JP2704981B2 - 成形カーペット - Google Patents

成形カーペット

Info

Publication number
JP2704981B2
JP2704981B2 JP4085901A JP8590192A JP2704981B2 JP 2704981 B2 JP2704981 B2 JP 2704981B2 JP 4085901 A JP4085901 A JP 4085901A JP 8590192 A JP8590192 A JP 8590192A JP 2704981 B2 JP2704981 B2 JP 2704981B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carpet
density polyethylene
polyethylene layer
layer
low
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP4085901A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05246274A (ja
Inventor
隆 錦野
Original Assignee
池田物産株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 池田物産株式会社 filed Critical 池田物産株式会社
Priority to JP4085901A priority Critical patent/JP2704981B2/ja
Publication of JPH05246274A publication Critical patent/JPH05246274A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2704981B2 publication Critical patent/JP2704981B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、主として自動車の床
敷用の成形カーペットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】 自動車床敷用の成形カーペットにおい
は、カーペット本体の裏面に抜糸強度向上のためと成
形性を付与するために低密度ポリエチレン層が形成され
ている。また更にその下側に遮音断熱のためにポリウレ
タン発泡体層が形成されたものもある。
【0003】 従来はこのようなカーペットは、裏面に
低密度ポリエチレン層を形成したカーペット本体を所定
形状に成形した上で発泡成形型にインサートし、発泡性
ウレタン材料を該成形型に注入してポリウレタン発泡体
層を形成していた(特開昭63−162350号)
【0004】 しかしながら、このような方法の場合に
はカーペット本体を成形した時、特に深絞り成形部分に
おいて低密度ポリエチレン層に破れが生ずるので、発泡
成形型においてポリウレタン発泡体層を形成する時に、
発泡性ウレタン材料がカーペット表面に滲出して汚染す
ると言う問題点があった。
【0005】 そこでこれを改良するための手段とし
て、図5に示すように低密度ポリエチレン層(13)を裏面
に形成したカーペット本体(12)に更にポリエステルフィ
ルム、ポリアミドフィルム、ポリウレタンフィルムのよ
うな耐熱性フィルム(14)を裏打ちした上で、ポリウレタ
ン発泡体層(15)を形成するカーペット(11)の製造方法が
提供されている(特開平1−133722号)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】 上記従来の改良では
カーペット成形時においても該耐熱性フィルム(14)には
破れが生じないので、ポリウレタン発泡体層(15)を形成
する際に発泡性ウレタン材料がカーペット(11)の表面に
滲出して来ることが防止される。
【0007】 しかし上記従来の改良では低密度ポリエ
チレン層(13)に異種の耐熱性フィルム(14)を重合するの
で、熱収縮率の違いにより成形したカーペット(11)に変
形や波打ちを生じ、所望の形状の成形物が得られず見栄
えが悪くなると言う問題点があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】 本発明は上記従来の課
題を解決するための手段として、カーペット本体(2)
と、該本体裏面に融着している低密度ポ リエチレン層
(3) を介して積層される高密度ポリエチレン層(4) と、
該高密 度ポリエチレン層(4) 下側に貼着される不織布
(6) からなり、所定形状に成 形されているカーペット本
体(2) の下側にポリウレタン発泡体層(5) を形成 した成
形カーペット(1) を提供するものである。
【0009】
【作用】 本発明のカーペット(1) においては、低密度
ポリエチレン層(3) によってカーペット本体(2) の抜糸
強度が強化される。そして高密度ポリエチレン層(4) は
高強度でありカーペット成形時においても破れを生じな
いから、下側にポリウレタン発泡体層(5) を形成する場
に、発泡性ウレタン材料がカーペットの表面に滲出す
ることを阻止する。
【0010】 該高密度ポリエチレン層(4) はカーペッ
ト(1) に剛性を与えて成形形状を安定化させ、また低密
度ポリエチレン層(3) とは同種のものであるから高い層
間接着強度が得られ、また熱収縮率が近似するので、成
形後のカーペット(1) に変形や波打ちを生じない。更に
不織布(6) は成形時に高密度ポリエチレン層(4) と成形
型の型面との 間に介在して滑りを良くし、該高密度ポリ
エチレン層(4) の破れを確実に防 止すると共に、該高密
度ポリエチレン層(4) とポリウレタン発泡体層(5) と
接着性を改良する。
【0011】
【実施例】 本発明を図1〜図4 に示す一実施例によっ
て説明すれば、カーペット(1) はカーペット本体(2)
と、該本体(2) 裏面に形成され本体(2)の抜糸強度を強
化する低密度ポリエチレン層(3) と、該低密度ポリエチ
レン層(3) を介して本体(2) に積層される高密度ポリエ
チレン層(4) と、該高密度ポリエチレン層(4) の下面に
貼着される不織布(6) とからなる。
【0012】 上記低密度ポリエチレン層(3) は融点が
略115℃であり、通常300〜1000g/m2 程度
の厚みでカーペット本体(2) に裏打ちされ、上記高密度
ポリエチレン層(4) は融点が略140℃であり、通常7
0〜130g/m2 程度の厚みを有し、上記不織布(6)
はポリエステル繊維、アセテート繊維等の合成繊維の不
織布であり、通常20〜40g/m2 程度の厚みであ
る。
【0013】 上記カーペット(1) は図2に示すように
本体(2) をロール(7A,7B,7C)間に送り込み、ロール(7B)
においてTダイ(8) から低密度ポリエチレン溶融物(3A)
を押出して該本体(2) 裏面に塗布することによって低密
度ポリエチレン層(3) を形成するとともに、不織布(6)
を裏打ちした高密度ポリエチレン層(4) を送り込んで該
低密度ポリエチレン層(3) を介してカーペット本体(2)
に積層する。
【0014】 このようにして本発明のカーペット(1)
が得られるが、該カーペット(1) は通常裏面を120〜
130℃に加熱して低密度ポリエチレン層(3) を溶融さ
せ、高密度ポリエチレン層(4) を半軟化させて冷間プレ
スによって所定形状に成形する。
【0015】 成形されたカーペット(1) は図3に示す
ように発泡成形型(9) 内にインサートされ、発泡性ウレ
タン材料(5A)を該成形型(9) 内に注入してポリウレタン
発泡体層(5) を形成する。このようにして例えば図4に
示すように自動車床敷用のカーペット(1) が得られる。
【0016】 該カーペット(1) においては不織布(6)
によってポリウレタン発泡体層(5) は強固に高密度ポリ
エチレン層(4) に接着する。また高密度ポリエチレン層
(4) によってカーペット(1) の剛性が向上して成形形状
が安定する。更に該高密度ポリエチレン層(4) は成形時
において破れを生じないから、発泡成形型(9) において
ポリウレタン発泡体層(5) を形成する際、発泡性ウレタ
ン材料(5A)がカーペット本体(2) の表面に滲出すること
が阻止される。
【0017】
【発明の効果】 したがって、本発明においては、表面
に発泡性ウレタン 材料が滲出することによる汚染が確実
に防止され、抜糸強度が大きく外観的に極めて良好でか
つ剛性のあるカーペットが提供される。
【図面の簡単な説明】
図1〜図4は本発明の一実施例を示すものである。
【図1】 部分断面図
【図2】 製造工程図
【図3】 発泡成形説明図
【図4】 製品断面図
【図5】 従来の断面図
【符号の説明】
1 カーペット 2 カーペット本体 3 低密度ポリエチレン層 4 高密度ポリエチレン層 5 ポリウレタン発泡体層 6 不織布

