JP2001316243A - 油中水型エマルション形態の組成物およびその化粧的使用 - Google Patents

油中水型エマルション形態の組成物およびその化粧的使用

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JP2001316243A JP2001136731A JP2001136731A JP2001316243A JP 2001316243 A JP2001316243 A JP 2001316243A JP 2001136731 A JP2001136731 A JP 2001136731A JP 2001136731 A JP2001136731 A JP 2001136731A JP 2001316243 A JP2001316243 A JP 2001316243A
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Odile Sonneville-Aubrun
オディーユ・ソネヴィル−オブラン
Jean Thierry Simonnet
ジャン−ティエリ・シモネ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽く、新鮮な感触を備え、“シリコーン”の
感触がなく、高水相含量を備え、油相構造剤がなくても
安定であるような、油中水型エマルションの提供。 【解決手段】 生理学的に許容できる媒質中に、油相に
分散された水相を含む組成物であって、少なくとも一つ
のグリコグリセリドを含むこと、並びに、水相が組成物
の全重量に対して少なくとも８０重量％を示すことを特
徴とする。特に、前記グリコグリセリドは、少なくとも
一つのカルボン酸官能基を含む糖をモノグリセリドまた
はジグリセリドとエステル化したもの、あるいは、ガラ
クト脂質とすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、高い水分含量を備
え、かつ、少なくとも一つのグリコグリセリドを含む油
中水型（Ｗ／Ｏ）エマルション形態の組成物と、その使
用、特に化粧および／または皮膚科学おける使用に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】化粧または皮膚科学において、油相に分
散された水相を含む油中水型（Ｗ／Ｏ）エマルションか
らなる組成物を用いることは慣例的である。これらのエ
マルションは油性連続相を含み、かくして、皮膚表面
に、経皮水分損失を妨げ、外界からの攻撃から皮膚を保
護する脂質フィルムを形成可能にする。これらのエマル
ションは、皮膚を保護および養うことに、そして特に乾
燥肌を処理することに特に適している。さらに、皮膚表
面に形成された脂質フィルムは、サンスクリーンのレマ
ネンス(remanence)も増大しうる。これらのエマルショ
ンは、酸化に敏感な親水性活性剤の保護および輸送を可
能にするという利点をも有する。
【０００３】逆エマルション、すなわち油中水型エマル
ションは、ポリグリセロールのアルキル誘導体、ポリオ
キシエチレン化アルキル誘導体、ソルビタンのアルキル
誘導体、および脂肪酸の金属塩から通常選択される親油
性界面活性剤を用いて、通常安定化される。一般的に、
これらのエマルションの水相含量は、組成物重量の８０
％未満とされなければならず、界面活性剤含量は、得ら
れたエマルションが許容できる安定性を備える、すなわ
ち、相分離もしくは油および／または水の経時的放出を
しないように、比較的高いものとされなければならな
い。
【０００４】通常、高い界面活性剤含量と制限された水
分含量のために、得られた製剤は、油っぽく、重たく、
かつ、粘着性である。さらに、界面活性剤含量が、特に
敏感肌の人に対して、許容性の問題を生じうる。
【０００５】さらに、これらのエマルションの安定性を
改善するために、構造剤および例えばDE-A-3430256に開
示されているようなワックスか、EP-A-795321に開示さ
れているような油性ゲル化剤、あるいはEP-A-331833に
開示されているような変性クレーを添加することによ
り、油相の粘性を増加する必要がある。しかしながら、
構造剤の添加により、得られた組成物は新鮮さ(freshne
