JP4047158B2 - 帯状体の巻取り方法及び巻取り装置 - Google Patents

帯状体の巻取り方法及び巻取り装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フィルムや磁気テープ等の粘着面を有しない帯状体又は基材に積層された粘着剤層上に離型紙を貼付することにより両面を非粘着とした帯状体の巻取り方法及び装置に関し、巻始め及び巻終わりを自動的かつ効率的にできる巻取り方法及び巻取り装置、並びに当該巻取り方法で好適に用いられる巻始め及び巻終わり固定用テープに関する。
【0002】
【従来の技術】
粘着面を有する粘着テープを商品用の小巻物にするための巻取り作業は、幅広で長大なテープを巻回してなる原反ロールから供給されるテープの先端を押圧用ロールで巻芯に押圧しながら巻取り、所定量巻取った後、カッターでテープの幅方向に切断し、巻取り終端となる切断端を押圧用ロールで押圧しつつ巻芯に巻き取ることにより行っている。そして、原反ロールの新たな先端となった部分を巻取り開始端として、待機させていた次の巻芯に押しつけ、同様にして巻取りを行う。このように、粘着テープの巻取り作業については、巻始めから巻終わりまでの一連の工程が連続自動化されている。
【0003】
尚、商品用の小巻物は、幅広のテープを巻回してなる原反ロールから生産される円筒状巻回体を、巻芯の軸方向に垂直に所定長さ毎に切断することにより、あるいは原反ロールから供給される幅広テープを小巻用の細幅に切断し、細幅の巻芯に巻取って直接商品用の巻回体とすることにより製造されている。
【0004】
一方、フィルムや磁気テープ等の粘着面を有しない帯状体や、片面粘着テープであっても粘着面に離型紙が貼付されて非粘着とされている帯状体の場合には、巻始めにおける巻芯への固定、さらには巻終わり時のテープ切断端の巻回体への固定については、別途粘着テープ等を用いて行う必要がある。このように粘着面を有しない帯状体の開始端及び終端の巻芯への貼付固定作業は、帯状体の巻取り作業を一旦停止して行わなければならないため、粘着テープと同程度に生産性を高めるためには、巻始め及び巻終わりの作業を、いかに効率よく行うかが重要なポイントとなる。
【0005】
非粘着帯状体の巻取り開始及び巻取り終了を自動的に行う巻取り装置としては、一般に、所定長さに切断してなる両面粘着テープ片を吸着ブロック等で吸着しながら巻芯の所定位置にまで移動させ、巻き取ろうとするテープ先端とともに、巻芯の外周面に貼着させている。また、巻終わり時については、所定長さの両面粘着テープ片を吸着機構や把持手段を用いて移送し、巻終わり端に貼付固定させることにより行っている。
【0006】
しかし、フィルムやテープのような薄いシート状物で、原反ロール幅と同じ幅広の粘着テープ片をたるみやシワ等を生じさせることなく、移送貼着させることは容易ではない。このため、一般に、小巻物の商品用テープの幅に該当する幅のロール(小巻用原反ロール)を一旦作製し、これを用いて、最終商品用の巻芯に巻き替えるということが行われていた。しかし、小巻用原反ロールを作製することは生産性向上の足かせとなるので、粘着テープの製造のように、原反ロールから、直接、最終商品用の小巻物を製造する方法が種々提案されている。
【0007】
例えば、特許文献1には、巻芯の表面全体又は一部に粘着剤を塗布し、巻芯表面に形成された粘着剤層に帯状体の端部を仮止めして、テープの巻取り作業を始める巻取り方法が提案されている。しかし、この方法では、帯状体の終端を巻回体の最外周面に固定することができず、巻終わり作業については、粘着テープによる貼付固定作業及びそのための装置が必要となる。
【0008】
特許文献2には、巻始め及び巻終りの双方を自動化する装置として、両面粘着テープ定寸貼着ユニットで所定長さに切断した両面粘着テープを、巻取り作業を行う帯状体の始端部に貼着し、両面粘着テープが貼着された帯状体の始端をグリップして、巻芯の周面に圧着固定する帯状体引出・巻付ユニットを具備した自動巻取り装置が提案されている。
【0009】
また、特許文献3には、巻取り位置の巻芯に対して接近離間可能な揺動アームを用いて、所定長さに切断した粘着テープ片を、巻付けようとする帯状体の先端外周面から巻芯の外周面にかけて貼着させる巻取り装置が開示されている。
【0010】
上記いずれの方法においても、粘着テープ片を正確に所定位置にまで移動させる高精度の制御機構を備えた移送手段を要する。
【0011】
また、近年、巻回体をシュリンクフィルム等で包装する代わりに、巻回体の巻き終端に胴巻き用のフィルムを接合し、この胴巻き用フィルムで最外周を1周以上巻付けたものが簡易包装品として上市されている。このような簡易包装品では、単に帯状体の巻終わり端に粘着テープを貼着固定するだけではなく、巻取っている帯状体とは別に胴巻用フィルムをさらに巻付ける必要がある。この場合、原反ロールと同幅で且つ製品巻回体の一巻き分の長さを有する胴巻用フィルムをシワやたるみを生じさせることなく、目的位置へ移動させる必要があるが、前記文献に開示されているような移送手段では大がかりになりすぎて適用できない。
【0012】
