JP6209238B2 - 製袋機の把手貼付部 - Google Patents
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Description
把手は、U字状の紐の両端部を補強紙に貼り付けて成り、把手貼付部において、把手の補強紙を、ローラの外周面に載せて搬送される袋用紙上に接着剤を介して重ね、押圧ローラとの間に通すことにより、把手を袋用紙に貼り付けている。
本発明が解決しようとする課題は、U字状の紐の両端部を補強紙に貼り付けて成る把手を強固に、且つ、美しく袋用シートに貼り付けることができる製袋機の把手貼付部を提供することにある。
前記カット位置決めローラ、回転カッター、及び、孔開き無端ベルトを、それぞれ独立して制御される別個のモータで回転駆動してもよい。
また、前記カット位置決めローラに臨んで、把手連続体の紐の位置を検出する光電センサーを設置し、該センサーの検出信号を、前記回転カッターを駆動するモータ及び前記孔開き無端ベルトを駆動するモータに送ることが望ましい。
図1は、本発明に係る製袋機1を示す。
製袋機1は、角底紙袋を製造する装置であって、把手製造装置に並設され、上流側から順に、給紙部aと、把手貼付部bと、胴貼成形部cと、フィーダー部dと、角底成形部eと、デリバリー部fとを備える。
給紙部aは、予め所定寸法に裁断された袋用シートA(図2)を、その口部を搬送方向後方へ向けて一枚ずつ供給する。把手貼付部bは、給紙部aから送り込まれた袋用シートAに把手Bを貼り付けて、把手付きシートA1(図2)を形成する。胴貼成形部cは、把手付きシートA1を筒状に貼りあわせ、フィーダー部dは、筒状にした把手付きシートA1を位置合わせして角底成形部eへ送り込む。角底成形部eにおいて、角底を折り畳み接着して角底紙袋を完成させ、デリバリー部fは、完成した角底紙袋の数をカウントし、姿勢をそろえて重ねる。
大シリンダー2は、給紙部aから把手貼付部bへ袋用シートAを搬入するシート搬入路4の末端部上方に設置され、シート搬入路4の下流側において、大シリンダー2の下方には、把手付きシートA1を胴貼成形部cに向けて搬出するシート搬出路5が配置されている。
シート搬入路4はサーボモータで間歇駆動され、シート搬入路4の上方に臨んで、袋用シートAの姿勢や形状の異常を検出する異常シート検出センサー18が設置される。
また、大シリンダー2とシート搬出路5の先端部との間には、大シリンダー2と貼り付けシリンダー3の間を通過した把手付きシートA1をシート搬出路5上に送り出すシート送り出しシリンダー7が設けられる。
大シリンダー2とシート送り込みシリンダー6及びシート送り出しシリンダー7とは、互いに平行で逆回転している。
なお、大シリンダー2には、周方向の3カ所につかみ爪8が等間隔で配置され、シート送り込みシリンダー6及びシート送り出しシリンダー7には、それぞれ周方向の1ヶ所につかみ爪8が設けられる。
また、大シリンダー2、シート送り込みシリンダー6及びシート送り出しシリンダー7の両端面は、外周面の回転に追随せずに固定されている。
また、支持棒8aの両端部には、各シリンダーの径方向内側に向かって突出するアーム9が設けられ、アーム9の先端にベアリング9aが取り付けられる。
通常の状態では、つかみ爪8が袋用シートA又は把手付きシートA1を掴む位置に達した時、つかみ爪8が倒れて閉じ、袋用シートA又は把手付きシートA1をシリンダー外周面とつかみ爪8との間に挟んで搬送する。
一方、図5及び図7に示すように、エアーシリンダー11を退縮させると、押圧部材10がシート送り込みシリンダー6及びシート送り出しシリンダー7の外周面に接近し、この結果、ベアリング9aが押されて支持棒8aが回転し、つかみ爪8が起立して開く。
把手製造装置と把手挿入部とを連絡する把手搬送路では、把手連続体Cが紐Dの頂部を上にして搬送される。
把手挿入部には、把手搬送路に連続して、それぞれ把手連続体Cと把手Bを搬送するカット位置決めローラ12及び孔開き無端ベルト13が順次設置される。また、カット位置決めローラ12と孔開き無端ベルト13の間には、把手連続体CをU字状の紐Dの両側で所定長さに切断する回転カッター14が設けられる。
図10に示すように、把手搬送路に臨んで、カット位置決めローラ12の直前には、金属検出器19より成る異常把手検出センサーが設置される。把手製造装置において、把手連続体Cが切れた場合等には、特殊金属を含有する粘着テープで把手連続体Cを接続しておく。金属検出器19は、この特殊金属に反応して異常な把手であることを検出し、孔開き無端ベルト13を駆動するサーボモータへ検出信号を送る。
また、この光電センサー20は、異常把手検出センサーとしても機能し、紐Dが無い場合や、紐Dのピッチに異常がある場合を検出して、孔開き無端ベルト13を駆動するサーボモータへ検出信号を送る。
また、孔開き無端ベルト13は、間歇的に停止し、吸着した把手Bを所定位置に運んで停止させる。孔開き無端ベルト13は、光電センサー20からの検出信号により、紐Dに異常が無い場合に所定位置で停止するので、停止した孔開き無端ベルト13に吸着された把手Bは予め設定されている正確な位置に位置決めされる。
このように、光電センサー20で紐Dを検出することにより把手Bを位置決めするので、把手Bの補強紙Eに孔をあけてこの孔にピンを差し込むことにより位置決めする従来のものに比べて、把手Bが袋用シートAから剥がれにくく、孔をあけたことによる切屑が袋成形を阻害することもない。
なお、孔開き無端ベルト13の停止位置よりも回転方向下流側には、把手排出路17の投入口が配置されている(図2)。
また、カット位置決めローラ12、回転カッター14及び孔開き無端ベルト13はそれぞれ独立したサーボモータで駆動されているので、個別に簡単に制御することができ、金属検出器19及び光電センサー20を組み合わせることにより、正確な位置合わせや不良品の判別も容易となる。
図11及び図12に示すように、貼り付けシリンダー3の外周面の軸方向両側部において、把手Bの紐Dの両端部に相当する位置にはそれぞれ逃げ溝15が形成され、貼り付けシリンダー3の下流側に隣接して、逃げ溝15の位置に対応する一対の補助プレスロール16が設置される。
なお、左右一対の貼り付けシリンダー3は、1本の連続したものとしてもよい。
また、図9に示すように、大シリンダー2の外周面に臨んで、貼り付けシリンダー3よりも下流側に把手付きシート異常検出センサー21が設置される。把手付きシート異常検出センサー21は、把手付きシートA1の姿勢や形状の異常を検出して、検出信号をシート送り出しシリンダー7のつかみ爪8の非常時における開閉を制御するエアーシリンダー11に送る。
給紙部aから供給された袋用シートAが、一枚ずつシート搬入路4を通って把手貼付部bへ搬送される。
袋用シートAがシート搬入路4の末端部に達したら、シート送り込みシリンダー6のつかみ爪8が閉じてシート搬入路4上の袋用シートAを掴み、シート送り込みシリンダー6の回転に伴い、袋用シートAが大シリンダー2に向かって搬送される。袋用シートAが大シリンダー2の外周面に達したら、大シリンダー2のつかみ爪8が閉じると共に、シート送り込みシリンダー6のつかみ爪8が開く。大シリンダー2はこの袋用シートAを外周面に載せて把手挿入部へ向かって搬送する。
口部上に把手Bが重ねられた袋用シートAは、貼り付けシリンダー3との間、及び、補助プレスロール16との間を順次通過し、把手Bが袋用シートAにしっかり貼着されて、把手付きシートA1が形成される。
把手付きシートA1がシート搬出路5に達したら、シート送り出しシリンダー7のつかみ爪8が開いて把手付きシートA1を開放する。
シート搬出路5に載せられた把手付きシートA1は胴貼成形部cへ送られる。
即ち、異常シート検出センサー18の検出信号を受けると、エアーシリンダー11が退縮して押圧部材10が移動し、シート送り込みシリンダー6のつかみ爪8は閉じずに開いたままになり、斜めの袋用シートAはシート搬入路4の末端から落下して排出される。
なお、異常シート検出センサー18が袋用シートAの異常を検出した時は、給紙部aからの袋用シートAの供給を停止しても良い。
さらに、孔開き無端ベルト13に臨んで設置された光電センサー20が紐Dを検知しなかったり、紐Dのピッチ異常を検出した場合、或いは、カット位置決めローラ12の直前に設置された金属検出器19が特殊金属を検出した場合も、孔開き無端ベルト13は停止せず、この把手Bを不良であるとして把手排出路17から排出する。
すると、把手付きシート異常検出センサー21が把手付きシートA1の異常を検出し、検出信号がシート送り出しシリンダー7のつかみ爪8の開閉を制御するエアーシリンダー11に送られる。すると、異常な把手付きシートA1がシート送り出しシリンダー7に達した時、シート送り出しシリンダー7のつかみ爪8が不良品排出手段として機能する。
即ち、把手付きシート異常検出センサー21からの検出信号を受けてエアーシリンダー11が退縮し、シート送り出しシリンダー7のつかみ爪8が閉じずに開いたままとなって、異常な把手付きシートA1はシート搬出路5へ運ばれることなく落下する。
以上は、枚葉型製袋機である実施例について説明したが、本発明の把手貼付部は、輪転型製袋機に応用することもできる。
A1 把手付きシート
B 把手
C 把手連続体
D 紐
E 補強紙
a 給紙部
b 把手貼付部
c 胴貼成形部
d フィーダー部
e 角底成形部
f デリバリー部
1 製袋機
2 大シリンダー
3 貼り付けシリンダー
4 シート搬入路
5 シート搬出路
6 シート送り込みシリンダー
7 シート送り出しシリンダー
8 つかみ爪
8a 支持棒
9 アーム
9a ベアリング
10 押圧部材
11 エアーシリンダー
12 カット位置決めローラ
13 孔開き無端ベルト
14 回転カッター
15 逃げ溝
16 補助プレスロール
17 把手排出路
18 異常シート検出センサー
19 金属検出器
20 光電センサー
21 把手付きシート異常検出センサー
22 第1カム
23 第2カム
Claims (4)
- U字状の紐の両端部を補強紙に貼着して成る把手を袋用シートの口部に貼り付ける製袋機の把手貼付部であって、接着剤を介して前記把手の補強紙を口部に重ねた前記袋用シートを載せて搬送する搬送装置と、前記袋用シート及び把手を挟んで搬送装置に圧接される貼り付けシリンダー及び補助プレスロールとを備え、前記貼り付けシリンダーの外周面において、前記紐の両端部に相当する位置にそれぞれ逃げ溝が形成され、前記補助プレスロールは、前記貼り付けシリンダーの搬送方向下流側に隣接して、前記逃げ溝と対応する位置にそれぞれ設置され、前記搬送装置と貼付シリンダーとの圧接部の搬送方向上流側に、多数の紐の両端部を帯状の補強紙に貼り付けて成る把手連続体を搬送する把手搬送路から前記把手連続体を受け取る把手挿入部が設けられ、該把手挿入部は、前記把手連続体を搬送するカット位置決めローラと、モータで駆動され、前記把手連続体を紐の両側で切断する回転カッターと、切断された前記把手を吸着して所定位置へ運んで停止する孔開き無端ベルトと、停止した孔開き無端ベルトに吸着された把手を掴んで前記袋用シートの口部上面に移送する把持装置とを備えることを特徴とする製袋機の把手貼付部。
- 前記搬送装置が、外周面に前記袋用シートを載せて搬送する大シリンダーより成り、前記大シリンダーの軸方向両側部に、前記貼り付けシリンダー及び補助プレスロールが設置されていることを特徴とする請求項1に記載された製袋機の把手貼付部。
- 前記カット位置決めローラ、回転カッター、及び、孔開き無端ベルトが、それぞれ独立して制御される別個のモータで回転駆動されることを特徴とする請求項1又は2に記載の製袋機の把手貼付部。
- 前記カット位置決めローラに臨んで、把手連続体の紐の位置を検出する光電センサーが設置され、該センサーの検出信号が、前記回転カッターを駆動するモータ及び前記孔開き無端ベルトを駆動するモータに送られることを特徴とする請求項3に記載の製袋機の把手貼付部。
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