JPH0892162A - ジフルオロ酢酸フルオリドおよびジフルオロ酢酸エステルの製造方法 - Google Patents

ジフルオロ酢酸フルオリドおよびジフルオロ酢酸エステルの製造方法

Info

Publication number
JPH0892162A
JPH0892162A JP7164187A JP16418795A JPH0892162A JP H0892162 A JPH0892162 A JP H0892162A JP 7164187 A JP7164187 A JP 7164187A JP 16418795 A JP16418795 A JP 16418795A JP H0892162 A JPH0892162 A JP H0892162A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
difluoroacetic acid
reaction
acid ester
general formula
represented
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7164187A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3632243B2 (ja
Inventor
Kazuya Oharu
一也 大春
Seisaku Kumai
清作 熊井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP16418795A priority Critical patent/JP3632243B2/ja
Priority to DE69506493T priority patent/DE69506493T2/de
Priority to EP95111701A priority patent/EP0694523B1/en
Priority to ES95111701T priority patent/ES2126187T3/es
Priority to US08/506,730 priority patent/US5710317A/en
Priority to CA002154847A priority patent/CA2154847A1/en
Publication of JPH0892162A publication Critical patent/JPH0892162A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3632243B2 publication Critical patent/JP3632243B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C51/00Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides
    • C07C51/58Preparation of carboxylic acid halides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C41/00Preparation of ethers; Preparation of compounds having groups, groups or groups
    • C07C41/01Preparation of ethers
    • C07C41/05Preparation of ethers by addition of compounds to unsaturated compounds
    • C07C41/06Preparation of ethers by addition of compounds to unsaturated compounds by addition of organic compounds only
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C67/00Preparation of carboxylic acid esters
    • C07C67/14Preparation of carboxylic acid esters from carboxylic acid halides