異なるフィルムを接合し、連続的に巻取り作業を行う方法及び装置としては、例えば、特許文献4に、最内周にエンドテープ、最外周にリーダーテープが接続されたリボンテープを紙管に自動的に巻取る方法が開示されている。開示されている方法は、まず、リーダテープの供給ロールから巻芯へ所定量巻取った後、リーダーテープを切断し、その切断端をリボンテープ供給ロール原反から引出されたリボンテープ先端と接合し、リボンテープを所定量巻取った後、リボンテープ終端をエンドテープ供給ロール原反から引出された先端に接合して巻取る方法であって、各テープへの接合は、テープの切断端を吸着ブロックに吸着させ、この吸着ブロックを、次に接合しようとするテープ端部の引出し位置にまで移動手段を用いて移動させ、接合後、紙管位置にまでガイドローラでガイドするというものである。
【0013】
【特許文献1】
特開平7−206234号
【特許文献2】
特開平6−72620号
【特許文献3】
特開2002−179304号
【特許文献4】
特開平6−127761号
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、大がかりで且つ高精度な移送手段や把持手段等を必要とすることがなく、巻始め、巻終わりを自動的に行うことができ、しかも各種幅の商品巻回体に対応して、幅広の原反ロールから直接小巻物の商品巻回体を製造することができる巻取り方法及び装置、並びに当該方法で好適に用いられる巻始め及び巻終わり固定用テープを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の帯状体の巻取り方法は、原反ロールから供給される帯状体を巻芯に巻取る方法であって、原反ロールから第1の巻芯まで供給された帯状体を、該原反ロールと該第1の巻芯との間で、該帯状体の長手方向に往復動可能な一対の吸着ブロックで吸着した後、該吸着した帯状体を幅方向に切断し、前記一対の吸着ブロックを該帯状体の長手方向に所定距離離間するように移動させることにより、前記帯状体の切断部を原反ロール側と巻芯側に所定距離離間させる工程;原反ロール側切断端と巻芯側切断端との間に、巻終り固定用粘着部と巻始め固定用粘着部を有する架設用テープのロールから、巻終り固定用粘着部が巻芯側、巻始め固定用粘着部が原反ロール側となるように該架設用テープを供給して、原反ロール側切断端と巻芯側切断端とを架設し、架設後、該帯状体の幅に該当する長さ分の架設用テープ片を切り離すことで、該架設用テープ片の介在により再び原反ロールから巻芯までが一体となった帯状体(以下「架設用テープ介在帯状体」という)とする工程;
前記架設用テープ介在帯状体を、第1の巻芯に、架設用テープ部分の近傍まで巻取る工程;前記架設用テープ部分を、巻終わり固定用粘着部と巻始め固定用粘着部との間で切断した後、巻終わり固定用粘着部まで第1の巻芯に巻取る工程;及び巻始め固定用粘着部に、第2の巻芯をセットする工程;を含む。
【0016】
前記架設用テープは、原反ロール側端部及び巻芯側端部それぞれに、前記帯状体の切断端と略平行な筋状粘着部が設けられていて、該架設用テープの原反ロール側粘着部を前記帯状体の原反ロール側切断端に貼着し、該架設用テープの巻芯側粘着部を前記帯状体の巻芯側切断端に貼着することにより架設することが好ましい。
【0018】
前記第1の巻芯としては、所定幅の巻芯を複数個、帯状体の幅方向に並設することにより、前記架設用テープ介在帯状体を長手方向に所定幅づつ切断しながら、個々の巻芯に巻取って行くことができる。
【0019】
本発明の巻取り方法は、粘着面を有しない帯状体又は基材に積層された粘着剤層上に離型紙が貼付されて非粘着とされている帯状体の巻取りに適していて、特に布基材の片面に粘着剤層が設けられ、該粘着剤層上に離型紙が貼付された帯状体の巻取りに好適である。
【0020】
本発明の巻き始め及び巻終わり固定用テープロールは、原反ロールから巻芯に非粘着帯状体を巻取る際に、非粘着帯状体の先端を巻芯に貼付固定又は巻取りにより作製された帯状体の巻回体に帯状体の終端を貼付固定するために用いる巻始め及び巻終わり固定用テープを巻回してなる固定用テープロールであって、該固定用テープの長手方向両側縁に沿って、前記非粘着帯状体に貼着するための架設用粘着部が配設されていて、一側縁の架設用粘着部に沿って、巻始め固定用粘着部が該固定用テープの長手方向に沿って隣接配設されていて、前記巻始め固定用粘着部と他側縁の架設用粘着部との間には、巻終わり固定用粘着部が設けられていて、前記巻始め固定用粘着部と巻終り固定用粘着部との間には、粘着剤が塗工されていない口取り部が設けられていて、前記巻終わり固定用粘着部と他側縁の架設用粘着部との間は、粘着剤が塗工されていない巻回体胴巻き部となっている。
【0021】
テープの片面は両縁に設けられた架設用粘着部が連続一体化してなる粘着剤層となっていて、該粘着剤層の幅方向の所定位置に口取り部となる非粘着材が長手方向に沿って貼付されることにより、前記巻始め固定用粘着部と巻終わり固定用粘着部が形成されていてもよいし、該粘着剤層において、巻終わり固定用粘着部と他側縁の架設用粘着部との間に、非粘着材を長手方向に沿って貼付することにより、前記巻回体胴巻き部を形成してもよい。
【0022】
前記胴巻き部の長さは、前記巻終わり固定用粘着部が巻回体の外周面に巻取られた固定用テープの背面に貼着できるように、該巻回体の外周長さよりも長いことが好ましい。また前記巻回体胴巻き部及び/又は前記巻終わり固定用粘着部に文字、図柄等が印刷されていてもよい。
【0023】
