JPH089563Y2 - 空調用グリル - Google Patents

空調用グリル

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JPH089563Y2
JPH089563Y2 JP1989127714U JP12771489U JPH089563Y2 JP H089563 Y2 JPH089563 Y2 JP H089563Y2 JP 1989127714 U JP1989127714 U JP 1989127714U JP 12771489 U JP12771489 U JP 12771489U JP H089563 Y2 JPH089563 Y2 JP H089563Y2
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JP
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wind
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JP1989127714U
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JPH0367953U (ja
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敬博 古森
和夫 藤原
弘 岩田
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動車のインストルメントパネル等に取付
けられる空調用グリルに関するものである。
〔従来の技術〕
従来、車両用の空調用グリルとしては、第6図に示す
ようなものが知られている(実開昭61-151153号公
報)。即ち、車室内に開口するハウジング31と、同ハウ
ジング31に回動可能に支持されたバレル32と、同バレル
32内に回動可能に軸支された複数の風向板33と、各風向
板33を連動して回動させる連動部材34と、前記ハウジン
グ31に往復動可能に取付けられた往復動部材35と、前記
風向板33の回動軸と平行な軸の回りに回転可能に設けら
れたシャフト36と、同シャフト36と前記往復動部材35と
の間に設けられた運動変換機構37と、前記風向板33の少
なくとも1つの後部に設けられた切欠き部38後端部のロ
ッド39と前記シャフト36に取付けられた同ロッド39を挟
持するコ字片40とが設けられ、風向板33を首振り運動さ
せるための連結機構とからなっている。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところが、上記従来の空調用グリルは、風向板33が湾
曲しないために風向きを変えたとき、後方からの風Wが
偏向した風向板33に直接当たって騒音の原因となり、し
かも第5図に示すように、風向板33の後部に設けられた
ロッド39の前方に後方からの風Wによるカールマン渦K
が発生して騒音の原因になるという問題点があった。
本考案の目的は、後方からの風による騒音が低減され
る空調用グリルを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記の問題点を解決するために、本願考案では、後方
からの風が通過可能な第1及び第2本体部材を設け、か
つ前記第1本体部材内に対して第2本体部材を所定方向
へ揺動可能に支持し、同第2本体部材内に複数の湾曲可
能な風向偏向板を配設し、同風向偏向板の前端部を前記
第2本体部材に対し、第2本体部材の揺動可能な方向と
は異なる方向へ回動可能に支持し、後端部を前記風向偏
向板の孔部延長線上に位置する延長板を有する連結部材
で連結するとともに、同延長板の後部に切欠き部を設
け、かつ前記延長板を揺動させるための揺動部材を前記
切欠き部の孔部の係止部に係合可能に配設したことを要
旨としている。
〔作用〕
上記手段を採用したことにより、風向偏向板を湾曲さ
せたとき、後方からの風は湾曲した風向偏向板に沿って
滑らかに向きを変えるので、騒音が低減される。また、
後方からの風が係止部に当たり、同係止部の前方にカー
ルマン渦が発生しても、係止部の下流側には常に延長板
が位置しているので、発生したカールマン渦は延長板に
より消される。従って、騒音が一層有効に低減される。
〔実施例〕
以下に本考案を具体化した一実施例を第1〜4図に基
づいて説明する。
第1,2図に示すように、前後方向に風が通過可能な筒
状の第1本体部材としての送風ダクト1内には、水平方
向に延びる5枚の樹脂製の湾曲しない第1風向偏向板2
が一体的に形成された第2本体部材としてのバレル3が
回動軸4で上下方向へ回動可能に支持されている。同第
1風向偏向板2の後方には、前端部が上記バレル3に対
して軸5を介して左右方向に回動可能に支持された軸5
に支持され、前後方向に延びる4枚の湾曲可能なゴム製
の第2風向偏向板7が配設されている。この第2風向偏
向板7は、湾曲可能な柔軟性のある樹脂、金属等で構成
することもできる。各第2風向偏向板7の後方への延長
線上には延長板13が凹凸関係によって一体的に嵌合固定
され、かつ各延長板13が上下3つの水平方向に延びる板
状の連結板8によって一体化されている。
上下の連結板8の左右両端部には、前後方向に延びる
一対のロッド9の一端が回動可能に支持され、同ロッド
9の他端は前記バレル3に回動可能に支持されている。
そして、両ロッド9と上記連結板8とで平行リンクを構
成している。
また、左右方向の中央部には、前後方向に延びる操作
レバー12が配置され、その後部には長孔6aが透設され、
前記連結板8に固定された作用軸11が挿入されている。
また、同操作レバー12の中央部にも長孔6bが透設され、
前記第1風向偏向板2の後端部に固定された回動軸10が
挿入されている。同操作レバー12の前端部には、左右に
延びる操作つまみ12aが第1風向偏向板2を挟みつける
ように、しかも左右にスライド可能に支持されている。
前記延長板13のうちの1つ(第2図右から2番目)の
後部の中央から下部には、延長板13の湾曲した後端縁に
ほぼ平行に切欠かれた切欠き部14が形成されている。こ
の延長板13の後方には、第1図に示すように断面L字状
に形成され、第2図に示すように前端部にコ字状部15a
を有する揺動部材15が送風ダクト1下部の孔16に挿通支
持されている。そして、同コ字状部15aを構成する両コ
字状片15bが上記延長板13の切欠き部14の後部の係止部1
7を挟持することによって延長板13を揺動させるように
なっている。
前記送風ダクト1の後部下方には、駆動モータ18が配
置され、同駆動モータ18の上方には、L字状の回転アー
ム19が駆動モータ18の回転駆動軸21に回転可能に支持さ
れている。同回転アーム19の上方へ延びる回転軸19a
は、前記揺動部材15の下方へ延びる支持軸15cが前部の
透孔20aに挿通されて同支持軸15cを中心にして回動可能
に形成された揺動アーム20の後部の長孔20b内に挿通さ
れている。
揺動部材15の支持軸15cの外周部には、テンションバ
ネ22が装着され、揺動アーム20を上方へ付勢している。
そして、駆動モータ18が回転すると、回転アーム19の回
転軸19aが回転して揺動アーム20の長孔20b内を移動する
ことにより、揺動アーム20を揺動させるとともに、揺動
部材15を揺動させ、延長板13を左右へ移動させるように
なっている。
上記のように構成された空調用グリルについて、作用
及び効果を説明する。
第2図に示すように、第2風向偏向板7及び延長板13
が前後に真っ直ぐの方向にあるときは、送風ダクト1後
方からの風Wは、延長板13、第2風向偏向板7及び第1
風向偏向板2を経て真っ直ぐ前方へ吹き出す。このと
き、第4図に示すように、切欠き部14を有する延長板13
の後方からの風Wは、同切欠き部14後部の係止部17に当
たるが、同係止部17の前方には切欠き部14を経て直ぐに
切欠き部14に面した延長板13の後端縁があるので、係止
部17の前方にカールマン渦が発生しても、カールマン渦
は延長板13によりすぐに消される。従って、送風ダクト
1の後方から前方へ吹き抜ける風Wによる騒音は低減さ
れる。
次に、駆動モータ18を作動させて第2風向偏向板7を
湾曲させる場合について説明する。第1図及び第3図に
示すように、駆動モータ18を作動させると、回転駆動軸
21の回転に伴って、回転アーム19の回転軸19aが回転し
ながら揺動アーム20の長孔20b内を移動する。そのた
め、揺動アーム20は揺動部材15の支持軸15cを中心にし
て回動する。すると、テンションバネ22によって揺動ア
ーム20と一体的に回動する支持軸15cを揺動部材15は、
支持軸15cを中心として揺動アーム20と同一方向に回動
する。同揺動部材15の前部のコ字状部15aは延長板13の
切欠き部14後部の係止部17を挟持しているので、コ字状
部15aの回動に従って同係止部17は左方へ移動し、第3
図の状態に至る。この状態において、コ字状部15aを構
成する一対のコ字状片15bのうちの一方(第3図右側の
コ字状片15b)は、前記切欠き部14内に入る。
このとき、第2風向偏向板7の後端部も同じく左方に
移動するため、第2風向偏向板7は、前後両端部間で左
方へ膨らむように滑らかに湾曲する。連結板8で連結さ
れた他の第2風向偏向板7も同様に湾曲する。従って、
送風ダクト1後方からの風Wは、延長板13を経て第2風
向偏向板7で滑らかに右方へ流れ、第1風向偏向板2を
経て、前端部から吹き出す。このとき、上記のように、
第2風向偏向板7は滑らかな円弧状に湾曲しているの
で、送風ダクト1後方からの風Wは、同第2風向偏向板
7に沿って円滑に流れるため、特に強風を吹き出す際の
騒音が大きく低減される。しかも、前記のように、延長
板13の切欠き部14の後部の係止部17に当たった風Wが切
欠き部14側でカールマン渦が発生しても延長板13により
すぐに消されるので、騒音は一層低減される。
このように、第2風向偏向板7の非湾曲状態及び湾曲
状態のいずれにおいても、騒音の発生が低減され、通風
