JPH089178B2 - スタンピング成形可能な積層発泡シート、スタンピング成形物及びその製造方法 - Google Patents

スタンピング成形可能な積層発泡シート、スタンピング成形物及びその製造方法

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JPH089178B2
JPH089178B2 JP1989390A JP1989390A JPH089178B2 JP H089178 B2 JPH089178 B2 JP H089178B2 JP 1989390 A JP1989390 A JP 1989390A JP 1989390 A JP1989390 A JP 1989390A JP H089178 B2 JPH089178 B2 JP H089178B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、成形時の熱や圧力による破れや変形を生ず
ることなくスタンピング成形することのできる積層発泡
シート、これを用いて成形したスタンピング成形物及び
その製造方法に関する。
[従来の技術] 従来、スタンピング成形加工において、ポリプロピレ
ン、ABSなどの基材樹脂層と積層発泡シートを重ねてス
タンピング成形する方法が用いられていたが、近年、第
4図に示すスタンピング成形機40の金型表面41に溶融基
材樹脂43を押出し機45から直接押出し、その上に積層発
泡シート47を重ねスタンピング成形する金型表面押出し
方式と、第5図のスタンピング成形機50の金型にノズル
52が設けてあり、そこから溶融樹脂53を金型表面51に押
出し機又は射出機55から押出し又は射出し、その上に積
層発泡シート57を重ねてスタンピング成形する金型ノズ
ル押出し方式をとる基材樹脂押出し型又は射出型スタン
ピング成形機がスタンピング成形加工の新技術として実
用化されてきている。上記金型表面押出し方式と、金型
ノズル押出し方式は、共に、基材樹脂の無駄が省け、基
材樹脂の厚みを必要に応じて部分的に変化させることが
できるなど種々の利点があるが、押出し機又は射出機か
ら押出された高温の基材樹脂と積層発泡シートとが接触
することとなるので自動車用ドアなど大量の基材樹脂を
用いる場合、基材樹脂の持っている熱容量が大きく発泡
シートや熱やせを起こしたり、また、10〜100kg/cm2
成形圧力を受けて発泡シートが破れたりして、望み通り
の成形物が得られないなどの問題があった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、以上の事情に鑑みてなされたものであり、
その目的は、スタンピング成形時の熱や圧力による変形
を生じないスタンピング成形用積層発泡シートを提供す
ることである。
本発明のもう1つの目的は、発泡シート層が変形して
いないスタンピング成形物を提供することであり、更
に、そのスタンピング成形物の製造方法を提供すること
にある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、表皮材層と、発泡材層と、フィラー含有層
とから成るスタンピング成形可能な積層発泡シートを提
供するものである。
上記の表皮材層と発泡材層は、従来スタンピング成形
に用いられている積層発泡シートと同様の材質で構成さ
れている。表皮材層としてはポリオレフィン、例えばポ
リプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、アセチレン−ブタジエン−ス
チレン共重合体とポリ塩化ビニルとの混合物、熱可塑性
エラストマー、及びこれれの組み合わせなどの発泡ある
いは無発泡フィルム又はシート、天然繊維あるいは合成
繊維の織布又は不織布などが用いられる。また、発泡材
層としては、ポリオレフィン、例えばポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリ塩化ビニル、これらの共重合体又は
これらの混合物から成る発泡シートを上げることがで
き、上記表皮材層と同一であってもよい。
フィラー含有層は、熱に及び圧力に対して発泡材層を
