JPH0725141B2 - 自動車用カーペットの製造方法 - Google Patents

自動車用カーペットの製造方法

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JPH0725141B2
JPH0725141B2 JP62292741A JP29274187A JPH0725141B2 JP H0725141 B2 JPH0725141 B2 JP H0725141B2 JP 62292741 A JP62292741 A JP 62292741A JP 29274187 A JP29274187 A JP 29274187A JP H0725141 B2 JPH0725141 B2 JP H0725141B2
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carpet
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molding
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intermediate film
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昌平 吉村
幸男 茶納
良彦 阪口
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豊田化工株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は自動車用カーペットの製造方法に関する。本発
明の自動車用カーペットの製造方法はウレタンフォーム
を有する自動車用フロアカーペットの製造に利用でき
る。
(従来の技術) 従来から知られている自動車用カーペットの製造方法は
次のようなものである。まず、成形性を付与し、カーペ
ット表地のほつれを防止するためポリエチレン粉末から
なるバッキング材をカーペット表地に裏打ちし、この状
態でボディの床形状にプレス型で型成形する。そして、
この型成形されたカーペット本体を金型にインサート
し、カーペットの裏側にウレタン樹脂を注入発泡させて
ウレタンフォームを形成する。
(発明が解決しようとする問題点) しかし、従来の製造方法においては次のような欠点があ
る。
バッキング材を裏打ちされたカーペット表地をボディ形
状に型成形してカーペット本体とする段階で、バッキン
グ材が部分的に極端に伸ばされるため、このバッキング
材には、クラックとかピンホールが生じやすい。そし
て、得られたこのカーペット本体を型内にインサート
し、ウレタンフォームを形成する工程では、このバッキ
ング材に生じたクラック、ピンホールによりポリウレタ
ンがカーペット本体の表面にしみ出してしまう。従って
製品となるカーペットは不良品となってしまう。これを
防ぐために、バッキング材を厚く形成すればカーペット
本体は重量が大きくなり、使いにくくなる。また同様
に、型成形をゆるやかに行なえば型成形に制約を受け、
実用に乏しい。
本発明はこの欠点を改良するためになされたものであっ
て、ポリウレタンのしみ出しを防止し、一体性の高い自
動車用カーペットの製造方法を提供することを目的とす
る。
[発明の構成] (問題点を解決するための手段) 本発明の自動車用カーペットの製造方法は、カーペット
表地と耐熱熱可塑性樹脂製のバックフィルムとの間に溶
融状態の熱可塑性樹脂製の中間フィルムを介在させて積
層体を形成する積層工程、該積層体を狭接してカーペッ
ト地を形成する圧接工程、該カーペット地の該中間フィ
ルムを軟化させる温度で型成形してカーペット本体を形
成する第1成形工程、該カーペット本体をインサート
し、該カーペット本体の該バックフィルム側に発泡ポリ
ウレタンフォームを型成形してカーペットとする第2成
形工程、とよりなることを特徴とするものである。
カーペット表地としては繊維を集積してニードルパンチ
ングを加えたフェルトあるいはフェルト状のもの、繊維
を織成あるいは編成した布状材料に植毛したカーペット
地等が使用できる。
バックフィルムはポリエステル、ポリアミドまたはポリ
ウレタン等の耐熱熱可塑性樹脂を含むフィルムである。
このバックフィルムは中間フィルムと発泡ポリウレタン
フォームを強く密着する材料で適宜選択される。ポリエ
ステルとしては飽和ポリエステル樹脂(PET)が利用で
きる。ポリアミドとしては6ナイロン、66ナイロン、11
ナイロン、12ナイロン等が利用できる。ポリウレタンと
しては軟質の弾性ポリウレタンが利用できる。これらの
対熱熱可塑性樹脂は融点170℃以上、成形条件下で伸び
が50%以上、特に200%以上のものがより好ましい。ま
た、第2成形工程で成形されるポリウレタンフォームと
成形時にすぐれた接着性を有するものが好ましい。
バックフィルムはこれらの耐熱熱可塑性樹脂からなる単
層のフィルムでもよいし、中間フィルムが接合する側と
反対側に不織布層または接着層をもつものでもよい。不
織布層、接着層はポリウレタンフォームとの接着性を向
上するために用いられる。不織布層となる布織布として
は、ポリエステル、ポリアミド等を用いることができ
る。また、中間フィルム側にポリエチレン層を設けるこ
ともできる。この場合前記耐熱熱可塑性樹脂とポリエチ
レン層とをあらかじめ一体的に接着する必要がある。こ
の方法は、例えば、前記耐熱熱可塑性樹脂層と接着層と
ポリエチレン層とからなる三層のバックフィルムを形成
する共押出インフレーション法が利用できる。
中間フィルムは溶融状態のポリエチレン等の熱可塑性樹
脂を含むフィルムである。この中間フィルムは従来のバ
ッキング材にあたり、カーペット表地に成形性とほつれ
防止を付与する。従って、ポリエチレンの他にエチレン
酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン・プロピレン・
ジエン共重合体(EPDM)等を用いることもできる。ま
た、これらの樹脂に炭酸カルシウム等の充填剤を加える
こともできる。これらの樹脂混合物は積層工程の段階
で、カーペット表地とバックフィルムとの間に均一一様
に塗着してフィルムとすることができる。溶融状態のフ
ィルム状を用いるのは、バッキング材となる中間フィル
ム層を薄く均一にカーペット他に裏打ちするためであ
る。
つぎに、本発明の積層工程、圧接工程、第1成形工程、
第2成形工程を説明する。
積層工程は、前記カーペット表地と前記バックフィルム
との間に前記中間フィルムを介在させる。この積層工程
は送り用ロールにより送られるカーペット表地の裏面に
中間フィルムとなる溶融状態のポリエチレン等をフィル
ム状に介在させ、その上にバックフィルムを積層するこ
とにより行うことができる。このカーペット表地、中間
フィルム及びバックフィルムからなる積層体を次の圧接
工程へ送る。
圧接工程は前記積層体をカレンダ装置等において狭接
し、カーペット地を形成する。この場合において、中間
フィルムを硬化させ、これによりカーペット表地とバッ
クフィルムを密着させるためにカレンダ装置には冷却ロ
ールをもたせることが望ましい。また、前記積層工程に
用いる送り用ロールを圧接工程に用いるロールの一部と
し、これらの各工程を同一のカレンダ装置等において行
なうこともできる。この圧接工程を経た前記積層体をカ
ーペット地といい、次の第1成形工程へ送る。
第1成形工程は、ボディ形状に応じ必要な大きさに切断
した前記カーペット地を前記中間フィルムの軟化する温
度で型成形して、カーペット本体を形成する。型成形は
ボディ形状に応じた形状の上型と下型によりプレス成形
で行なうことができる。
第2成形工程は、前記カーペット本体をウレタン発泡型
にインサートし、このカーペット本体の前記バックフィ
ルム側に発泡ポリウレタンフォームを成形して、カーペ
ットとする。
(実施例) 以下、実施例を図面に従い説明する。
第1実施例 まず、第1図の工程概略図に示すように積層工程を行な
う。図中、矢印は各部材等の進行方向である。はじめに
カーペット表地10を直列3本型カレンダ装置の第1ロー
ル21に、カーペット表地10の裏面が外側となるようにセ
ツトする。このカーペット地10は繊維を集積してニード
ルパンチングを加えたフェルト状のものを用いた。続い
て、溶融ポリエチレン110をTダイ111からフィルム状に
押出させ、第1ロール21上のカーペット表他10の裏面へ
均一一様に塗着する。この溶融ポリエチレン110の塗着
は400g/m2に調整した。さらに、巻き取りロール120に巻
き取ってあるバックフィルム12を前記溶融ポリエチレン
110上に送る。このバックフィルム12は30g/m2のポリエ
ステル不織布121に30g/m2のポリウレタン樹脂混合物
(融点190℃、伸び500%)122をあらかじめラミネート
したものを用いた。このバックフィルム12はポリエステ
ル不織布121側が前記溶融ポリエチレン110と対向するよ
うに送る。そしてカーペット表地10、溶融ポリエチレン
110からなる中間フィルム11、バックフィルム12からな
る積層体1aを形成する。
次に引き続き圧接工程に移る。前記カレンダ装置におい
て、第1ロール21と第2ロール22の間及び第2ロール22
と第3ロール23の間においては、圧力が加えられてお
