JPH0899835A - 乳液の製造方法 - Google Patents

乳液の製造方法

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JPH0899835A
JPH0899835A JP6275899A JP27589994A JPH0899835A JP H0899835 A JPH0899835 A JP H0899835A JP 6275899 A JP6275899 A JP 6275899A JP 27589994 A JP27589994 A JP 27589994A JP H0899835 A JPH0899835 A JP H0899835A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用成分における制限の少ないかつ皮膚に好
ましくない成分の使用を避け、長期間使用しても害がな
く、さらに皮膚が過敏症であり通常の乳液を使用すると
皮膚が刺激を受けてかゆみや赤くなるなどの障害を生ず
る使用者に対しても安心して使用できる乳液製品を提供
する。 【構成】 油相成分と水相成分とから、乳液を製造する
にあたり、油相成分を減圧低温下で混合溶解処理し、必
要に応じ次にこうして処理して得られた油相成分に香料
を添加混合し、こうして得られた油相混合成分を水相に
添加混合して減圧下低温のもと乳化処理し、次にこうし
て処理して得られた生成物に必要に応じ熱に不安定な成
分を添加混合処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乳液の製造方法に関す
る。本発明は、特に油相成分と水相成分とから、乳液を
製造するにあたり、油相成分の高温溶解処理工程で生じ
る酸化・分解を回避し、またビタミン剤等の熱に不安定
な添加成分の変質を回避して、原料成分が酸化、分解・
変質等を受けることなく製品中に含有されている優良な
品質の乳液を提供するための製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】乳液
は、基礎化粧品などにおいて一般的に汎用されてきたも
のである。こういった乳液剤は水と油のように互いに溶
解しない2つの液体の一方を分散相として、他方の分散
媒中に安定な状態で分散させたエマルジョンの一種であ
るので、各種の成分を配合することができるという利点
を有している。また、脂肪分、保湿剤及び水分を配合で
きるため皮膚のモイスチャーバランスを保つべく、主に
水分、保湿剤、そして脂肪分を補給することができるの
に適した化粧品として、さらに皮膚の保湿、柔軟化をは
たす機能を持たせるのに適した化粧品として、色々な種
類のものが製造されている。乳液は、比較的油分量を少
なくし流動性を持たせたエマルジョンからなる化粧品で
あり、その水分量が多いことから、皮膚のモイスチャー
バランスを保つのにより適した化粧品として使用され、
主に水分・保湿剤を補い、さらには油分も補給し、皮膚
の保湿・柔軟機能をはたす化粧品として利用され、皮膚
の恒常性機能の維持、回復やその他の役割を持つものと
して利用されている。乳液は、使いやすくかつ均一に塗
布し易いために、そして上記したように水性成分や油溶
性成分の配合が可能であることから、例えば使用感の上
でもさっぱりしたもの、しっとりしたもの、みずみずし
い形態のもの、よくのびるもの、すぐ肌になじむもの、
手で拭って落ちやすくしたもの、水洗いのできるものな
ど色々な性状を有するものとすることが可能で、その時
々にあった、特には夏の季節、使用者の年齢、生活環境
によって異なる肌の質や状態、化粧習慣の違いや嗜好性
の違いに応じた使用目的に合わせて使いやすいものを製
造することができる便利かつ有用な剤型である。このよ
うに各種の用途に対応できる乳液は、化粧品本来の目的
であるありのままの美しさを引き立て、さらにその美し
さを長持ちさせるという役割を果たす上で重要なもので
ある。
【0003】現在生体についての理解が進むとともに皮
膚などの役割の理解についてもその生理的な機能の重要
性が認識されてきている。皮膚は外界からの機械的な作
用が直接体の内部に及ばないように緩衝化する働きと共
に化学的な刺激や作用などからも人体を守る働きをして
いる。皮膚はこのような保護作用だけでなく、体温調節
やその他様々な作用をも受け持っている。そして美しい
皮膚というものは、以上の様な機能及び作用のバランス
がとれ、水分と脂肪分とが丁度ほどよいバランス状態に
あり、みずみずしさがあり、つやつやしたものであるこ
とがわかってきた。こうして、皮膚をより美しく保つた
めの化粧品の一つである乳液の持つべき性質として、こ
の皮膚の角質層の外にあり、極く薄い膜でありながら、
この角質層の水分の調節、外からの刺激あるいは攻撃の
防御、汚れを包んでしまうという働きなど、いろいろな
役割を見事に果たしている皮脂膜の働きを見習ったり、
その働きを助けるようなものにすることが大事であると
の認識がなされるようになった。ところで、この皮脂膜
のうちの皮脂としては、スクワレン、コレステロールエ
ステル、コレステロール、ワックス、トリグリセリド、
ジグリセリド、モノグリセリド、脂肪酸などが含まれて
いることがわかってきたが、このほかにも角質層の脱落
物であるリポタンパク、ポリペプチド、リポポリサッカ
ライド、スフィンゴリピッド、グリセリド、リン脂質な
どがあることがみいだされてきている。
【0004】また、乳液の性質として、皮膚の過角化予
防をするとともに、皮膚のみずみずしさを保つために角
質層を覆っている皮脂膜の働きを助けるようなものであ
ることが求められている。このような機能を持った乳液
としては、皮膚のなかにある天然保湿因子(NMF=ナ
チュラル・モイスチュア・ファクター)に良く似た物質
を補給するとか、NMFが流出して無くなってしまうの
を防ぐような物質を補給するとか、あるいはそれらの働
きを助ける物質を与えるものであることも求められてい
る。ところでこれまでNMFとしては、糖脂質、リン脂
質、アミノ酸などが知られているが、このうち特に重要
な成分としては、アミノ酸、ピロリドンカルボン酸(P
CA)、乳酸塩、尿素、グルコサミン、クレアチン、ク
エン酸、有機酸、ペプチド、ナトリウム、カリウム、カ
ルシウム、マグネシウムなどがあるといわれ、それと皮
膚の角質層にあるケラチンとがあいまって保水に貢献し
ているといわれている。このような機能及び作用を求め
られている乳液は、その使用成分としてスクワレン、コ
レステロールエステル、コレステロール、ワックス、ト
リグリセリド、ジグリセリド、モノグリセリド、脂肪酸
などの皮脂の成分を加えたようなものとしたり、あるい
はそれと極めて似た性質のものを使用するようになって
おり、その製造に当たってはその油相成分と水相成分と
を乳化処理して製造されている。
【0005】ところで、この乳化処理にあたっては各水
相成分も油相成分もともに均一に溶解したものとなって
いなければならないことから、各水相成分も油相成分も
ともに乳化処理に先立ってその中の成分それぞれが均一
に混合あるいは溶解するよう加熱溶解処理されなければ
ならない。そして上記したように所要の機能及び作用を
付与するためには、その水相も油相もある特定の成分を
最低限配合せねばならない一方で、そのような成分は加
熱処理しなければ互いに乳化処理に用いうるように均一
に溶解混合できない。特に油相成分として使用されるも
のは、常温で固体の成分が使用され、それらを均一に混
合あるいは溶解するためには高い温度にまで加熱する
か、あるいは長時間加熱しなければならない。このよう
に加熱溶解処理工程は省くことができないものだが、成
分のうちには高い温度にまで加熱したり、長時間加熱し
たりすると、酸化されたり、分解されたりして、本来の
性質に変質をきたしたり、所望の働きがなくなったり、
さらには有害な物質に変わったりするという問題があ
る。また、乳液は油性成分量に対して水性成分量の比率
が大きいので、肌に対しては前記したようにのびが良
く、なじみやすいという特徴も有していて、脂ぽっく無
くさっぱりした使用感が得られ、夏期の使用や、普通の
肌から脂性の肌用の化粧品に適している。ところが、乳
液は油性成分の割合の少ない水と油という互いに溶け合
わない液体の分散系を利用し、そのうちにあるエマルジ
ョン系の安定化のためには、乳化粒子を細かくするな
ど、その製造に工夫をこらす必要があり、そのような乳
化粒子の微細化をはかるためには、油性成分同志の混合
をかなり高温のもとで行い、互いに均一に溶解せしめな
ければならないし、さらにこうして互いに均一に溶解せ
しめられた油性成分相は、これまたかなり高い温度のも
とで、水相と共に乳化処理に付されなければならない。
ところが、乳液の成分として好ましい性質を持つ成分の
中には熱に対して敏感なものも多く、そのためそのよう
に加熱に対して不安定な成分を配合できなかったり、あ
るいは加熱処理後に不安定になっているものの変質を防
ぐために酸化防止剤などを添加しなければならない。特
に油相成分として使用されるものの中には熱に対して敏
感なものも多く、そのため加熱によって刺激物を生じた
り、加熱によって生じた物質により人体にアレルギー反
応を起こしたりする心配もある。
【0006】前記したような肌・皮膚を美しく保つため
に用いられる乳液においては、その目的のため加えられ
るべき成分に制限があったり、あるいは酸化防止剤など
という好ましくない成分を加えなければならなかった
り、その加熱処理などのために一部の成分に変質を来し