ss)と軽さ(lightness)に欠ける。これらは、皮膚に適用
したときに油っぽい感触を与える。
【０００６】高い水相含量と低い界面活性剤含量を備え
た逆エマルションの上記欠点を克服するために、DE-A-1
9826750に開示されているようなアルキルメチコーンコ
ポリオールとアルキルジメチコーンコポリオールのよう
なシリコーン界面活性剤、あるいは、EP-A-970682に開
示されているジメチコーンコポリオール等が用いられて
いる。
【０００７】しかしながら、これらのシリコーン界面活
性剤は、油中水型エマルションの化粧特性、さらには安
定性を改善することができるものの、それらを含む組成
物の感触は、シリコーンの特徴、すなわち、滑りやす
く、ほとんど軟化特性がないという特徴を残してしま
う。さらには、シリコーン界面活性剤を含む油中水型エ
マルションでは、一般にシリコーン油が油相の大部分を
構成する必要があり、このことが油相の構成成分の選択
を制限する。
【０００８】さらに、DE-A-19850758は、Arlacel P135
のようなジポリヒドロキシアシル／ポリアルキレングリ
コールトリブロックポリマー界面活性剤をベースとす
る、高水分含量の逆エマルションを開示している。この
種の界面活性剤は、高い水分含量の流動エマルションを
得ることを可能にするが、経時的かつ温度において十分
な安定性を保証するものではない。
【０００９】また、FR-A-2777180、FR-A-2777181、FR-A
-2777194およびFR-A-2777195に記載されているように、
天然のリン脂質を含む高水分含量の逆エマルションを調
製することもできる。しかしながら、これらの刊行物に
開示されている組成物の油相は、油の制限された混合物
に限定される。さらに、リン脂質が酸化に対して限られ
た安定性を有すること、および、このことがそれらを含
む支持体の不安定化を招くことが、当業者に知られてい
る。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】かくして、従来技術の
欠点のない油中水型エマルション、すなわち、軽く、新
鮮な感触を備え、“シリコーン”の感触がなく、高水相
含量を備え、油相構造剤がなくても安定であるような、
油中水型エマルションを得る必要がある。
【００１１】
【課題を解決するための手段】本願出願人は、グリコグ
リセリドが、水相に富み、貯蔵安定性があり、流動性乳
液からコンパクトクリームにわたるコンシステンシーを
備えた油中水型エマルションを調製可能にすることを、
驚くべきことに見いだした。
【００１２】
【発明の実施の形態】本発明の主題を形成するグリコグ
リセリドは、一または二のアルキルおよび／またはアル
ケニル鎖を有するエステルであり、抽出または合成によ
って得ることができる。抽出によって得られるものは、
特に植物から抽出される。合成産物は、特に、少なくと
も一つのカルボン酸官能基を含む糖をモノグリセリドま
たはジグリセリドとエステル化することによって得るこ
とができる。これらの糖は、高度に単量体に分解され
た、分子量が好ましくは２０００ｇ／ｍｏｌ未満であ
る、オース(oses)（単糖）、オリゴホロシド（オリゴ
糖）およびポリホロシド（多糖）である。挙げることが
できるこれらの糖の非限定的な例は、グルコース、スク
ロース、トレハロース、ソルビトール、ラクトース、フ
ルクトース、キシロースおよびマルトースを含む。
【００１３】グリコグリセリドのアルキルおよび／また
はアルケニル鎖は、好ましくは１０ないし２２の炭素原
子を含み、例えば、カプリン、ラウリン、ミリスチン、
パルミチン、ステアリン、アラキジン、ベヘン、パルミ
トオレイン、オレイン、リノール、リノレン、ガドレイ
ン、アラキドンおよびエルカ基から選択される。
【００１４】本発明の好ましい実施態様の一つによれ
ば、用いられるグリコグリセリドがガラクト脂質であ
る。
【００１５】確かに、グリコグリセリドは公知化合物で
ある。かくして、EP-A-9842およびEP-A-249561は、リポ
ソームを調製するためのガラクト脂質の使用を開示し、
WO-A-95/20945は、薬剤、化粧品およびアグリフード(ag
rifood)分野において用いられる親油性支持体を調製す
るために、トリアシルグリセロールのような非極性脂質
