JP3133900B2 - 積層体の製造方法 - Google Patents

積層体の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のドアトリム、車
両用内装材、屋内用内装材、車両用シートの外装材等に
使用される積層体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】上記した用途に使用される積層体とし
て、木質系成形基材や樹脂系成形基材の一表面に表皮材
として樹脂層を被覆したものが知られている。そしてこ
のような積層体の一例としては、たとえば特開平3−2
39540号公報に記載されているように、ドアトリム
の形状に形成された木質系のハードボードからなる基材
と、この基材の一表面に接着されてこれを全面被覆する
第1の表皮材と、この第1の表皮材の基材とは反対側と
なる一表面部分的に接着された第2の表皮材とからな
るドアトリムがある。このような構成のドアトリムは、
基材と第1の表皮材を接着した後、その第1の表皮材の
所定部位に第2の表皮材(オーナメントファブリック)
を接着することにより製造されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記従来の製
造方法で製造されたドアトリムでは、第2の表皮材が第
1の表皮材に接着剤を用いて接着されているため、接着
剤の量が少ないと充分な接着強度が得られず両表皮材が
はがれてしまう可能性がある。一方接着剤の量が多すぎ
ると、第2の表皮材の端部から接着剤がはみでて第1の
表皮材や第2の表皮材の表面を汚してしまい、製造され
たドアトリムの見栄えを損なうことがある。またこのよ
うな製造方法においては、第1の表皮材はあらかじめシ
ート状に成形しておかなくてはならず、したがって第1
の表皮材を成形するのための別個の装置及び工程が必要
となり、一連の製造装置及び製造工程のが増加して複雑
であるという問題点があった。
【0004】
【発明の目的】そこで本発明は上記の課題を解決するた
めになされたもので、第1の表皮材をシート状に形成す
ることなく、また、第1の表皮材や第2の表皮材の表面
を汚すことなく両表皮材及び基材を一体化することので
きる積層体の製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた本発明の積層体の製造方法は、基材と、この
基材の一表面を全面的に被覆する樹脂系材料からなる第
1の表皮材と、この第1の表皮材の前記基材とは反対側
となる一表面を部分的に被覆する第2の表皮材とを備え
た積層体の製造方法であって、第2の表皮材形成用シー
トの表面に熱可塑性樹脂からなる保護フィルムを重ねて
所定の形状に溶断すると同時にこの溶断部で前記第2の
表皮材と前記保護フィルムとを溶着して溶着体を形成す
る工程と、一対の成形型の一方の成形面に前記基材をセ
ットし他方の成形面に前記保護フィルム側が当接するよ
うに前記溶着体をセットする工程と、前記両成形型間に
前記第1の表皮材となる溶融樹脂系材料を供給して同溶
融樹脂系材料を固化成形するとともに前記基材と前記第
1の表皮材と前記第2の表皮材とを一体化して接合体を
形成する工程と、この接合体から前記保護フィルムを除
去する工程とからなることを特徴とする。
【0006】そしてこの製造方法において用いられる前
記溶着体をセットする方の成形型の成形面に、前記溶融
樹脂系材料が前記保護フィルム側に這い上がって這い上
がり部を形成するための溝を溶着体の溶断・溶着部に沿
って設け、前記保護フィルムを除去する工程においてそ
の這い上がり部と溶着部とを同時に切断して積層体を形
成することが好ましい。また前記積層体として、車両の
ドアトリムあるいは車両用内装材を採用することが好ま
しい。
【0007】
【発明の作用・効果】このように構成された本発明の積
層体の製造方法によれば、第1表皮材となる溶融樹脂系
材料を固化成形すると同時にその第1の表皮材と基材及
び第2の表皮材とを一体化することができるため、従来
の製造方法では必須であった第1の表皮材の成形工程を
行う必要がなく、製造工程を簡略化することができる。
そして第2の表皮材の表面にあらかじめ保護フィルムを
施して溶着体を形成してからその裏面に第1の表皮材構
成用の溶融樹脂系材料を供給しているため、たとえ第2
の表皮材の表面側に溶融樹脂系材料が回り込んだとして
も、その溶融樹脂系材料は保護フィルム上に付着して第
2の表皮材の表面を汚すことがない。したがって第1の
表皮材の固化成形及び両表皮材の接合が完全になされた
後で保護フィルムを除去すれば、美観が保たれた優れた
意匠の積層体を形成することができる。
【0008】
【実施例】本発明の積層体の製造方法の実施例として車
両用のドアトリムの製造方法を採用し、以下にその製造
方法を図面を用いて説明する。