てアレルギーなどの問題を起こすなどということは避け
ねばならない。特に、従来技術では70℃以上に加熱
し、そして70℃以上の温度に保ったまま乳化処理まで
行うため、刺激物が生成したり、あるいはその刺激物の
生成を抑えるために酸化防止剤などを加えなければなら
ない。またこうして加えられた酸化防止剤などの添加物
は70℃以上の加熱処理の間に更に別の刺激物を生じた
り、あるいは一旦得られた製品に問題を引き起こす心配
もある。ところで、一般に液体の沸点などは、その液体
を取り囲む環境を減圧状態にすることにより、簡単にそ
の沸点の温度を低下させることができることが知られて
いるが、固体や半固体、固体混合物などでは減圧などに
しても、その溶解温度の降下は期待できないことが理論
的に指摘されている。乳液の成分としての原料油分は固
体であるものを使用するので、その溶解温度を下げるこ
とは理論的には不可能であるとされる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記した
問題点を簡単な方法で解決し、その使用成分においての
制限の少ないかつ皮膚に好ましくない成分の使用を避
け、長期間使用しても害がなく、さらに皮膚が過敏症で
あり通常の乳液を使用すると皮膚が刺激を受けてかゆみ
や赤くなるなどの障害を生ずる使用者に対しても安心し
て使用できる製品を開発すべく鋭意研究開発を行った結
果、本発明をなすに至ったものである。すなわち、本発
明は、油相成分と水相成分とから、乳液を製造するにあ
たり、油相成分を低温減圧下で混合溶解処理し、次にこ
うして処理して得られた油相成分と水相成分とを混合し
て低温下で乳化処理することを特徴とする乳液の製造方
法を提供するものである。また本発明は、油相成分と水
相成分とから、乳液を製造するにあたり、油相成分を混
合溶解処理し、次にこうして処理して得られた油相成分
と水相成分とを混合して乳化処理するまでを、低温減圧
下という従来よりも有意に低い温度のもとで行うことを
特徴とする乳液の製造方法を提供するものである。さら
に本発明は、また油相成分と水相成分とから、乳液を製
造するにあたり、油相成分を低温減圧下で混合溶解処理
し、次にこうして処理して得られた油相成分に必要に応
じ香料、その他の成分を添加混合し、こうして得られた
油相混合成分と水相成分とを混合して減圧低温下で乳化
処理し、次にこうして処理して得られた生成物に必要に
応じ熱に不安定な成分を混合することを特徴とする乳液
の製造方法をも提供するものである。上記のごとく本発
明においては、油相成分の混合溶解処理工程は通常の乳
液製造における油相成分の混合溶解処理工程におけるよ
りも実質的に低い温度下でなされるが、同時に減圧下で
行われる。この低温減圧下での混合溶解処理工程とは、
通常の乳液製造におけるよりも実質的に低い温度下且つ
実質的に低い温度を達成できるに足る低い圧力下でなさ
れることを意味する。この処理工程は、不活性雰囲気下
に行われることができ、例えば、窒素気流中で行うこと
ができる。この油相成分の混合溶解処理工程は、窒素雰
囲気下実質的に減圧下かつ実質的により低温下で行なわ
れる。
【0008】本発明においては、油相成分の混合溶解処
理工程は、30℃から59℃でかつ減圧下で行われ、好
ましくは35℃から58℃で行われ、さらに好ましくは
45℃から57℃で行われる。もちろん、通常の乳液製
造における油相成分の混合溶解処理工程が70℃あるい
はそれ以上の温度で行わなければならないような原料物
質を用いる場合には、油相成分の混合溶解処理工程は、
それより実質的に十分低い温度下でなされるものであれ
ばよく、必ずしも59℃以下でなければならないことは
なく、例えば、減圧下40℃から64℃で行われ、好ま
しくは40℃から60℃で行われ、さらに好ましくは4
5℃から59℃で行われ、さらにより好ましくは58℃
以下で行うことができる。また、通常の乳液製造におけ
る油相成分の混合溶解処理工程が60℃あるいはそれ以
上の温度で行わなければならないような原料物質を用い
る場合には、油相成分の混合溶解処理工程は、減圧下3
0℃から55℃で行われ、好ましくは35℃から54℃
で行われ、さらに好ましくは40℃から54℃で行うこ
とができる。この減圧下とは、広い意味では通常の圧力
よりも低いことを指すが、例えば、0から約300mm
Hgの圧力下であってよく、また狭い範囲としては約0
から約200mmHgの圧力下であってよく、好ましく
は約0から約100mmHgの圧力下であってよく、さ
らに好ましくは約0から約50mmHgの圧力下であっ
てよく、さらにより好ましくは約0から約10mmHg
の圧力下であることができる。なお、本発明でいう0m
mHgとは、理論的に0mmHgを言うのではなく、実
現可能な最大限の真空度を意味するものである。本発明
においては、油相成分の混合溶解処理工程は、0から約
200mmHgの圧力下で45℃から58℃で行うこと
ができる。
【0009】本発明においては、乳化処理工程は、低温
減圧下で行なうことができる。この場合、低温下での乳
化処理工程とは、通常の乳液製造におけるよりも実質的
に低い温度下でなされることを意味する。この場合、低
温減圧下での乳化処理工程とは、通常の乳液製造におけ
るよりも実質的に低い温度下、実質的に低い温度を達成
できるに足る低圧雰囲気下でなされることを意味してよ
い。また、この処理工程は、不活性雰囲気下に行われる
ことができ、例えば、窒素気流中で行うことができる。
この乳化処理工程は、窒素雰囲気下で実質的に減圧下で
行うことができ、実質的により低温下で行うことが好ま
しい。乳化処理工程においては、油相成分は徐々に攪拌
されている水相成分に添加することができるし、また油
相成分は攪拌されて、そこに徐々に水相成分を添加する
こともできる。この処理工程は、不活性雰囲気下に行う
ことができ、例えば、窒素気流中で行うことができる。
この低温減圧下での乳化処理工程の減圧下とは、広い意
味では通常の圧力よりも低い雰囲気下のことを指すが、
例えば、約0から約200mmHgの圧力下であってよ
く、また狭い範囲としては0から100mmHgの圧力
下であってよく、好ましくは0から50mmHgの圧力
下であってよく、さらに好ましくは0から20mmHg
の圧力下であってよく、さらにより好ましくは0から1
0mmHgの圧力下であることができる。本発明におい
ては、乳化処理工程は、約0から200mmHgの圧力
下で45℃から58℃で行うことができる。本発明にお
いては、低温下での乳化処理工程の低温下とは、30℃
から59℃であってよく、好ましくは35℃から58℃
であってよく、さらに好ましくは45℃から57℃であ
ってよい。もちろん、通常の乳液製造における乳化処理
工程が70℃あるいはそれ以上の温度で行わなければな
らないような原料物質を用いる場合には、それより実質
的に十分低い温度下でなされるものであればよく、必ず
しも59℃以下でなければならないことはなく、例え
ば、減圧下40℃から64℃で行うこともできるが、よ
り低温で行うのが好ましい。また、低温下での乳化処理
工程は、40℃から59℃で行うこともできるが、より
低温で行うのが好ましい。好ましくは40℃から58℃
で行われ、さらに好ましくは57℃以下で行われる。ま
た、通常の乳液製造における乳化処理工程が60℃ある
いはそれ以上の温度で行わなければならないような原料
物質を用いる場合には、低温下で乳化処理工程は、30
℃から57℃で行われ、好ましくは35℃から56℃で
行われ、さらに好ましくは40℃から55℃で行うこと
ができる。さらに、本発明においては、油相成分の混合
溶解処理工程から乳化処理工程の終わるまで一貫してそ
れが低温下で行なわれるものであることが好ましい。こ
の場合、低温下での処理工程とは、通常の乳液製造にお
けるよりも実質的に低い温度下でなされることを意味
し、これら処理工程は、低温減圧下で行なわれる。この
場合、低温減圧下での処理工程とは、通常の乳液製造に
おけるよりも実質的に低い温度下、実質的に低い温度を
達成できるに足る雰囲気圧力下でなされることを意味し
てもよい。本発明においては、これら処理工程は、一貫
して0から400mmHgの圧力下で45℃から58℃
で行うことができる。
【0010】本発明においては、乳化処理工程は、減圧
下30℃から59℃で行われ、好ましくは0から300
mmHgのもと45℃から58℃で行われ、さらに好ま
しくは0から200mmHgの圧力下で40℃から55
℃で行われ、さらにより好ましくは0から50mmHg
の圧力下でさらに低い温度で行うことができる。本発明
においては、乳化処理工程は、例えば、ホモミキサーに
よりなされる。本発明においては、乳化工程の前に予備
乳化処理工程を設けてもよく、予備乳化処理工程は、通
常の乳液製造におけると同様にして行うこともできる
が、低温下で行うこともできる。この場合、低温下予備
乳化処理工程とは、通常の乳液製造におけるよりも実質
的に低い温度下でなされることを意味し、この実質的に
低い温度下とは、例えば、減圧下で行われるものを意味
してもよい。予備乳化処理工程においては、油相成分は
徐々に攪拌されている水相成分に添加されることができ
るし、また反対に水相成分を徐々に攪拌されている油相
成分に添加されることができる。この処理工程は、不活
性雰囲気下に行われることができ、例えば、窒素気流中
で行うことができる。この予備乳化処理工程は、0から
500mmHgの圧力下で行われ、好ましくは0から3
00mmHgの圧力下で行われ、さらに好ましくは0か