と組み合わせてガラクトシルジグリセリドを使用するこ
とを開示している。WO-A-95/20945に開示されている支
持体は、ジガラクトシル-ジグリセリドを含む油相に増
量の水を添加することによって得られた懸濁液であって
もよい。しかしながら、前記刊行物に開示された油中水
型エマルションは、組成物の８０重量％よりはるかに少
ない、比較的少量の水相を含み、多量のガラクト脂質
（２０％）を含む。本願出願人は、全く予期することな
く、ガラクト脂質を用いて、新鮮な、軽い質感を得るた
めに、水相に富み、水に富んだ油中水型エマルションを
得ることが可能であり、そしてWO-A-95/20945に開示さ
れたものよりもはるかに少ないガラクト脂質を用いてそ
れを達成できることを見いだした。多量の水相含量（お
よび多量の水）と少量のガラクト脂質にも関わらず、得
られたＷ／Ｏエマルションは、全く驚くべきことに安定
である。かかるエマルションが、ガラクト脂質を用いて
得られることを示唆するものは何もない。
【００１６】本発明の主題は、かくして、生理学的に許
容できる媒質中に、油相に分散された水相を含む組成物
であって、少なくとも一つのグリコグリセリドを含むこ
と、並びに、水相が組成物の全重量に対して少なくとも
８０重量％を示すことを特徴とするものである。
【００１７】本発明の組成物では、表現“生理学的に許
容できる媒質”とは、皮膚（瞼の内側を含む）、髪、爪
または人の唇に適用できる無毒性媒質を意味する。
【００１８】多量の水相にも関わらず、本発明の組成物
は経時的に安定である（４℃ないし４５℃において２ヶ
月後でも良好な安定性）；相分離せず、油または水を放
出しない。さらに、皮膚に新鮮さの優れた感触を与え
る。
【００１９】本発明にかかる組成物は、組成物の全重量
に対して少なくとも８０重量％、好ましくは少なくとも
８２重量％、さらに好ましくは８５重量％の水相を含
む。水相は、組成物の全重量の９８％までを構成しても
よい。表現“水相”とは、ここでは、分散された相、す
なわち水、溶剤および水溶性または水分散性添加剤を構
成する全てのものを意味する。挙げることのできる溶剤
は、例えば、１ないし８の炭素原子を含む直鎖または分
枝状モノアルコール、例えば、エタノール、プロパノー
ル、イソプロパノール、ブタノールまたはイソブタノー
ル；４ないし８０のエチレンオキシドを含むポリエチレ
ングリコール；およびポリオール、例えば、グリセロー
ル、プロピレングリコール、イソプレングリコールおよ
びブチレングリコールを含む。挙げることのできる水溶
性添加剤は、例えば、一価、二価または三価の鉱物塩；
Mexoryl SXとEusolex 232のような水溶性ＵＶスクリー
ニング剤；例えばキサンタンガム、セルロース誘導体、
グアー、カーボマー、ポリアクリルアミドのようなアク
リルアミド誘導体、およびアクリル誘導体のような質感
剤；およびグルコース、スクロース、トレハロース、ソ
ルビトール、ラクトース、フルクトース、キシロースま
たはマルトースのような糖を含む。挙げることのできる
水分散性添加剤は、例えば、水分散性ナノチタニアであ
って、Rhodia社のMirasun TiW60、Uniqema社のTioveil
AW-N、ナノ亜鉛酸化物、Laporte社のLaponite XLSのよ
うなクレー、およびGoodrich社のAvalure AC-115のよう
なラテックスといった、無機または有機粒子を含む。
【００２０】本発明の好ましい実施態様では、水が、組
成物の全重量の少なくとも７０％、好ましくは少なくと
も７５％、さらに好ましくは８０％を構成する。
【００２１】本発明の組成物で用いられるグリコグリセ
リドとしては、特にガラクト脂質および特にジガラクト
シルジグリセリドまたは１-Ｏ-[６-Ｏ-(α-Ｄ-ガラクト
ピラノシル)-β-Ｄ-ガラクトピラノシル]-２,３-ジ-Ｏ-
アシル-Ｄ-グリセリトール（ＤＧＤＧ）（水素化または
非水素化形態）；モノガラクトシルジグリセリド（ＭＧ
ＤＧ）およびこれらの混合物を挙げることができる。こ
れらの化合物は、植物、特に植物の膜に、自然の状態で
存在する。これらは、かかる植物、および、特に、穀類
またはホウレン草から抽出することによって得られる。
これらは、例えば、参照としてここに含めるEP-A-9842
