JPH0895117A - レンズ駆動機構を備えたカメラ用レンズシャッタ - Google Patents
レンズ駆動機構を備えたカメラ用レンズシャッタInfo
- Publication number
- JPH0895117A JPH0895117A JP23317494A JP23317494A JPH0895117A JP H0895117 A JPH0895117 A JP H0895117A JP 23317494 A JP23317494 A JP 23317494A JP 23317494 A JP23317494 A JP 23317494A JP H0895117 A JPH0895117 A JP H0895117A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lens
- motor
- lever
- shutter
- locking
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 title claims abstract description 30
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 claims abstract description 18
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 claims description 14
- 210000000078 claw Anatomy 0.000 description 6
- 238000012840 feeding operation Methods 0.000 description 3
- 238000000034 method Methods 0.000 description 3
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 3
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 2
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 1
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 description 1
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Shutters For Cameras (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】レンズ繰り出し部材を一方向へのみ回転させる
ようにすることにより、モータへの負荷を低減できるよ
うにし且つレンズ繰り出し作動が確実に行われるように
したレンズ駆動機構を備えたカメラ用レンズシャッタを
提供すること。 【構成】モータ7と一体的に作動する駆動部材7cに、
第1,第2作動レバー8,9が連動可能となされてい
る。駆動部材7cが左方向へ始動(右旋)して行う往復
作動により、爪レバー10,11はレンズ繰り出し部材
5を交互に回転させる。この時、第1作動レバー8の右
旋端は係止レバー13のピン13cによって規制され
る。一旦、初期位置へ戻ったあと駆動部材7cが右方向
へ始動(左旋)した時には係止レバー13はその係止部
13aが規制部材12の小径部12cに対向しているの
で、第1作動レバー8は大きく右旋し、開閉レバー6を
押してシャッタ羽根3,4の開閉を可能にする。
ようにすることにより、モータへの負荷を低減できるよ
うにし且つレンズ繰り出し作動が確実に行われるように
したレンズ駆動機構を備えたカメラ用レンズシャッタを
提供すること。 【構成】モータ7と一体的に作動する駆動部材7cに、
第1,第2作動レバー8,9が連動可能となされてい
る。駆動部材7cが左方向へ始動(右旋)して行う往復
作動により、爪レバー10,11はレンズ繰り出し部材
5を交互に回転させる。この時、第1作動レバー8の右
旋端は係止レバー13のピン13cによって規制され
る。一旦、初期位置へ戻ったあと駆動部材7cが右方向
へ始動(左旋)した時には係止レバー13はその係止部
13aが規制部材12の小径部12cに対向しているの
で、第1作動レバー8は大きく右旋し、開閉レバー6を
押してシャッタ羽根3,4の開閉を可能にする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レンズ駆動機構を備え
たカメラ用レンズシャッタに関する。
たカメラ用レンズシャッタに関する。
【0002】
【従来の技術】通電方向に応じて所定の角度範囲内で往
復動を行うモータに、駆動部材を連動させ、この駆動部
材によって、光軸中心に回転し得るレンズ繰り出し部材
の作動とシャッタの開閉作動とを行わせるようにしたカ
メラ用レンズシャッタが知られており、その一例が特公
平3−105333号公報に開示されている。この種の
従来のシャッタにおいては、レンズ繰り出し部材に復帰
用のバネが掛けられている。そのため、焦点調節時にお
いて、駆動部材は、ラチェット部材を介して、上記のバ
ネの付勢力に抗しレンズ繰り出し部材を回転させること
になる。そして、このレンズ繰り出し部材にはカム部が
設けられており、そのカム面でレンズ鏡筒を光軸方向へ
動かすことになる。従って、このレンズ繰り出し部材
は、撮影中は焦点調節位置にロックされており、撮影終
了後に上記ロックを解かれ原位置に復帰するようになさ
れている。
復動を行うモータに、駆動部材を連動させ、この駆動部
材によって、光軸中心に回転し得るレンズ繰り出し部材
の作動とシャッタの開閉作動とを行わせるようにしたカ
メラ用レンズシャッタが知られており、その一例が特公
平3−105333号公報に開示されている。この種の
従来のシャッタにおいては、レンズ繰り出し部材に復帰
用のバネが掛けられている。そのため、焦点調節時にお
いて、駆動部材は、ラチェット部材を介して、上記のバ