本発明の帯状体の巻取り装置は、原反ロールから帯状体を供給する帯状体供給ユニット;供給された帯状体を巻芯に巻取るために巻芯を軸支する巻芯支持部と、該巻芯を回転させる回転駆動部と、所定量巻取った帯状体を所定位置で切断するための第1の切断手段とを具備する巻取りユニット;前記帯状体供給ユニットと前記巻取りユニットとの間に設置されていて、該帯状体の長手方向に往復動可能な一対の吸着ブロックと、該吸着ブロックに吸着された帯状体を幅方向に分離切断する第2の切断手段と、帯状体切断端を原反ロール側と巻芯側に離間させる離間手段とを有する切断離間ユニット;及び帯状体の切断端間において該帯状体の幅方向に移送させることによって、架設用テープロールから引出される架設用テープを供給して前記切断端間を架設する架設用テープロールの移送手段と、供給された架設用テープの両側縁を前記離間された帯状体の2つの切断端に圧着させる圧着手段と、該圧着手段により圧着された架設用テープ部分を切り離す切断カッターを有する架設ユニットを有する。
【0024】
前記第2の切断手段は、帯状体の幅方向に走行するカッターであることが好ましい。そして、このような圧着手段と第2の切断手段とは連結されていて、前記圧着手段が架設用テープを帯状体に圧着させるように下降したときは、前記第2の切断手段を該帯状体の上方に上昇させ、前記圧着手段が架設用テープの圧着を解除したときには、第2の切断手段を帯状体に接触するように下降させる制御機構を備えていてもよい。
【0025】
前記巻取りユニットは、帯状体の巻取りを行っている第1の巻芯を軸支する第1の巻芯支持部と;第2の巻芯を軸支する第2の巻芯支持部と;該第1の巻芯及び第2の巻芯を適宜帯状体上にセットするように第1の巻芯支持部及び第2の巻芯支持部を移動させる移動機構とを備えていることが好ましい。この場合、第1の切断手段は、前記第1の巻芯と第2の巻芯との間に敷設された帯状体を切断するように設置されていることが好ましい。
【0026】
【発明の実施の形態】
はじめに、本発明の巻始め及び巻終わりの固定用テープについて、図1に基づいて説明する。
【0027】
本発明の固定用テープ1は、巻取る帯状体に貼着される架設用粘着部2a,2bが、該テープ1の長手方向両側縁に沿って設けられており、この架設用粘着部2a,2bの間に、巻取る帯状体の巻始め及び巻終わりをそれぞれ固定する巻始め固定用粘着部3及び巻終り固定用粘着部4となる筋状の粘着部が長手方向に沿って2本塗工されている。図1の固定用テープでは、巻始め固定用粘着部3と一側縁部の架設用粘着部2bとが隙間無く隣接しているため、合計3本の粘着部が塗工されたようになっている。
【0028】
巻始め固定用粘着部3と巻終わり固定用粘着部4との間の粘着剤が塗工されていない部分は、最終商品たる小巻物巻回体の口取り部5となる部分であり、巻終り粘着部4と架設用粘着部2aとの間の粘着剤が塗工されていない部分は、巻回体胴巻き部6となる部分である。胴巻き部6の幅Wは帯状体の巻回体の外周よりもやや長いことが好ましい。これにより巻回体を一巻き胴巻して、巻終わり粘着部4が固定用テープの背面、すなわち固定用テープの基材フィルム自体に自着することができ、巻回体を構成する帯状体の種類にかかわらず、所期の粘着力で巻終り端を固定できる。
【0029】
尚、図1に示す固定用テープでは、架設用粘着部2a,2b、巻始め固定用粘着部3、巻終わり固定用粘着部4をそれぞれ筋状に配設することにより口取り部5及び胴巻き部6が形成されていたが、固定用テープの片面全面に粘着剤が塗工されていて、口取り部及び胴巻き部に該当する部分に非粘着材たるフィルムを貼付して粘着部分を相殺することによって口取り部及び胴巻き部を形成するようにしてもよい。
【0030】
また、図1に示す固定用テープは、架設用粘着部と、巻始め固定用粘着部及び巻終り固定用粘着部とが同一面に形成され、さらに粘着剤部が内周面となるように巻回された原反ロールであったが、本発明で用いられる固定用テープはこれに限定されない。例えば、架設用粘着部が形成された面の反対側面に巻始め固定用粘着部及び巻終り固定用粘着部が形成されていてもよいし、この場合、固定用テープロールは、架設用粘着部が外周側(又は内周側)になり、巻始め固定用粘着部及び巻終り固定用粘着部が内周側(又は外周側)となるように巻回されていてもよい。また、図1の固定用テープ1では、架設用粘着部2bと巻始め固定用粘着部3とが隙間無く隣接していたが、両者の間に隙間があってもよい。
【0031】
次に、上記本発明の固定用テープ及び本発明の巻取り方法を用いて製造される最終製品の巻回体について、図2に基づいて説明する。
図2(a)は巻回体の最外周を所定長さに切断された固定用テープ片1’で巻回する前の状態を示しており、図2(b)は市場に出回る最終製品の巻回体状態を示している。
【0032】
この巻回体は、巻芯たる紙管7に帯状体8が所定量巻取られていて、帯状体8の終端に貼着固定された固定用テープ片1’が最外周面を1周巻回し、固定用テープ片1’の背面(外周面側)に巻終わり固定用粘着部4が貼着して巻回体の状態を保持している。固定用テープ片1’の先端は口取り部5となっていて、巻回体を胴巻きしている固定用テープ片1’を剥がしやすくなっている。
【0033】
このような巻回体は、最外周面が固定用テープで胴巻されて巻回体の状態が保持されているので、シュリンクフィルム等で巻回体を包装しなくても、そのまま製品として市場に供給することができる。また、巻終わり固定用粘着部4に商品名や説明書等の文字、ロゴ等の図形又は図柄が印刷されていてもよいし、帯状体終端と固定用テープを接合している架設用粘着部2aと、巻終わり固定用粘着部4との間の胴巻き部6に文字、図形等を印刷していてもよい。