ら200mmHgの圧力下で行われ、さらにより好まし
くは0から100mmHgの圧力下で行わうことができ
る。特には約0〜約10mmHgであってよい。
【0011】本発明においては、予備乳化処理工程は、
30℃から59℃で行われ、好ましくは35℃から58
℃で行われ、さらに好ましくは45℃から57℃で行う
ことができる。もちろん、通常の乳液製造における予備
乳化処理工程が70℃あるいはそれ以上の温度で行わな
ければならないような原料物質を用いる場合には、それ
より実質的に十分低い温度下でなされるものであればよ
く、必ずしも59℃以下でなければならないことはな
く、例えば、減圧下40℃から64℃で行うこともでき
るが、より低温で行うのが好ましい。低温下での予備乳
化処理工程は、40℃から59℃で行われ、好ましくは
40℃から58℃で行われ、さらに好ましくは57℃以
下で行われる。また、通常の乳液製造における予備乳化
処理工程が60℃あるいはそれ以上の温度で行わなけれ
ばならないような原料物質を用いる場合には、低温下で
の予備乳化処理工程は、30℃から57℃で行われ、好
ましくは35℃から56℃で行われ、さらに好ましくは
40℃から55℃で行われる。本発明においては、予備
乳化処理工程は、減圧下30℃から59℃で行われ、好
ましくは0から300mmHgのもと45℃から58℃
で行われ、さらに好ましくは0から100mmHgの圧
力下で40℃から57℃で行われ、さらにより好ましく
は約0から約50mmHgの圧力下で更に低い温度で行
われる。本発明においては、乳化処理工程に引き続き熱
に不安定な成分を添加混合処理でき、これは低温下で行
うことが好ましい。この場合、添加混合処理は、通常の
乳液製造におけるよりも実質的に低い温度下でなされて
よく、この実質的に低い温度下は、例えば、減圧下で行
われるものであってよく、下記薬剤、保湿剤など熱に不
安定な配合成分に悪影響を与えない温度で処理すること
を意味してもよい。この処理工程は、不活性雰囲気下に
行われることができ、例えば、窒素気流中で行うことが
できる。
【0012】本発明においては、この配合処理工程は、
10℃から60℃で行われ、好ましくは20℃から58
℃で行われ、より好ましくは30℃から57℃で行わ
れ、さらに好ましくは35℃から50℃で行われる。ま
た、本発明においては、この配合処理工程は、常圧下で
行われことができるが、場合によっては減圧下で行うこ
とができる。配合処理工程は、0から760mmHgの
圧力下で行われ、0から500mmHgの圧力下で行わ
れることもでき、さらには0から200mmHgの圧力
下で行われることもでき、さらには0から100mmH
gの圧力下で行われることができる。特には約0〜約1
0mmHgであってよい。本発明においては、この配合
処理工程は、常圧下10℃から60℃で行われ、好まし
くは常圧下20℃から55℃で行われ、より好ましくは
常圧下30℃から50℃で行われ、さらに好ましくは常
圧下35℃から45℃で行われる。この配合処理工程
は、熱に不安定な物質を特に扱うときには減圧下20℃
から60℃で行うことができ、さらに0から200mm
Hgのもと20℃から60℃で行われ、好ましくは0か
ら100mmHgのもと20℃から55℃で行われ、よ
り好ましくは0から50mmHgの圧力下で20℃から
50℃で行われ、さらに好ましくは0から10mmHg
の圧力下で20℃から45℃で行われることもできる。
【0013】本発明においては、油相成分の混合溶解処
理に引続き必要に応じ香料、その他の成分を添加混合す
ることができ、界面活性剤、香料、防腐剤、色剤、保湿
剤、及び薬剤からなる群から選ばれたものを油相成分に
適宜目的に合わせ添加混合することができる。また、本
発明においては、乳化処理中あるいは乳化処理に引続い
て必要に応じ香料、その他の成分を添加混合することが
でき、界面活性剤、香料、防腐剤、色剤、保湿剤、及び
薬剤からなる群から選ばれたものを適宜目的に合わせ添
加混合することができる。このように本発明において
は、ビタミン類あるいは生理活性物質等を添加して乳化
処理においてあるいは乳化処理に引続いて配合処理する
ことができる。このビタミン類あるいは生理活性物質と
しては、下記に添加できる薬剤のうち熱に比較的不安定
なものあるいは非常に不安定なものが挙げられる他、天
然保湿剤のうちの一つあるいはそれと類似の働きをする
もの等も挙げられる。例えば、グリセロール、ソルビト
ール、乳酸塩、ピロリドンカルボン酸塩のようなヒュー
メクタントとして角質層が水分を保つのを助ける作用を
する物質、乳酸菌発酵生産物、ビフィズス菌発酵生産
物、ソホロリピッド、ミトコンドリア成分、酵母培養生
産物、ソホロリビッド修飾誘導体、ストレプトコカス・
ズーエビデミクスなどから得られるヒアルロン酸、細胞
培養などで得られるシコニンなど、カーサミン、カニ、
エビなどの甲殻類から得られるキチン、キトサン、きの
こ由来チロシナーゼ抑制剤、糸状菌モルティエレライサ
ベリナなどを用い製造されるバイオγ−リノレン酸、可
溶性コラーゲン加水分解物、β−サイクロデキストリン
が挙げられる。
【0014】これらビタミン類あるいは生理活性物質
は、上記したようにあるものは乳化処理工程で添加する
前に、混合処理しておくことができる。この混合処理
は、通常の乳液製造におけると同様にして行うこともで
きるが、低温下で行うこともできる。この場合、低温下
での混合処理工程とは、通常の乳液製造におけるよりも
実質的に低い温度下でなされることを意味し、この実質
的に低い温度下とは、減圧下で行われるものを意味して
よい。この処理工程は、不活性雰囲気下で行うことがで
き、例えば、窒素気流中で行うことができる。本発明に
おいては、この混合処理工程は、10℃から60℃で行
われ、好ましくは20℃から59℃で行われ、より好ま
しくは30℃から58℃で行われ、さらに好ましくは3
5℃から50℃で行われてもよい。そして、本発明にお
いては、好ましくはこの混合処理工程は減圧下で行われ
る。この減圧の場合、この混合処理工程は、0から50
0mmHgのもとで、あるいは0から300mmHgの
もとで、さらには0から200mmHgのもとで、また
特には0から100mmHgのもとで行われる。この混
合処理工程は、特に熱に不安定な物質を扱うときには減
圧下10℃から55℃で行われ、好ましくは0から50
0mmHgのもと10℃から50℃で行われ、より好ま
しくは0から100mmHgの圧力下で10℃から45
℃で行われる。特には約0〜約10mmHgであってよ
い。
【0015】本発明においては、油相成分と香料、その
他の成分との混合処理工程は、通常の乳液製造における
と同様にして行うこともできるが、低温下で行うことも
できる。この場合、低温下での油相成分と香料、その他
の成分との混合処理工程とは、通常の乳液製造における
よりも実質的に低い温度下でなされることを意味し、こ
の実質的に低い温度下とは、例えば、減圧下で行われる
ものを意味してもよい。この処理工程は、不活性雰囲気
下に行われることができ、例えば、窒素気流中で行うこ
とができる。本発明においては、油相成分と香料、その
他の成分との混合処理工程は、30℃から59℃で行う
ことができ、好ましくは35℃から55℃で行われ、さ
らに好ましくは45℃から55℃で行うことができる。
もちろん、通常の乳液製造における油相成分と香料、そ
の他の成分との混合処理工程が70℃あるいはそれ以上
の温度で行わなければならないような原料物質を用いる
場合には、低温下油相成分と香料、その他の成分との混
合処理工程は、それより実質的に十分低い温度下でなさ
れるものであればよく、必ずしも59℃以下でなければ
ならないことはなく、例えば、減圧下40℃から69℃
で行うこともできるが、より低温で行うのが好ましい。
例えば、40℃から65℃で行うこともできるが、40
℃から60℃で行うことができ、好ましくは45℃から
59℃で行うことができ、さらにより好ましくは55℃
以下で行われる。また、通常の乳液製造における油相成
分と香料、その他の成分との混合処理工程が60℃ある
いはそれ以上の温度で行わなければならないような原料
物質を用いる場合には、低温下油相成分と香料との混合
処理工程は、30℃から59℃で行われ、好ましくは4
0℃から55℃で行われ、さらに好ましくは特別の場合
40℃から50℃で行われる。
【0016】本発明においては、油相成分と香料との混
合処理工程での減圧下とは、実質的により低い温度を達
成できるものであればよく、例えば、0から500mm
Hgであってよく、あるいは0から400mmHgであ
ってよく、好ましくは0から300mmHgであってよ
く、さらに好ましくは0から200mmHgの圧力下で
あってよく、さらにより好ましくは0から100mmH
gの圧力下であってよい。特には約0〜約10mmHg
であってよい。予備乳化処理にあたっては、一般的にパ
ドルタイプの攪拌機で予備乳化を行うこともできるが、
本予備乳化処理にあたっては、高速のホモミキサーを用
いたほうが良好な結果が得られる。また本乳化処理にあ
たっては、高速のホモミキサーを用いたほうが良好な結
果が得られる。乳化装置としては、開放式のものもある
が、空気の混入や、無菌状態で製品を作る上で密閉式の
ものが好ましく使用される。開放式乳化装置としては、
パドルタイプの攪拌機をもつものや、プロペラ式攪拌機
をもつものが挙げられる。密閉式乳化装置としては、ホ
モミキサー(高速攪拌機)を備えたものが挙げられる。
