JP6182634B1 - 製袋機 - Google Patents
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Abstract
Description
輪転型製袋機は、紙袋を効率良く製造できるものの、把手を取り付けた口部の処理が難しく、把手の補強紙貼り付け部分が袋口から見えてしまうので体裁が良くない。
一方、枚葉型製袋機は、効率は良くないものの、口部を折り返して把手貼り付け部分を隠すことができるので、高級感のある紙袋を得ることができる。
この製袋機は、袋用紙を一枚ずつ供給する給紙装置と、把手を形成して袋用紙に貼り付ける把手装置と、袋用紙の一縁部と中央部に折り畳み線を刻設する筋付装置と、袋用紙を折り畳んで筒状に貼り付ける紙筒形成装置と、角底部分を形成する袋底形成装置と、紙袋をプレスして製品台に送り出し、製造数をカウントするカウント装置とを備える。
製袋機の把手装置は、連続紙リールから送り出される連続紙に紐を蛇行した状態で貼り付けた後、連続紙を長さ方向に中央から切断し、さらに、連続状態の貼付部を所定長さに切断して把手を形成し、この把手を左右一枚ずつ貼付ドラム上の袋用紙に供給する。
このように不良な袋用紙或いは把手を排出する度に、製袋機を停止させると製造効率が低下し、生産性が悪くなる。また、製袋機において搬送路を駆動するモータを停止しても、実際に搬送路が停止するまでにタイムラグが発生し、搬送されている材料が次工程や取り出し難い位置へ移動してしまうこともある。
前記シート搬入路の末端部と前記把手貼付部との間に、前記シート搬入路で搬送される袋用シートを前記把手貼付部へ送り込むシート送り込みシリンダーを設け、前記把手貼付部と前記シート搬出路の先端部との間に、把手付きシートを前記シート搬出路へ送り出すシート送り出しシリンダーを設け、前記シート排出手段は、前記シート送り込みシリンダーの外周に起伏可能に設けられ、伏せて閉じた状態で前記袋用シートを把持するつかみ爪より成り、該つかみ爪は、前記異常シート検出センサーからの検出信号を受けた時に起立して開き、前記袋用シートを前記シート搬入路により排出し、前記不良品排出手段は、前記シート送り出しシリンダーの外周に起伏可能に設けられ、伏せて閉じた状態で前記袋用シートを把持するつかみ爪より成り、該つかみ爪は、前記把手付きシート異常検出センサーからの検出信号を受けた時に起立して開き、異常な把手付きシートを前記シート搬出路の外へ排出することがある。
また、不良な把手が排出されて、対応する袋用シートに正常な状態で把手が貼り付けられていない場合も、この不良な把手付きシートが自動的に排出されるため、紙袋の不良品が発生するのを防ぐことが可能である。
図1は、本発明の製袋機1を示す。
製袋機1は、角底紙袋を製造する装置であって、把手製造装置に並設され、上流側から順に、給紙部aと、把手貼付部bと、胴貼成形部cと、フィーダー部dと、角底成形部eと、デリバリー部fとを備える。
給紙部aは、予め所定寸法に裁断された袋用シートA(図2)を、その口部を搬送方向後方へ向けて一枚ずつ供給する。把手貼付部bは、給紙部aから送り込まれた袋用シートAに把手Bを貼り付けて、把手付きシートA1(図2)を形成する。胴貼成形部cは、把手付きシートA1を筒状に貼りあわせ、フィーダー部dは、筒状にした把手付きシートA1を位置合わせして角底成形部eへ送り込む。角底成形部eにおいて、角底を折り畳み接着して角底紙袋を完成させ、デリバリー部fは、完成した角底紙袋の数をカウントし、姿勢をそろえて重ねる。
口折大シリンダー2は、給紙部aから把手貼付部bへ袋用シートAを搬入するシート搬入路4の末端部上方に設置され、シート搬入路4の下流側において、口折大シリンダー2の下方には、把手付きシートA1を胴貼成形部cに向けて搬出するシート搬出路5が配置されている。