【0034】
また、胴巻き部が粘着部分を相殺するために貼付したフィルムにより形成されている固定用テープの場合には、当該フィルムの貼付面に文字、図形等を印刷してもよい。この場合、胴巻き部となるフィルムを換えるだけで胴巻き部の印刷内容を変更することができるので、多品種少量生産の対応に適している。
【0035】
上記巻回体において巻芯7の種類は限定されず、紙管の他、塩化ビニル樹脂等の合成樹脂製又は金属製の巻芯であってもよく、最終製品の種類に応じて適宜選択される。
【0036】
本発明の方法が適用される帯状体は、粘着面を有しない帯状体又は基材に積層された粘着剤層上に離型紙を貼付した帯状体であり、帯状体基材の材質は、プラスチックフィルムだけでなく、布を基材とするものであってもよい。特に本発明の方法は、布基材の片面に粘着剤が塗工され、粘着面に離型紙が貼付されて非粘着とされた帯状体を布基材が外周となるように巻取る場合に適しているからである。すなわち布基材を主体とする帯状体の巻回体を、固定用テープで最外周を胴巻きした巻回体では、粘着部が粘着する相手材は必ず固定用テープ基材のフィルムであるため、帯状体の材質、種類を考慮することなく、一定の粘着力で、一定の固定保持力を確保することができ、包装の役割を十分果たすことができるからである。この点、従来のように、端に巻終わり端を粘着テープで貼着しようとすると、織目等により粗面となっている布基材に対して巻回体を保持固定するだけの粘着力を発揮させることは困難であり、粘着力を高くしすぎると布表面に粘着剤が残ってしまうからである。
【0037】
次に、本発明の方法を実施する巻取り装置の一実施形態について、図3に基づいて説明する。
図3は、本発明の帯状体巻取り装置の構成を示す概要図であり、帯状体の原反ロール11から、帯状体12を引出し供給する帯状体供給ユニット10;供給された帯状体12を巻芯21aに巻取る巻取りユニット20;帯状体供給ユニット10と巻取りユニット20との間に配置され、帯状体12を幅方向に切断し、該切断部にて所定距離離間する切断離間ユニット30;及び離間された帯状体を架設する架設ユニット40からなる。
【0038】
帯状体供給ユニット10は、原反ロール11が軸支され、回転駆動部(図示せず)により回転させられて、帯状体12を供給するようになっている。回転駆動部は、原反ロール11の軸を直接回転するように取付けられていてもよいし、原反ロール1の外周面に接触して回転させる引出し回転用ロール(図示せず)に取付けられていてもよいし、原反ロール11から帯状体12を引出させる引出用ロール(図示せず)に取付けられてもよい。
【0039】
尚、帯状体12として、帯状体基材に粘着剤層が積層され、更に離型紙が貼付されているような複合タイプの帯状体を用いる場合には、上記帯状体供給ユニット10は予め形成された複合タイプ帯状体を巻回してなる原反ロールを用いる場合に限定されず、帯状体基材の原反ロール及び離型紙の原反ロールを備え、さらに粘着剤塗工手段、乾燥手段等を具備して複合タイプ帯状体を形成しながら供給する構成としてもよい。
【0040】
図4は、切断離間ユニット30及び架設ユニット40部分の拡大斜視図である。
切断離間ユニット30は、帯状体供給ユニット10と巻取りユニット20との間を供給される帯状体12の下方に設置された一対の吸着ブロック31a,31bと帯状体12を幅方向に切断する切断手段たる丸刃32を備えている。
【0041】
吸着ブロック31a,31bは、帯状体12の幅に該当する長さを有する角柱体で帯状体12に面している側の面に吸着口が開設されていて、ブロック内を負圧にすると吸着口に帯状体12を吸着固定できるようになっている。また、帯状体12の長手方向に並設された2個の吸着ブロック31a,31bのうち、少なくとも一方が帯状体12の長手方向に往復動できるように設置されている。従って、往復動できる吸着ブロック31a,31bの一方が移動することにより、あるいは2つの吸着ブロック31a,31bがそれぞれ反対方向に移動することによって一対の吸着ブロック31a,31bが離間したり、離間した吸着ブロック31a,31bが再度隣接するように近づいたりすることができる。
【0042】
丸刃32は、エアシリンダ33に連結されていて、帯状体12に接触するように下降したり、帯状体12の上方に上昇できるようになっている。また、丸刃32は、吸着ブロック31a,31bの境界線上を往復動させる移送機構(図示せず)に連結されていて、静置状態では、帯状体2の側縁の外側に待機するように配置され、作動状態のときには当該移送機構により、一対の吸着ブロック31a,31bの境界線上を走行して帯状体12を切断するようになっている。
【0043】
尚、切断離間ユニット30に備えられる切断手段(特許請求の範囲にいう「第2の切断手段」に該当)は、本実施形態の丸刃32に限定されず、帯状体を幅方向に切断できるものであればよく、例えば幅方向長さの刃を、一対の吸着ブロックの境界線上に配設して、必要に応じて上下動させることにより切断するようにしてもよい。
【0044】
架設ユニット40には、取付けた架設用テープロール41を帯状体12の幅方向に横断するように移送する移送手段(図示せず)と、架設用テープロール41から架設用テープを引出して架設用テープの両側縁を帯状体に圧着できる圧着手段42とを具備している。圧着手段42は圧着用ボール43と該圧着用ボール43を上下動させるエアシリンダ44とからなっている。移送手段としては、例えば、帯状体12の両側端を架橋するように設けられた2本のガイドレールなどが挙げられ、架設用テープロール41を軸支する軸を該ガイドレールに沿って搬送されるようにすればよい。
