JP3576199B2 - プリンタ連動カット紙シーラ装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明はシーラ装置に関し、特に感圧性接着剤を塗布した枚葉シートに印字を行うとともに、折り畳み、加圧接着してシールするプリンタ連動カット紙シーラ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
所定事項を印字した単票フォームを折り畳み、折り合わさった面を接着し外見上は一枚のシートとしたフォームが知られており、例えば郵便ハガキとして利用されている。この郵便ハガキは折り合わさった面に記録された事柄は隠蔽されており、そのままでは読み取ることができないようになっているため、隠蔽ハガキと呼ばれる。接着面は郵送等の通常の取扱いにおいては隠蔽状態が保たれ、その記録された事柄を読み取りたい時には、人の手を使って容易に接着面を剥がして開くことができる。そして一度剥がすと、再度接着するためには相当の圧力を加える必要性があるため、そのための特殊な機械を使用しない限り不可能であるものと、一度剥がしても再度接着が容易なものがある。
【0003】
この隠蔽ハガキを作成するには、まず片側全面に感圧性接着剤(例えばコールドシールド剤)を塗布した枚葉フォーム(カット紙メール)を、カット紙プリンターにて両面印字する。印刷済みの枚葉フォームはカット紙プリンターの排出部に集積される。次にカット紙プリンターの排出部から印刷済みの枚葉フォームを取り出し、隠蔽処理機のフィーダー部に再積載して隠蔽処理を行う。隠蔽処理は、印刷済みの枚葉フォームを折りローラによって折り、スリッターによってセンタースリットされた後、斜行コンベアによって位置決めされて移送され、圧着部において圧着シーリングが行われた後、隠蔽処理装置の排出部に隠蔽ハガキが集積される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この従来の方法によれば、プリンタとシーラが各々別の装置のため、少なくともオペレータは2名必要である。また、枚葉シートの片面全面には感圧性の接着剤が塗布されているためフィーダに積載された枚葉シート間での抵抗が大きく、フィーダー部で取り出した際に複数枚の枚葉シートが重なって送られる2枚差しが発生し易い。更に枚葉シートのため、プリンタから装置への積載時等に枚葉シートの崩れ、積載の誤り等により、枚葉シートの表裏違いが発生することが避け得ないものであった。
そこで本発明の目的は、プリンタとシーラを一体に接続し、オペレータの数を減らし、かつ2枚差しや積載の誤り等の障害が起きないプリンタ連動カット紙シーラ装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的は以下の本発明によって達成される。即ち、
感圧性接着剤を塗布した枚葉シートに印字を行い印字シートを得る印字手段と、その印字手段から供給された印字シートの端辺を位置規制して移送する第1の移送手段と、その第1の移送手段から供給される印字シートを互いに等しい所定の面積のシートに二分割されるように折り畳み切断して折りシートを得る折り切断手段と、その折り切断手段から供給される二分割された折りシートを位置規制して移送する第2の移送手段と、その第2の移送手段から供給される折りシートに加圧して折り合わさった面を接着し単体シートを得る加圧手段と、その加圧手段から供給される単体シートを集積する集積手段と、から構成され、且つ、前記第1の移送手段と前記第2の移送手段とがL字型に配置されていることを特徴とするプリンタ連動カット紙シーラ装置。
【0006】
【作用】
感圧性接着剤を塗布した枚葉シートに印字を行い印字シートを得る印字手段により各枚葉シートに個別のデータを印字された印字シートが得ることができる。また第1の移送手段により、その印字シートの端辺が位置規制されて移送され折り畳み手段に供給される。また折り畳み手段により、所定の正確な位置においてその印字シートは折られ、切断された折りシートが得られる。
更に、第2の移送手段により、その折りシートの端辺が位置規制されて移送され加圧手段に供給される。また加圧手段により、所定の正確な位置においてその折りシートは加圧され、折り合わさった面が接着された単体シートが得られる。またその加圧手段から供給される単体シートは集積手段により集積される。
【0007】
【実施例】
以下本発明について好適な実施例に基づいて詳細を説明する。
図1は本発明の装置構成を示すブロック図である。図1において、1は印字手段であるプリンター部、2は第1の移送手段であるフィーダ部、3は折り切断手段である折り切断部、4は第2の移送手段であるL字搬送部、5は加圧手段である圧着部、6は集積手段であるスタック部である。