ネの付勢力に抗しレンズ繰り出し部材を回転させること
になる。そして、このレンズ繰り出し部材にはカム部が
設けられており、そのカム面でレンズ鏡筒を光軸方向へ
動かすことになる。従って、このレンズ繰り出し部材
は、撮影中は焦点調節位置にロックされており、撮影終
了後に上記ロックを解かれ原位置に復帰するようになさ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然るに、上記のような
従来例においては、レンズ鏡筒が不用意に移動しないよ
うにするために、該鏡筒を上記カム面に対して可成り強
いバネ力で接触させている。しかも、レンズ繰り出し部
材は、上記のようにして回転運動をレンズ鏡筒の直線運
動に変えるものであるため、このレンズ繰り出し部材の
回転にはそれ相当の力が必要となる。その上、更に、上
記したように原位置への復帰バネに抗して回転させなけ
ればならず、モータに掛かる負荷は極めて大きくなる。
従来例においては、レンズ鏡筒が不用意に移動しないよ
うにするために、該鏡筒を上記カム面に対して可成り強
いバネ力で接触させている。しかも、レンズ繰り出し部
材は、上記のようにして回転運動をレンズ鏡筒の直線運
動に変えるものであるため、このレンズ繰り出し部材の
回転にはそれ相当の力が必要となる。その上、更に、上
記したように原位置への復帰バネに抗して回転させなけ
ればならず、モータに掛かる負荷は極めて大きくなる。
【0004】また、従来例においては、モータの初期位
置から、一方向への往復運動によってレンズ繰り出し作
動を行わせ、他方向への往復運動によってシャッタ羽根
の開閉作動を行わせているが、レンズの繰り出し作動中
に、駆動部材をモータの初期位置で正確に折り返えさせ
るようにすることが難しく、オーバーランをしてシャッ
タ羽根の開閉をさせてしまう恐れがあった。そのため、
製作時において、モータの位置調整や電気的な調整を行
わなければならないという問題点があった。
置から、一方向への往復運動によってレンズ繰り出し作
動を行わせ、他方向への往復運動によってシャッタ羽根
の開閉作動を行わせているが、レンズの繰り出し作動中
に、駆動部材をモータの初期位置で正確に折り返えさせ
るようにすることが難しく、オーバーランをしてシャッ
タ羽根の開閉をさせてしまう恐れがあった。そのため、
製作時において、モータの位置調整や電気的な調整を行
わなければならないという問題点があった。
【0005】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、その目的とするところは、レ
ンズ繰り出し部材を一方向へのみ回転させるようにする
ことにより、原位置への復帰バネを不必要にし、モータ
への負荷を低減できるようにしたレンズ駆動機構を備え
たカメラ用レンズシャッタを提供することである。
めになされたものであり、その目的とするところは、レ
ンズ繰り出し部材を一方向へのみ回転させるようにする
ことにより、原位置への復帰バネを不必要にし、モータ
への負荷を低減できるようにしたレンズ駆動機構を備え
たカメラ用レンズシャッタを提供することである。
【0006】更に、本発明のもう一つの目的は、レンズ
の繰り出し作動中に、作動角度範囲の一方端から他方端
に向けて初期位置を通過しても、シャッタの開閉作動を
行なわせることなく、初期位置に一旦停止してから上記
他方端に向けて始動した時のみ、シャッタ羽根の開閉作
動が行われるようにしたレンズ駆動機構を備えたカメラ
用レンズシャッタを提供することである。
の繰り出し作動中に、作動角度範囲の一方端から他方端
に向けて初期位置を通過しても、シャッタの開閉作動を
行なわせることなく、初期位置に一旦停止してから上記
他方端に向けて始動した時のみ、シャッタ羽根の開閉作
動が行われるようにしたレンズ駆動機構を備えたカメラ
用レンズシャッタを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明におけるレンズ駆動機構を備えたカメラ用
レンズシャッタは、通電方向に応じ初期位置から始動し
所定の角度範囲で往復動を行うモータと、前記モータに
連動して往復動する駆動手段と、円形状に形成されたカ
ム面を有し光軸中心に回転することによってレンズ鏡筒
を光軸方向へ移動させるレンズ繰り出し手段と、前記駆
動手段によってシャッタ羽根を開閉する開閉手段と、前
記駆動手段と連動して往復動され前記レンズ繰り出し手
段を間欠的に一方向へ回転させるラチェット機構からな
る送り手段と、前記駆動手段の一方向への運動によって
その付勢力に抗して動かされる規制手段と、前記規制手
段がその付勢力により原位置へ復帰するのを途中位置で
係止し得る係止手段と、を備え、前記駆動手段は、前記
係止手段が前記規制手段を係止するときには、前記往復
動により前記送り手段を介して前記レンズ繰り出し手段
を回転させ、前記係止手段が前記規制手段を係止しない
ときには、前記開閉手段を作動させるようになされてい
る。
めに、本発明におけるレンズ駆動機構を備えたカメラ用
レンズシャッタは、通電方向に応じ初期位置から始動し
所定の角度範囲で往復動を行うモータと、前記モータに
連動して往復動する駆動手段と、円形状に形成されたカ
ム面を有し光軸中心に回転することによってレンズ鏡筒
を光軸方向へ移動させるレンズ繰り出し手段と、前記駆
動手段によってシャッタ羽根を開閉する開閉手段と、前
記駆動手段と連動して往復動され前記レンズ繰り出し手
段を間欠的に一方向へ回転させるラチェット機構からな
る送り手段と、前記駆動手段の一方向への運動によって
その付勢力に抗して動かされる規制手段と、前記規制手
段がその付勢力により原位置へ復帰するのを途中位置で
係止し得る係止手段と、を備え、前記駆動手段は、前記
係止手段が前記規制手段を係止するときには、前記往復
動により前記送り手段を介して前記レンズ繰り出し手段
を回転させ、前記係止手段が前記規制手段を係止しない
ときには、前記開閉手段を作動させるようになされてい
る。
【0008】また、好ましくは、本発明におけるレンズ