およびEP-A-249561に開示されている。Serdary Researc
h Laboratories社またはDoosan社のＤＧＤＧとＭＧＤＧ
を、特に用いることができる。ＤＧＤＧは、EP-A-24956
1の実施例１の方法に従って、新鮮なホウレン草の葉か
ら、また、EP-A-9842の方法に従って穀類から調製する
こともできる。
【００２２】ＤＧＤＧは、以下の構造（Ｉ）を有する。
【化１】 式中、Ｒ1とＲ2は、同一であっても異なってもよく、１
０ないし２２の炭素原子を含むアルキルおよび／または
アルケニル残基、例えばカプリン、ラウリン、ミリスチ
ン、パルミチン、ステアリン、アラキジン、ベヘン、パ
ルミトオレイン、オレイン、リノール、リノレン、ガド
レイン、アラキドンおよびエルカ基を示す。
【００２３】これらのガラクト脂質は、純粋または、大
きなまたは小さな比率でそれらを含む混合形態で用いる
ことができる。前記混合物の極性脂質に対して少なくと
も１０％のＤＧＤＧを含む混合物を好ましく用いること
ができる。
【００２４】本発明の組成物におけるグリコグリセリド
の量は、組成物の全重量に対して０．１〜１０重量％、
好ましくは０．１〜５重量％、さらに好ましくは０．５
〜５重量％の範囲とすることが好ましい。
【００２５】グリコグリセリドは、好ましくはエマルシ
ョンの油相に導入される。
【００２６】グリコグリセリドは、単独で、あるいは、
油中水型エマルションを調製するために通常用いられる
界面活性剤との混合物として用いられる。使用される界
面活性剤としては、例えば、ソルビタン、グリセロール
または糖のアルキルエステルまたはエーテル、およびア
ルキルジメチコーンコポリオールを挙げることができ
る。
【００２７】本発明の組成物が、グリコグリセリド以外
の界面活性剤を含む場合には、これらの界面活性剤は、
グリコグリセリドまたはグリコグリセリドを含む脂質の
混合物の重量に対して０．１〜５０重量％の範囲の量で
存在する。
【００２８】本発明にかかる組成物の油相は、当業者に
公知のあらゆる種類の油および脂肪物質を含むことがで
き、例えば、植物由来の油（ホホバ油、アボカド油、ゴ
マ油、ヒマワリ油、コーン油、大豆油、ベニバナ油また
はグレープ種子油）、鉱油（液体ペトロレアムジェリー
(liquid petroleum jelly)、水素化または非水素化イソ
パラフィンまたはイソヘキサデカン）、合成油（パーリ
ーム(parleam)、イソプロピルミリスタート、セテアリ
ル(cetearyl)オクタノアート、ポリイソブチレン、エチ
ルヘキシルパルミタートまたはアルキルベンゾアー
ト）、揮発性または不揮発性シリコーン油であって、例
えばポリジメチルシロキサン（ＰＤＭＳ）およびシクロ
ジメチルシロキサンまたはシクロメチコーン、およびフ
ルオロ油またはフルオロシリコーン油、並びに、これら
の油の混合物を含む。
【００２９】油相は、脂肪アルコール、例えばステアリ
ルアルコール、セチルアルコールおよびセテアリルアル
コール、または脂肪酸；ワックス；シリコーンガム；油
性ゲル化剤、例えば、Hercules社のアルキルグアー；無
機または有機粒子、例えば、Tayca社のMT-100-Zのよう
な疎水性変性チタニウムまたはナノチタニウムオキシ
ド；疎水変性顔料；APS社のPolytrap 6035のようなメチ
ルメタクリラートコポリマー粒子のような他の脂肪性構
成成分を含むこともできる。組成物の油相は、Parsol 1
789、Parsol MCX、Uvinul N539またはMexoryl XLのよう
な脂溶性有機サンスクリーンを含んでもよい。
【００３０】本発明の実施態様の一つによれば、油相
は、鉱油、合成油および揮発性シリコーン油、並びにこ
れらの混合物から選択された少なくとも一つの油、特
に、パーリーム(parleam)油、イソヘキサデカンおよび
シクロメチコーン、並びにこれらの混合物から選択され
た少なくとも一つの油を含む。
【００３１】ガラクト脂質の量を含む本発明の組成物の
油相の量は、組成物全重量に対して０．５〜２０重量
％、好ましくは２〜１８重量％とされる。
【００３２】本発明にかかる組成物は、幾分流動的であ
り、乳液の形態または幾分濃厚なクリームの形態をとり
うる。かくして、本発明の他の利点は、安定で低粘度の
Ｗ／Ｏエマルションを得ることであり、これらは特に得