【0045】
尚、圧着手段42を構成する押え部材は架設用テープの両側縁に取付けられた圧着用ボール43に限定されず、架設用テープの幅より大きい長さを有する丸棒を架設用テープを横断するようにセットして、該丸棒の、架設用テープの両側縁に当たる部分をエアシリンダ44で押圧するようにしてもよい。また、圧着手段42は、架設用テープロール41の引出し端が架設時以外には自重で垂れないように吸着保持したり、必要に応じて先端を引出すような架設テープ用吸着部材を備えていてもよい。
【0046】
図3及び図4に示す巻取り装置では、架設用テープロール41の移送手段と丸刃32の移送機構は共通の駆動部に接続されている。また圧着用ボール43を上下動させるエアシリンダ44と丸刃32を上下動させるエアシリンダ33は、共通の昇降駆動制御部(図示せず)に接続されていて、両者が相対するように上下動を行うことができるように連結されている。すなわち、丸刃32が帯状体12と接触するように下降位置にあるときには圧着用ボール43が帯状体12よりも上方に位置し、圧着用ボール43が架設用テープを帯状体12に圧着するように押圧しているときは、丸刃32が帯状体12よりも上方に上昇させられるようになっている。
【0047】
尚、本発明の巻取り装置においては、切断離間ユニット30の切断手段(特許請求範囲に記載の「第2の切断手段」)と架設ユニット40とは連結していなくてもよく、該切断手段と架設ユニット40が独立して作動するものであってもよい。
【0048】
巻取りユニット20は、帯状体12が巻取られる巻芯21aを軸支する巻芯支持部22と、帯状体を巻芯側へ押圧しつつ巻芯を回転させる巻芯回転駆動部とを備えている。
【0049】
図3に示す巻取りユニット20では、巻取り作業が行われている第1の巻芯21aの他に、次の巻取り作業を待機している第2の巻芯21b、さらには次の巻取り作業を待機している巻芯21c,21dが各巻芯支持部22a,22b,22c,22dに支持されている。各巻芯支持部22a,22b,22c,22dは、90°づつ間欠回転させる駆動部に直結された軸23を中心として十字状に配設されている。そして第2の巻芯21bを支持する巻芯支持部22bが、第1の巻芯21aを支持する巻芯支持部22aよりも上流側に位置するように配置されていて、第1の巻芯21aの巻取り作業が終わると、軸23を90°回転して、待機している第2の巻芯21bを巻取り位置に移動させるようになっている。
【0050】
巻取りユニット20において、巻取り作業を行っている第1の巻芯21aを回転駆動する巻取り用ロール24が第1の巻芯21aに接する位置に取付けられ、次の巻取り作業を待機している第2の巻芯21bを帯状体に押圧する押圧用ロール25が巻取り用ロール24よりも上流側に設置されている。この押圧用ロール25は、帯状体に対して鉛直方向(矢印方向)に揺動できるようになっていて、巻取り終了時に第2の巻芯21bに帯状体を押しつけて貼付固定することができる。
【0051】
また、巻取りユニット20は、所定量巻取った帯状体を所定位置で切断するための切断手段(特許請求の範囲の「第1の切断手段」に該当)26を備えていて、図3に示す装置においては、この切断手段26は、第1の巻芯21aと第2の巻芯21bとの間に敷設される帯状体を切断できる位置に取付けられている。
【0052】
尚、本発明の巻取り装置において、巻取りユニット20は上記構成に限定されない。巻芯支持部は、少なくとも巻取り作業を行っている巻芯を支持できるものであればよく、巻取り作業の効率化のために、待機用の第2の巻芯、さらにはその後に続く巻取り作業を待機する巻芯を1個ないし数個を支持できるものであってもよい。また、待機している第2の巻芯をセットする機構は、回転によるものに限定されない。第1の巻芯による巻取り作業を行っている間に第2の巻芯を軸支させ、第1の巻芯による巻取り作業が終了するときに、第2の巻芯を軸支している軸を、所定位置に手動でセットすることもできる。
【0053】
本発明の巻取り装置には、上記供給ユニット10、巻取りユニット20の間に、適宜必要に応じて、帯状体を供給するための供給ロールが取付けられる。図3に示す装置では、供給ユニット10と切断分離ユニット30との間に一対の供給用ロール13a,13bが配設され、切断分離ユニット30と巻取りユニット20との間に一対の供給用ロール14a,14bが配設されている。
【0054】
次に、本発明の巻取り方法について、図3に示す装置及び図4に示す固定用テープ1を架設用テープとして用いた場合について説明する。
供給ユニット10に取付けられた帯状体の原反ロール11から引出された帯状体12が、巻取りユニット20まで連続している。巻回体1個分の長さが巻芯21aに向けて供給されたら、吸着ブロック31a,31b内を負圧にして、吸着ブロック上面に敷設されている帯状体12を吸着させる(図5(a)、図6(a))。次に、帯状体12の側縁外側に待機させてていた丸刃32を帯状体12にまで下降させ、吸着ブロック31a,31bの境界線に沿って移動させて(図5(b)、図6(b))、帯状体12を幅方向に切断する(図5(c))。図5(c)中、15は切断部である。丸刃32の移動に伴い共通の移動機構に取付けられた架設用テープロール41も帯状体12の上方で移動することになるが、図6の態様では架設テープ用吸着部材45が架設用テープの先端を吸着して自重で垂れ下がらないようにしている。