また図2は本発明の装置において感圧性接着剤を塗布した枚葉シートが加工され隠蔽ハガキのような単体シートとなる過程を示すフロー図である。図2において、7は感圧性接着剤を塗布した枚葉シート、8は印字が施された印字シート、9は折り畳まれ切断された折りシート、10は加圧されて折り合わさった面が接着した単体シートである。
【0008】
図1、図2により本発明の装置の構成及び動作の概要を説明する。
プリンター部1のホッパには、枚葉シート7が積載される(S1)。この枚葉シート7の一方の面には感圧性の接着剤が塗布されている。また普通はプレプリントが施されている。ホッパより枚葉シート7が一枚一枚供給され印字が行われ印字シート8が得られる(S2)。枚葉シート7が2枚以上重なって供給される異常は、2枚差し検知機構(図示せず)によって検知することができ、異常時に停止する等の処置が行われ、供給される枚葉シート7は必ず一枚一枚である。プレプリントが全ての枚葉シートに共通の内容であるのに対してプリンター部1における印字は、主として個別の内容である。
【0009】
プリンター部1より排出された印字シート8はフィーダ部2において移送される間に、移送方向と直角な左右方向の位置決めが行われながら折り切断部3に移送される(S3)。
折り切断部3において、印字シート8は折りローラによって折り畳まれ(S4)更にセンタースリットされて(S5)二つの折りシート9となる。
二つの折りシート9はL字搬送部4供給され、そこで移送方向が直角に曲げられ、その移送方向と直角な左右方向の位置決めが行われながら圧着部5に移送される(S6)。
【0010】
圧着部5において、折りシート9が加圧され、折り合わさった面が接着された単体シート10が得られる(S7)。
そして、圧着部5から排出された単体シート10はスタック部6にスタッキングされる(S8)。
以上が本発明の装置の構成及び動作の概要である。次に各部について詳細に説明する。
【0011】
図3は主として本発明の装置のプリンター部1、フィーダ部2を示す図であり、図3の(a)は側面図であり、図3の(b)はフィーダ部2の上面図である。図3において、1はプリンター部、2はフィーダー部である。プリンター部1は、11のプリンタホッパ、12の反転機構、13のヒートローラ等から構成され、フィーダ部2は14の排出コンベア、15の揃えコンベア、16の当てガイド等から構成されている。17は折り切断部3の紙折機である。
【0012】
以上の構成において動作を説明する。プリンター部1においてプリンタホッパ11に積み重ねられた枚葉シート7は片面が印字された後に反転機構12によって裏返しされて他方の面が印字される。このプリンター部1は、この例ではレーザープリンターであって、このように印字内容の情報をコンピュータ等から転送されて印字を行う装置をプリンター部1として使用することができる。プリンター部1のヒートローラ13によってトナーが定着され両面を印字された枚葉シート7、即ち印字シート8は、フィーダ部2に排出される。
【0013】
フィーダ部2において、排出コンベア14は印字シート8を揃えコンベア15に移送する。揃えコンベア15には当てガイド16がコンベア表面に接触するかしないかという極めて接近した位置に、コンベアの駆動方向と所定の角度が付けられて設置されている。揃えコンベア15によって移送される印字シート8は、この当てガイド16に印字シート8の一辺が当たって、移送方向と直角の左右方向の位置が揃えられる。
位置が揃えられ印字シート8は揃えコンベア15によって、折り切断部3の紙折機17に供給される。
【0014】
図4は主として本発明の装置の折り切断部3を示す図であり、図4の(a)は上面図であり、図4の(b)は側面図である。
図4において、17は紙折機、18はスリッタであって 折り切断部3の主要な構成要素である。紙折機17は19a、19b、19c、19dの4本の紙折ローラ、20のストッパ及び21のトレーから構成されている。そして、スリッタ18は22a、22bの2本のスリッタロールから構成されている。
また、4はL字搬送部、8は印字シート、9は折りシート、15は揃えコンベア、16は当てガイド、23a、23b、23c、23dはタイミング送りロール、24a、24bは搬送コンベアロールである。
【0015】
以上の構成において、揃えコンベア15により移送され排出される印字シート8は紙折ローラ19a及び19bの間に供給されると、まずこの印字シート8の先端がストッパ20に当接して方向変換され、紙折ローラ19b及び19c間へ送り出されて、トレー21内へ進入する。その後、印字シート8は、その先端がトレー21の底面に当接するものの、紙折ローラ19b及び19cによって更に送り出されるので、印字シート8の折れ線が紙折ローラ19c及び19d間に挟み込まれる。こうして、印字シート8は、紙折ローラ19c及び19dによって、移送方向に対し直角方向の折れ線を境に折り畳まれたシートとなって紙折機から排出される。