ることが困難なエマルションである。本発明のエマルシ
ョンの粘度は、広範囲で変更することができ、特に、１
ポアズ（０．１Pa.s）から１５０ポアズ(１５Pa.s)の範
囲とすることができる。かかる粘性は、約２５℃で“Rh
eomat 180”粘度計を用いて測定でき、一般に、０．０
２Pa.s〜０．７Pa.sの範囲の粘度についてはＮｏ．２ロ
ーター、０．２Pa.s〜４Pa.sの範囲の粘度についてはＮ
ｏ．３ローター、そして、２Pa.s〜２３Pa.sの範囲の粘
度についてはＮｏ．４ローターを取り付ける。
【００３３】本発明の組成物は、油中水型エマルション
の通常の調製方法に従って調製される。水性および油性
相を調製した後、水相を、攪拌しながら、グリコグリセ
リドを含む油相に徐々に導入する。エマルションは、通
常、約２０ないし６０℃の範囲の温度で調製される。
【００３４】本発明にかかる組成物は、生理学的に許容
できる媒質を含み、多くの処理、特に、頭皮を含む皮
膚、髪、爪および／または粘膜の化粧処理に適用され
て、皮膚、髪および／または唇または粘膜に対するケ
ア、洗浄および／またはメイクアップおよび／または日
光からの保護、並びに、外側油性相の存在による、皮膚
特に乾燥肌を処理するためのクリームの調製を行うこと
ができる。
【００３５】かくして、本発明の一つの主題は、皮膚、
唇および／または髪の処理、保護、ケア、メイクアップ
除去および／または洗浄、かつ／または、皮膚および／
または唇をメイクアップするための、上記組成物の化粧
的使用である。
【００３６】また、本発明の主題は、頭皮を含む皮膚、
髪および／または唇を処理するための化粧方法であっ
て、上記組成物を皮膚、髪および／または唇に適用する
ことを特徴とする方法である。
【００３７】本発明の主題は、上記組成物を、乾燥肌を
処理するためのクリームの製造に使用することである。
【００３８】周知のように、本発明の組成物は、電解
質、例えば硫酸マグネシウム、活性剤、防腐剤、溶剤、
香料、フィラー、殺菌剤、消臭剤、染料および脂質ベシ
クルのような、化粧および／または皮膚科学において一
般的なアジュバントを含むこともできる。これらの種々
のアジュバントの量は、当該技術分野において慣例的に
用いられるものであって、例えば、組成物の全重量の
０．０１〜２０％とされる。これらの性質に依存して、
これらのアジュバントは、脂肪層または水相に取り込ま
れる。
【００３９】上記のものに加えて、特に挙げることがで
きる活性剤は、加湿剤、および例えばタンパク加水分解
物およびグリセロールのようなポリオール、ポリエチレ
ングリコールのようなグリコール、および糖誘導体；天
然抽出物；プロシアニドール(procyannidol)オリゴマ
ー；ビタミン；尿素；カフェイン；コウジ酸およびコー
ヒー酸のような脱色剤；サリチル酸とその誘導体のよう
なβ-ヒドロキシ酸；乳酸およびグリコール酸のような
α-ヒドロキシ酸；カロテノイドのようなレチノイド；
スクリーニング剤；ヒドロコルチゾン；ＤＨＥＡ；メラ
トニン；藻類、真菌、植物、酵母または細菌の抽出物；
加水分解物、特に加水分解または非加水分解タンパク、
および酵素、並びにこれらの混合物を含む。
【００４０】活性剤は、組成物の全重量の０．０１〜２
０％、好ましくは０．１〜５％、さらに好ましくは０．
５〜３％の範囲の濃度で存在させることができる。
【００４１】本発明にかかる組成物の以下の例は、例示
的に与えられたものであって、本質を制限するものでは
ない。記載の量は、特に言及しない限り重量パーセント
で表されている。
【００４２】
【実施例】 実施例１：保湿乳液 Ａ．油相 ガラクト脂質（Doosan社のＤＧＤＧ） ２．５％ イソヘキサデカン ７．７％ パーリーム(Parleam)油 ５．６％ シクロメチコーン ３．９％ 防腐試薬 ０．１％ Ｂ．水相 ＭｇＳＯ4・７Ｈ2Ｏ ０．８％ 水 ７８．６％ 防腐剤 ０．６％ １４．９ポアズ(１．４９Pa.s)（ローターＮｏ．３、２
００ｓ-1）の等価粘度を備え、４〜４５℃において少な
くとも２ヶ月間安定な白色乳液が得られた。
【００４３】 実施例２：乾燥肌用クリーム Ａ．油相 ガラクト脂質（Doosan社のＤＧＤＧ） ２．５％ イソヘキサデカン ２．９％ パーリーム(Parleam)油 ２．２％ シクロメチコーン １．４８％ 防腐試薬 ０．１％ ＢＨＴ（酸化防止剤） ０．０７％ Ｂ．水相 ＭｇＳＯ4・７Ｈ2Ｏ ０．９％ 水 ８８．５％ 防腐剤 ０．６％ ４９．７ポアズ(４．９７Pa.s)（ローターＮｏ．３、２
