JP3842409B2 - スクータ型車両のフラッシャランプ取付部構造 - Google Patents

スクータ型車両のフラッシャランプ取付部構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、スクータ型車両のフロントカバーにフラッシャランプが取り付けられた部分の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、スクータ型車両は、車体フレームであるヘッドパイプが車体前部に配置され、このヘッドパイプにステアリングシャフトが挿通されるようになっている。そして、このヘッドパイプの前方には、フロントカバーが設けられると共に、ヘッドパイプの後方には、レッグシールドが設けられ、これらフロントカバーの周縁部とレッグシールドの周縁部とが取り付けられることにより、ヘッドパイプの周囲が覆われると共に内部に空間が形成される。
【0003】
このフロントカバーには、左右一対のランプ開口が形成され、これらランプ開口に左右フラッシャランプがそれぞれ配設されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のものにあっては、フラッシャランプのバルブを交換する場合に、フラッシャランプの後方、つまりフロントカバーとレッグシールドとの空間内に手を挿入して、フラッシャランプの後側でバルブを交換する方法が考えられるが、その作業空間は極めて狭く、バルブ交換が大変である。また、フラッシャランプのランプレンズを車両の前側外方へ外すことにより、バルブの前側を開放すれば、バルブを簡単に交換することができるが、ランプレンズのランプボディに対するネジ止め部位をランプレンズのレンズ面に設けると、照射領域を減少させてしまうだけでなく、このネジ止め部位が車両の前面側から見えてしまい、外観品質が低下する。
【0005】
そこで、この発明は、バルブの交換作業性を向上させると共に、照射領域を減少させることがなく、また外観品質を向上させることができるスクータ型車両のフラッシャランプ取付部構造を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
かかる課題を達成するために、請求項1に記載の発明は、ヘッドパイプの前方を覆うフロントカバーに、左右一対のランプ開口を形成し、これらランプ開口に左右フラッシャランプをそれぞれ配設したスクータ型車両において、前記フロントカバーには、前記左右のランプ開口の間に、該ランプ開口とは離間した位置に独立してメンテ開口形成され前記フラッシャランプはランプ本体の前面にランプレンズが着脱自在に設けられ、前記ランプレンズには、前記メンテ開口に近い側で前記フロントカバーより後方へ延びる取付片を形成し、取付ビスが前記メンテ開口を介して前記フロントカバー内にて操作され、前記取付ビスにて前記取付片と前記ランプ本体とが着脱可能とされ、前記メンテ開口をメンテリッドで閉塞可能としたスクータ型車両のフラッシャランプ取付部構造としたことを特徴とする。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記フラッシャランプは、前記メンテ開口の側方から後上方へ長く延び、前記ランプ本体とランプレンズとの上部同士を差込み式の係止手段にて結合していることを特徴とする。
【0007】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の構成に加え、前記フロントカバー及び前記ランプレンズは、相互間の間隙をなくすような型抜きにて樹脂成形されていることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について説明する。
【0009】
図1乃至図23には、この発明の実施の形態を示す。この実施の形態では、この発明を含むスクータ型車両の略全体について説明し、又、スクータ型車両としてスクータ型自動二輪車を基に説明する。
【0010】