【0016】
スリッタ18は、略上下に配置されたスリッタロール22a及び22b間に、紙折機17によって印字シート8が折り畳まれて得られたシートを、挿入可能に構成される。更に、このスリッタ18は、印字シート8が折り畳まれて得られたシートを移送方向と一致した方向の切断線において切断可能に構成される。このスリッタ18によって、印字シート8が折り畳まれて得られたシートは互いに等しい所定面積のシートに二分割され、折りシート9が得られる。これらの折りシート9が二列並列し、それぞれの列の折りシート9が、L字搬送部の入口にあるタイミング送りローラ23及び搬送コンベア24へ供給される。
【0017】
図5は本発明におけるL字搬送部を示す図であり、図5(a)は上面図、図5(b)は側面図である。図5において、第1搬送コンベアとしての搬送コンベア24と、第2搬送コンベアとしての整列コンベア25とが直角にL字型に配置されており、折りシート9を直角方向に方向変換して搬送するものである。この方向変換部26には方向変換用押さえボール27が複数個設置される。
【0018】
搬送コンベア24は図5(a)、(b)に示すように、2組の搬送コンベア機構24a及び24bが並置される。これらの搬送コンベア機構24a及び24bのそれぞれは、搬送コンベアロール28a及び28b、搬送コンベアベルト29a及び29b並びに押さえロール30を有して構成される。一対の搬送コンベアロール28a及び28bに搬送コンベアベルト29a及び29bが巻き掛けられ、搬送コンベアロール28aあるいは28bが駆動されて、搬送コンベアベルト29aあるいは29bが走行方向Aへ連続走行される。搬送コンベア機構24a及び24bの搬送ベルトによって、折りシート9が2列同時搬送される。
【0019】
また、押さえロール30は、搬送コンベアベルト29a及び29bの走行方向Aに沿って複数個配列される。それぞれの押さえロール30は、フレーム31に支持されたガイド32に回転自在に軸支されて、搬送コンベアベルト29a及び29bとの間で折りシート9を押圧し、確実に搬送させる。
【0020】
整列コンベア25は、図5(a)、(b)に示すように、整列コンベアロール32a及び32b、整列コンベアベルト33並びに整列用ガイド34を有して構成される。一対の整列コンベアロール32a及び32b間に整列コンベアベルト33が巻き掛けられ、整列コンベアロール32a及び32bが駆動されて、整列コンベアベルト33が走行方向Bに連続走行される。
【0021】
整列用ガイド34は、搬送コンベア機構24a及び24bの搬送コンベアベルト29a及び29bの走行方向Aに対し直角に配置される。また、整列コンベアベルト33は、整列用ガイド34に対し水平方向斜めに設置されて、走行方向Bに走行される。また、整列コンベア25は、搬送コンベア24の上面よりも下方に設置されて、搬送コンベア機構24a及び24bからの折りシート9が、整列コンベアベルト33上に落下するよう設けられる。
【0022】
整列用ガイド34が整列コンベアベルト33に対して水平方向に斜めに設置されたので、整列コンベアベルト33上の折りシート9は、搬送中に整列用ガイド34に摺接し、これにより、整列用ガイド34にそって一列に整列される。また、整列コンベアベルト33の走行速度は、整列コンベアベルト33上の折りシート9が所定間隔で並べられるように、搬送コンベア24の搬送コンベアベルト29a及び29bの速度を考慮して設定される。
【0023】
図6は圧着部5及びスタック部6の構成を示す図であり、図6(a)は上面図、図6(b)は側面図である。図6に示すように、上下一対の圧着送りローラ35(a)及び35(b)と、上下一対の圧着ローラ36(a)及び36(b)と、を有して構成される。圧着送りローラ35(a)及び35(b)によって、搬送コンベア24の整列コンベアベルト33から搬出された折りシート9が、圧着ローラ36(a)及び36(b)間へ供給される。そして、これら圧着ローラ36(a)及び36(b)の押圧により、折りシート9の接着面が感圧性接着剤により接着されて、単体シート10が得られる。
【0024】
スタッカ6は、2組のスタッカコンベア37(a)及び37(b)と、スタッカガイド38とを有してなる。スタッカコンベア37(a)及び37(b)は並設され、これらのスタッカコンベア37(a)及び37(b)の後部上にスタッカガイド38が設置される。従って、圧着部5にて得られた単体シート10が、スタッカコンベア37(a)及び37(b)上に順次送り込まれ、このスタッカ37(a)及び37(b)走行により、これらスタッカ37(a)及び37(b)上の単体シート10がスタッカガイド38に集積される。
【0025】
【発明の効果】