００ｓ-1）の等価粘度を備え、４〜４５℃において少な
くとも２ヶ月間安定な柔軟なクリームが得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 4C083 AA121 AB352 AC011 AC012 AC122 AC421 AC422 AC472 AD171 AD172 AD191 AD192 BB11 CC02 CC05 DD33 EE01 EE12

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 生理学的に許容できる媒質中に、油相に
    分散された水相を含む組成物であって、少なくとも一つ
    のグリコグリセリドを含むこと、並びに、水相が組成物
    の全重量に対して少なくとも８０重量％を占めることを
    特徴とする組成物。
  2. 【請求項２】 組成物の全重量に対して少なくとも７０
    ％の水を含むことを特徴とする、請求項１記載の組成
    物。
  3. 【請求項３】 グリコグリセリドが、合成または抽出に
    よって得られることを特徴とする、請求項１または２記
    載の組成物。
  4. 【請求項４】 グリコグリセリドが植物から抽出される
    ことを特徴とする、請求項１ないし３のいずれか一項に
    記載の組成物。
  5. 【請求項５】 グリコグリセリドが、少なくとも一つの
    カルボン酸官能基を含む糖をモノグリセリドまたはジグ
    リセリドとエステル化することによって得られることを
    特徴とする、請求項１ないし３のいずれか一項に記載の
    組成物。
  6. 【請求項６】 グリコグリセリドがガラクト脂質である
    ことを特徴とする、請求項１ないし５のいずれか一項に
    記載の組成物。
  7. 【請求項７】 ガラクト脂質が、水素化または非水素化
    ジガラクトシルジグリセリドおよびモノガラクトシルジ
    グリセリドおよびこれらの混合物から選択されることを
    特徴とする、請求項６記載の組成物。
  8. 【請求項８】 グリコグリセリドの量が、組成物の全重
    量の０．１ないし１０重量％の範囲であることを特徴と
    する、請求項１ないし７のいずれか一項に記載の組成
    物。
  9. 【請求項９】 水相が、組成物の全重量の８０ないし９
    ８重量％の範囲の量で存在することを特徴とする、請求
    項１ないし８のいずれか一項に記載の組成物。
  10. 【請求項１０】 油相が、組成物の全重量の０．５ない
    し２０重量％の範囲の量で存在することを特徴とする、
    請求項１ないし９のいずれか一項に記載の組成物。
  11. 【請求項１１】 油相が、鉱油、合成油および揮発性シ
    リコーン油、並びにこれらの混合物から選択された少な
    くとも一つの油を含むことを特徴とする、請求項１ない
    し１０のいずれか一項に記載の組成物。
  12. 【請求項１２】 油相が、パーリーム油、イソヘキサデ
    カンおよびシクロメチコーン、並びにこれらの混合物か
    ら選択された少なくとも一つの油を含むことを特徴とす
    る、請求項１１記載の組成物。
  13. 【請求項１３】 皮膚、唇および／または髪の処理、保
    護、ケア、メイクアップ除去および／または洗浄を行う
    ため、かつ／または、皮膚および／または唇をメイクア
    ップするための、請求項１ないし１２のいずれか一項に
    記載の組成物の化粧的使用。
  14. 【請求項１４】 皮膚、髪および／または唇に請求項１
    ないし１２のいずれか一項に記載の組成物を適用するこ
    とを特徴とする、頭皮を含む皮膚、髪および／または唇
    を処理するための化粧方法。
  15. 【請求項１５】 乾燥肌を処理するためのクリームを製
    造するための、請求項１ないし１２のいずれか一項に記
    載の組成物の使用。
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