まず構成について説明すると、図1及び図2には骨格となる車体フレーム1を示し、この車体フレーム1の前端部には筒状のヘッドパイプ2が設けられ、このヘッドパイプ2から後方に向けて中央パイプ3が接続されると共に、この中央パイプ3の左右に一対の後部パイプ4,4が配設されている。この後部パイプ4,4に車幅方向に沿うクロスパイプ6が架設されると共に、その後部パイプ4,4にエンジンマウントブラケット5が固定されている。
【0011】
そして、このエンジンマウントブラケット5に、ユニットスイング式エンジン7が、リンク機構8を介して上下揺動自在に懸架されている。このエンジン7は、クランクケース7aから略水平に前方へ延びるシリンダ7bを有し、クランクケース7aの一側に後方へ延びて後端部に後輪10を支持する伝動ケース7cが一体化されると共に、この伝動ケース7cがショックアブソーバ9を介して後部パイプ4に連結されている。尚、伝動ケース7c内には、エンジン7の動力を後輪10に伝達するVベルト式自動変速機が収容されている。
【0012】
一方、前記車体フレーム1のヘッドパイプ2には、フロントフォーク80を介して前輪81を操舵するハンドル12のステアリングシャフトが挿通されて回転自在に支持されている。また、このハンドル12には、図1等に示すように、このハンドル12を覆うハンドルカバー13が取り付けられると共に、前面にはヘッドランプ14が配設されている。
【0013】
これらの下側には、図1に示すように、ヘッドパイプ2の前側に、このパイプ2の前側に配設された装置を覆うように樹脂製のフロントカバー16が、又、ヘッドパイプ2の後方には、このパイプ2の後ろ側を覆うように樹脂製のレッグシールド18が配設されて、両カバー16,18が周縁部で取り付けられることにより、内部に空間が形成されている。
【0014】
このフロントカバー16には、図3及び図4等に示すように、下部側に左右一対のランプ開口16aが形成され、これらランプ開口16aにフラッシャランプ20が配設され、これら一対のランプ開口16aの間にメンテ開口16bが形成され、このメンテ開口16bが図6に示すようにメンテリッド16cで開閉可能に閉塞されている。
【0015】
詳しくは、このフラッシャランプ20は、図7乃至図11等に示すように、バルブ22が交換可能に配設されたランプ本体21と、このランプ本体21の前面に着脱可能に取り付けられたランプレンズ24とを有している。このフラッシャランプ20のランプレンズ24がランプ開口16aから正面に露出し、このランプレンズ24を前側外方に外すことにより、バルブ22が前側から交換できるようになっている。
【0016】
このフラッシャランプ20は、メンテ開口16bの側方から後上方へ長く延びる形状を呈し、前記ランプ本体21とランプレンズ24との上部同士を差込み式の「係止手段」にて結合している。この「係止手段」は、図10及び図11に示すように、ランプ本体21の上部側に係止孔21aが形成されると共に、ランプレンズ24の上部側には、その係止孔21aに車両前方側から係脱できる差込み式の係止片24aが突設されて構成されている。
【0017】
また、ランプレンズ24の下部内側、つまり、メンテ開口16bに近い側には、図3,図7及び図12に示すように、車両後方に向けて延びる取付片24bが形成され、この取付片24bにネジ孔24cが形成される一方、ランプ本体21のそのネジ孔24cと対応した位置には、雌ねじ部21bが形成され、この雌ねじ部21bにそのネジ孔24cを通して取付ビス25が螺合されることにより、取付片24bが雌ねじ部21bに取り付けられている。この取付ビス25は前記メンテ開口16bに臨んでいる。
【0018】
さらに、ランプ本体21とランプレンズ24とは、上記係止部分及びネジ止め部分以外においては、図9に示すように、ランプ本体21の周縁部に形成された嵌合溝21cに、ランプレンズ24の嵌合周縁部24dが車両前方から後方に向けて挿入されて嵌合されている。
【0019】