以上のようであるから、本発明によれば、プリンタ部とシーラ部が接続され連動しオペレータは1名で足りる。また、プリンタ部において枚葉シートの2枚差しを検知するからシーラ部以降に2枚差しが及ぶことはない。更にプリンタ部において印字されたものがそのままシーラ部に供給されるため積載の誤り等は存在せず、枚葉シートの表裏違いが発生することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の装置において感圧性接着剤を塗布した枚葉シートが加工され隠蔽ハガキのような単体シートとなる過程を示すフロー図である。
【図3】本発明の装置のプリンター部1、フィーダ部2を示す図であり、図3の(a)は側面図であり、図3の(b)はフィーダ部2の上面図である。
【図4】本発明の装置の折り切断部3を示す図であり、図4の(a)は上面図であり、図4の(b)は側面図である。
【図5】本発明におけるL字搬送部を示す図であり、図5(a)は上面図、図5(b)は側面図である。
【図6】図6は圧着部5及びスタック部6の構成を示す図であり、図6(a)は上面図、図6(b)は側面図である。
【符号の説明】
1 プリンター部
2 フィーダ部
3 折り切断部
4 L字搬送部
5 圧着部
6 スタック部
7 枚葉シート
8 印字シート
9 折りシート
10 単体シート
11 プリンタホッパ
12 反転機構
13 ヒートローラ
14 排出コンベア
15 揃えコンベア
16 当てガイド
17 紙折り機
18 スリッタ
19a,19b,19c,19d 紙折ローラ
20 ストッパ
21 トレー
22a,22b スリッタローラ
23 タイミング送りローラ
24 搬送コンベア、24a,24b 搬送コンベア機構
25 整列コンベア
26 方向変換部
27 押さえボール
28a,28b 搬送コンベアロール
29a,29b 搬送コンベアベルト
30 押さえロール
31 フレーム
32 ガイド
33 整列コンベアベルト
34 整列用ガイド
35a,35b 圧着送りロール
36a,36b 圧着ロール
37a,37b スタッカコンベア
38 スタッカガイド
Claims (1)
- 感圧性接着剤を塗布した枚葉シートに印字を行い印字シートを得る印字手段と、その印字手段から供給された印字シートの端辺を位置規制して移送する第1の移送手段と、その第1の移送手段から供給される印字シートを互いに等しい所定の面積のシートに二分割されるように折り畳み切断して折りシートを得る折り切断手段と、その折り切断手段から供給される二分割された折りシートを位置規制して移送する第2の移送手段と、その第2の移送手段から供給される折りシートに加圧して折り合わさった面を接着し単体シートを得る加圧手段と、その加圧手段から供給される単体シートを集積する集積手段と、から構成され、且つ、前記第1の移送手段と前記第2の移送手段とがL字型に配置されていることを特徴とするプリンタ連動カット紙シーラ装置。
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JP07291894A JP3576199B2 (ja) | 1994-03-18 | 1994-03-18 | プリンタ連動カット紙シーラ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP07291894A JP3576199B2 (ja) | 1994-03-18 | 1994-03-18 | プリンタ連動カット紙シーラ装置 |
Publications (2)
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JPH07256795A JPH07256795A (ja) | 1995-10-09 |
JP3576199B2 true JP3576199B2 (ja) | 2004-10-13 |
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Family Applications (1)
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JP07291894A Expired - Fee Related JP3576199B2 (ja) | 1994-03-18 | 1994-03-18 | プリンタ連動カット紙シーラ装置 |
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- 1994-03-18 JP JP07291894A patent/JP3576199B2/ja not_active Expired - Fee Related
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