【0055】
切断が終了したら、吸着ブロック31a,31bを帯状体の長手方向に移動させて切断部15から巻芯側と原反ロール側とに離間させる。これにより、切断された帯状体が切断部から、巻芯側帯状体12aと原反ロール側帯状体12bとに分断されることになる(図5(d))。ここで、吸着ブロック31a,31b間の離間距離Lは、最終製品たる巻回体の種類により決まり、具体的には、架設用テープとして用いられる架設用粘着部2a,2bの内縁側間距離L(図1参照)よりも短いことが好ましい。また、一対の吸着ブロック31a,31bは、双方の吸着ブロックが反対方向に移動することにより離間してもよいし、一方の吸着ブロックだけが移動することにより離間してもよい。
【0056】
次に、丸刃32を上昇させ、架設ユニット40のエアシリンダ44で圧着用ボール43を下降させて、架設用テープ先端を帯状体に接触させる(図6(c))。そして、架設テープ用吸着部材45による吸着を解除し、圧着用ボール43で、架設用テープ両側縁の架設用粘着部51a,51bをそれぞれ巻芯側切断部及び原反ロール側切断部に圧着させつつ、架設用テープロール41を帯状体の幅方向に移動させる(図6(d))。離間された帯状体の間に、架設用テープで架設した後、帯状体側縁の外側に待機させていた切断カッター46で架設用テープを切断する。図5(e)は、架設用テープ51により巻芯側帯状体12aと原反ロール側帯状体12bとが架設されて、再び原反ロールから巻芯まで連続した一体物の帯状体(架設用テープ介在帯状体)となった状態を示している。架設後、架設用テープロール41及びこれに連結されている丸刃32が帯状体側縁外側の元の待機位置に戻る。
【0057】
ここで、図6の場合には、架設用テープの外周面が帯状体に貼着されることになるが、架設用テープロール41として、架設用粘着部が内周面となるように巻回されたロールを用いた場合には、図7のように、架設用テープロール41の先端が反転用ロール47を介して圧着用ボール43にまでガイドすれば、架設用テープロール41の内周面が帯状体に接触できる。
【0058】
また、上記架設ユニットでは圧着用ボールで架設用テープ先端を圧着させるものであったが、本発明の巻取り装置はこれに限定されず、例えば、架設用ロールを帯状体の切断部を跨ぐように転動しながら巻芯側切断部及び原反ロール側切断部と架設用テープの架設用粘着部とが架設用テープの自重により貼着するようにしてもよい。
【0059】
架設終了後、吸着ブロック31a,31bの負圧を解除して、架設用テープ介在帯状体を吸着ブロックから脱着させ、巻取り装置の供給ロールを回転させて、架設用テープ介在帯状体を巻芯21aに巻取っていく。
【0060】
図8は、巻取りユニット20において、第1の巻芯21aに所定量帯状体が巻取られて、架設用テープ部分51まで巻取られた状態を示している。架設用テープ51の巻終り固定用粘着部54及び巻始め固定用粘着部53は、まだ巻取られていない。
【0061】
かかる状態で、次の巻取りの巻芯となる第2の巻芯21bを巻始め固定用粘着部53に貼着固定するように、押圧用ロール25を、第2の巻芯21bに押圧する。次いで、第1の切断手段たるカッター26が巻始め固定用粘着部53と巻終わり固定用粘着部54との間を切断する。巻取り用ロール24が回転して架設用テープ51の巻終わり固定用粘着部54まで第1の巻芯21aに巻取られる。これにより、架設用粘着部52aと巻終わり固定用粘着部54との間の胴巻部56で1周胴巻きされ、且つ口取り部55を先端とする巻回体が得られる。一方、切断後、巻芯支持部を90°回転させて、第2の巻芯21bを第1の巻芯位置、すなわち巻取り用ロール24上に移送する。第2の巻芯21bの移動により、第2の巻芯21bに巻始め固定用粘着部53が貼着固定された帯状体が巻取り用ロール24の位置にまで搬送されることになり、これにより、帯状体が原反ロール11から巻芯まで連続した初期の状態の戻る。尚、上記実施形態の方法では、第2の巻芯の移送を巻芯支持部の回転により行ったが、本発明の方法はこれに限定されず、例えば、搬送ガイド等で第2の巻芯を支持する巻芯支持部を巻取り位置に搬送してもよい。また、上記実施形態では、第2の巻芯のセット後架設用テープを切断したが、切断後又は切断と同時に第2の巻芯をセットしてもよい。
【0062】
以上のような工程を繰り返すことにより、原反ロールからの巻取り作業において、巻始め、巻終わりを自動的に連続して行うことができる。得られた巻回体は、原反ロール幅の巻回体であるから、その後、所定幅に切断して、最終製品とすることができる。また、巻取り作業の間に所定幅に切断して最終製品の小巻物が直接製造されるようにしてもよい、例えば、図8のA位置、すなわち第1の巻芯21a近傍に所定間隔毎にカッターを並設させて、カッターと接するように回転させて、所定幅毎に切断してもよい。また、図9のように、予め巻芯として、所定幅毎に切断された小巻用巻芯21’aを軸に隙間無く並設した巻芯群を用いて、図8におけるB位置、すなわち第1の巻芯の上流位置に所定間隔毎にカッター49を並設させ、該カッター49で細幅に切断された帯状体を個々の巻芯21’aに供給するようにしてもよい。また、所定間隔をおいて所定幅の小巻物用巻芯を並列させた巻芯群を2つ準備し、図8におけるB位置に並設させたカッターで所定幅に切断された細幅帯状体を、2つの巻芯群にそれぞれ供給されるようにしてもよい。