また乳化装置としては、パドルタイプの攪拌機とホモミ
キサー(高速攪拌機)とを組み合わせた型のものもあ
る。乳化処理は、これら乳化器を用いミキサー処理、コ
ロイドミル処理、ホモジナイザー処理、超音波処理して
行いうる。ホモミキサーなどでは、1000〜2000
0rpmの回転、好ましくは2000〜4000rpm
の回転、更に好ましくは2500〜3500rpmの回
転を与えて行われる。例えば、予備乳化処理は、ホモミ
キサーを用いて、1000〜20000rpmの回転、
好ましくは2000〜4000rpmの回転、更に好ま
しくは2500〜3500rpmの回転を与えて行われ
る。例えば、乳化処理は、ホモミキサーを用いて、10
00〜20000rpmの回転、好ましくは2000〜
4000rpmの回転、更に好ましくは2500〜35
00rpmの回転を与えて行われる。
【0017】上記のようにして得られた乳液は、通常の
処理がなされ製品とされる。例えば、乳化処理され得ら
れた生成物は、脱気処理、濾過処理、冷却処理などを施
され、貯蔵されることができ、さらには容器に充填され
ることができる。本発明において用いられる油相成分と
しては、固形油分、半固形油分、流動油分及び界面活性
剤などが挙げられる。また本発明の油相成分としては、
界面活性剤、香料、防腐剤、色剤、保湿剤、及び薬剤か
らなる群から選ばれたものをさらに含有していてもよ
い。代表的な本発明の油相成分としては、例えば、脂肪
酸類、高級アルコール、脂肪酸エステル、油脂類、ロウ
類、及び界面活性剤などが挙げられる。
【0018】油相成分の油分の具体的なものとしては、
スクワラン、流動パラフィン、パラフィン、ワセリン、
固形パラフィン、マイクロクリスタリン ワックス、セ
レシンなどの炭化水素類、オリーブ油、ツバキ油、アー
モンド油、カカオ脂、ホホバ油、マカデミアナッツ油、
アボガド油、硬化パーム油、ココヤシ油、ヒマシ油、ゴ
マ油、ヒマワリ油、ピーナツ油、月見草油、合成トリグ
リセライドなどの油脂類、ミツロウ、ラノリン、水添ラ
ノリン、カルナバロウ、キャンデリラロウなどのロウ
類、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、イソステ
アリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パルミトレイ
ン酸、リシノール酸、ラウリン酸、ベヘニン酸などの脂
肪酸類、セタノール、イソセチルアルコール、ステアリ
ルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルア
ルコール、ヘキサデシルアルコール、オクチルドデシル
アルコール、オレイルアルコール、コレステロールなど
の高級アルコール類、イソオクタン酸セチル、ステアリ
ン酸ブチル、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン
酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチ
ン酸2−オクチルドデシル、パルミチン酸イソブチル、
ヘキサデシルアジピン酸エステル、2−エチルヘキサン
酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、16−ヒドロキ
シパルミチン酸セリル、パルミチン酸セリル、パルミチ
ン酸ミリシル、パルミチン酸セチル、ラウリン酸イソプ
ロピル、ラウリン酸ヘキシル、モノリシノール酸グリセ
リル、オレイン酸デシル、セバシン酸ジ−n−ブチル、
グリセロールトリ2−エチルヘキサン酸エステル、グリ
セリントリエステル、ペンタエリスリトールテトラエス
テル、コレステリルエステルなどの合成エステル類、メ
チルポリシロキサン、ジメチルポリシロキサン、メチル
フェニルポリシロキサン、シクロメチコンなどのシリコ
ーン油類、ポリオキシプロピレン付加物などが挙げられ
る。これらは本発明の目的及び意図に従うかぎり任意に
制限無く使用できる。特に、シリコーン油類、例えばメ
チルポリシロキサンなどを配合すると、僅かな減圧条件
ではより低温下で溶解処理をすることが難しいので、意
識的にそれらを省いて使用し、より低温化で油相成分を
混合溶解処理を図るのが好ましい。
【0019】界面活性剤の具体的なものとしては、モノ
オレイン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリンな
どのグリセリンのエステル、ジグリセロールジオレイン
酸エステルなどのジグリセロールのエステル、トリオク
タン酸グリセリルなどのトリグリセリルエステル、トリ
メチロールロパンのエステル、ペンタエリスリトールの
エステル、ソルビトールのエステル、ショ糖脂肪酸エス
テルなどのショ糖のエステル、ポリオキシエチレン(P
OE)(20)ソルビタンモノラウリン酸エステル、P
OE(20)ソルビタンモノステアリン酸エステル、P
OE(20)ソルビタンモノオレイン酸エステルなどの
POEソルビタン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エ
ステルなどのソルビタンのエステル、POE(20)セ
チルアルコールエーテル、POEグリセロールトリイソ
ステアリン酸エステルなどのPOEグリセロール脂肪酸
エステル、POE(25)セチルアルコールエーテルな
どのPOEアルキルエーテル、プロピレングリコールモ
ノステアリン酸エステル、POE・POPブロックポリ
マー、POE硬化ヒマシ油エステルなどの非イオン性の
もの、脂肪酸石鹸、アルキル硫酸ナトリウムなどの陰イ
オン性のもの、アルギン酸ナトリウム、デンプン誘導
体、トラガントゴム、レシチン、ホスファチジルセリ
ン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジル
コリンなどが挙げられる。これらは本発明の目的及び意
図に従うかぎり任意に制限無く使用できる。
【0020】本発明において用いられる油相成分の代表
的組み合わせの具体的例としては、ステアリン酸、ステ
アリルアルコール、及びステアリン酸ブチルを含むも
の、ステアリン酸、ステアリルアルコール、水添ラノリ
ン、スクワラン、及びオクチルドデシルアルコールを含
むもの、セタノール、ステアリン酸、ワセリン、スクワ
ラン、及びグリセロールトリ2−エチルヘキサン酸エス
テルを含むもの、固形パラフィン、ミツロウ、ワセリ
ン、及び流動パラフィンを含むもの、ステアリン酸、セ
タノール、ワセリン、流動パラフィン、及びミリスチン
酸イソプロピルを含むもの、マイクロクリスタリン ワ
ックス、固形パラフィン、ミツロウ、ワセリン、水添ラ
ノリン、スクワラン、及びヘキサデシルアジピン酸エス
テルを含むもの、スクワラン、ステアリン酸、ベヘニル
アルコール、オクチルドデシルアルコール、トリオクタ
ン酸グリセリル、POE(20)ソルビタンモノステア
リン酸エステル、ソルビタンモノステアリン酸エステ
ル、親油型モノステアリン酸グリセリン、アボガド油、
メチルポリシロキサン、濃グリセリン、及び1,3−ブ
チレングリコールを含むもの、スクワラン、ベヘニルア
ルコール、自己乳化型モノステアリン酸グリセリン、オ
クチルドデシルアルコール、レシチン、アボガド油、ゴ
マ油、オリーブ油、及び濃グリセリンを含むものが挙げ
られる。さらに油相成分の中には、特に適宜油溶性の香
料、保湿剤、油溶性の粘液物質、油溶性の色剤、油溶性
の薬剤などが添加されていてもよい。特に保湿剤は、油
相成分の中に好ましく配合されていることができる。こ
れらは本発明の目的及び意図に従うかぎり任意に制限無
く使用できる。
【0021】香料としては、植物より得られる植物性香
料や動物の腺嚢などから得られる動物性香料などの天然
香料、天然香料から単離されたものやそれをもとに化学
合成されたものなどの合成香料、各種の天然香料と合成
香料とをブレンドした調合香料などがあげられる。天然
香料の具体的なものとしては、ムスク、シベット、カス
トリウム、アンバーグリスなどの動物性香料、バラ油、
ジャスミン油、ネロリ油、ラベンダー油、イランイラン
油、チュベローズ油、クラリセージ油、クローブ油、ペ
パーミント油、ゼラニウム油、パッチュリー油、サンダ
ルウッド油、シナモン油、コリアンダー油、ナツメグ
油、ペパー油、レモン油、オレンジ油、ベルガモット
油、オポポナックス油、ベチバー油、オリス油、オーク
モス油などの植物性香料があげられる。合成香料の具体
的なものとしては、モノテルペン、セスキテルペンなど
の炭化水素類、脂肪族アルコール、モノテルペンアルコ
ール、セスキテルペンアルコール、芳香族アルコールな
どのアルコール類、脂肪族アルデヒド、テルペンアルデ
ヒド、芳香族アルデヒドなどのアルデヒド類、脂環式ケ
トン、テルペンケトン、大環状ケトンなどのケトン類、
テルペンエステル、芳香族エステルなどのエステル類、
ウンデカラクトンなどのラクトン類、オーランチオール
などのシッフ塩基を持つものなどが挙げられ、例えばl
−シトロネロール、ゲラニオール、l−リナロール、d
−リナロール、リナリルアセテート、リモネン、ダマス
コン、ダマセノン、β−フェニルエチルアルコール、フ
ァルネソール、ノニルアルデヒド、ローズオキサイド、
ベンジルアルコール、ベンジルアセテート、ベンジルベ
ンゾエート、ジャスモン、シスジャスモン、ジャスミン
ラクトン、インドール、フィトール、d−ネロリドー
ル、テルピネオール、ピネン、ネロール、カンフェン、
シネオール、ゲラニオールエステル、d−ボルネオー