駆動機構を備えたカメラ用レンズシャッタは、前記モー
タの初期位置が、所定の角度範囲における両作動端間に
あり、前記係止手段は、前記モータが初期位置から一方
の作動端に向けて始動し、その復動時に他方の作動端に
向けて初期位置を通過した場合には前記規制手段を係止
し、前記モータが初期位置から他方の作動端に向けて始
動した場合には、前記規制手段を係止しないようになさ
れている。
駆動機構を備えたカメラ用レンズシャッタは、前記モー
タの初期位置が、所定の角度範囲における両作動端間に
あり、前記係止手段は、前記モータが初期位置から一方
の作動端に向けて始動し、その復動時に他方の作動端に
向けて初期位置を通過した場合には前記規制手段を係止
し、前記モータが初期位置から他方の作動端に向けて始
動した場合には、前記規制手段を係止しないようになさ
れている。
【0009】更に、好ましくは、本発明におけるレンズ
駆動機構を備えたカメラ用レンズシャッタは、前記送り
手段は、前記駆動手段によって作動される第1爪機構
と、前記第1爪機構に連動して作動される第2爪機構と
を備え、これら二つの爪機構がラチェット歯を交互に押
すことによって前記レンズ繰り出し手段を回転させるよ
うになされており、また前記レンズ繰り出し手段に設け
られたカム面は、斜面部と平面部とが交互に形成されて
おり、光軸方向に順次高さが異なるようになされてい
る。
駆動機構を備えたカメラ用レンズシャッタは、前記送り
手段は、前記駆動手段によって作動される第1爪機構
と、前記第1爪機構に連動して作動される第2爪機構と
を備え、これら二つの爪機構がラチェット歯を交互に押
すことによって前記レンズ繰り出し手段を回転させるよ
うになされており、また前記レンズ繰り出し手段に設け
られたカム面は、斜面部と平面部とが交互に形成されて
おり、光軸方向に順次高さが異なるようになされてい
る。
【0010】
【作用】カメラのレリーズボタンを押すと、測距装置と
露光量測定装置が働き、且つモータに通電が行われる。
このモータは、通電方向に応じて初期位置から所定の角
度範囲内を往復動できるタイプのモータであって、上記
通電により被写体距離に応じてその初期位置から一方の
作動端に向かって往復動を繰り返す。この往復動の角度
範囲は機械的に決定され、初期位置を越えた他端方向へ
の作動は、規制手段と係合する係止手段の位置によって
規制される。従って、この段階ではシャッタ羽根の開閉
は行われない。このモータの往復動は、第1爪機構とそ
れに連動する第2爪機構に伝達され、これらの爪機構に
よって交互にレンズ繰り出し手段を回転させる。測定距
離に応じてレンズ繰り出し手段を回転させた後、モータ
は一旦初期位置へ戻り、停止する。
露光量測定装置が働き、且つモータに通電が行われる。
このモータは、通電方向に応じて初期位置から所定の角
度範囲内を往復動できるタイプのモータであって、上記
通電により被写体距離に応じてその初期位置から一方の
作動端に向かって往復動を繰り返す。この往復動の角度
範囲は機械的に決定され、初期位置を越えた他端方向へ
の作動は、規制手段と係合する係止手段の位置によって
規制される。従って、この段階ではシャッタ羽根の開閉
は行われない。このモータの往復動は、第1爪機構とそ
れに連動する第2爪機構に伝達され、これらの爪機構に
よって交互にレンズ繰り出し手段を回転させる。測定距
離に応じてレンズ繰り出し手段を回転させた後、モータ
は一旦初期位置へ戻り、停止する。
【0011】その後、再びモータは始動するが、今度は
他方の作動端に向かって始動する。この時、駆動手段
は、前記のように係止手段によって規制されず、大きく
作動して開閉手段を操作し、シャッタ羽根を開かせる。
そして、所定時間後にモータが初期位置へ戻り、シャッ
タ羽根は閉鎖する。シャッタ羽根を開かせる過程で、第
2爪機構がレンズ繰り出し手段を僅かに回転させるが、
レンズ繰り出し手段に設けられたカム面は斜面部と平面
部とが交互に形成されており、その回転は平面部におい
て行われ、レンズ鏡筒を繰り出すことはない。シャッタ
羽根の開閉作動終了後、又はフイルムの巻き上げに連動
して、モータは再び一方の作動端に向けて往復動を繰り
返し、レンズ繰り出し手段を次回の撮影待機位置まで作
動させて停止する。
他方の作動端に向かって始動する。この時、駆動手段
は、前記のように係止手段によって規制されず、大きく
作動して開閉手段を操作し、シャッタ羽根を開かせる。
そして、所定時間後にモータが初期位置へ戻り、シャッ
タ羽根は閉鎖する。シャッタ羽根を開かせる過程で、第
2爪機構がレンズ繰り出し手段を僅かに回転させるが、
レンズ繰り出し手段に設けられたカム面は斜面部と平面
部とが交互に形成されており、その回転は平面部におい
て行われ、レンズ鏡筒を繰り出すことはない。シャッタ
羽根の開閉作動終了後、又はフイルムの巻き上げに連動
して、モータは再び一方の作動端に向けて往復動を繰り
返し、レンズ繰り出し手段を次回の撮影待機位置まで作
動させて停止する。
【0012】
【実施例】本発明の実施例を図1乃至図6を用いて説明
する。図1は、本実施例の平面図であって、作動の初期
状態を示すものであるが、同時に一連の作動の途中状態
をも示すものである。図2は、図1に示した各部材の重
なり関係を理解し易くするための断面説明図である。図
3は、レンズ繰り出し部材を一方の爪レバーで送った状
態を示す平面図であり、図4は、レンズ繰り出し部材を
他方の爪レバーで送った状態を示す平面図である。図5
は、シャッタ羽根を開いた状態を示す平面図であり、図
6は、レンズ繰り出し部材のカム面の形状を示す説明図
である。
する。図1は、本実施例の平面図であって、作動の初期
状態を示すものであるが、同時に一連の作動の途中状態
をも示すものである。図2は、図1に示した各部材の重
なり関係を理解し易くするための断面説明図である。図
3は、レンズ繰り出し部材を一方の爪レバーで送った状
態を示す平面図であり、図4は、レンズ繰り出し部材を
他方の爪レバーで送った状態を示す平面図である。図5