【0063】
いずれの場合も、巻始め、巻終わりを連続して行うことができ、しかも巻始め及び巻終わり固定用テープを直接巻芯に貼着固定させることなく、帯状体として巻取ってしまうことができるので、幅広の原反ロールから、高精度な移動手段や把持手段を要することなく、直接小巻物の商品用巻回体を製造することができる。特に、固定用テープと帯状体との接合は、幅広な原反ロール幅の状態で行うことができるので、架設工程に要求される精度は、小さな巻芯に粘着テープ片を移動固定させるときに要求される精度程、厳しくない。従って、原反ロールに該当する幅を一辺とし、さらに巻回体の外周分よりも長い長さを一辺とする大サイズの胴巻部を有する固定用テープであっても、シワやたるみを生じさせることなく、架設用テープ介在帯状体を作製することができる。その上、本発明の装置によれば、外周サイズが異なる種々の巻回体を胴巻して巻終わりを固定する場合であっても、切断分離ユニットの吸着ブロックの移動距離を調節するだけでよい。この点、従来の巻取り方法によれば、大サイズのフィルムであれば、大がかりな移動機構を要する上に、移動させようとするフィルムサイズに応じたサイズの移動機構が必要となることに鑑みれば、本発明の方法及び装置は汎用性の点でも優れている。
【0064】
尚、上記実施形態では、架設ユニットが帯状体の幅方向に横断するように移送する移送手段を備えた巻取り装置を用いて、架設用テープロールを帯状体の幅方向に供給して架設する方法であったが、本発明の方法はこれに限定しない。架設用テープロールが、例えば帯状体の上方に設置され、帯状体の長手方向に沿って架設用テープを供給し、離間された帯状体の原反ロール側切断端と巻芯側切断端を架設するようにしてもよい。この場合、巻始め固定用粘着部及び巻終わり固定用粘着部は架設用テープにおいて幅方向に延設されている必要があるため、長手方向に沿って粘着部が配設されている本発明の巻始め及び巻終わり固定用テープを利用することはできないが、例えば、片面全体に粘着剤が塗工された架設用テープを巻回してなる架設用テープロールを使用し、架設用テープの供給に際して口取り部及び/又は胴巻き部となる部分に非粘着材を貼付して架設、あるいは架設した後、口取り部及び/又は胴巻き部となる部分に非粘着材を貼付してもよい。
【0065】
また、上記実施形態では、口取り部及び胴巻き部を有する固定用テープを架設用テープとして用いたが、本発明の巻取り方法はこれに限定されず、架設用粘着部、巻終わり固定用粘着部及び巻始め固定用粘着部の全てが一体化、すなわち片面が粘着剤層となっていて、口取り部や胴巻き部となる非粘着材も貼付されていないテープを架設用テープとして用いる場合にも適用できる。
【0066】
【発明の効果】
本発明の巻取り方法及び巻取り装置によれば、巻始め及び巻終わり作業を巻取り作業中の一工程に組み入れてしまうことができ、巻取り作業を効率的に自動化でき、しかも帯状体の原反ロールから小巻物の製品を製造する場合にも高精度な機構、手段を要求せずに済む。
【0067】
また、本発明の巻取り方法及び装置を用いれば、種々の巻回体のサイズに適用することが可能であり、胴巻き部及び口取り部のサイズが種々に異なる巻回体を1つの巻取り装置で対応することができ、汎用性がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の固定用テープの構成を示す図である。
【図2】 本発明の方法で形成される最終製品の小巻物巻回体の一実施例を示す概略図である。
【図3】 本発明の巻取り装置の構成を示す概略図である。
【図4】 切断分離ユニット及び架設ユニットの構成を示す図である。
【図5】 切断分離ユニット及び架設ユニットの動作を説明するための図である。
【図6】 切断分離ユニット及び架設ユニットの動作を説明するための図である。
【図7】 架設ユニットの動作の他の実施形態を説明するための図である。
【図8】 巻取りユニットの拡大図である。
【図9】 複数の巻芯に巻取る場合の一実施例を示す図である。
【符号の説明】
1 巻始め及び巻終わり固定用テープ
2a,2b 架設用粘着部
3 巻始め固定用粘着部
4 巻終わり固定用粘着部
5 口取り部
6 胴巻き部
7 巻芯
8 帯状体
10 帯状体供給ユニット
11 帯状体原反ロール
12 帯状体
20 巻取りユニット
21a 第1の巻芯
21b 第2の巻芯
22a,22b,22c,22d 巻芯支持部
30 切断離間ユニット
31a,31b 吸着ブロック
32 丸刃
40 架設ユニット
41 架設用テープロール
42 圧着手段
51 架設用テープ
52a,52b 架設用粘着部
53 巻始め固定用粘着部
54 巻終わり固定用粘着部
55 口取り部
56 胴巻き部

Claims (13)

  1. 原反ロールから供給される帯状体を巻芯に巻取る方法であって、
    原反ロールから第1の巻芯まで供給された帯状体を、該原反ロールと該第1の巻芯との間で、該帯状体の長手方向に往復動可能な一対の吸着ブロックで吸着した後、該吸着した帯状体を幅方向に切断し、前記一対の吸着ブロックを該帯状体の長手方向に所定距離離間するように移動させることにより、前記帯状体の切断部を原反ロール側と巻芯側に所定距離離間させる工程;
    原反ロール側切断端と巻芯側切断端との間に、巻終り固定用粘着部と巻始め固定用粘着部を有する架設用テープのロールから、巻終り固定用粘着部が巻芯側、巻始め固定用粘着部が原反ロール側となるように該架設用テープを供給して、原反ロール側切断端と巻芯側切断端とを架設し、架設後、該帯状体の幅に該当する長さ分の架設用テープ片を切り離すことで、該架設用テープ片の介在により再び原反ロールから巻芯までが一体となった帯状体(以下「架設用テープ介在帯状体」という)とする工程;
    前記架設用テープ介在帯状体を、第1の巻芯に、架設用テープ部分の近傍まで巻取る工程;
    前記架設用テープ部分を、巻終わり固定用粘着部と巻始め固定用粘着部との間で切断した後、巻終わり固定用粘着部まで第1の巻芯に巻取る工程;及び
    巻始め固定用粘着部に、第2の巻芯をセットする工程;
    を含む帯状体の巻取り方法。
  2. 前記架設用テープは、原反ロール側端部及び巻芯側端部それぞれに、前記帯状体の切断端と略平行な筋状粘着部が設けられていて、
    該架設用テープの原反ロール側粘着部を前記帯状体の原反ロール側切断端に貼着し、該架設用テープの巻芯側粘着部を前記帯状体の巻芯側切断端に貼着することにより架設する請求項1に記載の帯状体の巻取り方法。
  3. 前記第1の巻芯は、所定幅の巻芯が複数個、帯状体の幅方向に並設されていて、
    前記架設用テープ介在帯状体を長手方向に所定幅づつ切断しながら、個々の巻芯に巻取って行く請求項1又は2に記載の巻取り方法。
  4. 前記帯状体は、粘着層を有しない帯状体又は基材に積層された粘着剤層上に離型紙が貼付されている帯状体である請求項1〜3のいずれかに記載の巻取り方法。
  5. 原反ロールから巻芯に非粘着帯状体を巻取る際に、非粘着帯状体の先端を巻芯に貼付固定又は巻取りにより作製された帯状体の巻回体に帯状体の終端を貼付固定するために用いる巻始め及び巻終わり固定用テープを巻回してなる固定用テープロールであって、
    該固定用テープの長手方向両側縁に沿って、前記非粘着帯状体に貼着するための架設用粘着部が配設されていて、
    一側縁の架設用粘着部に沿って、巻始め固定用粘着部が該固定用テープの長手方向に沿って隣接配設されていて、
    前記巻始め固定用粘着部と他側縁の架設用粘着部との間には、巻終わり固定用粘着部が設けられていて、
    前記巻始め固定用粘着部と巻終り固定用粘着部との間には、粘着剤が塗工されていない口取り部が設けられていて、
    前記巻終わり固定用粘着部と他側縁の架設用粘着部との間は、粘着剤が塗工されていない巻回体胴巻き部となっている巻始め及び巻終わり固定用テープロール。
  6. 前記固定用テープの片面は両縁に設けられた架設用粘着部が連続一体化してなる粘着剤層となっていて、
    前記口取り部及び前記胴巻き部は、該粘着剤層の幅方向の所定位置に、長手方向に沿って非粘着材が貼付されることにより形成されている請求項5に記載の固定用テープロール。
  7. 前記胴巻き部の長さは、前記巻終わり固定用粘着部が前記帯状体の巻回体の外周面に巻取られた固定用テープの背面に貼着できるように、該巻回体の外周長さよりも長い請求項5又は6のいずれかに記載の固定用テープロール。
  8. 前記巻回体胴巻き部に文字、図柄等が印刷されている請求項5〜のいずれかに記載の固定用テープロール。
  9. 原反ロールから帯状体を供給する帯状体供給ユニット;
    供給された帯状体を巻芯に巻取るために巻芯を軸支する巻芯支持部と、該巻芯を回転させる回転駆動部と、所定量巻取った帯状体を所定位置で切断するための第1の切断手段とを具備する巻取りユニット;
    前記帯状体供給ユニットと前記巻取りユニットとの間に設置されていて、該帯状体の長手方向に往復動可能な一対の吸着ブロックと、該吸着ブロックに吸着された帯状体を幅方向に分離切断する第2の切断手段と、帯状体切断端を原反ロール側と巻芯側に離間させる離間手段とを有する切断離間ユニット;及び
    帯状体の切断端間において該帯状体の幅方向に移送させることによって、架設用テープロールから引出される架設用テープを供給して前記切断端間を架設する架設用テープロールの移送手段と、供給された架設用テープの両側縁を前記離間された帯状体の2つの切断端に圧着させる圧着手段と、該圧着手段により圧着された架設用テープ部分を切り離す切断カッターを有する架設ユニット
    を有する帯状体の巻取り装置。
  10. 前記第2の切断手段は、帯状体の幅方向に走行するカッターである請求項に記載の巻取り装置。
  11. 前記圧着手段と前記第2の切断手段とは連結されていて、
    前記圧着手段が架設用テープを帯状体に圧着させるように下降したときは、前記第2の切断手段を該帯状体の上方に上昇させ、
    前記圧着手段が架設用テープの圧着を解除したときには、第2の切断手段を帯状体に接触するように下降させる制御機構を備えている請求項9又は10に記載の巻取り装置。
  12. 前記巻取りユニットは、帯状体の巻取りを行っている第1の巻芯を軸支する第1の巻芯支持部と;第2の巻芯を軸支する第2の巻芯支持部と;該第1の巻芯及び第2の巻芯を適宜帯状体上にセットするように第1の巻芯支持部及び第2の巻芯支持部を移動させる移動機構とを備えている請求項9〜11のいずれかに記載の巻取り装置。
  13. 前記第1の切断手段は、前記第1の巻芯と第2の巻芯との間に敷設された帯状体を切断するように設置されている請求項12に記載の巻取り装置。
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