保護し得る層であって、フィラー含有合成樹脂層を挙げ
ることができる。フィラーとしては強化用繊維が望まし
く用いられ、強化用繊維としては、例えばガラス繊維、
金属繊維などの無機繊維または全芳香族ポリアミド繊
維、ポリエチレンテレフタレート繊維、ポリイミド繊
維、ポリアミド繊維、天然繊維などの有機繊維を挙げる
ことができる。合成樹脂としては、例えばポリプロピレ
ン、ポリエチレンなどのポリオレフィン系樹脂が好まし
く用いられるが、特に、電子線架橋、化学架橋又はシラ
ングラフト架橋された樹脂が好ましい。樹脂中の強化用
繊維の含有率は通常5〜50%、好ましくは10〜30%であ
る。また、フィラー含有層の厚みは通常50μ〜数mm、好
ましくは200μ〜1mmである。
このように構成された本発明のスタンピング成形可能
な積層発泡シートは、表皮材層と発泡材層とフィラー含
有層を積層し張合せることにより容易に製造することが
できる。
本発明は、更に、表皮材層と、発泡材層と、フィラー
含有層と、基材樹脂層とから成るスタンピング成形物を
提供する。
このようなスタンピング成形物は、表皮材層と、発泡
材層と、フィラー含有層から成る積層発泡シートを金型
表面押出し方式又は金型ノズル押出し方式の基材樹脂押
出し型又は射出型スタンピング成形機でスタンピング成
形する方法、或は、表皮材層と、発泡材層と、フィラー
含有層から成る積層発泡シートを基材樹脂シートと重ね
てスタンピング成形機でスタンピング成形する方法によ
り容易に製造することができる。基材樹脂としては従来
スタンピング成形に用いられている合成樹脂であれば何
でもよく、特別な限定はない。
本発明のスタンピング成形物は、均質な発泡材層で表
面が覆われており、基材樹脂層とシート面との接着性も
良好である。
[実施例] 第1図は本発明のスタンピング成形用積層発泡シート
の断面図であり、第2図は従来のスタンピング成形用積
層発泡シートの断面図である。
本発明のスタンピング成形用積層発泡シート11は表皮
材層13と、発泡材層15と、フィラー含有層17とからな
り、本発明のスタンピング成形物12は表皮材層13と、発
泡材層15と、フィラー含有層17と基材樹脂層19とからな
っている。従来のスタンピング成形用積層発泡シート21
は、表皮材層13と、発泡材層15とから成っておりフィラ
ー含有層17を有していない。このフィラー含有層17がス
タンピング成形時に基材樹脂の保有する熱容量のむらに
より発泡材層が熱やせなどの変形を生ずるのを防止し、
成形圧力から発泡材層を守る働きをする。
第3図は、本発明のスタンピング成形物の断面図であ
り、本発明のスタンピング成形物12は表皮材層13と、発
泡材層15と、フィラー含有層17と、基材樹脂層19とから
成ってる。
次に実施例により上記の積層発泡シートを用いてスタ
ンピング成形物を製造する方法及び得られた成形物につ
いて説明する。
実施例1 表皮材層とて厚さ0.45mmの軟質ポリ塩化ビニルシート
を有するポリプロピレンフォーム(積水化学社製、ソフ
トロン SPH2703)に0.4mm厚さのガラス繊維30%を含有
する架橋ポリプロピレン樹脂層(三菱油化社製、リンク
ロンPP XPF860G)を積層して成るスタンピング成形用積
層発泡シートを第4図に示す基材樹脂金型表面押出し式
スタンピング成形機で、基材樹脂としてポリプロピレン
ホモポリマー(三井石油化学社製、MER 0.5、融点 160
℃)を用い、基材樹脂表面温度190℃で基材樹脂設計厚
さ5mmの自動車用アームレストボックスのカバーを製造
した。得られた成形物の状態観察を行なったところ、偏
肉のない良好な成形物であった。
実施例2 実施例1と同じスタンピング成形用積層発泡シートを
第5図に示す金型ノズル押出し式スタンピング成形機で
実施例1と同じ基材樹脂を用いて基材樹脂表面温度190
℃で基材樹脂設計厚さ5mmの自動車用アームレストボッ
クスのカバーを製造した。得られた成形物の状態観察を
行なったところ、偏肉の少ない良好な成形物であった。
実施例3 実施例1と同じ表皮材層と発泡材層とからなる積層発
泡シートに0.4mm厚さのガラス繊維10%を含有するポリ
プロピレン樹脂層(三井東圧化学社製、三井ノーブレン
BJS−C−10)を積層して成るスタンピング成形用積層
発泡シートを、第4図に示す基材樹脂金型表面押出し式
スタンピング成形機で、実施例1と同じ基材樹脂を用い
て、基材樹脂表面温度190℃で基材樹脂設計厚さ5mmの自
動車用アームレストボックスのカバーを製造した。得ら
れた成形物のの状態観察を行なったところ、偏肉の少な
い良好な成形物であった。
実施例4 実施例3と同じスタンピング成形用積層発泡シートを
第5図に示す金型ノズル押出し式スタンピング成形機で
実施例1と同じ基材樹脂を用いて基材樹脂表面温度190
℃で基材樹脂設計厚さ5mmの自動車用アームレストボッ
クスのカバーを製造した。得られた成形物の状態観察を
行なったところ、ノズル周辺に少々熱やせが観察された
が、実用に耐える成形物であった。
比較例1 表皮材層として厚さ0.45mmの軟質ポリ塩化ビニルシー
トを有するポリプロピレンフォーム(積水化学製、ソフ
トロン SPH2703)から成るスタンピング成形用積層発泡
シートを第4図に示す基材樹脂金型表面押出し式スタン
ピング成形機で実施例1と同じ基材樹脂を用いて基材樹
脂表面温度190℃で基材樹脂設計厚さ5mmの自動車用アー
ムレストボックスのカバーを製造した。得られた成形物
の状態観察を行なったところ、厚肉部及びコーナーに熱
やせが認められた。
比較例2 比較例1と同じスタンピング成形用積層発泡シートを
第5図に示す金型ノズル押出し式スタンピング成形機で
実施例1と同じ基材樹脂を用いて基材樹脂表面温度190
℃で基材樹脂設計厚さ5mmの自動車用アームレストボッ
クスのカバーを製造した。得られた成形物の状態観察を
行なったところ、発泡材層には孔が開いて表皮材層にま
で変形が認められた。
[発明の効果] 上記のように、本発明のスタンピング成形用シートは
フィラー含有層を有しているので、スタンピング成形時
に基材樹脂の熱容量のむら及び成形圧力による影響から
発泡層を保護し、破れ、熱やせなどの変形を防止す効果
を有する。
また、本発明のスタンピング成形物の製造方法によれ
ば、基材樹脂の熱容量のむら及び成形圧力による発泡材
層の破壊、熱やせがなくなり、基材樹脂層を薄くするこ
とが可能となり、かつ、スタンピング成形物の品質の向
上及び軽量化が実現でき、製造コストを下げることがで
きるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のスタンピング成形用シートの断面図、
第2図は従来のスタンピング成形用シートの断面図、第
3図は本発明のスタンピング成形物の断面図、第4図は
金型表面押出し方式のスタンピング成形機の説明図、及
び第5図は金型ノズル押し出し方式のスタンピング成形
機の説明図である。 11、21……スタンピング成形用シート、12……スタンピ
ング成形物、13……表皮材層、15……発泡材層、17……
フィラー含有層、19……基材樹脂層、40、50……スタン
ピング成形機、41、51……金型表面、52……ノズル、4
3、53……溶融樹脂、45、55……押出し機又は射出機、4
7、57……積層発泡シート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 9:00 31:58

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表皮材層と、発泡材層と、フィラー含有層
    とから成るスタンピング成形可能な積層発泡シート。
  2. 【請求項2】表皮材層と、発泡材層と、フィラー含有層
    と、樹脂基材とから成るスタンピング成形物。
  3. 【請求項3】表皮材層と、発泡材層と、フィラー含有層
    とから成る積層発泡シートを、基材樹脂押出し型又は射
    出型スタンピング成形機でスタンピング成形することを
    特徴とするスタンピング成形物の製造方法。
  4. 【請求項4】表皮材層と、発泡材層と、フィラー含有層
    とから成る積層発泡シートを基材樹脂シートと重ねてス
    タンピング成形機でスタンピング成形することを特徴と
    するスタンピング成形物の製造方法。
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