は、シャッタ羽根を開いた状態を示す平面図であり、図
6は、レンズ繰り出し部材のカム面の形状を示す説明図
である。
【0013】先ず、本実施例の構成を、主に図1,図2
を用いて説明する。シャッタ地板は合成樹脂で成形され
た表地板1と裏地板2で構成され、それらの間にシャッ
タ羽根3,4の羽根室が形成されている。両地板1,2
には光軸0を中心とした円形状の開口1a,2aが形成
されているが、開口1aの方の直径が小さく、この開口
1aが露光用開口となされている。表地板1には光軸0
を中心とした円筒部1bが形成されており、その外周部
にはレンズ繰り出し部材5が所定の摩擦力を付与されて
回転可能に嵌合されている。
を用いて説明する。シャッタ地板は合成樹脂で成形され
た表地板1と裏地板2で構成され、それらの間にシャッ
タ羽根3,4の羽根室が形成されている。両地板1,2
には光軸0を中心とした円形状の開口1a,2aが形成
されているが、開口1aの方の直径が小さく、この開口
1aが露光用開口となされている。表地板1には光軸0
を中心とした円筒部1bが形成されており、その外周部
にはレンズ繰り出し部材5が所定の摩擦力を付与されて
回転可能に嵌合されている。
【0014】このレンズ繰り出し部材5は周知の手段に
よって光軸方向への抜け止めがなされており、またその
外周部にはラチェット歯5aが形成されていると共に、
120度毎に三つのカム部5bが形成されている。カム
部5bは、それぞれが図6に示すように斜面部と平面部
とが交互に形成され、全体として光軸方向の高さが順次
変化するようになされており、各カム部の面には周知の
ように図示していない鏡筒に設けられた3本のピンPが
当接するようになされている。また、このレンズ繰り出
し部材5にはバネ等による回転方向への付勢力が働いて
おらず、120度の回転毎に該ピンPを初期位置へ戻し
得るようになされている。
よって光軸方向への抜け止めがなされており、またその
外周部にはラチェット歯5aが形成されていると共に、
120度毎に三つのカム部5bが形成されている。カム
部5bは、それぞれが図6に示すように斜面部と平面部
とが交互に形成され、全体として光軸方向の高さが順次
変化するようになされており、各カム部の面には周知の
ように図示していない鏡筒に設けられた3本のピンPが
当接するようになされている。また、このレンズ繰り出
し部材5にはバネ等による回転方向への付勢力が働いて
おらず、120度の回転毎に該ピンPを初期位置へ戻し
得るようになされている。
【0015】一方、シャッタ羽根3,4は、羽根室内へ
向けて表地板1に植設されている軸1c,1dに枢着さ
れている。開閉レバー6は、裏地板2の背面に植設され
た軸2bに枢着されており、そのピン6aをシャッタ羽
根3,4のスロット3a,4aに嵌合させている。この
開閉レバー6には図1においてバネ6bにより左旋習性
が付与されているが、裏地板2に設けられたストッパー
2cによって抑止されている。このような構成から分る
ように、開閉レバー6がバネ6bに抗して右旋される
と、シャッタ羽根3,4は開き、またバネ6bの復帰力
によって左旋すると、閉じるようになされている。
向けて表地板1に植設されている軸1c,1dに枢着さ
れている。開閉レバー6は、裏地板2の背面に植設され
た軸2bに枢着されており、そのピン6aをシャッタ羽
根3,4のスロット3a,4aに嵌合させている。この
開閉レバー6には図1においてバネ6bにより左旋習性
が付与されているが、裏地板2に設けられたストッパー
2cによって抑止されている。このような構成から分る
ように、開閉レバー6がバネ6bに抗して右旋される
と、シャッタ羽根3,4は開き、またバネ6bの復帰力
によって左旋すると、閉じるようになされている。
【0016】上記のようなレンズ繰り出し部材5や開閉
レバー6を作動させる駆動源として、通電方向に応じ所
定角度範囲内で往復動するモータ(アイリスモータ又は
ムービングマグネット型モータと称されている)が知ら
れている。本実施例においては、このようなモータ7が
裏地板2の背部に取り付けられている。このモータ7の
構成は周知であるため、その詳細な構成の図示説明は省
略するが、回転子7aは2極の永久磁石で構成され、固
定子にはコイルの非通電時に回転子7aの位置を規制す
ることのできる磁性体部材7bが設けられている。ま
た、この回転子7aには駆動部材7cが一体的に設けら
れており、その先端は図2に示すように裏地板2,表地
板1を貫通して表地板1の前面、即ちレンズ側に突き出
ている。
レバー6を作動させる駆動源として、通電方向に応じ所
定角度範囲内で往復動するモータ(アイリスモータ又は
ムービングマグネット型モータと称されている)が知ら
れている。本実施例においては、このようなモータ7が
裏地板2の背部に取り付けられている。このモータ7の
構成は周知であるため、その詳細な構成の図示説明は省
略するが、回転子7aは2極の永久磁石で構成され、固
定子にはコイルの非通電時に回転子7aの位置を規制す
ることのできる磁性体部材7bが設けられている。ま
た、この回転子7aには駆動部材7cが一体的に設けら
れており、その先端は図2に示すように裏地板2,表地
板1を貫通して表地板1の前面、即ちレンズ側に突き出
ている。
【0017】他方、表地板1に植設された軸1e,1f
には、第1作動レバー8,第2作動レバー9が枢着され
ており、第1作動レバー8のピン8aが第2作動レバー
9のスロット9aに嵌合している。両作動レバー8,9
の軸8b,9bにはそれぞれ爪レバー10,11が枢着
されており、そろぞれバネ10a,11aによって右旋
習性が付与されているが、図1においては作動レバー
8,9に植設されたストッパー8c,9cに抑止されて
いる。また、爪レバー10.11の先端はレンズ繰り出
し部材5のラチェット歯5aに噛合する。更に、第1作
動レバー8には二股部8dが形成され、上記した駆動部
材7cの先端を挟持している。そして、この作動レバー
8の左旋は表地板1に植設されたストッパー1gで規制
される。
には、第1作動レバー8,第2作動レバー9が枢着され
