができる。この目標位置での停止により、糊打ちユニットでの位置決め動作を不要にできるので、生産性を向上することができる。
第3発明によれば、ログ回転手段の上ロールと下ベルトでログを回転させながらエアーノズルでエアーを吹付けているところにログが入ってくると紙端が開けられるので、下ベルトを逆転させて紙端を練り出し、センサで検出した位置で止めると、紙端が糊付けに適した長さとなっている。ついで、糊打ち手段で糊を打てば、紙端の接着の準備が行える。この糊打ちユニットでの糊打ち作業には、紙端の位置合せのための自転は行わなくてよいので、糊打ち時間が短縮される。
第4発明によれば、接着ユニットの上下ロールの間にログを挟んで回転させると、紙端に打たれた糊がログ本体との間に挟まれ、かつ上下ロールで押えられるので、紙端がロール本体に接着する。そして、速度制御器で上ロールを増速するか下ロールを減速するとログをけり出して、次工程に移すことができる。
図1に基づき本実施形態に係る紙端固定装置の基本構造を説明する。
1は位置決めユニット、2は糊打ちユニット、3は接着ユニットであり、この三ユニットで基本構成されている。なお、位置決めユニット1の入側(図中右側)にストッパ4、接着ユニット3の出側(図中左側)にコンベヤ5が設けられている。
ストッパ4は、ログLを止めておき、回転することによって、ログLを一本づつ供給する公知の機構である。コンベヤ4は、排出されたログLを次工程へ移送する公知の機構である。
なお、ログLとは、本発明装置の前工程装置であるウエブ巻取機で、幅広のウエブを巻芯上に巻き取ったものであり、丸太状の外観をもつことからログと称されている。
糊打ちガン26の下方の傾斜通路は多孔板で構成され、その下面には吸引ボックス27が配置されている。吸引ボックス27内の空気を吸引すると、その上面の傾斜通路6に繰り出されている紙端eを引きつけ、安定した状態に保持できるようになっている。
図2に基づき、位置決めユニット1による紙端位置決め動作を説明する。
(1)紙端を開く
上ロール11と下ロール12が共に時計回りに回転しており、ストッパ4から送り出されたログLを受け入れ、上下ロール11、12間でログLを反時計回りに回転させる。そして、ログLが回転している間にエアーノズル14からエアーを吹付けて紙端eを開く。
紙端eが開いて傾斜通路6に落下すると、センサ15で紙端eを検出する。
そのまま、ログLの自転を続け、紙端eが目標位置0に来るまで回転させる。
目標位置0とは、ログLが糊打ちユニット2まで転がっていったときに、丁度紙端eが吸引ボックス27上で停止する位置であり、この目標位置0はログLの円周上に存する。目標位置に来るまでの回転量rは時間(t秒)で制御され、そのt秒は予め計算または実験で与えられる。
下ロール12の回転を止めると、ログLには上ロール11の回転トルクのみが与えられるので、ログLはけり出されて、次工程である糊打ちユニット2に向け転がっていく。
(1)ログLの受入れ
図3に示すように、上ロール21と下ベルト22が共に時計回りに回転しており、位置決めユニット1から送り出されたログLを受入れ、ログLを反時計回りに回転させる。
上ロール21と下ベルト22でログLを回転させる間に、エアーノズル24からエアーを吹付けて紙端eを開くと上ロール21と下ベルト22の回転を停止する。なお、紙端eは吸引ボックス27上の傾斜通路上に吸引される。
ログLが上ロール21と下ベルト22の間に受入れられた状態で、紙端eが吸引ボックス27上で吸引できる長さになっているのは、前記位置決めユニット1で、紙端eを予め目標位置0に止めていたためである。このため、糊打ちユニット2で、紙端eを出すための回転動作は行わなくてよい。
図4に示すように、上ロール21と下ベルト22を共に反時計回りに回転させると、ログLは時計回りに自転し、紙端eを繰り出す。所定の長さ(つまり糊付けに適した長さ)に繰り出すと、センサ25で紙端eが検知される。
この紙端eを繰り出している間、傾斜路6の下方に設けている吸引ボックス27で紙端は傾斜路の上面に吸着され、安定した状態を保ち続ける。
上ロール21と下ベルト22の回転を止めるとログLも回転を止め、糊打ちガン26が紙端eの幅方向(つまり、ログLの長手方向に沿う方向であって、紙面に直角な方向)に走行しながら、紙端eに糊adを塗布する。
(5)けり出し
図5に示すように、下ベルト22の回転を止めて上ロール21のみ回転させるとログLは図中左側にけり出される。
接着ユニット3の上下ロール31,32の間にログLを挟んで回転させると、紙端eに打たれた糊adがログ本体との間に挟まれ、かつ上下ロール31,32で押えられるので、紙eがログ本体に接着する。そして、速度制御器33で上ロール31を増速するか下ロール32を減速するとログLをけり出して、コンベヤ5に移すことができる。
また、糊打ちは紙端に直接塗布して行うので、2プライのウエブでも完全な糊付けができ、接着不良が生じない。このように不良品が発生しないことによっても、生産性が向上する。
2 糊打ちユニット
3 接着ユニット
4 ストッパ
11 上ロール
12 下ロール
13 速度制御器
14 エアーノズル
15 センサ
21 上ロール
22 下ベルト
23 速度制御器
24 エアーノズル
25 センサ
26 糊打ちガン
Claims (4)
- ログを回転させながら紙端を開き、紙端を目標位置まで回転させておいて、けり出しを行う位置決めユニットと、
前記位置決めユニットがけり出したログを受け入れ、回転させながら紙端を開いて繰り出し、その紙端の裏面に糊打ちを行っておいて、けり出しを行う糊打ちユニットと、
前記糊打ちユニットがけり出したログを受入れ、回転させて紙端をログ本体に接着させる接着ユニットとからなり、
前記目標位置とは、ログが前記糊打ちユニットまで転がっていったときに、丁度紙端が前記吸引ボックス上で停止する位置である
ことを特徴とするログの紙端固定装置。 - 前記位置決めユニットが、
ログを挟んで回転させる上ロールと下ロールからなり、かつ上ロールまたは下ロールを変速する速度制御器を有するログ回転手段と、
前記ログ回転手段で保持されているログの紙端にエアーを吹付けて紙端を開かせるエアーノズルと、
開かれた紙端を検出するセンサとからなる
ことを特徴とする請求項1記載のログの紙端固定装置。 - 前記糊打ちユニットが、
ログを挟んで回転させる上ロールと下ベルトからなり、かつ上ロールまたは下ベルトを変速する速度制御器を有するログ回転手段と、
前記ログ回転手段で保持されているログの紙端にエアーを吹付けて紙端を開かせるエアーノズルと、開かれた紙端が糊打ち位置まで繰り出されたことを検出するセンサと、
繰り出されている紙端に糊を打ち糊打ち手段とからなる
ことを特徴とする請求項1または2記載のログの紙端固定装置。 - 前記接着ユニットが、
糊打ちされたログを挟み、その挟んだ位置でログを回転させる上ロールと下ロールからなり、かつ上ロールまたは下ロールを変速する速度制御器とからなる
ことを特徴とする請求項1,2または3記載のログの紙端固定装置。
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