【0009】この実施例の製造方法によって製造される
ドアトリムは、図1及び図2に示すような自動車用のド
アトリム10であって、ドアトリムの形状に形成された
基材11と、この基材11の表側表面を全面的に被覆す
る表皮材12(本発明の第1の表皮材に相当する。)
と、この表皮材12を部分的に被覆して装飾するオーナ
メント13(本発明の第2の表皮材に相当する。)を主
要構成部材としている。この基材11は木質のチップや
繊維、粉末などの主材料にフェノール樹脂を結着剤とし
て添加混合した集合体を多孔性を保って成形した木質系
成形体からなり、表皮材12は熱可塑性樹脂であるポリ
プロピレン樹脂からなる。またオーナメント13は、ポ
リエステル繊維を織り込んだファブリックで構成され、
織布状のベース部13aと起毛部13bとが形成されて
いる。
【0010】図3〜図6はこのような構成のドアトリム
10を製造する方法の一実施例を説明するための各工程
図である。まず図3に示す工程ではオーナメント13の
形成用シートの表面に熱可塑性樹脂の一種であるポリエ
チレンフィルム15(本発明の保護フィルムに相当す
る。)が重ね合わせられる。次に図4に示す工程におい
て、このポリエチレンフィルム15とオーナメント13
の形成用シートとがオーナメント13の外形に沿ってヒ
ートカッター16を用いて溶断される。この時ポリエチ
レンフィルム15とオーナメント13は溶断部で溶着さ
れて溶着体17が形成される。
【0011】この溶着体17は図5に示すように、表皮
材表面の意匠模様を形作るためのシボが刻まれた表側成
形面21aが形成された上型21の所定の位置に、ポリ
エチレンフィルム15が成形面21aに当接するように
吸引保持される。一方下型20に形成された成形面20
aには、ドアトリムの形状の木質系成形体からなる多孔
性基材11がセットされ、この多孔性基材11の上面に
表皮材となるポリプロピレン樹脂12meltが溶融状態
(180℃〜200℃)で供給装置22によって供給さ
れる。なおこの両成形型20,21は、あらかじめ50
℃〜80℃の温度に調節されている。この状態で上型2
1と下型20との間でプレスが行なわれると溶融樹脂1
2meltが押し広げられて、その溶融樹脂12meltが多孔
性基材11の内部の少なくとも表側の孔と、オーナメン
ト13のベース部13aの孔を充填するように含浸す
る。そして直ちにその溶融樹脂12meltが硬化し、多孔
性基材11の表側表面全面が表皮材12で被覆されると
同時に、その表皮材12の一部分がオーナメント13で
被覆される。なおこの製造方法を実施するのに用いた上
型21には、溶着体17の溶着部に沿った溝21a1 が
設けられており溶融樹脂12meltがポリエチレンフィル
ム15上に這い上がるようになっている。
【0012】こうして多孔性基材11と表皮材12とオ
ーナメント13とが一体化されて接合体18が形成され
ると、図6に示すように、オーナメント13の表面を保
護しているポリエチレンフィルム15は溶融樹脂12me
ltが溝21a1 に這い上がって硬化した這い上がり部1
2aとともにカッター19により切断・除去される。こ
うして図1及び図2に示されたドアトリムが形成され
る。
【0013】次に図7には本発明にかかる製造方法の第
2番目の実施例を説明するための図が示されており、こ
の第2番目の実施例においては上記の第1番目の実施例
の製造方法で用いた下型20(図5参照)に代えて下型
24が用いられている。即ちこの第2番目の実施例は、
裏側成形面24aの全体にわたって分散した位置に開口
している樹脂供給通路25(なお、この樹脂供給通路2
5には、供給途中に溶融樹脂12meltの温度の降下を防
止すべくヒータ27が設けられている。)を内蔵した下
型24を用いている点、溶融樹脂12meltを樹脂供給通
路25を経て注入装置26から注入することによって多
孔性基材11の表側表面へ供給させている点でのみ前記
第1番目の実施例と異なる。
【0014】また図8には、本発明にかかる製造方法の
第3番目の実施例、即ち図1及び図2に示されたドアト
リム10を製造する方法を説明するための図が示されて
いる。この実施例の製造方法においてはまず、第1番目
の実施例において説明したのと同様に、オーナメント1
3の表面にポリエチレンフィルム15を施した溶着体1
7が形成され、一対の成形型40,41の成形面40a
にその溶着体17が、また成形面41aに多孔性基材1
1がそれぞれセットされる。ついでこの多孔性基材11
の表側表面と下型40の溶着体17がセットされた成形
面40aとの間に表皮材を構成する溶融状態(180℃
〜200℃)の樹脂12meltが注入装置43によって樹
脂供給通路42より高圧(100〜300kg/c
2)で注入される。なおこの樹脂供給通路42には、
供給途中に溶融樹脂12meltの温度が降下するのを防止
すべく、ヒータ44が設けられている。注入された溶融
樹脂12meltは多孔性基材11の内部の少なくとも表側
の孔と溶着体17のオーナメント13のベース部13a
の孔を充填し、直ちにその溶融樹脂12meltが硬化する
ことにより多孔性基材11の表側の表面全面が樹脂から
なる表皮材12で被覆され、かつその表皮材12の所定
の部位にオーナメント13が接合される。
【0015】このような第1〜第3番目の実施例のドア
トリムの製造方法によれば、表皮材12となる溶融樹脂
12meltは固化成形と同時にその表皮材12と基材11
及びオーナメント13とが一体化されるため、従来の製
造方法では必須であった表皮材12の成形工程を行う必
要がなく、製造工程を簡略化することができる。
【0016】そしてオーナメント13の表面にあらかじ
めポリエチレンフィルム15を施して溶着体17を形成
してからその裏面に表皮材12の構成用の溶融樹脂12
meltを供給しているため、たとえオーナメント13の表
面側に溶融樹脂12meltが回り込んだとしても、その溶
融樹脂12meltはポリエチレンフィルム15の上面に付
着してオーナメント13の表面を汚すことがない。また
これらの実施例において用いられる溶着体17をセット
する側の成形型21,41には、溶着体17の溶着部に
沿って溝21a1,40a1が設けられており、溶融樹脂
12meltはこの溝21a1,40a1を充填するようにポ
リエチレンフィルム15上を這い上がるため、表皮材1
2を汚す方向に溶融樹脂12meltがはみでることがな
い。そして、溶融樹脂12meltが溝21a1,40a1に
這い上がることによって形成された這い上がり部12a
は、ポリエチレンフィルム15の溶着部の除去と同時に
切断除去されるため、両表皮材12,13の表面が汚さ
れていない、美観が保たれた優れた意匠のドアトリム1
0を形成することができる。
【0017】また、上記実施例の製造方法によって製造
されたドアトリム10においては、多孔性基材11と表
皮材12との接合部、また表皮材12とオーナメント1
3との接合部は、表皮材12のポリプロピレン樹脂が多
孔性基材11の内部の孔内及びオーナメント13のベー
ス部13aの孔内に含浸・充填された状態で硬化した形
態になっており、即ち多孔性基材11と表皮材12、及
び表皮材12とオーナメント13とがそれぞれアンカー
効果で接合されている。したがってそれらの接合部では
それぞれ表皮材12と多孔性基材11を構成する二つの
材料、また表皮材12とオーナメント13を構成する二
つの材料しか関与しておらず、そしてそのそれぞれ二つ
の材料が直接アンカー効果で接合されているため、従来
の接着剤を用いて接着したもののように接着剤層にスト
レスがかかることがなく、たとえ長期間この積層体が使
用されたとしても表皮材12と多孔性基材11とが、ま
た表皮材12とオーナメント13とがはがれてしまうこ
とがない。さらにこの方法によれば接着剤を用いていな
いため、製造時における接着剤の塗布むらなどに起因し
て確実に接着されていない箇所が形成される可能性もな
い。また、接着剤の塗布工程も行う必要がないため製造
工程を簡略化することができるばかりか、接着剤を使用
しないことによる使用材料の低減が達成できる点でも効
果的である。
【0018】なお上記第1〜第3の実施例では、基材と
して多孔性の木質系成形体を用いたが、硬質発泡ウレタ
ンなどからなる多孔性の樹脂系成形体を用いてもよい。
この他、フェノール樹脂やエポキシ樹脂、ポリエステル
樹脂などの熱硬化性材料やポリプロピレン樹脂、ABS
樹脂などの熱可塑性樹脂を主体として適宜補強剤や帯電
防止のための導電剤などを添加した多孔性の樹脂系成形
体や金属繊維を加圧成形した多孔性の成形体、カーボン
材料からなる成形体、ラスメタルや不織布等からなる支
持体に多孔性の樹脂を担持または積層した成形体等も用
いることができる。
【0019】そして、それらの材料からなる基材と表皮
材を構成する樹脂、あるいはオーナメントのベース部と
表皮材を構成する樹脂との濡れ性が悪いような場合に
は、変性オレフィンなどの表面改質剤を基材表面あるい
はオーナメントのベース部表面に塗布、または含浸して
多孔性基材やオーナメントのベース部の孔内への溶融樹
脂の浸透性を良くすることによって、それぞれの接合部
の接合強度を高めることができる。たとえば基材がポリ
プロピレン樹脂で表皮材が塩化ビニルであるような場合
には、表面改質剤としては塩素化ポリオレフィンをベー
スとするプライマーが用いられる。
【0020】また、上記の実施例においては基材として
多孔性基材11を用いたため表皮材12はアンカー効果
で接合されるが、基材として無孔の例えばポリプロピレ
ン樹脂を用いれば、表皮材を構成するポリプロピレンと
溶着によって接合することができる。この時、基材と表
皮材との濡れ性を高めて確実な溶着を行うための表面改
質剤を、必要に応じて施すことも可能である。同様に、
オーナメントのベース部にポリプロピレンやポリエチレ
ン等の熱可塑性のフィルムを貼着しておけば、表皮材を
構成する溶融樹脂とオーナメントとを溶着によって一体
化することができる。
【0021】また上述の第1及び第2実施例において
は、下型20,24に多孔性基材をセットし、上型21
に溶着体17を吸引保持する工程を経ているが、ドアト
リムの表側面の形状に合わせた成形面を有する下型に溶
着体17を保持してその上に溶融樹脂12meltを供給し
てから、基材をセットした上型を用いてプレス工程を行
うようにしてもよい。また第3実施例において上型に溶
着体を、下型に基材を配設するのに好適な一対の成形型
を用いてもよい。
【0022】また、上記実施例においては、表皮材とし
てポリプロピレン樹脂を用いたが、他のオレフィン樹
脂、例えば塩化ビニルやポリエチレン、エチレン−プロ
ピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチ
レン−アクリル酸重合体などや、ポリアミド樹脂、AS
A樹脂等の熱可塑性樹脂を単独で、あるいは二種以上を
配合して用いてもよい。また、表皮材に光沢を付与する
光沢付与剤や、難燃剤などを添加することも、出来上り
製品の見栄えや性能等を考慮して適宜行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる積層体の製造方法の一実施例
によって製造されるドアトリムの斜視図である。
【図2】 図1における線2−2で切断した縦断面図で
ある。
【図3】 本発明にかかる積層体の製造方法の第1番目
の実施例であるドアトリムの製造方法を説明するための
一工程を示す図である。
【図4】 図3に示された工程の次の一工程を示す図で
ある。
【図5】 図4に示された工程の更に次の一工程を示す
図である。
【図6】 図5に示された工程の更に次の一工程を示す
図である。
【図7】 本発明にかかる積層体の製造方法の第2番目
の実施例であるドアトリムの製造方法を説明するための
図である。
【図8】 本発明にかかる積層体の製造方法の第3番目
の実施例であるドアトリムの製造方法を説明するための
図である。
【符号の説明】
10…ドアトリム、11…多孔性基材、12…表皮材、
12melt…溶融樹脂、13…オーナメント、15…ポリ
エチレンフィルム、17…溶着体、18…接合体、2
0,21,24,40,41…成形型、20a,21
a,24a,40a,41a…成形面、21a1,40a1
…溝、22…供給装置、26,43…注入装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 43/18 - 43/20 B29C 43/32 - 43/34 B29C 33/12 - 33/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材と、この基材の一表面を全面的に被
    覆する樹脂系材料からなる第1の表皮材と、この第1の
    表皮材の前記基材とは反対側となる一表面を部分的に被
    覆する第2の表皮材とを備えた積層体の製造方法におい
    て、この製造方法が、 前記第2の表皮材形成用シートの表面に熱可塑性樹脂か
    らなる保護フィルムを重ねて所定の形状に溶断すると同
    時にこの溶断部で前記第2の表皮材と前記保護フィルム
    とを溶着して溶着体を形成する工程と、 一対の成形型の一方の成形面に前記基材をセットし他方
    の成形面に前記保護フィルム側が当接するように前記溶
    着体をセットする工程と、 前記両成形型間に前記第1の表皮材となる溶融樹脂系材
    料を供給して同溶融樹脂系材料を固化成形するとともに
    前記基材と前記第1の表皮材と前記第2の表皮材とを一
    体化して接合体を形成する工程と、 この接合体から前記保護フィルムを除去する工程とから
    なることを特徴とする積層体の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記溶着体をセットする方の成形型の成
    形面に前記溶融樹脂系材料が前記保護フィルム側に這い
    上がって這い上がり部を形成する前記溶着体の溶断・溶
    着部に沿った溝が設けられており、前記保護フィルムを
    除去する工程において前記這い上がり部と前記溶着部と
    を同時に切断することを特徴とする請求項1に記載の積
    層体の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記積層体が、車両のドアトリムあるい
    は車両用内装材であることを特徴とする請求項1または
    請求項2に記載の積層体の製造方法。
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