ており、第1作動レバー8のピン8aが第2作動レバー
9のスロット9aに嵌合している。両作動レバー8,9
の軸8b,9bにはそれぞれ爪レバー10,11が枢着
されており、そろぞれバネ10a,11aによって右旋
習性が付与されているが、図1においては作動レバー
8,9に植設されたストッパー8c,9cに抑止されて
いる。また、爪レバー10.11の先端はレンズ繰り出
し部材5のラチェット歯5aに噛合する。更に、第1作
動レバー8には二股部8dが形成され、上記した駆動部
材7cの先端を挟持している。そして、この作動レバー
8の左旋は表地板1に植設されたストッパー1gで規制
される。
【0018】更に、表地板1には、モータ7と略同軸的
に植設された軸1hに、規制部材12が回転可能に取り
付けられ、また軸1iには係止レバー13が枢着されて
いる。この規制部材12には駆動部材7cを貫通させる
円弧状の窓12aが形成され、且つ周面には大径面12
b,小径面12c,係合部12d,12eが形成され、
バネ12fによって左旋習性が付与されている。また、
係止レバー13には係止部13a,13bが形成され、
ピン13cを植設して、バネ13dによって右旋習性が
付与されている。
に植設された軸1hに、規制部材12が回転可能に取り
付けられ、また軸1iには係止レバー13が枢着されて
いる。この規制部材12には駆動部材7cを貫通させる
円弧状の窓12aが形成され、且つ周面には大径面12
b,小径面12c,係合部12d,12eが形成され、
バネ12fによって左旋習性が付与されている。また、
係止レバー13には係止部13a,13bが形成され、
ピン13cを植設して、バネ13dによって右旋習性が
付与されている。
【0019】次に、本実施例の作動を説明する。カメラ
を構え、シャッタボタンを押すと、その初期段階で電源
スイッチが閉じ、距離測定が行われる。この時、モータ
7の図示していないコイルには先ず正方向に電流が流
れ、回転子7aには図1の初期状態において右旋する。
それによって駆動部材7cは第1作動レバー8を左旋さ
せそれに連動して第2作動レバー9を右旋させる。その
ため、爪レバー10は、先端でラチェット歯5aを押
し、レンズ繰り出し部材5を右旋させるが、爪レバー1
1は、この時ラチェット歯5aに押され、バネ11aを
緊張させながら軸9bで左旋するため、レンズの繰り出
し操作とは無関係となる。
を構え、シャッタボタンを押すと、その初期段階で電源
スイッチが閉じ、距離測定が行われる。この時、モータ
7の図示していないコイルには先ず正方向に電流が流
れ、回転子7aには図1の初期状態において右旋する。
それによって駆動部材7cは第1作動レバー8を左旋さ
せそれに連動して第2作動レバー9を右旋させる。その
ため、爪レバー10は、先端でラチェット歯5aを押
し、レンズ繰り出し部材5を右旋させるが、爪レバー1
1は、この時ラチェット歯5aに押され、バネ11aを
緊張させながら軸9bで左旋するため、レンズの繰り出
し操作とは無関係となる。
【0020】この時、駆動部材7cは、他方において、
窓12aを押すことによって、規制部材12を、バネ1
2fに抗して右旋させる。そして、係止レバー13は、
その係止部13bが係合部12eに押されることによっ
て左旋するが、直ぐにバネ13dによって大径部12b
に係接する。このような駆動部材7cの右旋は、第1作
動レバー8の左旋がストッパー1gに当接することによ
って停止され、図3の状態となる。
窓12aを押すことによって、規制部材12を、バネ1
2fに抗して右旋させる。そして、係止レバー13は、
その係止部13bが係合部12eに押されることによっ
て左旋するが、直ぐにバネ13dによって大径部12b
に係接する。このような駆動部材7cの右旋は、第1作
動レバー8の左旋がストッパー1gに当接することによ
って停止され、図3の状態となる。
【0021】図3の状態において、一旦、モータ7のコ
イルに対する通電を断ち、直ちに逆方向への電流を流す
と、回転子7aは左旋を開始する。それによって、第1
作動レバー8は右旋し、第2作動レバー9は左旋する。
従って、今度は、爪レバー11がその先端でラチェット
歯5aを押し、レンズ繰り出し部材5を右旋させること
になり、爪レバー10はバネ10aに抗して軸8bで左
旋するだけとなる。
イルに対する通電を断ち、直ちに逆方向への電流を流す
と、回転子7aは左旋を開始する。それによって、第1
作動レバー8は右旋し、第2作動レバー9は左旋する。
従って、今度は、爪レバー11がその先端でラチェット
歯5aを押し、レンズ繰り出し部材5を右旋させること
になり、爪レバー10はバネ10aに抗して軸8bで左
旋するだけとなる。
【0022】このような作動の過程において、他方で
は、駆動部材7cの左旋に追従して規制部材12も左旋
するが、その係合部12eが係止レバー13の係止部1
3bに係止されることによって、一旦、停止させられ
る。その後、第1作動レバー8は尚も右旋し、係止レバ
ー13のピン13cを押し、係止レバー13をバネ13
dに抗して左旋させる。そのため、係止部13bによる
係止が解かれ、規制部材12は再び左旋を行うが、その
時、既に係止レバー13の係止部13aが、係合部12
dの作動軌跡内に入っているので、その係止部13aに
係止されて停止する。その状態が図4に示されている
が、この状態では駆動部材7cがその作動角度範囲の他
端に向けて初期位置を通過した位置となっており、上記
の係止部13aが規制部材12の大径部12bに接する
ことによって、それ以上の左旋を阻止されている。
は、駆動部材7cの左旋に追従して規制部材12も左旋
するが、その係合部12eが係止レバー13の係止部1
3bに係止されることによって、一旦、停止させられ
る。その後、第1作動レバー8は尚も右旋し、係止レバ
ー13のピン13cを押し、係止レバー13をバネ13
dに抗して左旋させる。そのため、係止部13bによる
係止が解かれ、規制部材12は再び左旋を行うが、その
時、既に係止レバー13の係止部13aが、係合部12