Abstract

(57)【要約】 【目的】入手容易な原料から、工業的に有利かつ効率的
な方法で、ジフルオロ酢酸フルオリド、およびジフルオ
ロ酢酸エステルを合成する。 【構成】1−アルコキシ−1,1,2,2−テトラフル
オロエタンを、金属酸化物触媒の存在下に気相反応せし
めてジフルオロ酢酸フルオリドとせしめ、さらにアルコ
ール類とを反応させてジフルオロ酢酸エステルとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】ジフルオロ酢酸フルオリド、およ
びジフルオロ酢酸エステルは各種の触媒、医農薬の中間
体および機能性材料の中間体等に用いられる有用な化合
物である。本発明は、ジフルオロ酢酸フルオリドおよび
ジフルオロ酢酸エステルの製造方法および、原料1−ア
ルコキシ−1,1,2,2−テトラフルオロエタンの製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ジフルオロ酢酸フルオリドの製造方法と
しては、(1)ジフルオロ酢酸を五塩化リンや塩化チオ
ニル等と反応させた後、フッ化カリウム等のフッ化金属
と反応させる方法、(2)1−アルコキシ−1,1,
2,2−テトラフルオロエタンを三酸化硫黄およびフル
オロ硫酸の存在下で分解させる方法(J.Fluorine Chem.,
3,63(1973)) 、(3)1−アルコキシ−1,1,2,2
−テトラフルオロエタンをハロゲン化アンチモン、ハロ
ゲン化チタン等の触媒の存在下で反応させる方法(USP43
57282)が知られている。
【0003】ジフルオロ酢酸エステルの製造方法として
は、(4)ジフルオロ酢酸とアルコールを酸触媒の存在
下にエステル化する方法、(5)1−アルコキシ−1,
1,2,2−テトラフルオロエタンと硫酸とシリカとを
反応させる方法(J.Am.Chem.Soc.,72,1860(1950))が知ら
れている。
【0004】1−アルコキシ−1,1,2,2−テトラ
フルオロエタンの製造方法としては、(6)テトラフル
オロエチレンとエタノールとを水酸化カリウムの存在下
に反応させる方法(J.Am.Chem.Soc.,72,1860(1950))が知
られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】(1)および(4)の
方法においては、原料のジフルオロ酢酸が入手しにくい
問題がある。ジフルオロ酢酸の製造方法としては、
(7)クロロトリフルオロエチレンを出発物質として、
これをアルキルアミン類と反応させ、加水分解しクロロ
フルオロ酢酸アミドを得て、さらにフッ素化しジフルオ
ロ酢酸アミドに変換した後に加水分解する方法(Collec
t.Czech.Chem.Comm.,42(8),2537(1977)、CS180697号)
、(8)テトラフルオロエチレンにアンモニアを付加
し2,4,6−ジフルオロメチル−1,3,5−トリア
ジンとした後、加水分解する方法(USP2442995 、J.0rg.
Chem.,14,751(1949)) 等が報告されている。
【0006】しかし、(7)の方法では、クロロフルオ
ロ酢酸アミドのフッ素化反応が長時間かつ高温の反応で
あり、またフッ素化後の後処理が煩雑であり、かつ、収
率も低い問題がある。また、(8)の方法では、テトラ
フルオロエチレンとアンモニアの付加が34kgG/c
2 もの高圧反応であるため、工業的な実施は不可能で
ある。
【0007】また、(7)、(8)のいずれの方法にお
いても加水分解工程を必要とする。硫酸を用いた加水分
解工程を採用した際には、大量の硫酸廃液を生ずる問題
がある。またアルカリ金属水酸化物の水溶液を用いた加
水分解工程を採用した際には、ジフルオロ酢酸と無機塩
を含んだ水との混合物が得られ、ジフルオロ酢酸は水よ
り高沸であるため、無機塩の中より蒸留しなければなら
ず、回収率が低い問題がある。
【0008】また、(2)の方法は、反応副生成物であ
るアルキルフルオロサルフェートの毒性が高いため、そ
の処理が問題となる。(3)の方法は、反応転化率が低
く、触媒が取り扱いにくい問題がある。(5)の方法
は、反応の制御が困難であるうえに、反応器が腐食する
問題がある。(6)の方法は、テトラフルオロエチレン
を反応初期に一括導入するため、反応初期の圧力が20
kgG/cm2 もの高圧となることから、危険を伴う反
応であるという欠点がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の従
来法が有する欠点を克服するために鋭意検討を重ねた。
その結果、1−アルコキシ−1,1,2,2−テトラフ
ルオロエタン、ジフルオロ酢酸フルオリド、およびジフ
ルオロ酢酸エステルを高収率かつ工業的に製造する方法
を見いだした。
【0010】すなわち、本発明は、一般式HCF2 CF
2 OR1 (ただし、R1 は炭素数1〜4のアルキル基を
示す。)で表される1−アルコキシ−1,1,2,2−
テトラフルオロエタンを、金属酸化物触媒の存在下に気
相反応せしめることを特徴とするジフルオロ酢酸フルオ
リドの製造方法を提供する。
【0011】また、ジフルオロ酢酸フルオリドを一般式
2 OH(ただし、R2 は炭素数1〜4のアルキル基を
示す。)で表されるアルコール類と反応せしめることを
特徴とする一般式HCF2 COOR2 で表されるジフル
オロ酢酸エステルの製造方法を提供する。
【0012】また、一般式R1 OHで表されるアルコー
ル化合物とテトラフルオロエチレンとを塩基の存在下に
反応せしめて一般式HCF2 CF2 OR1 で表される
1,1,2,2−テトラフルオロエタンをせしめる反応
において、テトラフルオロエチレンを3kgG/cm2
以下で導入しながら反応させることを特徴とする1−ア
ルコキシ−1,1,2,2−テトラフルオロエタンの製
造方法を提供する。
【0013】本発明の原料である一般式HCF2 CF2
OR1 (ただし、R1 は炭素数1〜4のアルキル基を示
す。)で表される1−アルコキシ−1,1,2,2−テ
トラフルオロエタンは、公知の化合物(J.Am.Chem.Soc.,
73,1329(1951))であり、対応するアルコール化合物(R
1 OH)とテトラフルオロエチレンとを塩基の存在下に
反応させる方法で合成できる。
【0014】本発明においては、テトラフルオロエチレ
ンを3kgG/cm2 以下、特には0〜3kgG/cm
2 で反応系に導入しながら反応させる方法を採用するの
が好ましい。テトラフルオロエチレンを低圧力で導入す
る方法は、安全に反応が実施できる利点があるだけでな
く、従来の方法よりも収率も高くなる利点がある。
【0015】該反応における塩基としては、アルカリ金
属水酸化物が好ましく、特に水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム等が好ましい。さらに該塩基としては、水で希
釈したものを用いてもよく、安価な工業用の85%品等
を用いることもできる。
【0016】この方法で合成した1−アルコキシ−1,
1,2,2−テトラフルオロエタンは、従来の方法で合
成したものよりも、高収率で得られ、副生成物も少ない
ことから反応生成物を水洗するだけの精製方法で高純度
のものにできる。得られる1−アルコキシ−1,1,
2,2−テトラフルオロエタンの具体例としては、以下
のものが挙げられるが、これらに限定されない。
【0017】1−メトキシ−1,1,2,2−テトラフ
ルオロエタン、1−エトキシ−1,1,2,2−テトラ
フルオロエタン、1−(n−プロポキシ)−1,1,
2,2−テトラフルオロエタン、1−イソプロポキシ−
1,1,2,2−テトラフルオロエタン、1−(n−ブ
トキシ)−1,1,2,2−テトラフルオロエタン。
【0018】本発明においては上記の1−アルコキシ−
1,1,2,2−テトラフルオロエタンを、金属酸化物
触媒の存在下に気相反応せしめる。この反応は、以下の
式で表現できる。
【0019】
【化1】 HCF2 CF2 OR1 → HCF2 COF+R1
【0020】金属酸化物触媒としては、上記の反応を効
率的に進ませる金属酸化物であれば、特に限定されな
い。該金属酸化物における金属成分としては、アルミニ
ウム、ジルコニウム、およびチタンが好ましい。金属酸
化物触媒は、アルミナ(Al23 )、ジルコニア(Z
rO2 )、およびチタニア(TiO2 )からなる群より
選ばれる少なくとも1種の金属酸化物触媒が好ましく、
特にアルミナが反応性および触媒寿命の点で好ましい。
【0021】また、本発明の金属酸化物触媒は、金属成
分と酸素以外の他の原子を含んでいてもよく、他の原子
としては、フッ素原子、塩素原子等が好ましい。たとえ
ば、部分フッ素化アルミナ、部分塩素化アルミナ、部分
フッ素化塩素化アルミナ、部分フッ素化ジルコニア、部
分フッ素化チタニア等であってもよい。金属酸化物触媒
中の塩素原子やフッ素原子の割合は、特に限定されな
い。
【0022】金属酸化物触媒は、通常は粒子の形態で用
いられる。粒子径は、特に限定されず、通常は、20μ
m〜5mm程度である。また、金属酸化物触媒が塩素原
子やフッ素原子を含む場合、金属酸化物触媒の表面のみ
に塩素原子やフッ素原子が存在していてもよい。
【0023】金属酸化物触媒は、本発明の反応に先立っ
て、活性化処理を施すのが好ましい。活性化処理として
は、通常の手法が適用され、特に限定されない。好まし
い活性化処理としては、250℃〜300℃程度の窒素
気流中で充分に脱水し、ジクロロジフルオロメタン(以
下、R12と記す)、クロロジフルオロメタン、または
フッ化水素等で活性化させるのが好ましい。該活性化処