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カーペット本体と、該本体裏面に融着して
    いる低密度ポリエチレン層を介して積層される高密度ポ
    リエチレン層と、該高密度ポリエチレン層下側に貼着さ
    れる不織布からなり、所定形状に成形されているカーペ
    ット本体の下側にポリウレタン発泡体層を形成したこと
    を特徴とする成形カーペット
JP4085901A 1992-03-06 1992-03-06 成形カーペット Expired - Lifetime JP2704981B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4085901A JP2704981B2 (ja) 1992-03-06 1992-03-06 成形カーペット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4085901A JP2704981B2 (ja) 1992-03-06 1992-03-06 成形カーペット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05246274A JPH05246274A (ja) 1993-09-24
JP2704981B2 true JP2704981B2 (ja) 1998-01-26

Family

ID=13871767

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4085901A Expired - Lifetime JP2704981B2 (ja) 1992-03-06 1992-03-06 成形カーペット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2704981B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19980055620A (ko) * 1996-12-28 1998-09-25 박병재 카페트재
FR2781822B1 (fr) * 1998-07-28 2003-07-11 Textiles Plastiques Chomarat Revetement de sol notamment pour automobiles et procede pour son obtention
NZ516642A (en) * 1999-07-23 2003-08-29 Cryovac Inc Protecting laminate for automotive carpeting
JP2019043112A (ja) * 2017-09-07 2019-03-22 東海興業株式会社 トリム材の製造方法およびトリム材

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62162135U (ja) * 1986-04-04 1987-10-15
JPS63162350A (ja) * 1986-12-26 1988-07-05 Hayashi Terenpu Kk 自動車用カ−ペツト
JPH0290151U (ja) * 1988-12-28 1990-07-17
JP3032530U (ja) * 1996-06-17 1996-12-24 エフシー総研株式会社 配管内挿入線条
JP3052248U (ja) * 1998-03-13 1998-09-14 株式会社三協総業 ランドセルの背護版

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05246274A (ja) 1993-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5571355A (en) Method of making a door panel with integrated bolster
JPH079543A (ja) カーペット層へのガス補助射出成型
JPS6163784A (ja) 成形フオ−ム裏打ちじゆたん集成体及びその製造方法
JP2704981B2 (ja) 成形カーペット
JP2631792B2 (ja) 自動車床敷用カーペット
JPH091704A (ja) 遮音構造体
JPH06136651A (ja) 発泡成形用被覆材
JP4767378B2 (ja) 車両用内装品の製造方法
JPS6345286B2 (ja)
JPH0618722B2 (ja) 積層内装材の製造方法
JPH0747557A (ja) 自動車フロアカーペットの製造方法
JP2000263647A (ja) 発泡層付成形品の製造方法及び発泡層付成形品
JP3133904B2 (ja) ドアトリムおよびその製造方法
JP2688938B2 (ja) 自動車用フロアーカーペットの製造方法
JPH0428523B2 (ja)
JP2681856B2 (ja) 成形カーペットの製造方法
JPS6342000Y2 (ja)
JPH03193430A (ja) 複層成形体の製造方法
JP4435949B2 (ja) 内装材
JPH0725141B2 (ja) 自動車用カーペットの製造方法
JPH0319047B2 (ja)
JPS5928461B2 (ja) 車輛用内装材の製造方法
JP3133900B2 (ja) 積層体の製造方法
JPH08324356A (ja) 車両用内装材及びその成形方法
JPH1035341A (ja) 車両用カーペットアンダー材の成形方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19970909