dの作動軌跡内に入っているので、その係止部13aに
係止されて停止する。その状態が図4に示されている
が、この状態では駆動部材7cがその作動角度範囲の他
端に向けて初期位置を通過した位置となっており、上記
の係止部13aが規制部材12の大径部12bに接する
ことによって、それ以上の左旋を阻止されている。
【0023】以後、このようにして、モータ7のコイル
に、正方向及び逆方向の電流を交互に流すことによっ
て、図3の位置と図4の位置との間における作動を繰り
返し、レンズ繰り出し部材5に右旋を続けさせる。この
右旋によって、レンズ繰り出し部材5のカム部5bが、
図示していないレンズ鏡筒を繰り出すことになる。勿
論、被写体距離との関係でレンズ鏡筒の繰り出しが行わ
れないことがあることは言うまでもない。
に、正方向及び逆方向の電流を交互に流すことによっ
て、図3の位置と図4の位置との間における作動を繰り
返し、レンズ繰り出し部材5に右旋を続けさせる。この
右旋によって、レンズ繰り出し部材5のカム部5bが、
図示していないレンズ鏡筒を繰り出すことになる。勿
論、被写体距離との関係でレンズ鏡筒の繰り出しが行わ
れないことがあることは言うまでもない。
【0024】図6には、そのレンズ鏡筒から光軸方向に
突き出ているピンPと、カム部5bの接触状態が示され
ている。既に説明したように、カム部5bは120度の
範囲で三つ設けられているため、ピンPも3本設けら
れ、それぞれのピンPがそれぞれのカム部5bに接触し
ていることになるが、この図ではそれらの一組が展開状
態で示されている。そして、上記のように、レンズ繰り
出し部材5が右旋すると、本来であればピンPに対して
カム部5bが図の左方へ移動することになる筈だが、分
り易くするために、相対的にピンPの方が右方向へ移動
するかのようにして示してある。図においてピンPを実
線で示した位置が初期位置、即ち図1に対応した位置で
あり、図3に対応した位置が斜面部の途中であるa位置
であり、図4に対応した位置が斜面部を上りきったb位
置である。
突き出ているピンPと、カム部5bの接触状態が示され
ている。既に説明したように、カム部5bは120度の
範囲で三つ設けられているため、ピンPも3本設けら
れ、それぞれのピンPがそれぞれのカム部5bに接触し
ていることになるが、この図ではそれらの一組が展開状
態で示されている。そして、上記のように、レンズ繰り
出し部材5が右旋すると、本来であればピンPに対して
カム部5bが図の左方へ移動することになる筈だが、分
り易くするために、相対的にピンPの方が右方向へ移動
するかのようにして示してある。図においてピンPを実
線で示した位置が初期位置、即ち図1に対応した位置で
あり、図3に対応した位置が斜面部の途中であるa位置
であり、図4に対応した位置が斜面部を上りきったb位
置である。
【0025】このようにして、レンズ鏡筒が距離測定に
対応した繰り出し位置に達すると、モータ7のコイルに
対するレンズ繰り出し用の正逆通電が断たれる。そし
て、回転子7aは永久磁石であるから、そのN極と磁性
体部材7bとの吸引作用によって磁性体部材7bに吸引
され、常に図1の位置に戻る。この時、図6において、
ピンPはカム部5bにおける斜面部を上りきって僅かに
進んだ平面部位置、例えばc位置にある。そして、この
状態から次の露光作動が行われることになる。
対応した繰り出し位置に達すると、モータ7のコイルに
対するレンズ繰り出し用の正逆通電が断たれる。そし
て、回転子7aは永久磁石であるから、そのN極と磁性
体部材7bとの吸引作用によって磁性体部材7bに吸引
され、常に図1の位置に戻る。この時、図6において、
ピンPはカム部5bにおける斜面部を上りきって僅かに
進んだ平面部位置、例えばc位置にある。そして、この
状態から次の露光作動が行われることになる。
【0026】シャッタ羽根3,4を開閉作動させるため
には、この状態においてモータ7のコイルに逆方向への
通電を行い、回転子7aを左旋させる。そのため第1作
動レバー8は駆動部材7cによって右旋され、ピン13
cを押し、係止レバー13をバネ13dに抗して左旋さ
せる。この時、係止部13aが規制部材12の小径部1
2cと対向しているので、係止レバー13は、レンズ繰
り出し時に比べて大きく左旋し得る状態にある。従っ
て、レンズ繰り出し時に比べて、第1作動レバー8は大
きく右旋し、駆動部材7cは大きく左旋することとな
る。
には、この状態においてモータ7のコイルに逆方向への
通電を行い、回転子7aを左旋させる。そのため第1作
動レバー8は駆動部材7cによって右旋され、ピン13
cを押し、係止レバー13をバネ13dに抗して左旋さ
せる。この時、係止部13aが規制部材12の小径部1
2cと対向しているので、係止レバー13は、レンズ繰
り出し時に比べて大きく左旋し得る状態にある。従っ
て、レンズ繰り出し時に比べて、第1作動レバー8は大
きく右旋し、駆動部材7cは大きく左旋することとな
る。
【0027】駆動部材7cは、この大きな左旋によって
開閉レバー6を右旋させる。そのため、シャッタ羽根
3,4は開き、図5に示す状態となる。このように、図
1から図5の状態に至る過程において、第1作動レバー
8の右旋によって第2作動レバー9が左旋し、爪レバー
11を介してレンズ繰り出し部材5を右旋させることに
なる。しかし、この右旋はラチェット歯5aの一歯分で
あるため、図6においてピンPがc位置からd位置へ移
行するだけである。従って、ピンPは同一平面上にある
から、レンズ鏡筒の繰り出し量には影響を与えない。
開閉レバー6を右旋させる。そのため、シャッタ羽根
3,4は開き、図5に示す状態となる。このように、図
1から図5の状態に至る過程において、第1作動レバー
8の右旋によって第2作動レバー9が左旋し、爪レバー
11を介してレンズ繰り出し部材5を右旋させることに
なる。しかし、この右旋はラチェット歯5aの一歯分で
あるため、図6においてピンPがc位置からd位置へ移
行するだけである。従って、ピンPは同一平面上にある
から、レンズ鏡筒の繰り出し量には影響を与えない。
【0028】所定時間後に、モータ7のコイルに正方向
への通電が行われると、回転子7aと駆動部材7cが右
旋する。そのため、開閉レバー6はバネ6bの付勢力に
よって追従し、シャッタ羽根3,4を閉じるとともに、
ストッパー2cによってその動きが停止される。このシ
ャッタ羽根3,4の閉じ過程において、第1作動レバー
8が左旋するので、爪レバー10によってレンズ繰り出
し部材5を左旋させることになるが、ピンPが未だカム
部5bの平面部にあるうちに露光が終了してしまうので
問題はない。そして、駆動部材7cが図1の位置に達し
たとき、モータ7のコイルへの通電を断つ。その時、停
止位置に多少のずれがあったとしても、前記したように
回転子7aと磁性体部材7bとの吸引力により、所定の
位置に停止する。その後、フイルムの巻き上げ操作等に
連動し、再度モータ7のコイルに通電が行われ、駆動部
材7cが図3と図4の位置を往復することによって、レ
ンズ繰り出し部材5を右旋させ、ピンPを次のカム部5
bの初期位置に、待機させることになる。
への通電が行われると、回転子7aと駆動部材7cが右
旋する。そのため、開閉レバー6はバネ6bの付勢力に
よって追従し、シャッタ羽根3,4を閉じるとともに、
ストッパー2cによってその動きが停止される。このシ
ャッタ羽根3,4の閉じ過程において、第1作動レバー
8が左旋するので、爪レバー10によってレンズ繰り出
し部材5を左旋させることになるが、ピンPが未だカム
部5bの平面部にあるうちに露光が終了してしまうので
問題はない。そして、駆動部材7cが図1の位置に達し
たとき、モータ7のコイルへの通電を断つ。その時、停
止位置に多少のずれがあったとしても、前記したように
回転子7aと磁性体部材7bとの吸引力により、所定の
位置に停止する。その後、フイルムの巻き上げ操作等に
連動し、再度モータ7のコイルに通電が行われ、駆動部
材7cが図3と図4の位置を往復することによって、レ
ンズ繰り出し部材5を右旋させ、ピンPを次のカム部5
bの初期位置に、待機させることになる。
【0029】尚、上記の実施例においては、駆動部材7
cが回転子7aと完全に一体化されているが、特にこの
ような構成にする必要はなく、回転子7aと一体的な動
きをする部材であれば、どのような形式であっても構わ
ない。また、係止レバー13のピン13cには第1作動
レバー8が係合するようになされているが、駆動部材7
cを変形させ、その駆動部材が直接係合するようにして
も構わない。更に、ラチェット機構は、第1作動レバー
8と爪レバー10からなる第1爪機構と、第2作動レバ
ー9と爪レバー11からなる第2爪機構で構成されてい
るが、第1爪機構のみで構成することを妨げるものでは
ない。但し、その場合には、駆動部材7cの往復動でラ
チェット歯5aを1歯分送ることになる。また、ラチェ
ット歯5aは、レンズ繰り出し部材5に設けることな
く、レンズ繰り出し部材5と螺合する歯車を介在させ、
その歯車に設けるようにしても構わない。
cが回転子7aと完全に一体化されているが、特にこの
ような構成にする必要はなく、回転子7aと一体的な動
きをする部材であれば、どのような形式であっても構わ
ない。また、係止レバー13のピン13cには第1作動
レバー8が係合するようになされているが、駆動部材7
cを変形させ、その駆動部材が直接係合するようにして
も構わない。更に、ラチェット機構は、第1作動レバー
8と爪レバー10からなる第1爪機構と、第2作動レバ
ー9と爪レバー11からなる第2爪機構で構成されてい
るが、第1爪機構のみで構成することを妨げるものでは
ない。但し、その場合には、駆動部材7cの往復動でラ
チェット歯5aを1歯分送ることになる。また、ラチェ
ット歯5aは、レンズ繰り出し部材5に設けることな
く、レンズ繰り出し部材5と螺合する歯車を介在させ、
その歯車に設けるようにしても構わない。
【0030】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、レンズ
繰り出し部材に、初期位置への復帰用バネを設ける必要
がないので、モータへの負荷を低減することができ、モ
ータの設計上及びコスト上有利となる。しかも、レンズ
繰り出し作動中には駆動部材の作動角を積極的に規制す
る構成としているので、誤ってシャッタ羽根の開閉作動
を行わないように調整する必要がなく、且つその作動角
を大きめにすることも可能である。
繰り出し部材に、初期位置への復帰用バネを設ける必要
がないので、モータへの負荷を低減することができ、モ
ータの設計上及びコスト上有利となる。しかも、レンズ
繰り出し作動中には駆動部材の作動角を積極的に規制す
る構成としているので、誤ってシャッタ羽根の開閉作動
を行わないように調整する必要がなく、且つその作動角
を大きめにすることも可能である。
【図1】本発明の実施例の初期状態及び作動の途中の状
態を示す平面図である。
態を示す平面図である。
【図2】図1に示した各部材の重なり関係を分り易くす
るための断面説明図である。
るための断面説明図である。
【図3】レンズ繰り出し部材を一方の爪レバーで送った
状態を示す平面図である。
状態を示す平面図である。
【図4】レンズ繰り出し部材を他方の爪レバーで送った
状態を示す平面図である。
状態を示す平面図である。
【図5】シャッタ羽根を開いた状態を示す平面図であ
る。
る。
【図6】レンズ繰り出し部材のカム面の形状を示す説明
図である。
図である。
0 光軸 1 表地板 2 裏地板 3,4 シャッタ羽根 5 レンズ繰り出し部材 5a ラチェット歯 5b カム部 6 開閉レバー 6b,10a,11a,12f,13d バネ 7 モータ 7a 回転子 7b 磁性体部材 7c 駆動部材 8 第1作動部材 8d 二股部 9 第2作動レバー 10,11 爪レバー 12 規制部材 12a 窓 12b 大径部 12c 小径部 12d,12e 係合部 13 係止レバー 13a,13b 係止部
Claims (3)
- 【請求項1】 通電方向に応じ初期位置から始動し所定
の角度範囲で往復動を行うモータと、前記モータに連動
して往復動する駆動手段と、円形状に形成されたカム面
を有し光軸中心に回転することによってレンズ鏡筒を光
軸方向へ移動させるレンズ繰り出し手段と、前記駆動手
段によってシャッタ羽根を開閉する開閉手段と、前記駆
動手段と連動して往復動され前記レンズ繰り出し手段を
間欠的に一方向へ回転させるラチェット機構からなる送
り手段と、前記送り手段の一方向への運動によってその
付勢力に抗して動かされる規制手段と、前記規制手段が
その付勢力により原位置へ復帰するのを途中位置で係止
し得る係止手段と、を備え、前記駆動手段は、前記係止
手段が前記規制手段を係止するときには、前記往復動に
より前記送り手段を介して前記レンズ繰り出し手段を回
転させ、前記係止手段が前記規制手段を係止しないとき
には、前記開閉手段を作動させシャッタ羽根を開閉させ
るようにしたことを特徴とするレンズ駆動機構を備えた
カメラ用レンズシャッタ。 - 【請求項2】 前記モータの初期位置は、所定の角度範
囲における両作動端間にあり、前記係止手段は、前記モ
ータが初期位置から一方の作動端に向けて始動し、その
復動時に他方の作動端に向けて初期位置を通過した場合
には前記規制手段を係止し、前記モータが初期位置から
他方の作動端に向けて始動した場合には、前記規制手段
を係止しないようにしたことを特徴とする請求項1に記
載のレンズ駆動機構を備えたカメラ用レンズシャッタ。 - 【請求項3】 前記送り手段は、前記駆動手段によって
作動される第1爪機構と、前記第1爪機構に連動して作
動される第2爪機構とを備え、これらの二つの爪機構が
ラチェット歯を交互に押すことによって前記レンズ繰り
出し手段を回転させるようになされており、また前記レ
ンズ繰り出し手段に設けられたカム面は、斜面部と平面
部とが交互に形成されており、光軸方向に対し順次高さ
が異なるようになされていることを特徴とする請求項1
又は2に記載のレンズ駆動機構を備えたカメラ用レンズ
シャッタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23317494A JP3448366B2 (ja) | 1994-09-28 | 1994-09-28 | レンズ駆動機構を備えたカメラ用レンズシャッタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23317494A JP3448366B2 (ja) | 1994-09-28 | 1994-09-28 | レンズ駆動機構を備えたカメラ用レンズシャッタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0895117A true JPH0895117A (ja) | 1996-04-12 |
JP3448366B2 JP3448366B2 (ja) | 2003-09-22 |
Family
ID=16950895
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23317494A Expired - Fee Related JP3448366B2 (ja) | 1994-09-28 | 1994-09-28 | レンズ駆動機構を備えたカメラ用レンズシャッタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3448366B2 (ja) |
-
1994
- 1994-09-28 JP JP23317494A patent/JP3448366B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3448366B2 (ja) | 2003-09-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5258797A (en) | Camera shutter device incorporated with lens shifting mechanism | |
JP5366983B2 (ja) | カメラ用シャッタ | |
JP3448366B2 (ja) | レンズ駆動機構を備えたカメラ用レンズシャッタ | |
JPS62200337A (ja) | カメラにおける電磁駆動シヤツタ | |
JP2696527B2 (ja) | カメラ用モータ駆動シャッタの駆動方法 | |
JP2584886Y2 (ja) | カメラ用レンズシャッタ装置 | |
JP2980395B2 (ja) | カメラ用シャッタの羽根開閉機構 | |
JP3052026B2 (ja) | モータ駆動シャッタ | |
JP2821910B2 (ja) | 電気シヤッタ | |
JP6666799B2 (ja) | 羽根駆動装置及び光学機器 | |
JPH052899Y2 (ja) | ||
JP3030671B2 (ja) | モータ駆動シャッタ | |
JP3561339B2 (ja) | 開口規制機構を備えたカメラ用シャッタ | |
JPS6217737B2 (ja) | ||
JPS6213063Y2 (ja) | ||
JP2584885Y2 (ja) | カメラ用シャッタ装置におけるバルブ機構 | |
JP2512964Y2 (ja) | レンズ駆動機構付シャッタ―装置 | |
JP2584887Y2 (ja) | カメラ用シャッタ装置 | |
JP2549131Y2 (ja) | カメラ用シャッター装置 | |
JP2607399Y2 (ja) | カメラ用レンズシャッタの開口規制機構 | |
JPH0882735A (ja) | レンズ駆動装置 | |
JP2544228B2 (ja) | レンズ駆動機構付シャッタ―装置 | |
JPH0710338Y2 (ja) | レンズ駆動機能付シャッター装置 | |
JP2505405Y2 (ja) | レンズ駆動機構 | |
JPS6226742Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |