JP2006240512A - 車両用空気調和装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ステアリングホイールの操安性と吹出口ルーバの操作性を損なわずに必要時に吹出口からの空調風をドライバ顔面等に集中して当てることができる車両用空気調和装置を提供する。
【解決手段】 ステアリングホイール4の内径部分と対向するコラムカバー5上に空調風の吹出口3Cを配設すると共に、吹出口3Cの左右ルーバ12a,12b及び上下ルーバ12a,12bにルーバ操作レバー13a,13bの一端部を連結し、かつその他端部を前記ステアリングホイール4の外方から操作可能な長さまで延出した。
【選択図】 図1
【解決手段】 ステアリングホイール4の内径部分と対向するコラムカバー5上に空調風の吹出口3Cを配設すると共に、吹出口3Cの左右ルーバ12a,12b及び上下ルーバ12a,12bにルーバ操作レバー13a,13bの一端部を連結し、かつその他端部を前記ステアリングホイール4の外方から操作可能な長さまで延出した。
【選択図】 図1
Description
本発明は、自動車等車両の空気調和装置に係り、一層詳細には、該装置による空調風の吹出口構造に関するものである。
自動車の空気調和装置における吹出口は、インストルメントパネルの車両左右方向のほぼ中央部、両端部にそれぞれ配置されることは良く知られている(特許文献1参照)。この場合、インストルメントパネルの中央部と運転席寄りの一端部に配置された吹出口のルーバの角度を調整することで空調風がドライバの顔面へ向けて吹き出されることになる。
しかし、インストルメントパネルの中央部と運転席寄りの一端部に配置された吹出口から吹き出された空調風はドライバ顔面に達するまでにドライバの腕やステアリングホイールなどに当たるため、ドライバ顔面の涼感が不足するという不具合があった。そこで、インストルメントパネルのステアリングホイールの内径部分に対向する位置に吹出口を配置することで、上記不具合が解消され、ドライバ顔面に対しまともに冷風配風が可能となる(特許文献1参照)。
ところが、インストルメントパネル(又はコラムカバーの上面部)のステアリングホイールの内径部分に対向する位置に吹出口を配置する構造にあっては、運転席前に吹出口が位置するので風当たりに対しては良いが、風向きを変えるべく調整ノブの操作時にはステアリングホイール内に手を入れることがあり操安性に支障を来すという問題点があった。また、ステアリングホイールの横から調整ノブを操作しようとしても、ステアリングホイールを迂回して操作することになり、操作性が著しく低下することになる。
そこで、本発明の目的は、ステアリングホイールの操安性と吹出口ルーバの操作性を損なわずに必要時に吹出口からの空調風をドライバ顔面等に集中して当てることができる車両用空気調和装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る車両用空気調和装置は以下のように構成される。
(1)車体前部のステアリングホイールの内径部分と対向する位置に空調風の吹出口を配設すると共に、ステアリングホイール自体又はその周辺に前記吹出口のルーバを遠隔操作する遠隔操作手段を設けたことを特徴とする。
(1)車体前部のステアリングホイールの内径部分と対向する位置に空調風の吹出口を配設すると共に、ステアリングホイール自体又はその周辺に前記吹出口のルーバを遠隔操作する遠隔操作手段を設けたことを特徴とする。
(2)前記遠隔操作手段として前記吹出口のルーバにルーバ操作レバーの一端部を連結し、かつその他端部を前記ステアリングホイールの外方から操作可能な長さまで延出したことを特徴とする。
(3)前記吹出口はステアリングホイール近傍のコラムカバーの上面部に設けられることを特徴とする。
(4)前記ルーバ操作レバーの他端部は前記吹出口の斜め上方に延出されることを特徴とする。
(5)前記吹出口のルーバはモータ駆動であり、前記遠隔操作手段としてのモータ駆動スイッチはステアリングホイールに設けられることを特徴とする。
(1)の発明によれば、遠隔操作手段によりステアリングホイールによる操安性とルーバ操作レバーの操作性を損なわずに必要時に空調風をドライバ顔面等に集中して当てることができる。
(2)の発明によれば、ルーバ操作レバーを所定方向に長く形成するという簡単な手段で、ステアリングホイールによる操安性とルーバ操作レバーの操作性を損なわずに必要時に空調風をドライバ顔面等に集中して当てることができる。
(3)の発明によれば、ルーバ操作レバーの長さを可及的に短く形成しつつステアリングホイールによる操安性とルーバ操作レバーの操作性を損なわずに必要時に空調風をドライバ顔面等に集中して当てることができる。
(4)の発明によれば、ルーバ操作レバーの長さを可及的に短く形成すると共に小さい手の移動範囲でルーバ操作レバーを操作でき、ステアリングホイールによる操安性とルーバ操作レバーの操作性を損なわずに必要時に空調風をドライバ顔面等に集中して当てることができる。
(5)の発明によれば、スイッチ操作という簡単な操作で、ステアリングホイールによる操安性とルーバ操作レバーの操作性を損なわずに必要時に空調風をドライバ顔面等に集中して当てることができる。
以下、本発明に係る車両用空気調和装置を実施例により図面を用いて詳細に説明する。
図1は本発明の実施例1を示す車両用空気調和装置の要部正面図、図2は図1のA矢視断面図、図3は図1のB矢視断面図、図4は同じく車両用空気調和装置の全体斜視図である。
図4に示すように、インストルメントパネル1において、その車両左右方向のほぼ中央部には例えばスピードメータ等の車両情報表示部(所謂センターメータ)2が配置されていると共に、その両端部には車両用空気調和装置における空調風の吹出口3A,3Bが配置されている。また、インストルメントパネル1の裏側には前記吹出口3A,3Bに接続されるダクト(図示せず)が収容され、これらダクトは車両用空気調和装置における熱交換部へと通じている。
そして、真円からなるステアリングホイール4が固結される図示しないステアリングシャフトを回転自在に支持するコラムカバー5の上面部には、可及的にステアリングホイール4に近接して車両用空気調和装置における空調風の吹出口3Cが配置され該吹出口3Cに接続されるダクト6がコラムカバー5の上面に沿って配設された後インストルメントパネル1の裏側へと延設されている。
図1に示すように、前記吹出口3Cは、仕切壁10aにより左右に2分割された偏平な箱型ケース10内にそれぞれ左右ルーバ11a,11bと上下ルーバ12a,12bとが空気流れ方向にタンデムに配設され、かつ所要方向に回転自在に支持されてなり、これらルーバ11a,11b,12a,12bを左右独立して遠隔操作するルーバ操作レバー(遠隔操作手段)13a,13bが箱型ケース10の左右両側面から水平に延出されている。
前記箱型ケース10は、正面透視で丁度ホーンパット7上に位置すると共にステアリングホイール4内に入る大きさを有する。また、各ルーバ操作レバー13a,13bの一端はそれぞれ後述するギヤ及びリンク機構を介して各々対応する左右ルーバ11a,11bと上下ルーバ12a,12bに連結すると共に、他端はそれぞれステアリングホイール4の外方へ延出(外側へ突出)される。即ち、ステアリングホイール4の外方から操作可能な長さを有しているのである。
そして、各ルーバ操作レバー13a,13bは、図1に矢印で示すように、当該レバーの押し引きにより左右ルーバ11a,11bが左右方向に揺動して左右方向の風向きが調整可能になっていると共に、当該レバー13a,13bの回転により上下ルーバ12a,12bが上下方向に揺動して上下方向の風向きが調整可能になっている。
即ち、図2及び図3に示すように、箱型ケース10に図2中矢印方向に回転かつ摺動自在に支持されたルーバ操作レバー13b(13a)の一端には狭幅のギヤ20が固設され、このギヤ20に噛合する広幅のギヤ21が箱型ケース10に回転自在に支持された上下ルーバ12b(12a)の回転軸22上に固設されている。前記ギヤ21が固設される回転軸22は上下3本の内の真ん中の一本であり、当該回転軸22の回転が各上下ルーバ12b(12a)の一端部にピン結合した連結リンク23により他の二本の回転軸22に伝達されるようになっている。
また、前記ルーバ操作レバー13b(13a)の一端には、各左右ルーバ11b(11a)の一端部に長孔等を介してピン結合した連結リンク24の一端部がギヤ20を貫通して回転自在ではあるが軸方向には移動不能に連結されている。
従って、前記ルーバ操作レバー13b(13a)を回転させることで、ギヤ20及び21を介して各上下ルーバ12b(12a)が上下方向に揺動する一方、ルーバ操作レバー13b(13a)を左右方向に摺動させることで、連結リンク24を介して各左右ルーバ11b(11a)が左右方向に揺動することになる。このルーバ操作レバー13b(13a)の左右方向の摺動の際は、同ルーバ操作レバー13b(13a)と一体のギヤ20はギヤ21と噛合しつつ左右方向に移動することになる
このように本実施例では、空調風の吹出口3Cをステアリングホイール4に対向するコラムカバー5上に配置したので、左右ルーバ11a,11bと上下ルーバ12a,12bの風向きを調整することで、必要時に空調風をドライバ顔面等に集中して当てることができる。例えば、夏場のクールダウンが必要な時に最良の冷風をドライバに提供できる。一方、特に左右ルーバ11a,11bの風向きの調整により、空調風を後席へ配風してドライバに当てないようにすることもできる。勿論、左右ルーバ11a,11b又は上下ルーバ12a,12bを全閉することで、吹出口3Cからの空調風を完全に無くすこともできる。
また、前記左右ルーバ11a,11bと上下ルーバ12a,12bの風向きを調整する際は、ステアリングホイール4に近接する箱型ケース10の左右両側面から水平に延出されると共にその先端部がステアリングホイール4の外方へ延出(外側へ突出)されたルーバ操作レバー13a,13bを押し引き及び又は回転させて行うようになっているため、ステアリングホイール4内に手を入れずにステアリングホイール4の外方から小さい手の移動範囲で操作でき、ステアリングホイール4による操安性とルーバ操作レバー13a,13bの操作性が向上される。また、ルーバ操作レバー13a,13bの長さを可及的に短く形成することもできる。
図5は本発明の実施例2を示す図1のA矢視断面図である。
これは、実施例1におけるルーバ操作レバー13a,13bを電動アクチュエータ25により伸縮と回転を行はしめると共に、この電動アクチュエータ25をステアリングホイール4のホーンパット7上に設けたスイッチ26a,26bで駆動制御するようにした例である。
これによれば、スイッチ操作という簡単な操作で、実施例1と同様に、操安性と操作性を損なわずに必要時に空調風をドライバ顔面等に集中して当てることができる。
図6は本発明の実施例3を示す車両用空気調和装置の要部正面図、図7は同じく図6のC−C線断面図である。