さらにまた、このランプ本体21の車体内方側、すなわち、車体前面視でメンテ開口16bに近い側には、上下に取付フランジ21d,21eが形成され、上下方向の中間部に、位置決めフランジ21fが形成されている(図7参照)。その上下の取付フランジ21d,21eが、図4及び図13に示すように、ネジ26,27により、フロントカバー16から後方に突設された取付ボス16d,16eに取り付けられていると共に、その位置決めフランジ21fの嵌合孔に、フロントカバー16から後方に突設された位置決めボス16fが嵌合されている。
【0020】
また、このランプ本体21の外方側には、上下2ヶ所に係合突起21g,21hが形成され、これら係合突起21g,21hが、図14に示すように、フロントカバー16に形成された係合壁16g,16hに車両前方から当接して係合されるようになっている。上記2ヶ所の係合部分の構成は、略同様に付き、下側の係合部分のみ図示する。
【0021】
このようにしてフラッシャランプ20がフロントカバー16に取り付けられている。
【0022】
このフロントカバー16及びフラッシャランプ20のランプレンズ24は、相互間の間隙をなくすような型抜きにて樹脂成形されている(図15参照)。すなわち、ランプレンズ24は、フロントカバー16のランプ開口16aから前方に外せるようにする必要があることから、フロントカバー16とランプレンズ24とは密着させることはできない。そこで、図15に示すような型抜きとすることにより、フロントカバー16とランプレンズ24との間隙を極力狭く、且つ見え難くできて、外観品質を確保することが出来る。
【0023】
具体的には、フロントカバー16及びランプレンズ24の型割線は、それぞれa,bで示され、これら型は同方向に抜かれる。すなわち、地面に水平、且つ図示矢印方向である。
【0024】
かかる構造において、バルブ22を交換するには、まず、メンテリッド16cを外してメンテ開口16bを開ける。そして、このメンテ開口16bから手を差し込んでこの開口16bの近傍に位置する取付ビス25を外し、ランプレンズ24の係止片24aをランプ本体21の係止孔21aから引き抜くと同時に、ランプレンズ24を前側外方へ外す。これにより、ランプ開口16aを介してランプ本体21の前側からバルブ22の交換が可能となる。
【0025】
このようにすれば、ランプレンズ24とランプ本体21とのネジ止め部分等が車両前方から見えることなく、外観品質を維持できた上で、ランプレンズ24を簡単に外すことができて、広い空間でバルブ22の交換ができ、作業性が良好である。ちなみに、そのメンテ開口16bから手を差し込んでランプ本体21の後ろ側にバルブ22を外して交換することも考えられるが、ヘッドパイプ2の周囲にはホーン28等の装置が配置されており、その作業空間は極めて狭いため困難であり、又、可能であるとしても非常に作業性の悪いものである。また、フロントカバー16とレッグシールド18とで形成される空間内には、前記ホーン28の他計器類の配線等が配設されるため、その空間への前輪81による石跳ね等を防止するのに下方がアンダーカバー30で閉塞されていることから、この下方から手を差し込んでバルブ22を交換することもできない。従って、上記のような構成とすることが極めて効果的である。尚、メンテリッド16cには、メッシュ状に多数の孔が形成され、ホーン28の音が外部に良く聞こえるようになっている。
【0026】
また、フラッシャランプ20の取付けは、車体内方側の取付フランジ21d,21eをネジ26,27にて締め付けることにより、フラッシャランプ20の外方側が車両後方に向けて後退するように変位しようとすることから、係合突起21g,21hがフロントカバー16の係合壁16g,16hに圧接されて係合するため、ネジ止め箇所が少なくてもフラッシャランプ20の取り付けができることから取付け作業性が向上する。この係合壁16g,16hが形成されている部分はフロントカバー16の側縁部であるため、この部分には、スペース的に取付ボスを形成し難いと同時に、ネジ止め作業スペースを確保するのが困難であり、このような部分に取付ボスを形成し、且つ、作業スペースを確保するとフロントカバー16の大型化を招く恐れがあるが、上記のような構成とすることにより、このような問題が回避される。
【0027】
さらに、前記左右のランプ開口16aとメンテ開口16bが互いに繋がることなく、独立して設けられているので、フロントカバー16の剛性が低下することなく、外観の悪化がない。
【0028】
一方、図4等に示すように、ヘッドパイプ2には、上側ステー32及び下側ステー33が前方に向けて延長されると共に、これらステー32,33の前端部には、ステー32においては車体中央に一ヶ所、ステー33においては左右二ヶ所の取付面32a,33aがそれぞれ形成され、フロントカバー16の裏面側に位置している。そして、このフロントカバー16には、それら取付面32a,33aと対応した位置に、打抜部位16jが形成されている。この打抜部位16jは、周囲が薄肉に形成された円形を呈し、容易に打ち抜いて開口できるようになっており、フロントバスケットを取り付ける時には、その部分を打ち抜いて、フロントバスケットからバスケット側ステーを延長して、その開口に矢印方向から挿入して、前記ステー32,33の各取付面32a,33aに垂直に当ててネジ止めするようにしている。
【0029】
この下側ステー33の前端部の取付面33aは、平面で見て外側が後退するように傾斜している。
【0030】
このように下側ステー33の前端部の取付面33aを傾斜させれば、フロントカバー16を滑らかに湾曲でき、小型化が図れる。
【0031】
さらに、図2に示すように、フットボード37には、下方に凹んだバッテリーボックス37aが一体成形されると共に、略くの字状に曲がったリッド39がヒンジ39aを介して回動自在に取り付けられている。このリッド39を開閉することにより、そのバッテリーボックス37aへのバッテリーの出し入れ及びそのメンテナンスが出来ると共に、エンジン7のメンテナンスができ、且つ、オイルタンク40にオイルの注入ができるようになっている。そして、このリッド39は、図示していないが閉じた状態で、その回動端側が後述のサイドカバー82にネジ止めされるようになっている。勿論、ロック装置により、ロックできるようにして防盗性を確保するようにすることもできる。
【0032】
さらに、図2,図16及び図17中符号42は収納箱で、この収納箱42は、車体フレーム1の一対の後部パイプ4,4の間に挿入されて支持されている。
【0033】
詳しくは、この収納箱42は、ヘルメットHが収納可能なヘルメット収納空間42aを有し、前端を支点に開閉可能なシート44によりシール部材45を介して上面開口が閉塞されるようになっている。
【0034】
また、この収納箱42には、後部に、ヘルメット収納空間42aより幅狭で、後方へ延びる延出空間42bを有する延出部42cが形成されている。この延出空間42bは、車両前後方向の幅が狭く、施錠装置であるいわゆるPロック46や小冊子等が収納できるようになっており、この延出空間42bと前記ヘルメット収納空間42aとの間に、区画壁42dが形成されている。この区画壁42dは、収納箱42の上端部まで全面に渡って形成されているものでなく、その延出空間42bとヘルメット収納空間42aとが連通されるような連通切欠き部42eが形成されている。すなわち、Pロック46をその延出空間42bに収納し、又、ヘルメット収納空間42aにヘルメットHを収納した状態で、その区画壁42dにより、そのPロック46とヘルメットHとが接触しないようになっていると共に、延出空間42b側に水が溜まった場合に、この水がヘルメット収納空間42a側に浸入しないようになっている。しかし、この延出空間42bには、Pロック46以外の物を収納することを考慮すると、収納スペースとして最大限に利用するためには、本来、区画壁42dは邪魔になるものであることから、連通切欠き部42eを形成するようにしている。従って、一方の空間内だけでは収納できないような大きさのものでも、その連通切欠き部42eを介して他方の空間に飛び出させることにより、収納が可能となる。しかも、その延出空間42bの底に水抜き孔42fを形成することにより、濡れたPロック46等をその延出空間42bに収納したときに、このPロック46に付着していた水を排出できる。尚、ヘルメット収納空間42aにも水抜き孔42kが形成されている。
【0035】
このような収納箱42の前部が、クロスパイプ6に固定されたブラケット48に載置され、且つボルト止めされると共に、収納箱42の後部が、後部パイプ4,4に固定されたブラケット49に載置され、且つボルト止めされて支持されている。
【0036】
そして、この収納箱42上にシート44が回動自在に配置されている。このシート44は、芯材としての底板51上にクッション材52を積層し表皮53で覆って構成され、前端部44aがヒンジ55を介して収納箱42に回動自在に取り付けられている。このシート44の底板51には、図19,図20に示すように、嵌合溝51aが環状に形成され、この嵌合溝51aにシール部材45の嵌合部45aが嵌合されて係止爪51bにより係止されて環状に配設され、このシール部材45が、前記収納箱42の上部に設けられた周縁フランジ42gのシール面に当接するようになっている。
【0037】
また、そのシート44の後方側の底板51には、図19に示すように、シール部材45の後外方の近傍に対応する部位に左右一対の第1支持ボス51cが下方に向けて突設される一方、この第1支持ボス51cより前方であって、当該シール部材45の内方で、且つ、延出部42cの両側に対応する部位に左右一対の第2支持ボス51dが下方に向けて突設されている。
【0038】
一方、前記収納箱42の後上部の周縁フランジ42gには、その第1支持ボス51cが当接する後方荷重受け部42hがシール面の後外方の近傍に形成され、又、その第2支持ボス51dが当接する前方荷重受け部42iがシール面の内方で、且つ、延出部42cの両側に対応する部位に形成されている。
【0039】
そして、前記第1支持ボス51cが前記後方荷重受け部42hに当接する際、前記第2支持ボス51dと前方荷重受け部42iとの間には、間隙C1が形成されるように設定されている(図2参照)。
【0040】
しかも、前記収納箱42の後部側の周縁フランジ42gには、シール部材45の後外方に、左右が連通された直線的な排水溝42jが形成されている。
【0041】
このように収納箱42には、ヘルメット収納空間42aの後方に延出空間42bを形成することにより、ヘルメットHをヘルメット収納空間42aに収納した状態で、その延出空間42bにPロック46等の他の物を収納できる。しかも、区画壁42dにより、そのヘルメットHとPロック46とが接触しないように出来るため、Pロック46が汚れている場合でも、この汚れがヘルメットHに付着するようなことがない。さらに、水が付着しているPロック46をその延出空間42bに収納した場合には、この水は水抜き孔42fから排水され、ヘルメット収納空間42a側に浸入することがない。
【0042】
また、そのような延出空間42bを設けることにより、収納箱42も前後に長くなり、この収納箱42に支持されるシート44の撓みが問題となるが、以下のような構成により、シート44がそれ程撓むことなく支持できる。
【0043】
すなわち、シール部材45の内方で、且つ、延出部42cの両側に対応する部位に前方荷重受け部42iを設けることにより、シール部材45の後外方の近傍の後方荷重受け部42hのみで、シート44の荷重を受けるものと比較すると、シート44の撓みを少なくでき、支持性を確保できる。
【0044】
さらに、第1支持ボス51cが後方荷重受け部42hに当接する際、第2支持ボス51dと前方荷重受け部42iとの間には、間隙cが形成されるように設定されているため、シート44に下方に向けて荷重が作用すると、第1支持ボス51cが後方荷重受け部42hに当接した後、シート44が多少撓み第2支持ボス51dが前方荷重受け部42iに当接する。従って、この第1支持ボス51cと第2支持ボス51dとの間に配置されているシール部材45が、収納箱42のシール面に確実に接触するため、シールが確実に行われることとなる。因みに、上記と反対に、第2支持ボス51dが先に当接するようにすると、それより後方の第1支持ボス51c側が浮き上がる可能性があり、シールが確実に行われない虞がある。
【0045】
さらにまた、収納箱42の後部側の周縁フランジ42gにおけるシール部材45の後外方に、左右が連通された直線的な排水溝42jが形成されているため、この排水溝42jにて水を排水でき、当該シール部材45によるシール部位に水が直接到達するのを防止でき、シール性を確保できる。因みに、左右に分断された排水溝の場合には、車体を一方に傾けると、他方の排水溝には水が溜まったままの状態になるだけでなく、排水溝から溢れてシール部位に到達してしまうが、上記のような構成とすることにより、車体をどちらに傾けても効率よく排水できる。
【0046】
また、シート44は、その収納箱42より更に後方に延長され、この収納箱42の後ろ側に配置された燃料タンク57の上方を覆うようになっており、シート44の後端部の底板51に下方に突出するストライカ59が固定されている(図19,図22参照)。そして、このストライカ59が、左右の後部パイプ4,4に架設された門型ブラケット61に配設されたロック装置63のラッチ63aに係脱されるようになっている(図2,図5参照)。
【0047】
詳しくは、前記燃料タンク57は、上下各半体のフランジ57a同士が接合されて構成される一方、車体フレーム1の後部パイプ4の後部上に、そのフランジ57aが載置される燃料タンク用ブラケット65が固定されている。これら燃料タンク用ブラケット65には、載置面部に上方に突出するスタッドボルト65aが複数(3本)設けられ、これらスタッドボルト65aが燃料タンク57のフランジ57aの挿通孔に嵌挿されると共に、これらの内の2本のスタッドボルト65aが前記門型ブラケット61のフランジ61aの挿通孔に嵌挿されてナット67が螺合されることにより共締めされている。
【0048】
そして、この門型ブラケット61の上面部61bに当接する第3支持ボス51eが前記シート44の底板51に形成され、前記第1支持ボス51cが前記後方荷重受け部42hに当接する際、この第3支持ボス51eと門型ブラケット上面部61bとの間には、間隙C2が形成されるように設定されている。
【0049】
この門型ブラケット61は、燃料タンク57の上方を囲むように位置しているため、このブラケット61が配設された状態では、燃料タンク57は装着できず、燃料タンク57の装着時には、外されていなければならない。この場合、燃料タンク57と門型ブラケット61とを共締めすることにより、取付工数や取付スペースを削減できる。
【0050】
前記収納箱42及び燃料タンク57の周囲は、サイドカバー82によって覆われており、さらに、このサイドカバー82の後部には、燃料タンク57の後ろ側(最後部)に位置して、図2及び図23に示すように、テールランプ69及び左右一対の後部フラッシャランプ70が配設されている。このテールランプ69は車幅方向の中央部に配置されると共に、左右一対の後部フラッシャランプ70はそのテールランプ69の両側に配置されている。そして、これらフラッシャランプ70のランプレンズ70aは、図23に示すように、テールランプ69の上側で連続して一体になっていると共に、図2に示すように、燃料タンク57の逃げのために、後部フラッシャランプ70のバルブ70bは上を向き、テールランプ69のバルブ69aが斜め上方に向いている。
【0051】
さらにまた、図2中符号72はキャニスターで、このキャニスター72には、樹脂製のキャニスター本体72aにブラケット72bが一体成形されており、このブラケット72bを介して後部パイプ4に取り付けられている。
【0052】
このようにブラケット72bをキャニスター本体72aに一体成形すれば、別体の板金製のブラケットが必要なく、部品点数が削減できる。
【0053】
【発明の効果】
以上説明してきたように、各請求項に記載の発明によれば、フロントカバーの左右のランプ開口の間にメンテ開口を形成し、このメンテ開口に、フラッシャランプのランプ本体とランプレンズとの取付ビスを臨ませ、このランプレンズはフロントカバーの外方へ着脱可能としたため、バルブ交換するときには、メンテ開口を介して取付ビスを外し、ランプレンズを外方へ外すことにより、簡単にバルブ交換でき、しかも、取付ビスをランプレンズの前面に露出させる必要はなく、照射領域を減少させることがなく、また、外観品質も確保できる。
【0054】
請求項2に記載の発明によれば、上記効果に加え、フラッシャランプが、メンテ開口の側方から後上方へ長く延びる形状であっても、ランプ本体とランプレンズとの上部同士を差込み式の係止手段にて結合していることにより、ランプレンズの着脱を簡単に行うことができる。
【0055】
請求項3に記載の発明によれば、上記効果に加え、フロントカバーとランプレンズとの相互間の間隙を微少にできるため、外観品質を確保できる、という実用上有益な効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係るスクーター型自動二輪車の前部側の側面図である。
【図2】同実施の形態に係るスクーター型自動二輪車の後部側の一部を断面した側面図である。
【図3】同実施の形態に係るフロントカバーやフラッシャランプ等の一部を示す正面図である。
【図4】同実施の形態に係るフロントカバーやフラッシャランプ等の一部を示す側面図である。
【図5】同実施の形態に係るスクータ型自動二輪車の収納箱等を示す平面図である。
【図6】同実施の形態に係る図3のA−A線に沿う断面図である。
【図7】同実施の形態に係るフラッシャランプの車体前方から見た図である。
【図8】同実施の形態に係るフラッシャランプの車体側方から見た図である。
【図9】同実施の形態に係る図7のB−B線に沿う断面図である。
【図10】同実施の形態に係る図8の裏面側から見た図である。
【図11】同実施の形態に係る図10のC−C線に沿う断面図である。
【図12】同実施の形態に係る図7のDーD線に沿う断面図である。
【図13】同実施の形態に係る図3のE−E線に沿う断面図である。
【図14】同実施の形態に係る図3のF−F線に沿う断面図である。
【図15】同実施の形態に係る図8のG−G線に沿う断面図である。
【図16】同実施の形態に係る収納箱の側面図である。
【図17】同実施の形態に係る収納箱の平面図である。
【図18】同実施の形態に係るシートの後部側の断面図である。
【図19】同実施の形態に係るシートの後部側の裏面図である。
【図20】同実施の形態に係る図20のH−H線に沿う断面図である。
【図21】同実施の形態に係る図20のI−I線に沿う断面図である。
【図22】同実施の形態に係る図21のJ−J線に沿う断面図である。
【図23】同実施の形態に係るテールランプ等を示す背面図である。
【符号の説明】
1 車体フレーム
2 ヘッドパイプ
16 フロントカバー
16a ランプ開口
16b メンテ開口
16c メンテリッド
16g,16h 係合壁
20 フラッシャランプ
21 ランプ本体
21b 雌ねじ部
21g,21h 係合突起
22 バルブ
24 ランプレンズ
係止手段
21a 係止孔
24a 係止片
25 取付ビス

Claims (3)

  1. ヘッドパイプの前方を覆うフロントカバーに、左右一対のランプ開口を形成し、これらランプ開口に左右フラッシャランプをそれぞれ配設したスクータ型車両において、
    前記フロントカバーには、前記左右のランプ開口の間に、該ランプ開口とは離間した位置に独立してメンテ開口形成され
    前記フラッシャランプはランプ本体の前面にランプレンズが着脱自在に設けられ、前記ランプレンズには、前記メンテ開口に近い側で前記フロントカバーより後方へ延びる取付片を形成し、取付ビスが前記メンテ開口を介して前記フロントカバー内にて操作され、前記取付ビスにて前記取付片と前記ランプ本体とが着脱可能とされ、
    前記メンテ開口をメンテリッドで閉塞可能としたことを特徴とするスクータ型車両のフラッシャランプ取付部構造。
  2. 前記フラッシャランプは、前記メンテ開口の側方から後上方へ長く延び、前記ランプ本体とランプレンズとの上部同士を差込み式の係止手段にて結合していることを特徴とする請求項1記載のスクータ型車両のフラッシャランプ取付部構造。
  3. 前記フロントカバー及び前記ランプレンズは、相互間の間隙をなくすような型抜きにて樹脂成形されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のスクータ型車両のフラッシャランプ取付部構造。
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