理によって、金属酸化物触媒の表面または全体に、金属
成分および酸素以外の原子を含む金属酸化物触媒が生成
する考えられる。
【0024】HCF2 CF2 OR1 と金属酸化物触媒と
の反応は気相反応で実施する。さらに該反応において
は、不活性ガスを存在させてもよい。該不活性ガスとし
ては、窒素または希ガス類が挙げられ、扱いやすさおよ
び入手しやすさ等の点から、窒素またはヘリウムが好ま
しい。不活性ガスを存在させる場合の量は、特に限定さ
れないが、多すぎる場合には回収率が下がる恐れがある
ため、通常の場合、原料の1−アルコキシ−1,1,
2,2−テトラフルオロエタンの気化物との合量中に不
活性ガス50体積%程度以下となるように存在させるの
が好ましい。
【0025】HCF2 CF2 OR1 と金属酸化物触媒の
反応を実施する反応器としては、固定床タイプまたは流
動床タイプが好ましく、該反応器は、反応物の種類や量
等に応じて適宜変更できる。
【0026】HCF2 CF2 OR1 と金属酸化物触媒の
反応温度は、触媒の種類および原料によって異なる。通
常100〜300℃程度が適当であり、特に150〜2
50℃が好ましい。この反応は吸熱反応であり、反応温
度が低いと転化率が低くなる傾向がある。反応時間は通
常0.1〜300秒であり、特に2〜60秒が好まし
い。反応時間が短すぎる場合にも、転化率が低くなる恐
れがあり、一方、長すぎると副生成物の生成が多くなる
恐れがある。反応圧力は、特に限定されず、常圧、減
圧、または加圧のいずれであってもよい。通常の場合は
0.5〜5気圧程度が好ましい。
【0027】本発明のHCF2 CF2 OR1 と金属酸化
物触媒の反応においては、通常、目的とするジフルオロ
酢酸フルオリドの他に、副生成物として、フッ化アルキ
ル、さらにその分解物であるオレフィンやフッ化水素が
生成する。また、ジフルオロ酢酸アルキルエステルやジ
フルオロ酢酸が生成する場合もある。したがって、反応
で得られた粗生成物は、通常の場合、精製処理するのが
好ましい。
【0028】ジフルオロ酢酸フルオリドの精製処理の方
法としては、特に限定されない。たとえば、反応粗生成
物を、第3アミンまたはフッ化ナトリウムペレット等と
接触させ、フッ化水素を除いた後、蒸留することにより
ジフルオロ酢酸フルオリドを容易に精製できる。なおジ
フルオロ酢酸フルオリドを次の工程の原料として用いる
場合には、該精製処理は必ずしも実施しなくてよい。
【0029】本発明のHCF2 CF2 OR1 と金属酸化
物触媒との反応は、きわめて高い反応率であり、反応成
績の再現性にも優れる。また、気相流通連続系での反応
であるため、効率的であり、生産性の点でも優れた反応
である。
【0030】ジフルオロ酢酸フルオリドは、末端の−C
OF基と反応する他の化合物と反応させて他の有用な化
合物へ導くことができる。たとえば、ジフルオロ酢酸フ
ルオリドは、一般式R2 OHで表されるアルコール類と
反応させて一般式HCF2 COOR2 (ただし、R2
炭素数1から4のアルキル基を示す。)で表されるジフ
ルオロ酢酸エステルとせしめことができる。該反応は下
式で表現できる。
【0031】
【化2】HCF2 COF+R2 OH → HCF2 CO
OR2 +HF
【0032】一般式R2 OHで表されるアルコール類の
具体例としては、メタノール、エタノール、1−プロパ
ノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタ
ノール等が挙げられるが、これらに限定されない。
【0033】HCF2 COFとR2 OHとの反応は、気
相反応であっても液相反応であっても実施できる。通常
は液相反応で実施するのが好ましい。液相反応で実施す
る場合の反応装置としては、バッチ式の反応装置、また
は吸収塔式の反応装置が好ましい。反応温度は0〜50
℃が好ましく、反応圧力は−1〜3kgG/cm2 程度
が好ましく、通常は常圧で行うのが好ましい。
【0034】HCF2 COFとR2 OHとの反応は、反
応溶媒の存在下であっても不存在下であっても実施で
き、不存在下に実施するのが好ましい。反応溶媒を存在
させる場合には、非プロトン性の溶媒が好ましい。
【0035】また、副生するフッ化水素、または、前段
階のHCF2 CF2 OR1 と金属酸化物触媒との反応か
ら持ち込まれるフッ化水素を除去するために、反応系に
第3アミン等を存在させてもよい。
【0036】第3アミンとしては、R345 N(R
3 、R4 、R5 は、同一であっても異なっていてもよ
く、それぞれ、アルキル基またはアリル基を示す。)が
好ましく、トリアルキルアミン、(ジアルキル)(フェ
ニル)アミンが特に好ましく、トリエチルアミン、トリ
プロピルアミン、N,N−ジメチルアニリン等が挙げら
れる。第3アミンの量は、HCF2 CF2 OR1 の1モ
ルに対して2モル以下が好ましい。第3アミン等を存在
させることによって、反応転化率を大きくすることがで
きる。
【0037】HCF2 COFとR2 OHとの反応で生成
するジフルオロ酢酸エステル(HCF2 COOR2
は、反応に用いた対応するアルコール類(R2 OH)と
共沸する性質がある。したがって、実質的にアルコール
類を含まないジフルオロ酢酸エステルを得たい場合に
は、(a)R2 OHを含むジフルオロ酢酸エステルに、
ジフルオロ酢酸フルオリドを接触させてR2 OHと反応
させることによって、ROHを含まない高純度のジフ
ルオロ酢酸エステルが得られる。あるいは、(b)水洗
および蒸留等の方法を組み合わせてR OH等を除去
してもよい。これらのうち、精製処理によって生じる廃
液等の処理の問題がない点から、(a)の方法で実施す
るのが好ましい。
【0038】(a)の方法は、吸収塔式の反応装置で実
施するのが好ましく、特に、反応を工業的な大容量で連
続的に実施する場合には、以下の方法で実施するのが好
ましい。
【0039】まず、直列に配置した吸収塔Aと吸収塔B
を準備する。吸収塔Aには、R2 OHまたはR2 OHを
含むジフルオロ酢酸エステルを充填し、吸収塔Bには、
2OHを充填する。第1工程として、吸収塔Aに、ジ
フルオロ酢酸フルオリドを導入して、ジフルオロ酢酸フ
ルオリドとR2 OHとを反応させてジフルオロ酢酸エス
テルを生成させる。同時に、吸収塔AではR2 OHを減
少させる。そして、未反応のジフルオロ酢酸フルオリド
を吸収塔Bに導出する。
【0040】R2 OHを充填した吸収塔Bには、吸収塔
Aから導出されたジフルオロ酢酸フルオリドを導入し
て、R2 OHとジフルオロ酢酸フルオリドとを反応させ
てR2OHを含むジフルオロ酢酸エステルを生成させ
る。吸収塔Aにおいて実質的にR2 OHを含まないジフ
ルオロ酢酸エステルが生成したところで、ジフルオロ酢
酸エステルを取り出す。
【0041】第2工程は、第1工程におけるR2 OHを
含むジフルオロ酢酸エステルが充填されている吸収塔B
を第2工程における吸収塔Aとする。第1工程における
吸収塔Aには、R2 OHを充填して第2工程における吸
収塔Bとする。そして、前記第1工程と同じ操作を行
う。さらに該第1工程と第2工程と同じ操作を、順に繰
り返すことよって、連続的に高純度のジフルオロ酢酸エ
ステルが合成できる。
【0042】上記の方法は、連続操業が可能である利点
がある。また、廃液処理等の問題がないため、特に好ま
しい方法である。得られたジフルオロ酢酸エステルは、
通常はフッ化水素および副生成物を蒸留により除去して
製品とするのが好ましい。
【0043】また、R2 OHとジフルオロ酢酸エステル
との反応をバッチ式の反応装置で実施する場合は、
(b)の方法で精製処理するのが好ましく、まず、ジフ
ルオロ酢酸エステルを含む反応粗液を水洗してR2 OH
を除去して、その後に蒸留するのが好ましい。
【0044】本発明のジフルオロ酢酸エステルの製造方
法は、きわめて高い反応率で高純度のジフルオロ酢酸エ
ステルが得られる優れた方法である。また、HCF2
2OR1 のR1 、およびR2 OHのR2 が、同一のア
ルキル基である場合は、HCF2 CF2 OR1 と金属酸
化物触媒との反応において通常副生するジフルオロ酢酸
アルキルエステル(HCF2 COOR1 )と、つぎの反
応の目的物であるジフルオロ酢酸エステル(HCF2
OOR2 )とは同一化合物となる。したがって、HCF
2 CF2 OR1 と金属酸化物触媒との反応後に精製処理
を実施する必要性はなく、効率的であり、かつ、全体の
収率も若干増加する利点がある。
【0045】さらに、本発明においては、いずれの反応
段階も反応成績の再現性に優れる。また、本発明の反応
を組み合わせることによって、ジフルオロ酢酸フルオリ
ドを連続的に生産して、つぎの反応に供給できるため、
工業的な連続生産方法として採用できる。また、R2
Hを含まないジフルオロ酢酸エステルを製造する反応
は、一度に大容量の反応を実施する工業的な生産方法と
して特に優れる。
【0046】本発明により得られるジフルオロ酢酸フル
オリドおよびジフルオロ酢酸エステルは、各種の触媒、
医農薬の中間体、および機能性材料の中間体等に用いら
れるきわめて有用な化合物である。
【0047】たとえば、ジフルオロ酢酸フルオリドは、
−COF基と反応性の基を有する他の化合物との反応に
よって種々の有用な化合物へ変換されうる。該他の化合
物としては、水酸基、第1アミノ基、第2アミノ基、イ
ミン、または=NOH等の基を有する化合物、あるいは
該化合物の塩が好ましい。
【0048】たとえば、ジフルオロ酢酸フルオリドを対
応するイミノ基を有する化合物と反応させることによ
り、下式で表されるイミノチアゾリン化合物を合成でき
る。該化合物はUSP5244863に除草剤として記
載される有用な化合物である。
【0049】
【化3】
【0050】ジフルオロ酢酸フルオリドと他の化合物と
を反応させる場合にも、フッ化水素が発生するため、前
記の第3アミン等を存在させるのが好ましい。
【0051】
【実施例】以下に本発明を例を挙げて具体的に説明する
が、これらによって本発明は限定されない。なお、例2
2は参考例である。
【0052】[例1]1−メトキシ−1,1,2,2−
テトラフルオロエタンの合成例 10リットルハステロイC製のオートクレーブに85%
水酸化カリウム659g(10モル)とメタノール22
60g(70.6モル)を仕込み、充分に窒素置換し
た。反応温度を40℃以下に保持し、反応器圧力が3k
gG/cm2 を超えないように2〜3kgG/cm2
調節しながらでテトラフルオロエチレンをフィードし
た。反応は発熱的に進行した。9時間後、テトラフルオ
ロエチレンのフィード量が6139g(61.4モル)
になったところで反応を終了させた。反応粗液を2kg
の水で3回水洗することにより純度99.7%の1−メ
トキシ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン729
6g(55.3モル、90%収率)を得た。
【0053】[例2]1−メトキシ−1,1,2,2−
テトラフルオロエタンの合成例 例1のメタノール量を2990gとすること以外は同様
に反応を実施した。8時間後、テトラフルオロエチレン
のフィード量が5465g(54.6モル)になったと
ころで反応を終了させた。反応粗液を2kgの水で3回
水洗することにより純度99.7%の1−メトキシ−
1,1,2,2−テトラフルオロエタン7378g(5
0.5モル、92.5%収率)を得た。
【0054】[例3]1−エトキシ−1,1,2,2−
テトラフルオロエタンの合成例 例1のメタノール2260gの代わりにエタノール43
00gとすること以外は同様に反応を実施した。8時間
後、テトラフルオロエチレンのフィード量が5465g
(54.6モル)になったところで反応を終了させた。
反応粗液を2kgの水で3回水洗することにより純度9
9.7%の1−エトキシ−1,1,2,2−テトラフル
オロエタンを94.5%収率で得た。
【0055】[例4〜8]ジフルオロ酢酸フルオリドの
合成例 γ−アルミナ300ccを充填した内径2.54cm、
長さ100cmのインコネル600製U字型反応管を塩
浴炉中に浸漬し、250℃とし、窒素気流中で12時
間、R12気流中で12時間活性化させた。1−エトキ
シ−1,1,2,2−テトラフルオロエタンを予熱器で
気化し、常圧で反応管に導入した。反応温度(塩浴炉温
度)および反応管の滞留時間を表1に示す。反応開始後
30分の反応粗ガスをNMR法によって分析した結果、
ジフルオロ酢酸フルオリドの生成を確認した。ガスクロ
マトグラフ法(FID検出器。以下の例においても同
様。)の分析結果を表1に示す。
【0056】
【表1】
【0057】[例9〜11]ジフルオロ酢酸フルオリド
の合成例 例4の1−エトキシ−1,1,2,2−テトラフルオロ
エタンの代わりに1−メトキシ−1,1,2,2−テト
ラフルオロエタンを用い、表2に示す反応温度と滞留時
間で同様に反応を行い、ジフルオロ酢酸フルオリドの生
成を確認した。反応生成物の分析結果を表2に示す。
【0058】[例12]ジフルオロ酢酸フルオリドの合
成例 1−エトキシ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン
の代わりに1−イソプロポキシ−1,1,2,2−テト
ラフルオロエタンを用いたこと以外は例4と同様に反応
を行い、ジフルオロ酢酸フルオリドの生成を確認した。
反応生成物の分析結果を表2に示す。
【0059】[例13]ジフルオロ酢酸フルオリドの合
成例 例4と同じ条件で反応を連続して継続し、280時間経
過後の反応粗ガスを分析したところ、ジフルオロ酢酸フ
ルオリドの生成を確認した。反応生成物の分析結果を表
2に示す。
【0060】
【表2】
【0061】[例14]ジフルオロ酢酸フルオリドの合
成例 γ−アルミナ300ccの代わりにジルコニア300c
cを用いたこと以外は例4と同様に反応を行い、ジフル
オロ酢酸フルオリドの生成を確認した。反応生成物の分
析結果を表3に示す。
【0062】[例15〜17]ジフルオロ酢酸フルオリ
ドの合成例 滞留時間を8秒としたこと(例15)、反応開始から5
0時間経過後の反応粗ガスを分析したこと(例16)、
または、反応温度を220℃としたこと(例17)、以
外は例14と同様に反応を行い、ジフルオロ酢酸フルオ
リドの生成を確認した。反応生成物の分析結果を表3に
示す。
【0063】[例18]ジフルオロ酢酸フルオリドの合
成例 1−エトキシ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン
の代わりに1−メトキシ−1,1,2,2−テトラフル
オロエタンを用い、反応温度を250℃としたこと以外
は例14と同様に反応を行い、ジフルオロ酢酸フルオリ
ドの生成を確認した。反応生成物の分析結果を表3に示
す。
【0064】
【表3】
【0065】[例19]ジフルオロ酢酸エチルの合成例 例4の反応粗ガス(主成分はジフルオロ酢酸フルオリド
である)を、エタノール146g(3.0モル)および
トリエチルアミン303g(3.0モル)が仕込まれた
2リットルのプラスチック製ビンに10℃でバブリング
させた。1−エトキシ−1,1,2,2−テトラフルオ
ロエタン365g(2.5モル)を約75分かけてフィ
ードした後、窒素を200cc/分の速度で気相反応器
に20分間流した。プラスチック製ビンの反応粗液を2
リットルの水で水洗し、有機層と水層に分離し、水層を
300ccの塩化メチレンで抽出し、塩化メチレン層と
有機層を合わせて蒸留したところ、純度99.5%以上
のジフルオロ酢酸エチル(沸点:101℃)を285g
(91.9%収率)得た。
【0066】[例20]ジフルオロ酢酸エチルの合成例 例4の反応粗ガスの代わりに例14の反応粗ガスを用い
た以外は例19と同様に行ったところ、純度99.5%
以上のジフルオロ酢酸エチルを280g(90.3%収
率)得た。
【0067】[例21]ジフルオロ酢酸エチルの合成例 γ−アルミナ300ccを充填した内径2.54cm、
長さ100cmのインコネル600製U字型反応管を2
00℃の塩浴炉中に浸漬し、毎分約4.5gの1−エト
キシ−1,1,2,2−テトラフルオロエタンを予熱器
で気化し、常圧で反応管に導入した。
【0068】反応管から導出されたジフルオロ酢酸フル
オリドを含む反応粗ガスが2本のテフロン製の吸収塔
(A、B)を直列的に通過するように配列し、吸収塔A
から反応粗ガスを導入した。A、B各吸収塔に、エタノ
ール920gを入れた。第1工程として、50℃で液と
ガスとの接触時間が5秒程度になるように循環させた。
18時間後、吸収塔Aのエタノール量は、100ppm
以下であり、吸収塔Bのエタノール量を、ガスクロマト
グラフ法で分析したところ20.3面積%であった。吸
収塔A中の反応液をステンレス製の蒸留塔で蒸留して、
ジフルオロ酢酸エチル2580gを得た。
【0069】さらに第2工程として、第1工程の吸収塔
Bを吸収塔Aとし、ジフルオロ酢酸エチルを抜き出した
第1工程の吸収塔Aにエタノール920gを入れて吸収
塔Bとし、第1工程と同様に反応粗ガスを循環させた。
吸収塔A中のエタノール量が100ppm以下となった
ところで反応を終了させた。このとき、吸収塔B中のエ
タノール量は20.4面積%であった。吸収塔A中の反
応液をステンレス製の蒸留塔で蒸留して、ジフルオロ酢
酸エチル2600gを得た。
【0070】[例22]N,N−ジエチルジフルオロ酢
酸アミドの合成例 γ−アルミナ300ccを充填した内径2.54cm、
長さ100cmのインコネル600製U字型反応管を塩
浴炉中に浸漬して、250℃とし、窒素気流中で12時
間、つぎにR12気流中で12時間活性化させた。例3
で合成した1−エトキシ−1,1,2,2−テトラフル
オロエタンを予熱器で気化し、常圧で反応管に導入し
た。反応温度(塩浴炉温度)は200℃、反応管の滞留
時間は15秒であった。
【0071】反応粗ガスをジエチルアミン219g
(3.0モル)とトリエチルアミン303g(3.0モ
ル)と塩化メチレン300gが仕込んである2リットル
プラスチック製ビンに10℃でバブリングさせた。1−
エトキシ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン36
5g(2.5モル)を約75分かけてフィードした後、
窒素を200cc/分の速度で気相反応器に20分間流
した。反応粗液を2リットルの水で水洗し、水相を30
0gの塩化メチレンで抽出し、有機相を合わせて蒸留し
たところ、純度99.5%以上のN,N−ジエチルジフ
ルオロ酢酸アミド(沸点:64℃/11torr)を3
53g(93.5%収率)得た。
【0072】
【発明の効果】本発明の反応は、いずれも、きわめて高
い反応率および選択率であり、反応成績の再現性もよい
優れた反応である。また、反応は、連続かつ定量的に実
施できるため工業的な生産方法としても適当な方法であ
る。さらに、本発明の反応は、、安全な条件で実施でき
ることから、実用性の高い方法である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 51/235 9450−4H 51/58 9450−4H 53/48 9450−4H 67/14 // C07B 61/00 300

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式HCF2 CF2 OR1 (ただし、R
    1 は炭素数1〜4のアルキル基を示す。)で表される1
    −アルコキシ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン
    を、金属酸化物触媒の存在下に気相反応せしめることを
    特徴とするジフルオロ酢酸フルオリドの製造方法。
  2. 【請求項2】金属酸化物触媒が、アルミナ、ジルコニ
    ア、およびチタニアからなる群より選ばれる少なくとも
    1種である請求項1の製造方法。
  3. 【請求項3】金属酸化物触媒がアルミナである請求項1
    の製造方法。
  4. 【請求項4】R1 がエチル基である請求項1〜3のいず
    れかの製造方法。
  5. 【請求項5】一般式HCF2 CF2 OR1 (ただし、R
    1 は炭素数1〜4のアルキル基を示す。)で表される1
    −アルコキシ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン
    を、金属酸化物触媒の存在下に気相反応せしめてジフル
    オロ酢酸フルオリドとせしめ、該ジフルオロ酢酸フルオ
    リドを一般式R2 OH(ただし、R2 は炭素数1〜4の
    アルキル基を示す。)で表されるアルコール類と反応せ
    しめることを特徴とする一般式HCF2 COOR2 で表
    されるジフルオロ酢酸エステルの製造方法。
  6. 【請求項6】一般式R2 OH(ただし、R2 は炭素数1
    〜4のアルキル基を示す。)で表されるアルコール類と
    ともに第3アミンを存在させる請求項5のジフルオロ酢
    酸エステルの製造方法。
  7. 【請求項7】R2 がエチル基である請求項5または6の
    ジフルオロ酢酸エステルの製造方法。
  8. 【請求項8】R1 とR2 が同一のアルキル基である請求
    項5〜7のいずれかのジフルオロ酢酸エステルの製造方
    法。
  9. 【請求項9】一般式R2 OH(ただし、R2 は炭素数1
    〜4のアルキル基を示す。)で表されるアルコール類を
    含む一般式HCF2 COOR2 で表されるジフルオロ酢
    酸エステルに、ジフルオロ酢酸フルオリドを接触させる
    ことを特徴とする実質的にアルコール類を含まないジフ
    ルオロ酢酸エステルの製造方法。
  10. 【請求項10】一般式R1 OH(ただし、R1 は炭素数
    1〜4のアルキル基を示す。)で表されるアルコール化
    合物とテトラフルオロエチレンとを塩基の存在下に反応
    せしめて一般式HCF2 CF2 OR1 (ただし、R1
    前記と同じ意味を示す。)で表される1−アルコキシ−
    1,1,2,2−テトラフルオロエタンとせしめる反応
    において、テトラフルオロエチレンを3kgG/cm2
    以下で反応系に導入しながら反応させることを特徴とす
    る1−アルコキシ−1,1,2,2−テトラフルオロエ
    タンの製造方法。
JP16418795A 1994-07-28 1995-06-29 ジフルオロ酢酸フルオリドおよびジフルオロ酢酸エステルの製造方法 Expired - Fee Related JP3632243B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16418795A JP3632243B2 (ja) 1994-07-28 1995-06-29 ジフルオロ酢酸フルオリドおよびジフルオロ酢酸エステルの製造方法
DE69506493T DE69506493T2 (de) 1994-07-28 1995-07-25 Herstellung von Difluoressigsäurefluoride und von Ester der Difluoressigsäure
EP95111701A EP0694523B1 (en) 1994-07-28 1995-07-25 Preparation of difluoroacetic acid fluoride and difluoroacetic acid esters
ES95111701T ES2126187T3 (es) 1994-07-28 1995-07-25 Preparacion de un fluoruro de acido difluoracetico y esteres de acido difluoracetico.
US08/506,730 US5710317A (en) 1994-07-28 1995-07-26 Preparation of difluoroacetic acid fluoride and difluoroacetic acid esters
CA002154847A CA2154847A1 (en) 1994-07-28 1995-07-27 Preparation of difluoroacetic acid fluoride and difluoroacetic acid esters

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17722094 1994-07-28
JP6-177220 1994-07-28
JP16418795A JP3632243B2 (ja) 1994-07-28 1995-06-29 ジフルオロ酢酸フルオリドおよびジフルオロ酢酸エステルの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0892162A true JPH0892162A (ja) 1996-04-09
JP3632243B2 JP3632243B2 (ja) 2005-03-23

Family

ID=26489386

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16418795A Expired - Fee Related JP3632243B2 (ja) 1994-07-28 1995-06-29 ジフルオロ酢酸フルオリドおよびジフルオロ酢酸エステルの製造方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US5710317A (ja)
EP (1) EP0694523B1 (ja)
JP (1) JP3632243B2 (ja)
CA (1) CA2154847A1 (ja)
DE (1) DE69506493T2 (ja)
ES (1) ES2126187T3 (ja)

Cited By (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007020816A1 (ja) * 2005-08-12 2007-02-22 Central Glass Company, Limited ジフルオロ酢酸塩の製造方法
WO2008156104A1 (ja) * 2007-06-19 2008-12-24 Central Glass Company, Limited 含フッ素カルボン酸エステルの製造方法
WO2010055807A1 (ja) * 2008-11-12 2010-05-20 セントラル硝子株式会社 ジフルオロ酢酸エステルの製造方法
JP2010116334A (ja) * 2008-11-12 2010-05-27 Central Glass Co Ltd ピラゾール化合物の製造方法
JP2010116333A (ja) * 2008-11-12 2010-05-27 Central Glass Co Ltd ジフルオロ酢酸エステルの製造方法
WO2010098220A1 (ja) * 2009-02-27 2010-09-02 セントラル硝子株式会社 ジフルオロメチルカルボニル化合物の製造方法
JP2010540477A (ja) * 2007-09-26 2010-12-24 バイエル・クロツプサイエンス・アクチエンゲゼルシヤフト 2−ジハロアシル−3−アミノアクリル酸誘導体の調製方法
JP2011508734A (ja) * 2007-12-21 2011-03-17 アボット・ラボラトリーズ チアゾリリジン尿素およびアミド誘導体ならびにこの使用方法
JP2011073984A (ja) * 2009-09-29 2011-04-14 Central Glass Co Ltd 含フッ素カルボン酸エステルの製造方法
JP2011515354A (ja) * 2008-03-19 2011-05-19 ロデイア・オペラシヨン ジフルオロ酢酸およびこの塩の調製方法
WO2011068038A1 (ja) * 2009-12-01 2011-06-09 セントラル硝子株式会社 クリーニングガス
WO2011068039A1 (ja) * 2009-12-01 2011-06-09 セントラル硝子株式会社 エッチングガス
JP2011519842A (ja) * 2008-05-02 2011-07-14 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア ハロゲン置換2−(アミノメチリデン)−3−オキソ酪酸エステルの製造方法
JP2011519841A (ja) * 2008-05-02 2011-07-14 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア 2−(アミノメチリデン)−4,4−ジフルオロ−3−オキソ酪酸エステルの製造方法
WO2011102268A1 (ja) * 2010-02-17 2011-08-25 セントラル硝子株式会社 半導体ガスの製造方法
WO2011102439A1 (ja) * 2010-02-22 2011-08-25 セントラル硝子株式会社 ジフルオロ酢酸エステルの製造方法
JP2011184316A (ja) * 2010-03-05 2011-09-22 Central Glass Co Ltd ジフルオロ酢酸エステルの製造方法
WO2011122341A1 (ja) 2010-03-29 2011-10-06 セントラル硝子株式会社 ジフルオロ酢酸クロライドの製造方法
WO2012011524A1 (ja) * 2010-07-23 2012-01-26 ダイキン工業株式会社 ジフルオロ酢酸エステルの製造方法
JP2012072069A (ja) * 2010-09-28 2012-04-12 Central Glass Co Ltd 含フッ素アルコールの製造方法
JP2012180285A (ja) * 2010-02-17 2012-09-20 Central Glass Co Ltd モノフルオロメタンの製造方法
WO2012133501A1 (ja) 2011-03-28 2012-10-04 セントラル硝子株式会社 ジフルオロ酢酸クロライドの精製方法
JP2013147474A (ja) * 2012-01-23 2013-08-01 Daikin Industries Ltd ジフルオロ酢酸エステルの製造方法
CN103755518A (zh) * 2013-11-01 2014-04-30 巨化集团技术中心 一种氟溴甲烷的制备方法
WO2014077246A1 (ja) * 2012-11-14 2014-05-22 ダイキン工業株式会社 ドライエッチングガスの製造方法
WO2017209258A1 (ja) * 2016-06-01 2017-12-07 ダイキン工業株式会社 有機化合物の精製方法

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003524675A (ja) 1998-11-30 2003-08-19 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー フルオロモノマー重合
CN101801929B (zh) 2007-09-18 2013-10-09 拜尔农作物科学股份公司 通过酰胺氢化来制备2,2-二氟乙胺衍生物的方法
FR2947264B1 (fr) 2009-06-30 2012-08-10 Rhodia Operations Procedure de preparation de l'acide difluoroacetique
FR2948659B1 (fr) 2009-08-03 2012-07-06 Rhodia Operations Procede de preparation des esters de l'acide difluoroacetique
CN102311343A (zh) * 2010-06-29 2012-01-11 如皋市金陵化工有限公司 一种二氟乙酸乙酯的生产工艺
FR2963620B1 (fr) 2010-08-05 2012-07-27 Rhodia Operations Procede de preparation de l'acide difluoroacetique, ses sels ou ses esters
CN102115428B (zh) * 2010-12-27 2013-04-10 锦州惠发天合化学有限公司 一种氢氟醚的合成方法
CN102206155A (zh) * 2011-04-19 2011-10-05 巨化集团公司 一种4,4-二氟乙酰乙酸乙酯的合成方法
CN104058931A (zh) * 2014-06-19 2014-09-24 巨化集团技术中心 一种萃取精馏分离1,1,2,2-四氟乙基甲醚和甲醇的方法
CN104387272B (zh) * 2014-11-27 2017-02-22 三明市海斯福化工有限责任公司 一种三氟乙酸酯的制备方法
CN105461560A (zh) * 2015-12-31 2016-04-06 天津市长芦化工新材料有限公司 一种二氟乙酸乙酯的合成方法
EP3408259A1 (en) 2016-01-28 2018-12-05 Solvay SA Halogen substituted diketones, pyrazole compounds and processes for the manufacture of pyrazole compounds
JP2019524765A (ja) 2016-08-02 2019-09-05 ソルヴェイ(ソシエテ アノニム) ピラゾールカルボン酸および誘導体の製造に有用なヒドラジニル化合物の製造、ヒドラジニル化合物ならびにその使用
CN106831405B (zh) * 2016-12-30 2020-07-14 天津市长芦化工新材料有限公司 2,2-二氟乙酰氟及其衍生物的制备方法
FR3067617B1 (fr) * 2017-06-20 2019-07-19 Arkema France Catalyseur a base d'alumine alpha et procede d'hydrogenation d'une olefine en presence de celui-ci.
US20210171468A1 (en) 2017-12-22 2021-06-10 Solvay Sa Process for the manufacture of pyrazole carboxylic derivatives and precursors thereof
CN114085142A (zh) * 2021-10-28 2022-02-25 浙江诺亚氟化工有限公司 一种含氟醚类化合物气相氧化裂解反应合成酰氟类化合物的方法
CN114149318A (zh) * 2021-10-28 2022-03-08 浙江诺亚氟化工有限公司 一种低分子量全氟聚醚废料在高温下氧化裂解合成小分子量酰氟的方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2409315A (en) * 1946-10-15 Fltjoroacetamides and their
US3769434A (en) * 1971-07-02 1973-10-30 Airco Inc Inhalation anesthetic or analgesic method and composition
US4357282A (en) * 1979-08-31 1982-11-02 E. I. Du Pont De Nemours And Company Preparation of fluorocarbonyl compounds

Cited By (39)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007020816A1 (ja) * 2005-08-12 2007-02-22 Central Glass Company, Limited ジフルオロ酢酸塩の製造方法
WO2008156104A1 (ja) * 2007-06-19 2008-12-24 Central Glass Company, Limited 含フッ素カルボン酸エステルの製造方法
US8039665B2 (en) 2007-06-19 2011-10-18 Central Glass Company, Limited Method for producing fluorine-containing carboxylic acid ester
JP2010540477A (ja) * 2007-09-26 2010-12-24 バイエル・クロツプサイエンス・アクチエンゲゼルシヤフト 2−ジハロアシル−3−アミノアクリル酸誘導体の調製方法
JP2011508734A (ja) * 2007-12-21 2011-03-17 アボット・ラボラトリーズ チアゾリリジン尿素およびアミド誘導体ならびにこの使用方法
JP2011515354A (ja) * 2008-03-19 2011-05-19 ロデイア・オペラシヨン ジフルオロ酢酸およびこの塩の調製方法
JP2011519842A (ja) * 2008-05-02 2011-07-14 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア ハロゲン置換2−(アミノメチリデン)−3−オキソ酪酸エステルの製造方法
JP2011519841A (ja) * 2008-05-02 2011-07-14 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア 2−(アミノメチリデン)−4,4−ジフルオロ−3−オキソ酪酸エステルの製造方法
WO2010055807A1 (ja) * 2008-11-12 2010-05-20 セントラル硝子株式会社 ジフルオロ酢酸エステルの製造方法
JP2010116334A (ja) * 2008-11-12 2010-05-27 Central Glass Co Ltd ピラゾール化合物の製造方法
JP2010116333A (ja) * 2008-11-12 2010-05-27 Central Glass Co Ltd ジフルオロ酢酸エステルの製造方法
WO2010098220A1 (ja) * 2009-02-27 2010-09-02 セントラル硝子株式会社 ジフルオロメチルカルボニル化合物の製造方法
JP2011073984A (ja) * 2009-09-29 2011-04-14 Central Glass Co Ltd 含フッ素カルボン酸エステルの製造方法
JP2011117014A (ja) * 2009-12-01 2011-06-16 Central Glass Co Ltd クリーニングガス
JP2011119310A (ja) * 2009-12-01 2011-06-16 Central Glass Co Ltd エッチングガス
WO2011068039A1 (ja) * 2009-12-01 2011-06-09 セントラル硝子株式会社 エッチングガス
WO2011068038A1 (ja) * 2009-12-01 2011-06-09 セントラル硝子株式会社 クリーニングガス
US9234133B2 (en) 2009-12-01 2016-01-12 Central Glass Company, Limited Etching gas
KR101363440B1 (ko) * 2009-12-01 2014-02-14 샌트랄 글래스 컴퍼니 리미티드 클리닝 가스 및 퇴적물의 제거 방법
WO2011102268A1 (ja) * 2010-02-17 2011-08-25 セントラル硝子株式会社 半導体ガスの製造方法
JP2012180285A (ja) * 2010-02-17 2012-09-20 Central Glass Co Ltd モノフルオロメタンの製造方法
WO2011102439A1 (ja) * 2010-02-22 2011-08-25 セントラル硝子株式会社 ジフルオロ酢酸エステルの製造方法
JP2011184316A (ja) * 2010-03-05 2011-09-22 Central Glass Co Ltd ジフルオロ酢酸エステルの製造方法
JP2012176927A (ja) * 2010-03-29 2012-09-13 Central Glass Co Ltd ジフルオロ酢酸クロライドの製造方法
WO2011122341A1 (ja) 2010-03-29 2011-10-06 セントラル硝子株式会社 ジフルオロ酢酸クロライドの製造方法
US8716526B2 (en) 2010-03-29 2014-05-06 Central Glass Company, Limited Method for producing difluoroacetyl chloride
JP2012025697A (ja) * 2010-07-23 2012-02-09 Daikin Industries Ltd ジフルオロ酢酸エステルの製造方法
WO2012011524A1 (ja) * 2010-07-23 2012-01-26 ダイキン工業株式会社 ジフルオロ酢酸エステルの製造方法
JP2012072069A (ja) * 2010-09-28 2012-04-12 Central Glass Co Ltd 含フッ素アルコールの製造方法
US8785689B2 (en) 2011-03-28 2014-07-22 Central Glass Company, Limited Method for purifying difluoroacetic acid chloride
WO2012133501A1 (ja) 2011-03-28 2012-10-04 セントラル硝子株式会社 ジフルオロ酢酸クロライドの精製方法
JP2013147474A (ja) * 2012-01-23 2013-08-01 Daikin Industries Ltd ジフルオロ酢酸エステルの製造方法
WO2014077246A1 (ja) * 2012-11-14 2014-05-22 ダイキン工業株式会社 ドライエッチングガスの製造方法
JP2014114277A (ja) * 2012-11-14 2014-06-26 Daikin Ind Ltd ドライエッチングガスの製造方法
US10011553B2 (en) 2012-11-14 2018-07-03 Daikin Industries, Ltd. Method for producing dry etching gas
CN103755518A (zh) * 2013-11-01 2014-04-30 巨化集团技术中心 一种氟溴甲烷的制备方法
WO2017209258A1 (ja) * 2016-06-01 2017-12-07 ダイキン工業株式会社 有機化合物の精製方法
JP2017218447A (ja) * 2016-06-01 2017-12-14 ダイキン工業株式会社 有機化合物の精製方法
CN109195941A (zh) * 2016-06-01 2019-01-11 大金工业株式会社 有机化合物的精制方法

Also Published As

Publication number Publication date
ES2126187T3 (es) 1999-03-16
CA2154847A1 (en) 1996-01-29
US5710317A (en) 1998-01-20
EP0694523B1 (en) 1998-12-09
JP3632243B2 (ja) 2005-03-23
DE69506493T2 (de) 1999-04-29
DE69506493D1 (de) 1999-01-21
EP0694523A1 (en) 1996-01-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3632243B2 (ja) ジフルオロ酢酸フルオリドおよびジフルオロ酢酸エステルの製造方法
KR100284250B1 (ko) 1,1,1,3,3-펜타플루오로프로판의제조방법
EP1435349B1 (en) Integrated process for synthesizing alcohols and ethers from alkanes
EP1067106B1 (en) Process for producing 1,1,1,3,3-pentafluoropropane
JP4309283B2 (ja) アルケンからアルコール、エーテル、及びオレフィンを合成するための統合プロセス
JPH11199529A (ja) 1230zaの気相フッ素化
US5545298A (en) Process for preparing polyfluorocarboxylic acid chlorides and perfluorocarboxylic acid chlorides
JPH0427218B2 (ja)
RU2114813C1 (ru) Способы получения 1,1,1,3,3-пентафторпропана, способ получения 1,1,1,3,3-пентафтор-2-галогено-3-хлорпропана, способ получения 1,1,1,2,3,3-гексахлорпропена, способ получения 1,1,1,3,3-пентафтор-2,3-дихлорпропана
WO2002018305A2 (en) Production and use of octafluoropropane
JP4539793B2 (ja) オクタフルオロプロパンの製造方法及びその用途
EP0712826A1 (en) 1,1,1-Trifluoroethane synthesis using a supported lewis acid
EP1415975B1 (en) Processes for preparation of hexafluoroacetone and its hydrate
JP2863476B2 (ja) 1,1,1−トリフルオルエタンの製造方法
JPH02188538A (ja) 1,1‐ジクロロ‐1‐フロロエタンの製造方法
CA2363326C (en) Uncatalyzed fluorination of 240fa
JP4727830B2 (ja) 1,1,1−トリフルオロ−2,2−ジクロロエタンの製造方法
US5629458A (en) Process for the preparation of 2 2 2 trifluoroethanol
JP2007509056A (ja) ヒドロフルオロカーボンの製造方法
JP2004504284A (ja) ハイドロフルオロカーボン類の製造方法
JP2523936B2 (ja) ジカルボニルフロライドの製造方法
JPS6319494B2 (ja)
JPH05255145A (ja) 臭化n−ペルフルオロオクチルの合成
TW201638059A (zh) 氟化甲烷之製造方法
CN115803308A (zh) 1-氯-2,3,3-三氟丙烯的制造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040830

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040907

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041028

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041130

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041213

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080107

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090107

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees