JPH0899539A - 車両のボンネット構造 - Google Patents

車両のボンネット構造

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JPH0899539A
JPH0899539A JP23480894A JP23480894A JPH0899539A JP H0899539 A JPH0899539 A JP H0899539A JP 23480894 A JP23480894 A JP 23480894A JP 23480894 A JP23480894 A JP 23480894A JP H0899539 A JPH0899539 A JP H0899539A
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JP
Japan
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bonnet
radiator
shielding plate
plate
axle frame
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JP23480894A
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English (en)
Inventor
Kenichi Sato
謙一 佐藤
Seiichi Takahashi
清一 高橋
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラジエータ6への通気効率を低下させること
なく、ボンネット10内に設けた遮蔽板29により前輪
からの土砂等がラジエータ6に付着するのを防止できる
ようにする。 【構成】 前車軸フレーム5の前後方向中途部に後方通
気型のラジエータ6が立設され、このラジエータ6を覆
うボンネット10が前記前車軸フレーム5の上面側に設
けられている車両のボンネット構造において、前記ボン
ネット10内の下部でかつ前記ラジエータ6の前方を、
多数の通気孔30を有するパンチングメタルよりなる遮
蔽板29を横向きに配設して閉塞し、この遮蔽板29の
周縁と前記ボンネット10の内面及びラジエータ6の前
面下部との間に、弾性を有するウェザーストリップ32
を介装する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のボンネット構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、農用トラクタにおいては、エン
ジン、ラジエータ、バッテリー等を覆うために前車軸フ
レームの上面側にボンネットが設けられており、ラジエ
ータとして後方通気型を採用する場合、同ラジエータは
前車軸フレームの前後方向中途部に立設され、その後方
に設けたファンによってボンネットの前カバーから外気
が吸気され、この外気を当該ラジエータに通風すること
で冷却水を空冷するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のボンネット構造
では、通常、ボンネット内のラジエータに外気を供給す
るため、前車軸フレームの内部が大きく開口されてい
る。しかし、このように前車軸フレームの内部が開口し
たままであると、前輪が撥ね上げた土砂その他のゴミが
ラジエータに付着するため当該ラジエータのメンテナン
スを頻繁に行わねばならなかった。
【0004】そこで、ボンネット内の下部でかつラジエ
ータの前方に遮蔽板を横向きに配設して、前輪からの土
砂等がラジエータに付着するのを防止することが考えら
れるが、この部分を遮蔽板で完全に密閉してしまうと、
ボンネット下方からの吸気が行えず、ラジエータへの通
気効率が悪化することになる。また、ボンネットの前カ
バーや側板はボンネット内部のメンテナンスのために着
脱自在に設けられため、ボンネット内の下部でかつラジ
エータの前方を遮蔽板で完全に密閉するとすれば、前カ
バーや側板を遮蔽板に別途接合させねばならず、このた
め前カバーや側板の着脱作業が煩雑になるおそれがあ
る。
【0005】本発明は、このような実情に鑑み、ラジエ
ータへの通気効率を低下させることなく、ボンネット内
に設けた遮蔽板により前輪からの土砂等がラジエータに
付着するのを防止できるようにすることを第一の目的と
する。また、本発明は、そのような遮蔽板を設けても、
ボンネットの前カバーや側板の着脱を容易に行えるよう
にすることを第二の目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明は次の技術的手段を講じた。すなわち、本発明
は、前車軸フレームの前後方向中途部に後方通気型のラ
ジエータが立設され、このラジエータを覆うボンネット
が前記前車軸フレームの上面側に設けられている車両の
ボンネット構造において、前記ボンネット内の下部でか
つ前記ラジエータの前方を、多数の通気孔を有するパン
チングメタルよりなる遮蔽板を横向きに配設して閉塞
し、この遮蔽板の周縁と前記ボンネットの内面及びラジ
エータの前面下部との間に、弾性を有するウェザースト
リップを介装したことを特徴とする。
【0007】この場合、後述の理由により、ウェザース
トリップは、遮蔽板の周縁に沿って固定される固定部
と、ボンネットの内面又はラジエータの前面下部に圧接
される圧接部とから一体に形成されていることが好まし
い。また、遮蔽板は、通気孔を有する前後二つの板材に
分割されたものを採用することができる。
【0008】
【作用】本発明では、ボンネット10内の下部でかつラ
ジエータ6の前方に配設される遮蔽板29が多数の通気
孔を有するパンチングメタルよりなるので、この遮蔽板
29は、ラジエータ6より前方のボンネット10内の前
下部を閉塞して前輪5Aからの土砂等がボンネット10
内に進入するのを防止するだけでなく、ボンネット10
下方からの外気の取り込みを許容する。
【0009】また、遮蔽板29の周縁とボンネット10
の内面及びラジエータ6の前面下部との間に弾性を有す
るウェザーストリップ32を介装しているので、それら
各部材間での振動が吸収される。上記ウェザーストリッ
プ32として、遮蔽板29の周縁に沿って固定される固
定部33と、ボンネット10の内面又はラジエータ6の
前面下部に圧接される圧接部34とから一体に形成した
場合、当該ウェザーストリップ32は圧接部34におい
てボンネット10の内面に密着されるだけであるため、
ボンネット10の側板12や前カバー14を遮蔽板29
に対して取り付ける必要がなくなる。
【0010】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。図6は、本発明に係るボンネット構造が採用され
るトラクタ1を示しており、このトラクタ1の車体2
は、エンジン3と、クラッチやミッション等を内蔵する
伝動ケース4とを直結して構成されている。
【0011】エンジン3の前下部には、当該エンジン3
から前方に突出する前車軸フレーム5がボルト締結され
ている。この前車軸フレーム5の側方には前輪5Aが設
けられており、前車軸フレーム5上には、ラジエータ
6、吸気ファン7、バッテリー8及び左右一対のエアク
リーナサポート9が取り付けられているとともに、これ
らを覆うボンネット10が設けられている。
【0012】このボンネット10は、後方及び下方が開
放したほぼ直方体状に枠組みされており、エンジン3の
上方に位置する天板11と、この天板11の左右両端か
ら下方に延設された左右一対の側板12と、これら天板
11及び側板12で構成される前端開口部13を閉鎖す
る前カバー14と、を備えている。天板11は、前車軸
フレーム5の前部に立設したエアクリーナサポート9
と、同フレーム5の後方に立設したボンネットサポート
15によって支持されていて、天板11の前部には、左
右両側板12の前端縁よりも前方へ突出する突出端部1
6が形成されている。そして、前カバー14はその取付
状態において当該突出端部16の下方に収納されるよう
になっている。
【0013】なお、図4に示すように、ボンネット10
の側板12は、上板12Uと下板12Lとから上下に分
割されていて、これら上下板12U,12Lはその接合
部において縦方向のボルト12Aで互いに固定されてい
る。前カバー14は、上下端が開放された平面断面視ほ
ぼコ字状に形成されたプラスチックよりなり、前面部1
7と、この前面部17の左右両側から後方に延設された
左右側面部18とを有する。前カバー14は、下方に向
かって外方に傾斜するフロントグリル19と、このグリ
ル19の下方で外方に膨出した膨出部20と、この膨出
部20の下端から下方に向かって内側に傾斜するテーパ
ー部21とを一体に備える。また、フトントグリル19
の内面側は防塵カバー19Aによって閉塞され、膨出部
20には左右一対のヘッドランプ22が装着されてい
る。
【0014】図1及び図3に示すように、前車軸フレー
ム5の前部には、左右一対の取付フレーム23がボルト
24締結され、この取付フレーム23上に前記エアクリ
ーナサポート9が立設されているとともに、この取付フ
レーム23の前面に、前カバー12を前後スライド自在
に支持するためのスライドバー25が前方突出状に固定
されている。
【0015】他方、前カバー12のテーパー部21の内
面側には横ピン26を介してスライダ27が枢着され、
このスライダ27に上記スライドバー25が摺動自在に
挿通されていて、これによって、前カバー12の下端部
は前車軸フレーム5に対して前後に平行移動自在でかつ
前後揺動自在に取り付けられている。従って、ボンネッ
ト10内のバッテリー8等のメンテナンスのため前カバ
ー14を取り外すときは、図3の仮想線で示すように、
当該前カバー14を前方へ引き出してからその上部を前
方へ揺動できるようになっている。
【0016】なお、図3に示すように、エアクリーナサ
ポート9と前カバー14との間には、前後揺動自在な当
該前カバー14の上部をボンネット10の前端開口部1
3に位置決めしておくための固定具28が設けられてい
る。本実施例のラジエータ6は、ボンネット10内の前
カバー14から吸気された外気で冷却水を空冷する後方
通気型のもので、図1に示すように、前車軸フレーム5
の前後方向中途部に立設され、後方に吸気ファン7を備
えている。
【0017】また、ボンネット10内の下部でかつ上記
ラジエータ6の前方には、遮蔽板29が横向きに配設さ
れている。この遮蔽板29は、多数の通気孔30を有す
る薄肉鋼板製のパンチングメタルよりなり、前記取付フ
レーム23の上面にボルト31締結することにより、ボ
ンネット10の下端開口よりもやや上方において水平に
設けられている。
【0018】この遮蔽板29の周縁とボンネット10の
内面及びラジエータ6の前面下部との間には、弾性を有
するウェザーストリップ32が介装されている。すなわ
ち、図2に示すように、当該遮蔽板29の周縁には、長
尺の合成ゴム等で形成された弾性部材よりなるウェザー
ストリップ32が固定されており、このウェザーストリ
ップ32は、遮蔽板29の周縁に沿って固定される固定
部33と、ボンネット10の内面又はラジエータ6の前
面下部に圧接される圧接部34とから一体に形成されて
いる。
【0019】固定部33は、内部に芯金35が埋設され
た断面U字状に形成され、溝内面に舌片36を備える。
従って、この固定部33の溝内に遮蔽板29の縁部を強
制挿入することにより、同遮蔽板29の縁部にウェザー
ストリップ32を固定できるようになっている。一方、
圧接部34は、内部に空気層37を有する中空円筒状に
形成され、上記固定部38の反溝側に細い連結部38を
介して一体に設けられていて、この圧接部34は、図2
(b)に示すように、ボンネット10の内面又はラジエ
ータ6の前面下部に密着して遮蔽板29の周囲をシール
する。
【0020】上記構成に係るボンネット構造において、
遮蔽板29はラジエータ6より前方のボンネット10内
の前下部を閉塞するので、前輪5Aからの土砂等がボン
ネット10内に進入するのを防止する。他方、ラジエー
タ6の吸気ファン7が作動すると、主として前カバー1
4のフロントグリル19から外気が取り込まれるが、上
記遮蔽板29が多数の通気孔30を有するパンチングメ
タルよりなるので、ボンネット10下方からの外気の取
り込みが許容され、このためラジエータ6への通気効率
が低下するのを防止できる。
【0021】また、ウェザーストリップ32は、その圧
接部34においてボンネット10の内面に密着している
だけであるため、例えば図3に示すように前カバー14
をボンネット10に着脱する場合においても、その前カ
バー14を遮蔽板29に対して取り付ける必要がなく、
当該遮蔽板29を設けたことによってボンネット10内
のメンテナンス作業が煩雑になるのを防止できる。
【0022】なお、ウェザーストリップ32は合成ゴム
等の弾性部材よりなり、しかもボンネット10やラジエ
ータ6とは完全に縁切れされているので、ウェザースト
リップ32によって各部材間での振動が吸収され、ラジ
エータ6の振動で遮蔽板29が損傷したり、遮蔽板29
の振動で側板12や前カバー14が損傷したりするのを
防止できるという利点もある。
【0023】なお、本実施例では、遮蔽板29は通気孔
30を有する前後二つの板材30F,30Rに分割構成
されていて、これによって遮蔽板29のボンネット10
内への取付作業を容易にしている。すなわち、ボンネッ
ト10内のラジエータ6の前方には、図2(a)に示す
ように、前記エアクリーナサポート9やバッテリー8の
取付台39A等が設けられているので、遮蔽板29を一
枚物とするとそれらの部材が邪魔になって当該遮蔽板2
9の取付作業が困難になる。
【0024】そこで、本実施例では、ほぼエアクリーナ
サポート9が取り付けられる位置において遮蔽板29を
前後二つの板材30F,30Rに分割して、これらを別
個に前車軸フレーム5に固定することにより、遮蔽板2
9の取付作業を容易にしている。図1に示すように、ボ
ンネット10の後上部にはブレーキオイルタンク39が
設けられていて、天板11の同タンク39対応位置に、
このタンク39用の開閉蓋40が枢着されている。この
開閉蓋40の裏面には鏡41が張りつけられており、こ
の鏡41によって日光をボンネット10内に取り込むこ
とにより、ブレーキオイルタンク39のオイルレベルの
確認が容易にできるようにしている。
【0025】また、図5に示すように、前カバー14の
膨出部20外面には、前カバー14の前面部17から左
右側面部18に至る浅い嵌合凹部42が形成されてい
て、この嵌合凹部42に、アクリル等の透明な合成樹脂
板をレンズ加工してなるフロントカバー43が嵌合され
ている。このフロントカバー43は、ヘッドランプ22
の開口部44や同ランプ22の光軸調整用の孔(図示せ
ず)からボンネット10内にゴミが進入するのを防止す
るものである。
【0026】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではない。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
遮蔽板29がラジエータ6より前方のボンネット10内
の前下部を閉塞するだけでなく、ボンネット10下方か
らの外気の取り込みを許容するので、ラジエータ6への
通気効率を低下させることなく、ボンネット10内に前
輪5Aからの土砂等がラジエータ6に付着するのを防止
できる。また、遮蔽板29の周縁とボンネット10の内
面との間にウェザーストリップ32を介装しているの
で、同ストリップ32によってそれら各部材間での振動
が吸収され、遮蔽板29を設けることに伴うボンネット
10の振動の増加を抑えることができる。
【0028】また、請求項2に記載の発明によれば、ボ
ンネット10の側板12や前カバー14を遮蔽板29に
対して取り付ける必要がないので、遮蔽板29を設けた
ことによってボンネット10内のメンテナンス作業が煩
雑になるのを防止できる。更に、請求項3に記載の発明
によれば、遮蔽板29が通気孔30を有する前後二つの
板材30F,30Rに分割されているので、これらの板
材30F,30Rを別個に前車軸フレーム5に固定する
ことにより、遮蔽板29の取付作業を容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るボンネット構造の側面図である。
【図2】(a)は同ボンネット構造の平面断面図であ
り、(b)は(a)のA−A線断面図である。
【図3】同ボンネット構造の前部側面図である。
【図4】同ボンネット構造の後部断面図である。
【図5】フロントカバーの取付構造を示す斜視図であ
る。
【図6】トラクタの全体側面図である。
【符号の説明】
1 トラクタ 5 前車軸フレーム 6 ラジエータ 10 ボンネット 29 遮蔽板 30 通気孔 30F 板材(前側) 30R 板材(後側) 32 ウェザーストリップ 33 固定部 34 圧接部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前車軸フレーム(5)の前後方向中途部
    に後方通気型のラジエータ(6)が立設され、このラジ
    エータ(6)を覆うボンネット(10)が前記前車軸フ
    レーム(5)の上面側に設けられている車両のボンネッ
    ト構造において、 前記ボンネット(10)内の下部でかつ前記ラジエータ
    (6)の前方を、多数の通気孔(30)を有するパンチ
    ングメタルよりなる遮蔽板(29)を横向きに配設して
    閉塞し、この遮蔽板(29)の周縁と前記ボンネット
    (10)の内面及びラジエータ(6)の前面下部との間
    に、弾性を有するウェザーストリップ(32)を介装し
    たことを特徴とする車両のボンネット構造。
  2. 【請求項2】 ウェザーストリップ(32)は、遮蔽板
    (29)の周縁に沿って固定される固定部(33)と、
    ボンネット(10)の内面又はラジエータ(6)の前面
    下部に圧接される圧接部(34)とから一体に形成され
    ている請求項1に記載の車両のボンネット構造。
  3. 【請求項3】 遮蔽板(29)は、通気孔(30)を有
    する前後二つの板材(30F)(30R)に分割されて
    いる請求項1又は2に記載の車両のボンネット構造。
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