シート搬入路4はサーボモータで間歇駆動され、シート搬入路4の上方に臨んで、袋用シートAの姿勢や形状の異常、多数枚重なっていないか、或いは、搬送タイミングが速すぎたり、遅れていないか等の異常を検出する異常シート検出センサー18が設置される。
また、口折大シリンダー2とシート搬出路5の先端部との間には、口折大シリンダー2と貼り付けシリンダー3の間を通過した把手付きシートA1をシート搬出路5上に送り出すシート送り出しシリンダー7が設けられる。
口折大シリンダー2とシート送り込みシリンダー6及びシート送り出しシリンダー7とは、互いに平行で逆回転している。
なお、口折大シリンダー2には、周方向の3カ所につかみ爪8が等間隔で配置され、シート送り込みシリンダー6及びシート送り出しシリンダー7には、それぞれ周方向の1ヶ所につかみ爪8が設けられる。
また、口折大シリンダー2、シート送り込みシリンダー6及びシート送り出しシリンダー7の両端面は、外周面の回転に追随せずに固定されている。
また、支持棒8aの両端部には、各シリンダーの径方向内側に向かってアーム9が張り出される。アーム9は支持棒8aと連動して回転し、アーム9の先端にベアリング9aが取り付けられる。
通常の状態では、つかみ爪8が袋用シートA又は把手付きシートA1を掴む位置に達した時、つかみ爪8が倒れて閉じ、袋用シートA又は把手付きシートA1をシリンダー外周面とつかみ爪8との間に挟んで搬送する。
一方、図5及び図7に示すように、エアーシリンダー11を退縮させると、押圧部材10がシート送り込みシリンダー6及びシート送り出しシリンダー7の外周面に接近し、この結果、ベアリング9aが押されて支持棒8aが回転し、つかみ爪8が起立して開く。
把手製造装置と把手挿入部とを連絡する把手搬送路では、把手連続体Cが紐Dの頂部を上にして搬送される。
把手挿入部には、把手搬送路に連続して、それぞれ把手連続体Cと把手Bを搬送するカット位置決めローラ12及び孔開き無端ベルト13が順次設置される。また、カット位置決めローラ12と孔開き無端ベルト13の間には、把手連続体CをU字状の紐Dの両側で所定長さに切断する回転カッター14が設けられる。
図10に示すように、把手搬送路に臨んで、カット位置決めローラ12の直前には、金属検出器19より成る異常把手検出センサーが設置される。把手製造装置において、把手連続体Cが切れた場合等には、マーカーとなる特殊金属を含有する粘着テープで把手連続体Cを接続しておく。金属検出器19は、この特殊金属に反応して異常な把手であることを検出し、孔開き無端ベルト13を駆動するサーボモータへ検出信号を送る。
また、この光電センサー20は、異常把手検出センサーとしても機能し、紐Dが無い場合や、紐Dのピッチに異常がある場合を検出して、孔開き無端ベルト13を駆動するサーボモータへ検出信号を送る。
また、孔開き無端ベルト13は、間歇的に停止し、吸着した把手Bを所定位置に運んで停止させる。孔開き無端ベルト13は、光電センサー20からの検出信号により、紐Dに異常が無い場合に所定位置で停止するので、停止した孔開き無端ベルト13に吸着された把手Bは予め設定されている正確な位置に位置決めされる。
なお、孔開き無端ベルト13の停止位置よりも回転方向下流側には、把手排出路17の投入口が配置されている(図2)。
図11及び図12に示すように、貼り付けシリンダー3の外周面の軸方向両側部において、把手Bの紐Dの両端部に相当する位置にはそれぞれ逃げ溝15が形成され、貼り付けシリンダー3の下流側に隣接して、逃げ溝15の位置に対応する一対の補助プレスロール16が設置される。
なお、左右一対の貼り付けシリンダー3は、1本の連続したものとしてもよい。
また、図9に示すように、口折大シリンダー2の外周面に臨んで、貼り付けシリンダー3よりも下流側に把手付きシート異常検出センサー21が設置される。把手付きシート異常検出センサー21は、把手付きシートA1の姿勢や形状の異常を検出して、検出信号をシート送り出しシリンダー7のつかみ爪8の非常時における開閉を制御するエアーシリンダー11に送る。
給紙部aから供給された袋用シートAが、一枚ずつシート搬入路4を通って把手貼付部bへ搬送される。
袋用シートAがシート搬入路4の末端部に達したら、シート送り込みシリンダー6のつかみ爪8が閉じてシート搬入路4上の袋用シートAを掴み、シート送り込みシリンダー6の回転に伴い、袋用シートAが口折大シリンダー2に向かって搬送される。袋用シートAが口折大シリンダー2の外周面に達したら、口折大シリンダー2のつかみ爪8が閉じると共に、シート送り込みシリンダー6のつかみ爪8が開く。口折大シリンダー2はこの袋用シートAを外周面に載せて把手挿入部へ向かって搬送する。
口部上に把手Bが重ねられた袋用シートAは、貼り付けシリンダー3との間、及び、補助プレスロール16との間を順次通過し、把手Bが袋用シートAにしっかり貼着されて、把手付きシートA1が形成される。
把手付きシートA1がシート搬出路5に達したら、シート送り出しシリンダー7のつかみ爪8が開いて把手付きシートA1を開放する。
シート搬出路5に載せられた把手付きシートA1は胴貼成形部cへ送られる。
即ち、異常シート検出センサー18の検出信号を受けると、エアーシリンダー11が退縮して押圧部材10が移動し、シート送り込みシリンダー6のつかみ爪8は閉じずに開いたままになり、斜めの袋用シートAはシート搬入路4の末端から落下して排出される。
さらに、孔開き無端ベルト13に臨んで設置された光電センサー20が紐Dを検知しなかったり、紐Dのピッチ異常を検出した場合、或いは、カット位置決めローラ12の直前に設置された金属検出器19が特殊金属を検出した場合も、孔開き無端ベルト13は停止せず、この把手Bを不良であるとして把手排出路17から排出する。
なお、金属検出器19や光電センサー20が把手Bの異常を検出した時は、給紙部a及びシート搬入路4の運転を停止して袋用シートAの供給を中断し、異常な把手Bが把手排出路17から排出されたら運転を再開する。
すると、把手付きシート異常検出センサー21が把手付きシートA1の異常を検出し、検出信号がシート送り出しシリンダー7のつかみ爪8の開閉を制御するエアーシリンダー11に送られる。すると、異常な把手付きシートA1がシート送り出しシリンダー7に達した時、シート送り出しシリンダー7のつかみ爪8が不良品排出手段として機能する。
即ち、把手付きシート異常検出センサー21からの検出信号を受けてエアーシリンダー11が退縮し、シート送り出しシリンダー7のつかみ爪8が閉じずに開いたままとなって、異常な把手付きシートA1はシート搬出路5へ運ばれることなく落下する。
A1 把手付きシート
B 把手
C 把手連続体
D 紐
E 補強紙
a 給紙部
b 把手貼付部
c 胴貼成形部
d フィーダー部
e 角底成形部
f デリバリー部
1 製袋機
2 口折大シリンダー
3 貼り付けシリンダー
4 シート搬入路
5 シート搬出路
6 シート送り込みシリンダー
7 シート送り出しシリンダー
8 つかみ爪
8a 支持棒
9 アーム
9a ベアリング
10 押圧部材
11 エアーシリンダー
12 カット位置決めローラ
13 孔開き無端ベルト
14 回転カッター
15 逃げ溝
16 補助プレスロール
17 把手排出路
18 異常シート検出センサー
19 金属検出器
20 光電センサー
