JPH089879B2 - コンクリート表面の防食シートライニング工法 - Google Patents

コンクリート表面の防食シートライニング工法

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JPH089879B2
JPH089879B2 JP20882793A JP20882793A JPH089879B2 JP H089879 B2 JPH089879 B2 JP H089879B2 JP 20882793 A JP20882793 A JP 20882793A JP 20882793 A JP20882793 A JP 20882793A JP H089879 B2 JPH089879 B2 JP H089879B2
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anticorrosion
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清一 西村
孝生 竪川
行雄 岡田
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Obayashi Corp
Takiron Co Ltd
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Obayashi Corp
Takiron Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート製の下水
処理槽や薬液槽などのコンクリート表面に防食シートを
ライニングする工法に関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリート製下水処理槽などのコンク
リート表面は侵食されやすく、ひどい場合にはコンクリ
ート内部の鉄筋が露出するほど侵食されることがある。
その主たる原因は、下水中の有機物の嫌気分解で生じる
硫化水素が水に溶けて強酸性の硫酸となり、この硫酸が
コンクリート表面を侵食するためと考えられる。
【0003】また、化学工場のコンクリート製薬液槽や
処理液槽も、薬液や処理液によってコンクリート表面が
侵食されることが多い。
【0004】これを防止するため、従来からコンクリー
ト表面にプライマーを塗布して防食シートを接着する防
食シートライニング工法が採用されていた。しかし、こ
の工法は、防食シートの固着強度が弱いため、防食シー
トがコンクリート表面から剥離しやすいという問題があ
った。
【0005】かかる問題に対処するため、片面に突起を
形成した防食シートを型枠の内面に釘止めし、コンクリ
ートを型枠の内側に打設する防食シートライニング工法
が最近開発され、注目をあびている。この工法は、コン
クリートが硬化すると、防食シートの突起がコンクリー
ト表面に食い込んだ状態で強固に固着されるので、型枠
を取り除いて防食シートの継目を樹脂で溶接すれば、剥
離の心配がない防食シート層をコンクリート表面に形成
できるものであるが、まだ次のような改良すべき点が残
されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】即ち、上記の工法は、
防食シートを釘で型枠に仮止めするので、コンクリート
の硬化後、型枠を取り除くと、釘が防食シートを貫通し
て表面に突出している。そのため、防食シートの継目の
溶接作業のほかに、釘の突出部分を切断して打抜き孔を
一つずつ樹脂で被覆溶接する必要があり、この作業が面
倒で時間を要するという問題があった。また、上記のよ
うに打抜き孔を一つずつ樹脂で被覆溶接すると、なかに
は溶接不良によって下水や薬液が洩れるものもあるの
で、信頼性の面でも問題があった。
【0007】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、防食シートを釘で打ち抜
かずに型枠に仮止めできる施工性及び信頼性に優れたラ
イニング工法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のコンクリート表面の防食シートライニング
工法は、片面に突起を形成した防食シートを型枠の内面
に並べてその継目に押え板を重ね、この押え板を止具で
型枠に固定して防食シートを型枠の内面に仮止めし、コ
ンクリートを型枠の内側に打設することを特徴とするも
のである。
【0009】
【作用】本発明の工法のように、防食シートの継目に押
え板を重ね、該押え板を止具で型枠に固定して防食シー
トを型枠の内面に仮止めすると、押え板には止具の孔が
あくけれども、防食シートに孔があくことはない。従っ
て、コンクリートの硬化後に型枠を取り除き、防食シー
トの継目から突出する止具を切断して防食シートの継目
を樹脂溶接するだけで、コンクリート表面に連続した防
食シート層を形成することが可能となり、従来のように
防食シートにあいた孔を一つずつ樹脂で被覆溶接する面
倒な作業や、溶接不良の孔から下水や薬液が洩れ出す恐
れがなくなるので、施工性及び信頼性が大幅に向上す
る。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例を
説明する。
【0011】図1は本発明の防食シートライニング工法
の一実施例を説明する部分断面図であって、1a,1b
は内側と外側の型枠、2はコンクリート、3は防食シー
ト、4は押え板、5は緊張材を示している。
【0012】この実施例によれば、まず内側と外側の型
枠1a,1bを所定の間隔をあけて立設し、緊張材5で
型枠1a,1bを連結すると共に、内側の型枠1aの内
面に防食シート3を仮止めする。この防食シート3の仮
止め作業は、図2に示すように防食シート3を上下左右
に並べてその継目に複数の押え板4を重ね、図1に示す
ように各押え板4の中央を止具6で型枠1aに固定する
ことによって行う。このようにして防食シート3を仮止
めすると、押え板4には止具6の貫通孔があくが、防食
シート3に貫通孔があくことはない。
【0013】この防食シート3は耐食性、耐薬品性の良
好なポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレン等
の合成樹脂を成形したもので、図5に示すように、シー
トの片面には多数の突起3aが千鳥状に分散して形成さ
れている。この突起3aは、互いに離反する方向に傾斜
した一対の突片31a,31aを中間連結片32aで連
結した形状をしているが、例えば断面T字形、矢印形、
キノコ形など、先端が膨出してコンクリートから抜け出
さない形状であればよい。また、千鳥状に分散した突起
3aに代えて、リブ状に連続する突起を一定間隔をあけ
て平行に形成した防食シートを使用してもよい。
【0014】防食シート3の継目を押さえる押え板4
は、鉄、セラミックス、プラスチック等から成る小片の
平板や、帯状の平板等が使用される。帯状の平板より成
る押え板4を用いる場合は、図6に示すように、防食シ
ート3の継目に沿って押え板4縦横に配置し、各押え板
4の中心線上を数個の止具6で固定すればよい。
【0015】また、型枠1a,1bを連結する緊張材5
は、この実施例ではセパレータ5aの両端にフォームタ
イ5bを螺合し、横バタ(パイプ)を挟んで座金5cを
ナットで締め付けるタイプのものを使用しているが、型
枠1a,1bの間隔を一定に保てるものであれば、どの
ようなタイプの緊張材を使用してもよい。
【0016】防食シート3の仮止め作業が終わると、型
枠1a,1bの間に鉄筋(不図示)を入れてコンクリー
ト2を打設し、そのまま放置してコンクリート2を硬化
させる。このようにコンクリート2を硬化させると、防
食シート3の突起3aがコンクリート表面に食い込んだ
状態で強固に固着される。
【0017】コンクリート2が完全に硬化すると、緊張
材5の座金5cとフォームタイ5bを外して型枠1a,
1bを取り除く。このように型枠を取り除いた状態で
は、防食シート3の継目から止具6が突き出している。
そこで、図3に示すように止具6の突出部分を切断し
て、防食シート3の接続部分を溶接用の樹脂7で溶接
し、液洩れのない連続した防食シート層をコンクリート
2の表面に形成する。なお、溶接用の樹脂7としては、
防食シート3と同じ樹脂が使用される。
【0018】以上の実施例ではコンクリートの片面に防
食シートをライニングしているが、コンクリートの両面
にライニングする必要がある場合は、外側の型枠1bに
も防食シート3を同様に仮止めしてコンクリート2を打
設すればよい。
【0019】図4は本発明の他の実施例を説明する部分
断面図であって、ハンチ部Hを有するコンクリート2の
表面をライニングする場合を例示したものである。即
ち、この実施例ではハンチ部Hを形成するために内側の
型枠1aの一部を傾斜させ、この傾斜したハンチ部Hの
防食シート3と直立した防食シート3との継目に「く」
の字形に屈曲した押え板4aを重ねて、該押え板4aの
中央を止具6で型枠1aに固定し、型枠1a,1bの間
にコンクリート2を打設している。このように「く」の
字形の押え板4aを用いると、防食シート3をその継目
のところでハンチ部Hの形状通りに屈曲させて仮止めす
ることができる。
【0020】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のライニング工法によれば、防食シートに止具の貫通孔
があかないため、型枠を取り除いた後、防食シートから
突出する止具を切断して貫通孔を一つずつ樹脂で被覆溶
接する面倒な作業が一切不要となり、また、貫通孔の溶
接不良による液洩れの恐れもなくなるので、作業性及び
信頼性が大幅に向上するといった効果を奏する。また、
「く」の字形に屈曲した押え片を使用すれば、ハンチ部
を有するコンクリート表面のライニングも容易に行える
といった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコンクリート表面の防食シートライニ
ング工法の一実施例を説明する部分断面図である。
【図2】同実施例において、上下左右に並べた防食シー
トの継目に押え板を重ねて止具で仮止めしたところを示
す部分正面図である。
【図3】同実施例において、型枠を取り除いた後、止具
の突出部分を切断して防食シートの継目を樹脂溶接した
ところを示す部分断面図である。
【図4】本発明のコンクリート表面の防食シートライニ
ング工法の他の実施例を説明する部分断面図である。
【図5】本発明に用いる防食シートの一例を示す一部拡
大斜視図である。
【図6】本発明のコンクリート表面の防食シートライニ
ング工法の更に他の実施例を示すもので、防食シートの
継ぎ目に帯状の押え板を重ねて止具で仮止めしたところ
を示す部分正面図である。
【符号の説明】
1a,1b 型枠 2 コンクリート 3 防食シート 3a 突起 4 押え板 6 止具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竪川 孝生 東京都清瀬市下清戸4−640 株式会社大 林組技術研究所内 (72)発明者 岡田 行雄 東京都千代田区神田司町2−3 株式会社 大林組東京本社内 (56)参考文献 特開 平3−125734(JP,A) 実開 昭61−184749(JP,U)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】片面に突起を形成した防食シートを型枠の
    内面に並べてその継目に押え板を重ね、この押え板を止
    具で型枠に固定して防食シートを型枠の内面に仮止め
    し、コンクリートを型枠の内側に打設することを特徴と
    するコンクリート表面の防食シートライニング工法。
JP20882793A 1993-07-30 1993-07-30 コンクリート表面の防食シートライニング工法 Expired - Fee Related JPH089879B2 (ja)

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