ル、ラバンジュロール、リナロールエステル、セスキテ
ルペン類、メチルベンゾエート、メチルサリシレート、
メチルアンスラニレート、ネロリドール、スクラレオー
ル、オイゲノール、アセチルオイゲノール、β−カリオ
フィレン、メチル−n−アミルケトン、メチルヘプチル
ケトン、l−メントール、メントン、イソメントン、
1,8−シネオール、メンチルアセテート、メントフラ
ン、ゲラニルフォーメート、ゲラニルチグレート、シト
ロネリルフォーメート、パッチュリーアルコール、パッ
チュリオン、パッチュレノン、α−グアイエン、β−プ
ルネッセン、α−又はβ−サンタロール、サンテン、サ
ンテノン、サンテノール、テレサンタロール、サンタロ
ン、α−又はβ−サンタレン、シンナミックアルデヒ
ド、l−フェランドレン、ピネン、α,β−ピネン、n
−デシルアルデヒド、サビネン、β−ビネン、エレモー
ル、メチルヘプテノン、α−ベルガモテン、β−ビサボ
レン、n−ノニルアルコール、ヌートカトン、p−サイ
メン、デカナール、α,δ−カジネン、クシモール、ベ
チセリネオール、α,β−ベチボン、ベチベロール、ベ
チベン、α,β,γ−イロン、エベルニックアシッド、
α,β−ツヨン、アトラノリン、クロロアトラノリン、
カンファー、ナフタレン、3−メチルシクロペンタデカ
ノン、ムスコピリジン、シベトン、スカトール、カスト
リン、カストラミン、イソカストラミン、バクダノー
ル、ブラマノール、アンブレイン、ターピネオール、リ
ラール、リリアール、メチルイオノン、イソイースーパ
ー、アセチルセドレン、メチルジヒドロジャスモネー
ト、メチルジャスモネート、シクロペンタデカノリッ
ド、エチレンブラッシレート、ガラクソリッド、アンブ
ロキサンなどが挙げられる。またこれら香料は、エチレ
ンブラシレート、3−メチルシクロペンタデカノン、シ
クロペンタデカノン、シクロペンタデカノリド、シベト
ンなどバイオ技術で製造されるものが挙げられる。これ
らは本発明の目的及び意図に従うかぎり任意に制限無く
使用できる。
【0022】香料としては、上記のようなものを単独で
用いることができるし、あるいはそれらの任意のものを
選んで組み合わせて用いることもできる。香料は、本発
明の乳液を使用者に受容可能にしたり、その使い心地を
良好にするに充分な量で用いることができる。通常組成
物の約0.0001〜約10重量%加えられることがで
きる。本発明において用いられる水相成分としては、蒸
留水あるいはイオン交換水といった精製水、あるいは精
製水に保湿剤又はアルカリを配合したものが挙げられ
る。水相成分のうちには、さらに界面活性剤、香料、防
腐剤、色剤、保湿剤、及び薬剤からなる群から選ばれた
ものを含有することもできる。さらに水相成分のうちに
は、特に粘液物質、水混和性有機溶媒、水溶性の成分、
例えば、水溶性香料、水溶性色剤、緩衝化剤、薬剤など
が配合されることもできる。これらは本発明の目的及び
意図に従うかぎり任意に制限無く使用できる。保湿剤と
しては、天然保湿因子(NMF=ナチュラル・モイスチ
ュア・ファクター)として知られた親水性吸湿物質ある
いはそれらの誘導体が挙げられ、例えば、糖脂質、リン
脂質、アミノ酸などが知られていますが、このうち特に
重要な成分としては、アミノ酸類、ピロリドンカルボン
酸(PCA)、乳酸塩、尿素、、アンモニア、グルコサ
ミン、クレアチン、クエン酸塩、有機酸、ペプチド、ナ
トリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどが
挙げられます。また保湿剤としては、グリセリン、プロ
ピレングリコール、ソルビット、ポリエチレングリコー
ル(PEG)200、PEG600、PEG1000、
PEG1500などのポリエチレングリコール、ジプロ
ピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジグ
リセリン、マンニトール、マルチトール、POEメチル
グリコシド、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウムな
どのヒアルロン酸類、コンドロイチン硫酸、コラーゲ
ン、エラスチン、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ア
ミノ酸類、糖類、プラセンタエキス、アロエエキス、ニ
ンジンエキス、海藻エキス、ミルクエキス、パール可溶
化物などが特に挙げられる。
【0023】保湿剤としては、上記のようなものを単独
で用いることができるし、あるいはそれらの任意のもの
を選んで組み合わせて用いることもできる。保湿剤は、
本発明の乳液に皮膚の保湿、柔軟化をはたす機能を持た
せるのに充分な量配合することができ、それにより使用
者に優れた使用感を付与する量で用いることができる。
通常組成物の約0.0001〜約30重量%加えられる
ことができる。粘液物質としては、植物あるいは微生物
から得られる多糖類、動物から得られるタンパク質類、
さらに半合成セルロース高分子、半合成デンプン高分
子、半合成アルギン酸高分子、ポリビニル系高分子、ア
ルキレンオキサイド系高分子などが挙げられる。粘液物
質の代表的なものとしては、グアーガム、ローカストビ
ンガム、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、ト
ラガントガム、ペクチン、マンナン、デンプン、メチル
セルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒド
ロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース
などのセルロース誘導体、カルボキシメチルデンプン、
メチルデンプンなどのデンプン誘導体、アルギン酸プロ
ピレングリコールエステルなどのアルギン酸誘導体、キ
サンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、カー
ドラン、ゼラチン、クインスシード、アルギン酸ナトリ
ウム、ソアギーナ、カゼイン、アルブミン、コラーゲ
ン、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ソー
ダ、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポ
リビニルメチルエーテル、ポリエチレンオキシドなどが
挙げられる。水混和性有機溶媒としては、エタノール、
イソプロピルアルコール、エチレングリコール、テトラ
ヒドロフラン、エチレングリコールモノエチルエーテル
などが挙げられる。
【0024】色剤としては、有機合成色素、天然色素、
無機顔料などが挙げられる。有機合成色素としては、黄
色5号(サンセットエローFCF)、赤色505号など
のアゾ系染料、赤色230号(エオシンYS)、赤色1
04号(フロキシンB)、赤色218号(テトラクロル
テトラブロモフルオレッセイン)、赤色223号、橙色
201号、赤色213号(ローダミンB)などのキサン
テン系染料、黄色204号(キリンエローSS)、黄色
203号(キリンエローWS)などのキノリン系染料、
青色1号などのトリフェニルメタン系染料、緑色201
号(アリザニンシアニングリーン)、緑色202号(キ
ニザリングリーンSS)、紫201号などのアンスラキ
ノン系染料、青色2号などのインジゴ系染料、黄色40
3号などのニトロ系染料、緑色204号などのピレン系
染料、緑色401号などのニトロソ系染料が挙げられ
る。天然色素としては、ニンジン、オレンジ、パプリ
カ、トマト、ベニの木、クチナシ、シソ、カブ、ブド
ウ、ベニバナ、ソバ、黒カシの皮、カカオ豆、西洋アカ
ネ、紫根、ビートなどの植物から得られる色素、きの
こ、酵母、ラックカイガラ虫、サボテンのエンジ虫、ナ
ラの木のエンジ虫、ケルメスのエンジ虫、ウニなどから
得られる色素、β−カロチン、β−アポ−8−カロチナ
ール、カプサンチン、リロピン、ビキシン、クロシン、
カンタキサンチンなどのカロチノイド系色素、シソニ
ン、ラファニン、ニノシアニン、カルサミン、サフロー
ルイエロー、ルチン、クエルセチンなどのフラボノイド
系色素、リポフラビンなどのフラビン系色素、ラッカイ
ン酸、カルミン酸、ケルメス酸、アリザリン、シコニ
ン、アルカニン、ニキノクロームなどのキノン系色素、
クロロフィルなどのポルフィリン系色素、クルクミンな
どのジケトン系色素、ベタニンなどのベタシアニジン系
色素が挙げられる。
【0025】無機顔料及びその他の機能性顔料として
は、マイカ、タルク、カオリン、炭酸カルシウム、炭酸
マグネシウム、無水ケイ酸、酸化アルミニウム、硫酸バ
リウムなどの体質顔料、ベンガラ、酸化クロム、黄酸化
鉄、群青、紺青、カーボンブラックなどの着色顔料、超
微粒子二酸化チタン、酸化亜鉛などの白色顔料、二酸化
チタン被覆雲母、魚鱗箔、オキシ塩化ビスマスなどの真
珠光沢顔料、窒化ホウ素、高分子樹脂微粒子、合成マイ
カ、ホトクロミック顔料などが挙げられる。アルカリと
しては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアル
カリ金属の水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムな
どのアルカリ金属の炭酸塩、水酸化マグネシウム、水酸
化カルシウムなどのアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸
マグネシウム、炭酸カルシウムなどのアルカリ土類金属
の炭酸塩、トリエタノールアミンなどの脂肪族アミン
類、L−アルギニン等の塩基性アミノ酸類、ホウ砂など
が挙げられる。これらは本発明の目的及び意図に従うか
ぎり任意に制限無く使用できる。薬剤としては、血管拡
張剤、抗ヒスタミン剤、消炎剤、ビタミン剤、栄養剤、
ホルモン剤、制汗剤、抗炎症剤、皮脂抑制剤、皮脂分泌
促進剤、代謝改善剤、毛根機能賦活剤、過酸化脂質抑制
剤、細胞賦活剤、殺菌剤などが挙げられる。これらは本
発明の目的及び意図に従うかぎり任意に制限無く使用で
きる。
【0026】例えば、代表的な薬剤としては、アルブチ
ン、コウジ酸などのメラニン生成抑制剤、γ−オリザノ
ール、バイオ γ−リノレン酸油、グアイアズレン、β
−カロチンなどのプロビタミンA、ビタミンAアセテー
ト、ビタミンAパルミテートなどのビタミンA類、ビタ
ミンC、ビタミンC−2−ホスフェート、アスコルビン
酸モノステアリル、ビタミンC−2,6−ジパルミテー
トなどのビタミンC類、硝酸チアミンなどのビタミンB
1 類、リボフラビンなどのビタミンB2 類、ビタミンB
6 、ビタミンB6 の脂肪酸エステル、ニコチン酸、ニコ
チン酸アミド、ニコチン酸ベンジルエステル、ピリドキ
シン、ピリドキサール、ピリドキサミンなどのビタミン
6 類、シアノコバラミンなどのビタミンB12類、トコ
フェロールアセテート、トコフェロールカルシウムスク
シネートなどのビタミンE及びその誘導体、コレカルシ
フェロール、エルゴカルシフェロールなどのビタミンD
類、パントテン酸、パントテン酸エチルエーテルなどの
パントテン酸類、パントテニルアルコール、ビオチン、
センブリエキス、セファランチン、トウガラシチンキ、
ショウキョウチンキ、カンタリスチンキ、アロエエキ
ス、カモミラエキス、、クロレラエキス、大麦若葉エキ
ス、イチョウ葉エキス、アンズエキス、イブキトラノ
オ、ウコギ抽出液、黄柏、黄連、甘草エキス、カンフ
ル、高麗ニンジン、シコニン、センブリエキス、桑白
皮、たいそうエキス、当帰、トマトオイル、トラウマチ
ン酸、にんにくエキス、ハッカ油、ヒノキチオール、へ
ちまエキス、ムクロジエキス、れいしエキス、マルメロ
粘質物、紅花、ワレモコウ、ローズマリン酸エキス、ミ
ニササニシキエキス、エラブウミヘビ抽出物、カンタリ
スチンキ、プロテアーゼ、リゾチーム、リパーゼ、ムラ
ミダーゼなどの酵素類、組織呼吸促進因子、アセチルコ
リン、グルタチオン、エスラジオール、エチニルエスラ
ジオールなどの女性ホルモン、男性ホルモン、脳下垂体
ホルモン、プロスタグランジン、ジエチルスチルベスト
ロールなどの卵胞ホルモン、β−グリチルレチン酸、グ
リチルリチン酸ジカリウムなどのグリチルリチン酸誘導
体、アラントインなどのアラントイン類、アズレン、ε
−アミノカプロン酸、ヒドロコルチゾン、プレドニゾ
ン、プレドニゾロンなどの副腎皮質ホルモン、マレイン
酸クロルフェニラミン、塩酸ジフェンヒドラミン、アセ
チルサリチル酸、イブプロフェン、オキシフェンブタゾ
ン、フルフェナム酸、インドメタシン、スリンダク、ナ
プロキセン、ケトプロフェン、プラノプロフェン、ピロ
キシカム、ε−アミノカプロン酸、イオウ、ウロカニン
酸などのウロカニン酸類、3−(3,4−ジヒドロキシ
フェニル)−L−アラニン、コハク酸、ジイソプロピル
アミノジクロロアセテート、チオキソロン、尿素、臭素
酸カリ、ミノキシジル、ジンクピリチオン、ピクトンオ
ラミン、クロルヘキシジン類、ハロカルバンなどが挙げ
られる。また、過酸化脂質抑制剤として知られた、L−
シスチン、L−システイン、あるいはそれらの誘導体、
スーパーオキサイドディスムターゼ(SOD),タンニ
ン、エンジュ、ルチン、プラルミン、プラトニン、カプ
サイシン類、黄ゴンエキスなど、細胞賦活剤として知ら
れた、エピコレスタノールあるいはそのリン酸エステ
ル、EGF、リボ核酸、デオキシリボ核酸、牛胎盤由来
皮膚線維芽細胞賦活物質含有液、子牛血清エキス、牛脾
臓抽出エキス、L−アルギニン、ローヤルゼリーなどが
挙げられる。また、保湿剤として挙げたもの、ビタミン
類あるいは生理活性物質として挙げたもの、その他の添
加物もそれの有する特定の活性、例えば、生物活性を利
用する場合には薬剤として考えられる。
【0027】本発明において用いられる代表的な薬剤の
配合割合は、広い範囲で目的及び得られる最終製品の性
状により選択され、例えば、天然ビタミンE等の場合
0.001重量%から1.00重量%、好しくは0.0
10重量%から0.50重量%、より好しくは0.15
重量%から0.30重量%であるが、これ以上添加する
こともできる。また、バイオ γ−リノレン酸油等の場
合0.05重量%から3.00重量%、好しくは0.1
0重量%から1.50重量%、より好しくは0.50重
量%から1.00重量%であるが、これ以上添加するこ
ともできる。さらにまた、グアイアズレンあるいはβ−
カロチン等の場合0.00001重量%から1.00重
量%、好しくは0.0001重量%から0.2重量%、
より好しくは0.0004重量%から0.05重量%で
あるが、これ以上添加することもできる。本発明におい
ては、その生成物乳液中にはさらに紫外線防除剤、紫外
線吸収剤などを添加してあってよく、例えば、ケイ皮酸
系紫外線吸収剤、安息香酸系紫外線吸収剤、ジベンゾイ
ルメタン系紫外線吸収剤が挙げられる。本発明において
は、その生成物乳液中にはさらにEDTAなどのキレー
ト化剤、クエン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウムな
どの緩衝剤を添加してあってよい。またパラベンなどの
防腐剤などを加えることもできるが、生成物乳液を冷蔵
あるいは冷凍保存する場合など、その添加を省くことも
できる。冷蔵あるいは冷凍保存された本発明の乳液製品
は、優れた使用感を示す場合もある。
【0028】
【実施例】次に本発明を実施例により具体的に説明する
が、これは単に本発明をより良く理解するためのもので
あって本発明を限定することを意図するものでなく、本
発明はその思想に従い、種々の態様が当業者にとって容
易に導き出すことが可能である。 実施例1: 成分 配合量 (a) 油相成分 (wt/wt) (1)ステアリン酸 2.00 (2)セチルアルコール 1.50 (3)ワセリン 4.00 (4)スクワラン 5.00 (5)グリセロールトリ−2−エチルヘキサン酸 2.00 エステル (6)ソルビタンモノオレイン酸エステル 2.00 (7)香料 0.01 (b) 水相成分 (8)精製水 73.48 (9)トリエタノールアミン 1.00 (10)ジプロピレングリコール 5.00 (11)PEG 1500 3.00 (c) その他の成分 (12)天然ビタミンE 0.20 (13)バイオ γ−リノレン酸油 0.80 (14)β−カロチン 0.01 合計 100.00
【0029】油相成分(1)〜(7)を一緒にし、「み
ずほ式真空乳化装置PVQ−5」を使用し、バトルミキ
サーは約100rpm、そしてホモミキサーは約500
rpmで攪拌しながら約20〜30mmHgの圧力下、
徐々に加温し、混合物の溶解性を観察した。約49℃で
は混合物の一部に不溶解物が観察され、約51℃ではほ
んの僅かな不溶解物が観察され、約52℃では、ほぼ透
明に溶解しているのが観察された。得られた溶解物中
に、予め52℃にされ溶解処理されている水相成分
(8)〜(11)を徐々に添加しながら約20〜30m
mHgの圧力下、バトルミキサーは約30rpm、そし
てホモミキサーは約2500rpmで約52℃で攪拌し
て乳化混合する。転相は、水相部約35%のところで起
きた。成分(12)〜(14)を予め常温で混合してお
いた液を40℃にし、それをこうして得られた乳化物
に、40℃で混合し、ゆるやかに攪拌しながら冷却処理
し、更に30℃まで冷却し、目的とする乳液を得た。製
品の乳化状態は優れていた。また冷蔵下1週間の保存後
もその安定性は良好であった。きめ細やかな均一性のあ
る乳液であった。こうして得られた乳液についてパネラ
ー5人による官能試験を行う。年齢20歳から30歳ま
での女性5人の皮膚に朝及び夕方の1日2回上記乳液を
1週間塗布する。その結果、使用感はいずれも良好とさ
れ、いずれのパネラーにおいても、その乳液に刺激はな
いとされ、さらに皮膚が赤くなるとか、かゆみを生ずる
ことは全くない。
【0030】実施例2:実施例1の最初の油相成分
(1)〜(7)の混合物の溶解処理及び水相成分を添加
しての乳化処理を、約100mmHgの圧力下で行い、
水相成分を約56℃で混合する以外、実施例1と同様の
成分を用いかつ同様に処理した。油相成分(1)〜
(6)の混合物は約50℃では混合物の一部に不溶解物
が観察され、約54℃で僅かな不溶解物が観察され、約
56℃では、ほぼ透明に溶解しているのが観察された。
転相は、水相部約35%のところで起きた。製品の乳化
状態は優れていた。また冷蔵下1週間の保存後もその安
定性は良好であった。きめ細やかな均一性のある乳液が
得られた。
【0031】実施例3:最初の油相成分(1)〜(6)
の混合物の溶解処理及び水相成分を添加しての乳化処理
を、約200mmHgの圧力下で行い、水相成分を約5
8℃で混合する以外、実施例1と同様の成分を用いかつ
同様に処理した。油相成分(1)〜(6)の混合物は約
50℃及び約54℃では混合物の一部に不溶解物が観察
され、約57℃で僅かな不溶解物が観察され、約58℃
では、ほぼ透明に溶解しているのが観察された。転相
は、水相部約35%のところで起きた。製品の乳化状態
は優れていた。また冷蔵下1週間の保存後もその安定性
は良好であった。きめ細やかな均一性のある乳液が得ら
れた。
【0032】比較例1:実施例1の最初の油相成分
(1)〜(7)の混合物の溶解処理を常圧下で行い、水
相成分を添加しての乳化処理を、約460mmHgの圧
力下で行い、水相成分を約60℃で混合する以外、実施
例1と同様の成分を用いかつ同様に処理した。油相成分
(1)〜(6)の混合物は約50℃及び約55℃では混
合物の一部が不溶であり、約60℃でようやく、ほぼ透
明に溶解しているのが観察された。転相は、水相部約3
5%のところで起きた。
【0033】実施例4: 成分 配合量 (a) 油相成分 (wt/wt) (1)スクワラン 2.00 (2)ステアリン酸 4.00 (3)ベヘニルアルコールSR 2.00 (4)2−オクチルドデカノール 2.00 (5)パルミチン酸イソプロピル 4.00 (6)トリ2−エチルヘキサン酸グリセル 4.00 (7)ニッコール(NIKKOL TS-10) 0.40 (8)クロダランSWL 1.00 (9)KF−96 100 cps 0.40 (10)1,3−BG 4.00 (11)濃グリセリン 0.40 (12)アルゲコロイド(2.0%) 4.00 (b) 水相成分 (13)精製水 66.80 (14)水酸化カリウム液(10.0%) 1.00 (c)その他の成分 (15)天然ビタミンE 0.20 (16)バイオγーリノレン酸油 0.80 (17)βーカロチン 0.01 合計 100.00
【0034】油相成分(1)〜(12)を一緒にし、
「みずほ式真空乳化装置PVQ−5」を使用し、バトル
ミキサーは約100rpm、そしてホモミキサーは約5
00rpmで攪拌しながら約20〜30mmHgの圧力
下、徐々に加温し、混合物の溶解性を観察した。約47
℃では混合物の一部に不溶解物が観察され、約49℃で
はほんの僅かな不溶解物が観察され、約51℃では、ほ
ぼ透明に溶解しているのが観察された。得られた溶解物
中に、予め51℃にされ溶解処理されている水相成分
(13)〜(14)を徐々に添加しながら約20〜30
mmHgの圧力下、バトルミキサーは約30rpm、そ
してホモミキサーは約2500rpmで約51℃で攪拌
して乳化混合する。転相は、水相部約30%のところで
起きた。成分(15)〜(17)を予め常温で混合して
おいた液を40℃にし、それをこうして得られた乳化物
に、40℃で混合し、ゆるやかに攪拌しながら冷却処理
し、更に30℃まで冷却し、目的とする乳液を得た。製
品の乳化状態は優れていた。また冷蔵下1週間の保存後
もその安定性は良好であった。きめ細やかな均一性のあ
る乳液であった。こうして得られた乳液についてパネラ
ー5人による官能試験を行う。年齢20歳から30歳ま
での女性5人の皮膚に朝及び夕方の1日2回上記乳液を
1週間塗布する。その結果、使用感はいずれも良好とさ
れ、いずれのパネラーにおいても、その乳液に刺激はな
いとされ、さらに皮膚が赤くなるとか、かゆみを生ずる
ことは全くない。
【0035】実施例5:実施例1の最初の油相成分
(1)〜(12)の混合物の溶解処理及び水相成分を添
加しての乳化処理を、約100mmHgの圧力下で行
い、水相成分を約53℃で混合する以外、実施例4と同
様の成分を用いかつ同様に処理した。油相成分(1)〜
(12)の混合物は約50℃では混合物の一部に不溶解
物が観察され、約52℃で僅かな不溶解物が観察され、
約53℃では、ほぼ透明に溶解しているのが観察され
た。転相は、水相部約30%のところで起きた。製品の
乳化状態は優れていた。また冷蔵下1週間の保存後もそ
の安定性は良好であった。きめ細やかな均一性のある乳
液が得られた。
【0036】比較例2:実施例1の最初の油相成分
(1)〜(12)の混合物の溶解処理を常圧下で行い、
水相成分を添加しての乳化処理を、約460mmHgの
圧力下で行い、水相成分を約56℃で混合する以外、実
施例4と同様の成分を用いかつ同様に処理した。油相成
分(1)〜(12)の混合物は約50℃及び約52℃で
は混合物の一部が不溶であり、約56℃でようやく、ほ
ぼ透明に溶解しているのが観察された。転相は、水相部
約30%のところで起きた。
【0037】以上実施例及び比較例から明らかなよう
に、予想外にも減圧下に油相成分を溶解処理することに
よりより低い温度で溶解処理ができることが明らかとな
った。一般に油相成分はその入手先、天然か合成かによ
り、さらに混合成分の組成によってもその溶解温度は異
なるが、通常完全に溶解するため少なくとも70℃以
上、極く一般的には80℃あるいはそれ以上まで加熱さ
れて溶解されるが、減圧下に加熱することで実質的によ
り低い温度で化粧品乳液の製造に実質的に使用可能に溶
解できることが判明した。これは昇華するような特別な
ものを除き沸点と異なり、減圧としても融点の降下は期
待できないとの物理化学的な理論上の予測からは全く予
想外のことである。融点は混合物では、純粋物よりより
低い温度でかつより広い範囲で溶けはじめから完全に溶
融するという挙動を示すが、融点と圧力との関係からみ
て、例え0mmHgに減圧しても1℃より大きく融点が
降下することはないはずである。減圧にすることによ
り、化粧品乳液の原料である油相成分混合物がこのよう
により低い温度で溶解できることは知られていない。こ
れは理論的あるいは細部の現象観察に基づいたものでは
ないが、化粧品乳液の原料である油相成分混合物の固体
中には空気などが多量に含まれ、加熱に伴いそれら気体
成分が膨張などにより出て来て、固体の表面などで断熱
相としての働きをして熱の伝達を阻害し、結果として通
常の溶解処理では高い温度にしなければ溶解を達成でき
ないと考えられる。ところが、減圧状態では断熱相を形
成するような空気などを効率よく固体の表面などから除
くことができ、伝熱性が阻害されることがないためでは
ないかと考えられる。したがって、本発明はこの様な思
想に基づく如何なる手法によっても、実質的により温和
な化粧品乳液の原料である油相成分混合物の溶解処理を
達成する方法も含んだ態様のものである。化粧品の油相
成分混合物には長時間加熱したり、高い温度に加熱する
と、複雑な組成の一部の成分が酸化されたり、分解した
りするが、本発明の方法ではこれらを有効に防ぐ手法を
提供する。
【0038】実施例6: 成分 配合量 (a) 油相成分 (wt/wt) (1)ステアリン酸 2.00 (2)セチルアルコール 1.50 (3)ワセリン 4.00 (4)スクワラン 5.00 (5)グリセロールトリ−2−エチルヘキサン酸 2.00 エステル (6)ソルビタンモノオレイン酸エステル 2.00 (7)香料 0.01 (b) 水相成分 (8)精製水 73.48 (9)トリエタノールアミン 1.00 (10)ジプロピレングリコール 5.00 (11)PEG 1500 3.00 (c) その他の成分 (12)天然ビタミンE 0.20 (13)バイオ γ−リノレン酸油 0.80 (14)β−カロチン 0.01 合計 100.00
【0039】油相成分(1)〜(7)を一緒にし、実施
例1〜3と同様にして攪拌しながら混合溶解処理し、得
られた溶解物中に、予め加温溶解処理されている水相成
分を徐々に添加しながら実施例1〜3と同様にして攪拌
して乳化混合する。成分(13)天然ビタミンE、(1
4)バイオ γ−リノレン酸油及び(15)β−カロチ
ンを予め常温で混合しておいた液を40℃にし、それを
こうして得られた乳化物に、40℃で混合し、ゆるやか
に攪拌しながら冷却処理し、更に30℃まで冷却し、目
的とする乳液を得た。製品の乳化状態は優れていた。ま
た冷蔵下1週間の保存後もその安定性は良好であった。
こうして得られた乳液についてパネラー5人による官能
試験を行う。年齢20歳から30歳までの女性5人の皮
膚に朝及び夕方の1日2回上記乳液を1週間塗布する。
その結果、使用感はいずれも良好とされ、いずれのパネ
ラーにおいても、その乳液に刺激はないとされ、さらに
皮膚が赤くなるとか、かゆみを生ずることは全くない。
【0040】実施例7: 成分 配合量 (a) 油相成分 (wt/wt) (1)セチルアルコール 1.00 (2)ミツロウ 0.50 (3)ワセリン 2.00 (4)スクワラン 6.00 (5)ジメチルポリシロキサン 2.00 (6)POEモノオレイン酸エステル 1.00 (7)グリセロールモノステアリン酸エステル 1.00 (8)防腐剤 0.01 (b) 水相成分 (9)精製水 52.48 (10)グリセリン 4.00 (11)1,3−ブチレングリコール 4.00 (12)色剤 0.01 (c) その他の成分 (13)天然ビタミンE 0.20 (14)バイオ γ−リノレン酸油 0.80 (15)エタノール 5.00 (16)クインスシード抽出液(5%水溶液) 20.00 合計 100.00
【0041】油相成分(1)〜(8)を一緒にし、実施
例1〜3と同様にして攪拌しながら混合溶解処理し、得
られた溶解物中に、予め加温溶解処理されている水相成
分を徐々に添加しながら実施例1〜3と同様にして攪拌
して乳化混合する。さらに成分(15)及び(16)を
一緒にし、実施例1〜3と同様にして攪拌しながら混合
する。成分(13)天然ビタミンE、及び(14)バイ
オ γ−リノレン酸油を予め常温で混合しておいた液を
40℃にし、それをこうして得られた乳化物に、40℃
で混合し、ゆるやかに攪拌しながら冷却処理し、更に3
0℃まで冷却し、目的とする乳液を得た。製品の乳化状
態は優れていた。また冷蔵下1週間の保存後もその安定
性は良好であった。
【0042】実施例8: 成分 配合量 (a) 油相成分 (wt/wt) (1)ステアリルアルコール 0.50 (2)硬化パーム油 3.00 (3)流動パラフィン 35.00 (4)ソルビタンセスキオレイン酸エステル 1.60 (5)POE(20)オレイルアルコールエーテル 2.40 (6)防腐剤 0.01 (7)香料 0.01 (b) 水相成分 (8)精製水 30.35 (9)ジプロピレングリコール 6.00 (10)PEG 400 4.00 (11)キレート剤 0.01 (c) その他の成分 (12)水酸化カリウム 0.10 (13)天然ビタミンE 0.20 (14)バイオ γ−リノレン酸油 0.80 (15)β−カロチン 0.02 (16)カルボキシビニルポリマー(1.0%水溶液) 16.00 合計 100.00
【0043】油相成分(1)〜(7)を一緒にし、実施
例1〜3と同様にして攪拌しながら混合溶解処理し、得
られた溶解物中に、予め加温溶解処理されている水相成
分を徐々に添加しながら実施例1〜3と同様にして攪拌
して乳化混合する。さらに成分(16)を一緒にし、実
施例1〜3と同様にして攪拌しながら混合する。さらに
成分(12)の水溶液を一緒にし、攪拌しながら混合す
る。成分(13)天然ビタミンE、(14)バイオ γ
−リノレン酸油及び(15)β−カロチンを予め常温で
混合しておいた液を40℃にし、それをこうして得られ
た乳化物に、40℃で混合し、ゆるやかに攪拌しながら
冷却処理し、さらに30℃まで冷却し、目的とする乳液
を得た。製品の乳化状態は優れていた。また冷蔵下1週
間の保存後もその安定性は良好であった。
【0044】
【発明の効果】本発明では、従来技術の油相成分を少な
くとも70℃あるいはそれ以上の温度で加熱溶解し、続
いて乳化処理するということを回避し、より低温下に油
相成分を水相中に添加処理し乳化処理しているので、熱
に対して不安定な有用成分などを任意に配合できると共
にその分解を防ぐことができる。そのため、刺激物の生
成を抑えることができ、その乳液の長期間などの使用に
より、アレルギーを起こして皮膚が赤くなるとか、ある
いはかゆくなるという問題が生じない。そして、本発明
の方法では、低温下に製造するにもかかわらず、製品の
品質も良好で、その使用感も満足できるものである。本
発明では、低温下にすべての製造を行うことができるの
で、抗酸化剤などを加えることを省くことができ、成分
の分解などに伴う問題を防ぐことができる。本発明の方
法で製造された製品は、抗酸化剤などを加えることを省
くことができ、かつそれを低温下に保存しても品質は良
好である。ある場合には、その乳液は、冷凍などして保
存してもその使用感や品に問題なく、かつ使用時の使い
心地も優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01F 13/06

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油相成分と水相成分とから、乳液を製造
    するにあたり、油相成分を低温減圧下で混合溶解処理
    し、次にこうして溶解処理して得られた油相成分と水相
    成分とを混合して低温下で乳化処理することを特徴とす
    る乳液の製造方法。
  2. 【請求項2】 油相成分の混合溶解処理工程が、0から
    300mmHgのもとで行われるものであることを特徴
    とする請求項1記載の乳液の製造方法。
  3. 【請求項3】 油相成分の混合溶解処理工程が、0から
    200mmHgのもとで行われるものであることを特徴
    とする請求項1記載の乳液の製造方法。
  4. 【請求項4】 油相成分の混合溶解処理工程が、0から
    100mmHgのもとで行われるものであることを特徴
    とする請求項1記載の乳液の製造方法。
  5. 【請求項5】 油相成分の混合溶解処理工程が、0から
    50mmHgのもとで行われるものであることを特徴と
    する請求項1記載の乳液の製造方法。
  6. 【請求項6】 油相成分の混合溶解処理工程が、0から
    10mmHgのもとで行われるものであることを特徴と
    する請求項1記載の乳液の製造方法。
  7. 【請求項7】 油相成分の混合溶解処理工程が、不活性
    雰囲気中で行われるものであることを特徴とする請求項
    1〜6のいずれかに記載の乳液の製造方法。
  8. 【請求項8】 油相成分の混合溶解処理工程が、30℃
    から59℃で行われるものであることを特徴とする請求
    項1〜7のいずれかに記載の乳液の製造方法。
  9. 【請求項9】 油相成分の混合溶解処理工程が、45℃
    から55℃で行われるものであることを特徴とする請求
    項1〜7のいずれかに記載の乳液の製造方法。
  10. 【請求項10】 乳化処理工程が、減圧下で行われるも
    のであることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記
    載の乳液の製造方法。
  11. 【請求項11】 乳化処理工程が、0から200mmH
    gのもとで行われるものであることを特徴とする請求項
    1〜10のいずれかに記載の乳液の製造方法。
  12. 【請求項12】 乳化処理工程が、0から100mmH
    gのもとで行われるものであることを特徴とする請求項
    1〜10のいずれかに記載の乳液の製造方法。
  13. 【請求項13】 乳化処理工程が、0から50mmHg
    のもとで行われるものであることを特徴とする請求項1
    〜10のいずれかに記載の乳液の製造方法。
  14. 【請求項14】 乳化処理工程が、0から30mmHg
    のもとで行われるものであることを特徴とする請求項1
    〜10のいずれかに記載の乳液の製造方法。
  15. 【請求項15】 乳化処理工程が、約0から約10mm
    Hgのもとで行われるものであることを特徴とする請求
    項1〜10のいずれかに記載の乳液の製造方法。
  16. 【請求項16】 乳化処理工程が、不活性雰囲気中で行
    われるものであることを特徴とする請求項1〜15のい
    ずれかに記載の乳液の製造方法。
  17. 【請求項17】 乳化処理工程が、30℃から59℃で
    行われるものであることを特徴とする請求項1〜16の
    いずれかに記載の乳液の製造方法。
  18. 【請求項18】 乳化処理工程が、45℃から55℃で
    行われるものであることを特徴とする請求項1〜16の
    いずれかに記載の乳液の製造方法。
  19. 【請求項19】 乳化処理が、ホモミキサーによりなさ
    れるものであることを特徴とする請求項1〜18のいず
    れかに記載の乳液の製造方法。
  20. 【請求項20】 油相成分が、少なくとも固形油分、半
    固形油分又は流動油分を含有するものであることを特徴
    とする請求項1〜19のいずれかに記載の乳液の製造方
    法。
  21. 【請求項21】 油相成分が、少なくとも固形油分、半
    固形油分、及び流動油分を含有するものであることを特
    徴とする請求項1〜19のいずれかに記載の乳液の製造
    方法。
  22. 【請求項22】 油相成分のうちに、さらに界面活性
    剤、香料、防腐剤、色剤、保湿剤、及び薬剤からなる群
    から選ばれたものを含有することを特徴とする請求項1
    〜21のいずれかに記載の乳液の製造方法。
  23. 【請求項23】 水相成分が、少なくとも精製水を含有
    するものであることを特徴とする請求項1〜22のいず
    れかに記載の乳液の製造方法。
  24. 【請求項24】 水相成分が、少なくとも精製水及び保
    湿剤を含有するものであることを特徴とする請求項1〜
    23のいずれかに記載の乳液の製造方法。
  25. 【請求項25】 水相成分が、少なくとも精製水とアル
    カリを含有するものであることを特徴とする請求項1〜
    24のいずれかに記載の乳液の製造方法。
  26. 【請求項26】 水相成分のうちに、さらに界面活性
    剤、香料、防腐剤、色剤、保湿剤、及び薬剤からなる群
    から選ばれたものを含有することを特徴とする請求項1
    〜25のいずれかに記載の乳液の製造方法。
  27. 【請求項27】 乳化処理に引き続き、さらに冷却工程
    において熱に不安定な成分を加えることを特徴とする請
    求項1〜26のいずれかに記載の乳液の製造方法。
  28. 【請求項28】 熱に不安定な成分が、香料、防腐剤、
    色剤、保湿剤、及び薬剤からなる群から選ばれたもので
    あることを特徴とする請求項27記載の乳液の製造方
    法。
  29. 【請求項29】 油相成分と水相成分とから乳液を製造
    するにあたり、約0から200mmHgで油相成分を混
    合溶解処理し、次にこうして処理して得られた油相成分
    と水相成分とを混合し約0から200mmHgで乳化処
    理し、次に得られた生成物に35℃から50℃で熱に不
    安定な成分を添加混合処理することを特徴とする請求項
    1〜28のいずれかに記載の乳液の製造方法。
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