21 把手付きシート異常検出センサー
22 第1カム
23 第2カム
Claims (4)
- 袋用シートの口部に把手を貼る把手貼付部と、該把手貼付部に袋用シートを一枚ずつ搬入するシート搬入路と、前記把手貼付部へ把手を搬送する把手搬送路と、前記把手貼付部から把手付きシートを搬出するシート搬出路とを備え、前記シート搬入路の搬送途中に、前記袋用シートの異常を検出して検出信号を発する異常シート検出センサーを設置し、前記把手搬送路に臨んで、把手の異常を検出して検出信号を発する異常把手検出センサーを設置し、前記把手貼付部と前記シート搬入路の間に、前記異常シート検出センサーからの検出信号を受けた時、異常な袋用シートを排出するシート排出手段を設け、前記把手搬送路と前記把手貼付部の間に、前記異常シート検出センサー又は異常把手検出センサーからの検出信号を受けた時、異常な袋用シートと対応する把手、又は、異常な把手を排出する把手排出手段を設け、前記把手貼付部に臨んで、前記把手付きシートの異常を検出して検出信号を発する把手付きシート異常検出センサーを設置し、前記把手貼付部と前記シート搬出路の間に、前記把手付きシート異常検出センサーからの検出信号を受けた時、異常な把手付きシートを排出する不良品排出手段を設けたことを特徴とする製袋機。
- 前記異常把手検出センサーは、前記把手に含まれるマーカーとなる金属を検出する金属検出器と、前記把手の紐の位置異常を検出する光電センサーとから成ることを特徴とする請求項1に記載の製袋機。
- 前記シート搬入路の末端部と前記把手貼付部との間に、前記シート搬入路で搬送される袋用シートを前記把手貼付部へ送り込むシート送り込みシリンダーを設け、前記把手貼付部と前記シート搬出路の先端部との間に、把手付きシートを前記シート搬出路へ送り出すシート送り出しシリンダーを設け、前記シート排出手段は、前記シート送り込みシリンダーの外周に起伏可能に設けられ、伏せて閉じた状態で前記袋用シートを把持するつかみ爪より成り、該つかみ爪は、前記異常シート検出センサーからの検出信号を受けた時に起立して開き、前記袋用シートを前記シート搬入路により排出し、前記不良品排出手段は、前記シート送り出しシリンダーの外周に起伏可能に設けられ、伏せて閉じた状態で前記袋用シートを把持するつかみ爪より成り、該つかみ爪は、前記把手付きシート異常検出センサーからの検出信号を受けた時に起立して開き、異常な把手付きシートを前記シート搬出路の外へ排出することを特徴とする請求項1又は2に記載の製袋機。
- 前記つかみ爪は、前記シート送り込みシリンダー及び前記シート送り出しシリンダーにその軸方向に沿って、且つ、中心軸周りに回動可能に設けられた支持棒に取り付けられ、前記支持棒は前記つかみ爪が閉じる方向に付勢され、前記支持棒の端部から前記シート送り込みシリンダー及び前記シート送り出しシリンダーの径方向内側に向けて、前記支持棒と連動して回転するアームを張り出し、前記シート送り込みシリンダー及び前記シート送り出しシリンダーの端面に、前記つかみ爪が閉じて袋用シート又は把手付きシートを掴む位置に達した時、前記アームの先端が外周に圧接する押圧部材をそれぞれ径方向に移動可能に設け、前記異常シート検出センサーからの検出信号を受けた時、前記シート送り込みシリンダーの押圧部材が径方向外側へ移動してアームの先端を押圧することにより、前記つかみ爪を開き、前記把手付きシート異常検出センサーからの検出信号を受けた時、前記シート送り出しシリンダーの押圧部材が径方向外側へ移動してアームの先端を押圧することにより、前記つかみ爪を開くことを特徴とする請求項3に記載の製袋機。
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