この実施例は、実施例1におけるステアリングホイール4が楕円に形成されたものにおいて、ルーバ操作レバー13a,13bの他端部を吹出口3C(厳密には偏平な箱型ケース10)の上方コーナ部から斜め上方に延出した例である。
これによれば、ルーバ操作レバー13a,13bの他端部が、ドライバが通常手をかけているハンドル部(図6中ハッチング領域イ,ロ参照)に近接するため、ステアリングホイール4の外方からより一層小さい手の移動範囲で又はハンドル部に手をかけたまま操作でき、ステアリングホイール4による操安性とルーバ操作レバー13a,13bの操作性がより一層向上される。
加えて、本実施例では、吹出口3C(厳密には偏平な箱型ケース10)は、図4に示すように、平面視で銀杏形に形成されて空調風が左右に積極的に振られるようになっている。つまり、運転席と後席へと適切に配風することが可能になっているのである。
尚、上記各実施例において、吹出口3Cをコラムカバー5上に配置したが、これに限らず、ステアリングホイール4の内径部分に対向するインストルメントパネル1に配置しても良い。このように、ステアリングホイール4の内径部分に対向する車体前部に吹出口3Cを配置して、車両情報表示部2をインストルメントパネル1のほぼ中央部に配置すれば、車両情報表示部2の視認性を考慮する必要がなくなるので、ホーンパット7を含めてステアリングホイール4の形状に自由度が生じる利点がある。また、インストルメントパネル4の中央部の吹出口を無くすこともできるので、オーディオレイアウトの自由度が生じる等インストルメントパネル4におけるスペースの有効利用が図れる。さらに、吹出口3Cをコラムカバー5と一体構造で形成することもでき、部品の共有化によりコストダウンが図れる。
1 インストルメントパネル、2 車両情報表示部、3A,3B,3C 吹出口、4 ステアリングホイール、5 コラムカバー、6 ダクト、7 ホーンパット、10 箱型ケース、11a,11b 左右ルーバ、12a,12b 上下ルーバ、13a,13b ルーバ操作レバー、20 狭幅のギヤ、21 広幅のギヤ、22 回転軸、23 連結リンク、24連結リンク、25 電動アクチュエータ、26a,26b スイッチ。
Claims (5)
- 車体前部のステアリングホイールの内径部分と対向する位置に空調風の吹出口を配設すると共に、ステアリングホイール自体又はその周辺に前記吹出口のルーバを遠隔操作する遠隔操作手段を設けたことを特徴とする車両用空気調和装置。
- 前記遠隔操作手段として前記吹出口のルーバにルーバ操作レバーの一端部を連結し、かつその他端部を前記ステアリングホイールの外方から操作可能な長さまで延出したことを特徴とする請求項1記載の車両用空気調和装置。
- 前記吹出口はステアリングホイール近傍のコラムカバーの上面部に設けられることを特徴とする請求項1又は2記載の車両用空気調和装置。
- 前記ルーバ操作レバーの他端部は前記吹出口の斜め上方に延出されることを特徴とする請求項2又は3記載の車両用空気調和装置。
- 前記吹出口のルーバはモータ駆動であり、前記遠隔操作手段としてのモータ駆動スイッチはステアリングホイールに設けられることを特徴とする請求項1記載の車両用空気調和装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005059981A JP2006240512A (ja) | 2005-03-04 | 2005-03-04 | 車両用空気調和装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005059981A JP2006240512A (ja) | 2005-03-04 | 2005-03-04 | 車両用空気調和装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006240512A true JP2006240512A (ja) | 2006-09-14 |
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JP2005059981A Withdrawn JP2006240512A (ja) | 2005-03-04 | 2005-03-04 | 車両用空気調和装置 |
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JP (1) | JP2006240512A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102017220264A1 (de) * | 2017-11-14 | 2019-05-16 | Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft | Einstellbare lenkradbelüftung |
US11958338B2 (en) | 2019-04-05 | 2024-04-16 | Dyson Technology Limited | Vehicle vent assembly |
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2005
- 2005-03-04 JP JP2005059981A patent/JP2006240512A/ja not_active Withdrawn
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