騒音の変化が少ないため、不快感を感ずることが少なく
て済む。また、延長板13の後部に切欠き部14を設け、同
切欠き部14後部の係止部17をその後方に位置する揺動部
材15のコ字状部15aで挟持すればよいので、構造が簡易
である。
次に、前端部から吹き出す風Wを上下に偏向させたい
場合には、操作レバー12の操作つまみ12aを上下に移動
させることにより、バレル3は回動軸4を中心にして回
動するため、風向きを上下に偏向させることができる。
また、駆動モータ18を停止させた状態で、操作つまみ12
aで操作レバー12を左右に回動させることにより、第2
風向偏向板7を左右に湾曲させることもできる。この場
合、操作レバー12を回動軸10を中心にして回動させる
と、作用軸11が連結されている連結板8が移動するとと
もに、延長板13が移動し、延長板13後部の係止部17を挟
持したコ字状部15aを有する揺動部材15が回動する。
同揺動部材15の支持軸15cは、テンションバネ22で付
勢されている揺動アーム20に対してスリップし、揺動ア
ーム20は回動しない。そして、前記連結板8が移動する
ので、第2風向偏向板7は前後両端部間で湾曲する。
本考案は、上記実施例に限定されるものではなく、考
案の趣旨を逸脱しない範囲で例えば以下のように構成す
ることもできる。
(1) 前記実施例においては、本体部材としてバレル
3を使用した構造のものとしたが、このバレル3を使用
しない非バレル型の構造のものに具体化することもでき
る。
(2) 前記実施例において、揺動部材15を取付ける位
置は、4枚の延長板13のいずれの位置であってもよい。
(3) 本考案の空調用グリルは、自動車のインストル
メントパネル以外に、建物の室内に設置する冷暖房機等
に取付けることもできる。
〔考案の効果〕
本考案の空調用グリルは、所定方向へ揺動可能に配置
された第2本体部材に対し、風向偏向板を第2本体部材
とは異なる方向へ揺動可能に支持し、その風向偏向板の
延長板に設けた切欠き部の後部に対して揺動部材を係止
する構成において、必然的に係止部の前方に発生するカ
ールマン渦が、係止部の下流側に位置する延長板にて消
される。このため、後方からの風による騒音が低減され
るとともに、構造が簡易であるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1〜4図は、本考案の実施例を示す図であって、第1
図は空調用グリルを示す側断面図、第2図は空調用グリ
ルを示す平断面図、第3図は風向偏向板が湾曲した状態
を示す空調用グリルの平断面図、第4図は切欠き部を有
する延長板の後方からの風の流れを示す断面図、第5図
及び第6図は従来例を示す図であって、第5図はロッド
の後方に何もない場合の風の流れを示す断面図、第6図
は従来の空調用グリルを示す斜視図である。 1……第1本体部材としての送風ダクト、3……第2本
体部材としてのバレル、7……第2風向偏向板、8……
連結部材としての連結板、13……延長板、14……切欠き
部、15……揺動部材、17……係止部、W……風

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】後方からの風(W)が通過可能な第1及び
    第2本体部材(1,3)を設け、かつ前記第1本体部材
    (1)内に対して第2本体部材(3)を所定方向へ揺動
    可能に支持し、 同第2本体部材(3)内に複数の湾曲可能な風向偏向板
    (7)を配設し、 同風向偏向板(7)の前端部を前記第2本体部材(3)
    に対し、第2本体部材(3)の揺動可能な方向とは異な
    る方向へ回動可能に支持し、後端部を前記風向偏向板
    (7)の後部延長線上に位置する延長板(13)を有する
    連結部材(8)で連結するとともに、 同延長板(13)の後部に切欠き部(14)を設け、 かつ前記延長板(13)を揺動させるための揺動部材(1
    5)を前記切欠き部(14)の後部の係止部(17)に係合
    可能に配設したことを特徴とする空調用グリル。
JP1989127714U 1989-10-30 1989-10-30 空調用グリル Expired - Lifetime JPH089563Y2 (ja)

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JPH0367953U JPH0367953U (ja) 1991-07-03
JPH089563Y2 true JPH089563Y2 (ja) 1996-03-21

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0448444Y2 (ja) * 1987-10-20 1992-11-16

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JPH0367953U (ja) 1991-07-03

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