り、かつ第2ロール22は冷却ロールとされている。従っ
て前記積層体1aは冷却されながら、圧接される。従って
前記溶融ポリエチレン110が硬化し、カーペット表地10
とバックフィルム12を接着する。そしてカーペット地1b
を形成する。
続いて第1成形工程を行なう。前記カーペット地1bをボ
ディ形状に応じ必要な大きさに切断する。そして切断し
たカーペット地1bのバックフィルム12側を図示しない加
熱器により加熱し、表面温度を160℃にする。この温度
では硬化した中間フィルム11が再び軟化する。さらに加
熱されたカーペット地1bを第2図にその断面図を示すボ
ディ形状に応じた上型31と下型32によりプレス成形す
る。このときカーペット地1bのバックフィルム12側を下
型32に対向してセットする。そして第3図にその斜視図
を示す型成形されたカーペット本体1cを形成する。
最後に、第2成形工程を行なう。前記カーペット本体1c
のバックフィルム12側を上面とし、第4図にその断面図
を示すウレタン発泡型4にセットする。このウレタン発
泡型4はボディ形状に対応している。そして、注入ヘッ
ド41より発泡ポリウレタンを注入し、硬化させることに
よりポリウレタンフォーム13を形成する。このようにし
て、第5図にその斜視図を示すカーペット1dを形成す
る。なおカーペット1dの断面を第6図に示す。
このカーペット1dはポリウレタンのしみ出しが防止さ
れ、同時にカーペット本体1cとポリウレタンフォームの
密着は非常によいものである。
第2実施例 本実施例では第1実施例と同様のカーペット表地10と、
30μのポリエチレン141、5μの接着層142、30μの6ナ
イロン・66ナイロン混合143をあらかじめ共押出インフ
レーション法により製造したバックフィルム14と、第1
実施例と同様の溶融ポリエチレン110からなる中間フィ
ルム11を用いた。接着層となる接着剤はポリエチレン14
1と6ナイロン・66ナイロン混合143を接着するポリオレ
フィン系の接着剤を用いた。他の部材及び製造方法は第
1実施例と同様である。
製品となるカーペット1dの断面を第7図に示す。このカ
ーペット1dもポリウレタンのしみ出しが防止され、同時
にカーペット本体とポリウレタンフォームの密着は非常
によいものである。
(発明の効果) 以上のように本発明はポリウレタンのしみ出しを防止で
き、一体性の高い自動車用カーペットを製造することが
できる。従って、製品不良が生じにくく、バッキング材
を容易に最低限度の薄さに形成できるため製品歩留まり
が向上し、かつ作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1実施例の工程概略図である。第2図は型成
形の上型と下型の断面図をあらわす。第3図は型成形さ
れたカーペット本体の斜視図である。第4図はウレタン
発泡型とカーペット本体の断面図をあらわす。第5図は
製品となるカーペットの斜視図である。第6図、第7図
はそれぞれ第1実施例、第2実施例の製品となるカーペ
ットの部分断面図である。 10……カーペット表地 11……中間フィルム 12、14……バックフィルム 13……ポリウレタンフォーム

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カーペット表地と耐熱熱可塑性樹脂製のバ
    ックフィルムとの間に溶融状態の熱可塑性樹脂製の中間
    フィルムを介在させて積層体を形成する積層工程、 該積層体を狭接してカーペット地を形成する圧接工程、 該カーペット地の該中間フィルムを軟化させる温度で型
    成形してカーペット本体を形成する第1成形工程、 該カーペット本体をインサートし、該カーペット本体の
    該バックフィルム側に発泡ポリウレタンフォームを型成
    形してカーペットとする第2成形工程、とよりなること
    を特徴とする自動車用カーペットの製造方法。
  2. 【請求項2】バックフィルムはポリエステル、ポリアミ
    ドまたはポリウレタン製であり、中間フィルムはポリエ
    チレン製である特許請求の範囲第1項記載の自動車用カ
    ーペットの製造方法。
  3. 【請求項3】バックフィルムは中間フィルムが接合する
    側と反対側に不織布層または接着層をもつ特許請求の範
    囲第1項記載の自動車用カーペットの製造方法。
JP62292741A 1987-11-19 1987-11-19 自動車用カーペットの製造方法 Expired - Lifetime JPH0725141B2 (ja)

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